2012年03月27日

106S16のリフレッシュメンテナンス+@で149馬力を実現しました。

本日の題材は、奈良県からご来店を頂きました 106S16の整備やトラブルについて色々と。

この106のオーナー様は、10年程前にフランスより愛車106を持って帰って来られたツワモノです。
その時の登録作業なども当社でお任せいただきました。
その際にもフランスでの疲れを癒すべく、色々な整備をお任せいただきました。

今回は、それから10年が経過し各部のヤレを実感され、今回のお預かりへと結びつきました。

当初の予定とは裏腹に、車の状態が悪く色々な作業が追加となってしまいました。
そんな多岐に渡る整備内容を抜粋し、今回の記事を作成しました。

今回の整備内容は...
リフレッシュメンテナンス Stage-3
タイミングベルト及び付属品一式交換
オリジナル・アルミ・クランクプーリ取り付け
エンジン冷却系等の不安要素除去
BMC CDAの組み付け
エキゾーストマニホールドの交換
レデューサ・クワッドリード&オイルキャッチタンク取り付け
排気ガス濃度(4ガス数値)の異常診断・修理
リヤスイングアームリビルト
リヤショックアブソーバ部ピロボール組み換え
4輪トータルアライメント測定・調整

羅列すると、非常に豊富な内容でした

CIMG3933クランクプーリはマーキングした白ペンが見事にずれています。
このまま走行を続けると、外周部分が分離・脱落し最悪の場合
タイミングベルト切れに繋がります。

特に、真夏に多いトラブルの一つですね。

エンジン始動直後にベルト鳴きの様な音が出ている車は
要注意です





CIMG3935トランスミッションオイルを入れ、フィラープラグを締めようと
したら...
ケース側のアルミ部のネジがなくなっていました
写真は残していませんが、リコイル処理により復帰しています。









CIMG3971CIMG3973
CIMG3974なんだか色々と手の入っていそうな車輌ですね。

カーボンクリーニングや、インジェクタノズルのリビルトを
行い、BOSCH FSAテスタによる排気ガス濃度を診断
してみたところ...。
なんだかおかしいのです、結果が。

106ではありえない位に排気ガスが汚い





排気ガス異常

CO・HCが出すぎです。
しかもCO2が少なく、O2は多い。
そしてラムダ値は濃い方へ。
つまり全体的に燃料が多いという結果です。

これではエンジン出力は出ません。
当然ですが、燃費も悪化します。
エンジン内部のカーボンも蓄積しやすい状態です。

早いうちに何とかせねば

こうなってしまう原因を探らねばいけなくなりました。
まずは、燃料系統について探っていきましょう。
入庫当初から気になっていた点がありました。
CIMG3976フューエルプレッシャ・レギュレータ です。
フューエルラインの圧力を調整する事で、
燃料の量を増量or減量する部品です。

大抵の場合は、燃料を増量する方へ調整する事が多い様です。

ここで、増量する様になっていたら当然排気ガスデータには
乱れが出ます。
早速、燃圧のチェックを行います。




燃料圧力圧力測定にも FSAテスタが活躍します。

測定した結果、最大圧力は 3.8barでした。
やはり予想通り高圧側に調整しています。

106の場合、純正のレギュレータは2.8~3.2に制御
していますので、まずは基準値に戻しましょう。

意図的な狙いは理解できますが、エンジン内部やECUが
ノーマルの状態では不必要な燃料の増量は不要です。


調整後、再び排気ガス濃度のチェックを行います。
う~ん。まだおかしい。濃いのです。
次なる不具合箇所を探りにいきましょう。

エンジンを空吹かしする際に、耳を澄ますと.....ん?排気漏れ?「パスパス」言っています。
どこからなのか分かりづらいのですが、明らかにどこかで漏れていそうです。

排気漏れは、侮れませんよ。
排気ガスには、脈動があり排出する圧力があれば、そこから外気を吸う事も出来ます。
O2センサ(ラムダセンサ)が付いているエンジンである場合、センサに燃焼ガス以外の空気を
触れさせるという事は、そこで燃調補正を行ってしまいます。

点検の結果、初めて見る状態に遭遇しました。
CIMG3981CIMG3982
なんと、ラムダセンサがグラグラになっています
ちからをかけると...ズッポリと抜けてくるではないですか。こんなの見た事ない

どストライクな結果でした。これで排気ガスの疑いが晴れそうです。
このラムダセンサには思い出深い話がある様ですよ。
フランスに在住中、106を購入し暫くしてからエンジンストールに悩まされました。
なんとか、こちらの意見を伝えようにも、相手はフランス人です。スムーズに事が進むわけはありません。
そんな四苦八苦の思いで、当時このラムダセンサを交換してもらった様です。
が、しかーしフランス人が、無理してラムダセンサをねじ込んだとしか思えませんね。

