2020年03月17日
更新雑記
■本日の更新■■■
(更新が行われるたびにこの記事も更新されます。)
(更新ペースがあまりにも遅いのでこのようにしてみました)
2018/11/19 流星人間ゾーン登場怪獣ビジュアル一覧
2018/11/1 ノアの神についての考察
2018/9/4 ドラコの真実!彗星怪獣は被害者ではなかった!
2018/2/21 社会悪デジタルリマスタリー
2017/10/25 レッドキングのフェア精神
2017/1/11 ジェロニモンの能力対象
2015/1/12 ウルトラマンタロウと東 光太郎
2013/7/2 マグマ大使全話視聴雑感
2013/6/28 ジャスピオン登場怪獣ビジュアル一覧
2013/6/26 3丁目の夕日のゴジラ・・・らしきもの
2013/3/17 個人サイトアナウンス
2013/2/11 資料「アイアンキング全話一覧」
2012/4/12 資料「シルバー仮面ジャイアント全話一覧」
2012/4/9 資料「ジャイアントロボ(TV版)全話一覧」
2011/11/30 怪獣考察「閻魔怪獣 エンマーゴ」(開始自体は08年)
2011/2/11 カードワース関連のブツは保管庫に移しました。
保管庫はこちら「きたまくら。の隠れ家」
カードワース関連は今後こちらでやっていきます。こっちだとややこしいんで。
2010/3/4 コメント投稿凍結中。
多忙故に、コメントをいちいちチェックしていられないことと、更新が停滞しているのをいいことに好き勝手なコメントをされる方が多いので、コメントの投稿を凍結させていただきました。今後解放するかは未定です。
(更新が行われるたびにこの記事も更新されます。)
(更新ペースがあまりにも遅いのでこのようにしてみました)
2018/11/19 流星人間ゾーン登場怪獣ビジュアル一覧
2018/11/1 ノアの神についての考察
2018/9/4 ドラコの真実!彗星怪獣は被害者ではなかった!
2018/2/21 社会悪デジタルリマスタリー
2017/10/25 レッドキングのフェア精神
2017/1/11 ジェロニモンの能力対象
2015/1/12 ウルトラマンタロウと東 光太郎
2013/7/2 マグマ大使全話視聴雑感
2013/6/28 ジャスピオン登場怪獣ビジュアル一覧
2013/6/26 3丁目の夕日のゴジラ・・・らしきもの
2013/3/17 個人サイトアナウンス
2013/2/11 資料「アイアンキング全話一覧」
2012/4/12 資料「シルバー仮面ジャイアント全話一覧」
2012/4/9 資料「ジャイアントロボ(TV版)全話一覧」
2011/11/30 怪獣考察「閻魔怪獣 エンマーゴ」(開始自体は08年)
2011/2/11 カードワース関連のブツは保管庫に移しました。
保管庫はこちら「きたまくら。の隠れ家」
カードワース関連は今後こちらでやっていきます。こっちだとややこしいんで。
2010/3/4 コメント投稿凍結中。
多忙故に、コメントをいちいちチェックしていられないことと、更新が停滞しているのをいいことに好き勝手なコメントをされる方が多いので、コメントの投稿を凍結させていただきました。今後解放するかは未定です。
redking41_94 at 19:06|Permalink│
│■最初にゴランください
2019年03月16日
多々良島気象観測員遭難事件を紐解く
ウルトラマン第8話「怪獣無法地帯」。
言わずと知れた怪獣の王様・レッドキングが初登場する傑作エピソードである。
そんなウルトラマン第8話には数々の謎が存在し、その手がかりも存在するのだが、誰もそのことに目を向けようとしないので、私がそれを紐解いていこう。
1.多々良島
まずは事件の舞台となった、多々良島である。もちろん架空の島で、現実には存在しない。
(多々良島は劇中ナレーションでは「たたらとう」とされているが、ほとんどの資料では「たたたじま」と読まれる)
その多々良島の場所であるが、設定上では「伊豆七島のはずれ」にあるとされている。
ただし、劇中ではここまで具体的に場所は語られない。
このため、本当に伊豆諸島付近なのか?という疑問を抱く諸兄もいるかもしれない。
しかしながら、関東圏であることは実は劇中から知ることができるのである。
それはプロローグ部分である。気象観測先発隊(松井所員たち)の出発シーンおよび事件の発端の説明シーンから判明する。
まず、先発隊の4名は大型客船で出発している。この時の4人は背広姿であり、船の中で着替えてボートなどで島に上陸するといったプロセスであることがわかる。もちろん、これだけでは関東圏にある証拠にはならない。
そして次に先発隊への通信シーンである。この通信は中央気象台から送られていることは劇中ではっきりと確認できる。
わざわざ東京都にある中央気象台から連絡をとっていることと、出発シーンなどを照らし合わせると、多々良島が関東圏にある孤島であることはほぼ確定する。
さらに、多々良島は元々無人島ではなく、2年半前までは同じく気象観測が行われていた事実をあわせても、やはり関東圏であることがはっきりとわかるのである。
劇中の説明によると、多々良島は2年半前までは人がいたことがわかるが、注目は松井所員の台詞「(定点観測所を再開するために)2年半ぶりに帰ってみたら」である。
松井所員は当然ながら気象観測員であるため、この台詞から2年半前まで同じく定点観測所があり、観測員が寝泊りしていたことまで判明する。
同時に松井所員が2年半前も多々良島測候所に勤めていたこともわかる。
なにより4人だけで1から測候所を建設できるわけがないので、2年半前まで使用されていた測候所を掃除しなおしてそのまま使用する予定であったことも伺える。
これも多々良島が、関東圏にある証拠の一つと言えるだろう。
さらに劇中の島の様子を見る限り、測候所以外に人がいた痕跡などが全く確認できないため、気象観測のために少数の観測員が暮らしていただけであることもわかる。
無人島ではないが、あくまで仕事で少人数が駐留していただけである。
このため、わずか2年半の間に怪獣や怪奇植物がはびこる島になっていたなど、誰も想定し得なかった。それが悲劇の原因だった。
2.気象観測先発隊
作中で多々良島への渡ったのは松井所員を含めた4人の先発隊である。
唯一生存した松井所員以外の3名は冒頭の出発シーンでしか顔を拝むことはできず、誰が誰であるかもわからない。
が、名前は判明する。川田所員、佐々木所員、藤田所員である。
知らない人もいそうだが、エンディングで松井所員が全員の名前を読み上げているので確認すると良いだろう。
松井所員については劇中でわかるのだが、他の3人はいかなる運命をたどったのであろうか?
これも実はおおよその範囲で劇中から察することが可能だ。
先発隊の出発から、科学特捜隊の出発までの具体的な期間はわからないが、最低でも10日たっていることはわかる(消息を絶って一週間、さらに三日が過ぎた、とあるのでおそらくは10日だと思われるが)
まずは川田所員から。劇中の様子からも松井所員を除いて、彼が最も長く生き残ったことがわかる。川田所員が消息を絶ったのは4日前。測候所に食料を取りに戻り、帰らなかった、とのこと。
その一部始終は科学特捜隊のジャングル探索時にわかる。
川田所員はなんとか測候所(跡)にたどり着き、食料を持って松井所員の所へ戻る途中、スフランに襲われ命を落とした。ここまで劇中からはっきりと判明する。
ジャングルに散乱していた食料や荷物は、川田所員が測候所から運んできたものであることは間違いない。
松井所員が負傷しており、おそらくはやむなく単独行動であったのだろう。
死亡したのがいつかははっきりしないが、もう少し科学特捜隊がはやく到着していれば、もしかしたら救助できた可能性もあったかもしれない。残念なところである。
次に佐々木所員である。彼は川田所員と共に、松井所員がアラシ隊員に安否を尋ねたところを見ると、松井所員は消息を知らなかったようである。
彼は具体的にどのような運命をたどったか知るてがかりは無いのだが、前述の松井所員の口ぶりから考えると、途中までは松井所員、川田所員と共に行動していたであろうことはわかる。
最後に藤田所員である。彼はエンディングにしか名前が出てこない。
救助に駆けつけた科学特捜隊に、松井所員が安否を尋ねていないのである。
このため、恐らく最初に脱落してしまい、松井所員が生存がまずありえないと認識しているのだと考えられる。
つまり、測候所が怪獣に襲われた時に死亡した可能性が非常に高い。
松井所員の証言によると、先発隊が島に上陸してから怪獣に襲撃されるまで、1時間もたっていないという点から電撃的に襲撃されたであろうことが伺える。
その際に、死亡者が出ていてもおかしくはないのである。
そして唯一の生存者となった松井所員であるが、彼も恐らく避難している途中に足を負傷してしまい、そのため他の所員の行動にも影響が出てしまったと思われる。
そんな彼もピグモンが運んできた水や食料によって食いつないでいた、とのことなのでピグモンがいなければ助からなかったのは明白である。
3.測候所を襲ったのは?
作中の松井所員の証言によると、多々良島に上陸して1時間も経たないうちに測候所が怪獣達に襲われた、とある。
では測候所を襲った怪獣というのはどの怪獣であろうか?
まず他者を傷つけないピグモンと、移動できないスフランは論外である。
特にスフランはそもそも怪獣扱いされていない。
残るは初代レッドキング、チャンドラー、マグラーの3体である。
「測候所が怪獣達に襲われた」とのことなので、3体ともという可能性もあるが、前述のようにこのときに藤田所員が死亡した可能性が高いため、誰が藤田所員を殺したかという点も含めて考察してみよう。
まず初代レッドキングであるが、作中の様子を見ても最も可能性が低い。
なんだかんだで、レッドキングが先手を取る描写はほとんどなく、だいたい相手にイニシアチブをとられている(意外と好戦的でもない)。
つまり、相手が敵意や戦う意思などを持たない限りは襲ってこない可能性が高いのである。
チャンドラー戦はどちらが先に喧嘩を売ったのか定かではないが、劇中の範囲ではチャンドラーの突風(デスウインドウ」からである。
科学特捜隊も先手を打って攻撃したのは科学特捜隊であり、ピグモンに関してもピグモンの挑発のほうが先である。レッドキングはことごとく後手に回っている。
まあ、敵意を持って襲ったのではなく、たまたま測候所を踏み潰したりといったケースはありえるが。
次にチャンドラー。何気にレッドキングに勝るとも劣らない好戦性を持っており、非常に血の気が多い。
肝心の人間などの小さい相手に対してどうなのかがわからないが、翼による突風なども含め、小さい生物にとってはレッドキング以上に危険だと思われる。
最後にマグラーであるが、こいつが人間に対して最も好戦性が高いため、こいつが真っ先に測候所を襲ったのだと思われる。
いきなり断定的ではあるが、マグラーは自分より弱い相手を見つけるとめざとく襲い掛かるという性格の怪獣である。劇中でもムラマツキャップ、ハヤタ隊員に襲い掛かっている。
自分から直接人間に襲い掛かるシーンがあるのは、実はこのマグラーだけなのである。
さらに、第8話において中盤に結構な長さの尺の出番をもらっているのも、何も無いとすればいささか不自然である。30分番組において不要なシーンに時間を割くような余裕はない。
よって、マグラーはこのストーリーにおいて重要な役割があると考えたほうが自然である。
つまり測候所を襲撃し、藤田所員を殺害した、あるいは死亡させたのはこのマグラーであると考えられる。
もしもレッドキングがそのような立場であるならば、マグラーの出番は短くなり、レッドキングの出番が増えるはずである。どうあってもレッドキングではありえないのである。
以上のことから考えると、マグラーが真っ先に測候所を襲い、チャンドラーがそれに呼応して現れ戦いになった、またはそこにレッドキングも現れて戦いになった、といった状況が真相であろう。
マグラーだけ、のほうが話としてはスムーズなのだが、松井所員が「怪獣達」と複数いたと証言しているため、チャンドラーやレッドキングもいたということになる。
4.初代レッドキングについて
本エピソードの主役である初代レッドキングだが、このように様々な内容をわずか30分に詰め込んでいるため、かなり割を食ってしまっている。
実際、かなり本格的な秘境探検となっており、探索・捜索シーンも長い(30分によく収めたものである)。
そのため、漠然と眺めているだけだと、初代レッドキングはあまり強そうに見えない、という問題をはらんでいる。
しかし、しっかりと観察して本エピソードを視聴すると、細かいフォローはきちんと行われていることがわかるのである。
チャンドラー戦でも、キック一撃でチャンドラーをふっ飛ばしたり、ぶん回しているだけで勢い余って翼を引きちぎるなど、凄まじいパワーが表現されている。
ウルトラマンとの戦いでは翻弄されてばかりであったが、これは初代レッドキングが弱いのではなく、ピグモンと科学特捜隊が初代レッドキングを弱らせていたから、である。
これを勘違いしている馬鹿は非常に多いのだが、お前らは命がけで風船爆弾を飛ばしたピグモンを愚弄しているのがわからないのか?!という話である。
ピグモンが自らの命をなげうってレッドキングの注意を引き付け、風船爆弾を飛ばして、それを科学特捜隊が爆発させるという連携攻撃によって、初代レッドキングに強烈な目潰しを食らわせる。
これこそが無敵のレッドキングを弱体化させ、レッドキングを打ち破った最大にして直接の原因である。
さらにこちらも何度も言っているが、レッドキングは足に岩を落として痛がっているのではなく、この連携攻撃による目潰しでほとんど目が見えないためにパニックに陥っているだけである。
一度目はこの連携目潰しによって、突然目が見えなくなってしまったことによるパニック。
それが証拠に足どころか下半身を痛がる様子もなく、その後のやたらめったに岩を投げまくるシーンでも足を気にかけている様子は一切無い。
二度目は持ち上げた巨大岩石をスペシウム光線で撃ち落とされた時。
こちらも何が起こったかわからずパニックになっている。こちらも一切下半身を気にしている要素は無い。
目がほとんど見えないのだから当然である。
以上がウルトラマン第8話に隠された数々の謎の真相である。
ファンを名乗るのであれば、これくらいの考察はしてみせろ。
言わずと知れた怪獣の王様・レッドキングが初登場する傑作エピソードである。
そんなウルトラマン第8話には数々の謎が存在し、その手がかりも存在するのだが、誰もそのことに目を向けようとしないので、私がそれを紐解いていこう。
1.多々良島
まずは事件の舞台となった、多々良島である。もちろん架空の島で、現実には存在しない。
(多々良島は劇中ナレーションでは「たたらとう」とされているが、ほとんどの資料では「たたたじま」と読まれる)
その多々良島の場所であるが、設定上では「伊豆七島のはずれ」にあるとされている。
ただし、劇中ではここまで具体的に場所は語られない。
このため、本当に伊豆諸島付近なのか?という疑問を抱く諸兄もいるかもしれない。
しかしながら、関東圏であることは実は劇中から知ることができるのである。
それはプロローグ部分である。気象観測先発隊(松井所員たち)の出発シーンおよび事件の発端の説明シーンから判明する。
まず、先発隊の4名は大型客船で出発している。この時の4人は背広姿であり、船の中で着替えてボートなどで島に上陸するといったプロセスであることがわかる。もちろん、これだけでは関東圏にある証拠にはならない。
そして次に先発隊への通信シーンである。この通信は中央気象台から送られていることは劇中ではっきりと確認できる。
わざわざ東京都にある中央気象台から連絡をとっていることと、出発シーンなどを照らし合わせると、多々良島が関東圏にある孤島であることはほぼ確定する。
さらに、多々良島は元々無人島ではなく、2年半前までは同じく気象観測が行われていた事実をあわせても、やはり関東圏であることがはっきりとわかるのである。
劇中の説明によると、多々良島は2年半前までは人がいたことがわかるが、注目は松井所員の台詞「(定点観測所を再開するために)2年半ぶりに帰ってみたら」である。
松井所員は当然ながら気象観測員であるため、この台詞から2年半前まで同じく定点観測所があり、観測員が寝泊りしていたことまで判明する。
同時に松井所員が2年半前も多々良島測候所に勤めていたこともわかる。
なにより4人だけで1から測候所を建設できるわけがないので、2年半前まで使用されていた測候所を掃除しなおしてそのまま使用する予定であったことも伺える。
これも多々良島が、関東圏にある証拠の一つと言えるだろう。
さらに劇中の島の様子を見る限り、測候所以外に人がいた痕跡などが全く確認できないため、気象観測のために少数の観測員が暮らしていただけであることもわかる。
無人島ではないが、あくまで仕事で少人数が駐留していただけである。
このため、わずか2年半の間に怪獣や怪奇植物がはびこる島になっていたなど、誰も想定し得なかった。それが悲劇の原因だった。
2.気象観測先発隊
作中で多々良島への渡ったのは松井所員を含めた4人の先発隊である。
唯一生存した松井所員以外の3名は冒頭の出発シーンでしか顔を拝むことはできず、誰が誰であるかもわからない。
が、名前は判明する。川田所員、佐々木所員、藤田所員である。
知らない人もいそうだが、エンディングで松井所員が全員の名前を読み上げているので確認すると良いだろう。
松井所員については劇中でわかるのだが、他の3人はいかなる運命をたどったのであろうか?
