レジーのブログ LDB

「歌は世につれ、世は歌につれ」でもなくなってきた時代に。  ※15/4/23 世の中の状況を鑑みてfc2からこちらに移しました

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2015年06月

アルバム『SEASON』リリースにあたってボールズ山本さんといろいろ話してきた(後編)

司会者「アルバム『SEASON』のフラゲ日となりましたが、前回に引き続きボールズの山本さんへのインタビューをお届けします」

 

 

レジー「前編では去年のロックインジャパンで自分たちの音楽が今のままだとうまく伝わらないんじゃないかという危機感を持つに至って、そこから今まで作っていた曲を全部捨てたなんていうインパクトのある話がありました。後編ではそういう状況においてどうやってアルバムを構築していったかという部分について聞いていますが、こちらにもインパクトのあるエピソードがちらほら出てきました。それではどうぞ」

※前編はこちら 


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続・『SEASON』の基本思想 誰に何を届けるか

 

---SEASON』には今までのボールズのいいところと新しい魅力が両方あるなと思いました。ボールズがこれまでも持っていたノスタルジックさがより切実に響いてくる感じがありつつ、メロディを立てるためのリズムやアンサンブルの作り方がより多様になった印象があります。楽曲制作にあたって特に意識していたことなどあれば教えてください。

 

「今回はまず、やることを自分から制限しないようにしようと考えていました。今まであまりやっていなかったようなやり方でも、とりあえず一旦全部やってみよう、やってみて良くなかったらやめればいい、やっていくうちに使える武器が増えていくはず、というような発想です。たとえば、今まではマイナーセブンスみたいないわゆる「泣き」につながるコードのことをすごいダサいと思っていて使うのを避けていたんですよ。でも、そういうコードってティーンエイジファンクラブとかも普通に使っているわけで、じゃあそういうものでもかっこよく使いこなせるんじゃないかって思ってあえて多用してみたり。で、今までやってこなかったコード進行にメロディを乗せると違う雰囲気のものになるから、それを生かすリズムは・・・って考えていくとリズムパターンもシンプルな8ビートだけじゃなくていろいろ出てきたっていう感じです」

 

---メンバーの皆さんもそれぞれが今までにない引き出しを開けないといけない状況になっていったんですね。

 

「ほんとその通りです。特にドラム(谷口修)はめっちゃ練習してましたよ。今トライしてるものをそのままライブで演奏しろっていうわけじゃないから、とりあえずいろいろやってみようという話をして。それができるメンバーで良かったなと思います。めちゃくちゃ喧嘩はしましたけどね。僕、1回ジャスミン(星野隼一、Gt.)をクビにしたんですよ。事務所の人も知らないと思うんですけど」

 

---ほんとですか(笑)。

 

「もう練習来るな、って言って。何でそれを弾いてるのか教えてくれ、もっと頭使ってくれ、お前は夏何を見てたんやって。もちろんさぼってたってことではなくて、感じ方が違うのは当然だと思うんですけど。でもやっぱり今までと同じことをしていてもダメだと思ったし、手癖を超えたものを見せてくれないならそいつよりうまいサポートメンバー入れればいいだけなんで。俺はこれもできるぞってのを提示してくれ、全員が持ってきてくれというのはかなり言いました。だからみんな相当がんばったと思います」

 

---そんな壮絶な感じだったんですね。

 

「僕が誰かに怒っていても本を読みだすメンバーがいるくらいなんで、日常茶飯事らしいんですけど。僕は毎回本気なんですが、恒例行事みたいになってましたね。喧嘩した後は大体LINEで謝ります」

 

---(笑)。歌詞についてはいかがですか。今までのふわっとした歌詞から変えなくては、という問題意識があったということでしたが。

 

「音作りを制限なくいろいろやっていったのとは反対に、歌詞については「誰に何を言いたいのか」をはっきり決めるということを特に意識していました。去年の夏前にあった「魔法」と「ひみつ」以外は、聴いてほしい人が明確にいます。「青写真」と「STEP」は、僕と同じくらいの年頃の人に向けて作りました。「ファンタジア」は特定の女性だし、「ギター」は昔付き合っていた彼女だったり。「アンセム」は・・・全国民ですね(笑)。普段はあまり使わない<走れ>なんていう言葉も使っているし。「瞬き」は死んだじいちゃん。今まで自分で歌詞のテーマは「街と人」って言っていて、「これを歌ってこういう風に連想してくれたら嬉しいな、こんな感じが気持ちいいでしょ」くらいに思っていたんですけど、夏以降に作った曲に関してはどれも「あなたに聴いてほしいんです」という曲です」

