こんにちは。
神谷敦彦です。

昨日ゴールデンボンバーの「暴れ曲」に関して感想と解釈を書きましたが、
改めて歌詞を見てみるとやはりおもしろいのでもう一度書きます。
身体で楽しむのが暴れ曲ではありますが、これは書かざるを得ない。
>参考記事:【ゴールデンボンバーの「暴れ曲」の感想と解釈】V系暴れ曲への3つの影響~再評価・解放・進化~:1609話目

「ゴールデンボンバーのライブは棒立ち大歓迎です(^-^)」とは言ってくださるものの、
それに甘えていいものかと思い続けていたわけですが、
特大の暴れ場を用意してくださったわけです。
暴れ席と棒立ち席を分けられるほどの比率になってきてるかもですね。

鬼龍院さんの「オニカバー90's」で90年代J-POPがゴールデンボンバーの
音楽のルーツのひとつであることを示しました。
もうひとつのルーツであるV系のカバーも
「暴れ曲」をきっかけに作品になっていきますように。

■ゴールデンボンバー「暴れ曲」




【目次】

(1)聴き取れないAメロ、Bメロに突如クリーンなサビの様式美 
(2)V系バンドマンに愛情を表現する方法
(3)編集後記

(1)聴き取れないAメロ、Bメロに突如クリーンなサビの様式美
極悪リフに重いドラム、そこに乗っかってくる地べたを這いずり回るデスボイス。
初めてV系のライブをライブハウスに観に行ったときの
「地下にあるの怖い」を思い出しました。

Aメロからすでに喉潰しそうな声で畳み掛けてきます。
10回目くらいからは少しずつ歌詞が聴き取れるようになりますが、
それまではまったく聴き取れません。
いや、暴れ曲に慣れていて、鬼龍院さんの声も慣れている方はわかるのか、、、

それでも私にはBメロになるといよいよ聴き取れません、、、
ヴォイヴォイとしか聴き取れず、暴れたそうな衝動だけが伝わってきます。
と思っていたらクリーンボイスで「暴れたい」。
「暴れ曲」というタイトル通り、暴れたい欲が沸騰してます。

そして突如表れるキャッチーなサビ。
聴き取れないAメロ、Bメロのデスボイスから
サビのクリーンボイスの落差があればあるほど
暴れ曲らしさが追加されていきます。

鬼龍院さんの高音シャウトも耳を貫いてきます。
「SHINE」や「欲望の歌」を思い出すでしょうか。
もしくはライブ終わりで感謝の言葉を叫ぶときの声でしょうか。
鋭い刃のようです。

そして「†ザ・V系っぽい曲†」でいうところの
「ゴールデンボンバー演奏しろ!」的なデスボイスがきて、
ギターソロはとにかく指が忙しそうな速弾きの出番です。
喜矢武さん、ここで何をするんでしょうか。。。

そして2回目のサビで駆け抜けて、終わりまでひたすらデスボイス。
地面を這いつくばり、洞穴の奥から聴こえてくるような低く唸るデスボイス。
地下から地上に出てきて、また地下に戻っていきました。
この展開がV系の暴れ曲らしさなのかもしれません。

(2)V系バンドマンに愛情を表現する方法
歌詞もV系暴れ曲らしい抑圧された気持ちを解放させるものながら、
鬼龍院さんらしい生活感が具体的な言葉とともに表現されています。
V系といえば抽象度の高い歌詞が多いですが、
タクシーや株といった日常会話で聞く言葉が並びます。

ひとがなぜライブハウスに飲み込まれ、そして頭を振って暴れ狂うのか。
それはストレス解消だけでなく、愛情表現でもある。
そんなバンギャの方々の狂気と愛の生態が
「暴れ曲」によって明らかにされました(考え過ぎ)

Aメロでは私たちを取り巻く環境が「ハードモード」であり、
暴れたい欲求を蓄積するのかをあらゆる暴れ言葉(?)で示されます
「暴飲暴食で暴吐」なんて、喜矢武さんのステージ上のパフォーマンスと
ステージ降りた後のダメージの結果を想像してしまい、、、

「ハードモード」の具体的な内容はとても日常的です。
タクシーの運転手も飼い犬すらもハードモードをつくる原因です。
さらには職場も、株も。あまりにも具体的なので
聴く人が聴いたら「あいつのことね」と特定できそうなほどです(笑)

サビはヘドバンの素晴らしさ(?)をこれでもかと主張しています。
ヘドバンすることで楽になれる、視界が歪んでわけわからなくなるので。
しかも、「頭振ってもいいのかな」という不安も払拭してくださいます。
なぜなら周りのひとは仲間だから、です。

2回目のサビはヘドバンを受け止めるバンドマンの気持ちを歌っているでしょうか。
ヘドバンにはデスボイスで返し、ヘドバンは愛情であると受け止める。
V系バンドマンの鏡のようです。

ヘドバンすることでステージが見えなくなっても構わないと。
なぜならそれは愛を咲かせている、愛をステージ上に発していることだからと。
そんなヘドバン大肯定曲でもあるのかもしれません。

・・・どうなんでしょう(笑)

(3)編集後記
ネタ曲と言われてしまえば確かにそうかもしれないのですが(笑)
ぼんやりV系を知っていて「ヘドバン怖いんだよねー」と思っている方が聴いて
「ヘドバンおもしろいな」と思ってくださったら、
「暴れ曲」がV系の、しかもヘドバンの入口になるかもですね。

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