司会者「少し間が空きました」
レジー「いろいろ仕込んでまして。ほんとはりりぽんの話とかやりたいんだけど。とりあえず速報的にはMオンの記事に書いたのでそちらもぜひ」
司会者「記事内で触れた大場美奈さんにもご紹介いただきまして」
レジー「ありがとうございました。応援してます。で、今回なんですが、9月20日にEP『視線』をリリースするodolのミゾベさんと森山さんのインタビューをお送りします」

司会者「このブログには3度目の登場となりますね」
荒々しくも美しいニューカマー、odolの裏側 (インタビュー前編)
荒々しくも美しいニューカマー、odolの裏側 (インタビュー後編)
odol『YEARS』リリースインタビュー:バラエティ豊かな新作に秘めた思いを語る
レジー「最初の作品から何かと絡ませていただいているのですが、今回の作品もまた大きく変わったように思います。『視線』の曲も何曲か配信されていますが、「GREEN」は鹿野さんのラジオでも取り上げられて話題になったみたいね」
司会者「これインパクトありますよね」
レジー「今までになかった怒りの発露。サウンド面でもオーソドックスなバンドサウンドからは離れているし、いろいろびっくりしました。ミゾベさんと森山さんにそのあたり含めて聞いてきていますのでどうぞ」
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(『視線』ジャケット画像)
『YEARS』までの流れは一回バシッと途切れている
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司会者「インタビューは以上になります」
レジー「なんとなくodolって世間の流れとかとは違うところで自分たちの美しさみたいなものを追求しているイメージだったんだけど、そういう人たちが違う世界に目を向けたことで表現のあり方がガラッと変わる感じがすごく面白かった。きっとこの先もいろんな刺激を受けてどんどん変わっていくんだろうね。改めてミゾベさん森山さんありがとうございました」
司会者「わかりました。次回は」
レジー「もう一つインタビュー企画が控えているのでそちらをお送りします」
司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」
レジー「いろいろ仕込んでまして。ほんとはりりぽんの話とかやりたいんだけど。とりあえず速報的にはMオンの記事に書いたのでそちらもぜひ」
司会者「記事内で触れた大場美奈さんにもご紹介いただきまして」
レジー「ありがとうございました。応援してます。で、今回なんですが、9月20日にEP『視線』をリリースするodolのミゾベさんと森山さんのインタビューをお送りします」

司会者「このブログには3度目の登場となりますね」
荒々しくも美しいニューカマー、odolの裏側 (インタビュー前編)
荒々しくも美しいニューカマー、odolの裏側 (インタビュー後編)
odol『YEARS』リリースインタビュー:バラエティ豊かな新作に秘めた思いを語る
レジー「最初の作品から何かと絡ませていただいているのですが、今回の作品もまた大きく変わったように思います。『視線』の曲も何曲か配信されていますが、「GREEN」は鹿野さんのラジオでも取り上げられて話題になったみたいね」
2017/6/20【No.3】
— ONGAKU NOMAD (@ongakunomad) June 20, 2017
odolと書いて踊ると読みますとラジオで話してもしょうがないけど、
しょうがないこと言っても聴いて欲しいほど、
この曲が素晴らしすぎて、本当手元から離せません。
孤独ロックの新たな金字塔、「GREEN」#interfm897 #音楽の窓
司会者「これインパクトありますよね」
レジー「今までになかった怒りの発露。サウンド面でもオーソドックスなバンドサウンドからは離れているし、いろいろびっくりしました。ミゾベさんと森山さんにそのあたり含めて聞いてきていますのでどうぞ」
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音楽を聴く量が10倍くらいに増えた
---最初に『視線』の音源を聴かせていただいたときに、「これは問題作だ!」と思いまして・・・
ミゾベ、森山「(笑)」
---これまでと大きく変わった部分もあると思いますので、そのあたりもお聞きできれば。よろしくお願いします。
ミゾベ、森山「お願いします!」
---まずは少し遡って、前作『YEARS』をリリースしてからの反応や手応えなどについてお聞きしたいのですが。
森山「そうですね・・・うまい言い方が思いつかないんですけど、いい感じに届いたのかなとは思います。想定していたような形で受け取ってもらえたというか」
ミゾベ「(1stの)『odol』のときよりも僕らのことを知ってくれた人が多かったと思うので、それはうれしかったですね。ライブに来てくれる人が増えたり、地方でも少しずつ知ってもらえるようになったり」
---あと、バンドとしては新メンバーが加わって6人になるという大きな出来事もありましたね(注:2016年11月にDATSのメンバーとしても活動する早川知輝が加入)。変わったこと、変わらないこと、いろいろあったのではないかと推察しますがいかがでしょうか。
森山「他のバンドもやっている早川さんが後から入ってきてくれたことで、「違う人間が集まっているのがバンドなんだ」ということを意識するようになりました。元の5人は最初からodolのメンバーとしてやっているので、「それぞれが違う人間なんだ」みたいなことを改めて考えるようなきっかけがなかなかなかったんですよね。早川さんの存在が刺激になって、「バンドとは何か」みたいなことをより深く考えられるようになったのかなと」
---音楽的な部分でも変化はありましたか?
