こんにちは。
V系深読みライターの神谷敦彦(@atsuhiko_kamiya)です。

先日「最近のV系を語る会」を開催しました。
藤谷千明さん(@fjtn_c)とオザキケイトさん(@lellarap__)とご一緒させていただきました。

ここではお礼・感想と深読みした3曲を置いておきます。
レポートは後日になりますので、少々お待ちください!
・SuG「teenAge dream」2017年
・Jin-Machine「がんばれ!桜、アディオス」2017年
・GLAY「卒業まで、あと少し」2002年
【目次】
※読みたい部分をクリック、タップすれば
該当部分にすぐに飛びます

(1)お礼と感想は深読み・解釈が楽しくなる本に代えて
(2)「愛」の曲がより楽しめるようになる本:『愛するということ 新訳版』エーリッヒ・フロム
(3)「死」の曲がより楽しめるようになる本:『死ぬ瞬間』キューブラー・ロス
(4)SuG「teenAge dream」の記事と音声動画はこちら
(5)Jin-Machine「がんばれ!桜、アディオス」の記事と音声動画はこちら
(6)GLAY「卒業まで、あと少し」の記事と音声動画はこちら
(7)編集後記と、改めてお礼
(8)この記事を音声動画で聴く場合はこちら
~本日の内容はここまで~
その他のV系曲の感想と解釈記事
連絡先・質問先

(1)お礼と感想は、深読み・解釈が楽しくなる本に代えて

まず、ご参加いただき誠にありがとうございました。
お礼の言葉を書くとまた長文になるので
公式レポートをお礼の形としたいと思います・・・

と、思っていたのですが、問題が発生しました。
参加者の方が数名レポートを書いてくださったのですが、
その内容が詳細かつ感情も込められていて
公式で書くことがほぼなくなりました。

「運営側のこぼれ話などいかがでしょうか!?」と
フォローもいただいたわけですが、どうしましょう(笑)
藤谷さんのピン猫チェキの話や
オザキさん発案の「分かる棒」の話でしょうか。
これはご本人からしていただきたいですよね。

なので、私からは「もし時間があれば話そう」と思っていた
歌詞の深読みや解釈をさらに楽しめるための本を3冊ご紹介して
お礼とさせていただければと思います。

少し話したのですが、曲を「隠れた名曲」から「名曲」へ、
「名曲」から「歌い継がれる・聴き継がれる名曲」に変えられる主体の一つは
私たちリスナーです。
さらには、リスナーが伝え続けることです。

その意味で解説でも評論でもなく、深読みや解釈の価値を
これからも上げ続けたいと思っています。
そのために本をご紹介できればと思います。

(2)「愛」の曲がより楽しめるようになる本:『愛するということ 新訳版』エーリッヒ・フロム



ラブソングが曲のほとんどを占めている現状は
どれだけ人が求めていて、かつ伝えるのが難しいという
愛の性質を示しているのでしょう。

しかも愛は感情や性質のように
コントロール不可能なものとして見られがちです。
そのため、自分語りや主観の強いものになってしまい
他者と話を深めることが難しく
理解が深まっていかない性格を持っています。

その中でエーリッヒ・フロムは『愛するということ 新訳版』の中で
「愛は技術である」という定義を打ち出します。
そのことで「愛は鍛えられるもの」という性格があることを
私たちに教えてくれます。

また「愛」と一言で表しても、
いくつもの種類があることも教えてくれるのがこの本です。

例えば父性愛。
これは条件付きの愛です。
「お前が~するならば私はお前を愛そう」というもので、
これは成長を促します。
平たくいえば「あの人に愛されるために頑張ろう」という気持ちを奮い立たせる愛です。

一方で不安も生み出します。
提示されたハードルをクリアできなければ
愛されることがないのですから。

また母性愛も語られています。
これは無条件の愛です。
言ってしまえば「存在しているだけでそれでいい」というものです。
これは安心を提供します。

一方で堕落を生み出す可能性があります。
「何もしなくても愛してくれるんでしょ」と
捉えることもできてしまうからです。

他にもいくつも愛の形も出てきますし、
「愛の技術」の高め方も書かれています。

『愛するということ』を読めば
歌詞の中で出てくる「愛」も、
曲全体で表現されている「愛」も、
ひとつのV系バンドが追求しようとしている「愛」の輪郭が
よりはっきりと見えてくるかもしれません。