これも実はおおよその範囲で劇中から察することが可能だ。
先発隊の出発から、科学特捜隊の出発までの具体的な期間はわからないが、最低でも10日たっていることはわかる(消息を絶って一週間、さらに三日が過ぎた、とあるのでおそらくは10日だと思われるが)
まずは川田所員から。劇中の様子からも松井所員を除いて、彼が最も長く生き残ったことがわかる。川田所員が消息を絶ったのは4日前。測候所に食料を取りに戻り、帰らなかった、とのこと。
その一部始終は科学特捜隊のジャングル探索時にわかる。
川田所員はなんとか測候所(跡)にたどり着き、食料を持って松井所員の所へ戻る途中、スフランに襲われ命を落とした。ここまで劇中からはっきりと判明する。
ジャングルに散乱していた食料や荷物は、川田所員が測候所から運んできたものであることは間違いない。
松井所員が負傷しており、おそらくはやむなく単独行動であったのだろう。
死亡したのがいつかははっきりしないが、もう少し科学特捜隊がはやく到着していれば、もしかしたら救助できた可能性もあったかもしれない。残念なところである。
次に佐々木所員である。彼は川田所員と共に、松井所員がアラシ隊員に安否を尋ねたところを見ると、松井所員は消息を知らなかったようである。
彼は具体的にどのような運命をたどったか知るてがかりは無いのだが、前述の松井所員の口ぶりから考えると、途中までは松井所員、川田所員と共に行動していたであろうことはわかる。
最後に藤田所員である。彼はエンディングにしか名前が出てこない。
救助に駆けつけた科学特捜隊に、松井所員が安否を尋ねていないのである。
このため、恐らく最初に脱落してしまい、松井所員が生存がまずありえないと認識しているのだと考えられる。
つまり、測候所が怪獣に襲われた時に死亡した可能性が非常に高い。
松井所員の証言によると、先発隊が島に上陸してから怪獣に襲撃されるまで、1時間もたっていないという点から電撃的に襲撃されたであろうことが伺える。
その際に、死亡者が出ていてもおかしくはないのである。
そして唯一の生存者となった松井所員であるが、彼も恐らく避難している途中に足を負傷してしまい、そのため他の所員の行動にも影響が出てしまったと思われる。
そんな彼もピグモンが運んできた水や食料によって食いつないでいた、とのことなのでピグモンがいなければ助からなかったのは明白である。
3.測候所を襲ったのは?
作中の松井所員の証言によると、多々良島に上陸して1時間も経たないうちに測候所が怪獣達に襲われた、とある。
では測候所を襲った怪獣というのはどの怪獣であろうか?
まず他者を傷つけないピグモンと、移動できないスフランは論外である。
特にスフランはそもそも怪獣扱いされていない。
残るは初代レッドキング、チャンドラー、マグラーの3体である。
「測候所が怪獣達に襲われた」とのことなので、3体ともという可能性もあるが、前述のようにこのときに藤田所員が死亡した可能性が高いため、誰が藤田所員を殺したかという点も含めて考察してみよう。
まず初代レッドキングであるが、作中の様子を見ても最も可能性が低い。
なんだかんだで、レッドキングが先手を取る描写はほとんどなく、だいたい相手にイニシアチブをとられている(意外と好戦的でもない)。
つまり、相手が敵意や戦う意思などを持たない限りは襲ってこない可能性が高いのである。
チャンドラー戦はどちらが先に喧嘩を売ったのか定かではないが、劇中の範囲ではチャンドラーの突風(デスウインドウ」からである。
科学特捜隊も先手を打って攻撃したのは科学特捜隊であり、ピグモンに関してもピグモンの挑発のほうが先である。レッドキングはことごとく後手に回っている。
まあ、敵意を持って襲ったのではなく、たまたま測候所を踏み潰したりといったケースはありえるが。
次にチャンドラー。何気にレッドキングに勝るとも劣らない好戦性を持っており、非常に血の気が多い。
肝心の人間などの小さい相手に対してどうなのかがわからないが、翼による突風なども含め、小さい生物にとってはレッドキング以上に危険だと思われる。
最後にマグラーであるが、こいつが人間に対して最も好戦性が高いため、こいつが真っ先に測候所を襲ったのだと思われる。
いきなり断定的ではあるが、マグラーは自分より弱い相手を見つけるとめざとく襲い掛かるという性格の怪獣である。劇中でもムラマツキャップ、ハヤタ隊員に襲い掛かっている。
自分から直接人間に襲い掛かるシーンがあるのは、実はこのマグラーだけなのである。
さらに、第8話において中盤に結構な長さの尺の出番をもらっているのも、何も無いとすればいささか不自然である。30分番組において不要なシーンに時間を割くような余裕はない。
よって、マグラーはこのストーリーにおいて重要な役割があると考えたほうが自然である。
つまり測候所を襲撃し、藤田所員を殺害した、あるいは死亡させたのはこのマグラーであると考えられる。
もしもレッドキングがそのような立場であるならば、マグラーの出番は短くなり、レッドキングの出番が増えるはずである。どうあってもレッドキングではありえないのである。
以上のことから考えると、マグラーが真っ先に測候所を襲い、チャンドラーがそれに呼応して現れ戦いになった、またはそこにレッドキングも現れて戦いになった、といった状況が真相であろう。
マグラーだけ、のほうが話としてはスムーズなのだが、松井所員が「怪獣達」と複数いたと証言しているため、チャンドラーやレッドキングもいたということになる。
4.初代レッドキングについて
本エピソードの主役である初代レッドキングだが、このように様々な内容をわずか30分に詰め込んでいるため、かなり割を食ってしまっている。
実際、かなり本格的な秘境探検となっており、探索・捜索シーンも長い(30分によく収めたものである)。
そのため、漠然と眺めているだけだと、初代レッドキングはあまり強そうに見えない、という問題をはらんでいる。
しかし、しっかりと観察して本エピソードを視聴すると、細かいフォローはきちんと行われていることがわかるのである。
チャンドラー戦でも、キック一撃でチャンドラーをふっ飛ばしたり、ぶん回しているだけで勢い余って翼を引きちぎるなど、凄まじいパワーが表現されている。
ウルトラマンとの戦いでは翻弄されてばかりであったが、これは初代レッドキングが弱いのではなく、ピグモンと科学特捜隊が初代レッドキングを弱らせていたから、である。
これを勘違いしている馬鹿は非常に多いのだが、お前らは命がけで風船爆弾を飛ばしたピグモンを愚弄しているのがわからないのか?!という話である。
ピグモンが自らの命をなげうってレッドキングの注意を引き付け、風船爆弾を飛ばして、それを科学特捜隊が爆発させるという連携攻撃によって、初代レッドキングに強烈な目潰しを食らわせる。
これこそが無敵のレッドキングを弱体化させ、レッドキングを打ち破った最大にして直接の原因である。
さらにこちらも何度も言っているが、レッドキングは足に岩を落として痛がっているのではなく、この連携攻撃による目潰しでほとんど目が見えないためにパニックに陥っているだけである。
一度目はこの連携目潰しによって、突然目が見えなくなってしまったことによるパニック。
それが証拠に足どころか下半身を痛がる様子もなく、その後のやたらめったに岩を投げまくるシーンでも足を気にかけている様子は一切無い。
二度目は持ち上げた巨大岩石をスペシウム光線で撃ち落とされた時。
こちらも何が起こったかわからずパニックになっている。こちらも一切下半身を気にしている要素は無い。
目がほとんど見えないのだから当然である。
以上がウルトラマン第8話に隠された数々の謎の真相である。
ファンを名乗るのであれば、これくらいの考察はしてみせろ。
2018年11月19日
流星人間ゾーン登場怪獣ビジュアル一覧
流星人間ゾーンに登場する怪獣(恐獣)を集めてみた。
ゴジラを初めとする東宝怪獣映画のゲストが出ている割にイマイチヒットせず、あまつさえ打ち切りでエンディングらしいエンディングもなく終わった微妙な作品。
ウルトラマンAに携わったスタッフが多いのが特徴。
なので、どこか異次元超獣っぽいやつもちらほら(特にワルギルガーとスパイラー)。
そんな怪獣たちの気になるビジュアルを大公開。

デザインや外見はそこそこ格好いい奴や個性的な奴、特徴あるやつもいるのだが、あと一歩華が足りない印象を受ける。
また、ちょっと出番が少な目の傾向にあり、なかなか怪獣が出てきてくれないのは減点。
さらにゾーンファイターの残虐なファイトスタイルはかなり問題。ファイヤーマンほどではないものの、明らかにやりすぎで見ていて気分の良いものではない。
ただでさえゾーンファイターは、やたらと相手を痛めつけるような格闘が多い上に、露骨に卑怯な攻撃や外道な戦法を取ったりと、あまり応援したくないヒーローである。
しかもスモーキーや家族、ゴジラの助けが無ければゾーンファイターは弱く、割と頼りない。
にも関わらず逆転の描写が唐突で説得力が薄く、結果ファイターも相手の怪獣も強いのか弱いのか、よくわからなくなってしまっているのも残念。
さらにさらに東宝映画からのゲストもウリなのだが、ゴジラを省くと2体だけで、しかも前半で出し切っている。後半の視聴率が落ちた原因のひとつではなかろうか。
以下簡易紹介。
・水爆大怪獣 ゴジラ二代目
メガロ&ガイガンとの戦いを終えたゴジラ。何故かゾーンファイターを助けてくれる。
メガロゴジなのでコミカルな仕草が多くて可愛らしい。ガロガ恐獣と1対1なら圧倒する強さも持つ。
もういっそ、ジェットジャガーやメガロも出てきても良かったような気もする。
東宝映画では完全な人間の味方だったことはないが、本作が唯一の例外だろう。
・爆弾恐獣 レッドスパーク。
ガロガたちの合体変身。ゾーンファイターの噛ませ犬といった出番で、登場が遅い割にさっくり倒されてしまう。
じゃあジキロをもっと早く出すとか・・・。
ただでさえ説明が多い上に怪獣の登場がなかなかで退屈な1話になってしまっている。
・磁力恐獣 初代ジキロ
恐獣ミサイルによって送り込まれた怪獣第一号。
一応ゾーンファイターを苦戦させるシーンはあるがもう出番の尺が無いので、あまり印象的ではない。
デザインはなかなか良いのに。
・双頭恐獣 デストロキング
ゾーンファイターの残虐ファイト最初の犠牲者。
ミサイルマイトを耐え抜くなど、そこそこ強敵感はあるが逆転は妙にあっさり。
デストロキングの突破口を開くスモーキーのほうがファイターより強くね?
・四次元恐獣 ドロラ
なかなか面白い姿の怪獣。背中の右あたりにも頭部があり、こいつも双頭。
もったいぶって登場するが、やっぱり強いのか弱いのか。
せっかくの四次元能力も、武器を失った後に使ってもなあ・・・。
・火炎恐獣 ワルギルガー
ゾーンの怪獣では割と有名。スパイラーの相方。
ゴジラのデビュー戦でボッコボコにされ、ゴジラに倒される。
・変身恐獣 スパイラー
ゾーンファミリーと同じピース星人に変身してスパイ活動を行う。
見た目も作戦も非常にヤプールくささを感じる。なお強くはない模様。
ZATにいそうな顔に変身するのは話題性あり。
・宇宙超怪獣 キングギドラ二代目
ゴジラ対ガイガンに登場した二体目のキングギドラ。映画じゃないので動きが鈍くて実力をあまり発揮できていないが、それでも単独でゾーンファイターを最もピンチに追い込んだ。
2話目でのフルボッコシーンが悪目立ちしているが、別に弱いわけでもなくゾーンファイター単独に負けたわけでもない。流星人間ゾーン最強の怪獣。
また最後は死亡せずに逃げるシーンがちゃんとあるなど、扱いは良い。
・大角恐獣 ドラゴンキング
名前と見た目が全くかみ合わない前座。
なのだが、冒頭から激しい戦いを繰り広げ、一進一退の攻防をするという活躍。
後半パートのギルマラスやリサイクル元のレッドスパークより活躍してる・・・!
でも、どう頑張ってもドラゴンには見えないな!
・半魚恐獣 ギルマラス
一応メインの対戦相手ということになると思うのだが、全然活躍はなく戦闘シーンのほとんどに主題歌が流れているのでSEが全く無いというむなしいバトル。ひでぇ。
・赤脳恐獣 ゲルデラー
見た目がかなり格好いい正統派スタイルの怪獣。格闘能力がかなり高いようでゾーンファイターを苦戦させた。
ガロガっぽいデザインに反してガロガの変身でもなくガロガとの関連性はなし。
さらに赤脳とか種別にあるが、特に頭部に関する描写は何もなく弱点だったりもしない。
・蜘蛛恐獣 初代スパイダウロス
珍しい着ぐるみスタイルの蜘蛛モチーフの怪獣。他はクモーダやカーンジョルジョくらいしか思い当たらない。
もちろん糸を吐く攻撃もやってくれる。いいぞ。
・巨猿怪獣 ガロガゴリラ
ガロガの侵略兵器・レッドスパイダーによって怪獣となった動物園のゴリラ。
スモーキーに倒される。スモーキー強すぎない?
映画からのゲスト怪獣と同じくテロップに「恐獣」の文字が無い。
・軟体恐獣 シップドロー
シャドラーのためのおとり。一度は倒されるが、シャドラーにゾーンファイターが負けると何故か蘇ってシャドラーと仲良くどこかへ立ち去った。
以降何故か登場せずフェードアウト。立ち去る意味あった?