 

---なるほど。楽曲ごとの話が出たので、気になった曲について伺えればと思うんですが。まずはアルバム冒頭の2曲、「青写真」と「STEP」はかなりインパクトがありますよね。前作よりもわかりやすくパンチが強くて。

 

「この2曲は、ほんとに去年の夏の体験がなかったらできなかった曲だなと思います」

 

---「青写真」はボールズの曲の中ではBPMがかなり速めだと思いますが、これはここまで話に出てきている「ライブ」「フィジカル」というところを意識してのものですか。それとも「このメロディを生かすならこのアレンジ」という発想でこういう曲調になったのか。

 
 


「イントロのアレンジは、ライブでの機能性を考えたところもありますね。曲全体としては、ほんとはミドルテンポのものを作るつもりだったんですけど、何回やってもしっくりこなくて。で、一回コードめちゃくちゃ速く弾いてみようってやったら笑えるくらいダサかったんです(笑)。でも、そこにメロディと歌詞を乗せてみたら全然違うものになった感触があって。あ、歌と歌詞の力ってこれか、と思いました」

 

---冒頭の歌詞、<オレンジに染まる空と 校庭に響くベルが合図だった>っていうフレーズがすごくボールズっぽいというか。ボールズってオレンジ感がありますね、僕の中では。

 

「ありがたいですね。夕焼け感」

 

---そうですそうです。

 

「なんかすごく寂しいんですよね、僕いつも。根暗なんですよ。根暗感出てますよね僕」

 

---根暗感は出てますね(笑)。BPMが速いからと言って「一体感のあるロック」みたいなのにならないのも山本さんのそういうところとつながるのかなと。どっちかというと焦燥感というか・・・

 

「そうなんですよね、一人でうわー!って焦っている感じ。いくの?いかないの?いけ!みたいな曲ですね。・・・一体感生む曲ってあんまないよな。「魔法」くらいかな」

 

---その辺はきっと山本さんの作家性というか。

 

「まだできないのかもしれないですね」

 

---ああ・・・でもやんなくていいんじゃないですか?

 

「そうですよね。SWEET LOVE SHOWERのときにお客さんをジャンプさせたりとかしたんですけど・・・みんなジャンプしてくれたんですが、なんかちゃうなと思って(笑)」

 

---別にみんなで肩組まなくても一体感って生まれますよね。みんながひとりになってたら、それはそれで一体感があるような。

 

「そうなんですよ、そうなんですよね。心の中でガッツポーズしてるやろみんな、拳上げてるでしょっていう雰囲気になるときがあると思っていて。2月に下北沢SHELTERでやったライブで「アンセム」を歌ったときにはそうなってたんです。あ、みんなを打ち抜いてるなって」

 

---うん、その空気感は記憶にあります。

 

「あの感じなんですよね、欲しいのは。僕らはそこを目指さないといけない。そのためには歌唱力も、ずばっと打ち抜く歌詞も、両方必要なんだなと」

 

---ひとりひとりを打ち抜くことで逆に一体感を作るっていうことだと、最初に名前が出てたindigo la Endなんかは結構そういうことをやっていますよね。

 

「そうですね、indigo la Endplenty

 

---あ、plentyね。なるほど。

 

「やばくないですかあれ!誰も手上げてないのに、どう考えても全員感動してるんですよね」

 

---YouTubeにあるストリングス入れたグローブ座の・・・

 

「あ、見ました見ました」

 


 

---あれはすごいですよね。

 

「やばいっすよね!あれはほんまに歌の力ですよね。やってることは違えど、やっぱあのレベルを目指したいですね」

 

 

STEP」はバンド自身についての歌

 

---2曲目の「STEP」は笹路正徳さんをプロデューサーに迎えて制作されましたが、共同作業をしてみていかがでしたか。

 


 

「笹路さんはバンドがやりたいことを優先してくれるというか、「こういう風に聴かせたい」っていうことに対して的確なアドバイスをくれるというスタンスだったのでとてもやりやすかったです。僕らの発信したいことをより強固にしてもらったという感じなので、すごく感謝しています。曲の原型自体はそこまで変わってはいないんですけど、ストリングスだったり、ギターのおかずだったり、転調前に別のコードを挟むか挟まないかとかだったり、細かい部分を一緒に考えました」

