経済を10分だけ学ぶ

ミクロ経済学・マクロ経済学・新自由主義などの経済思想について分かりやすくまとめています。

カテゴリ: 経済学の十大原理(マンキュー入門経済学)

経済学の十大原理とは、経済を考える上での基本的な考え方になります。
ミクロ経済学やマクロ経済学に入る前に、大きな考え方の間違いを無くすために「経済学の十大原理」から勉強します。

参考:N・グレゴリー・マンキュー「マンキュー入門経済学(第二版)」

第十原理)社会は、インフレと失業の短期的トレードオフに直面している

経済学者の「貨幣供給量増大の長期・短期」の大半の見解

  • 経済の貨幣量の増大は、全体としての支出を刺激し、財・サービスへの需要を増大させる。
  •  高水準の需要によって、しだいに企業は価格を引き上げていくが、その途上において企業は雇用を増やし、財・サービスの生産を増大する。
  •  雇用の増加は、失業の減少をもたらす。

インフレを受け入れると失業を減らし雇用を増加させるということになります。
これが、短期的なトレードオフです。

この短期的なトレードオフは、景気循環の分析で重要としています。

景気循環とは? 
雇用や生産といった経済活動の変動。 

マンキューでは、政策立案者がこの短期的なトレードオフを利用することができると言っています。


政策立案者がやるべきこと

  • 貨幣供給量の変化
  • 政府支出の変化
  • 税制の変更

政策立案者が不況時に目指すべきこと

  • 支出を増やす
  • 需要を増やす
  • 失業減少+雇用増加+生産量増加

これでマンキューのイントロダクションである「経済学の十大原理」は終了です。

なんとなく

  • 人々と経済の関係
  • 経済の成り立ち
  • 政治家や官僚がやるべきこと
  • 経済で目指すべきこと
 こんなことが、ぼんやりでも見えてきたら幸いです。

ブログ主は、経済学者ではありません。
もし、もっと良い説明があるよ!と思ったらコメントででもご指摘下さい。 

経済学の十大原理とは、経済を考える上での基本的な考え方になります。
ミクロ経済学やマクロ経済学に入る前に、大きな考え方の間違いを無くすために「経済学の十大原理」から勉強します。

参考:N・グレゴリー・マンキュー「マンキュー入門経済学(第二版)」

第九原理政府が紙幣を印刷しすぎると、物価が上昇する。

1921年~1922年のドイツ
1970年代のアメリカ
その後の低インフレのアメリカ

この章では、3つの事例が挙げられています。 

インフレーション(インフレ)とは?
経済において価格が全体として上昇すること。 


貨幣供給量を増やすと・・・
  1. 物価が上昇する。
  2. 貨幣の価値が下落する。


また、急激なインフレは急激に貨幣供給量を増やすことを起因としています。
そして、低インフレは貨幣供給量のゆるやかな増大に伴っているとしています。

この章は、以上になります。 

経済学の十大原理とは、経済を考える上での基本的な考え方になります。
ミクロ経済学やマクロ経済学に入る前に、大きな考え方の間違いを無くすために「経済学の十大原理」から勉強します。

参考:N・グレゴリー・マンキュー「マンキュー入門経済学(第二版)」

第八原理一国の生活水準は、財・サービスの生産能力に依存している

第八原理以降は、経済全体の機能についてのイントロダクションになります。

生活水準の格差や変化のほとんどは、各国の生産性の相違によって説明できる。
とされており、
好不況を生産性の好調や回復と不調や悪化で説明できるとしています。

アメリカ人の所得向上を労働組合の交渉結果と言う人もいるけど、
それはアメリカ人の生産性が改善された結果なんだと言っています。

生産性とは?
労働者が1人1時間当たりに生産する財・サービスの量。

生産性を向上させる要素は?

  • 労働者教育
  • 生産設備やサービスを生み出すコンピュータ等
  • 技術

これは効率良く仕事ができる環境かと思います。

社員研修にしろ、職業訓練にしろ、労働者教育をすれば、
働く人々は分かってくるし、仕事が捗るようになっていく。

生産設備も充実してきたら、より早くより精密だったり高品質な商品が生まれ、
パソコンやソフトを導入していくことで創造性のあるサービスが生まれている。

技術力も高まっていけば、精密部品も作れるようになったり、
評価の高い製品を世の中に認められるものを提供できるようになる。

要素も分かりやすいかと思います。 

経済学の十大原理とは、経済を考える上での基本的な考え方になります。
ミクロ経済学やマクロ経済学に入る前に、大きな考え方の間違いを無くすために「経済学の十大原理」から勉強します。

