司会者「3月にPerfumeの企画をやり終えてから更新が止まりましたね。燃え尽きましたか」

 

レジー「まあいろいろあるんですよ。というかこれは現状の構造的課題なんですが、そもそもこのブログって「テーマを一つ定めてそれについて長尺で書く」っていうスタイルでずっとやってきてるんですよね。で、ここ2年くらい、それと全く同じことをリアルサウンドの「レジーのJ-POP鳥瞰図」でやってるわけです」

 

司会者「確かに2013年とかだったらブログで書いているであろうネタをリアルサウンドで扱ってますね」

 

レジー「そういう状況なので最近はブログではインタビューだったり連載だったり、企画色の強いエントリを書いているんですけど」

 

司会者「先日の一橋新聞のインタビューでも話していた内容です」

 

レジー「うん。で、それ系のやつはアップに至るまでにいろいろ仕込みに時間がかかるんだよね。noteにも書いたんだけど、今年の1Qはバタバタしててその辺を事前に仕込む余裕があんまりなかった。というわけで、今時点で控えている企画とかがない」

 

司会者「状況は分かったんですけど、結局どうしますか」

 

レジー「ちょっと考えたんですが、今回は今まで意外とやってなかったこととして、最近気になっているトピックをアラカルト的に取り上げる感じのエントリにしたいと思います。触れているテーマはこちら。興味のあるところだけ読んでいただいても」

 

・相変わらず「加齢」問題

・ロックバンド10年選手の逆襲

・僕たちは「平手アゲ」にどう対峙すべきか

・すごいぞsora tob sakana

・気になるニューカマー

 

 

相変わらず「加齢」問題

 

司会者「4月にリアルサウンドでSKY-HIw-inds.、三浦大知の作品の紹介、およびここまでのキャリアをジャニーズや女性アイドルと並べて論じた原稿がアップされました」

 

 





レジー「去年の年末にw-inds.の「We Don’t Need To Talk Anymore」のMVがアップされたあたりでガツンと盛り上がったよね。そこを皮切りに、今年に入ってこの3組のアルバムが立て続けにリリースされたと。個人的にはSMAPがいなくなったタイミングでこの辺の人たちがちゃんと見えてきている、っていうところにジャニーズ1強的な構造のほころびを感じたりする」

 

司会者「三浦大知はアルバム『HIT』のタイミングでメディアにたくさん出てましたね。テレビもそうですし、ウェブ記事もたくさんありました」

 

レジー「みんな褒めてて辟易だわ、みたいなツイートも早速見たよ。こういうのが出るってことはかなり広いゾーンに届いている証拠かと」

 

司会者「今回の記事は「若くしてアイドル的に受容された人たちがどうやってキャリアを重ねていくのか?」というテーマが主題になっていますね。で、この3組はある種のモデルケース的なものになり得ると」

 

レジー「去年ヤフトピになった女性アイドルのキャリアに関する記事の男性版という感じですね。あとその直前にあげた松田聖子に関する記事でも、似たようなテーマを扱っています。自分のライフステージが変わってるからという部分が一番大きいとは思うんだけど、「人前に立つ人たちが年を重ねながら活動していくというのはどういうことか?」って問いには今とても関心がある。最近ぱるるのことがグループ在籍時よりも好きで追っかけてるんだけど、これももしかしたらここで言う問題意識にリンクしているところがあるから興味を持っているのかも」

 

司会者「ロックバンドも活動20年目で初武道館!みたいなケースもいろいろ出てきてますしね」

 

レジー「うん。この辺考えていくと、超大ヒットがなくても継続的に活動するってありえるのか?っていう産業全体の話にもつながってくるし、あとは逆に若い層の芽を摘んでいるのでは?なんていう視点も出てくるかも。ここは継続的に考えていきたいですね」

 

 

ロックバンド10年選手の逆襲

 

司会者「バンドの話がありましたが、最近は一時よりも日本のバンドをまた聴いている感じがありますね」

 

レジー「なんか「どれも同じでほんとに退屈でやばい」みたいな状況を自分の中で抜けた印象がある。四つ打ちだなんだって話が行ききったのかな。そういうムードを横目に見つつも、もっとオリジナリティあることをやろうとしている人たちがどの世代にも出てきている感じ。それで言うとクリープハイプの「イト」は素晴らしいですね」