森山「手が増えたっていうのはもちろんあるんですけど、それ以上に「楽器やパートに対するこだわりは捨てるしかない」と思いましたね。例えば曲によっては「ギター2本もいらないな」となるときもあるし・・・メンバーがいるからといって必ずしも6つの楽器を入れる必要はないと考えるようになったので、そういう意味では逆に発想が自由になったかもしれないです」
---今回の作品を聴かせていただいたときにこれまでのギターロック的なフォーマットからはかなり離れた作品になったなという印象を受けたんですが、今お話しいただいたような編成の変化が影響している部分が大きいんですか?
森山「うーん、どうだろうな・・・少しは関係あるかも、くらいですかね。そもそも「ギターロック」と意識してodolの音楽を作ったことはないんですけど、今回の楽曲のアレンジはギターまで含めて僕がやることもあったのでそっちの方が影響は大きいかもしれないです。もちろん最終的な演奏への落とし込みはメンバーと一緒にすり合わせながら行ったんですけど。最近はギターロック的な音で伝わる人が減っているような気がしていたので、そういう意識が曲にも出ているんじゃないかなと思います。もともとメンバーみんな「ギターロックをやりたくてodolをやっている」ってわけでもないから、とどまる必要もないのかなと」
ミゾベ「ギターの2人も、ギターへのこだわりよりも楽曲をどう良くするかってところに意識が向いていました」
---「ギターロック的な音で伝わる人が減っているのでは」とのことですが、何かそういうふうに思い至るきっかけがあったんでしょうか。
森山「具体的に何があったわけではないんですが、『YEARS』を作ってから音楽を聴く量が10倍くらいに増えたんですよね」
---10倍ですか。すごい。
森山「今までは自分が好きなものを深く聴くばかりだったんですけど、それだけじゃなくて売れているところから国内外問わずジャンルレスに聴くようになりました。Apple Musicが完全に生活に染み込みましたね。前はCDへのこだわりみたいなものもあったんですけど、そういうのも1ミリもなくなりました。『YEARS』のときに自分に蓄積されているものが足りないように感じたので、世の中を把握しながらいろいろ聴いてみようと思って。そういうインプット量の増加も今回のサウンドに影響していると思います」
ミゾベ「前回のインタビューでも森山が話していましたが、『YEARS』を作れたことには満足しているんですけど、できた後に「何か違うな」というような感触があったんですよね。『視線』を作るにあたってはその違和感が何なのかを探るところから始まっているので、メンバーそれぞれでもバンド全体でもいろいろな試行錯誤がありました」


(『視線』ジャケット画像)
『YEARS』までの流れは一回バシッと途切れている
---『YEARS』への違和感というお話がありましたが、odolとしてはあの作品を経て今回どのようなものを作ろうと思ったんですか?