参考:N・グレゴリー・マンキュー「マンキュー入門経済学(第二版)」

第七原理政府が市場のもたらす成果を改善できることもある

市場の見えざる手がそれほどにすばらしいのなら、なぜ政府が必要なのだろうか。
経済学を学ぶ目的の一つは、公共政策の適切な役割と範囲に関して学ぶことにある。


市場は人々が利己的な利益追求をするところであると学んできました。
その自由な市場に対しての政府の政策の適切な役割と影響力を及ぼす範囲について。
それを学んで欲しいというようです。

まず、所有権を例に挙げています。
自分の作物が盗まれると予想すれば、農夫は土地を耕さないだろう。
①「自由な市場と言っても無法地帯ではないし、無法地帯では誰も商売できない。」
個々人が希少な資源を所有し自由にできるための所有権を保護する制度を、市場経済は必要としている。
②「権利を保護するルールが無ければ、まともな商売も市場も成り立たない。だから、ルールは必要」 
 
まず、市場はルールが整備されていることが前提で成り立つと理解すれば良いかと思います。 


政府を必要とするもう一つの理由とは?

市場は、うまくいかないことがあるからです。
そのうまくいかない場合を市場の失敗と呼んでいます。
見えざる手は、強力だが全能ではない。


市場の失敗を引き起こす原因
①外部性
外部性とは?
ある人の行動が周囲の人の経済的厚生に、金銭の補償なく影響を及ぼすこと。
→例)環境汚染
②市場支配力
市場支配力とは?
1人もしくは数人の小集団が市場価格に対して実質的に持っている影響力。
→例)町に1つしか井戸がなく、競争相手がいないので井戸保有者の立場が強くなる状態

政府が市場へ介入して良い場合とは?


→例)低所得者層に対する生活保護や給付金

すべての人が十分な食料とまともな衣服を持ち、
適切な医療を受けられることを見えざる手は保証しているわけではない。

政府が市場の成果を改善できることもあるということは、つねに改善されるだろうということではない。

章の後ろにあって強調されていた文章ですが、
政府が改善策を出すこともあるが、常に改善策を出している訳ではない
と解釈しました。

まとめ


  • 効率性も求めるけど、公平性も求める必要がある。

「市場にも失敗することがあり、その原因として外部性と市場支配力がある。
その失敗した市場へ介入して良い場合は、差し伸べられる手である」と思いました。 
そして、政府も改善する政策を打ち出すこともあれば、悪化する政策を打ち出すこともある。 

経済学の十大原理とは、経済を考える上での基本的な考え方になります。
ミクロ経済学やマクロ経済学に入る前に、大きな考え方の間違いを無くすために「経済学の十大原理」から勉強します。

参考:N・グレゴリー・マンキュー「マンキュー入門経済学(第二版)」

(第六原理)通常、市場は経済活動を組織する良作である


市場経済とは?
市場において財・サービスをやりとりする多くの企業や家計による、分権的な意思決定を通じて資源が配分される経済。

マンキューでは、ソ連と東欧諸国の社会主義崩壊から始まります。
社会主義諸国では、生産計画、消費計画を決定しており、富の分配も最適と考えられていました。
社会主義諸国は、この社会主義経済を放棄し、市場経済に移行しました。 

企業や家計は市場で相互に影響しあっており、市場においては価格とみずからの利益が彼らの意思決定を導いているのである。

マンキューの中での事例は・・・

  • 企業は、高くても売れるから製品やサービスを高く売る。
  • 企業は、安くても買えるから材料や原料を安く買う。
  • 労働者は、高い賃金でも雇ってもらえそうだから賃金交渉をする。
  • 労働者は、儲かってる企業では賃金が高いから転職を考え出す。

市場価格(世の中の価格)利己的な利益追求が意思決定を導いています。

逆を言えば・・・
企業も人も市場価格を無視して考えていません。
世の中のためしか考えてないボランティアみたいな企業や人もいません。

利己的な意志決定者による意思決定にもかかわらず、
市場経済は、 全般的な経済的福祉を高めるように経済活動を組織する点で、大きな成功を収めてきたのである。


企業にも家計にも自由で利己的な意思決定をさせても
市場経済は、経済的福祉を高めたことを論じています。



マンキューの中で、『諸国民の富の性質と原因についての一研究(国富論)』(1776年アダム・スミス)を紹介しています。

スミスの偉大な洞察は、価格を調整されることで、多くの場合、個々の意思決定主体を、社会全体の厚生を最大化するような結果へと導くという点にあった。
と言ってます。 

見えざる手については、また別で勉強したいと思います。

(追伸)
第六原理が一番ブログにまとめづらいかも。
ミルトン・フリードマン「資本主義と自由」もそのうちまとめたい。

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