レジーのブログ LDB

「歌は世につれ、世は歌につれ」でもなくなってきた時代に。  ※15/4/23 世の中の状況を鑑みてfc2からこちらに移しました

ご連絡はレジーのポータルの「contact」よりどうぞ。(ブログ外の活動もまとめてあります)

2014年09月

2014年の重要作、赤い公園『猛烈リトミック』について津野米咲に聞く

「豊作期」の中でも際立つ赤い公園『猛烈リトミック』

レジー「この1か月くらいで良い新譜がいっぱい出た気がする」

司会者「くるり『THE PIER』の話題で持ちきりですが」



レジー「あのアルバム、初めて聴いたときみんなが言ってるほど頭ぶんなぐられる感じしなかったんだよね。ただ、「これそんなにすごいのか?」って思いながら聴き直して「うーん、もう一度聴いてみるか」みたいな感じでさらに何度も何度も聴いてるんだけど全然飽きない。だからきっとその時点で素晴らしいアルバムなんだと思う。長―く聴ける作品ですね。あと同じタイミングで出たYUKIの『FLY』もよい。ちょっと前に出たユニゾンの『Catcher In The Spy』もかなり聴いてる」

 

司会者「いろいろありますね」

レジー「それからSMAPの『Mr.S』も楽しいよ」



司会者「こちらのブログでわかりやすい全曲レビューがあります」

レジー「前から“Mistake!”好きだったんだけど、今回のアルバムアレンジは最高だね。前からあったフィリーっぽい感じがより強調されてさらにかっこよくなった。あと川谷絵音の“アマノジャク”はゲスでセルフカバーしてほしい」

司会者「もちろん“Joy!!”も入ってます」

レジー「いつ聴いてもよいね。で、“Joy!!”を生み出した津野米咲の赤い公園も先日『猛烈リトミック』をリリースしました。去年の『公園デビュー』以来のフルアルバム。これがまたかっこいいのですよ」





司会者「このバンドは日に日にすごくなってる感じがありますね」

レジー「ライブ見るたびに驚く感じで。ちょうど「赤い公園ってバンドがいるらしい」って話聞いて立川まで見に行ったのが3年前。そこからどんどんすさまじい音出すようになっていった」







司会者「今からだとあんまりイメージしづらい感想ですね」

レジー「そうね。特に今回のアルバムは「歌がちょっと・・・」なんて感想は全く出てこないような表現力があったし、ポップミュージックとしてしっかり機能するような作りになっていたと思います。とにかく楽曲の幅が圧倒的に広い」

司会者「蔦谷好位置や亀田誠治の仕事も効いてます」

レジー「KREVAとコラボしたムーディーな曲があったり、一方で今のシーンとがっぷり四つに組んだようなロックナンバーがあったり。勢いだけでやっててどれも同じ曲じゃんみたいなバンドも結構ある中で、確実に頭一つ抜け出たなという印象があります」


津野米咲が語る『猛烈リトミック』

司会者「で、今回はそのあたりをソングライターである津野米咲さんにインタビューをしたということで」

レジー「縁あって話を聞くことができました。ただ、スケジュールの都合でメールインタビューという形式になっているので、掘り下げきれてない部分も正直なところあります。対面だったらさらに突っ込んで聞いたなというところも多々。それでもこのアルバムをもっと楽しむうえでのヒントになるようなやり取りができたとは思います。今回のインタビューと合わせて今出ているMUSICAのインタビューとか、ナタリーに載ってる蔦谷好位置×津野米咲対談あたりも一緒に読むとより理解が深まるかもです。それではどうぞ」

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■新しいアルバム『猛烈リトミック』を聴かせていただきましたが、ロックバンドとしての強さ・かっこよさとポップミュージックらしい間口の広さ・耳馴染みの良さが同時に楽しめる本当に素晴らしい作品だと思いました。まずはざっくりとした質問になりますが、今作を作り終えての手応え・達成感などについてお聞かせください。

「月並みですが、これまでの作品の中で最も自分好みの音楽になりました。こう思えるようにと、日々過ごしておりましたので、純粋に嬉しいです」


■今年の年明けに津野さんからメンバーに対して「楽譜の読み書きができるように勉強してください」という話をしたと伺いました。今回のアルバム制作にあたって、メンバーそれぞれの音楽的な成長を感じた部分はありますか?

「自分も含め、まだまだ掲げたハードルは越えられていません。しかし、越えようとそれぞれが頭を働かせた姿はとても頼もしかったです」


■今作では佐藤さんのボーカルとしての表現力が劇的に増したように感じました。楽曲制作者でもある津野さんとして、自分の思い描いた歌の世界を100%体現してもらえたという感触はありますか?

「「思い描いた世界と何が変わっていくのか」という事が重要だと捉えています。今作に於いては、佐藤が自身で生み出し、体現したものです。彼女がどこかで手に入れてきた咀嚼力におったまげました」


■『公園デビュー』以降津野さん個人として赤い公園以外のアーティストに楽曲提供する機会がありましたが、そういった活動が今回のアルバム制作に何かしら影響を与えている部分はありますか?たとえば今改めて遠藤舞“MUJINA”を聴くと、『猛烈リトミック』で表現されていたポップ感に通じるものがあるような気がするのですが。



「外で書かせていただく曲がずっと好きでした。大海原に飛び込むつもりで書く事を教えてもらいました」


■ここから具体的な楽曲に関連して質問させていただきます。1曲目の“NOW ON AIR”の抜けの良い感じが、アルバム全体の風通しの良さを担保していると思いました。この曲に関して津野さんは「純粋にJ-POPとして素晴らしい曲を作りたかった」と発言されていましたが、津野さんが考える「J-POP」とはどんな良さ・特徴を持った音楽だと認識していますか?また、“NOW ON AIR”においてはご自身が考える「J-POPらしさ」をどのような形で反映させているのでしょうか?



