gainsbourg

10.1.21
09年130分(仏/カラー)UGC Les Halles ☆☆☆2/3
director: joann sfar
cast: eric elmosnino, lucy gordon, laetitia casta,
doug jones, anna mouglais, mylene jampanoi,
sara fostier, kacey mottet klein, razvan vasilescu

introduction:
フランスが誇る音楽界の大スター、セルジュ・ゲンズブールの
伝記映画。
ピアノより絵画やアートに夢中だった幼少時代から青年時代、
ピアニストとして活動し、ボリス・ヴィアンに見出され、
シンガーソングライターとしての人生を歩み成功し、
華やかな女性遍歴、晩年までの波瀾万丈な人生が描かれている。

comment:
昨年は秋から冬にかけて、ゲンズブールづいてた。
秋には、トニー・フランク撮影のゲンズブール写真集が
発売され(ジェーンとの2ショットやメロディ・ネルソンの
ジェーンなどカワイイ写真満載)出版記念の写真展があり、
BBの大きな展覧会や(美貌時代の写真や映像、ゲンズブール
とのコラボPVもあり、そのボリューム感に見応えたっぷり!)
12月にはシャルロットのCD発売イベントで本人に会えたり。
(BBとシャルロットは、ゲンズブール繋がりってコトで。)

伝記映画の情報はVogueで見て、いつ公開されるのかな?と
思ってたら年明けに公開され、帰国前に見られて良かった。
フリーマガジンで特集組まれたり、CDショップもコーナー
設けられたり、かなり盛り上がってる感じでした

ゲンズブールは元々画家志望だったらしく、その経緯でか、
アニメーションが多用されて(監督が描いたイラストらしい)
少年時代から大人になってからも、度々ドラキュラのような
アニメーションの巨大ゲンズブール(分身?)が出現し、
本人を脅かしたり対話したり、ちょっとシュールでコミカルな
スタイルの伝記映画

早速初日に見た友人から「良かったよ〜!でも物真似大会?
ってくらい似せてて、たまにギャグみたいで笑ってしまった」
と聞いただけでも既に笑えて、実際見たら確かにそんな感じで
ツッコミどころの多い作品ではありました

全体的に「似てる」度で言えば完成度は高く、
彼に関わったセレブが続々登場し、有名エピソードの再現を
見るのは面白かったけど、時々「ソックリさんショー」を
見てる気分になったり、当時の雰囲気を醸し出そうとする
ベタ過ぎる小道具や不自然なシチュエーションには、
ニヤニヤ笑ってしまった

ゲンズブールの音楽をBGMに、スローモーション風に、
BBやバーキンが登場するシーンはPVのようで
「ファンの皆様、お待たせしました!ジャーン!」みたいな。
(フランス・ギャルが歌うシーンは、あそこまでひどくない
だろ〜ってツッコミたくなったり…てコトは、ギャルって
ヘタウマ歌手だったのねと思ったケド
制作者たちのゲンズブールへの情熱は伝わり、
見られたことの満足感もあり、総合的には面白かった。

ビッグスターの伝記映画なのに、キャストは地味…かな
BB役のレティシア・カスタ(元トップモデルらしくキレイな
女優さんだけど、ルコントの「歓楽通り」以外は目立った
活躍なかったような)とバーキン役のルーシー・ゴードン以外、
日本人の私には、見慣れない俳優が多かった。

主演のエリック・エルモスニーノは初めて見た俳優だけど、
見た目や仕種はゲンズブールそっくりでビックリ。
ポスター見た時は、あの独特なわし鼻がそっくりで本人の写真
かと見間違えたけど、スクリーンでは二重の濃いギョロ目から
鼻にかけてもソックリ、ちょっと長い鼻の下も似てた。
ゲンズブールの顔を中心部に凝縮し、コンパクトにした感じ。
元々顔が似てて抜擢されたのかと思ったら、宣材写真は全然
違う顔だったので、特殊メイクで作り込み、仕種や雰囲気は
すごく研究したんだろうな。

若い時代はちょっとむさ苦しく見えたけど(ホンモノの方が
カッコいい)晩年になるほどにそっくり度が増してた。
半面、ホンモノが年取ってから中年太りになってたのに、
俳優さんは細すぎて貧弱な感じだったので、詰め物とかで
恰幅良くすればもっと雰囲気出たのにな。

華やかな女性遍歴のゲンズブールのお相手と言えば、
やはりバーキンとBB
本来バーキンの方がパートナーとしても有名だし、
エピソードも多く濃いはずなのに、何故かBBとの絡みが
クローズアップされ、バーキンの方は端折られてた気がする。

BBを演じたレティシアは、かなり似てたし評判も高そう。
実物よりも全体的に線が細く上品な感じだけど、
独特のあのアイメイクを施し、唇を尖らせ、子猫のように
しなやかでセクシー、見る角度によってソックリ
BBにしては華奢過ぎるんじゃないのかと思ったけど、
細いのに意外に巨乳なナイスバディで驚いた

バーキン役のルーシー・ゴードンは…
ウィスパーヴォイスや拙い喋り方などは、頑張って雰囲気
出してたけど、ハードル高過ぎたんじゃないかと。
ソックリBBの後に見たせいか、見た目もちょっと厳しく、
華がなかった
バーキンはパーツの大きい派手顔で、特に眼力が特徴なのに、
さっぱり薄顔のゴードンは、全体的にオーラが弱かった。
エラ張り顔で必死に目を見開いてるのが、常盤貴子に見えて
仕方なかった(美人だとは思うけど)。
「ロシアンドールズ」の時は可愛いと思ったんだけど、
あの時は台詞が少ないモデルの役だったからかな…

撮影後(昨年春)自殺して亡くなって、ラストクレジットに
「ルーシーへ」とあり、事情はあまり知らないけど、
まだ若いし、今回大役を演じたことで今後もっと活躍の場が
増えそうなのに、残念なことです。。 

セクシーなバルドーとロリータな可愛さのバーキン、
どちらも小悪魔っぽく可愛くて好きだけど、こんなにキャラの
違いがあるんだと気付いた。
お色気ムンムンで、何気ない仕種で色香を発するバルドーと、
二十歳そこそこで、未熟さが残るあどけない少女のような
バーキン。
最後のパートナーのバンブーは、はっきり言って美女でも
好みでもないけど、スタイル良くて色気のある人と思った。
顔のタイプは違うけど、美脚でスタイル良いフェロモン美女
がお好きなようで、ゲンズブールの女の趣味は一貫してるな〜

出番は少ないけど、本人よりずっと美女なジュリエット・
グレコ役の女優さんが美しくて印象的だった。
一番最近のシャネル映画「シャネル&ストラヴィンスキー」
の主演女優らしいので、今後注目の女優さんなのかな。
少年時代の俳優の男の子がめちゃ可愛かったー

全編フランス語で、台詞が早いし多いので会話はほとんど
理解出来ない部分が多かったけど、ベースは大体知ってる
エピソードだったので、何となく想像しながら見た。 
ベストカップルだったのに、何でバーキンと別れちゃったのか
と思ってたのが、この映画で何となく事情がわかったので
(酒タバコ好きなのは知ってたけど、あんなに荒れてたとは
知らなかった)知らなかった一面も見られた。
勝新みたいな豪快なおっさんだったのね〜  

伝記映画見た後は、見る前よりその人物に興味持つけど、
今回もますますゲンズブールの魅力にハマった。
日本で公開されたらまた見たいので、公開希望〜!
(このキャスティングだと難しいかな、せめてDVD化希望!)