こんにちは。
V系深読みライターの神谷敦彦です。

ゴールデンボンバーの「暴れ曲」の配信がはじまりました・・・
暴れ曲だからといって曲名を「暴れ曲」にした斜め上を爆走するユーモアセンス・・・
昨今のV系バンド定番曲をネタにするメタ認知能力・・・
暴れ曲あるあるに仕上がっております。
聴き取れないデスボイスのAメロに急にキャッチーに展開するサビなどなど。
>参考記事:【ゴールデンボンバーの「暴れ曲」の感想と解釈その2】「バンギャはなんでヘドバンするの?見えないじゃん」へのファイナルアンサーソング:1610話目

初公開された演出なしの「キラーチューンしかねえよ」ライブのときは
歌詞はあまり聴き取れませんでした。
それも暴れ曲あるあるといえばそうですね。
「ステージは見えなくてもいい 後で見るから」くらいでした。

ということで、本日はゴールデンボンバーの「暴れ曲」の感想と解釈を書いてみます。
その中には鬼龍院さんがどういった思いでつくったか、元ネタはどのバンドなのかも含みます。
さらにはV系シーンにどんな影響を及ぼすかを考えてみます。

■ゴールデンボンバー「暴れ曲」



歌広場さん扮する淳子さん、ジャケットにて久しぶりに登場でしょうか。
ポーズを見るに、とてもお元気そうです♪

【目次】

(1)どこまでもファンのための暴れ曲
(2)影響1~暴れ曲の再評価~
(3)影響2~暴れ曲からの解放~
(4)影響3~暴れ曲の進化~
(5)編集後記~3つの元ネタバンド~

(1)どこまでもファンのための暴れ曲
「暴れ曲」に入るあの流れ、いまもはっきりと思い出せます。
一回目のアンコールで「海山川川」、「らふぃおら」、「女々しくて」ときて、
ダブルアンコールを挟んでMCがあって、いろいろあって笑、「暴れ曲」でした。

その流れを汲んでなのか、「暴れ曲」に入る前には
「ご家族連れの方。お子さんをちょっとだけ強く抱きしめてあげてください」という
全年齢対象型V系バンド(?)らしく全方位を守る名MCがありました。
鬼龍院さん:V系は好きですかー!?
客席:\ヴォーーーイ!!/
鬼龍院さん:ご家族連れの方。お子さんをちょっとだけ強く抱きしめてあげてください
客席:\キャーー!!/
鬼龍院さん:暴れ曲をつくってくださいと仰る暴れギャのと言われるみなさんへ、お届けします。「暴れ曲」
(ちょっといろいろあってもう一度経緯をお話しつつ笑)
鬼龍院さん:暴れ曲をつくってくださいと仰る暴れギャのと言われるみなさんへ、お届けします。「暴れ曲」
MCから考えるに、鬼龍院さんには
「暴れ曲増えてきたからネタにして茶化すか」といった、
ちょっと冷めたメタな意図はないでしょう。
ファンの方からの暴れ曲リクエストがはじまりです。

MCでも、ファンレターが届いてからの
自分の心情の変化を丁寧にお話されていました。

「近年のV系をあざ笑う」といったものは
誰も傷つかないように細心の注意を払う
ゴールデンボンバーの4人の思想からはかけ離れていますし。
V系シーン全体への問題提起よりも、目の前のファンの方に
楽しんでほしいという意図が優先されているように思います。

演出なしの「キラーチューンしかねえよ」のMCで
「暴れ曲をつくってくださいと仰る暴れギャのと言われるみなさんへ、お届けします。」と
仰っていたように、ゴールデンボンバーの暴れ曲を楽しみにしていた方への曲なのでしょう。

確かに音楽宗教戦争の渦中にいる鬼龍院さんであれば
「そろそろ暴れ曲に終止符を打ってやるか†††」という反骨精神はあったかもしれません。
でも、いまはゴールデンボンバーのファンの方を守る意識が強くなっています。
暴れ曲も「普通の暴れ曲では物足りなくなったひとへの曲」かもしれないです。
■ゴールデンボンバーの鬼龍院翔さんの「ROCK AND READ 077」インタビューからの引用
音楽を宗教のように、ちゃんと音楽を聴かずに、
音楽を愛してるって言ってる人が多いけども、
もうその人の価値観まで変えようって
思うような意欲がなくなったんでしょうね。
■ゴールデンボンバーの鬼龍院翔さんの「ROCK AND READ 077」インタビューからの引用
どうにかリハビリをして、なんとか歌っていけるかもしれないってなったときに、
なにが一番大事かって考えたら、そんな戦争を仕掛けるとかそんなことじゃないんですよ。
活動できるって、とにかく素晴らしいことじゃないかと。
それをすごく実感したので、僕の外へ向けた、
価値観を崩すとかそういったものはいったん身をひそめ、
今できる活動を第一優先にしていくっていうことになったんですね。
だからそのときあたりから、ファンの方々への感謝とかもすごく、より強くなりましたし。
ゴールデンボンバーがもしV系あるある曲シリーズをはじめたら、
暴れ曲の次はメンヘラ曲でしょうか。
でもメンヘラ曲をネタにするのは傷ついてしまう方もいらっしゃるかもと
鬼龍院さんは考えそうなので、なさそうな気もしました。

(2)影響1~暴れ曲の再評価~
「またそういう曲か」と飽和気味に捉えられている暴れ曲一般が
ライブの熱を感じさせる導火線になる役割を持っていることが再評価されるかもしれません。