・エネルギー恐獣 シャドラー
ゾーンファイターの影から実体化する分身とでもいうべき怪獣。
見た目は頭身が低くてなんだかユニークだが、実体化している限りゾーンファイターのエネルギーを奪うという、ゾーンファイターに対してだけ無敵という強いのか弱いのかよくわからない奴。
・サイボーグ怪獣 ガイガン
これまでに2度もゴジラと戦った凶悪宇宙怪獣。
・・・なのだが、ガロガのコントロールが無能なのかパワー落ちしているようにしか見えず、姑息な戦法ばかりとっている。
全く良いところ無しで、ストーリー的にもガイガンである必要性が皆無、ミサイルマイトで泡ふいてぶっ倒れると、あまりにも酷い扱いで、スタッフに悪意すら感じる。ガイガン馬鹿にしてんの?
・地熱恐獣 バラギドン
ガロガ最強の怪獣という触れ込みなのだが、どうにも見た目が弱そう(嫌いじゃないが説得力が無い)。
さらに冷えると弱体化するという、大きな弱点があるので結局は普通の怪獣といったかんじで強敵とは言い難かった。
・電子恐獣 初代ガロボーグ
昆虫のような顔をしたロボットっぽい怪獣。
でも実は頭部はでかい脳みそ。目のようなカバーでグロさは軽減されている。
ロボット怪獣ではなくサイボーグのようだ。
触れると電流が流れるボディでゾーンファイターを苦戦させるまでは良いのだが、静電気で突破されるというトンデモ展開なのだった。ぇー・・・。
・ミサイル恐獣 デットラゴン
ガロガの合体変身で、えらそうに登場する割にえらく弱い。
自慢のミサイルをキャッチされる上に、投げ返されてびびって回避するとか、情けなさ過ぎる。
見た目もいまいちイケてない。
・土食い恐獣 ザンドラ
頭部全体がドリルという強烈なインパクトのデザイン。
まずまず強く、ゾーンファイターやゴジラと良い勝負をする。
・地底恐獣 初代モグランダ
あまりモグラっぽくはない。前回のザンドラに続いて背中にドリルがある。何故に2連続でドリル?
こちらもそこそこ強く、出番も多めという珍しい怪獣。
ドリルは強いのか?
・変身恐獣 バルガラス
人間に変身するのではなく、巨大な球体に変身する。相当な強敵らしいのだが、逆転劇が説明不足。
流星人間ゾーンでも最も正統派の姿をしている。いいぞ。
かなり独特のファイティングポーズをとる可愛らしさもある。
しかし、倒された後の演出の意図はいまいちわからない。
・破壊恐獣 ガンダーギラス
強力な爆薬を飲み込んでいるため、ゾーンファイターが遊びで大人しくさせようとする。
そんな戦法にちゃんと応じるという妙に素直で可愛らしい怪獣。
しかし極悪宇宙人ゾーンファイターは残虐な方法で・・・。
ゾーンファイター、やっぱり応援したくないな。
・双頭恐獣 ゴラム
ガンマンスタイルという生体兵器タイプの怪獣。片方の頭部の中には人質が閉じ込められている。
どこからつっこめばいいのかわからないが、まあまあ見ごたえはあるんじゃないかな。
・分身恐獣 ジュラー
みてくれは弱そうだがかなりの強敵で、口から吐くガスが妙に強い。
体が千切れるとその断片がカスタムジュラーになるという特性があるが、はっきり言って強さとはあまり関係がなかった。
・再生恐獣 カスタムジュラー
ちぎれたジュラーの断片が怪獣となったもの。つまりジュラーの分身。種別おかしくね?
特殊能力を発揮するシーンはなく、数の暴力をするだけのおまけ。
・超磁力恐獣 スーパージキロ
1話に登場したジキロと同族の強化版。見た目はほとんど同じだが背ビレが違う。
アンチミサイルマイトでミサイルマイトを反射する。え?いまさら?
というか、ミサイルマイトがあまり効かなった怪獣が既にいるのに(デストロキングとか)。
せっかくジキロの強化版だったり設定も良いのだが、本編はメロドラマ中心で地味な出番と不遇。
ずーっと水に浸っているせいか、着ぐるみがふやけてるような・・・。
・幻想恐獣 バクゴン
バクの怪獣のせいか、顔が可愛い。バクタリよりバクっぽい。
幻惑でゾーンファイターを惑わせるぞ。見た目は可愛いが別に善良だったりはしない。
・針吹き恐獣 ニードラー
グロ要素の塊。ケーブルでつながれた内蔵が露出していたり、デザインそのものが不気味だったりする。
しかも最後もグロ。気持ち悪い。
こいつも強いのか弱いのかよくわからない・・・。
吹き矢が武器というのは面白いし、デットラゴンよりは強い。
・甲冑恐獣 カブトギラー
恐獣軍団のリーダー・・・というわけではなく、しれっと混ざってるだけの新顔。
両手が剣になっていたりと、デザインは面白いが中盤でさっさと退場。もうちょっと活躍があってもよくない?
・磁力恐獣 ジキロ二代目
スーパージキロじゃなくてジキロの二代目。いまさらすぎると思うんだが・・・。
それは劇中でも同じらしく、スモーキーに倒されてしまう。えええー・・・。
・地底恐獣 モグランダ二代目
カプセルに入れられてよりにもよってゾーンファミリーの家に投げ込まれたもんだから回収されてしまう。
なので、冒頭カプセル化される前しか出番がない。
・蜘蛛恐獣 スパイダウロス二代目
二体目のスパイダウロス。
ガロボーグと2体がかりでゴジラを攻撃するが、ゴジラに倒される。
・電子恐獣 ガロボーグ二代目
初代と違って頭部が露骨に脳みそっぽくなっていて気持ち悪い。電流もなくて強くない。
ゴジラをスパイダウロスと共にいじめるが、ゾーンファイターに瞬殺される。
ゼロ距離ミサイルマイトはないと思うんだ。
・未登場のカプセル
劇中でガロガが用意したカプセルは15個もある(中身がわかるのは7個だけ)。
また、ゾーンファミリーに回収されたカプセルはモグランダ含めて3つで、残りの2つはシャドラーとデットラゴン。こいつらが実際に登場するシーンは無い。
そもそも5体のうちモグランダは冒頭だけで出番終わり、カブトギラーは中盤で脱落と、後半のバトルに参加できたのは3体だけで、ゴジラやゾーンファイターが出てくる前にさらにジキロが脱落するので、実際メインバトルパートは2体だけと恐獣軍団というサブタイトルの割には味気ない。
・幻覚恐獣 グロテガウロス
コバルトガロガの合体変身だけあって怪獣化したガロガといったかんじの風貌。
幻覚という小技に頼ってるせいか、特に強くなかった。
ゴジラを初めとする東宝怪獣映画のゲストが出ている割にイマイチヒットせず、あまつさえ打ち切りでエンディングらしいエンディングもなく終わった微妙な作品。
ウルトラマンAに携わったスタッフが多いのが特徴。
なので、どこか異次元超獣っぽいやつもちらほら(特にワルギルガーとスパイラー)。
そんな怪獣たちの気になるビジュアルを大公開。

デザインや外見はそこそこ格好いい奴や個性的な奴、特徴あるやつもいるのだが、あと一歩華が足りない印象を受ける。
また、ちょっと出番が少な目の傾向にあり、なかなか怪獣が出てきてくれないのは減点。
さらにゾーンファイターの残虐なファイトスタイルはかなり問題。ファイヤーマンほどではないものの、明らかにやりすぎで見ていて気分の良いものではない。
ただでさえゾーンファイターは、やたらと相手を痛めつけるような格闘が多い上に、露骨に卑怯な攻撃や外道な戦法を取ったりと、あまり応援したくないヒーローである。
しかもスモーキーや家族、ゴジラの助けが無ければゾーンファイターは弱く、割と頼りない。
にも関わらず逆転の描写が唐突で説得力が薄く、結果ファイターも相手の怪獣も強いのか弱いのか、よくわからなくなってしまっているのも残念。
さらにさらに東宝映画からのゲストもウリなのだが、ゴジラを省くと2体だけで、しかも前半で出し切っている。後半の視聴率が落ちた原因のひとつではなかろうか。
以下簡易紹介。
・水爆大怪獣 ゴジラ二代目
メガロ&ガイガンとの戦いを終えたゴジラ。何故かゾーンファイターを助けてくれる。
メガロゴジなのでコミカルな仕草が多くて可愛らしい。ガロガ恐獣と1対1なら圧倒する強さも持つ。
もういっそ、ジェットジャガーやメガロも出てきても良かったような気もする。
東宝映画では完全な人間の味方だったことはないが、本作が唯一の例外だろう。
・爆弾恐獣 レッドスパーク。
ガロガたちの合体変身。ゾーンファイターの噛ませ犬といった出番で、登場が遅い割にさっくり倒されてしまう。
じゃあジキロをもっと早く出すとか・・・。
ただでさえ説明が多い上に怪獣の登場がなかなかで退屈な1話になってしまっている。
・磁力恐獣 初代ジキロ
恐獣ミサイルによって送り込まれた怪獣第一号。
一応ゾーンファイターを苦戦させるシーンはあるがもう出番の尺が無いので、あまり印象的ではない。
デザインはなかなか良いのに。
・双頭恐獣 デストロキング
ゾーンファイターの残虐ファイト最初の犠牲者。
ミサイルマイトを耐え抜くなど、そこそこ強敵感はあるが逆転は妙にあっさり。
デストロキングの突破口を開くスモーキーのほうがファイターより強くね?
・四次元恐獣 ドロラ
なかなか面白い姿の怪獣。背中の右あたりにも頭部があり、こいつも双頭。
もったいぶって登場するが、やっぱり強いのか弱いのか。
せっかくの四次元能力も、武器を失った後に使ってもなあ・・・。
・火炎恐獣 ワルギルガー
ゾーンの怪獣では割と有名。スパイラーの相方。
ゴジラのデビュー戦でボッコボコにされ、ゴジラに倒される。
・変身恐獣 スパイラー
ゾーンファミリーと同じピース星人に変身してスパイ活動を行う。
見た目も作戦も非常にヤプールくささを感じる。なお強くはない模様。
ZATにいそうな顔に変身するのは話題性あり。
・宇宙超怪獣 キングギドラ二代目
ゴジラ対ガイガンに登場した二体目のキングギドラ。映画じゃないので動きが鈍くて実力をあまり発揮できていないが、それでも単独でゾーンファイターを最もピンチに追い込んだ。
2話目でのフルボッコシーンが悪目立ちしているが、別に弱いわけでもなくゾーンファイター単独に負けたわけでもない。流星人間ゾーン最強の怪獣。
また最後は死亡せずに逃げるシーンがちゃんとあるなど、扱いは良い。
・大角恐獣 ドラゴンキング
名前と見た目が全くかみ合わない前座。
なのだが、冒頭から激しい戦いを繰り広げ、一進一退の攻防をするという活躍。
後半パートのギルマラスやリサイクル元のレッドスパークより活躍してる・・・!
でも、どう頑張ってもドラゴンには見えないな!
・半魚恐獣 ギルマラス
一応メインの対戦相手ということになると思うのだが、全然活躍はなく戦闘シーンのほとんどに主題歌が流れているのでSEが全く無いというむなしいバトル。ひでぇ。
・赤脳恐獣 ゲルデラー
見た目がかなり格好いい正統派スタイルの怪獣。格闘能力がかなり高いようでゾーンファイターを苦戦させた。
ガロガっぽいデザインに反してガロガの変身でもなくガロガとの関連性はなし。
さらに赤脳とか種別にあるが、特に頭部に関する描写は何もなく弱点だったりもしない。
・蜘蛛恐獣 初代スパイダウロス
珍しい着ぐるみスタイルの蜘蛛モチーフの怪獣。他はクモーダやカーンジョルジョくらいしか思い当たらない。
もちろん糸を吐く攻撃もやってくれる。いいぞ。
・巨猿怪獣 ガロガゴリラ
ガロガの侵略兵器・レッドスパイダーによって怪獣となった動物園のゴリラ。
スモーキーに倒される。スモーキー強すぎない?
映画からのゲスト怪獣と同じくテロップに「恐獣」の文字が無い。
・軟体恐獣 シップドロー
シャドラーのためのおとり。一度は倒されるが、シャドラーにゾーンファイターが負けると何故か蘇ってシャドラーと仲良くどこかへ立ち去った。
以降何故か登場せずフェードアウト。立ち去る意味あった?
・エネルギー恐獣 シャドラー
ゾーンファイターの影から実体化する分身とでもいうべき怪獣。
見た目は頭身が低くてなんだかユニークだが、実体化している限りゾーンファイターのエネルギーを奪うという、ゾーンファイターに対してだけ無敵という強いのか弱いのかよくわからない奴。
・サイボーグ怪獣 ガイガン
これまでに2度もゴジラと戦った凶悪宇宙怪獣。
・・・なのだが、ガロガのコントロールが無能なのかパワー落ちしているようにしか見えず、姑息な戦法ばかりとっている。
全く良いところ無しで、ストーリー的にもガイガンである必要性が皆無、ミサイルマイトで泡ふいてぶっ倒れると、あまりにも酷い扱いで、スタッフに悪意すら感じる。ガイガン馬鹿にしてんの?
・地熱恐獣 バラギドン
ガロガ最強の怪獣という触れ込みなのだが、どうにも見た目が弱そう(嫌いじゃないが説得力が無い)。
さらに冷えると弱体化するという、大きな弱点があるので結局は普通の怪獣といったかんじで強敵とは言い難かった。
・電子恐獣 初代ガロボーグ
昆虫のような顔をしたロボットっぽい怪獣。
でも実は頭部はでかい脳みそ。目のようなカバーでグロさは軽減されている。
ロボット怪獣ではなくサイボーグのようだ。
触れると電流が流れるボディでゾーンファイターを苦戦させるまでは良いのだが、静電気で突破されるというトンデモ展開なのだった。ぇー・・・。
・ミサイル恐獣 デットラゴン
ガロガの合体変身で、えらそうに登場する割にえらく弱い。
自慢のミサイルをキャッチされる上に、投げ返されてびびって回避するとか、情けなさ過ぎる。
見た目もいまいちイケてない。
・土食い恐獣 ザンドラ
頭部全体がドリルという強烈なインパクトのデザイン。
まずまず強く、ゾーンファイターやゴジラと良い勝負をする。
・地底恐獣 初代モグランダ
あまりモグラっぽくはない。前回のザンドラに続いて背中にドリルがある。何故に2連続でドリル?
こちらもそこそこ強く、出番も多めという珍しい怪獣。
ドリルは強いのか?
・変身恐獣 バルガラス
人間に変身するのではなく、巨大な球体に変身する。相当な強敵らしいのだが、逆転劇が説明不足。
流星人間ゾーンでも最も正統派の姿をしている。いいぞ。
かなり独特のファイティングポーズをとる可愛らしさもある。
しかし、倒された後の演出の意図はいまいちわからない。
・破壊恐獣 ガンダーギラス
強力な爆薬を飲み込んでいるため、ゾーンファイターが遊びで大人しくさせようとする。
そんな戦法にちゃんと応じるという妙に素直で可愛らしい怪獣。
しかし極悪宇宙人ゾーンファイターは残虐な方法で・・・。
ゾーンファイター、やっぱり応援したくないな。
・双頭恐獣 ゴラム
ガンマンスタイルという生体兵器タイプの怪獣。片方の頭部の中には人質が閉じ込められている。
どこからつっこめばいいのかわからないが、まあまあ見ごたえはあるんじゃないかな。
・分身恐獣 ジュラー
みてくれは弱そうだがかなりの強敵で、口から吐くガスが妙に強い。
体が千切れるとその断片がカスタムジュラーになるという特性があるが、はっきり言って強さとはあまり関係がなかった。
・再生恐獣 カスタムジュラー
ちぎれたジュラーの断片が怪獣となったもの。つまりジュラーの分身。種別おかしくね?