森山「『YEARS』には「モラトリアム」っていうテーマがあって、その時点での僕ら自身のことに目を向けて作っていたんですけど・・・モラトリアムを過ぎたら、自分たちのことばかりを歌い続けるわけにはいかないなと。学生の頃は日々楽しく過ごしていればよかったのが、卒業した後はひとりの社会人として責任を背負ったりするようになるし、それでストレスを感じたりしんどい気持ちになったりもしますよね。odolも今作でそういうステップに入ったというか。・・・『YEARS』の後バンドとしてどうするかはかなり話したよね」
ミゾベ「うん。音を出してる時間よりも話し合ってる時間の方が長かったです」
森山「そういう状況になって、音楽をやること自体が結構きつい時期もあったんですよね。でもまずはとにかく一曲作らないと、と思って作り始めたのが「私」です。最初の仮タイトルは「シンプル」だったんですけど、シンプルに音楽を楽しみたい、なんとなくいい感じの音楽を作ろう、という気持ちでした。そのわりには7拍子だったりストリングスが入っていたりと決してシンプルなものにはなっていないと思うんですが(笑)、odolとしてのひねくれ方みたいなのが出ているかなと思います」
---「私」のストリングスはかなり印象的でした。おしゃれな感じで好きです。
森山「ほんとですか!良かった」
---この曲は今作の中でも特にギターロック的な意匠からは遠いところにありますね。
森山「そうですね、「私」に関しては意識的にバンドっぽい音と距離をとった部分があるかもです。当時は聴いていて個人的にピンとくるバンドもあまりいなくて、ギターでコードを弾かれると拒絶しちゃうような感じだったので」
---なるほど。そう考えると、『YEARS』の頃とは明確にモードが変わっていますね。
森山「はい。『YEARS』までの流れは一回バシッと途切れていますね。再スタートの一曲目です」
---「私」は歌詞も面白いですね。今までになかった女性的な言葉遣いで。
ミゾベ「この曲は「自分だけど自分じゃない」みたいなことを歌いたくて・・・odolで歌うのは自分しかありえないけど、たとえばバイトをしているときとかって「別に自分である必要はないんじゃないか」みたいなことを思うんですよね。そういうもやっとした気持ちを歌おうとしたときに、一人称が「僕」とかだと「odolとしての自分がodolではないときの自分を歌う」みたいな矛盾が生じるような気がして、一人称が<私>の歌詞を書きました。違う人格に自分を投影した方が本音で歌えるというか。あとは軽やかな感じの曲だったので、それに合うようなノリの良い言葉を選ぼうとは考えていました」
---曲のおしゃれな雰囲気や女性的な言葉遣いとは裏腹に、「私」で歌われている内容は結構閉塞感がありますよね。美しさとかはかなさみたいなものが主題になることが多かった今までのodolの言葉とは少し雰囲気が違うように思いますが、これまでの『odol』や『YEARS』の時と比べてミゾベさんの中で歌いたいことって変わりましたか?
ミゾベ「うーん、どうだろうな・・・(しばし沈黙) 最初から「こういうことを歌いたくなった」というような話ではなくて、できあがったあとに6曲の歌詞を並べてみて「あ、こういう気持ちもあったんだな」ということを整理できたというか。自分の中の複雑な気持ちを言葉にすることによって他人に見えるものにする、その過程で思っていることや考えていることをひとつひとつ消化しながら歌詞にしていったんだと今振り返ると思います。あとは、僕自身大学を休学したりとか自分なりに悩んだうえで何かしらの選択をしたタイミングと『視線』を作っている時期が重なっているので、そういう部分での変化はあるのかなとも思いますね。物事が思い通りにいかないときに感じるやるせない気持ちとか、そういう感情は今まで以上に歌詞にこもっているかもしれないです」
「GREEN」は今自分が感じていることをちゃんと音楽にできた
---今お話しいただいたフラストレーションのような感情が一番表れているのがEPの冒頭に入っている「GREEN」なのかなと思います。音の質感にも言葉にも怒りに近い感情がダイレクトに出ているように思いました。
森山「そうですね、今おっしゃっていただいた「怒り」っていうのがこの曲の感情に一番近い言葉だと思います。モラトリアムを経て社会に目を向けたときにそういう気持ちが湧き上がってきてしまったので・・・基本的にはodolの作品に個人の主義主張みたいなものを入れたいとは思っていないんですけど、ひとりの人間として感じたことをそのまま音にすることが今は必要なんじゃないかなと。「GREEN」は今自分が感じていることをちゃんと音楽にできたと思うし、だからメンバーにも「これをリードトラックとして出すべきだ」というスタンスで聴いてもらいました。その時点でメロディもアレンジも9割がた完成していました」
