May 08, 2009

夏色。

僕がデザインをやっている理由は、夢だったから。
そしてもう一つ、超えたい人が居るから。

今まで、デザインの上司というものが居た事が無い。
小さい会社ばっかりだったから、常に一人。
だから、僕には今でも「一人から貰った基礎」しかない。

彼女は、デザイナーの「いろは」を教えてくれた。
21の頃に一緒に居た人。
当時27歳の彼女は、プロデザイナーだった。

それこそデータの作り方から、入稿の仕方。
フォトショ・イラレの使い方まで、それこそ全部。
学生の頃から残っていた、特有の無意味な自信を。
鼻を折る訳でもなく、優しく撫でる様に壊してくれた。



暑い夏の日の食堂で一目惚れ。
人生最初の一目惚れだった。
綺麗だったよ、そりゃ綺麗さ。
そうそう、大塚寧々にすっごい似てた(笑)
美人さんは苦手って云ってるけど、嫌いな訳じゃない。

会社の納会の日。
生憎の大雪の
日に、勇気を出して番号を交換した。
社員旅行で隣で飲んだ。
誕生日に飲みに誘った。

榴ヶ岡公園の噴水の前で告白した。
付合ってすぐ、お揃いの指輪を買った。

あれは“心の鎖”だね。
指にあるうちは軽いけれど、離れた瞬間に重くなる。
別れた後、工事前の野原に捨てた。
今はもう、ビルが建っている場所だ。

その時以来、誰にも指輪をあげた事は無い。
なんか怖い、あれは。


閑話休題。


だから僕は、27歳までに彼女を超えたい。
デザイナーとしての終着点なんて解らないけれど。
それを超えないで明日は無い。

別に傷ついた思い出じゃないから。
こうやって、言葉に出来るさね。

redkillboy at 13:02│Comments(0)TrackBack(0)

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