レジーのブログ LDB

「歌は世につれ、世は歌につれ」でもなくなってきた時代に。  ※15/4/23 世の中の状況を鑑みてfc2からこちらに移しました

ご連絡はレジーのポータルの「contact」よりどうぞ。(ブログ外の活動もまとめてあります)

2013年08月

アイドルと自意識、アイドルの自意識13 - 「現場派」も「楽曲派」も同じアイドルファン

レジー「こんなの読みました。新潮45は記事のばら売りしてくれるのが良い」



司会者「地下アイドル評論家の濱野智史さん」

レジー「いや、その肩書きは」

司会者「もともとは情報社会論とかアーキテクチャについてが専門の方です」

レジー「いや、もともとというか今もそうなんじゃないか。でも最近ほんとどこが本分かよくわかんないよね。これ出た時に濱野さんがこういう人になるなんて誰が想像しただろうか」



司会者「名著ですよねこれ。ちなみにTIFにもいらっしゃったそうです」

レジー「なんか目撃情報あったよね。で、この本の内容はというと、TIFにもたくさん出ていたような「地下アイドル」、濱野さんの定義を借りると「ほとんど「マスメディア(=地上)」には露出することなく、ライブハウスやイベントスペースでのイベントを中心にしているアイドル」ということですが、こういうアイドルの現場に通っている人たちの生態について描かれています。日本中の現場に行って握手をするためにどうやってお金を捻出しているか、みたいなリアルな話が多数。そしてその根底にある「コスパ」という考え方に支えられた地下アイドルのマーケットを「日本社会のデフレ化のはてに生み出された」ものとし、それが「新たな時代の「資本論」のふさわしい光景である」と結んでます」

司会者「すごい世界ですね」

レジー「結構衝撃的だった。これ100円で手軽に読めるのでぜひ読んでみてください。何が衝撃って、音楽の話がほとんど出てこない」

司会者「へえ」

レジー「なんかさ、「Negiccoのアルバムが良い」とか「リンダⅢ世の新曲がどうのこうの」とか、そういうのとは全く別の世界のように感じた。でもこれもまた「アイドルブーム」の一つの真実なんだよね」

司会者「結局のところ握手のようなコミュニケーションがマーケットを駆動しているという考え方に立つと、濱野さんが書いている世界の方がアイドルブームの本質なのかもしれないですね」

レジー「そんな気もする。これに関しては思ったことが2つあって。1つは、最近「アイドル論」「アイドル楽曲論」的なやつってかなり大量に世の中に溢れてるじゃないですか。自分もある種片棒を担いでる部分もあるのかもしれないけど、そういうのやるときには濱野さんが書いてるような「音楽なんて関係ないけど、「アイドル」というカルチャーを骨の髄まで楽しんでいる人たち」がいることをちゃんとイメージできてないと結構危ないなと思いました」

司会者「何週間か前ですが、アイドルの現場にガンガン行ってる人たちが「害になりそうなアイドル論を見かける」みたいなツイートを同時にしてたことがありましたよね。そういう違和感を感じてるんじゃないでしょうか」

レジー「うん。ここは気をつけないといけないなと。で、もう1つが「音楽の話が出てこない」ってところなんですけど。こういう人たちがアイドルを楽しんでいてかつお金も落としてくれる「優良顧客」だとすると、曲を選定する基準が「ノリが良いか良くないか」みたいな話に収斂しちゃうのは仕方ないような気がしました」

司会者「あー」

レジー「この辺はいろいろ考えさせられることがあって。今度HKTの新曲が出るんですけど」

司会者「『メロンジュース』ですね。先日のTIFで初披露されてました」



レジー「この曲の初披露後に「神曲すぎる」ってスレが立ってて

司会者「これが神曲ねえ」

レジー「一方で、『恋するフォーチュンクッキー』初披露後の反応を拾ってみました」

11:名無しさん@実況は禁止です:2013/06/29(土) 21:54:35.09 ID:sxcGuEnd0
ゴミだわこれ

12:名無しさん@実況は禁止です:2013/06/29(土) 21:54:38.05 ID:LhHDQ1TOO
ヤバくね?

18:名無しさん@実況は禁止です:2013/06/29(土) 21:54:49.46 ID:MSbu8Q2vO
テンポゆっくり過ぎない?
流行らないだろなぁ

34:名無しさん@実況は禁止です:2013/06/29(土) 21:55:31.59 ID:5edpirCJ0
これはひどい

36:名無しさん@実況は禁止です:2013/06/29(土) 21:55:34.65 ID:k1V1nFiI0
これは間違いなく糞曲だわwwww

37:名無しさん@実況は禁止です:2013/06/29(土) 21:55:35.39 ID:2mdXgLCk0
またノリにくい曲与えられたなw
発売する頃には完全に飽きる奴w

39:名無しさん@実況は禁止です:2013/06/29(土) 21:55:38.41 ID:JB0A7xJ0P
やっちまったなあ

40:名無しさん@実況は禁止です:2013/06/29(土) 21:55:39.09 ID:lT1jjoFM0
地味だな

43:名無しさん@実況は禁止です:2013/06/29(土) 21:55:43.65 ID:Ayh1uKid0
ないわー
これないわー

52:名無しさん@実況は禁止です:2013/06/29(土) 21:55:54.88 ID:IBqvqSHG0
指原には悪いがマジで糞曲だな


司会者「ふむ」

レジー「この2曲の評価の差が今のアイドルシーンにおけるいろんなものを表しているなあと。ノリ至上主義」

司会者「でも『恋するフォーチュンクッキー』は専門家筋含めて音楽好きな人の間ではかなり盛り上がってますよ」

レジー「うん。だってこれどう考えてもいい曲だもん。僕も大好きです。でもそういう論理じゃないんだよね、少なくとも48グループのファンコミュニティを動かしてるのは。で、最大ボリュームゾーンがこんな状況なわけで、そう考えるとアイドルのマーケットを支えている人たちの考え方はこの手のノリ至上主義が支配的なんじゃないかと思われる」

司会者「そんなもんですかねえ。ちなみに最近の『恋するフォーチュンクッキー』論壇というか、この曲を取り巻く言説についてはどうですか」

レジー「そうねえ、フィリーソウル話とかそうだよなあと思いながらいろいろ見てましたけど。この前のタナソーさん宇野さんのツイートが面白かったです」

司会者「これね」




レジー「深読みして楽しむのは自由だけど、どのレベルまで深読みして意味づけするかってのはセンスだよなあと思いました。ちょうど今『ももクロの美学』読み途中なんですけど、こんな記述に出会いまして」

「怪盗少女」に代表されるももクロの楽曲のバラバラな断片的性格、ハイブリッド性は、究極的には、現代日本における島宇宙化した人々の嗜好の、孤立した多様性を反映したものとみることができる。



司会者「そうなのか」

レジー「ヒャダイン型の「飽きを生まないための詰め込みポップス」って話をこんな風に意味づけしても仕方ないような気がするんだよなあ。島宇宙化とか関係あるのかな。後半にはこの文章が生きてくる展開があるのかもしれないけど。一方で、「何の深読みもしない」ことで滑ってしまうというケースもあって。『恋するフォーチュンクッキー』の歌詞分析っぽいの読んだんですが」

