こんにちは。
神谷敦彦です。

昨夜はInitial’Lの初ワンマンを
観に行ってきました。
セットリストは「毒女」聴ければ
大満足ですので大満足でした(笑) 
あいまいな部分もありますが、
セットリストも含め記録します。
>参考記事:【V系と女性の3つの「セイ」を辿る】Initial’Lの初ワンマン『VISION TO VISION』を記念に

いま思い出しても悠希さんは
無邪気な少年のようでした。
サトシさんは相変わらず
顔でギター弾きます。
緋遊さんとZEROさんは
演奏しながら回転×折り畳み×片足上げ(?)
で盛り上げます。
一朗さんは曲間でもドラム叩いて
ファンの方とコミュニケーション取ろうとします。

綺麗な五角形でした。

余談ですが、緋遊さんは
俳優の小栗旬さんに
似ているでしょうか。
髪を書き上げて表情がよく見えたときに
誰かに似ていると思ったのですが。

【目次】
(0)セットリスト 
(1)Lycaonからの変化は、ファンとの「公共財」
(2)過去を抱きしめること
(3)世界観は薄れない、積み重なるもの
(4)編集後記

(0)セットリスト 
【Initial’L初ワンマンのセットリスト】「VISION TO VISION In TSUTAYA O-EAST」 2017.4.20(木)by『日刊ヴィジュアル系の深読み話』神谷敦彦
※順番などあいまいです。参考までにご覧ください。
1:WARNING(歌詞を投影)
2:VISION
3:毒女
4:新曲
5:ノスタルジア
6:接吻〜くちづけ〜
7:新曲
8:合言葉(アコースティック)
9:White out(アコースティック)
10:セッション(ボーカルレス)
11:MOON LIGHT DOWN(歌詞を投影)
12:ラビリンス
13:新曲?
14:新曲(おそらくLIGHT MY FIRE)
15:Stop my heart
16:Pathos
〜アンコール〜
17:おくり火(歌詞を投影)
18:合言葉
19:White out
20:VISION
(1)Lycaonからの変化は、ファンとの「公共財」
バンド側からすると
前身のバンドから比べられることは
本意ではないかもしれません。
それでも、Lycaonから
Initial’Lへの変化はとても気になっていました。

悠希さんも仰っていましたが、

過去について「ムチを持った、
ヒールを履いた亡霊」という
表現をされていました。

ただ、悠希さんも
誤解なきよう仰っておりましたが、
過去の自分を、Lycaonを決して
否定しているわけではありません。

私がLycaonをLIVEで体験できたのは、
解散LIVEを含む後期も後期の
LIVE数本のみでした。
それでも悠希さんの
「噛み殺されたいか」という
煽りに象徴されるように、
完成されたSMショーのような空間でした。

一方で、完成されたということは
ファンが関わる、
ファンと作り上げる余地は
少ないともいえます。
もちろん、Lycaonもファンがいてこそ
という点に変りはないかと思いますが、
バンドが作って、
ファンが受け取るという構図が
出来上がっていたのではないでしょうか。
いわば矢印が「バンド→ファン」の一方通行です。

この矢印を双方向に、
「バンド→←ファン」にしたのが
Initial'Lの姿であり
Lycaonからの変化かもしれません。

Lycaonが作り込まれたものを
受け取る作品だとしたら、
Initial'Lはファンが一緒に作り上げる公共財です。

セットリストにも、
悠希さんの「一緒に同じ景色を」と
繰り返すMCからも伝わりました。
本編とアンコールで1回ずつ披露された「VISION」にも
「一人じゃできない」という歌詞にも
これからのInitial’Lの
ファンと共に作り上げたいという思いが
集約されていたのでしょう。
LIVEに行くと曲に込められた思いが分かりますね。
これもLIVEの楽しみのひとつです。
 
新曲として披露された、
ファンのコーラスを誘う
おそらく曲名「LIGHT MY FIRE」が
Initial'Lの今後の核であり、
代表曲になるでしょう。
音源化が待ち遠しいです。

その視線の向こうには
青空の広がる野外LIVEであったり、
夢は大きくスタジアムロックの
片鱗を見せていただきました。

Lycaonのときは地下のイメージを
強く持っていました。
Initial’Lにもアンダーグラウンドな
魅力が備わっていますが
青空も似合うかもしれません。

Angeloのキリトさんが
PIERROT時代に市川哲史さんのご著書である
『さよなら「ヴィジュアル系」』で
二つのレジスタンスの違いをお話しされていました。
>参考記事:【ヴィジュアル系に継承される「先輩・後輩」の文化】Angelo、PIERROT・キリトさんとAvelCain・業さんの考え方から
■キリトさんの『さよなら「ヴィジュアル系」』の中のお話しの引用
「時期がくれば革命起こす」という
レジスタンスの心構えというか。
「絶対、政権を獲るんだ」と
考えてるレジスタンスと、
「地下のヒーロー」で酔ってる
レジスタンスとじゃ全然違うから。
「大きな夢を一緒に見よう」という
悠希さんの投げかけからは
キリトさんの「絶対、政権を獲るんだ」と考えてる
レジスタンスの姿を
見ることができるかもしれません。 