 

 

司会者「映画「帝一の國」の主題歌です」

 

レジー「これ、MUSICAで「「恋」や「前前前世」になれるのでは?」って書いたんだけど、そういうポテンシャルがある曲だと思うんだよなあ。「四つ打ち全盛以降」でもあり、「星野源以降」でもあるバンドサウンド。クリープハイプはここ最近明らかにソウルとかR&B風のアプローチが増えてて面白かったんだけど、それがこうやってポップに弾ける形に帰結するとは思ってなかった。レーベル移籍のいろいろを含めて停滞していたバンドの復活、みたいな側面もあるようなんですけど、そういうの抜きにしても楽しめる1曲かと。あと同じ流れで触れたいのがベボベの新しいアルバムのリードトラックになってる「すべては君のせいで」も最高よね」

 


 

司会者「本田翼が」

 

レジー「本田翼が。いや、それもそうなんだけど、この曲ほんと超かっこいいでしょ。これも3人になって・・・みたいな重要な背景があるわけだけど、それより何よりいわゆる「ギターロック」がこれだけ飽和した感じになっている中でまだまだ瑞々しいことがやれるって一発で提示しててすごい。やっぱりバックグラウンドにある音楽とか表現全般に対する知識って重要なんだろうか。なんとなく「イト」と「すべては君のせいで」がこのタイミングで続けて出たっていうのは最近のメインストリームのロックについて一つの転換点になるような気がします。星野源がポップフィールドの楽曲に対して一つの基準を作ったのと同じような位置づけになっておかしくないはずなんだけど、どっちの曲も」

 

 

われわれは「平手アゲ」にどう対峙すべきか

 

司会者「季節的にもうすぐAKB48の総選挙ですね」

 

レジー「今年は上の方の人ほんとに出ないし、だいぶ楽しみ方が変わりそうな感じですね。このタイミングでフジテレビの中継やめてほしいな。ネットで有料配信とかにして、変な解説とかなくひたすらステージの映像だけ映しといてほしいわ。ただ、もういずれにせよ大した話題にはならないよねこのイベントは。今はすっかり覇権が46に移ったわけで。最初乃木坂46が「AKB48の公式ライバル」とかって出てきたときにはみんな「何言ってんだこいつ」って感じだったのに、今ではAKBのメンバーがすっかり46を意識しちゃってるわけで、なんだかんだで秋元康すごいなと思うよ。46の曲もダサくなってる感じなのが気になるけど」

 

司会者「欅坂46の「不協和音」はいろいろな意味で話題になりました」

 

 

レジー「絶賛する向きもあるよね。もう僕ほんとに無理で、あの謎のシンセにまったく意味を見いだせないし、今こういうことをやるのが耐えられないというか」

 


 

司会者「このタイミングでロッキングオンジャパンにも平手さんが初登場しました」

 

レジー「「曲は作ってないけど時代の必然!つまりロック!」ロジックの発動ね。ここについては落ち着いたらちゃんとやりたいと思って少し資料を集めてるんですが、たとえば昔浜崎あゆみや宇多田ヒカルがJAPAN誌に初めて出たとき、「この人たちは弊誌が取り扱って然るべき精神性を兼ね備えた存在である!」みたいな話って意外としてないんだよね。Perfumeのときもそう。それが最近だと今回の平手さんだったり、あと去年いきものがかりが出たときも「逆にロック」というような話を殊更にしていると。何て言うのかな、「世間が思うロッキングオンジャパンのイメージ」みたいなものに自ら突っ込んでいっている感じ。情熱大陸なんかも典型的なんだけど、フォーマットを発明した人たちはどこかのタイミングで必ずそうなる」

 

司会者「JAPAN誌に限らず欅坂に関しては「平手さんとその仲間たち」みたいな見え方がずいぶん強調されますね。NHKの「SONGS」も完全にそうでしたし」

 