 

---この曲は自分と同世代の人に向けて歌詞を書いたとのことでしたが。

 

「そうですね、モラトリアムっぽいことを書いているんですけど。あと、この歌詞、実はバンドのことでもあるんですよね。ユニコーンの「素晴らしい日々」は男女のことを歌っているけどメンバーへのメッセージになっている、みたいなのを一度やってみたくて」

 

---そう思って歌詞を見ると切ないですね。<じれったく甘いニューソングは僕をまた置いてきぼり>というくだりとか、夏フェスを経たバンドの状況の話をお聞きした後だといろいろ含んでいるところがあるような。

 

「バンドへの想いをやっと言葉にできた感じです」

 

---あと僕は「ギター」が好きです。以前ライブで聴いた時にもちょっと思ったんですけど、サニーデイサービスっぽい日本的な情緒があって。

 

「ずっと一緒にやっているディレクターの渡辺さんがサニーデイサービスを手掛けていた方なんで、それも関係しているのかもしれないですね。そう言えば渡辺さんは「ギター」をリード曲にしたいって言っていました。「青写真」と「ギター」で似たような焦燥感を表現してるかも、っていうのはメンバーとも話しましたね。僕は「ファンタジア」が好きです。サビの歌詞とかすごく気に入ってます」

 

---「ファンタジア」はまさにボールズのイメージ通りの曲だなあと思いました。

 

「そうですね。「ファンタジア」と「ひみつ」はそうなってるかなと思います」

 

---あと、「瞬き」はバンドとしてもかなり新境地だなと。この曲でアルバムが終わるのも面白いというか。

 


 

「あの曲は阪口(晋作、Ba.)もツイッターで言っていましたけど、アウトロが特に気に入っています」 
 

 

---歌詞のですます調も今までになかったし。

 

「じいちゃんに手紙書いている感じで作ったんで、ですますがおおげさじゃなく受け取ってもらえる曲かなと思っています。歌詞に関しては、これで行きたいって言ったら一回阪口に反対されたんですけど。<無責任だと叱ってくれた>のところがジャパレゲっぽいと言われて」

 

---(笑)。一生一緒にいてくれや、ですか。

 

「「マジでやめてくれ、すげーいやや、俺ほんまいやや」って。また喧嘩になったんですけど(笑)。これに関しては絶対この方がいいと思ってます」

 

 

「圧倒的なもの」を作るために

 

---今日お話しさせていただいて、今のロックバンドにとってのフェスというものの存在の大きさがよくわかりました。

 

「そうですね。今まではCD出して聴いてもらって、たまにワンマンをやるくらいが理想だったんですけど。でもライブにはライブのやり方があって、ライブでしか伝えられない曲の良さもあるはずなんです。せっかく作った自分の曲なんで、家で聴くだけでは伝わらない魅力も余すことなく伝えたいと今は思っています。だからライブもフェスも自分にとってはすごく重要だし、今年は絶対リベンジしたい。自分たちのいる位置って、一見難しいと思うんですけど、すごくシンプルだと思うんですよね。去年の夏のことも含めていろいろ辛いことや嫌なことがあったし、どうしたらいいんだろうって悩んでいたんですけど、結局のところはみんなが圧倒されるいい曲と、みんなが圧倒されるいいライブ、その2つがあれば問題ないんじゃないか。それに気づいてから吹っ切れてきたというか」

 

---今の話に関連してなんですけど、山本さんのおっしゃってる「いい曲といいライブがあれば問題ない」というのは本当にそうだと思っているんですが、一方で今の時代は「バンドもたくさんいる、音楽以外の情報も世の中にいっぱいある、その中で自分たちの存在にどうやって気づいてもらうか」という部分がより重要になっている現状がありますよね。善し悪しは置いておいて、実態として。で、バンドによってはバンドのメンバーがそこにまでコミットして、どうやって情報を作るかとかまでコントロールしている人たちもいるじゃないですか。

 

「多いですね」

 

---そういう状況に対して、「ミュージシャンがそこまでやる必要があるのか」って言う人もいれば、「自分たちの音楽を伝えるためにはそこまで視野を広げるべきだ」って言う人もいて。僕は後者寄りの立場なんですけど。

 

「はい」

 