特殊能力を発揮するシーンはなく、数の暴力をするだけのおまけ。
・超磁力恐獣 スーパージキロ
1話に登場したジキロと同族の強化版。見た目はほとんど同じだが背ビレが違う。
アンチミサイルマイトでミサイルマイトを反射する。え?いまさら?
というか、ミサイルマイトがあまり効かなった怪獣が既にいるのに(デストロキングとか)。
せっかくジキロの強化版だったり設定も良いのだが、本編はメロドラマ中心で地味な出番と不遇。
ずーっと水に浸っているせいか、着ぐるみがふやけてるような・・・。
・幻想恐獣 バクゴン
バクの怪獣のせいか、顔が可愛い。バクタリよりバクっぽい。
幻惑でゾーンファイターを惑わせるぞ。見た目は可愛いが別に善良だったりはしない。
・針吹き恐獣 ニードラー
グロ要素の塊。ケーブルでつながれた内蔵が露出していたり、デザインそのものが不気味だったりする。
しかも最後もグロ。気持ち悪い。
こいつも強いのか弱いのかよくわからない・・・。
吹き矢が武器というのは面白いし、デットラゴンよりは強い。
・甲冑恐獣 カブトギラー
恐獣軍団のリーダー・・・というわけではなく、しれっと混ざってるだけの新顔。
両手が剣になっていたりと、デザインは面白いが中盤でさっさと退場。もうちょっと活躍があってもよくない?
・磁力恐獣 ジキロ二代目
スーパージキロじゃなくてジキロの二代目。いまさらすぎると思うんだが・・・。
それは劇中でも同じらしく、スモーキーに倒されてしまう。えええー・・・。
・地底恐獣 モグランダ二代目
カプセルに入れられてよりにもよってゾーンファミリーの家に投げ込まれたもんだから回収されてしまう。
なので、冒頭カプセル化される前しか出番がない。
・蜘蛛恐獣 スパイダウロス二代目
二体目のスパイダウロス。
ガロボーグと2体がかりでゴジラを攻撃するが、ゴジラに倒される。
・電子恐獣 ガロボーグ二代目
初代と違って頭部が露骨に脳みそっぽくなっていて気持ち悪い。電流もなくて強くない。
ゴジラをスパイダウロスと共にいじめるが、ゾーンファイターに瞬殺される。
ゼロ距離ミサイルマイトはないと思うんだ。
・未登場のカプセル
劇中でガロガが用意したカプセルは15個もある(中身がわかるのは7個だけ)。
また、ゾーンファミリーに回収されたカプセルはモグランダ含めて3つで、残りの2つはシャドラーとデットラゴン。こいつらが実際に登場するシーンは無い。
そもそも5体のうちモグランダは冒頭だけで出番終わり、カブトギラーは中盤で脱落と、後半のバトルに参加できたのは3体だけで、ゴジラやゾーンファイターが出てくる前にさらにジキロが脱落するので、実際メインバトルパートは2体だけと恐獣軍団というサブタイトルの割には味気ない。
・幻覚恐獣 グロテガウロス
コバルトガロガの合体変身だけあって怪獣化したガロガといったかんじの風貌。
幻覚という小技に頼ってるせいか、特に強くなかった。
redking41_94 at 02:15|Permalink│
2018年11月01日
ノアの神についての考察
怪獣ではないのだが、ウルトラマン第7話にて5000年前にアントラーと戦ったとされる、伝承に伝えられるだけのゲストキャラクター・ノアの神。
神秘的ながら、その正体についての設定・解答は存在しない。それを今回は考察してみた。
一部ではネクサスシリーズ(ULTRA N PROJECT)に登場するウルトラマンノアと無理やり繋げようとする人もいるようだが、ネクサスシリーズは本家ウルトラシリーズでも平成ウルトラマンシリーズでもない独立した作品および世界観なので根本的に論外。
そもそも最も重要なことだが、ノアの神はあくまでもウルトラマン第7話作中で語られる設定しか持たない。
したがってどんな考察をしようが、全て正解では無いし答えは存在しない。
私の考察も以上のことを踏まえてください。
まずバラージの町で「ノアの神」としてまつられているこのノアの神は何者なのか?
これについては、祭られている石像がウルトラマンに酷似した姿をしていることから考えても、M78星雲の、ウルトラマンたちと同じ種族の宇宙人であることは、劇中の様子からもまず間違いなく断言できるだろう。
そこまでは劇中でわかる範囲である。
ここでもう一度ノアの神の石像を見てみたい。頭部はウルトラマンによく似ているのだが、首から下はほぼのっぺらぼうで、模様やディティールといったものは一切見られない。
そして注目してほしいのが、カラータイマーが無いことである。
本家ウルトラシリーズで登場したウルトラ戦士はいずれもカラータイマー、あるいはカラータイマーに相当するものを必ず持っている(セブンも額のビームランプがカラータイマーの役割)。
しかしノアの神の像にはカラータイマーが見当たらない。
また、ノアの神についてウルトラマンを初めとするウルトラ戦士からは一切言及がない。
7話をいくら見てもウルトラマン(ハヤタ)もノアの神について知らない様子であるし、39話でのゾフィーもノアの神に関する言及はない。
かつて同じようなこと(ウルトラ戦士が地球で怪獣と戦った)があったとしたら、少しぐらい言及しても良さそうなものである(もちろんノアの神は重要な設定でも無いのでスタッフの見落としなどではないし、不要なシーンである)。
ここから考えられるのは、ノアの神はM78星雲・光の国では有名人ではないということである。
何かしらの功績があるのなら評価されているはずである。
ゾフィーやウルトラの父などを見ていてもそれはわかる。
つまりノアの神というのは「名もなきウルトラ戦士」ではないだろうか?(ウルトラマンの顔は光の国ではありふれた顔のようであるし)
ここで注目してほしい。ウルトラマン、ウルトラセブン、ウルトラマンジャック、彼らは元々自分の名前を持っていなかった。
ウルトラマンは1話で「名なんて無い」という発言があるし、ウルトラセブンも恒点観測員という役職名のみで自分の名前は無かった。ウルトラマンジャックに至ってはしばらく本当に名前が無かった。
これらから考えても名無しのウルトラ戦士がいても不自然ではない。みんながみんなウルトラマンのように優れた戦士であるかどうかはわからないのだから。
案外ウルトラマン80の8話に登場するタブラと戦った光の巨人も同じような名無しのウルトラ戦士なのかもしれない。
どちらも戦った怪獣を完全に倒すことはできず、封印するのみに留まったところも共通する。
ウルトラマンのような宇宙警備隊の一員になるほどの強力な戦士ではなかったからこそ、名前も無いし、怪獣を完全に倒せなかったのではないか?
そしてもう1つ不思議なのが、バラージの青い石である。バラージの宮殿に祭られているノアの神の像の左手に乗せられているこの青い石。
作中ではこの青い石に関してほとんど言及がない。「この青い石が、この町をアントラーから守っている」と語られるのみで、ほとんど謎である。
アントラーの息の根をとめたことからも、相当なエネルギーを備えた不思議な石である、といったことくらいしか読み取ることはできない。
ではこの青い石は一体何なのか?
私の考察ではこの青い石こそ、ノアの神のカラータイマーなのではないかと考える。
カラータイマーはエネルギー残量を示すだけでなく、カラータイマー自体がエネルギーを蓄えられる機能がある(ウルトラマンタロウ52話でドロボンがパワーアップしたのはそのため)ので、ならば膨大なエネルギーが蓄えられていてもおかしくないし、アントラーを倒すことができたのも理屈が通る。
ノアの神の全エネルギーのつまったカラータイマーによる爆発であれば、スペシウム光線どころの威力ではないはずだ。
さらに、ノアの神の像にカラータイマーが無いのは、青い石がカラータイマーだから、というように考えることもできる。
そしてノアの神はその消息も知れていない。光の国へ戻ったのであれば、ウルトラマンたちが知らないのは不自然である。つまり、ノアの神は少なくとも光の国へ帰ることは無かったということは、まず間違いないだろう。
では地球以外の星へ行ったのだろうか?可能性はあるのだが、可能性以上の根拠や証拠が全くない。
恐らくだが、ノアの神は地球に留まったのではないだろうか?
バラージの超能力者チャータンは、バラージがノアの神によって守られている(ノアの神の守り)と語った。そして、彼女はノアの神の声を聞くことができるとも。
これらの発言を信じればノアの神は地球にいる可能性が高くなる。
しかし、バラージ滅亡の危機にノアの神本人は現れなかった。これはどういうことなのか?
つまりノアの神は地球へ留まったが、ウルトラマンのように長く地球に留まる方法がわからない・あるいはその方法がとれなかったために、カラータイマーだけの存在へと姿を変えて、バラージを守っていたのではないだろうか?
さらにチャータンは「この青い石が、この町をアントラーから守っている」と語っている。
この発言が私の考察による仮説の根拠の一つでもある。
チャータン自身は恐らく、青い石がノアの神が姿を変えたものであるとは知らないと思われる(5000年前の人間ではないし)。当事者で無いのならば、その詳細を知らないのも当然だろう。
ノアの神よりも強い力を持ったウルトラマンでさえもアントラーを倒しきることは難しい。
そこでノアの神はカラータイマーと化した自身をアントラーへと投げつけるように、チャータンにお告げを下し自身とアントラーとの因縁を終わらせた、というのが私個人のノアの神の正体に関する考察である。
非常にすっきりする顛末になる点も、この説の特徴である。
あくまでもこれは答えではなく、一考察に過ぎないが、かなり7話の雰囲気を壊さない解釈であると思う。
神秘的ながら、その正体についての設定・解答は存在しない。それを今回は考察してみた。
一部ではネクサスシリーズ(ULTRA N PROJECT)に登場するウルトラマンノアと無理やり繋げようとする人もいるようだが、ネクサスシリーズは本家ウルトラシリーズでも平成ウルトラマンシリーズでもない独立した作品および世界観なので根本的に論外。
そもそも最も重要なことだが、ノアの神はあくまでもウルトラマン第7話作中で語られる設定しか持たない。
したがってどんな考察をしようが、全て正解では無いし答えは存在しない。
私の考察も以上のことを踏まえてください。
まずバラージの町で「ノアの神」としてまつられているこのノアの神は何者なのか?
これについては、祭られている石像がウルトラマンに酷似した姿をしていることから考えても、M78星雲の、ウルトラマンたちと同じ種族の宇宙人であることは、劇中の様子からもまず間違いなく断言できるだろう。
そこまでは劇中でわかる範囲である。
ここでもう一度ノアの神の石像を見てみたい。頭部はウルトラマンによく似ているのだが、首から下はほぼのっぺらぼうで、模様やディティールといったものは一切見られない。
そして注目してほしいのが、カラータイマーが無いことである。
本家ウルトラシリーズで登場したウルトラ戦士はいずれもカラータイマー、あるいはカラータイマーに相当するものを必ず持っている(セブンも額のビームランプがカラータイマーの役割)。
しかしノアの神の像にはカラータイマーが見当たらない。
また、ノアの神についてウルトラマンを初めとするウルトラ戦士からは一切言及がない。
7話をいくら見てもウルトラマン(ハヤタ)もノアの神について知らない様子であるし、39話でのゾフィーもノアの神に関する言及はない。
かつて同じようなこと(ウルトラ戦士が地球で怪獣と戦った)があったとしたら、少しぐらい言及しても良さそうなものである(もちろんノアの神は重要な設定でも無いのでスタッフの見落としなどではないし、不要なシーンである)。
ここから考えられるのは、ノアの神はM78星雲・光の国では有名人ではないということである。
何かしらの功績があるのなら評価されているはずである。
ゾフィーやウルトラの父などを見ていてもそれはわかる。
つまりノアの神というのは「名もなきウルトラ戦士」ではないだろうか?(ウルトラマンの顔は光の国ではありふれた顔のようであるし)
ここで注目してほしい。ウルトラマン、ウルトラセブン、ウルトラマンジャック、彼らは元々自分の名前を持っていなかった。
ウルトラマンは1話で「名なんて無い」という発言があるし、ウルトラセブンも恒点観測員という役職名のみで自分の名前は無かった。ウルトラマンジャックに至ってはしばらく本当に名前が無かった。
これらから考えても名無しのウルトラ戦士がいても不自然ではない。みんながみんなウルトラマンのように優れた戦士であるかどうかはわからないのだから。
案外ウルトラマン80の8話に登場するタブラと戦った光の巨人も同じような名無しのウルトラ戦士なのかもしれない。
どちらも戦った怪獣を完全に倒すことはできず、封印するのみに留まったところも共通する。
ウルトラマンのような宇宙警備隊の一員になるほどの強力な戦士ではなかったからこそ、名前も無いし、怪獣を完全に倒せなかったのではないか?
そしてもう1つ不思議なのが、バラージの青い石である。バラージの宮殿に祭られているノアの神の像の左手に乗せられているこの青い石。
作中ではこの青い石に関してほとんど言及がない。「この青い石が、この町をアントラーから守っている」と語られるのみで、ほとんど謎である。
アントラーの息の根をとめたことからも、相当なエネルギーを備えた不思議な石である、といったことくらいしか読み取ることはできない。
ではこの青い石は一体何なのか?
私の考察ではこの青い石こそ、ノアの神のカラータイマーなのではないかと考える。
カラータイマーはエネルギー残量を示すだけでなく、カラータイマー自体がエネルギーを蓄えられる機能がある(ウルトラマンタロウ52話でドロボンがパワーアップしたのはそのため)ので、ならば膨大なエネルギーが蓄えられていてもおかしくないし、アントラーを倒すことができたのも理屈が通る。
ノアの神の全エネルギーのつまったカラータイマーによる爆発であれば、スペシウム光線どころの威力ではないはずだ。
さらに、ノアの神の像にカラータイマーが無いのは、青い石がカラータイマーだから、というように考えることもできる。
そしてノアの神はその消息も知れていない。光の国へ戻ったのであれば、ウルトラマンたちが知らないのは不自然である。つまり、ノアの神は少なくとも光の国へ帰ることは無かったということは、まず間違いないだろう。
では地球以外の星へ行ったのだろうか?可能性はあるのだが、可能性以上の根拠や証拠が全くない。
恐らくだが、ノアの神は地球に留まったのではないだろうか?
バラージの超能力者チャータンは、バラージがノアの神によって守られている(ノアの神の守り)と語った。そして、彼女はノアの神の声を聞くことができるとも。
これらの発言を信じればノアの神は地球にいる可能性が高くなる。
しかし、バラージ滅亡の危機にノアの神本人は現れなかった。これはどういうことなのか?
つまりノアの神は地球へ留まったが、ウルトラマンのように長く地球に留まる方法がわからない・あるいはその方法がとれなかったために、カラータイマーだけの存在へと姿を変えて、バラージを守っていたのではないだろうか?
