経済学の十大原理とは、経済を考える上での基本的な考え方になります。
ミクロ経済学やマクロ経済学に入る前に、大きな考え方の間違いを無くすために「経済学の十大原理」から勉強します。

参考:N・グレゴリー・マンキュー「マンキュー入門経済学(第二版)」

第三原理合理的な人々は限界原理に基づいて考える

合理的な人々とは?
自分たちの目的を達成するために、与えられた条件の下で、手立てを整えてベストを尽くす人々。 

マンキューでは、時間の使い方を例示しています。
 
試験期間が近づいてきた時、24時間テスト勉強する訳にはいきません。 
テレビを見る時間が3時間あったら、
それを1時間にしたり時間の使い方を調整する行動を取っています。

限界的な変化とは?
既存のプランに対して微調整を加えること。

電車を乗り間違えた時なんかも、
目的のルートや方向に修正することも限界的な変化だと思いました。

マンキューでは、航空会社の事例も挙げています。
離陸予定時間が近付いている旅客機に空席があります。
航空会社としては、定価で空席を埋める予定でしたが、
空席になるよりチケットを安く売ってでも空席を埋めた方が得になります。 

また、これもマンキューからですが、
「限界的な便益と限界的な費用とを比較することで、選択をしていることが多い」
と論じています。

企業は、
なるだけ少ない従業員で、
なるだけ少ないコストで、
なるだけ良い製品やサービスを生み出し、
なるだけ大きな利益を残します。

でも、実際には、
従業員0人ではより大きな利益は目指せないし、タダ働きもできない。 
材料も市場価格より不当に安い値段では売ってもらえず調達できない。 
その時その時の経済環境という条件の下で、
材料も市場価格はあるけど、なるだけ安い価格で調達したりします。
ここに努力があって、
こういう企業活動や努力する人が合理的な人々かと思いました。

経済環境も変化するし、
変わるからこそ与えられる条件も変わる。
でも、それに対してベストを尽くす。
合理的な人々の限界原理に基づく行動とは、こういうところかと思います。

「人々は、0-100(ぜろひゃく)では物事を考えない」ことを語ってると思います。