今となっては笑い話ですが、フランス人の仕事っぷりは見事ですね
CIMG3984CIMG3986
ついでですから、エキマニも交換しました。
もちろんラムダセンサも新品に交換です。
106s16に高効率なエキゾーストマニホールドはバツグンの相性だと思っています。
高効率な排気=抜けが良いでは無く、吸気側にまで良い影響をもたらす事です。
排気圧力が効率良く働く事により、排気力と吸気効率が向上します。
それと、スチールの鋳物はもの凄く重たいので、ステンレンス製に変わる事でもの凄く軽くなります。
106は前排気なので、鼻先の軽量化による恩恵は大きいです

今回の整備及びモディファイはまだ先が長いですよ~。ちゃんと読めてます?
工場通信の記事はいつも長くなりがちです。スミマセン
そして、いつも最後までお付き合い頂いている方々、ありがとうございます
今回の記事は2日間3回に分けて、製作しています

  遅くなりましたが こんばんは サービスメカニックのハシモトです。

続いては、今最も熱いチューニングでもある「レデューサ」+「BMC CDA」と参りましょう。
今回はオイルキャッチタンクを組み合わせ、前側のカムカバーからも抜きまくりますよ
CIMG3994CIMG3995
CIMG3996前側のカムカバーを外し、脱脂・清掃を行いこのプレートを
組み込みます。
カムシャフトにかき回されたオイルがブローバイガスと
共に排出されるのを防ぐ為です。

向かって右側の丸い穴からブローバイガスのみを排出
させようという魂胆ですね






CIMG4057CIMG4056
CIMG4058CIMG4059
CIMG4055最近は、スペシャルなフィッティングをする場合に
シリコンホースとアルミパイプを組み合わせて
配管する様になりました。
その為か、見た目の凄みが増している傾向にあります。

満足度の高い仕上がりになりました

このCDAとレデューサは最強タッグだと思います。
ヒロトとマーシー的な(分からない方ゴメンナサイ)




CIMG4046CIMG4047
CIMG4050リヤのスイングアームの分解を行いました。
ココは106のウィークポイントです。
17万キロを走行済みの車でしたが、想定していた
最悪の状態にはなっていませんでした。
10年前にも整備を行いましたので、良い状態を維持
できたのでしょうね。

リヤショックのピロボールは損傷が激しく、異音が
発生していました。これらも組み替えを行います。




さて、いよいよ最終段階に来ました。
整備後のレポートを織り交ぜながらラストスパートです。
排気ガス2排気ガスのデータです。
最初の事を思うとかなり改善されました。
完全燃焼に近づいてきました。

これならエンジン出力も出るに違いない






KTSラムダセンサの作動状況も非常によくなりました。

排気ガスの状態や、ラムダセンサの作動ってエンジン
の燃焼状態を見るのに本当に役立つ情報です。

人間にとっての血液検査ですね。

試運転により、不具合を確認し、テスタによる数値化で
確証を持つ。そして整備を行う。

簡単そうに聞こえますが、データの蓄積やノウハウも
重要視される事なのですよ。

テスター持っていても使わないという工場もある様です。
残念な事ですね。
持てる設備はしっかり活用し、お客様の車を診断します。










心待ちにしているシャシダイナモの結果をご覧下さい。
IMG_0008_NEWのコピー
作業前・作業後で約20馬力程向上しました。
しかも低回転から全域に渡りグラフは上側を描いています。
乗って納得・見て納得な結果となりました。

ちなみに、この106エンジン内部はノーマルの17万キロ走行車ですからね。

こういった結果は、106の可能性や耐久性を実証しますね。
整備しだいでは、まだまだイケルという事です。

10万キロ走ったからそろそろ寿命かな~?なんて気軽に考えている方、106に失礼ですよ。
カタログ数値以上の結果を出す整備のご提案をさせていただきます。





























Posted by redpointparts at 21:38│Comments(3)TrackBack(0) プジョー | メンテナンス情報

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この記事へのコメント
5
以前、シルバーの156GTAにリジカラ取付とタイヤ交換を
お願いした者です。

素晴らしい整備ですね。
僕もチョイ古 イタ車に乗っていまして
この様な整備には非常に興味があります。
また、代金も凄く知りたいです。
Posted by じん at 2012年03月29日 09:27
156GTAのシルバーですね。分かります。ありがとうございました。
バルケッタのウィンドは治りましたか?

当社の記事をご覧頂きありがとうございます。
当記事内の作業は、全車に該当する内容と、そうでない物が混在しています。
お車により状態は様々ですので、方向性を打ち合わせさせていただき
金額をご提示させて頂きたく思います。

よろしければご相談お待ちしております。
Posted by RPハシモト at 2012年03月29日 11:45
お返事ありがとうございます。

バルケッタは泣く泣く手放しまして
ずっと欲しかった146tiを購入しました。

GTAは絶好調ですが、146はアイドリングは安定せず
減速していくと回転数が500位になり
時々ですが、そのままドロップしてしまいます。

色々と部品も交換した様ですが完治しないので
橋本さんに相談したいと思っておりました。

また、時間作ってお邪魔したいと思っております。
Posted by じん at 2012年03月29日 16:25

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