V系もその形は歪だったりすることも多いですが、
愛を歌っていることが多いです。
愛を表現するために憎しみを歌ったり。
なので、愛を理解することは、そのままV系を理解することに繋がるはずです。

(3)「死」の曲がより楽しめるようになる本:『死ぬ瞬間』キューブラー・ロス



V系が歌う曲のテーマで
愛の次か、もしくは同じくらいの比重で登場するのが「死」でしょう。

しかし、「死」は理解することが最も困難なものの一つです。
生きる死ぬの間から戻ってこれた人しか体験できないものである以上、
ほとんどの人は死を体験できず、考えること、感じることでしか
死を捉えることができません。

でも、死は人が平等に持つ数少ないものの一つです。
死以外に人が平等に持てるのは、
一日の時間くらいなものなのではないでしょうか。

平等に持てるということは人が分かり合うための材料になるはずなのに、
人は死を体験しづらく、理解することができない。
だからこそ、いくつもの死と向き合ってきたキューブラー・ロスの洞察は
死の理解を深めるのに最適の書です。

『死ぬ瞬間』の中では死の定義が一つされています。
それは「死とは成長の最後の段階」、
「Death: The Final Stage of Growth」というものです。

人は死ぬその瞬間まで成長できる、
死ぬその瞬間こそ、最も成長した人間であるという意味です。

この死の定義は「もうこの年齢だから辞めておこう」といったあきらめを
手放す勇気をくれます。
「何歳からでも人生を変えられる」という言葉は
もしかすると綺麗事に聞こえてしまうかもしれません。

でも、「死とは成長の最後の段階」という定義を通してみると
綺麗事に見えた言葉も生きる指針に変わる可能性があります。


このように死を話せる話題にすることができれば、
V系が歌う死をもっと理解できるようになるのではないでしょうか。
死を歌う人は死を思う体験をした人が多いはず。
そんな切なる思いを持った方々の作品を
「この曲、神」だけで終わらせたくない方も多いはず。

ということで、『死ぬ瞬間』も曲の解釈を深める視点をくれる本として
おすすめさせていただきます。

はい、ここから下は当日お話させていただいた3曲の記事と音声動画になります。

(4)SuG「teenAge dream」の記事と音声動画はこちら

◆MV
 

◆記事
【SuGの「teenAge dream」感想と解釈】出会いと別れで揺れる「今の自分」をつなぎとめてくれる曲@「最近のV系を語る会」:1732話目

◆音声動画
 

(5)Jin-Machine「がんばれ!桜、アディオス」の記事と音声動画はこちら

◆MV
 

◆記事
【Jin-Machineの「がんばれ!桜、アディオス」感想と解釈】@「最近のV系を語る会」:1733話目

◆音声動画
 

(6)GLAY「卒業まで、あと少し」の記事と音声動画はこちら

◆MVなし

◆記事
【GLAYの「卒業まで、あと少し」感想と解釈】「隠れた名曲」にしてはいけない@「最近のV系を語る会」:1734話目

◆音声動画
 

(7)編集後記と、改めてお礼

もう一冊「人生」の曲がより楽しめるようになる本として
ヴィクトール・フランクルをご紹介しようと思ったのです。

が、『夜と霧』にするか『それでも人生にイエスと言う』にするかに迷ったあげく、
もう一回読むことにしたので断念しました、、、

いずれにせよ、V系の曲は特に作詞者の人生観が色濃いものも多いので
「人生とは何か」の視点をくれる本を知っておくこともまた、
歌詞をより楽しめるようになる道のひとつなのかなと思います。

こんな感じで、温かいリアクションをしてくれた方
プレゼンしてくださった方、
レポートを書いたり声を届けてくださった方、
愛ある知的コメントをたくさん披露してくださった
藤谷さんとオザキさんに影響されて、お話したいことが増えていきました。

こういった思いと言葉の連鎖が
曲を永遠にしてくんじゃないかなと改めて思いました。


素敵な時間をありがとうございました。
またお会いできればとても嬉しいです。

・・・さて、公式レポどうしたものか。

神谷敦彦(@atsuhiko_kamiya

(8)この記事を音声動画で聴く場合はこちら

◆その他のV系曲の感想と解釈記事

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