レジーのブログ LDB

「歌は世につれ、世は歌につれ」でもなくなってきた時代に。  ※15/4/23 世の中の状況を鑑みてfc2からこちらに移しました

ご連絡はレジーのポータルの「contact」よりどうぞ。(ブログ外の活動もまとめてあります)

【レジーが見た90年代プロジェクト】2/2 エッセイ「部屋とYシャツと90年代  Welcome to my utopia」(告知)

司会者「前回、前々回に引き続き、特別企画「レジーが見た90年代プロジェクト」をお届けします。企画の趣旨などはこちらで

レジー「前回は50枚のリストを公開しました。今回は90年代に関するエッセイ「部屋とYシャツと90年代  Welcome to my utopia」です。毎回貼ってますが、目次はこんな感じ。あと前回の記事への反応も踏まえて免責事項も記載してありますので目を通していただけますと」


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【エッセイ「部屋とYシャツと90年代  Welcome to my utopia」】

 

1. はじめに~バックグラウンド

 

●「自己防衛」「イメージ戦略」のために小5で音楽の道へ、そしてはまる

●初めて買ったCD

●小6のカセットテープ(一番偏見のなかった時代)

●「メジャー」「歌とメロディ」を重視する嗜好はいつ生まれたのか

 

2. 歌謡曲からJ-POPへ

 

●チャゲアスとサザンの明暗

●どかんとミスチル、じわじわスピッツ

●今(あえて)ビーイングを再評価した結果www

●プロデューサーに憧れて

●僕たちはいつの間にジュディマリを好きになったのか

●ビジュアル系との付き合い方

●『無罪モラトリアム』と『FIRST LOVE』、衝撃的だったのは・・・

 

3. メディア

 

●スタートはTOKYO FM

●HEY!HEY!HEY!とうたばん

●「メジャーじゃない音楽」を知る喜び ①ミュージックスクエア

●「メジャーじゃない音楽」を知る喜び ②ミュートマジャパン

●マイオリジナルVHSを作る

●ワッツイン→ミュージックマガジン→ロッキングオン

●偉大なるBUZZ

●J-ROCK magazineで勉強したジャンルの名前

●「アナログブーム」に上辺だけ突っ込む

 

4. 男子校と思春期

 

●インターネットと音楽と女の子を巡る思い出(16歳なりたて)

●ハイスタに教わった新しい「ポップ」の形とリア充カルチャー

●ゆずという存在のデカさ

●「アイドル」を一手に背負った広末涼子の歌

 

5. アイドル(的なもの)

 

●『R』『H』と『AmiGo』

●「アイドル」と「アーティスト」の狭間で ①SPEED

●「アイドル」と「アーティスト」の狭間で ②川本真琴

●マイルーツとしてのASAYAN(音楽の話)

●マイルーツとしてのASAYAN(音楽の話ではない)

●「SMAPの歌ってかっこよくない?」というスノッブの作法

 

6. 渋谷系など

 

●誰がどこでフリッパーズギター/フィッシュマンズを聴いていたんだろう?

●J-POPスターとしての小沢健二

●もう一つの「渋谷系」 -- シャ乱Qと鈴木蘭々

●「フォーキー」にかぶれる ①サニーデイからはっぴいえんどへ

●「フォーキー」にかぶれる ②かせきさいだぁとソウルセット

 

7. 日本のロックの夜明け

 

●1997年のSWEET LOVE SHOWER

●「俺たちがニッポンのミッシェルガンエレファントだ!」

●「洋楽ナイズ」された耳(と態度)に刺さった97/98世代

●「ポストミスチル」からの鮮やかな転身 GRAPEVINE

●「Raspberry」よりも「ロケットに乗って」 TRICERATOPS

●本当にスターだった Dragon Ash

●スーパーカー、くるり、ナンバーガールと高校3年生~大学生

 

8. おわりに

 

●わたしのゼロ年代 ①一足お先に「コンテンツよりコミュニケーション」を体験

●わたしのゼロ年代 ②ひたちなかエンドレス地獄

●90年代ブームと世代断絶

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<免責事項>

・このエッセイは、あくまでも「超個人的視点で綴った超個人的体験に関する文章」です。90年代の音楽に対する網羅的な知識を手っ取り早く知りたい、というような方の要望には全く応えられませんのでご注意ください。
・ですので、「え、90年代について語っているのに○○が出てこないとかありえない!」というようなことを言われましても、「自分の思い出にそのアーティストが登場しなかった」というだけで他意はありません。あくまでもn=1の体験記としてお楽しみください。
・「音楽そのもの」だけでなく「その音楽を聴いていた自分の状況」というような話が多数出てきますので、その手の話に対してすぐ「自分語りかよ」みたいなことを言ってしまうタイプの方は迂闊に読むと蕁麻疹が出るかもしれませんのでご注意ください。
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司会者「趣旨にも書いてある通り、こちらはnoteでの有料販売(400円)となります。 このリンクからnoteに行っていただき、ご購入ください。アカウントのない方は別途登録を済ませていただけますと」

レジー「ちょっとお手間かけますがよろしくお願いいたします。繰り返しになりますがこの文章はとても個人的、主観的な切り口で書かれています。千葉で生まれて東京の男子校に6年間通った少年の音楽体験を通じて、あの時代がどんな雰囲気だったのかというのを感じてもらえれば。あとは「いやいや、俺/私はこうだった」みたいにそれぞれの90年代について思いを馳せてもらいたいし、もしくは文章にして公開してもらったらより楽しいんじゃないでしょうか。これに関してはまずは読んでみてください、という感じなのでぜひお願いします。きっと自分のことを誰かに喋りたくなると思います。念のため再度リンク貼っておきます」


【エッセイ「部屋とYシャツと90年代  Welcome to my utopia」】


司会者「わかりました。次回はどうしますか」

レジー「もう年間ベストにいっちゃう感じだろうなあ。もし何かあれば挟みますが」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」 