司会者「リアルサウンドのこの記事です

この曲を「物語性」という観点で聴くと、その歌詞はもはや「何も言ってない」のと同じだ。状況を描写する言葉は唯一「カフェテリア」だけで、風景が見えない。「ルックスに自信なくても前向きに。笑顔でいれば良いことあるかも」という低級な処世訓を演じているだけの5分弱。このフォーチュンクッキーは、まったく無根拠に「あなたとどこかで愛しあえる予感」がする程度で、全然恋なんかしてないのだ。

レジー「全体的にほんとにちゃんと聴いたのかなって感じなんだけど、やっぱりこの曲は「さっしーのこの1年」を踏まえたうえで話をしないと、それこそ「何も言ってない」批評になっちゃうと思うんだよね」

司会者「さっしーセンターの曲で「明日は明日の風が吹くと思う」って歌詞を歌うことがどれだけ重いか、ってことですよね」

レジー「そうそう。僕この曲テレビで見た時から、繰り返しサビ前でさっしーワンショットの「カモンカモンカモンカモンベイビー」ってところで1年間のいろんなことがフラッシュバックして毎回泣いちゃうんだけど、フルサイズで聴いたら2番の歌詞がまさにそこにつながっていく文脈になってるわけで。そのくらいは「周辺のコンテクスト」を補わないと苦しいよね。そもそもの問題としてこの文章全体が「最近のJ-POPの歌詞はクソ、阿久悠は良かった」みたいな結論ありきになってて、どんなおっさんが書いてるのかと思ったら27歳OLってプロフィールにあってびっくりしたんですが。まさか自分より年下の方とは」

司会者「深読みしすぎても寒い、深読みしなさ過ぎても滑る、微妙なところですね」

レジー「繰り返しになるけどたぶんそこがセンスなんですよ。いやー難しい。そこのスレスレのところをちゃんと狙えるかなんだよねきっと」

司会者「この辺はあんまり言うと自爆しますよ」

レジー「ほんとそうね。もうやめます。で、さっきの「ノリ至上主義」って話に戻りたいんですけど、この前TIFについてのエントリーで女子流の新曲がいまいちだったって話したんですが、これもこういう「ノリ至上主義」を過剰に意識しすぎた結果だと思うんですよ」



司会者「あー」

レジー「ボリュームゾーンはこっちなんじゃないかっていうね。商売上の戦略として一つのオプションだとは思うけど、それを女子流がやらなくても・・・感がすごい。と言いつつ、じゃあ今までのファン基盤だけでいけるのかっていう葛藤もあるんだろうし。でもやっぱりなあ。この前のエントリーにも書いたけど、「女子流の積み上げてきた良さをどんどん捨てていってる」って表現がぴったりだと思う。僕はやっぱりこれみたいな初期の作り込まれた品のある世界が好きだなあ」



司会者「「盛り上がれれば良い」っていう発想にシーンが塗りつぶされていくんじゃないかっていう恐怖はロックシーンの話に通ずるところがありますね」

レジー「ほんとそうね。まあでも僕自身大してお金も落としてないしあんま大きなこと言えないよね。ただ、やっぱり今シーンが元気なんだなあと思うのは、それこそ去年トマパイが止まって女子流もグズグズしてって感じで「単なるノリ重視/詰込み型ではない鑑賞に耐えうる楽曲を歌う人たち」が苦戦してるわけだけど、ちょっと空き始めてるそのゾーンに対してちゃんと違う人たちがどんどん出てきてるところですよね。最近だと筆頭はEspeciaなんですかね」

司会者「『ミッドナイトConfusion』いいですね」



レジー「これなら「ノリ」みたいなところにも最低限応えつつ、ただウリャオイやるだけじゃない雰囲気も作れるよね。女子流もこういうのやってよ。ほんと何なのあの曲」

司会者「こういう衒いなくキラキラした感じは「現場」でも映えそうですね」

レジー「うん。これ聴いてtofubeatsのアルバムに入ってた『SO WHAT!?』思い出した」



司会者「なるほど」

レジー「バンドものだとのあのわとかふくろうずとかの音作りにも近いものを感じました」





司会者「ふくろうずについては以前も書きましたが、のあのわのアルバムも素晴らしいですよね」



レジー「誰も教えてくれなくて3月にリリースされてから気づくまでにずいぶん時間がかかった。これすごいいいよ。今年のベストアルバム候補」

司会者「のあのわのインタビューではパッションピットの名前が出てました」



レジー「パッションピットって中田ヤスタカに影響受けてるって話だけど、そう考えると日本のアイドルシーンと相性が悪いわけないよね。あとパッションピットのツアーサポートやっててサマソニにも出てたチャーチズとかこの辺とも共振してる気が」



司会者「好きなんじゃないですかこういうの」

レジー「これ大好き。最近友人に教えてもらったんだけど早速音源落とした。9月にフルアルバムだって。ざーっと音源貼ったけど、こういうキラキラ系の曲が増えるのは自分のとっては嬉しいのでEspeciaはこういう路線でいってほしいなあ」

司会者「あと最近話題になったのはJuice=Juice の『ロマンスの途中』ですかね」



レジー「これかなり盛り上がってたよね。今年の楽曲大賞!みたいなこと言ってる人も結構いた気が。自分としてはそこまでって感じなんだよなあ。確かにかっこいいと思うけど」

司会者「以前の女子流のラインとちょっとかぶりますかね」

レジー「やっぱこのラインなら『ヒマワリと星屑』ですよ」



司会者「これはいつ聴いてもいいですね」

レジー「あとこの曲とブッダブランドのマッシュアップがあるんですけどこれすごいよ」



司会者「かっこいい」

レジー「アイドル曲マッシュアップ特集みたいなのそのうちやりたいな。『ロマンスの途中』に関して個人的な話をすると、どうしてもハロプロがスコープ外になりがちだったのでこの曲きっかけにしてこれ系のやつ掘ってもいいかなとか思いました」

司会者「モー娘。の『摩天楼ショー』とかね」



レジー「恥ずかしながら知らなかったんだけど、去年の『One・Two・Three』と一緒に出た曲だったのか。たぶんアイドル聴いてるけどハロプロは追えてないって人結構いると思うんだよなあ。『ロマンスの途中』はそういう認識を改めようと思うきっかけになりました」

司会者「長くなってきたのでぼちぼちまとめたいんですが。音楽に関与のないアイドルファンという話からノリ重視の風潮、そこに寄せた女子流と、そうじゃない動きとしてEspeciaとJuice=Juiceの話なんかをしてきました」

レジー「そうねえ、今回は最近こんなの好きですみたいな話だから大した結論もないんだけど。最初の方の話ともかぶってくるんだけど、「楽曲派でござい」みたいな楽しみ方が全てじゃないし、音楽関係なくアイドルにお金落としてる人たちがいるからこそ今の豊かな状況があるってのはちゃんと理解しないといかんなあと思いました。最近アイドル語る人たち多いけど中には「お前別にアイドル好きじゃないだろ」みたいな感じの人も混ざってるし、その辺の空気感は「結局のところアイドルマーケットを支えているのは誰なのか」ってところへの理解がちゃんとあるかってところがかなり影響してくる気がしますね」