「素晴らしいJ-POPは、編曲を問わないと考えています。いつ、どこで、誰が、どんな編成で演奏しても良い曲でなくてはなりません。強力なメロディーと歌詞無くしては成り立たないものだと思います。“NOW ON AIR”では、それに一歩近づけたような気がしています」


■“NOW ON AIR”では<他愛もないヒットチャート><ぱっとしないヒットチャート>という印象的なフレーズが登場します。音楽マーケットの現状を嘆く際によく使われる言葉ですが、一方で女性グループアイドルも好きな津野さんにとって最近のヒットチャートは面白い側面もあるのかなとも思っています。<他愛もない/ぱっとしないヒットチャート>という言葉にどんな意味が込められているのか、またどういう気持ちでこの言葉が出てきたのかについて教えてください。

「ラジオの好きなところを挙げていました。自分好みでない音楽も、知らなかった音楽も、自分の意思とは違うところで聴く事ができる。他愛もなく聴く事ができる。そんな出逢いを書きたかったのです。あとは、皮肉です」


■さらに“NOW ON AIR”に関連して、僕も津野さんと同じくラジオからたくさんの音楽を教えてもらって育ってきたのですが(NHK-FMの「ミュージック・スクエア」が自分にとっての先生的な存在でした)、これまでの人生における「ラジオで聴いて一発で好きになってしまった曲・アーティスト」について印象的なエピソードが何かあれば披露していただけますか?

「高校生の頃、外で聞いていたラジオからトクマルシューゴさんが流れてきました。夕暮れにぴったりで、お母さんのところに早く帰らなければならない、こどもに戻った気分でした」


■4曲目の“いちご”が今作の中で一番好きです。津野さんが好きな槇原敬之や松任谷由実に通じるような日本のシンガーソングライターっぽい情緒を感じたのですが、この曲が生まれたきっかけや制作時に考えていたことなどについて教えてください。

「自分が知っている食べ物の中で、断トツでいちごが好きです。コンビニでショートケーキを買ってきて、いつものように一番上のいちごをよけて、ケーキを平らげました。そして、皿にぽつんと残ったいちごが、何とも切なかったのです。そのままパソコンを開いて、作った曲です」


■8曲目の“TOKYO HARBOR feat. KREVA”のメロウでアーバンな雰囲気はこれまでの赤い公園ではあまり見られなかった引き出しかと思うのですが、以前から温めていたものなのか、それとも何かしらの影響を受けて今回トライしてみたものなのか教えてください。個人的にはたとえばtofubeatsがやっているような「90年代のR&B風味のJ-POPを2010年代らしい形で蘇らせる取り組み」と地続きに感じました。

「デビュー前から温めていた曲です。「温めていた」というより「こういったリズムに弱くてかっこよく出来なかった」の方が正しいです。情けない話ですが、ようやくまともに演奏できるようになったので録音しました。J-POPのルーツもこの10年で、うんと変わってきました。今のところまだまだこういった90年代の香りが一番好きです」


■今作でKREVAと共演しているのと同じタイミングで赤い公園と同世代のOKAMOTO’SがRIP SLYMEとコラボしていて、何かリンクするものがあるように思えました。90年代前半生まれの津野さんの世代にとって、2000年代初頭からJ-POPの最前線で活躍しているヒップホップ畑の方々に対して何か特別な感情があるのでしょうか?(世代論でなく津野さん個人の想いでも結構です)

「私はもともとヒップホップには詳しくないのですが、そもそもそんな隔たりもなく音楽を聴く機会が多かった世代だと思います。みんながTVで聴いたラップを口ずさみ、カラオケで歌えました。特別な思いもなく、自然と好きになっていきました」


■10曲目の“サイダー”ですが、疾走感のあるバンドサウンドは昨今のシーンやリスナーを意識したもののように思えました。赤い公園が「BPMの速い、わかりやすいロックナンバー」にこのタイミングで取り組むにあたって特に気をつけたことはありますか?



「「思いっきりやる」という事だけ意識しました。この方向については皮肉になるならやらなければいいと思ったのです。どうしても作りたくて、作りました」


■13曲目の“お留守番”では蓮沼執太がサウンドプロデューサーとして名を連ねていますが、いわゆるJ-POPや日本のロックとは少し異なる領域で活躍している人との共同作業でバンドとして、また個人として刺激を受けた部分・発見のあった部分はありますか?(余談ですが、蓮沼執太フィル『時が奏でる』素晴らしかったです)

「蓮沼さんはNYにいらっしゃるので、データのやりとりでした。かなりやりたい放題の私のデータに更に遊んできて下さる、何とも刺激的な制作でした」


■「リトミック(=音楽教育)」というアルバムタイトルについてMUSICAのインタビューで津野さんは「世間の耳を育てたい」と発言されていましたが、「教育したい・育てたい」という意識の背景には「まだ足りないもの・自分のイメージとは異なることがある」という気持ちが存在するのではないかと思います。また、“絶対的な関係”リリース時のナタリーのインタビューで、昨今のバンドシーンについて「「みんな四つ打ちばかりやりやがって!」と思っていた」という発言もありました。このあたりを踏まえて、今の時代の音楽の聴かれ方(リスナー)、もしくは音楽の伝え方(メディア)、さらには音楽の鳴らし方(ミュージシャン)に対して「もっとこうなったらいいのに!」という想いがあれば教えてください。