【レジーが見た90年代プロジェクト】1/2 90年代の私的50枚リスト

司会者「前回告知した通り、「レジーが見た90年代プロジェクト」の第一弾をお送りします。企画の趣旨についてはこちらをどうぞ

 

レジー「はい。今回は「90年代の私的50枚リスト」ということで、90年代にリリースされた日本のアルバムから超個人的視点でチョイスした50枚をランキング形式でお届けします」

 

司会者「超個人的視点、ここポイントですね」

 

レジー「そうそう。毎年の年間ベストの時も言ってるんですけど、これはあくまでも自分における大事な50枚であって、シーンを代表するものとかそういう話ではないということを強調しておきます。知らない作品があったらぜひ聴いてみていただきたいですね。意外とサブスクにあったりするし、あとアマゾンのリンクが埋め込まれているジャケット画像を入れているのでそこから飛んでいただいても。ちなみにその都合でジャケットのサイズが一部まちまちですが、その辺はご勘弁いただければと思います。ではいってみましょう。この手の企画はカウントダウン方式でお送りすることが多いのですが、今回はもったいぶっても仕方ないので1位から順に発表します。ばっと絵が見えた方がいいかなと思って10枚ごとにまとめてあります。これが僕にとっての90年代の景色です。それではどうぞ」


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1. MAKING THE ROAD/Hi-STANDARD
2. Atomic Heart/Mr.Children
3. ハチミツ/スピッツ
4. Lifetime/GRAPEVINE
5. Viva La Revolution/Dragon Ash
6. サニーデイ・サービス/サニーデイ・サービス
7. 空の飛び方/スピッツ
8. TRICERATOPS/TRICERATOPS
9. ギヤ・ブルーズ/THEE MICHELLE GUN ELEPHANT
10. MIRACLE DIVING/JUDY AND MARY





11. 川本真琴/川本真琴
12. 無罪モラトリアム/無罪モラトリアム
13. Jr./TOKYO No.1 SOUL SET
14. POP LIFE/JUDY AND MARY
15. heavenly/L'Arc~en~Ciel
16. Angry Fist/Hi-STANDARD
17. evergreen/MY LITTLE LOVER
18. 愛と笑いの夜/サニーデイ・サービス
19. かせきさいだぁ/かせきさいだぁ
20. ゆずえん/ゆず





21. インディゴ地平線/スピッツ
22. THE CHEWINGGUM WEEKEND/THE CHEWINGGUM WEEKEND
23. GIRL FRIEND ARMY/カーネーション
24. RED HILL/CHAGE&ASKA
25. KIND OF LOVE/Mr.Children
26. JP/クラムボン
27. FIRST LOVE/宇多田ヒカル
28. 東京/サニーデイ・サービス
29. LIFE/小沢健二
30. feminism/黒夢





31. BORELO/Mr.Children
32. Young Love/サザンオールスターズ
33. TRIPLE BARREL/TOKYO No.1 SOUL SET
34. ORANGE SUNSHINE/JUDY AND MARY
35. 名前をつけてやる/スピッツ
36. 退屈の花/GRAPEVINE
37. さよならストレンジャー/くるり
38. tambourine/MOON CHILD
39. the brilliant green/the brilliant green
40. フェイクファー/スピッツ





41. TRUE/L'Arc~en~Ciel
42. DEEN/DEEN
43. SMAP 011 ス/SMAP
44. 深海/Mr.Children
45. LOVE BRACE/華原朋美
46. スリーアウトチェンジ/スーパーカー
47. MUGEN/サニーデイ・サービス
48. Crispy!/スピッツ
49. THE GREAT SKELETON'S MUSIC GUIDE BOOK/TRICERATOPS
50. TERRA 2001/the brilliant green



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司会者「以上になります」

 

レジー「これについては特にコメントなどはないです。読んでいただいた方それぞれの「90年代の50枚」もぜひ教えていただきたいですね」

 

司会者「次回は「レジーが見た90年代プロジェクト」第二弾ということで、エッセイ「部屋とYシャツと90年代  Welcome to my utopia」をnoteにて有料公開します」

 

レジー「改めて目次貼っておこう」

 

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【エッセイ「部屋とYシャツと90年代  Welcome to my utopia」】

 

1. はじめに~バックグラウンド

 

●「自己防衛」「イメージ戦略」のために小5で音楽の道へ、そしてはまる

●初めて買ったCD

●小6のカセットテープ(一番偏見のなかった時代)

●「メジャー」「歌とメロディ」を重視する嗜好はいつ生まれたのか

 

2. 歌謡曲からJ-POP

 

●チャゲアスとサザンの明暗

●どかんとミスチル、じわじわスピッツ

●今(あえて)ビーイングを再評価した結果www

●プロデューサーに憧れて

●僕たちはいつの間にジュディマリを好きになったのか

●ビジュアル系との付き合い方

●『無罪モラトリアム』と『FIRST LOVE』、衝撃的だったのは・・・

 

3. メディア

 

●スタートはTOKYO FM

HEY!HEY!HEY!とうたばん

●「メジャーじゃない音楽」を知る喜び ①ミュージックスクエア

●「メジャーじゃない音楽」を知る喜び ②ミュートマジャパン

●マイオリジナルVHSを作る

●ワッツイン→ミュージックマガジン→ロッキングオン

●偉大なるBUZZ

J-ROCK magazineで勉強したジャンルの名前

●「アナログブーム」に上辺だけ突っ込む

 

4. 男子校と思春期

 

●インターネットと音楽と女の子を巡る思い出(16歳なりたて)

●ハイスタに教わった新しい「ポップ」の形とリア充カルチャー

●ゆずという存在のデカさ

●「アイドル」を一手に背負った広末涼子の歌

 

5. アイドル(的なもの)

 

●『R』『H』と『AmiGo

●「アイドル」と「アーティスト」の狭間で ①SPEED

●「アイドル」と「アーティスト」の狭間で ②川本真琴

●マイルーツとしてのASAYAN(音楽の話)

●マイルーツとしてのASAYAN(音楽の話ではない)

●「SMAPの歌ってかっこよくない?」というスノッブの作法

 

6. 渋谷系など

 

●誰がどこでフリッパーズギター/フィッシュマンズを聴いていたんだろう?