さらにチャータンは「この青い石が、この町をアントラーから守っている」と語っている。
この発言が私の考察による仮説の根拠の一つでもある。
チャータン自身は恐らく、青い石がノアの神が姿を変えたものであるとは知らないと思われる(5000年前の人間ではないし)。当事者で無いのならば、その詳細を知らないのも当然だろう。
ノアの神よりも強い力を持ったウルトラマンでさえもアントラーを倒しきることは難しい。
そこでノアの神はカラータイマーと化した自身をアントラーへと投げつけるように、チャータンにお告げを下し自身とアントラーとの因縁を終わらせた、というのが私個人のノアの神の正体に関する考察である。
非常にすっきりする顛末になる点も、この説の特徴である。
あくまでもこれは答えではなく、一考察に過ぎないが、かなり7話の雰囲気を壊さない解釈であると思う。
2018年09月04日
ドラコの真実!彗星怪獣は被害者ではなかった!
彗星怪獣 ドラコはウルトラマン第25話に登場する脇役怪獣である。
その特徴的なデザインからビジュアル人気が比較的高めの怪獣だ。
始めに言っておくが、この記事はレッドキングの擁護を目的としたものではないことを断っておく。
しかし、近年(結構前からか?)ドラコに関する偏った異常な認識が横行している。
「ドラコはレッドキングの通り魔被害者」などという意味不明な供述や、レッドキングに対する理不尽な逆恨みや八つ当たりなどである。
こういった主張する人間は往々にしてレッドキングを罵りたい道具としてドラコを使っているに過ぎないわけである。このような自称ドラコファンは、レッドキングに対するやっかみだけでなく、ドラコに対する認識もゆがんでいる。
ここまでの文面を読むまでにブチギレてる連中もいることだろうが、続きもちゃんと読むことを強くすすめる。
まずドラコがレッドキングの被害者とする供述について。
おそらく、この供述の発端はアホな内容で有名な空想科学読本ではないかと思う。
ドラコがツイフォンから地球へやってくるのは科学的には困難だとか、そういうくだらない話の際、「やっと地球にたどり着いたドラコを待っていたのはレッドキングのパンチだった!」というような茶化す文章が添えられている。
実際にはレッドキングはドラコを待ち構えていないので、明らかに冗談である。
レッドキングと出会いたくないのなら地球に来なければ良いだけである。
さらに劇中の様子を見ると、ことごとくドラコは被害者などではなく、加害者であることがはっきりとわかる。
ドラコは劇中で出会った相手全てに自分から襲い掛かっている。
決して襲われたりはしていない。
まずはジェットビートルを執拗に追いまわし、ギガスに後ろから不意打ちで襲い掛かり、さらにはレッドキング二代目にさえ後ろから不意打ちで襲っている。
ジェットビートルの件はともかく、怪獣2体に対して背後からの不意打ちと言う非常に卑怯な攻撃行動を行っている。ギガスもレッドキング二代目も、加害者どころか被害者である。
次にレッドキング二代目はドラコに対して通り魔をしたのか?であるが、
そもそもレッドキング側からドラコに襲い掛かっていないので、通り魔など成立しようがない。
レッドキング二代目がドラコに攻撃を開始したのは、
1.ドラコが背後からの不意打ちでレッドキング二代目を攻撃した、
2.不意打ちのあとに煽るようにレッドキング二代目を挑発した、
この2つが最大の理由であり、通り魔どころかレッドキング二代目は受動的である。
レッドキングが通り魔などというのは、本編すらも見ていない全くの無知・馬鹿であることの証明にしかならない。
ただし、それでもドラコは死んでいることは確かなので、そちらも考察しよう。
が、ドラコは何故死んだのか?を紐解くと、他ならぬドラコ自身が原因であることがわかる。
このドラコというイノシシ武者、弱いくせにいつまでもレッドキング二代目を煽る・挑発する。そして逃げようとしない。
自分の生命の危機を認識できない愚か者こそドラコである。
第8話、第25話を見てもレッドキングは負けて逃げる相手を追う事はない。チャンドラー、マグラー、ギガスいずれも追いかけることはなく、見逃している。
ドラコも潔く負けを認めて逃亡すれば、死ぬことはなかったわけである。ギガスも温厚な怪獣なので、逃げる相手を追いかけることはないだろう。
さらに、逃げられそうな機会は本編中に幾度と無く存在している。
最後のほうはドラコは行きも絶え絶えになっているにも関わらず、なぜかしつこくレッドキングに攻撃を仕掛けている。何故逃げないのか全く意味が分からない。
そもそも戦い中盤で嫌でもこいつ(レッドキング)に自分(ドラコ)は勝てないということがわかっているはずである。
レッドキング二代目は身にかかる火の粉を払い落としているだけに過ぎない。特にドラコを殺そうという行動・意思は見えない。
いずれのことからもドラコは自業自得・因果応報でしかない。
レッドキングをディスる道具としてドラコを持ち出すなどもってのほかである。
さらに自称ドラコファンはギガスに対して言及をしない。
第25話、誰がどう見ても一番の被害者はギガスである。
ドラコに不意打ちで喧嘩を売られ、レッドキングにしごかれて最後は八つ当たりで追い払われる、あげく科学特捜隊によって殺されてしまう。
ドラコ可愛そうなどと、理不尽な声をあげるより、ギガス可愛そうと言うべきだろう。
自業自得であるドラコなどより、よっぽど可愛そうであるはずだ。
そして自称ドラコファンは再生ドラコを全く評価しない。
本当にドラコという怪獣そのものが好きであるならば、主役に匹敵する活躍を見せた再生ドラコこそ真に評価すべき怪獣である。
ドラコだけを意味不明に祀り上げて再生ドラコをディスるのは、明らかにドラコが好きなのではなくあの羽しか見てないことを端的に表している。
他にもパワードドラコや超闘士激伝のツイフォンなどもドラコの評価を捻じ曲げて汚している原因だろう。
それぞれあくまで別のキャラクターであるのに、ごっちゃにしてはいけない。
さらに、どちらも姿が似ているだけであって、同種ではない上に、ツイフォンに至ってはモチーフというだけでまるで関係がない(明らかに別の種類のキャラクター)。
そしてドラコという怪獣。自分の実力も理解できないのに、なぜかやたらめったに好戦的に手が早い。
喧嘩っ早い点は明らかにレッドキングをはるかに上回る。
出会う相手にすべからく喧嘩を吹っかけるあげく、不意打ちで挑発するなど、卑怯な性格であることもわかる。
これらは第25話のドラコも第37話の再生ドラコも全く同じである。
つまり再生ドラコは明確に同一の個体として表現されている。
そして、再生ドラコはパワーアップによりテレスドンに匹敵するパワーを手に入れた。その好戦的な性格にふさわしいパワーを。
その結果、作中でもジェロニモン以上に活躍の場を与えられ、37話中最も目立つ出番を与えられるに至った。
これこそ、本当にドラコ自体が好きならば正当に評価すべきであろう。
自分の胸に手を当てて冷静に考えてみてほしい。ドラコを正しく評価してあげることこそ、本当に好きなファンがやることだ。
レッドキングやドラコに関する理解の全く無いふざけた発言は、ドラコそのものの風評被害にもつながるのである。ドラコ好き自体が嫌われてしまわないように気をつけてもらいたい。
その特徴的なデザインからビジュアル人気が比較的高めの怪獣だ。
始めに言っておくが、この記事はレッドキングの擁護を目的としたものではないことを断っておく。
しかし、近年(結構前からか?)ドラコに関する偏った異常な認識が横行している。
「ドラコはレッドキングの通り魔被害者」などという意味不明な供述や、レッドキングに対する理不尽な逆恨みや八つ当たりなどである。
こういった主張する人間は往々にしてレッドキングを罵りたい道具としてドラコを使っているに過ぎないわけである。このような自称ドラコファンは、レッドキングに対するやっかみだけでなく、ドラコに対する認識もゆがんでいる。
ここまでの文面を読むまでにブチギレてる連中もいることだろうが、続きもちゃんと読むことを強くすすめる。
まずドラコがレッドキングの被害者とする供述について。
おそらく、この供述の発端はアホな内容で有名な空想科学読本ではないかと思う。
ドラコがツイフォンから地球へやってくるのは科学的には困難だとか、そういうくだらない話の際、「やっと地球にたどり着いたドラコを待っていたのはレッドキングのパンチだった!」というような茶化す文章が添えられている。
実際にはレッドキングはドラコを待ち構えていないので、明らかに冗談である。
レッドキングと出会いたくないのなら地球に来なければ良いだけである。
さらに劇中の様子を見ると、ことごとくドラコは被害者などではなく、加害者であることがはっきりとわかる。
ドラコは劇中で出会った相手全てに自分から襲い掛かっている。
決して襲われたりはしていない。
まずはジェットビートルを執拗に追いまわし、ギガスに後ろから不意打ちで襲い掛かり、さらにはレッドキング二代目にさえ後ろから不意打ちで襲っている。
ジェットビートルの件はともかく、怪獣2体に対して背後からの不意打ちと言う非常に卑怯な攻撃行動を行っている。ギガスもレッドキング二代目も、加害者どころか被害者である。
次にレッドキング二代目はドラコに対して通り魔をしたのか?であるが、
そもそもレッドキング側からドラコに襲い掛かっていないので、通り魔など成立しようがない。
レッドキング二代目がドラコに攻撃を開始したのは、
1.ドラコが背後からの不意打ちでレッドキング二代目を攻撃した、
2.不意打ちのあとに煽るようにレッドキング二代目を挑発した、
この2つが最大の理由であり、通り魔どころかレッドキング二代目は受動的である。
レッドキングが通り魔などというのは、本編すらも見ていない全くの無知・馬鹿であることの証明にしかならない。
ただし、それでもドラコは死んでいることは確かなので、そちらも考察しよう。
が、ドラコは何故死んだのか?を紐解くと、他ならぬドラコ自身が原因であることがわかる。
このドラコというイノシシ武者、弱いくせにいつまでもレッドキング二代目を煽る・挑発する。そして逃げようとしない。
自分の生命の危機を認識できない愚か者こそドラコである。
第8話、第25話を見てもレッドキングは負けて逃げる相手を追う事はない。チャンドラー、マグラー、ギガスいずれも追いかけることはなく、見逃している。
ドラコも潔く負けを認めて逃亡すれば、死ぬことはなかったわけである。ギガスも温厚な怪獣なので、逃げる相手を追いかけることはないだろう。
さらに、逃げられそうな機会は本編中に幾度と無く存在している。
最後のほうはドラコは行きも絶え絶えになっているにも関わらず、なぜかしつこくレッドキングに攻撃を仕掛けている。何故逃げないのか全く意味が分からない。
そもそも戦い中盤で嫌でもこいつ(レッドキング)に自分(ドラコ)は勝てないということがわかっているはずである。
レッドキング二代目は身にかかる火の粉を払い落としているだけに過ぎない。特にドラコを殺そうという行動・意思は見えない。
いずれのことからもドラコは自業自得・因果応報でしかない。
レッドキングをディスる道具としてドラコを持ち出すなどもってのほかである。
さらに自称ドラコファンはギガスに対して言及をしない。
第25話、誰がどう見ても一番の被害者はギガスである。
ドラコに不意打ちで喧嘩を売られ、レッドキングにしごかれて最後は八つ当たりで追い払われる、あげく科学特捜隊によって殺されてしまう。
ドラコ可愛そうなどと、理不尽な声をあげるより、ギガス可愛そうと言うべきだろう。
自業自得であるドラコなどより、よっぽど可愛そうであるはずだ。
そして自称ドラコファンは再生ドラコを全く評価しない。
本当にドラコという怪獣そのものが好きであるならば、主役に匹敵する活躍を見せた再生ドラコこそ真に評価すべき怪獣である。
ドラコだけを意味不明に祀り上げて再生ドラコをディスるのは、明らかにドラコが好きなのではなくあの羽しか見てないことを端的に表している。
他にもパワードドラコや超闘士激伝のツイフォンなどもドラコの評価を捻じ曲げて汚している原因だろう。
それぞれあくまで別のキャラクターであるのに、ごっちゃにしてはいけない。
さらに、どちらも姿が似ているだけであって、同種ではない上に、ツイフォンに至ってはモチーフというだけでまるで関係がない(明らかに別の種類のキャラクター)。
そしてドラコという怪獣。自分の実力も理解できないのに、なぜかやたらめったに好戦的に手が早い。
喧嘩っ早い点は明らかにレッドキングをはるかに上回る。
出会う相手にすべからく喧嘩を吹っかけるあげく、不意打ちで挑発するなど、卑怯な性格であることもわかる。
これらは第25話のドラコも第37話の再生ドラコも全く同じである。
つまり再生ドラコは明確に同一の個体として表現されている。
そして、再生ドラコはパワーアップによりテレスドンに匹敵するパワーを手に入れた。その好戦的な性格にふさわしいパワーを。
その結果、作中でもジェロニモン以上に活躍の場を与えられ、37話中最も目立つ出番を与えられるに至った。
これこそ、本当にドラコ自体が好きならば正当に評価すべきであろう。
自分の胸に手を当てて冷静に考えてみてほしい。ドラコを正しく評価してあげることこそ、本当に好きなファンがやることだ。
レッドキングやドラコに関する理解の全く無いふざけた発言は、ドラコそのものの風評被害にもつながるのである。ドラコ好き自体が嫌われてしまわないように気をつけてもらいたい。
2018年02月21日
社会悪デジタルリマスタリー
デジタルリマスタリーとはデジタル技術によって映像を好き勝手にいじくって元の映像を破壊する行為である。
世間的には鮮明で綺麗な映像にする、というイメージであるが、それは元々の映像作品の意図を損なっているため、元々の映像作品をあらゆる意味で破壊し侮辱することなのである。
特に特撮作品にとっては致命的で、過去の名作の粗探しとリマスタリング技術のひけらかしが真の目的である。
実写作品にとっては、映像が鮮明になるということはマイナスでしかない(元々鮮明な映像で撮影・編集されたものや、明確な意図をもって鮮明な映像として製作されたものは例外)。
実写作品は実写という都合上、見せたくないものも画面に多く存在し、それを鮮明にするということは悪意ある行為でしかないのである。
また昔の作品は「当時の撮影機材の性能や当時の放映媒体の性能などを基準に撮影・製作されている」ということを忘れてはいけない。それらを「単に鮮明にすればいいだろ」というだけでいじくり倒し、製作者の意図を無視することは最低である。
特にウルトラシリーズはこれらが最も酷く、ハリボテにみえる・見せたくないものを鮮明にする・勝手な効果音を後付するなど、作品に対する悪意と侮辱が想像を絶するほど悪辣である。業界最悪と言っても過言ではないだろう。
デジタルウルトラシリーズのDVDは本来の作品とは全く別の改悪されたモノであり、作品そのもののクオリティが別次元レベルにまで大幅に劣化しているため、ウルトラシリーズはVHSやLDで視聴することをおすすめする。
全く逆のすばらしい行為を行っている代表例がCSの「時代劇専門チャンネル」であり、「作品の時代設定や原作者・制作者の意図を尊重しオリジナルのまま放送させて頂きました。」とテロップを入れ、勝手な改悪を極力行わないという真摯な態度で各作品を放映している。
安易にデジタルリマスタリーを行い、作品の改悪に躍起になっている連中も見習うべきであろう。
どこまでいっても「ダメなものはダメ」なのである。
世間的には鮮明で綺麗な映像にする、というイメージであるが、それは元々の映像作品の意図を損なっているため、元々の映像作品をあらゆる意味で破壊し侮辱することなのである。
特に特撮作品にとっては致命的で、過去の名作の粗探しとリマスタリング技術のひけらかしが真の目的である。
実写作品にとっては、映像が鮮明になるということはマイナスでしかない(元々鮮明な映像で撮影・編集されたものや、明確な意図をもって鮮明な映像として製作されたものは例外)。
実写作品は実写という都合上、見せたくないものも画面に多く存在し、それを鮮明にするということは悪意ある行為でしかないのである。
また昔の作品は「当時の撮影機材の性能や当時の放映媒体の性能などを基準に撮影・製作されている」ということを忘れてはいけない。それらを「単に鮮明にすればいいだろ」というだけでいじくり倒し、製作者の意図を無視することは最低である。
特にウルトラシリーズはこれらが最も酷く、ハリボテにみえる・見せたくないものを鮮明にする・勝手な効果音を後付するなど、作品に対する悪意と侮辱が想像を絶するほど悪辣である。業界最悪と言っても過言ではないだろう。
デジタルウルトラシリーズのDVDは本来の作品とは全く別の改悪されたモノであり、作品そのもののクオリティが別次元レベルにまで大幅に劣化しているため、ウルトラシリーズはVHSやLDで視聴することをおすすめする。