ミゾベ「最初に聴いたときにこれは強い気持ちで歌わないといけないなっていうのはすごく感じました。だから生半可な状態で歌詞をつけちゃだめだなと思って・・・一日中机に向かっても一文字も出てこない、みたいな日もあったんですけど。どこかから持ってきた言葉じゃなくて、自分の根源から持ってこないといけないと思ってこの歌詞を書きました」
---言葉もそうですし、ボーカルそのものからも切実さやシリアスな感じが伝わってきます。キーの高さもそれに寄与していますね。
森山「メロディに関しては普段は使わない「ド」の音まで使っています。怒りとか切実さを伝えるには、歌詞の内容関係なくこの高さで叫んだ方がいいなと思って」
ミゾベ「最初聴いたときに「高くね?」ってなったんですけど(笑)」
森山「仮にちゃんと出なかったとしても「ド」の音を出そうとするミゾベの声の感じも想像できたんで、どうしても無理なら考えるけど基本はこれで行こうとなりました」
---サウンド面で言うと「私」と同じくストリングスが効果的ですね。「私」と違って、「GREEN」のストリングスはより切実さや深刻な雰囲気を増幅させる感じで。
森山「この曲の感情や強さに合う音を探して、デモを作るときにいろいろ試した結果チェロとバイオリンに辿り着きました」
---あとはドラムがかなり重要な役割を果たしているように思いました。この曲のドラムの感じを聴いたときに、最近のジャズとかネオソウルとかそういうトレンドの影響をちょっと感じたんですよね。先日WONKとも対バンされていましたが、そのあたりから触発されている部分もあるのかなと。
森山「そのシーンからの影響は大きいですね。明らかに盛り上がっているじゃないですか。ただ、サウンドそのものに影響されたというより、そのシーンにいる人たちがカッコ良く思えたから、そういうトレンドをポジティブに吸収しようというスタンスになれたというか。「いろいろな音楽を新しい感性で組み合わせて新しい音楽を作る」みたいなことを自分たちはやりたいんだなというのを改めて自覚しましたね」
---これ、ドラムの垣守さんはかなり大変だったじゃないかなと想像しますが・・・今までと求められることがだいぶ違うというか。
ミゾベ「むずそうやったよね」
森山「ニュアンスの出し方とかの細かいところで長い時間話し合いました。やっぱり僕がいいと言っても奏者には奏者の考え方があるので、そのあたりのすり合わせは大変でしたね。ただ、そういう往復を繰り返すことでより説得力のあるものになったんじゃないかなと思います」
---垣守さんはああいうタイプのドラミングの引き出しを以前からお持ちだったわけではないですよね。
森山「そうですね。日本のロックとかが彼のルーツのはずなので、新しいチャレンジだったと思います。ただ、今までのやり方にこだわるんじゃなくて、今回の楽曲にどうやって貢献していくかというのを楽しみながら考えていってくれたように思います。これはこの曲に限らずだし、他のメンバーについてもそうなんですが。そういうプロセスの中で、どの楽曲も最初に僕が想像していたものより良くなっていったなという実感はすごくあります」
バンドをやっているときだけは純粋の楽しめる
---最後に収録されている「虹の端」はギターが6本という変わった編成の曲ですね。
森山「はい。今回のEPの制作は「バンドってこういうものだよね」みたいな先入観をみんなで取っ払っていく過程でもあるんですけど、「メンバーの音だけじゃなくてストリングスが入っていてもいいんじゃないか」「メンバー全員が演奏しなくてもいいんじゃないか」という感じで「ギターだけの曲があってもいいんじゃないか」っていうアイデアも生まれました。「ギター6本でやる」、あと「サビはみんなで合唱する」というところを伝えたうえで聴いてもらったんですけど、合唱っていうのが先にあったから歌詞もミゾベの気持ちというよりは「みんながみんなを見ている」というような言葉になったのかなと」
ミゾベ「僕が歌詞を書くときはいつもAメロから書くんですけど、この曲はサビしかない状態がしばらく続いていたのでなかなか歌詞にとりかかれなかったんですよね。Aメロまで含めて完成したのがレコーディングの2日前とかで、その時点では歌詞が一文字もなかったんです。でも不思議と焦るような気持ちはなくて、いざ書き始めたら2時間くらいで一気に完成しました。メロディを聴いたときに「いい曲だから早く歌詞書きたいな」と自然と思えたし、すごく素直な気持ちが詰まっていると思います」
---何かこういう原風景があって、それを言葉で描写した感じなんですか?