J-POPスターとしての小沢健二

●もう一つの「渋谷系」 -- シャ乱Qと鈴木蘭々

●「フォーキー」にかぶれる ①サニーデイからはっぴいえんどへ

●「フォーキー」にかぶれる ②かせきさいだぁとソウルセット

 

7. 日本のロックの夜明け

 

1997年のSWEET LOVE SHOWER

●「俺たちがニッポンのミッシェルガンエレファントだ!」

●「洋楽ナイズ」された耳(と態度)に刺さった97/98世代

●「ポストミスチル」からの鮮やかな転身 GRAPEVINE

●「Raspberry」よりも「ロケットに乗って」 TRICERATOPS

●本当にスターだった Dragon Ash

●スーパーカー、くるり、ナンバーガールと高校3年生~大学生

 

8. おわりに

 

●わたしのゼロ年代 ①一足お先に「コンテンツよりコミュニケーション」を体験

●わたしのゼロ年代 ②ひたちなかエンドレス地獄

90年代ブームと世代断絶

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司会者「約40000字のエッセイということで」

 

レジー「ご興味を持っていただけた方はぜひ。本文はnoteに載りますが、こちらのブログでも告知記事を出しますのでよろしくお願いします(追記:こちらにアップされましたのでよろしくお願いします)

 

司会者「わかりました。できるだけ早めの更新を期待しています」

 

レジー「と言いつつ、アップは1119日の予定です。それまでしばしお待ちください」 


<11/19 追記>

司会者「前段の文章のフォントが一部デカくなってますが」

 

レジー「いやー、久々にインターネットを感じたね。結構読んでいただいた中で、これを勝手に「90年代を代表する、象徴する50枚」だと勘違いしてあれが入ってないからおかしいみたいなことを言ってる人がちょこちょこ確認されまして」

 

司会者「最初の方読んでなかったんでしょうか」

 

レジー「いかに文章を適当に読んでるかって話ですね。で、少し頭悪そうになってしまいましたが、誤解のないようにこのリストが超パーソナルなものである旨をわかるような表記にしました。正直ここまでやっても不安ですが、最善策をとったつもりです。エッセイの方もこのあたりしっかり強調しておかないと何言われるかわからんから何かしら対処しよう」

【レジーが見た90年代プロジェクト】0/2 前口上

司会者「今回はインタビューじゃないんですよね」

 

レジー「はい。前回ちょっと書いた通り、少し前から仕込んでた話をやりたいなと。世の中の90年代ブームの中でちゃんと自分なりに90年代という時代を振り返っておきたいなと思って、「レジーが見た90年代プロジェクト」という企画を準備しました。まずは基本的な考え方をまとめたのでこちらをどうぞ」

 

>>> 

 
<前口上>
 

世間は「90年代音楽ブーム」ということで、その時代に関する論考(メディアでのまとまった特集から個人の感想まで)が多数飛び交っています。でも、そのどれにもどうにもノレない。ピンとこない。わくわくしない。この違和感は何なんだろうと思っていたところ、「結局のところ、自分が体験した“90年代という時代”と全く同じ時間を過ごしている人は誰一人としていない」という当たり前の事実に思い当たりました。

 

僕にとって90年代とは、人生における10代の時間そのものであるとともに(81年生まれなので91年で10歳、2001年で20)、音楽に出会ってはまっていくプロセスそのものでもあります。その期間は自分にとってあまりにもビビッドすぎて、誰かが書いた客観的な(もしくは客観性を装っただけの主観的な)文章に接するとどうしても拒否反応を起こしてしまう、というのが「90年代とは◯◯であった」的言説に触れた時に感じるぞわぞわっとしたものの正体のようです。

 

そもそも僕が「レジーのブログ」を始めたきっかけ(そして続けている理由)は、「自分が読みたいものがない、だったら自分でそれを書こう」というものでした。それならば、自分にとって大事な90年代という時代についてもその姿勢で臨んでみては?という気持ちでスタートしたのが、この「レジーが見た90年代プロジェクト」です。

 

「レジーが見た90年代プロジェクト」は、僕なりに選んだこの時代における日本のポップスのアルバム50枚リストと、90年代の日本の音楽シーンにおけるトピックやそれに対するリスナーとしての自分の行動・気持ちなどに関する40,000字弱のエッセイから構成されています。この中に「客観性」というものはありません。あくまでも自分が見て、聴いて、体験してきたことについてひたすらに独りよがりな話が並んでいます。「時代の総括」の体裁をとる情報は客観性が求められがちですが(そして本来そうあるべきなのかもしれませんが)、今回は一つの主観を提示することに徹底して振り切りました(おそらくその「客観性」というものだって、数多の、もしくは声のデカい少数派の「主観」が積みあがったものにすぎないはずです)。

 

なので、ここに示される情報には、同世代の方のあるあるや若い世代の方の新たな発見だけでなく、「いや、そんなことはないはず」という感想を持つものも含まれているかもしれません。そこはあくまでも「主観の相違」ということで何とぞご勘弁いただければ(リリースタイミングなど解釈のしようのないファクトについての誤認はないように細心の注意を払ってはいるつもりです)。何かを代表する情報を提示しているわけではないので、その相違自体も楽しんでいただきながらご自身の90年代観を深めていただくトリガーになれば幸いです。

 

後述する理由で今回のプロジェクトの一部は有料での公開となっております。ご興味を持っていただき、かつ多少のお金を投じていただける方と、あの時代のリアルな息吹を共有できればと思っております。

 

 

<価格設定>

「レジーが見た90年代プロジェクト」は、下記の値段で販売します。

 

    90年代の私的50枚リスト  無料(レジーのブログLDBにて111622時公開予定→公開しました

    エッセイ「部屋とYシャツと90年代  Welcome to my utopia  400円(noteにて111922時公開予定→公開しました

 

