Records Romantic (レコード・ロマンティック)

パンク・パワーポップ・ガレージパンク・モッドリバイバル…の中でも個人的にロックンロールしてると思うバンドの音源を紹介しています。現在は更新停止、新たなブログをやっています。 → 新ブログ

2007年07月

CLOROX GIRLS / J' AIME LES FILLES ( US * 3nd LP * 2007 * BYO )

clorox3.jpegもうすでにかなり多くの音源をリリースしているポートランドのパンクロックバンド。ラフな音作りとBUZZCOCKSスタイルのメロディーでございまして、ちょっと神経質なメロディーが好きなヒトなら絶対にはまるはず。
最近のバンドだと、MANIKINS,BRIEFS,BEAT BEAT BEAT,POWER-CHORDS,MARKED MENあたりが好きな人ならドンピシャでしょう。このようなバンドが好きなら迷わず買ってしまって全く問題ありません。
で、実は僕自身はそこまでこのような先鋭的・神経質なメロディーが大好きってわけではなくて、なんだかんだで心温まるメロディーが好きなわけですが。

私ザワの「2007年の"いい曲"大賞」候補にノミネートされてしまった素晴らしい曲が入っておるのですよ。それは、B面の最後から2番目に入っている「STRAIGHT TO MY HEART」。もうこの曲がとことん素晴らしい。青春パワーポップ・パンク名曲選に確実に入ってくるでしょう。
他の曲に比べ攻撃的でなく、スピードも抑え目(それでも速いけど)。変なメロディーも使わず、いたって普通の3コード。でも、ここまで美しいメロディーが紡げるものなんですね。歌詞も素敵だし、ああ、やっぱりパンクって素晴らしい!

この人たちはどちらかと言うと攻撃的なサウンドが評価されているようですが(実際持ち歌の8割くらいが攻撃的な曲)、ハートウォーミングなサウンドの素晴らしさは、EXPLODING HEARTSとかBOYSレベルなんじゃないかな。

僕としては、この「STRAIGHT TO MY HEART」ともう1曲「FLOWERS OF EVIL」、この2曲のために買う価値アリ、とさせていただきます。名盤!


MYSPACEで僕が好きな2曲が聴けます。

SPEEDIES / SPEEDY DELIVERY ( US * COMPLETE CD,LP * 2007 * RADIO HEARTBEAT )

32581aa4.jpegRivals以来久々の会心70'sモノの編集盤。アンダーグラウンドUSパワーポップの金字塔(?)スピーディーズの編集盤がリリースされましたです。
シングル2枚のリリースで散ったバンドですが、そのセンスは相当のもの。US独特のキラキラ感と、UK/カナダよりのラフな音作りの組み合わせに、かっこつけてるのにUKパンクのようなはずし気味舌ったらずボーカルでバッチリ決まります。
アメリカのパワーポップって、メジャー流通のものは洗練されていることが、インディー・自主のものはスッコスコなチープなものが多く、イギリスやカナダのような「ラフな強さ」を持ったバンドがあまり多くないような気がします。
そこのところ、このスピーディーズは違いますね。
特に1stシングルのタイトル曲だった「let me take your foto」。ザックリと大胆に切り込むギターイントロにドッカンドッカン叩きながらもドライブ感を付けるドラム、野太いのに煌びやかな声(はずし気味)のボーカルで涙涙のセンチメンタルメロディー。これはパンキッシュなパワーポップが好きな人にはたまらない音でしょう。
rich kidsのyoung girl、private dicksやstiffsのような1977records,Detour Records系サウンド、芯の通った粗いパワーポップ・パンクが好きな人はやられちゃうんじゃないでしょうか!やられますよきっと。

ユニオンの試聴

ゆーチューブでどうぞ→フォト タイム

再結成の映像はいろんな意味でショッキングだよ。面とか。

PUT-ONS / SCHOOLDAYS IN DISGRACE ( US * 2nd Album" * 2007 * Manic)

d53a9fb4.jpeg極極一部では「EXPLODING HEARTSっぽいと言えなくもない」くらいの微妙な高評価を受けているPUT-ONS。しかし、公式サイトも無くなってしまった所をみると、やはり解散してしまったようです。
このアルバムは多分解散前に残した最後の音源で、僕がひいきにしているレコード屋含め、日本のレコード屋に入っているところを見たことがありません。
まあ、ジャケははっきりいって購買意欲をなくすこと請け合いのものですが、これが結構よいのですよ。
PUT-ONSはポップパンクでもなく、かといってここ最近の(このブログでも結構とりあげるような)パンクでもなく、結構落ち着いた感じのポップ・ロックンロール。BOYS,BUZZCOCKS,UNDERTONESあたりのバンドの「落ち着いた」ナンバーが好きな人なら相当気に入るはずなんですが。
攻撃力が高いバンドがドンドン増えている中、彼らのような粗いのサウンドでピュアなロックンロール・パンクをやってくれるのは貴重だったのですが…。

このアルバムは、速い曲から聴かせる曲までいい感じに混じっています。物足りない人には物足りないかもしれないけど、そのくらいがいい人もいるんじゃないかな。BOYSの4thアルバムやEXPLODING HEARTSのゆっくりした曲が好きな人は探してみて欲しいな。シングルも4~5枚出してます。

CD BABYで結構試聴できます。オススメは2曲目。
以前の盤もレビューもしてますので、左の「P」から探してみてね。

PINKZ / SOMETHING ABOUT YOU ( US * 2nd 7" * 2001 * GEARHEAD RECORDS)

18686237.jpeg以前紹介したPINKZの1stシングルがよかったので2ndを探して購入。ギターの音がノイジーになったのがちょっと残念ですが、それでもミドルテンポでグイグイ乗せるロックンロールスタイルは1stと変わるはずもなく、これまた好盤。

バスドラをドカドカ響きかせてドライブ感を高めるA面は、ミドルテンポで渋いメロディーのはずなのに、キュートなガールズボーカルがうまくマッチして華やかでポップな曲に昇華してます。1stの頃の垢抜けなかったメロディーに比べたらとてもキャッチーなB面のBE MINEもとてもよいです。

このバンド、おそらくガールズバンド有象無象の中にポイって入っちゃって別に日本でも特段注目を浴びなかったんじゃないかと思うのですが(一時期盛り上ってたりしたらすいません)、今聴いてみると、前回紹介したblack and whites等とも通じる、腰にグイグイくるグラム・パンク・ロックンロールって感じの音に仕上がってて、なかなかにレベルが高いバンドなんじゃないかと思っています。

ちょっと調べてみましたが残念ながら解散している模様。メンバーは何か新しいバンド始めてるのかな?
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