「みんなも自分も素直になれたらいいのになと思います。しかし、素直になってしまってはすっからかんな自分を露呈するのではないかと、余分に着飾ってしまったり、わざわざ素っ裸になったり。川の流れのように、うまくいけばいいんだけれど、怖がってしまいます。四つ打ちうんぬんに対しては、たまに口が滑っちゃいます。目先の評価に対して、絶望的に心が折れやすいタイプです」


■最後に、今作のリリースを経て赤い公園というバンドが日本の音楽シーンにおいてどういう存在になっていきたいか、また津野米咲という個人がどうなっていきたいか、意気込み・目標をお聞かせください。

「すべてを、「そーゆー気分だったんです」の一言で片付けたいです。横暴に、理不尽に、音楽をやっていきたいと思っています。しかし、愛する可愛い可愛いメンバーに怒られたら、何度でも考え直します。柔らかい素材って、折れにくいんですよ」


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司会者「何かあれば」

レジー「最後の回答が最高だね。散々ねちねちした質問に答えた最後に「そーゆー気分だったんですの一言で片付けたい」って、いちいちうるせー!って言われた気分」

司会者「そういう意味なんでしょうか」

レジー「わからんけど、ポップミュージックってそういうものかなという気もする。「自意識が」とか「シーンが」とかどうでもよくて、単に気分が良いことが重要というか。この前山下達郎のライブ行ったんだけど「ポップミュージックとは人々の幸せに奉仕するもの」みたいな話をしていて、その内容と自分の中ではリンクしました。でもほんとに難しいことを考えなくても楽しめるポップミュージックになってるしそういう音楽であるためにかなり緻密な工夫が施されている素晴らしいアルバムだと思うので、まだ聴いていない人はぜひ。今回はこんな感じで」

司会者「わかりました。次回はどうしますか」

レジー「もう一つ毛色の異なるインタビューを仕込んでいるのですが、それやるか別の挟むかはちょっと考えます」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」

アイドルと自意識、アイドルの自意識19 - 「代々木」からPefumeが見据える次のステージ

Perfume FES!!への嫉妬話

レジー「Perfumeの全国ツアーに行ってきました。9月18日、代々木競技場第一体育館公演の2日目です。彼女たち見るのは年末の東京ドーム以来」

司会者「Perfume FES!!行けなかったしね」

レジー「東京だけでも行きたかった。スカパラとPerfume、リップとPerfumeとか最高じゃん」

司会者「スカパラとは“美しく燃える森”を生歌でやったそうですよ」

レジー「許せないよね。見た人ちょっとだけ不幸になってほしい」




司会者「おい」

レジー「『Cling Cling』についてたDVDにも入ってなかったし」

司会者「限定盤のやつですね」



レジー「一番見たかった曲は未収録でしたが、あのDVD相当面白いね。あっちだけもうちょっと内容分厚くして別で出してほしいくらい。そしたら絶対買う」

司会者「各地でドラマがあったようで」

レジー「ほんとどの会場に行っても楽しかっただろうなってのが伝わってくる感じだった。話題になってたライムスターとの共演もほんとに最高だったね」

司会者「“ナチュラルに恋して”にオリジナルのラップパートを加えたバージョンで、宇多丸のPerfumeへの思いをつづったリリックが反響を呼びました」

レジー「Perfumeのいろんな曲のタイトルを盛り込んでね。宇多丸のパートばっかり騒がれてますが、“ナチュラルに恋して”の世界を男側から描いたMummy-Dのラップも相当かっこよかったことを付け加えておきます。あと印象的だったのは秦基博」

司会者「4人で“マカロニ”を歌ってました」

レジー「途中でボーカルが秦基博から3人に入れ替わった時に歌唱力に圧倒的な差が出ちゃうのはご愛嬌として、かしゆかが完全に女の顔になってたのが気になった」

司会者「あんな間近であの歌を弾き語りで聴いたらねえ」

レジー「あともちろん9nineとの姉妹共演もよかったよ。あ~ちゃんが“SHINING☆STAR”を軽々と踊ってるのが素晴らしかった。なんか解き放たれた感じ」


9nineとperfume 投稿者 umika4869

司会者「本来ああいうのも得意なんでしょうね」

レジー「“Puppy love”で2グループ一緒なのも素敵だったし。そして川島海荷の色っぽさね。この前の武道館でもよかったなうみにー」

司会者「話がPerfumeから逸れてますが」

レジー「失礼しました。このDVDがついてるシングル『Cling Cling』ですが、これについては先日リアルサウンドにまとまった文章を書きました。あの曲およびPVにおける「オリエンタル」な雰囲気が今回のPerfumeの世界戦略の一つの柱になるのかなという話です。今回のライブでもそのあたりの片鱗は見えたように思えました。それ以外にも「久々の代々木開催」とか「メジャーデビュー10周年」とかトピックのいろいろあるライブでしたね。ここからそういった話を個別にやっていきたいと思います」