レジー「そもそも「サイレントマジョリティー」のときからそうだったし狙い通りってことではあるんだろうけどね。アマゾンプライムに「誰が徳山大五郎を殺したか」があるので遅ればせながら見始めててまだ序盤なんだけど、あれの平手さんのポジションもすごいよね。欅坂はとても好きですが、あのプロジェクトは「秋元康のいまだ解消されないサブカルコンプレックス×坂道チームのクリエイティビティ=うるさ型も大満足」みたいなフレームが随所に見え隠れするのでその辺はちょっと苦手です。それやるには平手さんが「時代のカリスマ」みたいになった方が都合いいだろうから今みたいな構造になってるんだろうけど」

 

司会者「実際アイドルと縁のなさそうな音楽評論の人たちがいろいろ書いていますよね」

 

レジー「AKBが広がった時には社会学系の人たちがわんさか入ってきて、欅坂がブレイクした時には音楽系の人たちがわんさか入ってきてると。個人的には是々非々でいきたいと思ってます。2016年の欅坂は最高だったけど、正直「不協和音」で不安になった。この先も面白いものちゃんと出てくるかな」

 

 

すごいぞsora tob sakana

 

司会者「アイドル絡みで言うと先日sora tob sakanaのバンドセットのライブを見ましたね」

 

レジー「いやーすんごかったよ。よく参照させていただいているこちらのブログに「「いいライブ」じゃなくて「すげえライブ」でした」と書いてあったけどまさに。緻密に折り重なった音が爆音で鳴っている中で少女4人が必死に歌う絵面、あの神々しさは何だったんだろう。「広告の街」かっこよかったなあ。なぜかバンド演奏の動画貼れないのでこちらから見てください

 


 



司会者「リキッドルームがソールドアウトでした」

 

レジー「雰囲気的に、普段から現場を追っているって人は半分くらいかな?ちょっとぶれありそうだけど、いずれにせよ自分も含めて「あの音楽をバンドでやるならぜひ見てみたい」って感じで集まった人たちが結構な数いたと思われる」

 

司会者「楽曲派の残党」

 

レジー「最近ここにきてなぜか「楽曲派とは?」みたいな記事2つくらい見たけどなんなんだろうね。まあそれは置いておくとして、このライブ見て「ちゃんとクリエイティブにお金と手間をかければまだまだアイドルはいろんなことができる」って思いました。まあただあれを毎回やるわけにもいかないんだろうし、「オケをバックにやる普段のライブとかも含めて活動を回していきながら肝のライブで凝ったことをやる」ってほんと大変だよね。そうやって自転車操業的になっていく人たちがほとんどなんだろうし。だからこそあのリキッドのライブは価値があるものだったと思う。神崎風花ちゃん超かわいかったのでまた見に行きたいな。しかしステージから降りたときの写真がツイッターに流れてきてたけど、おじさんがかわいいとか言うのが憚られるくらい子供でびっくりした。やはりステージ上だとマジックがかかりますね」

 

 

 

気になるニューカマー×3

 

司会者「ここまで4つのテーマについて書いてきましたが」

 

レジー「平手さん周辺の話は追って掘り下げると思います。他のテーマももしかしたらそのうち。最後に最近知った人たちの音源を紹介して終わろうかと。まずこれ」

 

 

 


司会者「福岡のバンド、COLTECOです」

 

レジー「確かApple Musicで薦められたんだけど、最高に気持ちいいです。最近のトレンドよりも少し無機質な感じに振ってるのが面白いと思いました。次に先日タワレコで盤を買ったこの人たち」

 

 

 

司会者「yaoyorosという東京のバンドです」

 

レジー「6月にミニアルバムが出るそうなのでそちらも楽しみ。なんか『MUGEN』あたりのサニーデイに通じる浮遊感とかやるせない感じがドキドキする。最後にサンクラで聴いたこちら」 

 



司会者「宮崎のsayonarablueというバンドです」

 

レジー「これ超いいよね。HOLIDAY! RECORDSのツイートで知ったんだけど、だんだん盛り上がっていく感じとか「それ待ってました!」みたいに気持ちいいツボを順番についていってくれるような楽しさがある。早く他の曲も聴いてみたいです。というわけで、今回はバラバラといろんな話題について書きましたがこのあたりで」

 

司会者「わかりました。次回はどうしますか」

 

レジー「仕込み時間が取れたらその平手さんとJAPAN問題についてやるかも。予定は未定で」

 

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」