---乱暴な言い方かもしれませんが、「いい曲といいライブは絶対必要なんだけど、いい曲といいライブだけだと届かないことがある」って思っています。そういうときに、それでもその2つで突破していくんだっていうことなのか、それとも他に別のことをしなきゃいけないって思っているとか、何かありますか。すみません、ゆるい質問なんですけど。

 

「あ、いえいえ。僕、圧倒的であれば大丈夫だと思っているんで。もちろん楽曲とライブ以外のところでの見せ方とかを全く考えていないわけでもないですけど、そういうことは人前に立つ最低限のレベルがあればいいのかなと。笹路さんとも「圧倒的であれば広まるから」という話をしていたんですけど、現時点では僕はそういうスタンスです。圧倒的なものを作れるように、まずは細かいことをコツコツやっていこうと思っています」

 

---今回の『SEASON』は、その「圧倒的なもの」の近いところまではいけたんじゃないかっていう実感はありますか。

 

「少なくとも、去年の今の段階ではこんなアルバムを作っているとは思っていなかったので。自信を持って聴いてもらえる曲が揃っていると思います」

 

---次に向けてまた曲作りをしているんですよね。

 

「そうですね、今回のともまた全然違うと思うんですけど。これからアルバム何枚作ってもそうだと思いますが、前作に対して敬意を持ちつつも中指を立てて進んでいきたいなと。今までの経験ややってきたことを踏まえたうえで、新しいものを見せていきたい」

 

---変わらないためには変わらないといけない、なんて言いますよね。

 

「ああ、いい言葉ですね。そういう気持ちでこれからもやっていきます」

 

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司会者「インタビューは以上になります。何かあれば」

 

レジー「歌詞の話が前後編通してあったけど、「言葉の強度」みたいなところは今のポップミュージックにおける論点の一つだよね。話題になったクラムボンのミトさんのインタビューでも同じようなことを言ってたし。ほんとなかなか稀有なことをやってるバンドだと思うので、今回のアルバムがより広がったら嬉しいですね。山本さんお時間いただきありがとうございました。とりあえずこんな感じで」

 

司会者「わかりました。次回はどうしますか」

 

レジー「インタビュー含めいつか仕込んでるものもあるのですが、とりあえず未定でお願いします」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」

アルバム『SEASON』リリースにあたってボールズ山本さんといろいろ話してきた(前編)

司会者「前回のShiggy Jr.に引き続き、インタビュー企画をお届けします」

 

レジー「今回は624日にアルバム『SEASON』をリリースするボールズのボーカルでありソングライターでもある山本剛義さんにお話を伺ってきました」



司会者「山本さんとはライブハウスで顔を合わせたことはありましたが、ちゃんとお話しするのは今回が初めてですね」

レジー「ボールズは改名する前、ミラーマン名義のアルバムがタワレコでプッシュされてて知りました。あれ2013年の冬だからもう結構時間経ってるんだなあ」

 

 

 


司会者「その後ライブも結構見てますよね」

レジー「うん。去年のアルバムの『スポットライト』もすごい良かった。ちゃんと歌を届けようとするバンドって今貴重だし、次代を担うバンドの一つだと思っています。で、『SEASON』に収録されてる曲もいくつかライブで聴いてて期待が持てる感じだったので、意気揚々とした話が聞けるかな~と思ってインタビューに赴いたのですが、予想外にシリアスな内容を含んだものになりました。まずは前編からどうぞ」


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2014年夏、フェスで受けた衝撃

 

---まずは昨年の夏に『スポットライト』をリリースしてから今に至るまでのお話をさせていただければと思います。前作『スポットライト』ですが、あの作品を出した後の反響や手応えはいかがでしたか。
 

 

「・・・思っていたよりも全然売れなかったですね」

 

---そうなんですか。

 

「何で売れへんのかなってのを考えたんですよね、アー写が良くないんじゃないかとか音楽と関係のないことまで。いろいろ考えて、『スポットライト』はアルバム1枚で聴かせる盤やったなっていうのがひとつの結論として出たんですけど。僕はそういう音楽が好きなんですが、アルバム1枚通して聴かせるという考え方がもしかして時代に合っていないんかなと・・・」

 

---「今の音楽の聴き方」という話でいうと、確かにアルバム全体で聴くというよりはライブやフェスの場において11曲でどれだけ盛り上がれるかということがますます重要になりつつありますよね。ボールズも夏フェスやイベントにいくつか出演されていたと思うんですが、自分たちへの反応や他のバンドのパフォーマンスなどから何か感じたことはありますか。

