小林よしのり氏
すみません。また靖国です。
小林よしのり氏の
「靖国論〜新ゴーマニズム宣言SPECIAL〜」読了
非常に明快かつ豊富な知識で、靖国参拝意見を主張していて面白かったです。
漫画なので読みやすいし、一本どーんと筋が通っていて分かりやすいです。
僕もそうですが靖国反対意見を持つ人は特に、この本をお勧めします。
今後反対を貫くのであれば、氏の主張に合理的に異論反論を唱えられなければいけないと思いました。
小林氏の主張はこんな感じです
・靖国神社は英霊を祀った公的機関であって、首相が公式参拝するのは当然
・もともと完全なる政教分離などありえず、首相の公式参拝は合憲。
・そもそも私的公的なる議論が出てしまったのは昭和50年自民党三木首相が左翼に媚びた発言をしたからだ。
・参拝が国際問題化したのは昭和60年中曽根総理の参拝を朝日新聞が炊きつけたからである。
・靖国は国家の政治的意志の産物(注1)を民衆に信仰させたのではなく、日本古来の先祖崇拝という追悼の様式を国家が引き継いだ。
・靖国参拝で文句を言っている国は中国と韓国だけだ。
・戦後の東京裁判は不当な報復裁判で「戦犯」とは戦勝国側の一方的な呼び名であり実態は報復のために殺された戦死者だ。
・日本は「カミ」の国であり「死者」の国でもある。(注2)
(注1)政治的意志とは「国家のために命を捧げる英霊を再生産するシステム」を作ること
(注2)日本人の優越史観ではない。霊魂や神仏を日本人は信仰してきた。
うーん。他にもいろいろ言ってるけど書きすぎか。
著作権侵害にあたるかもしれないですね。この辺で止め。
正直すぐに反論するとボロが出そうなのでもう少し時間を置いてから反論します。
共感できる部分もありました。
アメリカのイラク戦争を「侵略戦争」と言って暗に否定していたり、将来の日中関係のために共産党の反日教育や報道を止めるように要求すべきだと提言しています。
それと霊もカミも仏も信じない唯物論者、無宗教者を自認する僕にとって非常に鋭い指摘があったので引用します。
神も仏も霊魂も死者の世界も意識化ですら信じていない人間…
自分を超越する何かにすがることが絶対にない人間とはお友達になりたくない
そんなやつはある日小学校に乱入し次々に子供を刺してしまいそうな気がするじゃないか!
不気味なニヒリズムに侵食されていそうである日突然発狂しそうで恐い
(多少、文章の順番を入れ替えました)
ポイントは「ニヒリズム」と「宅間守(たくままもる=池田小学校に乱入した人)」
僕は自分の考えに一つ大きな問題を抱えていて、それがまさにこれなんです。
僕は神仏とか信じないので、ある日自分の良心や良識が崩壊してとんでもないことをしてしまうんじゃないかと不安になることがあります。
もし宅間守のような境遇だったら、同じように社会を憎み同じような復讐手段に出てしまうかも知れないという悩みが以前からあったからです。
神道なり宗教なりにはそのような「心の暴走」を制御する力があるのかも知れない。
Posted by red_chun at 02:39│
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マジな話
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