司会者「なるほど」

レジー「まあだからと言ってじゃあ自分が毎週日本中の現場回ってチェキ撮ってきたいかっていうとそういうわけではないし。いろんな楽しみ方あるってのを認めつつ、僕は音楽の話をしていきたいなと思いました。アイドルの楽しみ方への理解って話で言うと、先日「「アイドルブーム」を多角的に理解するための良書10冊」ってまとめを作ったのでこちらもよろしければ」

司会者「わかりました。今回はそんなところですかね」

レジー「あ、最後に、最近聴いて一番ぐっときたアイドルソングを紹介したいと思います」



司会者「ファンタライムね」

レジー「踊ってラップする子たちって印象だったんだけど、こういうど直球ポップスが出てきてびっくりしました。一回見てみたいな。みんなで応援していきましょう。というわけでこんな感じで」

司会者「次回はどうしますか」

レジー「来週末サンセットライブに行くのでその話かなあ。その前に告知ネタで一度アップすると思います」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」

ぼくとおんがくざっしのおもいで、そしてこれから+電子書籍の宣伝

レジー「こんなのが出ました。僕も関わってます」



司会者「なんか売れてるらしいですよ」

レジー「キンドル本の音楽部門1位ってのの規模感がよくわかんないんだけど、何事も1位ってのはいいことだ」

司会者「中身を簡単に説明していただけると」

レジー「批評家の宇野常寛さんがやってる雑誌『PLANETS』関連の音楽シーン総括鼎談の再録2本に加えて、新規コンテンツとして僕のインタビューが載ってます。1万字超」

司会者「結構なボリューム」

レジー「タイトルが「『音楽ブログ』から考える、ネット時代の音楽批評」っていう結構いかついものなんですが、基本的には「ぼくとブログ」「ぼくとロキノン」みたいな話をしてるので特に難しい内容でもないと思います。このブログ読んでいただいてる方には面白いと思いますので、良ければぜひ。キンドル端末持ってなくても、スマホに無料アプリ入れれば読めます」

司会者「なんか裏話とかありますか」

レジー「進行の都合上、原稿の直しをひたちなかでやってたんですよ」

司会者「へえ」

レジー「ホテルにレンタルパソコンがあるって話だったからそれ頼りに行ったら超古いPCで、共用だからなのかオフィスソフトが普通には使えないやつで。何かめんどくさそうだったので仕方ないからヤフーメールのブラウザに直接打ち込んで初日の夜と2日目の夜で直して、3日目の朝でよし完成した送ろうと思ってた矢先にリッチテキストからの変換かなんかで変なところをクリックしてしまったようで、全てのテキストが吹っ飛びました。あれは手が震えた」

司会者「それでどうしたんですか」

レジー「もう脳内バックアップでリカバー作業ですよ。大体4時間ちょっとかけてた作業を2時間くらいで何とか修復しました」

司会者「それで3日目は出発が遅くなったんですね」




レジー「カランコロンを断念しました。この前のやついフェスのときみたいにせんせいに骨抜きにされたかったんだけど。そんな犠牲を払ってリリースされたのがこの電子書籍なので、皆様ぜひよろしくお願いします」

司会者「立ち読みができないので、中身を軽くお見せしておきましょうか」

レジー「そうですね。冒頭部だけちらっと」

――レジーさんのブログは、その独特の読みやすい文体と、既存の音楽雑誌の記事と違って広告主との関係に縛られない自由な論評に新鮮味があって支持されていると思います。
 まずはレジーさんがこれまで読者として音楽批評に接してきて、どういった部分に魅力を感じ、またどういった部分に問題意識を持ってブログを執筆されているのかを教えてください。

レジー 僕は中高生のときから『ロッキング・オン』、『ロッキング・オン・ジャパン』や『ミュージック・マガジン』などの音楽雑誌を読んでいたんですが、その当時は特に「批評」というものを意識していたわけではなくて、今ではよく批判の槍玉に挙がる音楽雑誌独特の文体なり考え方なりにけっこう染まっていたんですよ。
 
――そういった音楽雑誌の記事は、今では「煽り過ぎなんじゃないか」とよく言われますが、その当時から現実とメディアのあいだに乖離があったんでしょうか。

レジー うーん……。自分がリテラシーがなかっただけかもしれないけど、その当時はあんまり感じなかったですね。昔は雑誌で「革命だ!」って言われて「そっか、革命なんだ!」と無邪気に受け取っていました。それが、年月が経って自分がたくさんの音楽を聴いてリテラシーが蓄積された結果そういう語り口に騙されなくなったのか、それとも音楽シーン自体がつまらなくなっているのに語り口や文体は昔のままだから「ズレてるなー」と感じるのか、正直どっちなのかよくわからないですね。

――レジーさんが音楽批評がつまらなくなっていったと思う時期っていつぐらいからですか?


司会者「これくらいですかね見せられるのは」

レジー「全部公開できず恐縮ですが、続きもぜひよろしくお願いします」

司会者「ここで音楽雑誌の話が出てきましてが、ちょうど最近クロスビートが休刊するという大きなニュースが飛び込んできました」

レジー「これ結構インパクトデカいよなあ」

司会者「読んでましたか」

レジー「いや、僕自身は洋楽聴いてた高校生当時もロッキングオン派だったので。この宇野維正さんの文章に詳しいけど、確かに「ロッキングオン買った後にそれでも買いたかったら買う雑誌」だったな。あとクロスビートだけじゃなくて、ARENA37℃も休刊なんでしょ

司会者「ワッツイン、パチパチの件から立て続けにきてますね」

レジー「うん。いろいろ岐路なんだよねきっと。最近自分のルーツを話すような機会が多かったんだけど、改めて考えると音楽雑誌って自分にとってすごく大事なものだったんだなあと実感しましたわ」

司会者「先ほどのキンドル本では洋邦のロッキングオンとミュージックマガジンという話が出ていますが、最初から読んでたのはそのあたりなんですか」

レジー「初めて買った音楽雑誌はワッツインです。中学2年生くらいかなあ。95年ごろ。CDデータ派とワッツイン派がいた気がする」

司会者「ミリオンセラー時代のど真ん中ですね」

レジー「ちょうどマキタスポーツのアルバムに『1995 J-POP』って曲があって、この時代のことを歌ってるんですが。この前のMUSICAのレビューでも書いたんですが、これ聴いたらほんと泣けてきて。なんか音楽本気で聴き始めたころの記憶がフラッシュバックしたんだろうね」





司会者「フルでは聴けないのかこのPV」

レジー「できれば最後まで聴いてもらいたい。ワッツインパチパチ休刊について調べてたら2ちゃんまとめにこんなコメントがあったよ

373: 名無しさん@恐縮です 2013/04/08(月) 16:05:24.26 ID:j63PFMbU0
バウンスない地方だからワッツインエスは重宝してた

380: 名無しさん@恐縮です 2013/04/08(月) 16:14:54.84 ID:Ak4wI6cS0
ワッツインのCDセルフライナーノーツを切り取って、そのCDのブックレットに挟んでた