今改めて「5年前の代々木」を検証する

司会者「今回の代々木体育館第一競技場でのライブですが、09年5月以来となりました。当時のナタリーのレポートを貼っておきます

レジー「それ以降にやった関東の大会場は09年横浜アリーナ、10年東京ドーム、12年さいたまスーパーアリーナと武道館、13年東京ドームでいいのかな。確かに代々木はやっていない。これって単に規模やスケジュールの問題なのかと思ってたんだけど、Perfumeは明確に代々木でやりたくなかったんだね」

司会者「この辺は今回のツアーパンフレットであ~ちゃんの口から語られています」

最初に「代々木」でやったのは、初武道館を終えて半年経ったくらいの頃でした。武道館は自分たちの夢のステージと思ってきた場所だったので、できたときはすごくうれしくて、達成感も大きかった。でも、その分、ポッカリ穴が空いちゃった感じもあって、次にどこに向かったらいいか、何をすればいいか、一時わからなくなったんです。というときに、初めての「代々木」が何も知らされないままに決まってた。スタッフさんから「決まりました!」って言われたけど、私たちはその場所を知らなかったし、新たなアルバムのリリースがあるわけでもなかったから、なんかすごく戸惑ったんです。
(中略)
そのときのちょっと苦い思いがなんとなく残ってて、「代々木」には寄りつかない、みたいな空気がウチらの中にはあったんです。


レジー「インタビュアーの人も驚いてたし、たぶん公式にこういう話が出たのは初めてだよね。全然知らなかった。ライブのMCでは代々木が決まった経緯については「代々木って・・・どこ?」みたいに笑いに変えてしゃべってたけど、実際にはいろいろ葛藤があったんだね。一方でこの後にこんなやり取りも」

あ~ちゃん だから、あのときのDVDも出していないんです。

かしゆか あのライブは人気なんですけど。

あ~ちゃん そう。出してほしいという声もめっちゃあるんです。でも、今さら出せない、若すぎて(笑)。


司会者「人気ってことは認識しているのか」

レジー「パッケージ化の声が根強いライブだよね。WOWOWで放送されたきりだから。あのときの録画はいまだに保存してあるよ」

司会者「というか行ってましたよねあのライブ」

レジー「行ったね。ネット上でお金を積んでチケット買って行った。いいライブだったと思うんだけど。“SEVENTH HEAVEN”超感激した。WOWOWだと3人が輪になってにこにこしてる絵があってね。Perfumeファンの総意だと思いますがそこが最高なんですよ」

司会者「動画あります」



レジー「そう、これこれ。そして忘れちゃいけない“代々木ディスコMIX”ね。当時の最新アルバムだった『GAME』の曲から“おいしいレシピ”“スウィートドーナッツ”までぶち込んでのノンストップメドレー」



司会者「これはほんとにすごかったですね」

レジー「うん。最初の煽り映像が終わって3人がサングラス掲げて出てきて何が始まるんだろう?って思ったら“Baby cruising Love”、ん?ちょっと様子が違うな?と思ってるうちにどんどん曲が変わっていってね。途中でPerfume得意の会場を3つに分けてのコールアンドレスポンスがあるんだけど、そこを仕切るあ~ちゃんの神々しさ。あれはPerfumeのライブヒストリーの中でも上位を争う名シーンだと思うよ」

司会者「この日のMCでは「私たちは青春を全部賭けてきたから、Perfumeしかないんだ」という悲壮感漂う話がありました」

レジー「ブレイクしていろいろ大変なこともあるのかなくらいに思ってたんだけど、今回のインタビューとか見てもっと壮絶な状況にあったんだなと。ただ、もう今のPefumeは当時のPerfumeとは違うし、今回の4日間できっと悪いイメージも払拭してるはず。なんだかんだ言ってこのライブは面白かったというか、アルバムツアーじゃないからこその自由な部分があったわけで、記録としてちゃんとパッケージ化してほしいなあ」

司会者「先ほどから引用しているパンフレットのインタビューでは、さっきの「若すぎて出せない」というやり取りの後こんな感じで続いています」

のっち あと何年かたったら、逆に若すぎて出してもいいやって思えるかも(笑)。

レジー「ほんと待ちますよ。絶対買うから出してください」


セットリストから見る「アメリカ遠征壮行試合」

司会者「ナタリーにさっそくレポートがアップされていて、セットリストも掲載されていました。『Cling Cling』収録曲もすべて披露されました」

レジー「“いじわるなハロー”が特に良かった。あとアンコールは4日間とも違ったみたいね」

1日目 コンピュータードライビング Puppy love
2日目 Baby cruising Love Perfume
3日目 ポリリズム wonder2
4日目 リニアモーターガール Perfume 願い

司会者「レア曲満載で」

レジー「個人的には初日の組み合わせがうらやましいです。4日目ラストが“願い”ってのも5年前の代々木と同じなわけで感慨深い。僕行った日のMCでも「昔の曲、忘れられてる曲をやります」って繰り返し言ってたね。メジャーデビュー10周年というタイミングで一度キャリアをまんべんなく総括しようってことかなと。「古い曲じゃないけどこの曲覚えてる?」って注釈つきで始まった“恋は前傾姿勢”、良かったなあ。マイクスタンドありの動きがかわいかった」