「わかりやすい盛り上がりがほしいから暴れ曲」、
「V系だからひとまずは暴れ曲」ではなく
頭よりも身体で楽しむためのものとしての暴れ曲という解釈が広まる可能性があります。

個人的な話で恐縮ですが、正直、暴れ曲一般は好きではありません。
理由はシンプルで、ボーカルの方の声や歌詞でバンドを好きになることが多いので、
暴れ曲だとボーカルの方の区別がつかなくなり、歌詞が聴き取れないからです。

でも、ゴールデンボンバーの「暴れ曲」を聴いて、
初出しの爆発しそうなライブの空気を思い出しました。
年々音源ギャの傾向が強まる私にも
ライブで熱を全身で感じたい欲を焚きつけてくださいました。

ファンの方は「暴れ曲でも歌詞が聴き取れるし、
似てる曲でもボーカルは聴き分けれる」と聞いたことがあったのですが、
それは本当なのかもしれません。
馴染むほど聴いていれば細かな違いもわかりますね。

(3)影響2~暴れ曲からの解放~
仮にV系バンドマンの方が「暴れ曲つくるの飽きてきたな・・・」と
考えているという推測の上の考えなのですが、
「暴れ曲」の配信によって「これで後からつくったらパクリと言われるから
もう暴れ曲はやめとこう」と呪縛から解き放たれるかもしれません。

解き放たれたら自分の本当につくりたい曲をつくれるようになる、はずです。
V系に限らないですが、音楽はいかに純度の高い自分を反映させるかは問われるでしょう。
そう考えると「暴れ曲つくらなきゃ」という義務感を
取り払ってくれる「暴れ曲」の影響力は大きいかも知れません。

(4)影響3~暴れ曲の進化~
「暴れ曲」を聴いたV系バンドマンの方が
「これでもうつくらなくていい」と思のであれば、
その反対の考えもあるでしょう。
「こんなもので暴れ曲とは言わせない」という対抗意識です。

そのライバル感情によって新しい暴れ曲が生まれるかもしれません。
かつて90年代V系がいかに早く弾くか、いかに美しくあるかという過剰合戦を繰り広げたように
2018年の現代に暴れ曲の覇権争いが発生する。
なんてことがあったら暴れ曲は進化していくでしょう。

(5)編集後記~3つの元ネタバンド~
「暴れ曲」の参考にしたバンド、元ネタは
鬼龍院さんのブログで公開されていました。
キズ、lynch.、アルルカンの3バンドのようです。
すべてさん付けを欠かさない、丁寧なリスペクトの表明の仕方でした。
>鬼龍院翔さんのブログエントリー「翔さん、燃え尽きてる場合じゃないのよ」からの引用
キズさんは超かっこよかった


lynch.さん最高だった


アルルカンさんの墓穴って曲が良くてとても参考になった
アルルカンからは「墓穴」が参考になった曲として明言されています。
キズから参考になった曲は、曲の構成が近しいものという観点から予測すると「傷痕」でしょうか。
lynch.はどの曲でしょう。予想している方いらっしゃれば、お聞かせください。

そういえば「GLORY LOVE」もライブ終盤曲あるあるとも言えるのでしょうか。

【V系界隈のおすすめ曲の記事】  
(1)【DADAROMAの「ポルノグラフ」の感想と解釈】さみしくて優しい官能的なロックバラード:1593話目
(2)【GLAYの「Supernova Express」の感想と解釈 】故郷を愛したくなる「おかりなさい」ソング:1591話目
(3)【GRIMOIREの「ゆめのまほろば」の感想と解釈】バンドからファンへのレターソング?:1590話目
(4)【DEZERTの「浴室と矛盾とハンマー」の感想と解釈】千秋さんが歌うこれまでとこれからのDEZERT?:1594話目
(5)【DEZERTの「蝶々」の感想と解釈】「ありのままに生きる」ための蛾の生き方:1595話目
(6)【逆襲の自作自演屋。の「泥沼に咲く」の感想と解釈】自己責任論ソングにもリベンジソングにも、手紙にも切り替わる曲:1598話目
(7)【the GazettEの「UNFINISHED」の感想と解釈】プロポーズにも贈る言葉にもなる約束ソング:1600曲目
(8)【R指定の「命日」の感想と解釈】神の声と人間の声が交錯する祈りバラード:1608話目
(9)【ゴールデンボンバーの「暴れ曲」の感想と解釈】V系暴れ曲への3つの影響~再評価・解放・進化~:1609話目

========== 

【V系バンドマンの方へのお知らせ】
「剝き出しインタビュー」をはじめます。
詳細はこちらからご覧ください。
========== 

==========   
V系深読みライター神谷敦彦のプロフィール、執筆記事一覧、募集企画は      
こちらのページをご覧ください。   

「日刊ヴィジュアル系の深読み話」をメルマガで購読する場合は   
こちらからメールアドレスを入力して送信してください。   
毎日18時頃にこちらのブログ記事の読みどころをまとめた   
要約版を発行しています。   

お問い合わせ・ご依頼・記事テーマのリクエスト先は下記となります。   
・メール:record8memoryXgmail.com  
※Xを@に変換してお送りください。    
・ twitter:@atsuhiko_kamiya 
・LINE@:神谷敦彦【日刊ヴィジュアル系の深読み話】  
==========