司会者「これは世代あるあるかもですね」

レジー「僕も切り取ってCDに挟んでたわ。あとワッツインエスも読んでたよ。「バウンスない地方」ではなかったけど」

司会者「邦楽中心のワッツインに対して、洋楽邦楽どちらも扱う感じの雑誌でした」

レジー「あれすごくいい雑誌だったと思うんだよなあ。ああいうバランス感のメディアが今求められてるような気もするんだけど。90年代半ばにスウェディッシュポップのブームがあって僕結構それにはまってたんですけど、ワッツインエスはその辺わりとカバーしてくれてた気がするんだよね。カーディガンズやクラウドベリージャムはもちろん、ソフィーセルマーニとかパインフォレストクランチとか出てた気がする」





司会者「爽やかですね」

レジー「結局僕のDNAはこの辺なんですよ。トマパイが好きででんぱ組が苦手ってのもこのときに接した音楽の嗜好で説明できます。話戻すと、そんなふうにワッツインエスなんかも頼りに徐々に洋楽も聴き始めて。このあたりでオアシスに出会ったりしてるわけだけど」

司会者「時代を感じますね」

レジー「ねえ。で、もうちょっと堅い文章も読んでみたいなと思うようになってきて手に取ったのがミュージックマガジンでした。これも洋邦どっちも載ってたからってのと、インタビュー記事だけじゃなくて解説記事とかディスクガイドっぽい特集があったのが良かった。初めて買った号はアラニスモリセットが表紙だったね。96年とかか」



司会者「懐かしい」

レジー「こう考えると当時は外国の音楽も普通に聴いてたんだよなあ」

司会者「なかなかロッキングオンが出てきませんね」

レジー「たまに買ってたとは思うんだけど、ファーストチョイスではなかったね。どこで切り替わったんだろう。たぶん98年ごろだろうか。豊洲でやったフジに行って、そのライブレポートが載ってる雑誌を片っ端から買ったんですよ。その流れでロッキングオンもロッキングオンジャパンもクロスビートも他にもなんかいろいろ買って。そういうのがあって、気がついたらロッキングオンとロッキングオンジャパンを毎月買うようになってた」

司会者「ちょうど日本のロックもざわざわし始めたころですね」

レジー「そうそう。その辺の話もキンドル本ではしてます。毎月RO社の雑誌2冊買って、隔月で出てたBUZZも買ってたからトータルで年間30冊買ってたんだよね」

司会者「活字量多い雑誌ですけど全部読んでたんですか」

レジー「いや、さすがに一字一句読んでたわけではないかも。でも、最近って雑誌買うと一部の特集だけ見てあとは放置しちゃうことも結構あるんだけど、当時はそんなことはなくてわりと全ページ見てた気がするなあ。この頃に買ってたBUZZは今まで自分が接してきた音楽雑誌の中で一番面白かったと思っている」

司会者「結構ブックオフで売ってますよね」

レジー「見つけたら回収したりしてます」

BUZZ.jpg

司会者「リアルタイムのシーンの話と音楽の歴史の話をシームレスにしていた印象があります」

レジー「うん。扱ってるジャンルも広かったし、単なる作品論にとどまらない奥行きがあった。コラムページも超充実してたし。この30冊に加えてクロスビートとかスヌーザーも気になった時に買ってたなあ。98、99年くらいが人生で一番雑誌読んでた時期かも。最近はさすがにピンポイントでしか買わないもんね。定期的に買ってる雑誌というもの自体がない。雑誌じゃないけどエルゴラくらいか」

司会者「ちなみに音楽雑誌以外だと特にどういう雑誌読んでましたか」

レジー「そうねえ。そういや最近『グラビア美少女の時代』って本を読みまして」



司会者「ヤンジャンのグラビア撮ってる細野晋司さんの写真をネタにいろんな方が論考を書いてる本です」

レジー「僕世代的に広末涼子の洗礼を受けてるんで、そういう意味でヤンジャンのグラビアは自分にとって影響でかいですね。ああいう思春期的世界観は今でも好きだしこれからも逃れられないだろうなという意味で。もうちょっと論考的な話で言うと、広告批評でしょうか」

司会者「休刊してしまいましたね」

レジー「正直最近の音楽雑誌の休刊よりもあの時の方がよっぽど悲しかった。読み始めたの大学生になってからだけど、毎号買ってた。引っ越しとかでほとんど捨てちゃったんだけど、この2冊はなんとなくとってあります」

koukokuhihyou.jpg

司会者「スマップのが2002年10月号、宮崎あおいのが2008年10月号です」

レジー「スマップのやつは自分の人生にかなり大きな影響を与えてますね。当時まだ売出し中って感じだった佐藤可士和と多田琢の対談が載ってたりして、スマップというプロジェクトをいろんな角度から説明してて。コミュニケーションというものを考えるきっかけになりました。宮崎あおいのは写真がただただ可愛いかったので」

司会者「わかりました。ここまで主に音楽雑誌との接触遍歴についてやってきましたが、昔話ばかりしてても仕方ないのでこの先どうなるのかみたいな話もあれば」

レジー「僕自身雑誌作りに関わってきたわけでもないし、雑誌というメディアがどうなっていくのかって話は正直よくわからないんだよね。受け手としての実感だけで言うと、そもそも「紙媒体」というもの自体が基本的にはなくなっていく方向には進むんじゃないでしょうか。ただ、そのスパンが5年なのか20年なのか50年なのかはちょっとよくわからないです」

司会者「なるほど」

レジー「電子書籍ってまだまだ抵抗ある人多いような気もするし、僕もわりと最近までそうだったんだけど、たとえばキンドル一度使ってしまうとこの便利さからは逃れられないと思うんですよ。MDウォークマン使ってた人がiPodに移行したときと同じような話で」

司会者「軽めの本をサクサク読むにはキンドルって素晴らしいツールですよね」

レジー「電車の中でも片手で読めるしね。ただ、「雑誌的な発想のメディア」ってのはこの先もなくならないはずだしニーズはあるんじゃないかなと。ちょうどこの前「紙の編集という呪縛 ~紙のウェブ化ではない新しいかたちとは?~」っていう面白い文章を読んだんですが、紙vsウェブみたいな小さい話ではなくて、「情報を魅力的に伝達する」という視点に立った時にどういうことができるかって観点から必要な媒体を選ぶ、って話ですよね。その根底にある「情報の取捨選択と伝え方の検討」みたいな話は、ナマの情報が膨大にありすぎる今のような時代だからこそますます重要になってくるのかなと」

司会者「この記事には雑誌を中心にイベントやウェブなど他の媒体と連動して情報を発信するKINFOLKというメディアが紹介されています」

レジー「恥ずかしながら知りませんでした。しかしこう考えると、フェスやってTシャツ売って、って広げていってるRO社はなんだかんだで今のメディア環境をどうサバイブしていくか考えている感じはあるよね」

司会者「確かに」

レジー「で、一方で、ウェブの草の根から出てきたものが「メディア」として機能していくような現状もあるわけで。HI-HI-WHOOPEEとかはがっつり音楽聴いてる人たちにとってある種のポータルとして機能してると思うんですよ。あとちょうど正式公開になった正直リスナーも面白そう」

司会者「国分純平さんと渡辺裕也さん中心に、4人の方がアルバム評を点数付きでアップしています」

レジー「これだって普通に商業媒体でも書くような人たちがこういうことやってるわけで、こういうの軌道に乗り出したらほんと音楽雑誌なんていらなくなるよね少なくともリスナーにとっては。以前菊地成孔非公式botで見たこの発言がすごく印象に残ってて。正確なソースは知らないんですが」