一朗さん考案(笑?)の
「俺たちの、VISION」と言いながら
目線の高さで手を突き出す、
その仕草(伝わってますか笑?)の先には
きっと大きな景色を
捉えているのだと思います。

この仕草、X JAPANの
Xジャンプ的に恒例になったら
今日の会場にいたファンの方は
おいしいですね(嬉笑)
歴史の始まりの目撃者です。

このユーモアや
人間味のあるInitial'Lへの変化は
悠希さんと悠希さんの大先輩との会話が
きっかけになったという
お話がありました。

「どんな悠希でも、悠希だから」という
一言に背中を押され、
この一言は「この5人ならば
どんな曲でも、カバー曲であっても、
それはInitial'Lになる」という
確信になったようです。

この大先輩はどなたなのでしょう。
インタビューも待ち遠しいですね。

(2)過去を抱きしめること
やはり前身のバンドのこと、
過去のことは語りづらいのでしょうか。

悠希さんも「言っちゃうけど」と
意を決したように「Lycaon」という
言葉を発していました。

確かにバンド名は変わり、
これからやろうとしている音楽ら
Lycaonとは違う音楽のようです。
でも、そのことで過去を
否定しているわけではないことは、
これからもLycaonを語り続ける、
タブー視しないことで
ファンに伝わっていくでしょう。

例えばX JAPANは
その感動と快挙の裏には
悲しい出来事が積もっています。
hideさんのこと、TAIJIさんのこと、
Toshlさんのことなど、
片手を超えそうなほどです。

でも、そのどれも否定せず
バンドのリーダーであるYOSHIKIさんは
話題に上げます。
話題どころか映画「WE ARE X」として
全世界に公開しました(驚)

例えばlynch.もそうです。
ベースの明徳さんはバンドを
脱退せざるを得ない状況になりました。
それでも葉月さんは、
先日の復活LIVEでも
「おかしいな、
ここにいるはずなのに」といったようなことを口にしたと、
ファンの方のtwitterで拝見しました。

それにサポートベーシストを
固定せずに複数人にしたことも
明徳さんの居場所を守るためであると
お話もされていたようです。

X JAPANもlynch.も過去を否定せず、
ファンが話題にできるように
自ら過去を口にしていきます。
この姿勢もバンドは
ファンと作り上げるもの、
公共財であることを
示しているかもしれません。

過去を否定して黙り込むより、
公開してファンと共有することは
バンドのメンバーにも良い効果があるのでしょう。
悠希さんが本音を少しずつ語り、
後半になるにつれて
柔らかい表情になっていくのは
何だか泣きそうになりました。

そんなことを思っていたら、
ますます悠希さんの
少年性といいますか、
かわいさがダダ漏れしていきました(嬉笑)

このシーンに10年ほども
いらっしゃるので
少年ではないと思うのですが、
歌声通り話し声もハイトーンで、
小柄でもあるからか仕草が、、、
ファンの母性本能を刺激しすぎです(笑)

(3)世界観は薄れない、積み重なるもの
一つのバンドが、
特にV系バンドが音楽性を変化させたり、
メンバーが変わったりすると
「世界観が薄くなった」という
言われ方をすることがあります。

それは、否定的な意味では
「メイクを落として
一般受けするようになった」であったり
肯定的には「コアファン以外でも
楽しめるようになった」など
様々な言われ方をします。

Initial'Lも「世界観が薄まった」と
言われることもあるかもしれません。
でも、この言い方は正解ではなく
「世界観が積み重なった」が
正確な表現でしょう。

確かに悠希さんも仰っていたように
今後はヒールも履かなければ
ムチも手にしないかもしれません。
でも、Lycaonを
否定しているわけでもなく、
「毒女」というLycaon時代を
思い出させる曲もあります。

そのため、LycaonのSMショーのような
世界観が薄まったというよりも、
SMショー=バンドではなくなり、
武器の一つにしたということでしょう。

ちょうどthe GazettEが十五周年を
大日本異端芸者ガゼットとして
コンセンプトワンマンを
実施しているように。
ひとつの表現形態にしたわけです。

同じようにInitial'Lも
過去を超えたと確信したタイミングで、
「バージョンLycaon」を
披露するかもしれません。

これは氷室京介さんが
LIVE活動を東京ドームで
締めくくったときに
ソロとバンド時代を織り交ぜたことと
似ています。
すべての時代が大切であり、
ファンとの思い出です。

(4)編集後記
・・・Initial'Lの話をしていたつもりが、
氷室京介さんやthe GazettEに
飛んでしまいました(笑)

まとめると、、、
Initial'Lは過去を、
Lycaonを否定したわけでも
世界観が薄まったわけでもない。
Lycaonがつくってきたものの上に
新しくInitial'Lが積み重なった。
ということを言いたかったのだと
思います(笑)

そして、いつかは
Initial'LとLycaonの曲が
織り混ざったLIVEもあるかもしれない。

そんな未来への期待、VISIONも
見せていただいたLIVEでした。
次のワンマンツアーおよび
音源リリースも楽しみにしています。

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