今回のこの取り組みは非常にパーソナルな内容を多数含んでいることもあり、単純にウェブの大海に放流するのは何となく気がひける部分がありました。一方で、特に50枚のリストについては「自分の好きなもの」としてオープンに共有したいというのも正直なところ。そんなことを踏まえて、50枚のリストはいつも通りブログで公開、エッセイについてはnoteを使ってクローズドでの公開という形をとらせていただきます。

 

この値付けを高いと感じるか安いと感じるかは個人の感覚次第だと思いますが、前向きな気持ちでお金を支払っていただいた方には相応の価値を提供できるのではないかなと思っております。何とぞご理解のほどをお願いいたします。読んでみたいけどnoteアカウントがないという方、登録簡単ですのでもしそんな方がいらっしゃったらこちらのページからどうぞ。

 

 

>>> 

 

司会者「90年代のマイベスト50枚と、90年代に関する40,000字エッセイを公開すると」

 

レジー「何とか年内に公開できる運びになってよかった。今年はあらゆるところで90年代の話がされてるけど、自分にとってリアルな90年代の話がとことん少ない感じがしてたから何か投げ込みたいと思っていました。特に今書き換えられつつある90年代の歴史にはミスチルもチャゲアスもビーイングも出てこないし、下手すればドラゴンアッシュすら出てこなかったりもするじゃないですか。自分は90年代に中学生とか高校生で、音楽大好きだったけどどちらかというと普通にメディアで流れているJ-POPや今でいう「ロキノン」「邦ロック」的な音楽を聴いて育ってきたから、そういうところで感じてた印象と音楽有識者っぽい人たちが編纂している90年代の風景にはすごくギャップがあるなあと」

 

司会者「そういう文化、J-POPど真ん中の空気を真正面から感じて育った人たちがあまり語り部になってないってことですよね」

 

レジー「結局そういうことなんだろうなと。で、前段の文章と重複するけど、だったら自分にフィットするものをまとめてみよう、と思い立って早4か月くらいかな。いろんなものの合間に進めてたんですが、想定してたより時間がかかってしまった。そろそろウェブ上の音楽好き界隈は年間ベストアルバムで盛り上がり始めるころだと思うけど、そのタイミングになる前に2016年のトピックの一つでもあった「90年代振り返りモード」を締めくくれればと思っています。アップスケジュールはさっき書いた通りですが、エッセイについては目次をここで公開しておきます」

 

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【エッセイ「部屋とYシャツと90年代  Welcome to my utopia」】

 

1. はじめに~バックグラウンド

 

●「自己防衛」「イメージ戦略」のために小5で音楽の道へ、そしてはまる

●初めて買ったCD

●小6のカセットテープ(一番偏見のなかった時代)

●「メジャー」「歌とメロディ」を重視する嗜好はいつ生まれたのか

 

2. 歌謡曲からJ-POP

 

●チャゲアスとサザンの明暗

●どかんとミスチル、じわじわスピッツ

●今(あえて)ビーイングを再評価した結果www

●プロデューサーに憧れて

●僕たちはいつの間にジュディマリを好きになったのか

●ビジュアル系との付き合い方

●『無罪モラトリアム』と『FIRST LOVE』、衝撃的だったのは・・・

 

3. メディア

 

●スタートはTOKYO FM

HEY!HEY!HEY!とうたばん

●「メジャーじゃない音楽」を知る喜び ①ミュージックスクエア

●「メジャーじゃない音楽」を知る喜び ②ミュートマジャパン

●マイオリジナルVHSを作る

●ワッツイン→ミュージックマガジン→ロッキングオン

●偉大なるBUZZ

J-ROCK magazineで勉強したジャンルの名前

●「アナログブーム」に上辺だけ突っ込む

 

4. 男子校と思春期

 

●インターネットと音楽と女の子を巡る思い出(16歳なりたて)

●ハイスタに教わった新しい「ポップ」の形とリア充カルチャー

●ゆずという存在のデカさ

●「アイドル」を一手に背負った広末涼子の歌

 

5. アイドル(的なもの)

 

●『R』『H』と『AmiGo

●「アイドル」と「アーティスト」の狭間で ①SPEED

●「アイドル」と「アーティスト」の狭間で ②川本真琴

●マイルーツとしてのASAYAN(音楽の話)

●マイルーツとしてのASAYAN(音楽の話ではない)

●「SMAPの歌ってかっこよくない?」というスノッブの作法

 

6. 渋谷系など

 

●誰がどこでフリッパーズギター/フィッシュマンズを聴いていたんだろう?

J-POPスターとしての小沢健二

●もう一つの「渋谷系」 -- シャ乱Qと鈴木蘭々

●「フォーキー」にかぶれる ①サニーデイからはっぴいえんどへ

●「フォーキー」にかぶれる ②かせきさいだぁとソウルセット

 

7. 日本のロックの夜明け

 

1997年のSWEET LOVE SHOWER

●「俺たちがニッポンのミッシェルガンエレファントだ!」

●「洋楽ナイズ」された耳(と態度)に刺さった97/98世代

●「ポストミスチル」からの鮮やかな転身 GRAPEVINE

●「Raspberry」よりも「ロケットに乗って」 TRICERATOPS

●本当にスターだった Dragon Ash

●スーパーカー、くるり、ナンバーガールと高校3年生~大学生

 

8. おわりに

 

●わたしのゼロ年代 ①一足お先に「コンテンツよりコミュニケーション」を体験

●わたしのゼロ年代 ②ひたちなかエンドレス地獄

90年代ブームと世代断絶

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司会者「このテキストはnoteで販売すると」

 

レジー「たまにnoteで有料ゾーン設けてたけど、ボリュームあるやつに値段つけるのは初めてですね。読みたい人だけどうぞ。というわけで予告はここまでです。次回タイミングで50枚のリストをアップします」

 

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」

 