司会者「うーん」

レジー「まあ「音楽を伝えることを商売にする」のは大変な時代になってるのは間違いないけど、やりようによってはまだまだ開拓できる領域のある分野だと思います。そういう意味では刺激的な時代ではないでしょうか。ただやっぱり思うのは、ウェブ上のディープな音楽言論空間っていわゆるJ-POPとかロキノン系とかそういう音楽が俎上に乗りづらいんだよね」

司会者「日本の音楽を扱う場合でもインディー寄りのものが多いですね」

レジー「J-POPとかロキノン系とか「ある層から見ればバカにされがち」な音楽、この区分けの話は以前も一度取り上げましたけど、そういうのが本気で好きで、発信意欲があって、かつ書く力もある人ってのがあんまりいないのかなあ。この辺の領域ってこれまでは何となく商業媒体の牙城だった気がするんだけど、その構造が崩れつつあるってことだとも思うので、僕としてはそこのスペースを埋めていければと思っています。長くなってきたので今回はそんな感じで」

司会者「わかりました。次回はどうしますか」

レジー「最近アイドル回りで面白い曲ちょこちょこ出てきてるからその辺の話やるかも。ちょっと考えまーす」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」

ルーツミュージックがシーンをつなぐ --森は生きていると武藤彩未

レジー「先日発売になったクイックジャパンの最新号に森は生きているのアルバムレビューを寄稿しました」

  

司会者「記事の最初に触れている『帰り道』というのはこの曲ですね」



レジー「聴いたことない人はぜひ聴いてみてください。何度聴いてもうっとりしてしまう」

司会者「今回レビュー書くにあたって気をつけたことはありますか」

レジー「そうですねえ、これまでクイックジャパンではパスピエ、Perfumeと書きましたが今回はその時以上に「バンドのことを知らない人」を意識しながら書きました」

司会者「なんだかんだでレーベルついて初めての音源ですからね」

レジー「ツイッターとか見てるとすでに超有名バンドみたいな気がするんだけど、実際にはこれから世の中に出ていくバンドだよね。その辺踏まえて広がりが出るようにって思ってたんだけどどうだろうか」

司会者「クイックジャパンに限らず、いろんな雑誌でインタビューやレビューが出ています」

レジー「ね。大物系の人たちが結構書いてるからプレッシャーだわ」

司会者「他の方の原稿も読みましたか」

レジー「いくつか読みましたよ。そして読むたびに、あーこのバンドって言葉にするのがほんとに難しいんだなーと実感した」

司会者「そうなんですか」

レジー「なんかいろいろ見てると、森は生きているというバンドを一言で表す表現が「一言で言い表せない音楽」ってなってる気がするんだよね。これは自分が書いた文章も含めての話なんですが」

司会者「あー」

レジー「そこを言葉にするのが仕事じゃん!って感じもするんだけど、そのくらいの距離感をとっておかないとこのバンドのことがちゃんと伝わらないっていう感触もわかる気がするんですよ」

司会者「はっぴいえんどで押すのも何か違いますしね。とっかかりを作ってもらう意味ではわかりやすいキーワードではありますが」

レジー「そうそう。でね、森は生きているの音楽って、ものすごーく手間暇かけて丁寧にとったスープみたいなものなんですよたぶん」

司会者「はあ」

レジー「時代にせよ国にせよジャンルにせよ、いろんなところにまたがった音楽を一つの鍋にぶち込んで、じっくりじっくりとろ火で煮込んで、その結果としてできあがったのがこれです、って感じ。主成分は鶏がらかもしれないけど、鶏がらスープって言い切っちゃうにはすごく複雑な味がする。じゃあ「実はニンジンとタマネギとセロリも使ってるんです」って説明すればいいかと言うと、ますます味がイメージできなくなるみたいな」

司会者「確かに「秘伝のスープ」みたいなものを説明するのは難しいですよね」

レジー「そういう「シンプルな中に滋味が広がっている」って構造の音楽だから、どういう書き方もやろうと思えばできるんだよね。いろんな方が森は生きているについて書いている文章読んで、「このバンドは書き手の本質を炙り出す写し鏡みたいだなあ」と思ったんですよ。音楽について文章を書く場合ってどんな対象を扱うときでもそういう側面はあるのかもしれないけど、このバンドはそれが顕著というか。僕はレビューの中で「ただ、とにかく、普通にいい歌」「いつでも、どこでも、誰でも」って表現を使ったんだけど、これは自分がポップソングに求めてるのがこういう価値観だからそれを投影してたんだよね」

司会者「なるほど」

レジー「たぶん他の方の文章もそうなってるはずで、たとえばMUSICAのインタビューで鹿野さんが「マイノリティリスナーの代弁者」って言葉を使ってたけど、やっぱりこれって「こういう音楽ははぐれ者のためのものであってほしい」っていう願望の表出ですよね。ロキノン型の文章を書く人はいつも以上にその文体が炸裂しててわけわからん感じになってたりとか。リスナーサイドでも、結局いわゆるインディー系の音楽ってそんな広がらんよねっていうスタンスの人は「どうせ一部の人が騒いで終わり」みたいなこと言ってたり」

司会者「カジヒデキさんは「アンファン・テリブル」なんて言葉を使ってました」

レジー「僕がこの言葉を聞いて思い出すのはフリッパーズギターなんですけど、彼らがやってた既存のメディアを挑発するようなことを、森は生きているは何の意識もなくやってるってことなのかもなあなんてちょっと思いました。ごちゃごちゃ言ってる人たちの化けの皮を剥いでいくようなね。なんか「いいから黙って聴けよ、クオリティは保証するから」って言われてるような気分になる。こういうバンドを然るべき場所に正しく伝えられるか、メディア側の姿勢も問われているような気がするね」

司会者「アルバムは今週21日に発売です」

レジー「冒頭に紹介した音源でピンときた人は絶対損しないと思うので、ぜひ聴いてみてください。クイックジャパンのレビューもよろしくお願いします」

司会者「ももクロかなこの表紙が目印です」

レジー「あの特集まだ全部は読めてないんだけどすさまじいボリュームだよね。その特集ももちろん必見なんですけど、今回のクイックジャパンで取り上げられてた武藤彩未ちゃんという子に僕は釘付けになってしまいました」



司会者「クイックジャパンの記事は、岡田康宏さんが文章で古渓一道さんが写真とツイッターでお世話になってる方が関わってますね」

レジー「超かわいいじゃんこの子」

司会者「元さくら学院の方なんですね」

レジー「全然知らなかった。さ学って何となくずっとスルーしてるからなあ」

司会者「今やっているソロプロジェクトは「DNA1980」という名前がついています」

レジー「どういうものなのか、クイックジャパンの記事を引用します」

武藤彩未ソロプロジェクト第一弾は1980年代の楽曲を厳選し、彼女自身の歌とともに現代に再生させること、音楽の原点回帰によって彼女自身に音楽DNAを取り込み、現代に継承することを目的に“DNA1980”というタイトルがつけられた。

司会者「合わせて武藤さんご自身のコメントも紹介します」

最初はカラオケに行くところから始まったんですよ。とにかく好きな歌をなんでも歌ってみろと言われて。普段からカラオケでも80年代の曲ばかり歌っているので、その辺の曲をたくさん歌って。