司会者「“恋は前傾姿勢”は“Sweet Refrain”のカップリングですね」

レジー「“Sweet Refrain”はやらずにカップリングをやったのが面白かった。あの曲はタイアップ向けって割り切ってるのかな。で、1曲目の“Cling Cling”からこの“恋は前傾姿勢”までがライブの前半部分で一区切りという構成でしたが、ここまでの流れは海外戦略のデモンストレーションって感じがしました。具体的には、最初に紹介したリアルサウンドの記事に書いたオリエンタル路線の強調というか。たぶんこのコンセプトから逆算して考えていった結果ああいう曲目になったのかなと」

司会者「“Cling Cling”から“Handy Man”“Clockwork”と続きました」

レジー「ここはナタリーでも「アジア風のセットにピッタリな楽曲」と評されていたけど、それ以降の流れもその雰囲気にのっとってるよね。“レーザービーム”にせよ“I still love U”にせよ、音階の使い方とかで統一感が出てるわけで。新旧の曲を織り交ぜながら最近の彼女たちのタームである「西洋から見た東洋」という世界観を具現化したこのパートが今回のライブのキモだったように思いました」

司会者「確かに『LEVEL3』の中では比較的地味な立ち位置だったと思われる“Handy Man”“Clockwork”をテーマに合わせてうまく読み替えた感じがありますね」

レジー「うん。この前のリアルサウンドの記事にブコメで「そもそも「オリエンタル」は中田ヤスタカの得意技じゃないの」みたいなコメントがあったんだけど、そこにここまで特化するとだいぶ違う景色が見えてくるんだなあと。で、『LEVEL3』の話で言うと、あのアルバムの中心曲のひとつだった“Party Maker”がドーム公演とはだいぶ違った趣で披露されていて。ここもあ~ちゃんのコメントをパンフレットのインタビュー記事から引きたいと思います」

たとえば「Perty Maker」なんかは、ドームでは最新テクノロジーとの融合という部分の象徴的な見せ方をしたんですけど、『ぐるんぐるん』では、もっとみんなと近いところで盛り上がる曲にしていきたい。そうやって一緒に曲を育てていきたいという思いもあるんです。

司会者「ドームでは大掛かりな機材や映像を使った派手な演出との組み合わせでしたが、今回はそっちに寄せずに3人のパフォーマンス重視でした」

レジー「今回のライブってここ最近の大箱のコンサートでやってた「最新テクノロジーを駆使した・・・」みたいなパートがあんまりないなと思って見てたんだけど、終演後にパンフレットでこのあ~ちゃんのコメント読んでなんとなく腑に落ちました。Perfumeって生身の3人の女性であると同時に「いろいろな技術やアイデアを増幅させて発信する“メディア”」として機能する場面が多々あって、たとえば去年のカンヌでやった“Spending all my time”とかはそのわかりやすい例だと思うんだけど」



司会者「あれはあくまでもプロジェクションマッピングをプレゼンテーションするためのパーツとしての役割でしたよね」

レジー「うん。で、今回はそういうことよりも「生身の人間として、お客さんと寄り添う」ことを重視したライブだった。それはメジャーデビュー10周年という節目で感謝を伝えるという意味もあるんだろうし、またこれからアメリカという未知の場所に挑む前に英気を養うという部分もあったのかなと思いました。というわけで、ここまでの話を振り返ってこのライブを自分なりにまとめるとこんな感じ」

・“Cling Cling”を軸にした「オリエンタル」路線の具現化→海外戦略のデモンストレーション
・レア曲をふんだんに織り込んだセットリスト→メジャーデビュー10周年の「お祭り」
・「テクノロジー」よりも「距離感、ふれあい」を重視→新しいステージに向けてのリフレッシュ

司会者「ここまでのディスコグラフィーを振り返って、ここから次のフェーズに進んでいくという決意表明のようなライブだったと」

レジー「そうね。で、まとめにあたって手前味噌で恐縮ですが先日のリアルサウンドに書いた記事を引用したいと思います」

『LEVEL3』が作品としての評価とセールスの双方を獲得し、アルバムコンセプトを具現化したドームライブを成功させたことで、彼女たちは国内のアーティストとして一つの極みに達した。これまでの流れはここでひと段落。ここから始まるのは「日本」も「海外」も関係のない「グローバルスター」としてのPerfumeの軌跡である。

司会者「全米デビュー盤の座組みも気合入ってますからね

レジー「ほんとどうなっていくのか楽しみ。最後に今回の海外ツアーのトレイラーを見てみましょう」



司会者「これ何回見てもあがるな」

レジー「そのうち一度海外でライブするのも見てみたいね。とりあえず今回はこんな感じで」

司会者「わかりました。次回はどうしますか」

レジー「ちょっといくつかインタビューを仕込んでたりするのですがとりあえず未定で」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」

2010~2014ベストトラック選びました   #2010sBestTrack 

レジー「今回は過去振り返り企画ということで、ネットで局地的に盛り上がっている2010年代前半ベストトラックを発表したいと思います」

司会者「音楽だいすきクラブ発信の取り組みです。企画の趣旨などはこちらで

レジー「この前の「ネットの音楽オタクが選んだ日本のアルバム」シリーズもそうだったけど、こういうローデータ集める系の企画コツコツやるのほんとにリスペクトしますね」

司会者「どんなプロセスで選んだんですか」

レジー「簡単にまとめるとこんな感じ」

1. 過去の私的年間ベスト(2010年~2013年)を見直して、今の自分にとって「10年代前半ベスト」に入りそうな曲を洗い出す
2. 過去の年間ベストに選んでいない曲でぱっと思いついたものを1.のリストに加える
3. さらに自分のiTunesのライブラリをざーっと見て、入れたいと思った曲を1.のリストに加える
4. 出来上がったリストから30曲選んで順位をつける