レジー「と言いつつ、アップ予定日は11/16と書いた通りですね。あと数日お待ちください」

Shiggy Jr. 『ALL ABOUT POP』リリースインタビュー 「ポップのすべて」に向き合った4人が自信作について語る

司会者「結局またインタビュー企画ですか」

レジー「次はほんとにインタビューじゃないやつあげるよ。たぶん。やっと目途が立ったので。時流に乗りつつ時流にたてつくような話になるかなと思っているのでご期待ください。とりあえず今回は、ファーストアルバム『ALL ABOUT POP』をリリースしたばかりのShiggy Jr.の皆さんのインタビューをお届けします」


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司会者「5月の『恋したらベイベー -ep』のときはメンバーそれぞれの個別インタビューだったので、4人でのインタビューはメジャーデビューシングルの『サマータイムラブ』以来ですね」

レジー「メジャーデビューから1年経って、うまくいったこといかなかったことをいろいろ経てついにリリースされたアルバムです。作品について僕がどう思ったかはインタビュー内でもちょこちょこ触れてるのでそちらを読んでいただきたいのですが、タイトル通りの気合いのこもったアルバムになっています」

司会者「ご存知の方もいるかと思いますがこのブログではShiggy Jr.のことをインディー時代から追いかけているわけで、メジャーでアルバムが出るというのはなかなか感慨深いですね」

レジー「うん。記事中にも過去インタビューと関連しているところにはリンク入れたりしているので、未読の方は良かったらそちらも読んでいただきたいです。今回は個々の楽曲の話も結構しているので、すでにアルバム聴いた方は思い出しながらもしくは再度聴きながら読んでいただけますと。それではどうぞ」



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「ポップ」と「ダンス」と「グルーヴ」

 

---先日池田さんの地元の富山でライブをされたんですよね。(注:16108日 BEATRAM MUSIC FESTIVAL 2016

 

池田「そうなんです。初めてだったんですけど、すごく楽しかったです」

 

---ご家族の方もたくさん来られたとのことで。

 

池田「はい。親戚がめっちゃ来ました()

 

森「最前にね」

 

諸石「池田のファミリーゾーンができてたよね」

 

---ライブ中豪快に間違えたという噂もツイッターで見ましたが・・・() 


池田「何でも書かれてしまう・・・()。やってしまいました」

 

---その日のライブでもアルバムに収録される新曲が披露されたようですが、今回のアルバムは「ついに」という表現がぴったりだと思います。まずはアルバムが完成したことについて、それぞれコメントをいただけますと。

 

池田「デビューしてからずっと制作をやっていたこともあって、「やっと出せる!」という思いが強いです。フルアルバムを出すのはインディーズの時も含めて初めてなんですけど、こういうボリュームのある形態を通してShiggy Jr.の「いろんなことをやりたいんだぞ」っていうスタンスを示せたんじゃないかなと思っています。自己紹介的な1枚であるとともに、めちゃめちゃ気合いが入っている1枚ができました」

 

原田「ほんとに1年半くらいずーっと作り続けていたので、ようやくできたなと。使わなかった曲もいっぱいあるんですけど、最終的には一番いい形のものになったと思いますね。ほっとしています」

 

森「Shiggy Jr.のデビューから今までの歴史全部がこのアルバムには入っていると思っています。いろいろなタイプの曲があるんですけどどれもShiggy Jr.感がちゃんとあると思うし、これを聴けばShiggy Jr.がわかるっていう作品になったかなと」

 

諸石「ほんとに気合いを込めた作品です。今でも移動中に聴いたりもしますし、自分にとっての大好きなアルバムができたと思っています。ジャケットも最高ですし、早く聴いてほしい、手に取ってもらいたいです」

 

---ありがとうございます。充実感とともに、皆さんかなり「出し切った!」という感じが伝わってきました。

 

4人「()

 

---直球のタイトルにも気合いが表れていますよね。

 

池田「曲が半分くらいできたタイミングでタイトルを決めようって話になったんですけど、そこでしげゆきくんから出てきたのがこのタイトルです。みんなすぐに「それだ!」ってなりました。大きいタイトルですけど、怯んだりすることもなく」

 

---原田さん的にはどんな思いが。

 

原田「・・・もう、『ALL ABOUT POP』じゃないですか」

 

---()

 

原田「こうなっちゃうとこれ以外のタイトルが思い浮かばない()。ポップであることのすべて、みたいな内容がいいんじゃないかって話の中で決まりました」

 

---なるほど。以前原田さんにインタビューさせていただいたときに「SMAPのアルバムみたいにしたい」という発言があったかと思うんですが、ALL ABOUT POP』を聴かせていただいて、ほんとに90年代のSMAPみたいだなーと思いまして。

 

原田「よかった」

 

---で、なんでそう思ったのかなって考えていて、いろんなジャンルがあるとか全曲キャッチーとかいろいろあると思うんですけど・・・一番思ったこととして、ゆっくりの曲も含めて、ダンサブルな感じ、踊れる感じがあるような気がしたんですよね。この前見させていただいたライブ(注:16629日 “対バン”スかこれ。vol.1 @LIQUIDROOM)でも池田さんがダンスする場面があったり、もしかしたら「ダンス」っていうのが作品のキーワードになっているのかなとか思ったんですけど。

 

原田「なるほど、どうだろうな・・・明確にそういうことを考えていたわけではないんですけど」

 

---少し遡ると、「Saturday night to Sunday morning」にも<朝まで踊りとおせ>って歌詞が入っていたりするじゃないですか。

 

諸石「確かに」

 

原田「踊らせたがりなんですよね()

 

---ポップミュージックとダンスって不可分なものだと思うので、無意識的なものにせよそういうところに接近していっているのは面白いなあと。

 

原田「SMAP話でいうと、90年代の音楽ってハウスっぽい感じで踊れる雰囲気のものが多いですよね。そういう音楽を僕自身好きっていうのが一番大きいです。「ダンス」と関係しそうなことだと・・・キメの音楽よりもグルーヴの音楽、って言ったらいいのかな」

 

 

 

新単位「0(ゼロ)シギー」と多様な楽曲の裏側

 