両親の影響なんですけど、80年代の曲は小さい頃からずっと聴いていて、だから私の中ではそれが普通というか、もう当たり前になっているんです。


レジー「こういう背景で、松田聖子やキョンキョンなどをカバーしてると。浅香唯『セシル』の音源があったけど歌上手ね」





司会者「『あまちゃん』もそうですが、80sアイドル再評価の波が出てきてるんですかね」

レジー「アイドルシーンが盛り上がって、そのルーツとしての80年代を見直そうみたいな動きが起こってるのは面白いよね。そうやって縦軸がつながっていくのはいいなあと思います。単なるおっさんほいほいにならないといいなと思いつつ、僕自身80年代の音楽はリアルタイムで体験してないけどいろいろ発見があるしいい方向にいってるんじゃないかなと。で、さっきの武藤さんの発言と同じようなことを、冒頭で紹介した森は生きているの岡田さんが言ってたんですけど。MUSICAのインタビューからの抜粋です」



一番初めにインパクトを受けたのが、ビートルズだったり、(エリック・)クラプトンだったりっていう親の影響で聴いた音楽だったし。今の音楽というか、CD時代になってから音楽なんて小さい頃からあんまり聴いてこなかったんで、自分の中ではそれがあるべき姿だって思ってたんです(笑)。

司会者「おお」

レジー「「今の時代の音楽」じゃなくて、「今の時代の音楽の下敷きになっているもの」をずっと嗜んでいて、そういう音を「今の時代」に鳴らそうとしていると。やり方もジャンルも全く違うけど、同じタイミングでこういう発言に立て続けに出会って面白いなあと思いました。なんか、「同時代の音楽を聴かなくても楽しめる時代」の象徴的な出来事だなあと」

司会者「インターネットが一般化して自分の好きなジャンルを掘り下げるみたいなことがしやすくなって、一義的な「文化の時間軸」とは違う価値観が浸透しつつありますよね」

レジー「そうですね。インディーシーンとアイドルシーンって対極にあるような気がするけど、点で見ると同じようなフィロソフィーで動いてる人たちもいると思うんですよ。なんかこういう動きがうまく合流していったら今の日本の音楽がもっと豊かになるのになあとか漠然と感じました」

司会者「そうは言ってもかなりの距離がありますよ」

レジー「それはそうなんですけど、何かヒントがないのかなあと思って武藤彩未ちゃんがライブ会場で限定販売しているという「LIVE1980」のカバーアルバムに参加してるミュージシャンを見てたら、ちょっと気になる名前がありまして。ドラムで玉田豊夢さんが参加してるのね」

司会者「最近ではレキシバンドの蹴鞠changとしておなじみの」

レジー「ポルノグラフィティもいきものがかりもやってるんでしょ。超レンジ広いよね。僕にとっては完全に100sの人なんですが」

司会者「中村一義のひたちなかでのステージのために結成されたバンドがベースになってます」



レジー「懐かしい話ですわ。で、最近ちょうど『風立ちぬ』を見まして。その流れで小谷美紗子の『ひこうき雲』のカバーを久々に聴いたんですけど」



司会者「超かっこいい」

レジー「このバンドのドラムも玉田さんなんですよね。他にも池ちゃんに田渕ひさ子、イースタン二宮友和っていう豪華バンドです」

司会者「そもそも『ひこうき雲』はユーミンがキャラメルママの面々と一緒に作った作品ですね」



レジー「キャラメルママ、細野晴臣や鈴木茂など、つまりはっぴいえんど以降の人脈が編曲と演奏にがっつりかかわってるんですよね。武藤さんの80年代カバーから玉田さんつながりで『ひこうき雲』の話まで来ましたが、こういう「曲提供だけではない、バックバンドとしての歌い手と演奏者のつながり」って形で全然違うシーンが結合していくってのはあり得る話なのかなと。玉田さんもそうだし、ノーナリーブスの人たちとか「あ、ここでも演奏してるのか!」みたいなケースっていろいろありますよね」

司会者「山Pとオカモトズとかね」

レジー「そうそう。今はメジャーでバリバリやってる人たち中心にそういう流れがあるけど、もっと下の世代の才能あるミュージシャンをフックアップするような潮流が出てくるといいんじゃないかなと。ある意味ヒャダインとかtofubeatsとかも、アイドルシーンの波があったからこそここまでスピーディーに広がったって側面もあると思うんですよ。そういうのがさらに波及すると楽しい」

司会者「それこそはっぴいえんど~キャラメルママ・ティンパンアレーの流れからニューミュージックにつながっていって日本のポップスを底上げした、みたいなことがまた起こったらいいですよね。この辺の経緯は『ニッポン・ポップス・クロニクル』に鮮やかに描かれているので興味のある方はぜひ」



レジー「この本おすすめです。話戻すと、最初にも触れたとおり森は生きているははっぴいえんどを引き合いに出して語られることも多いけど、単に音が似てるって話だけじゃなくて日本のポップミュージック全体に影響を及ぼすような存在になったらいいなあと思いますわ。彼らにはそんな期待をしつつ。あと武藤彩未ちゃんは早くライブ見てみたいです。さ学抜けた子がこういう形でソロで出てきて、ってのはアイドルの盛り上がりも完全に2周目に突入した感じがあるよね。そっちも引き続き注目していきたいと思います。今回はこんな感じで」

司会者「わかりました。次回はどうしますか」

レジー「ちょっとミスチルのサマソニの話とか気になってるんだけど考えます」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」

ロックインジャパンについての雑記11 -変曲点となるかもしれない2013の振り返り

司会者「B&Bのイベント「アイドルとロックの蜜月」が無事終了しました」

レジー「来ていただいた方ありがとうございました。面白かったなー」

司会者「いかがでしたか」

レジー「実績ページにもちょっと書いたけど、さやわかさんがさくさく進めてくれたから気楽でしたよ。ブログとはまた違うダイレクトな反応が面白いですね。また機会があればやってみたいです」

司会者「最初はさやわかさんの『AKB商法とはなんだったのか』の内容からチャート周りの話をして、そこからフェスとアイドル、Perfume~AKB~ももクロあたりの各論、という感じで進みました」



レジー「タイミング的に先週末にあったロックインジャパンの話が多くなったね」

司会者「ちょうど1年前のロックインジャパンネタが鹿野さん柴さんのおかげで爆発したのがこのブログの最初のバズでした」

レジー「最近いろんな記事で普通に「夏フェスがリア充の遊び場に・・・」みたいな話出てくるけど、はっきり指摘したのってこのブログが最初の方だと思うんだけどどうなんだろ。お時間ある方は改めて過去記事でも読んでいただけると」

ロックインジャパンについての雑記1 -RIJF今昔物語
ロックインジャパンについての雑記2-RIJFのRはリア充のR
ロックインジャパンについての雑記3 - フェスと雑誌の主従関係
ロックインジャパンについての雑記4 -で、今年はどーだったの?という話
フェス、SNS、アイドル

司会者「というわけで、今回は今年のひたちなかはどうだったかという話をしていただけると」

レジー「わかりました。とりあえず今年は近年まれに見る過ごしやすさだったね」

司会者「3日間通してものすごく暑い時間は少なかったですね。少し雨も降りましたが」

レジー「まああのくらいはどうってことないよね。あのフェス久々に豪雨になったらどうなるんだろうとか悪趣味なことをよく考えますわ。そんな話はさておき、まずは見たものを並べてみます」