※邦楽限定

司会者「過去の年間ベストまとめるだけではないんですね」

レジー「今見直すと自分の中で順位が変動してたり、1年くらい遅れて聴いてはまったやつとかもあるからね。あとは瞬間的に好きだったけど自分にとっての「10年代前半総括」という切り口で見たときに選ぶにふさわしい曲か?という観点もあるし」

司会者「選ぶの大変じゃなかったですか」

レジー「んー、これに関してはそこまででもなかったかも。一応毎年選んでるやつをベースにしちゃったからってのもあるけど、この手のやつって大量に選ぼうと思えばいくらでも選べるわけできりがないじゃん。だからファーストインプレッションというか、このテーマで頭に思い浮かんだピンときた曲をどんどん選んでいきました」

司会者「まあいい曲なんていくらでもありますしね」

レジー「去年の年間ベストの時にも書いたけど、こういうのって無理やりにでも決まった数に絞ることに意味があると思っていて。そこからこぼれ落ちた曲と残った曲の違いに自分の本質が出る、ってスタンスでやってます。では能書きはこのくらいにして、30曲一気に書き並べたいと思います。なんだかんだで自分のここ数年の趣味嗜好がまとまったリストになった気がする。リンク先で聴いてみてください。それではどうぞ」


30. STAY GOLD/佐々木健太郎

29. しあわせになろうよ/嫁入りランドとプロポーズ

28. ミュージック/サカナクション

27. Marshmallow day/Mr.Children

26. バニラスカイ/ hello clouds, goodbye sky

25. 週末Not yet/Not yet

24. 君は僕だ/前田敦子

23. 君と羊と青/RADWIMPS

22. Flower of life/THE NOVEMBERS

21. Joy!!/SMAP

20. 風の歌/GRAPEVINE

19. きらきらキラー/きゃりーぱみゅぱみゅ

18. リニアブルーを聴きながら/UNISON SQUARE GARDEN

17. ラブホテル/クリープハイプ

16. シーズンサヨナラ/東京事変

15. 4月のマーチ/Awesome City Club

14. 奇跡/くるり

13. 青い栞/Galileo Galilei

12. 不自然なガール/Perfume

11. ビギナー/スピッツ

10. 鼓動の秘密/東京女子流

9. ごめんね/ふくろうず

8. ソラニン/ASIAN KUNG-FU GENERATION

7. Saturday night to Sunday morning/Shiggy Jr.

6. くだらないの中に/星野源

5. 制服のマネキン/乃木坂46



4. ダンシンスルーザナイト/ Dancinthruthenights



3. 2人のストーリー/YUKI



2. 最終電車/パスピエ



1. ジングルガール上位時代/ Tomato n' Pine


Tomato n' Pine ジングルガール上位時代 投稿者 minitomato617

司会者「トマパイが1位ということで」

レジー「リリース後しばらくしてから知ったんだけど、ほんとはまったねこの曲は。10年代前半は自分にとってアイドルポップスに接近していく時期なので、そういうのも出てるチョイスになってるかなと」

司会者「なんだかんだでギターバンドもたくさん入ってますね」

レジー「結局自分のルーツそこだからねえ。でも上位10曲見るとど真ん中のそういうやつはアジカンだけだったのが個人的には面白かった。正直この企画は何が上の方に来るのか全く想像できないので結果が楽しみですね。というわけで集計お願いします。今回は特にこれ以上書き添えることもないのでこんな感じで」

司会者「わかりました。次回はどうしますか」

レジー「ちょっといくつか仕込んでる企画がありますがとりあえずは未定で」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」

ロックインジャパンについての雑記14 - 脱臭され続けるひたちなか

何のためのクイックレポートか、そしてNegiccoの問題提起

レジー「前回に引き続き今年のひたちなかの話を。最後にちらっと書きましたが、ここからはこのフェスの運営的な部分でいくつか気になった点があったりしたので備忘も兼ねて書き残しておきたいなと」

司会者「どのあたりが気になりましたか」

レジー「まずはクイックレポートについて。たぶんこれはここ数年、もしかしたらフェスが始まってからずっとこういう傾向があったのかもしれないけど、今年はたまたま自分がそういう場面に出くわすことが多かったので取り上げます。自分が見たライブで面白かったMCがいくつかあったんだけど、それがことごとくクイックレポートではカットされてたんだよね。具体的にはこんな感じです」

宇宙まお
(“あの子が好き”をやる前に)「くるりが始まっちゃう前に一番有名なのやるから、これだけでも聴いてって!」

ソウルフラワー
(“海行かば 山行かば 踊るかばね”のラスト)「安倍はやめろ」「再稼働反対」「憲法壊すな」


中田裕二
「縦ノリさせねーからな!」「どうだ、今日はこれ(人差し指掲げてジャンプする仕草)一回もやらせてないだろ!」


ハイエイタス細美
「ガイガーカウンターで実際に会場の線量を測ってきました」


司会者「線量周りの話はシアターブルックのMCでも触れられてたみたいですね。こちらもクイックレポートには載ってませんでした」

レジー「もちろんまあいろいろ事情があるんですねで終わってもいい話なんだけど、ここまで何でもかんでもカットされてるとクイックレポートの役割って何なんだろうなあとか思ってしまいました」