---「グルーヴの音楽」というキーワードが出ましたが、リズム隊のお2人は原田さんのそういう嗜好が強く出ている今作の楽曲をプレイするうえで感じたことはありますか。

 

森「しげがそういうのを好きなのは前から知っていたので特に違和感はなかったですし、プレイもいろいろやれるので楽しくできました」

 

諸石「僕も同じですね。シングルの突き抜けてハッピーな感じとはまた違う雰囲気のものも単純にかっこいいなって思うし。今回の制作ではしげゆきの作曲能力の高さにほんと驚かされました。いろんなタイプのものが出てきて、「こんなのも作れんのかい、君」みたいな」

 

池田「うん」

 

---褒められてますね。

 

原田「褒められると喋らなくなるんで、僕」

 

池田、森、諸石「()

 

諸石「なんで?()

 

---()。「タイプの違う楽曲」というのは今作の一つの特徴ですよね。シングルでは「元気でポップなバンド」という側面が特に表題曲において強調されていたように思いますが、アルバムではもっと振れ幅が大きくなっているのは何かしらの狙いがあったんでしょうか。

 

原田「狙いというか、たとえば「HOME」みたいな曲も昔から自分としては得意だったし、そういう部分をシングルで見せてなかっただけ、という方が正確ですかね。シングル向けには意識的にテンションの高い楽曲を作っていた部分もあったし、アルバムを聴いてもらった時の印象の方が素に近いのかなと思います。あとは自分のモードというか、同じようなものを作りたくないという意識が結構あるのでそこから曲調に幅が出てくるというのもあります」

 

---ちなみに今おっしゃっていただいたような楽曲の幅はシングルのカップリング曲でも見られたように思いますが、今回収録されているのは・・・

 

原田「「keep on raining」だけです」

 

---あ、ほんとだ。

 

池田「基本的にはシングルの表題曲と新曲、あとは「LISTEN TO THE MUSIC」を入れて・・・っていう形だったはずなんですけど、全員が「keep on raining」は入れたいって」

 

---皆さんお好きなんですね、「keep on raining」。

 

森「なんか好きなんですよ」

 

池田「「keep on raining」はすごくShiggy Jr.っぽいよね、っていう話はメンバーでよくしているんです。テンションも高すぎず低すぎず・・・ゼロ地点。ゼロシギー」

 

---ゼロシギー()

 

池田「テンションの高いシングル曲は5シギーくらいで、テンポも遅すぎず速すぎずの「keep on raining」はゼロシギーって感じです」

 

森「なんかわかる。みんないるべきところにいるというか」

 

池田「だからアルバムにも入れたかったです」

 

原田「「手紙」とかはマイナスシギーだね」

 

---ゼロシギー、面白いですね。全曲何シギーか教えてほしいです。

 

4人「()

 

池田「アンケートとって平均を出さないといけないですね()

 

---keep on raining」がShiggy Jr.の「原点の音」としてあったうえでそこからかなりいろんな方向に広がっていく今回のアルバムですが、個人的には「I like it」と「groove tonight」の2曲が好きです。どちらも松井寛さんアレンジですね。特に「I like it」の80s感は「LISTEN TO THE MUSIC」の正統進化みたいな印象を受けました。

 

原田「「I like it」も「groove tonight」も、もともとは「Still Love You」(注:『恋したらベイベー -EP』に収録。アレンジは松井寛)と合わせてアレンジをお願いしたんですよ。「I like it」は、デモの段階ではリズムの音色とかがもうちょっと90sっぽい仕上がりだったんです。あがってきてびっくりしました」

 

---groove tonight」はフルートがすごく面白いですよね。いい違和感というか。

 

原田「あれも松井さんのアイデアです」

 

---松井さんアレンジ曲というと、前回の「Still LoveYou」で森さんと諸石さんがかなり苦戦したというお話がありましたが・・・

 

森「アルバムには打ち込みで作られたものが入っているんですけど、これをライブでどうやるかっていうので今いろいろ試行錯誤しているところです。この2曲は鬼門ですね・・・()。でも松井さんの曲はやっていてほんとに勉強になります。セオリー通りじゃないもんね」

 

諸石「じゃない。驚くようなところにキックが入っていたりとか、リズムをはめる位置が普通じゃない。今はひたすら練習してます」

 

---池田さん的には松井さんの曲を歌うときにはどんなことに気をつけていますか?

 

池田「R&B調の大人っぽい曲が多いから、声のトーンがキャピキャピしすぎないようにとは考えています。今回はむしろ少し無表情なくらいで歌う方がいいのかな、というイメージを持っていました。あと松井さんの曲はコーラスが難しいんですよね。和音としてどう成立させるかってところが重視されているから、歌うラインとしてはすごくとりづらいんです。毎回朝方まで泣きそうになりながらやっていました」

 

---松井さんの2曲とは対照的に、「dynamite」では皆さんロックに弾けまくっていますね。

 

原田「立ち位置的には『LISTEN TO THE MUSIC』における「oyasumi」です」

 

---特に男性陣の楽しそうな感じが音から伝わってきます。昨年のクワトロでのワンマンライブ(注:1571日 “ワンマン”スかこれ。vol.1)での3人でのセッションを思い出しました。

 

諸石「うんうん」

 

池田「セルフアレンジだもんね」

 

諸石「この曲は3人でスタジオにこもって遊びながらアレンジした曲なんで、初期衝動的な楽しさが詰まっていると思います」

 

---3人で遊んでる感がすごくありますよね。

 

諸石「「ここミスタービッグにしようぜ!」とか「レッチリっぽい感じにしようぜ!」とか」

 

森「爆笑しながら作りました」

 

---バンドキッズですね。

 

原田「バンドキッズでしたね」

 

---楽器楽しいよね!って()

 

森「ほんとそんな感じです()

 

諸石「楽しー!って()。ノリしかない感じで」

 

---男だけで作られたものを聴いて池田さんはどう思いましたか。

 

池田「みんな楽しそうだなってのがイントロの時点で伝わってきたので()、私も歌うのがすごく楽しかったです。ただ、最初はどうしても男臭いオケに自分の声が馴染まないのが気になって・・・かっこよく歌おうとかってしてみたんですけど、どうしても中途半端な感じになっちゃうんですよね。どうしようかなと思ったんですけど、「声が浮いているのが面白いからあんまり気にしなくていいよ」って言ってもらえて、それで思いっきり歌うことができました」

 
 

 


生っぽい言葉と「スタート」

 

---今回収録されている新曲は、歌詞の面でも新境地というか、シングル曲の妄想チックな恋愛描写とは異なる言葉が並んでいますね。歌詞の書き方に関して変わった部分はありますか?