1日目
PASSPO☆、SKY-HI、BiSちらっと、ねごとちらっと、ふくろうず、カリスマドットコム、ユニゾン、フジファブ、秦基博、サカナクション

2日目
シェフ、ベボベちらっと、アプガ、スペアザちらっと、赤い公園、クリープハイプ、パスピエ、アジカン、capsule

3日目
大橋トリオ、miwaちらっと、坂本真綾、くるり、安全地帯、MIYAVIKREVA、ベビメタ、9nine、ダイノジ後半、八王子P前半、10-FEET最後2曲くらい、Perfume

司会者「何か印象に残ってるものがあれば」

レジー「そうですね、今回は「声の力」みたいなものが強く記憶に残ってます。筆頭が安全地帯ですね。玉置浩二すごかった」

司会者「たった4曲だけでしたが」

レジー「ね。その後フジテレビで歌ったみたいだけど、それあったから早く帰ったのかな。スケジューリングがひどい。03年の岡村ちゃん思い出したわ」

司会者「短かったおかげでMIYAVIとKREVAの共演が見れて、あとベビメタにも間に合いました」

レジー「あれはラッキーだった。てかMIYAVIとKREVAのはかっこよかった」



司会者「玉置浩二は声の鳴りというか響きが今まで体験したことのないものでしたね」

レジー「うん。なんか全身がスピーカーになってるみたいな。たぶん歌がうまいってのはこういうことを言うんだと思うよね。井上陽水も久保田利伸も小田和正も平井堅も見たことあるけど、もしかしたらその人たちよりも凄まじいかもしれない。いいものを見ました。あと「声」って話で言うと、秦基博と坂本真綾が良かったですね」

司会者「どちらもフォレストでのアクトでした」

レジー「秦基博は自分のアーティストに対する思い入れ補整を除くと一番いいステージだったかもってくらい素晴らしかった。ほんとずっと聴いていたい感じで」

司会者「理想的な声ですよね」

レジー「ね。ああいうふうに歌えたら幸せだろうなあって気持ちになる。前もここで言ったけど今年出たアルバムもすごい良いので聴いてない人はぜひ」



司会者「あとは坂本真綾ですか」



レジー「あっさりしたステージだったけどすごい良かったね。まずMCから声が素敵なんですよ」

司会者「さすが」

レジー「歌っても喋っても耳に心地よい。バンドも手練れが集まってて安心感あったしね。もっとでかいところで見たいなと思ったけど、フォレストにばっちり合ってたね」

司会者「なるほど。先ほど「思い入れ補整」という言葉がありましたが、思い入れを持って見ていたアーティストについてはどうでしたか」

レジー「まず、ふくろうずとパスピエは外せないですね」

司会者「どちらも小さいライブハウスでやってた頃から見ているバンドです」

レジー「パスピエは最近とんとん拍子にデカくなってるから、紆余曲折あったふくろうずの方が特にぐっときたなあ。ひたちなかで『ごめんね』が聴けるとは!って感じで胸が熱くなった。万里ちゃんも気持ち入ってたなあと」



司会者「あとはやっぱりPerfumeですかね」

レジー「これは言わずもがなですね。なんかもう始まった瞬間にちょっと泣いてた。僕は路上で歌ってた時代とかは知らないんだけど、カウントダウンジャパンの一番小さいステージのトップバッターとか、リニューアル前のタワレコ渋谷の地下でやった『Baby crusing love』購入者のインストアイベントとか、今とはスケールの違う場所でやってたのも見たことがあったので、いろいろフラッシュバックしました」

司会者「選曲も良かったですね」

レジー「うん。アンコールの『Dream Fighter』の話がされがちだけど、中盤の『SEVENTH HEAVEN』から『心のスポーツ』の流れが最高でした。どっちも彼女たちの曲の中でトップクラスに好きな曲です」





司会者「素晴らしい」

レジー「いろんな人が言ってるけど、『SEVENTH HEAVEN』の振付で3人向かい合って踊るところがいいよね。あれをグラスステージの夜に見れてほんとに幸せだった。あとPerfume絡みで言うと、思い入れとかと関係のないところでcapsuleが超良かったんだよね」






司会者「この連発はすごかったですね」

レジー「吉幾三とかビースティとかってのはこれね」




司会者「クイックレポを見ていただくと雰囲気がわかりますが、スクリーンをがっつりいれて映像と音をシンクロさせたステージでした」

レジー「なんかさ、中田ヤスタカって男の夢を体現してるなあと思ったんだよこれ見てて」

司会者「はあ」

レジー「ステージのど真ん中に鎮座して自分の曲を女性に歌わせてそれで観客が超熱狂してるっていうね。それで別の日にも大きいステージに自分が手掛けてる人たちが出てるわけでしょ。すごいなあと」

司会者「男の夢というか自分の夢では」

レジー「中田ヤスタカになりたい。このときのレイクの雰囲気も良かったんだよね。バンプ裏でこっち選んできてる人の気合がすごい感じられた。人数自体はそこまで多くなかったんだけど、それがまた秘め事感があって楽しかった」

司会者「capsuleのような映像を駆使したパフォーマンスはDJブースでも行われてましたね。ステージバックが全面スクリーンになってて」

レジー「そうですね。アイドル含めてDJブースの滞在時間例年より長かったな。特に3日目のベビメタ→9nine→ダイノジ→八王子Pの流れが、「いろんなジャンルの音楽が集結してる」って感じがしてすごい良かった。アイドルの話はあとでまとめてするとして、ダイノジの盛り上がりはすごかったよ。毎年じゃないけど時間あればこの人たちのパフォーマンスは見るようにしてるんだけど、いつにも増してお客さんの反応が良かった気がする」

司会者「変わってきてますよね。こんなツイートもしてましたが」




レジー「この前行ったユニゾンのライブの雰囲気もすごい良かったんだけど、発信し続けてるとお客さんって育つんだなあと思った。あと八王子Pも半分くらいしか見れなかったけど面白かったなあ。ボカロPはこの人しか見てないけど、今回のDJブースの作りは実はボカロPが一番活用しやすいものになってたような」

司会者「全面スクリーンにボーカロイドが出てくると盛り上がりますよね」



レジー「うん。ほんとそろそろこっち側は本気でキャッチアップしていきたいと思ってはいるんだけど。あとこの日じゃないけどカリスマドットコムね。楽しみにしてたアクトの一つだったんですが期待通りに良かった」



司会者「なんか不思議な人たちでしたね」

レジー「普段は会社員ってのも勝手に親近感持ってます。この前出たアルバムはよく聴くことになりそう」



司会者「アイドルに関してはどうでしたか」

レジー「まず前提として、日にちの差はあれどそこまでネガティブな空気は漂ってなかったと思います。で、雰囲気としてはほんとに見たい感じの人たちが一部いて、その人たちを「どれどれアイドルってどんなもんかな」って感じで来てる人たちが囲んでいると」