司会者「今はツイッターとかでクイックレポートよりも早くセットリストとかMCとか出てきちゃいますからね」

レジー「昔は空いてる時間にPCのあるブースまで行って公式サイトからクイックレポート見て、おーこんな曲やったのか!とかって思ってんたんだけど、今はスマホで軽くツイート検索すれば大体雰囲気分かっちゃうもんね」

司会者「そう考えると、クイックレポートと言いつつ「本当にクイックに状況を知りたい人」のニーズには応えられていないんですかね」

レジー「なんかそんな気がしてきた。SNS前の時代は当日にイベントの様子がわかるって時点で「紙媒体と比べクイックなレポート」って意味になってたけど、今は「ツイッターに比べるとクイックじゃないレポート」になりつつあるのかな。もちろん全アーティストが必ずそういう状況になるわけではないから存在意義がないってことはないと思うんだけど」

司会者「ライブ終わってしばらくしてからまとめていくつかのステージの様子を確認したり、もしくは自分が行ってない日の状況が知りたかったり、そういう使われ方になってるのかも」

レジー「そう考えると「クイックレポート」ってものが登場した時代よりもアーカイブ性が求められるようになってるのか。というか自分が名前に惑わされてただけで最初からそうだったのかな?だったらもっとちゃんと練って文章書いたほうがいいような。ほんとに「クイック」にこだわるなら、「MC書き起こし」「セットリスト」「写真」だけをライブ終了直後に配信したほうがいい気がする。これならすごい価値があると思う。手癖で書かれた中途半端な形容詞とかいらない」

司会者「でもきっと掲載できないMCがいっぱいあるからできないんですよそれは」

レジー「政治的な話を載せられないってのは仕方ない部分もあるのかなと思うんだけど、宇宙まおとか中田裕二のも載せないってのはねえ。ちょっとでも「他のアーティスト」とか「客のあり方」とかに触れた瞬間にダメなんだろうね。で、今年はそんな「クイックレポート事情」をあざ笑うかのような情報発信をしたアーティストがいました。これです」



司会者「Negiccoが出演の翌日に自分たちのステージの模様をノーカットでYouTubeにアップしました。袖からの映像なので分かりづらい部分もありますが、ライブの雰囲気はクイックレポートよりもよっぽど伝わってきます」

レジー「これすごいよね。今までやってた人記憶にないんだけどいたのかしら。これ見るとクイックレポートの蛇足感が際立つね。特にNegiccoのはラインダンスに触れてなかったりよくわかんない表現があったりだったから」

司会者「9分50秒くらいからラインダンスを煽ってますけど、この映像だけだとお客さんが足を上げてるかどうかまではわかんないですね」

レジー「横に並んでジャンプしてる人たちは全員やってたという認識でいいと思うよ。ただ、これ見るとこのステージの人全てがやっているわけじゃない、あくまで「一部の盛り上がり」だということがわかる。で、たぶんこのラインダンスは今回物議を醸した「応援行為」に該当するんだと思うんだよね。だからこそどう考えてもライブのハイライトなのにクイックレポートに載ってない。というわけで、次にそのあたりの話をしたいと思います」

司会者「「応援行為禁止」という話については公式サイト及びこちらのツイートをご覧ください」





「応援行為禁止」の先にある(かもしれない)もの

レジー「応援行為の話の前にNegicco以外のアイドルの感想はというと、まあいつもどおり楽しかったって感じで。ゆっふぃー初めて見たけど楽しかったし、リリスクも超気合入ってた。ただ、特に10日は人が少なかった印象がある」





司会者「9mmと10-FEETの裏でした」

レジー「今回応援行為禁止話で「アイドルファンの集客に頼ってるくせになんでこんなことを・・・」みたいな話が出てたけど、実際問題としてアイドルが出ることによるこのフェスの集客への影響って大してないんだよね。たぶんTOKIOクラスでニュースバリューのある人たちだったり、女性グループで言えばももクロとかじゃない限り「客寄せ」にはならないと思う」

司会者「アイドル出る前からソールドアウトが基本のフェスですしね。しかしじゃあなんでアイドル出してるんですかね」

レジー「よくわかんないけど、たぶん「このフェス参加者のマジョリティにとってのいわゆるど真ん中のアクト(9mmや10-FEET、あとはKANA-BOONとかゲスとか)」から同心円を描いていくと、まあまあ近いところに女性グループアイドルが出てくるんだろうね。それこそソウルフラワーやシアターブルックよりよっぽど近い。下手するとくるりやユニコーンよりも近いかもしれない。この辺は前回書いた「ベテランロックバンドにとってこのフェスはアウェー」って話ともつながるんだけど。だから「新しい客を呼び込むため」じゃなくて、「主要な客層」を「満足させる」ために出演者を埋めていくと自然とグループアイドルが出てくるっていう構造なのかなと。今までは「なんだかんだ言っても「ロック」と「アイドル」ってそんなにリスナー層かぶってないのでは、フェスに来る「ロック好き」はアイドル興味ないのでは」とも思ってたんだけど、どうやらそういうことではなくなってきてる気がする」