 

原田「なんか変わったような気はしますね。最近自分自身も歌詞がいいものを好きになるようになってきているんですけど、やっぱり言葉がちゃんとしている曲の方が聴いてもらえるんだなって改めて感じています。だから前よりも思いのある歌詞を書くようになったのかな。・・・まあただ、ものすごく変わったというわけではないと思いますよ。シングル曲はアゲアゲで行きたかったからああいう言葉遣いになっているけど、そういうのじゃない曲調のものに対して自然とパーソナルな部分が少し出た、くらいのことなのかなと」

 

---大きく何かが変わったわけではないと。では他のメンバーから見て、原田さんの歌詞が変わっているというような印象はありますか?

 

諸石「以前は内容よりも音の感じで歌詞を決めるスタンスだったと思うんですけど、最近は表現も増えているしいろんなことが連想できるものになっているなあと。歌詞がいい曲が昔から好きなので、今の感じはすごくいいなあと思ってます」

 

池田「しげゆきくんの歌詞がどんどん変わっていってる、どんどん良くなってるというのはすごく感じます。「手紙」なんかはほんとにまっすぐな言葉で、ブースで泣きそうになるくらいでした」

 

---「手紙」の歌詞はグッときますよね。あと少し切り口は違いますが、「groove tonight」の歌詞も今までになく生々しい感じで面白いなと。

 

池田「「groove tonight」は自分の生活とか実年齢に近い感じでめちゃくちゃリアルでした。今までシングルでは歌ってこなかったことなので新鮮でしたね。シングルが外向きの自分だとすると、「groove tonight」は部屋を覗かれているくらいのイメージです()

 

---()。ファンタジックな恋愛というよりは、働いている人のリアル、みたいな。

 

池田「そうですね。普通に生活している自分に近いような言葉を歌えたのはすごく嬉しかったです」

 

---個人的に印象に残ったのは、「スタート」「Beautiful Life」あたりの楽曲から「今はしんどいけど頑張ろう」みたいなメッセージが感じられるところなんですよね。バンドの状況に対しての言葉というような側面もあるのかな、なんて思って聴いていました。こういう感情の吐露のようなものって今まであまりなかったと思うんですが。

 

原田「基本的にはさっき言った通り、曲調から自然にこういう言葉が出てきたってことではあるんですけど・・・まあでもよくあることですよね()。物事がうまくいかないときっていうのは」

 

池田「バンドに限らず夢があって何かをやっている人だったら、うまくいかなくてもどかしいみたいな気持ちはみんな持っていると思うんですよね。そういうのを隠す必要はないと思ったし・・・「スタート」はそういう思いを素直に表現できたと思っています。しんどいときに何を思って、何を信じて、そして何ができるのか、みたいな・・・この曲はバンドのドキュメンタリーのような曲だと思っています。Shiggy Jr.Shiggy Jr.としてみんなに歌っている曲です」

 

諸石「「スタート」はほんとに等身大な感じだよね」

 

森「うん。この曲には特別な感情がありますね。演奏していて、何か魂にグッとくるものがあります」

 

 

30,000枚」と有言実行精神

 

---作品そのものの話からは少しそれてしまうんですが、今回のリリースにあたって池田さんから「30,000枚が目標」っていう宣言があったじゃないですか。
 

 


池田「はい」

 

---これ、僕にとっては結構インパクトあったんですよね。ミュージシャンが自分たちの作品のセールスに責任を持つっていうのはある意味では当然のことだし素晴らしいなと思ったんですが、やっぱり「音楽家が数字の話をする」みたいなことに対するアレルギーは少なからずいろんなところにあるような気がしていて。それに仮に30,000枚いかなかったとして、それ自体は作品の中身そのものが否定される話ではないのに、ああいうステイトメントを出すことによって中身と数字の話が結びついちゃう、達成できなかったから良くないアルバム、みたいになってしまうリスクもあるのかなと。いろいろなことが考えられる中で、池田さんが思い切ってああいうことを言ったのってどういうことなんだろうな、というのを今日聞きたいと思っていたんですけど。

 

池田「なるほど・・・。このアルバムを30,000枚売りたいって話はメンバーともスタッフさんともしていたんですよね。で、それが決して簡単なことではないっていうのも、これまでやってきたことを考えればもちろんわかっているんですけど。うーん、何て言ったらいいかな・・・やっぱりバンドやっていてうまくいかないこともある中で、今回このアルバムを出せるってなった時にすごく嬉しかったんですよね。それで改めて自分の中で火がついた、みたいな感じがあって。作品の内容についてはものすごく自信があるし、『LISTEN TO THE MUSIC』のときみたいに『ALL ABOUT POP』が私たちや応援してくれているファンのみんなに新しい景色を見せてくれるんじゃないかってほんとに思っているんですよね。だからそれを実現するためにも、「何となく売れたらいいな」とかじゃなくてやっぱりちゃんと口に出さないといけない。そんな気持ちで書きました」

 

---お願いごとノート理論。まずは書こうと。

 

池田「そうです。いろいろなことを経験してできることとできないことがわかってくる中で、こうやって目標を外に出すことにビビっている自分もいたんです。だけどそれを怖がっちゃいけないと思いました。それがうまくいっても失敗しても、絶対に意味があると思う」

 