全く逆のすばらしい行為を行っている代表例がCSの「時代劇専門チャンネル」であり、「作品の時代設定や原作者・制作者の意図を尊重しオリジナルのまま放送させて頂きました。」とテロップを入れ、勝手な改悪を極力行わないという真摯な態度で各作品を放映している。
安易にデジタルリマスタリーを行い、作品の改悪に躍起になっている連中も見習うべきであろう。
どこまでいっても「ダメなものはダメ」なのである。
2017年10月26日
レッドキングのフェア精神
レッドキングは三度の飯よりも喧嘩を好む暴れん坊として有名だが、じつは大変フェアな戦いを好む怪獣である。
ここでいうレッドキングは純粋種である初代と二代目のことである。
まずレッドキングは不意打ちを行わない。必ず正面から相手に正々堂々とぶつかっていく。
恐らく、レッドキングにも喧嘩好きとしてのプライドがあるのだろう。背後から攻撃するシーンは基本的に存在しない。
次に己の肉体のみで戦う点。飛び道具や特殊な能力はおろか、太くて大きいいかにも武器になりそうな尻尾すら武器にしない。
やけに人間的な戦いを好むのである。あるいは敵に背中を向けなければならないから、尻尾を使わないのかもしれない。
やはり、なんらかのプライドがあることがはっきりと確認できるだろう。
通常、このような正々堂々とした戦いというものは、自然界で生きてゆくためには不要なもので、下手をすると命を落としかねない行為である。フェアな戦いというのは基本的に人間間でしか通用しない。
これはレッドキングが非常に強く、正々堂々と戦って勝てるということであろう。
なお初代レッドキングは岩石投げを行っているが、これ怪獣同士の戦いにおいてはけん制や威嚇にしかならない。
これで巨大な怪獣が致命傷を追うことは基本的にない。なぜなら怪獣の体のほうが、岩よりも頑丈なのだから。
だからこそ初代レッドキングはこれでピグモンが死ぬとは思っていなかったのだ。
ピグモンを殺したこと、チャンドラーの翼をもぎ取った点について残虐だ!という意見がしばしば見られるが、
これが残虐なら理由もなく弱者を殺す人間の子供は鬼か悪魔である。
それを差し引いても怪獣同士の戦いにおいては、双方パワーがありすぎるため残虐だとはいえない。
本当に残虐と呼べるのはドラゴリーやバードンクラスになってからである。
レッドキングは頭はあまり賢くない。したがってピグモンがあれくらいで死ぬかは理解していない。
そしてピグモンがあれくらいで死んだかはわからなくても、自分が勝ったことくらいはわかるというものだ。
チャンドラー、ドラコ相手にも正面から正々堂々戦って打ち負かしている。
勝負がついてもしつこくレッドキングに絡んできたドラコこそ、最後までボコボコにしているものの、勝負がついたことで敗走するチャンドラーに対しては岩を投げて勝ち誇るのみで、追いかけて攻撃をしかけたりはしていない。
また、レッドキングの迫力に怖気づいて逃げ出すマグラーは気にもかけず、やはり見逃している。
これらも、レッドキングのフェア精神を表している。戦いを挑んでこない弱者に対して、不要に手をあげないのである。
ギガスに関しては誤って激突した瞬間からギガスを攻撃して投げ飛ばしてしまっているが、逃げるギガスを追いかけて追い討ちをかけるようなことはやはりやっていない。
そこで勝負はついており、自分は勝者である。そこでレッドキングの戦いは綺麗さっぱり終わりなのである。
ただし、レッドキングは弱者であっても勝負を挑んでくる相手は真っ向から相手をする。
人間をまもるために向かってきたピグモン、スーパーガンで攻撃してきたハヤタに大しては迎え撃っている。
これらは弱者をいじめているのではなく、相手を差別することなく平等に相手をしているわけである。
レッドキングは頭が悪いので、手加減はできず相手がこれくらいで死ぬとはわかっていないだけで、そこに悪意はない。
以上のように、本物の純粋種である初代と二代目は、とにかく生真面目なくらい正々堂々とした喧嘩馬鹿だということがわかっていただけると思う。
これこそが愛嬌だけにとどまらないレッドキングの魅力であることは紛れも無い事実である。
ここでいうレッドキングは純粋種である初代と二代目のことである。
まずレッドキングは不意打ちを行わない。必ず正面から相手に正々堂々とぶつかっていく。
恐らく、レッドキングにも喧嘩好きとしてのプライドがあるのだろう。背後から攻撃するシーンは基本的に存在しない。
次に己の肉体のみで戦う点。飛び道具や特殊な能力はおろか、太くて大きいいかにも武器になりそうな尻尾すら武器にしない。
やけに人間的な戦いを好むのである。あるいは敵に背中を向けなければならないから、尻尾を使わないのかもしれない。
やはり、なんらかのプライドがあることがはっきりと確認できるだろう。
通常、このような正々堂々とした戦いというものは、自然界で生きてゆくためには不要なもので、下手をすると命を落としかねない行為である。フェアな戦いというのは基本的に人間間でしか通用しない。
これはレッドキングが非常に強く、正々堂々と戦って勝てるということであろう。
なお初代レッドキングは岩石投げを行っているが、これ怪獣同士の戦いにおいてはけん制や威嚇にしかならない。
これで巨大な怪獣が致命傷を追うことは基本的にない。なぜなら怪獣の体のほうが、岩よりも頑丈なのだから。
だからこそ初代レッドキングはこれでピグモンが死ぬとは思っていなかったのだ。
ピグモンを殺したこと、チャンドラーの翼をもぎ取った点について残虐だ!という意見がしばしば見られるが、
これが残虐なら理由もなく弱者を殺す人間の子供は鬼か悪魔である。
それを差し引いても怪獣同士の戦いにおいては、双方パワーがありすぎるため残虐だとはいえない。
本当に残虐と呼べるのはドラゴリーやバードンクラスになってからである。
レッドキングは頭はあまり賢くない。したがってピグモンがあれくらいで死ぬかは理解していない。
そしてピグモンがあれくらいで死んだかはわからなくても、自分が勝ったことくらいはわかるというものだ。
チャンドラー、ドラコ相手にも正面から正々堂々戦って打ち負かしている。
勝負がついてもしつこくレッドキングに絡んできたドラコこそ、最後までボコボコにしているものの、勝負がついたことで敗走するチャンドラーに対しては岩を投げて勝ち誇るのみで、追いかけて攻撃をしかけたりはしていない。
また、レッドキングの迫力に怖気づいて逃げ出すマグラーは気にもかけず、やはり見逃している。
これらも、レッドキングのフェア精神を表している。戦いを挑んでこない弱者に対して、不要に手をあげないのである。
ギガスに関しては誤って激突した瞬間からギガスを攻撃して投げ飛ばしてしまっているが、逃げるギガスを追いかけて追い討ちをかけるようなことはやはりやっていない。
そこで勝負はついており、自分は勝者である。そこでレッドキングの戦いは綺麗さっぱり終わりなのである。
ただし、レッドキングは弱者であっても勝負を挑んでくる相手は真っ向から相手をする。
人間をまもるために向かってきたピグモン、スーパーガンで攻撃してきたハヤタに大しては迎え撃っている。
これらは弱者をいじめているのではなく、相手を差別することなく平等に相手をしているわけである。
レッドキングは頭が悪いので、手加減はできず相手がこれくらいで死ぬとはわかっていないだけで、そこに悪意はない。
以上のように、本物の純粋種である初代と二代目は、とにかく生真面目なくらい正々堂々とした喧嘩馬鹿だということがわかっていただけると思う。
これこそが愛嬌だけにとどまらないレッドキングの魅力であることは紛れも無い事実である。
2017年01月11日
ジェロニモンの能力対象
ウルトラマン第37話「小さな英雄」に登場する、「酋長怪獣 ジェロニモン」。
このジェロニモンは死んだ怪獣を蘇らせる能力を持つ。
再生ピグモンの密告によると、60体以上の怪獣を蘇らせ、ウルトラマンと科学特捜隊を襲撃しようとした・・・のだが、その蘇らせた怪獣はわずか3体しか明らかになっていない。
よくウルトラマン第37話までに60体もいない・・・といわれるが、ではその詳細は?
その前に、ジェロニモンの能力は怪獣の蘇生である。
ウルトラ怪獣では、宇宙人や怪人も大分類では含まれるが、ジェロニモンの能力の対象には含まれない。
なぜならば、死亡した宇宙人&怪人にはバルタン星人が含まれるからだ。またケロニアもエアシップコンビナート撃墜で多数死亡している。
ウルトラマン第2話において宇宙船で生存しているバルタン星人は、初代バルタン星人のセリフによるとおよそ「20億3千万人」とされている。
2話ラストでウルトラマンに宇宙船を爆破され、多くのバルタン星人が死亡したことが第16話で語られている。バルタン星人二代目のセリフから「ほとんど」とあるので、半数以上のバルタン星人が死亡したのは確定である。
つまり、宇宙人&怪人を含むと死亡したバルタン星人10億人以上が加わるので、軽く60体をオーバーしてしまうのである。
60体ぴったりとはされていないが、60体以上とされているので70体は超えないはずである。
またピグモンが蘇生対象に含まれていることから、温厚な怪獣なども含まれることがわかる。
ではまずウルトラQの怪獣からみていこう。
◆古代怪獣 ゴメス
リトラに敗北して死亡。間違いなく蘇生対象である。1体目。
◆始祖怪鳥 リトラ
ゴメスに勝利後、力尽きて死亡。蘇生対象確定。2体目。
実は蘇って再びゴメスと戦っていた可能性もありうる。
◆巨猿 ゴロー
そもそも死亡していないので対象外。
◆火星怪獣 ナメゴン
2体登場。1体目は海水で死亡。2体目も恐らく退治されたはずなので、
どちらとも対象だろう。これで4体目。
◆古代植物 マンモスフラワー・ジュラン
これは狭義では怪獣とは呼べない。動物的な意思なども見られないので含まれない。
◆冷凍怪獣 ペギラ
ペギラは死亡していないので含まれない。
◆大亀 ガメロン&怪竜
夢か現実かも不明だし、そもそも死亡していない。
◆岩石怪獣 ゴルゴス
心臓を抜き取られて死亡。確実に蘇生対象。5体目。
◆モグラ怪獣 モングラー
最終的に溶岩に追いやられて死亡している。6体目。
◆大グモ タランチュラ
狭義では怪獣とは呼べないので含まれない。
◆人工生命体 M1号
別に死亡したわけではないので対象ではないだろう。
◆風船怪獣 バルンガ
太陽へ向かって消滅した可能性もあるが、結局結果は不明なので含まれないだろう。
動物的な意思なども見られないので、
ジェロニモンが仲間だと認識するとも思えない。
◆古代怪鳥 ラルゲユウス
行方不明。死亡していないので対象外だろう。
◆隕石怪獣 ガラモン
ロボット怪獣であって生物ではないので含まれるかは難しいところ。
なにより外部からの操縦が必要なのでたとえ蘇っても動かないはず。
◆コイン怪獣 カネゴン
ガメロンと同じく不思議な話しだし、そもそも死んでいない。
◆地底怪獣 パゴス
倒されて死亡しているので蘇生対象。7体目。
◆宇宙エイ ボスタング
戦闘機の攻撃で倒されて死亡。
弱そうだが強さは関係ないので含まれるはず。8体目。
◆巨蝶 モルフォ蝶
狭義では怪獣とは呼べないの上に複数存在し、しかも死亡描写などもない。
◆大ダコ スダール
ただのでかいタコでしかないのだが・・・。
死亡しているので含まれる可能性はある。
今回は見送ってカウントする。
◆貝獣 ゴーガ
最後は倒されて死亡するので、対象。9体目。
◆深海怪獣 ピーター
はっきり死亡したとされていない。含まれないはずだ。
◆四次元怪獣 トドラ
倒されていないので含まれない。
ウルトラQでは死亡していない怪獣も多く、怪獣が登場しない話も少なくないのでジェロニモンが蘇らせたと考えられる怪獣はわずか9体にとどまった。
滅茶苦茶少ない。
つぎにウルトラマンを見ていこう。ジェロニモンが登場したのは37話なので36話までが検証する対象だ。
◆宇宙怪獣 ベムラー
スペシウム光線で死亡。ドラコが含まれるということは
宇宙からやってきても、地球で死亡していれば含まれるはず。10体目。
◆透明怪獣 ネロンガ
スペシウム光線で死亡。11体目。
◆海底原人 巨大ラゴン
ラゴンと違い、怪獣化しており最後は死亡しているので間違いなく含まれる。
12体目。
◆怪奇植物 グリーンモンス
ジュランとは異なり意思らしきものもあるし、ただの植物でもない。
最後もスペシウム光線で死亡。13体目。
◆海獣 ゲスラ
背ビレ(触覚)をちぎられて死亡。14体目。
◆磁力怪獣 アントラー
ノアの青い石で死亡。15体目。
◆どくろ怪獣 初代レッドキング
明確に死亡した描写がないが、
エンディングでの登場人物の様子からは死亡したようにも思える。
今回は確定ではない場合見送ってカウントする。
◆有翼怪獣 チャンドラー
初代レッドキングと同じく。
◆地底怪獣 マグラー
初代レッドキングと同じく。
あれでは気絶なのか死亡なのか定かではない。
◆友好珍獣 ピグモン
岩が直撃して死亡。実際に37話で蘇生されている。16体目。
◆怪奇植物 スフラン
そもそも単一の個体なのかもはっきりしないのでカウントのしようがないし、
特徴は植物以外の何者でもないのでジュランと同じく含まれないはず。
◆ウラン怪獣 ガボラ
ウルトラマンとの格闘で力尽きて死亡。
マグラーとは違いはっきり死亡した描写になっている。17体目。
◆エリ巻き恐竜 ジラース
誰がどう見ても死亡している。18体目。
生き返ったら二階堂教授に会いに行くかも。
◆脳波怪獣 ギャンゴ
死亡していないし、そもそも不思議な石が姿を変えた架空の存在。
◆ミイラ怪獣 ドドンゴ
死亡しているので蘇生対象。
しかしミイラ人間はまず含まれない。19体目。
◆オイル怪獣 ペスター
死亡しているので含まれる。20体目。
◆潮吹き怪獣 ガマクジラ
死亡しているので蘇生対象。また真珠めぐりに違いない。21体目。
◆二次元怪獣 ガヴァドン
決して死亡したわけではないし、
ある意味幻の存在なので確実に含まれない。
◆四次元怪獣 ブルトン
ウルトラマンが握りつぶしているので死亡しているはず。22体目。
◆赤色火炎怪獣 バニラ
死亡しているので確定。生き返ってもやることは同じだろう。23体目。
◆青色発泡怪獣 アボラス
バニラと同じ。24体目。
◆高原竜 ヒドラ
死亡していないし、こちらも幻の存在に近い。
◆毒ガス怪獣 ケムラー
死亡しているので対象。25体目。
◆地底怪獣 テレスドン
ガボラと同じような経緯で死亡。実際に蘇って登場。26体目。
再生テレスドンは日中での活動能力を得ている。
◆棲星怪獣 ジャミラ
元人間とはいえ怪獣となっているので含まれるかもしれないが、
人間の自我らしきものも垣間見れるので難しいところ。
今回は見送ってカウントする。
◆深海怪獣 グビラ
死亡しているので対象。27体目。
◆どくろ怪獣 レッドキング二代目
こちらのレッドキングは間違いなく死亡しているので含まれる。
こんな暴れん坊、ジェロニモンの手にあまりそうだが。28体目。
当初はレッドキングが登場する予定だったそうだが、それは恐らくこちらだろう。
◆冷凍怪獣 ギガス
死亡しているので含まれるが、蘇ってものんびりしていそう。29体目。
◆彗星怪獣 ドラコ
格闘戦だけで死亡という意味ではガボラ、テレスドンと同じ。
実際に再生して登場。主役といっても差し支えの無い好待遇。
再生ドラコは飛行能力の変わりに戦闘能力の大幅な強化。30体目。
◆古代怪獣 初代ゴモラ
死亡しているので確定。31体目。
当初はゴモラが登場する予定だったそうなので当然か。
◆黄金怪獣 ゴルドン
2体登場しどちらも死亡している。33体目。
◆伝説怪獣 初代ウー
ヒドラと同じ理由。死んでないものは含まれない。
◆灼熱怪獣 ザンボラー
死亡しているので含まれる。34体目。
◆メガトン怪獣 スカイドン
死亡しているので確定だが、寝てるだけだろうなぁ。35体目。
◆亡霊怪獣 シーボーズ
そもそも既に死後というか、地球で死亡したわけですらないので含まれない。
◆変身怪獣 ザラガス
死亡しているので含まれる。36体目。
以上、ウルトラQとウルトラマンでカウントすると、わずか36体となった。
見送った5体を加えても41体と60体には全然足りない。
まあ本編にない話や怪獣などもあるだろうし別に問題はないが。
実際に何体でどの怪獣が含まれるのかを検証しただけなので、本編に特につっこみをいれるわけではない。
あとはウルトラ以外の怪獣をくわえたらどうなるかも興味のあるところだ。
このジェロニモンは死んだ怪獣を蘇らせる能力を持つ。
再生ピグモンの密告によると、60体以上の怪獣を蘇らせ、ウルトラマンと科学特捜隊を襲撃しようとした・・・のだが、その蘇らせた怪獣はわずか3体しか明らかになっていない。
よくウルトラマン第37話までに60体もいない・・・といわれるが、ではその詳細は?