ミゾベ「原風景・・・っていうのは?」
---たとえば小さいころの記憶とか、具体的にこういう光景のイメージがミゾベさんの中にあったのかなとか思ったんですけど。すごくビジュアルが浮かんでくる言葉なので。
ミゾベ「なるほど。そういうことではないんですけど・・・この曲も実際に6人で集まってギターでやってみたりとかしたんですけど、今回のEPを作るにあたってはほんとに長い時間を6人で過ごしたんですよね。毎日のように一緒にいて音楽やって、『YEARS』のあとにバンドの方向性を話し合ってた時は大変なこともあったけど、最終的には「このメンバーで音楽やるのっていいな」っていうポジティブな気持ちに100%なれたんです。この曲からはそういう感じが伝わるといいなと思っているんですけど」
森山「今ミゾベが言った「音楽」っていうのは「バンド」の方がニュアンスとしては近いかもしれないです」
ミゾベ「うん」
森山「ミゾベは小さいころから音楽をやっていたってタイプではなくてバンドから音楽に入っているから、音楽と言えばみんなで音を出すことなんですよね。だからそういう意味では、この歌詞はミゾベの原風景と言えるのかもしれないですね」
---『視線』全体としては「GREEN」に代表されるような不安や怒りみたいなものが大きなテーマとしてありつつ、最後は<不安な気持ちなんて飛んでいくよ>っていう前向きな強い言葉を歌う「虹の端」で終わるっていう構成はかっこいいですね。全体を通して感情の起伏の見える感じが。
森山「後半3曲は比較的ポジティブな曲になっているという認識なんですが、その最後を「虹の端」で締められたのは良かったと思っています」
ミゾベ「ポジティブになれて良かったよね、最後」
森山「(笑)」
ミゾベ「僕らは音楽の力を信じているからこそ音楽を作るし、誰とでもつながれるものだと思って昔から音楽をやっているので、全体として重ためのメッセージであったとしてもそういう印象が聴いている人の中に残ったらいいなと思います」
森山「うん。世間に目を向けたときにマイナスな感情になる時もありますけど、そうやって暮らしている中でもバンドやっている時だけは純粋に楽しめるし、ポジティブな気持ちになれるときってもはや僕らにはそこしかないから」
---「GREEN」から「虹の端」まですごくまとまった6曲だと思いますが、今回も『YEARS』のときと同じような「こうじゃないんだよ!」という気持ちはありますか?
森山「うーん、ないと言えば嘘になるんですけど・・・『YEARS』を作った後とはだいぶ違いますね。あのとき感じたことを1年かけて整理して、「バンドって何なんだろう」っていう問いへの現時点での僕らの6通りの答えが『視線』に入っている曲たちなので。『視線』っていうタイトルには「主観の世界」っていう意味もあって、「あくまでも僕たちの見えている世界はこうです」っていう投げかけをしているのが今回の作品でもあるんです。そういう作品が、今度はリスナーの方の視線に映った時にどういうことを感じてもらえるかがとても楽しみです」
ミゾベ「ほんとに楽しみですね。あとは、手段は何でもいいので今回の曲を聴いてどう思ったのかぜひ教えてほしいです。それが次の作品をつくる時の刺激になるので。すでにあるようなものを真似しても意味がないと思っているし、この先も聴いた人が新しい何かを感じ取ってもらえるようなものをodolとして作っていきたいと思います」
>>>
司会者「インタビューは以上になります」
レジー「なんとなくodolって世間の流れとかとは違うところで自分たちの美しさみたいなものを追求しているイメージだったんだけど、そういう人たちが違う世界に目を向けたことで表現のあり方がガラッと変わる感じがすごく面白かった。きっとこの先もいろんな刺激を受けてどんどん変わっていくんだろうね。改めてミゾベさん森山さんありがとうございました」
司会者「わかりました。次回は」
レジー「もう一つインタビュー企画が控えているのでそちらをお送りします」
司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」