---「ちょっと大きいかも」という目標を掲げてそれに向かってやっていく、そういう有言実行な感じは以前からバンドの活動の原動力ですよね。

 

池田「はい」

 

諸石「言っていくことが大切だと思います」

 

森「「30,000枚売る」っていう言葉の強さが引っ掛かったかもしれないですけど、やっていることはインディーズの頃と同じだと思います」

 

---原田さんはいかがですか。

 

原田「もちろんバンドとして目標を持ってやるのはいいことだと思います。ただ、僕自身はどういう状況であれとにかくやり続けていくだけです。そのスタンスはこれからもずっと変わらないですね」

 

 

 

改めて考える「Shiggy Jr.らしさ」、そしてバンドのこれから

 

---今回アルバムを作り切ったうえで、改めて「Shiggy Jr.らしい音楽」みたいなもので見えてきたものがあれば教えてください。

 

池田「・・・難しいね。いろんな曲があるってこと?違う?」

 

原田「うーん・・・まあ、オムニバスっぽいっていう」

 

---オムニバス。なるほど。

 

原田「自分がそういうの好きだからっていうのもあるんですけど」

 

---「オムニバス」でぱっと思い浮かんだのが映画のサウンドトラックとかなんですけど、いろんなシーンにそれぞれマッチする音楽を提供しているのがShiggy Jr.だってのはわかりやすいですね。生活のどんな場面にも馴染むというか。

 

池田「あとは全部ポップにまとまっているっていうのは肝だと思います。「難しいことをやってすごいと思われる」「わかりやすくて好きになってもらえる」という選択肢があった時に後者の方を選ぼうっていうのはバンドとして一貫しているし。しげゆきくんの曲は誰も置いてきぼりにしないし、「これを知らないとわからない」みたいなものがないから。そういうのもShiggy Jr.の大事な要素だなと歌っていて思います」

 

原田「あとは池田が歌えばShiggy Jr.っぽくなりますよね」

 

池田「えー、そうなのかな」

 

---そういう自覚は。

 

池田「うーん、大事な要素だと思ってもらえるのは嬉しいんですけど・・・必ずしもそれだけじゃないとは思うんですよね。たまに別のところに呼んでいただいて歌うこともありますけど、それがいつも「Shiggy Jr.らしいか」というとそういうことでもないと思うし。しげゆきくんの曲があって、私の歌があって、みんなで演奏してこそのShiggy Jr.らしさだと思います」

 

---わかりました。ではそろそろ締めに入りたいのですが、今回のアルバムがバンドとしてのゴールというわけではもちろんないと思いますので、現時点における今後の展望、今回こういうことができたけどこの先はこんなことがやりたい、というようなものがあれば教えていただけますと。

 

池田「このアルバムを出すことで、より自由になれたと思うんですよね。今までのシングルでは表現しきれなかったことをちゃんと出せたから、たとえばこの先のシングルでは明るくてアゲアゲではないものももしかしたら出せるようになるかもしれないし。『ALL ABOUT POP』を起点にして、バンドの可能性をもっと広げていけたらいいなと思います」

 

原田「最近よく考えているのは・・・この1年半で、アレンジも、レコーディングのやり方も、音作りの感じも、かなりいろんなことを学んだんですよ。その中で、ある程度自分でいけるなっていうのが見えてきたんですよね。だから、もっと自分で全部完結させるスタイルにそろそろ取り組みたいなと思っています。その方がえぐみみたいなものはもっとでるのかな、とか」

 

---なるほど。原田色がもっと強まる。

 

原田「やってみないとわからないですけど・・・()。そうしたらもっと面白くなるんじゃないかなって」

 

森「しげがいろいろ方向性を模索する中でリズム隊に求められるものもさらに変わってくると思うから、そういうものに柔軟にプレイできる力とセンスを磨いていきたいですね。アレンジャーさんが入らないならば自分たちでもっとアイデアを出していかないといけないだろうし」

 

諸石「今作のレコーディングでも、いろんなジャンルの楽曲にすぐに対応できるようにならなきゃいけないっていうのは痛感したんですよね。収録されなかったけど今回もジャズっぽい曲があったし、この先たとえばボサノバとか民族音楽っぽいものとかが出てくるかもしれないし・・・どういうものが来てもちゃんと叩けるように、今はいろんなジャンルのドラムを研究して引き出しを増やしていこうとしています」

 

---一つのゴールにたどり着いた時点で次の具体的なアクションがそれぞれイメージされているのがすごくShiggy Jr.っぽいなと思いました。改めて最後に、何か言い残したことがあれば。

 

池田「ほんとに聴いてほしいし、ツアーに来て欲しい。それで周りの人にShiggy Jr.を勧めてほしいです。私たちももちろん全力でやるんですけど、聴いてくれた人たちの声が一番力になるので。よろしくお願いします」

 

---このアルバムが広まっていくことを楽しみにしています。今日はありがとうございました。

 

4人「ありがとうございました!」





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司会者「インタビューは以上になります」

レジー「今作への自信と、ここにかける気合いみたいなものがすごく伝わってきた。 最後に池田さんが言ってた「わかりやすくて好きになってもらえる」って、ほんとはすごく大変なことだと思うんだよね。一部の人に「これは俺にしかわからない」って思われた方がよっぽど楽に支持層を作れるし、でもそうじゃなくて全方位でやるんだっていう強い気持ちがぶれないのはすごいと思う」

司会者「30000枚についても明確でした」

レジー「うん。有言実行こそこのバンドのコア。このまま変わらずにいってほしいです。アルバムとしても、いい時期のSMAPが体現してたような色鮮やかなポップ感が詰まったとても面白い作品になっていると思うので、まだ聴いてない人もこれを機にぜひ聴いてみてください。改めてShiggy Jr.の皆さまありがとうございました。今回はこんな感じで」

司会者「わかりました。で、次回はインタビューではないと」

レジー「はい。ここ数か月人知れず仕込んでたものがあるのでそれをやる予定です。しばしお待ちを」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」

 

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