その前に、ジェロニモンの能力は怪獣の蘇生である。
ウルトラ怪獣では、宇宙人や怪人も大分類では含まれるが、ジェロニモンの能力の対象には含まれない。
なぜならば、死亡した宇宙人&怪人にはバルタン星人が含まれるからだ。またケロニアもエアシップコンビナート撃墜で多数死亡している。
ウルトラマン第2話において宇宙船で生存しているバルタン星人は、初代バルタン星人のセリフによるとおよそ「20億3千万人」とされている。
2話ラストでウルトラマンに宇宙船を爆破され、多くのバルタン星人が死亡したことが第16話で語られている。バルタン星人二代目のセリフから「ほとんど」とあるので、半数以上のバルタン星人が死亡したのは確定である。
つまり、宇宙人&怪人を含むと死亡したバルタン星人10億人以上が加わるので、軽く60体をオーバーしてしまうのである。
60体ぴったりとはされていないが、60体以上とされているので70体は超えないはずである。
またピグモンが蘇生対象に含まれていることから、温厚な怪獣なども含まれることがわかる。
ではまずウルトラQの怪獣からみていこう。
◆古代怪獣 ゴメス
リトラに敗北して死亡。間違いなく蘇生対象である。1体目。
◆始祖怪鳥 リトラ
ゴメスに勝利後、力尽きて死亡。蘇生対象確定。2体目。
実は蘇って再びゴメスと戦っていた可能性もありうる。
◆巨猿 ゴロー
そもそも死亡していないので対象外。
◆火星怪獣 ナメゴン
2体登場。1体目は海水で死亡。2体目も恐らく退治されたはずなので、
どちらとも対象だろう。これで4体目。
◆古代植物 マンモスフラワー・ジュラン
これは狭義では怪獣とは呼べない。動物的な意思なども見られないので含まれない。
◆冷凍怪獣 ペギラ
ペギラは死亡していないので含まれない。
◆大亀 ガメロン&怪竜
夢か現実かも不明だし、そもそも死亡していない。
◆岩石怪獣 ゴルゴス
心臓を抜き取られて死亡。確実に蘇生対象。5体目。
◆モグラ怪獣 モングラー
最終的に溶岩に追いやられて死亡している。6体目。
◆大グモ タランチュラ
狭義では怪獣とは呼べないので含まれない。
◆人工生命体 M1号
別に死亡したわけではないので対象ではないだろう。
◆風船怪獣 バルンガ
太陽へ向かって消滅した可能性もあるが、結局結果は不明なので含まれないだろう。
動物的な意思なども見られないので、
ジェロニモンが仲間だと認識するとも思えない。
◆古代怪鳥 ラルゲユウス
行方不明。死亡していないので対象外だろう。
◆隕石怪獣 ガラモン
ロボット怪獣であって生物ではないので含まれるかは難しいところ。
なにより外部からの操縦が必要なのでたとえ蘇っても動かないはず。
◆コイン怪獣 カネゴン
ガメロンと同じく不思議な話しだし、そもそも死んでいない。
◆地底怪獣 パゴス
倒されて死亡しているので蘇生対象。7体目。
◆宇宙エイ ボスタング
戦闘機の攻撃で倒されて死亡。
弱そうだが強さは関係ないので含まれるはず。8体目。
◆巨蝶 モルフォ蝶
狭義では怪獣とは呼べないの上に複数存在し、しかも死亡描写などもない。
◆大ダコ スダール
ただのでかいタコでしかないのだが・・・。
死亡しているので含まれる可能性はある。
今回は見送ってカウントする。
◆貝獣 ゴーガ
最後は倒されて死亡するので、対象。9体目。
◆深海怪獣 ピーター
はっきり死亡したとされていない。含まれないはずだ。
◆四次元怪獣 トドラ
倒されていないので含まれない。
ウルトラQでは死亡していない怪獣も多く、怪獣が登場しない話も少なくないのでジェロニモンが蘇らせたと考えられる怪獣はわずか9体にとどまった。
滅茶苦茶少ない。
つぎにウルトラマンを見ていこう。ジェロニモンが登場したのは37話なので36話までが検証する対象だ。
◆宇宙怪獣 ベムラー
スペシウム光線で死亡。ドラコが含まれるということは
宇宙からやってきても、地球で死亡していれば含まれるはず。10体目。
◆透明怪獣 ネロンガ
スペシウム光線で死亡。11体目。
◆海底原人 巨大ラゴン
ラゴンと違い、怪獣化しており最後は死亡しているので間違いなく含まれる。
12体目。
◆怪奇植物 グリーンモンス
ジュランとは異なり意思らしきものもあるし、ただの植物でもない。
最後もスペシウム光線で死亡。13体目。
◆海獣 ゲスラ
背ビレ(触覚)をちぎられて死亡。14体目。
◆磁力怪獣 アントラー
ノアの青い石で死亡。15体目。
◆どくろ怪獣 初代レッドキング
明確に死亡した描写がないが、
エンディングでの登場人物の様子からは死亡したようにも思える。
今回は確定ではない場合見送ってカウントする。
◆有翼怪獣 チャンドラー
初代レッドキングと同じく。
◆地底怪獣 マグラー
初代レッドキングと同じく。
あれでは気絶なのか死亡なのか定かではない。
◆友好珍獣 ピグモン
岩が直撃して死亡。実際に37話で蘇生されている。16体目。
◆怪奇植物 スフラン
そもそも単一の個体なのかもはっきりしないのでカウントのしようがないし、
特徴は植物以外の何者でもないのでジュランと同じく含まれないはず。
◆ウラン怪獣 ガボラ
ウルトラマンとの格闘で力尽きて死亡。
マグラーとは違いはっきり死亡した描写になっている。17体目。
◆エリ巻き恐竜 ジラース
誰がどう見ても死亡している。18体目。
生き返ったら二階堂教授に会いに行くかも。
◆脳波怪獣 ギャンゴ
死亡していないし、そもそも不思議な石が姿を変えた架空の存在。
◆ミイラ怪獣 ドドンゴ
死亡しているので蘇生対象。
しかしミイラ人間はまず含まれない。19体目。
◆オイル怪獣 ペスター
死亡しているので含まれる。20体目。
◆潮吹き怪獣 ガマクジラ
死亡しているので蘇生対象。また真珠めぐりに違いない。21体目。
◆二次元怪獣 ガヴァドン
決して死亡したわけではないし、
ある意味幻の存在なので確実に含まれない。
◆四次元怪獣 ブルトン
ウルトラマンが握りつぶしているので死亡しているはず。22体目。
◆赤色火炎怪獣 バニラ
死亡しているので確定。生き返ってもやることは同じだろう。23体目。
◆青色発泡怪獣 アボラス
バニラと同じ。24体目。
◆高原竜 ヒドラ
死亡していないし、こちらも幻の存在に近い。
◆毒ガス怪獣 ケムラー
死亡しているので対象。25体目。
◆地底怪獣 テレスドン
ガボラと同じような経緯で死亡。実際に蘇って登場。26体目。
再生テレスドンは日中での活動能力を得ている。
◆棲星怪獣 ジャミラ
元人間とはいえ怪獣となっているので含まれるかもしれないが、
人間の自我らしきものも垣間見れるので難しいところ。
今回は見送ってカウントする。
◆深海怪獣 グビラ
死亡しているので対象。27体目。
◆どくろ怪獣 レッドキング二代目
こちらのレッドキングは間違いなく死亡しているので含まれる。
こんな暴れん坊、ジェロニモンの手にあまりそうだが。28体目。
当初はレッドキングが登場する予定だったそうだが、それは恐らくこちらだろう。
◆冷凍怪獣 ギガス
死亡しているので含まれるが、蘇ってものんびりしていそう。29体目。
◆彗星怪獣 ドラコ
格闘戦だけで死亡という意味ではガボラ、テレスドンと同じ。
実際に再生して登場。主役といっても差し支えの無い好待遇。
再生ドラコは飛行能力の変わりに戦闘能力の大幅な強化。30体目。
◆古代怪獣 初代ゴモラ
死亡しているので確定。31体目。
当初はゴモラが登場する予定だったそうなので当然か。
◆黄金怪獣 ゴルドン
2体登場しどちらも死亡している。33体目。
◆伝説怪獣 初代ウー
ヒドラと同じ理由。死んでないものは含まれない。
◆灼熱怪獣 ザンボラー
死亡しているので含まれる。34体目。
◆メガトン怪獣 スカイドン
死亡しているので確定だが、寝てるだけだろうなぁ。35体目。
◆亡霊怪獣 シーボーズ
そもそも既に死後というか、地球で死亡したわけですらないので含まれない。
◆変身怪獣 ザラガス
死亡しているので含まれる。36体目。
以上、ウルトラQとウルトラマンでカウントすると、わずか36体となった。
見送った5体を加えても41体と60体には全然足りない。
まあ本編にない話や怪獣などもあるだろうし別に問題はないが。
実際に何体でどの怪獣が含まれるのかを検証しただけなので、本編に特につっこみをいれるわけではない。
あとはウルトラ以外の怪獣をくわえたらどうなるかも興味のあるところだ。
2016年01月12日
ウルトラマンタロウと東 光太郎
ふと気が向いたので。
さて、タイトルの通り、ウルトラマンタロウと東 光太郎との関係について。
面倒くさいから、先に結論を言うとウルトラマンタロウと東 光太郎は同一人物。
別人だと勘違いしやすいので、わかってない人も多いと思うけど、ただの推測じゃなくて明確な根拠があります。
まず、なぜ別人ではないのか?
そりゃあウルトラマンタロウという人物も、ウルトラマンタロウという人格も一切登場しないからです。
別人である例を見ると・・・
1.ウルトラマン
第1話でハヤタと対面して会話しています。また第39話できちんと分離するシーンがあります。
またウルトラマンの人格は普段は表にでませんが、怪獣供養のときなどチラリと見えます。
ウルトラマンの姿のときはハヤタの人格は一切でてきません。
2.ウルトラマンジャック
第1話でやはり郷と対面して会話(一方的にジャックが喋る)しています。精神融合してしまったので分離するシーンはありませんが、前半は二人の意見の対立も見られ、ウルトラマンジャックのときはウルトラマンジャックの人格で話をしています。徐々に二人の人格が混ざっていく過程も注目。
3.ウルトラマンエース
第1話でやはり別人であることが明確に描写されている上、元々北斗と夕子の合体変身なので同一人物であるはずがない。ジャックと同じく精神融合するので北斗星司という地球人はいなくなります。
こちらも合体変身の間はエースと、二人の人格は全くの別ですが、北斗だけになってから徐々に人格が混ざっていく過程が描かれています。
4.ウルトラマンジョーニアス
世界観が違うので本来別枠ですが、宇宙人と地球人が別人であるケースなので。
こちらは最初から最後まで徹底的に別人であることが明確に描かれ、意見が対立するシーンも多くみられます。
しかも最後は直接お互いにジョーニアスとヒカリが対面して会話をして分かれます。
5.ウルトラマングレート
こちらもグレートとジャック・シンドーは明確に別人で、意見の対立や会話シーンもよくあります。
出会いと別れのシーンもきちんと描かれています。
6.ウルトラマンパワード
直接対面するシーンこそありませんが、会話や意見の対立は描かれています。
以上6ケース全て疑う余地無く、ウルトラ戦士と地球人は別人であることがはっきりと劇中だけで描かれています。
ではタロウは?先ほども言ったように、タロウという人格は出てこないし、タロウと光太郎が対面するシーンもありません。あまつさえタロウの姿になっても人格は常に東光太郎です。
光太郎の姿に戻っても、タロウに変身している間の記憶もはっきりあります。
さらにタロウの声は光太郎と同じ篠田さんが演じている。別人であれば同じ声であるはずがない。
劇中どこを見ても、光太郎とは違うタロウという人物・人格はどこにも存在しないのです。
じゃあ第1話のウルトラの母とウルトラ兄弟によるタロウ誕生のシーンは一体なんなのか?