司会者「「アイドルを客寄せに使うロックフェス」というピント外れの嘲笑と合わせて、「ダイブモッシュ禁止のフェスに何を言っても無駄」みたいな意見もありましたね」

レジー「あったあった。ここについても確認しておいたほうがいいことがあって、ひたちなか含めた「4大フェス」は全てモッシュもダイブも禁止です」

<フジロック>
モッシュ、ダイブ等危険な行為は禁止です。このような危険な行為で他の来場者が被害を受けた場合は当事者同士で解決して頂きます。

<サマソニ>
ダイブやモッシュなどは大変危険な行為の為、一切禁止致します。このような行為が発生しないよう、主催者側は最大限の努力を致しますが、ダイブやモッシュなどの行為により起こった事故、事件、負傷等について、主催者、会場、アーティストは一切責任を負いませんので、予めご了承ください。

<ライジング>
モッシュ・ダイブ他、他のお客様へ危害が加わるおそれがある行為は一切禁止いたします。また、同行為によって怪我・事故等がおこった場合、全て当事者同士で解決していただき、主催者は一切責任を負いません。


<ひたちなか>
ダイブ等の危険行為を固く禁止しています。危険行為を行った参加者には退場等の厳重な措置を取らせていただきますので、ご了承ください。


司会者「建前上はどこも禁止なんですよね。で、ひたちなか以外のフェスは「自己責任」を強調しています」

レジー「ひたちなかも昔は自己責任制だったんですよね」

07
モッシュ・ダイブおよびスタッフにより危険と判断される行為は禁止です。このような行為により負傷した場合、また負傷させた場合も応急処置はいたしますが、主催者・出演者・会場側はその後の責任は一切負いません。

08
モッシュ・ダイブ及び、スタッフにより危険と判断される行為は禁止です。万が一、このような禁止行為により負傷した場合、応急処置は致しますが、主催者・出演者・会場側はその後の責任は一切負いません。

09
ダイブ等の危険行為を固く禁止しています。ダイブ行為を行なった参加者には退場等の厳重な措置を取らせていただきますので、ご了承下さい。

司会者「09年から「厳重な措置」という言葉が出てきます」

レジー「自己責任だと間違いなく「やられ損」なんだよね。だから「危険行為には厳格に対処します」ってのは一応理にかなってると思うし、それで「ロックの精神が死んだ」とかっていうのはナイーブすぎるかなと思う。ただ、今回の応援行為云々はレベルの違う話だと僕は思っていて」

司会者「こういう規約です」

サイリウム、ペンライトなど発光するものの持込、使用は、演出の妨げおよび周りのお客様のご迷惑となるため禁止いたします。

過度なパフォーマンスや応援行為は、周りのお客様のご迷惑となるため禁止いたします。


レジー「「危険かも」じゃなくて「迷惑かも」だからダメなんだよね、今回のは。この違いって結構でかいと思うんですよ」

司会者「何が迷惑なんでしょうかね」

レジー「きっとそこがそんなに吟味されてないと思うんだよねえ。「サイリウムやペンライトが演出の妨げになる」ような繊細な演出なんてこのフェスではほぼないよね。そして「過度なパフォーマンスや応援行為」が何を指すのかわからない。もしこれを厳格に運用するなら混んでるステージでのサークルモッシュとかも対象になるはずなんだけど、たぶん取り締まってないでしょ」

司会者「「サイリウム、ペンライト」の並びで書かれると「ヲタ芸」的なものが対象なのかなと思ってしまいます」

レジー「一応別の規約にこういうのがあるんだけど、ほんとに場所とりまくって物振り回して危ない人たちがいたらこっちで対処できる話じゃないのかな」

会場内外において、他のお客様の迷惑になる行為を行う方、係員の指示に従わない方等は強制的に退場していただくか入場をお断りする場合があります。

司会者「うーん」

レジー「この「応援行為」に関する話って、「なんとなく理解しがたいものをとりあえず排除しておこう」っていう考え方の表れでしかないように見えちゃうんだよね。もはや「安全」「ホスピタリティ」とは関係のない「音楽の楽しみ方」にまで立ち入ってるというか。ここはもっとミュージシャン側もピリピリしていいんじゃないかなと思う。「人権侵害だ!」「このままエスカレートすると徴兵制だ!戦争だ!」と同じようなことが展開されてるというか」

司会者「ブロック指定の足音がすぐそこに!」

レジー「ヲタ芸したい若者の未来を潰す気か!」

司会者「だんだんよくわからなくなってきました」

レジー「冗談はさておき、「周囲の邪魔にならない範囲で」という前提に立った上での「音楽ジャンルに紐づく楽しみ方」ってありますよね。様々なジャンルの人が出演するフェスの良さって、そういうものをいろいろ体感できることだと思うんですよ。たとえば土曜日にたこやきレインボー見てるとき横にアイドル初めて見るみたいな感じの女子2人組がいたんですけど、その人たちがPPPHとかちょっとしたMIXとかをコアファンの動きに合わせてやろうとしてました」

司会者「美しい光景ですね」

レジー「でもああいう運用範囲が曖昧な規約が増えてくるとステージ前の光景が無味無臭になって、そういう文化のクロスオーバーみたいなことすら生まれなくなってくる可能性だってあるわけですよ。これはあくまでもただの可能性の話だしいちいち騒ぎ立てる必要もないんじゃないかってのもわかるんですけど。この規約自体もそうだし、それに関する事実誤認ベースの意見も含めて何か気持ち悪かったので自分なりにまとめてみました。あんままとまってないけど、今回はこんな感じで」

司会者「わかりました。次回はどうしますか」

レジー「うーん、ひとまず未定でお願いします」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」
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