



久々に完成にこぎつけた彫り駒の”金龍”のまとめ。
木地はイタヤカエデ ※ねこまどさんの木地
字母はネットから拾った駒の画像からなんとかかんとか作った。 →彫りにくい・・・
久々すぎて#1000/#3000の砥石が見つからず、他のをつかったせいか印刀が巧く研げない。
そんな中で彫り進めた金龍。
自宅には0歳児。 ウルシかぶれにさせるわけにもいかないので、カシュー塗料を採用してみました。
十数年前のサンディングシーラーを目止めに使ったわけだが、塗料が劣化しているのか色が微妙。
おまけにどれだけ攪拌してもなにやらダマがある。
勢いそのまま使って作成してみた。
結果、目止めは成功しましたね!! 塗料入れの段階での工夫は、以前は筆を短くしたもので叩きこんでいた感じだったのですが、今回はちょっと塗料を小筆にとりある程度文字をなぞったのちは歯間用の歯ブラシの柔らかいのを使い刷り込んでいく方式にしました。
これが結構良くて、あまり塗料も厚くならずに済むし、比較的きれいに入れられた気がします。
全体の工程としては、
<木地>
#600サンドペーパーで特に平面をならす。 サンダー跡がなくなるまで。
<字母紙はり>
ヤマトのりを少したっぷり目に塗って多少の位置修正ができる程度に貼る。
その段階だとしわが寄るので、テーブルの面を使って曲がらないように押し付ける。(これを数回)
<彫り>
まぁ、普通に彫る。 久々でうまくやれない・・・
<目止め>
サンディングシーラーの2回入れ。 → 結果うまくいった
<カシュー入れ>
上記どおり
<研ぎだし>
今回はオール空研ぎ。 塗料がうまく薄く入ってくれていたこともあり、
#1000から。
最初は大体字母紙までを研ぎだす。
その後も#1000で。 今度は字母紙が取り切れる/ノリが多少残ってる? くらいのところまで。
研ぎは円描きではなく、直線的に行いました。
仕上げ→研ぎ残り除去→仕上げ をゆっくり確認しながら行い、
<面取り>
糸面取り #600を用いた。
<仕上げ>
以前は椿油だったのだけれども、台所のオリーブオイルをほんの少量。
大体こんな感じに行いました。
彫りをダイナミックに勢いに乗せておこなったので、印刀が走ったり、やや太目に彫ってしまったものもあったのだけれど、結構味わい深くできた感じがします。
木地の特徴か、仕上げの影響かはわからないけれど、手触りはさらさらしている感じ。
やっぱり黄楊に比べると持った感じもやや軽い。
何度か磨きこんだ後、知人のお店での自由対局用に提供しました。
今後どのように育つのか楽しみですね!!