あれは「ウルトラの命の誕生」とか母が言っているけど、あれが出産シーンではないことは誰の眼にも明らか。
なんかわかりづらいセリフですが、その前に東光太郎とは何者かを先に説明しましょう。
東光太郎とは、ズバリ・タロウの人格&魂そのものです。地球人ではありません。
そもそもこの光太郎という人物、不思議な人物です。ウルトラの母=みどりのおばさんが、母親そっくりだったり。それもそのはず。
彼はウルトラ戦士としての能力と記憶を分離(もしくは封印)した、ウルトラ戦士なのだから。
少し強引に思えるかもしれませんが、ウルトラ戦士として活躍するまで地球人として生活してきた、というケースはレオや80でもあるのです。
おおとりゲンも矢的猛も、明らかに数年(恐らくは十数年)地球で過ごしています。地球の知識や常識が、昨日今日で身につくわけがありません。
それと同じように、東光太郎として地球で生活するという経験をしているタロウの姿が東光太郎なのです。
それが証拠にタロウとしての記憶の無い第1話の光太郎は、ウルトラの母=みどりのおばさんを自分の母親と別人だと思っていますが、以降は自分の母親そのものとして接しています。疑うどころか、最後まで本人として扱っています。呼び方も「お母さん」。
そもそも光太郎の人格であるがゆえに、光太郎のときの記憶や経験が戦いで役立つケースもあるわけです。
ではさっきの「ウルトラの命の誕生」とは何か?
それはタロウの能力と記憶を光太郎と融合させて、元々のウルトラマンタロウに戻す儀式。つまりは、ウルトラ戦士としてのタロウを復活させる儀式といえます。
以降タロウと合体したのではなく、タロウに戻ったとすれば全てつじつまが合います。
そもそも、あの誕生の儀式、光太郎がタロウとは別人であるなら、あのような儀式をする必要がない。新マンのときもエースのときも、あんな大掛かりな儀式はしていません。
そして光太郎でなければならないというのも、別人だとするならおかしな話です。このあたりの部分からも、やはりタロウと光太郎は同一人物だと考えられます。
逆に別人だとすると、説明のつかないことだらけです。
なぜタロウという人格はいないのか?なぜ常に光太郎の人格なのか?
ウルトラ兄弟との対面(テンペラー星人の話)で、東光太郎とタロウは同一人物としてウルトラ兄弟全員が会話しています。光太郎も、光太郎でありながらM78星雲光の国の思い出などを持っていることがわかります。
ここまでの考察でわかると思いますが、なんかよくわからない第1話以外。全てタロウと光太郎は徹底して同一人物として描写されています。
逆にタロウと光太郎が別人だとする描写はありません。
最後ウルトラバッジを母に返すシーンも、変身能力を封じただけで、タロウとしての記憶は光太郎に残っています。そして光太郎は旅に出るわけですが、これはウルトラ戦士としての責任を放棄したわけではありません。
ウルトラ戦士の寿命は地球人とは比較にならないほど長いわけで、地球人としての東光太郎の寿命が終われば、どのみち光の国へ戻りウルトラ戦士としての生活に戻らざるを得ないわけです。
地球人としての寿命がきても、地球に居座ることはできるでしょうが、そんな化け物では地球人としては生活できるはずがありません。
つまり、地球人としての残りの人生を全うしたら、ウルトラマンタロウに戻り光の国へ帰ることになるわけです。
これは、タロウ=光太郎でありながら、タロウではなく光太郎としてのけじめというわけです。
ウルトラの母は、別人だからあっさりOKしたのではなく、いずれは光の国へ戻ることになること。もともと地球人として生活させていたことを含めてOKしたわけです(もちろん健一くんとの一件もあります)。
さらに最終回、ウルトラの母はウルトラバッジを返した光太郎に対して「さようならタロウ」と返しています。本当に光太郎がタロウでないのならば、ここは「さようなら光太郎さん」でなければおかしい。
そしてやっぱりどこにも、光太郎とは別のタロウという人物は出てこないわけです。
そもそもこれをつっこむのは野暮だとは思いますが、第1話が本当にタロウ誕生であればタロウの年齢と矛盾します。
東光太郎として生活する以前、アストロモンスが出現する遥か以前からタロウは生まれているはずなのです。
以上、考察してきましたが、どう転んでもタロウと光太郎は同一人物という結論にしかならないです。
わかりにくい文章かもしれませんが、ご理解してもらえたらいいのですが。
さて、タイトルの通り、ウルトラマンタロウと東 光太郎との関係について。
面倒くさいから、先に結論を言うとウルトラマンタロウと東 光太郎は同一人物。
別人だと勘違いしやすいので、わかってない人も多いと思うけど、ただの推測じゃなくて明確な根拠があります。
まず、なぜ別人ではないのか?
そりゃあウルトラマンタロウという人物も、ウルトラマンタロウという人格も一切登場しないからです。
別人である例を見ると・・・
1.ウルトラマン
第1話でハヤタと対面して会話しています。また第39話できちんと分離するシーンがあります。
またウルトラマンの人格は普段は表にでませんが、怪獣供養のときなどチラリと見えます。
ウルトラマンの姿のときはハヤタの人格は一切でてきません。
2.ウルトラマンジャック
第1話でやはり郷と対面して会話(一方的にジャックが喋る)しています。精神融合してしまったので分離するシーンはありませんが、前半は二人の意見の対立も見られ、ウルトラマンジャックのときはウルトラマンジャックの人格で話をしています。徐々に二人の人格が混ざっていく過程も注目。
3.ウルトラマンエース
第1話でやはり別人であることが明確に描写されている上、元々北斗と夕子の合体変身なので同一人物であるはずがない。ジャックと同じく精神融合するので北斗星司という地球人はいなくなります。
こちらも合体変身の間はエースと、二人の人格は全くの別ですが、北斗だけになってから徐々に人格が混ざっていく過程が描かれています。
4.ウルトラマンジョーニアス
世界観が違うので本来別枠ですが、宇宙人と地球人が別人であるケースなので。
こちらは最初から最後まで徹底的に別人であることが明確に描かれ、意見が対立するシーンも多くみられます。
しかも最後は直接お互いにジョーニアスとヒカリが対面して会話をして分かれます。
5.ウルトラマングレート
こちらもグレートとジャック・シンドーは明確に別人で、意見の対立や会話シーンもよくあります。
出会いと別れのシーンもきちんと描かれています。
6.ウルトラマンパワード
直接対面するシーンこそありませんが、会話や意見の対立は描かれています。
以上6ケース全て疑う余地無く、ウルトラ戦士と地球人は別人であることがはっきりと劇中だけで描かれています。
ではタロウは?先ほども言ったように、タロウという人格は出てこないし、タロウと光太郎が対面するシーンもありません。あまつさえタロウの姿になっても人格は常に東光太郎です。
光太郎の姿に戻っても、タロウに変身している間の記憶もはっきりあります。
さらにタロウの声は光太郎と同じ篠田さんが演じている。別人であれば同じ声であるはずがない。
劇中どこを見ても、光太郎とは違うタロウという人物・人格はどこにも存在しないのです。
じゃあ第1話のウルトラの母とウルトラ兄弟によるタロウ誕生のシーンは一体なんなのか?
あれは「ウルトラの命の誕生」とか母が言っているけど、あれが出産シーンではないことは誰の眼にも明らか。
なんかわかりづらいセリフですが、その前に東光太郎とは何者かを先に説明しましょう。
東光太郎とは、ズバリ・タロウの人格&魂そのものです。地球人ではありません。
そもそもこの光太郎という人物、不思議な人物です。ウルトラの母=みどりのおばさんが、母親そっくりだったり。それもそのはず。
彼はウルトラ戦士としての能力と記憶を分離(もしくは封印)した、ウルトラ戦士なのだから。
少し強引に思えるかもしれませんが、ウルトラ戦士として活躍するまで地球人として生活してきた、というケースはレオや80でもあるのです。
おおとりゲンも矢的猛も、明らかに数年(恐らくは十数年)地球で過ごしています。地球の知識や常識が、昨日今日で身につくわけがありません。
それと同じように、東光太郎として地球で生活するという経験をしているタロウの姿が東光太郎なのです。
それが証拠にタロウとしての記憶の無い第1話の光太郎は、ウルトラの母=みどりのおばさんを自分の母親と別人だと思っていますが、以降は自分の母親そのものとして接しています。疑うどころか、最後まで本人として扱っています。呼び方も「お母さん」。
そもそも光太郎の人格であるがゆえに、光太郎のときの記憶や経験が戦いで役立つケースもあるわけです。
ではさっきの「ウルトラの命の誕生」とは何か?
それはタロウの能力と記憶を光太郎と融合させて、元々のウルトラマンタロウに戻す儀式。つまりは、ウルトラ戦士としてのタロウを復活させる儀式といえます。
以降タロウと合体したのではなく、タロウに戻ったとすれば全てつじつまが合います。
そもそも、あの誕生の儀式、光太郎がタロウとは別人であるなら、あのような儀式をする必要がない。新マンのときもエースのときも、あんな大掛かりな儀式はしていません。
そして光太郎でなければならないというのも、別人だとするならおかしな話です。このあたりの部分からも、やはりタロウと光太郎は同一人物だと考えられます。
逆に別人だとすると、説明のつかないことだらけです。
なぜタロウという人格はいないのか?なぜ常に光太郎の人格なのか?
ウルトラ兄弟との対面(テンペラー星人の話)で、東光太郎とタロウは同一人物としてウルトラ兄弟全員が会話しています。光太郎も、光太郎でありながらM78星雲光の国の思い出などを持っていることがわかります。
ここまでの考察でわかると思いますが、なんかよくわからない第1話以外。全てタロウと光太郎は徹底して同一人物として描写されています。
逆にタロウと光太郎が別人だとする描写はありません。
最後ウルトラバッジを母に返すシーンも、変身能力を封じただけで、タロウとしての記憶は光太郎に残っています。そして光太郎は旅に出るわけですが、これはウルトラ戦士としての責任を放棄したわけではありません。
ウルトラ戦士の寿命は地球人とは比較にならないほど長いわけで、地球人としての東光太郎の寿命が終われば、どのみち光の国へ戻りウルトラ戦士としての生活に戻らざるを得ないわけです。
地球人としての寿命がきても、地球に居座ることはできるでしょうが、そんな化け物では地球人としては生活できるはずがありません。
つまり、地球人としての残りの人生を全うしたら、ウルトラマンタロウに戻り光の国へ帰ることになるわけです。
これは、タロウ=光太郎でありながら、タロウではなく光太郎としてのけじめというわけです。
ウルトラの母は、別人だからあっさりOKしたのではなく、いずれは光の国へ戻ることになること。もともと地球人として生活させていたことを含めてOKしたわけです(もちろん健一くんとの一件もあります)。
さらに最終回、ウルトラの母はウルトラバッジを返した光太郎に対して「さようならタロウ」と返しています。本当に光太郎がタロウでないのならば、ここは「さようなら光太郎さん」でなければおかしい。
そしてやっぱりどこにも、光太郎とは別のタロウという人物は出てこないわけです。
そもそもこれをつっこむのは野暮だとは思いますが、第1話が本当にタロウ誕生であればタロウの年齢と矛盾します。
東光太郎として生活する以前、アストロモンスが出現する遥か以前からタロウは生まれているはずなのです。
以上、考察してきましたが、どう転んでもタロウと光太郎は同一人物という結論にしかならないです。
わかりにくい文章かもしれませんが、ご理解してもらえたらいいのですが。
2013年09月06日
ウルトラ戦士や怪獣が格闘するワケ
皆さんは、ウルトラ戦士やゴジラたち怪獣が、何故好んで格闘戦を展開するか、考えたことがおありだろうか?
身も蓋もない言い方をすれば、戦闘シーンを盛り上げるためである。
特に、プロレスを盛り込んだスマートな格闘シーンはウルトラマンが初めて取り入れたものであった。
鮮やかな格闘シーンは光線技以上に充実したシーンとして印象に残る。
前置きはこのへんにしておいて本題に入ろう。
特にウルトラ戦士は豊富な光線技を持のに、何故格闘戦にこだわるのか?
まず最初に考えられるのはエネルギーの節約である。
いかな強靱なウルトラ戦士や怪獣でも、エネルギーが尽きては必殺技はおろか戦いにも負けてしまう。
むやみやたらに光線や必殺技を使えばいいというわけではない(平成ウルトラはこのへんまったく考えられていませんね)。
しかし、戦いによっては光線技を連発している時もある。これはやはりケースバイケース。あえて光線技に頼らざるを得ない時はしっかり使う、ということであろう。
そしてこれが本題なのだが、格闘攻撃は最も堅実な攻撃手段である、ということである。
必殺光線。非常に強力であるが、これを防ぐ強敵というものが必ず存在する。
ウルトラマンの光線技をことごとく打ち破ったゼットン。セブンのあらゆる必殺武器を防いだキングジョー。ジャックの光線・ブレスレットを全てはじき返したブラックキング。
などのように、いかに強力な必殺技でも通じなければ意味がない。
格闘攻撃は、必殺光線ほどど派手ではないがまず大概の相手に通用する。無論100%ではないが、例え格闘攻撃を防ぐとしても、多彩な格闘攻撃は足止めなど幅広い効果が望める。
相手を倒すことだけが全てではない。足止めをするのも立派な戦術である。
それにはやはり格闘戦が最も効果的である。
あらゆる必殺技がきかないブラックキングを制したのも格闘戦であった。
格闘なしにウルトラシリーズは名乗れない。
身も蓋もない言い方をすれば、戦闘シーンを盛り上げるためである。
特に、プロレスを盛り込んだスマートな格闘シーンはウルトラマンが初めて取り入れたものであった。
鮮やかな格闘シーンは光線技以上に充実したシーンとして印象に残る。
前置きはこのへんにしておいて本題に入ろう。
特にウルトラ戦士は豊富な光線技を持のに、何故格闘戦にこだわるのか?
まず最初に考えられるのはエネルギーの節約である。
いかな強靱なウルトラ戦士や怪獣でも、エネルギーが尽きては必殺技はおろか戦いにも負けてしまう。
むやみやたらに光線や必殺技を使えばいいというわけではない(平成ウルトラはこのへんまったく考えられていませんね)。
しかし、戦いによっては光線技を連発している時もある。これはやはりケースバイケース。あえて光線技に頼らざるを得ない時はしっかり使う、ということであろう。
そしてこれが本題なのだが、格闘攻撃は最も堅実な攻撃手段である、ということである。
必殺光線。非常に強力であるが、これを防ぐ強敵というものが必ず存在する。
ウルトラマンの光線技をことごとく打ち破ったゼットン。セブンのあらゆる必殺武器を防いだキングジョー。ジャックの光線・ブレスレットを全てはじき返したブラックキング。
などのように、いかに強力な必殺技でも通じなければ意味がない。
格闘攻撃は、必殺光線ほどど派手ではないがまず大概の相手に通用する。無論100%ではないが、例え格闘攻撃を防ぐとしても、多彩な格闘攻撃は足止めなど幅広い効果が望める。
相手を倒すことだけが全てではない。足止めをするのも立派な戦術である。
それにはやはり格闘戦が最も効果的である。
あらゆる必殺技がきかないブラックキングを制したのも格闘戦であった。
格闘なしにウルトラシリーズは名乗れない。