司会者「この辺は他のアクトとも構造は一緒ですかね」

レジー「そうね。ただ、「どれどれ」って人たちの様子見感は他のステージよりも強かったと思うよ。アイドルってものを初めて見る人たちも大勢いただろうし。で、ちょっとした警戒感と言ってもいいような気持ちを持っていたであろう「どれどれ」層をどこまで巻き込めたか、ってのがポイントになったのかなと。漏れ聞こえてくるところではでんぱ組は完全に持っていってたみたいね」

司会者「あとベビメタもかなり盛り上がってましたね」

レジー「うん。でもね、この2つがここで盛り上がるのはそこまで不思議じゃないんですよ。ロックサイドにも存在が十分知られてる人たちじゃないですか」

司会者「メトロックでベビメタが大盛り上がりだったなんて話もありましたしね」

レジー「そうそう。で、僕がここで特に強調しておきたいのはそういう前評判なしでがっつり盛り上げて帰っていった9nineが最高だったっていう話なんですけど」







司会者「かわいい子たちが真っ当に踊って真っ当に歌うってことを忠実にやり切っていったわけでかっこよかったですね」

レジー「ほんとそうなんだよね。9nineがうけたってことについては2つ示唆的なことがあって。まず1つは、以前も書いた通りこのグループって「ストーリーを巡る争い」で他のアイドルグループの後塵を拝しているわけで、飛び道具上等なアイドルシーンではどうしても地味な位置づけになってると思うんですよ。それが「ロックフェス」という外の世界に出たことで、そういうハンデと関係のないフィールドで勝負できたわけです。で、その結果が今回のパフォーマンスとそれに対するお客さんの反応ですよ。ざまあみろって感じですね」

司会者「(何に怒ってるんだ)普段関与のない人たち相手であるがゆえに、「むき出しの力」が要求されると」

レジー「そう思います。お話作って盛り上げる戦い方やってもみんな疲弊していくだけなわけで、アイドルグループとしての本質的な部分であるパフォーマンスのレベルを愚直に上げて「枠組みの外で勝負する、しかもそれで評判を得る」ってのを見せられたのはアイドル市場という観点で見ても大きいことのような気がしました。これが1つ目の話。で、2つ目の話なんですけど、このグループって川島海荷がいるんですよ」

司会者「はい」

レジー「これってアイドルシーンの中で見てると当たり前のことになりすぎて誰も何とも思ってない気がするんだけど、実は結構重要な話なんですよね。川島海荷見たい!って言って前の方に行く人たちを何人も見たし、出てきたらみんなかわいいー!って言ってたし。9nineは5人それぞれに個性があって誰かを突出させるってのは似合わないグループだと思うけど、「川島海荷がいるグループなんだ」ってのは身内が思っている以上に引きが強いわけで、ここはもっとうまく情報化していった方がいいんじゃないかと。これが2つ目の話です」

司会者「なるほど。9nineに関してはちゃあぽんのMCもかなり効いてましたよね。完全にその場を掌握しきってたというか」

レジー「そうね。あれは大きかった。と言うのも、初日にPASSPO☆見てて思ったんだけど、やっぱり「いかにもアイドル」な感じのMCやり始めると途端に空気が冷えていくんだよね」

司会者「慣れるまで時間かかりますからねああいうの」

レジー「いまだに僕あんまり得意じゃないもんなあ。ステージ上できゃっきゃしてるのを見せるって手法はワンマンもしくはアイドルに関与のある人たち向けのシチュエーションならそれでいいと思うんですよ。そういう姿を見に来ている人たちもたくさんいるし、みんな目を細めて見ててくれる。でも「そもそもアイドルってどういう感じなんだろう」って思ってる人たちの前でそれやっちゃうときついよね。その辺PASSPO☆はちょっとまずったんじゃないかなあと思った」

司会者「その次のSKY-HIが徹底してた分差がはっきり出てましたよね」

レジー「うん。昨日のトークイベントでも「ロックとアイドルの前に、ロックとヒップホップの方が壁が高い」って話が出たんだけど、まさにそんな感じでSKY-HIもほんと人少なかったんだよね。でもその中で一見さん相手にどうインパクト残すかってのを相当ちゃんと考えてるのがわかったし、そのトライは成功してたと思う。すごい楽しかったし、お客さんも少しだけど増えてたような。この辺の「まだ支持基盤が固まっていないアーティストのフェスでの戦い方」って話はジャンル問わないよね。それこそこの前のTIFではさっしーがそのマナーを完全に理解したうえでHKTのすごいパフォーマンスをプロデュースしたわけで」

司会者「わかりました。長くなってきたのでぼちぼちまとめに入りたいのですが何か言い残したことがあれば」

レジー「んー、まあいつも通り総じて楽しかったって話ですけど。あ、そうだ、今年グラスステージの配置が変わって動線も違う感じだったんですが」

司会者「はい」

レジー「グラスがでかくなるっていう良さはあった反面、なんかグラスに気楽に行きづらくなったような気はしたね。DJブースとグラスをふらっと行き来する感じとか、飯買ってからグラス方面に行く感じとか、そういう動きがしづらくなったような気がするのは僕だけでしょうか」

司会者「ステージごとにセパレートされる感じが強まったんでしょうかね」

レジー「どうなんだろう。で、たぶんこの話と関係している部分もちょっとはある気がするんだけど、僕が去年指摘した「リア充カルチャーとしてのフェス」って部分に関して言うと、僕今回「集合写真!」とか「ハイタッチしてうぇーいwww」みたいな場面に意外と出会ってないんですよ」

司会者「柴さんのブログを見る限りいたるところでやってたみたいですよ」

レジー「ねえ。僕その手の空気直に感じたのクリープハイプくらいだな。なんかうまいことそういうのが発生しやすい空間ないしアクトを回避できてたんだよね。これってステージごとの独立性が高まってるみたいな話とつながってるんじゃないだろうか」

司会者「あとはそもそものブッキングとタイムテーブルの話も当然関係してきますよね」

レジー「うん。で、「みんなで盛り上がろうぜ!!」みたいな空気の一翼を今まではDJブースが担ってたわけじゃないですか。ホルモン流してみんなで頭振ってって感じの」

司会者「あーなるほど。今年はあそこからいわゆるロックDJの比重が減ったわけで、構造としてあの手の空気が生まれづらくなってるんだ」

レジー「たぶんそうなんだと思うんですよね。今年のひたちなかってアイドルばかりがフォーカスされてたけど、根底にあるのは「純粋に音楽メインで楽しみたい人たちのロイヤリティを取り戻そう」っていう発想だったんじゃないかなと。DJブースにいろんなジャンルを揃えたところからちょっとその意識は垣間見えてたけど、今回行ってみてフェス空間全体からそういう心意気をより強く感じました」

司会者「「アイドルなんか出しやがって、魂売ったか」みたいな人たちはまんまと出し抜かれた感じになりましたね」

レジー「ほんとだよね。まあでも、なんでもコミュニケーション消費を助長する方向にいったらほんとに音楽雑誌なんて死ぬからね。いくらフェス事業だTシャツ事業だって言ってても、雑誌そのものをつぶすのは本意ではないでしょう。そういう流れに楔を打ち込んだのが今年のひたちなかだったんじゃないかなと思いました。というわけで、来年も楽しみにしています」

司会者「わかりました。では今回はこんな感じで。次回はどうしますか」

レジー「現状未定なので考えます」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」
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