 

「一発目がROCK IN JAPAN FES.、ひたちなかだったと思うんですけど、それが全然自分が思い描いていた感じと違って。このままの自分たちのやり方だと、フェスが音楽と接する場として重要になっている今の日本では戦えないなと思いました。自分の人生の中でも初めての挫折と言ってもいいような体験で・・・ショックでした。去年の夏はほんとにしんどかったです」

 

---具体的にショックだったのはどういった部分ですか。

 

「まず、そもそも人があんま入らなかったです。それに関してはバンドだけが悪いという話ではないと思いますが、そこにいた人をどれだけ楽しませることができたかという部分で他のバンドに圧倒的に負けているのを感じて。たとえば自分たちがやる前にサンボマスターを見たんですけど、お客さんを満足させている度合が僕らと桁違いでした。あとは・・・歌を聴きに来ている人が少ないな、と思いました」

 

---ああ、なるほど。

 

「歌を聴きに来ているわけじゃなくて、明らかにフェスそのものを楽しみに来ている人がたくさんいて。それに加えて、他のバンドのタオルを巻いたボールズのことが初見のお客さんもちらほらいるわけです。そういう人たちに対して、自分たちの音楽が全く刺さっていないのを体感したというか。ステージから見ていると、初見の人を何割とれたかっていうのは何となくわかるんですよね。もちろん全員とりたいと思ってやってはいますが、リアルな話をすると半分くらいとれれば成功かなとか、あかんときでも3割はとれるなとか。ただ、ひたちなかではそれがゼロだったんです。あくまで自分の中では、ですけど」

 

---フェスだと途中で帰っちゃう人たちもいますしね。

 

「そうですね・・・いつも来てくれるお客さんは「ずっと応援してたバンドがフェスに出てる」って感じで喜んでくれているのもわかって、それはすごい自分も嬉しかったし励みになったんですけど、でもやっぱりそれだけじゃ意味がないというか。そういう人を満足させつつも、そこにいる新しい人たちも巻き込んでいかないと先がないなと思って。今まではあかんライブしても「ここがあかんからこう直して次こうやろうぜ」って進んでいけたんですけど、ひたちなかでは初めて「あ、やばい」って思って本当にどうしていいかわからなくなってしまって」

 

---そんなことがあったんですね。僕は去年の9月に下北沢SHELTERでやったワンマン、まさにひたちなかの後のライブを見させていただきましたが、そのときの印象としては以前と比べて結構変わったなという感じだったんですが。

 

「そうですね、ひたちなかで落ち込んで、8月末のSWEET LOVE SHOWERでいろいろ試したらちょっと見え始めて、そこからのワンマンという流れだったんですけど」

 

---具体的にはどういう問題意識を持って、何を試していったんですか。

 

「一言で言うと、歌を聴いてもらうための工夫ですかね。どうやったらこっちに入り込んでもらえるか、ということをよく考えました。ライブとしてもっとフィジカルな部分を出していこうとか。僕らの音楽に対しては「爽やか」とかって言われがちなんですけど、僕自身はそういうパーソナリティでもないから、暑苦しいとかエモくてしんどいとか思われたとしても一旦全部出してしまおうと。そこからちょっとずつ変わっていきました。最初はその辺の問題意識をメンバーと共有するのが難しくて、殴り合いの喧嘩とかもしたんですけど(笑)。9月のワンマンの時には、そういう考え方がそれぞれのメンバーに明確に芽生えてきていたと思います」

 

 

やーまん、ライバルたちを研究する

 

---「フェスに歌を聴きに来てる人が少ない」という話がありましたが、ボールズのコアにある「歌をちゃんと聴かせよう」という取り組みって、すごく普通なようでいて意外とそれをやっているバンドって少ないような気がしていて。

 

「そうですね」

 

---そういう立ち位置について、向かい風みたいなものは感じたりしますか。

 

「なんかあの・・・シーン自体がヒットしているから売れる、みたいな状況ってありますよね。いわゆるシティポップ、音楽的にはシティポップじゃないのかもしれないですけどそう言われるものがあって、そこに対してすごい追い風が吹いているなってのは見ていて思います。そういう場所と、あとはフェスっぽいバンドに風が吹いていて、その間にいる自分たちのところは何もない。凪、みたいな。何でも自由に始められる場所ともいえるけど、誰も助けてくれない、自分で走っていかないといけない場所だなとも思いますね」

 

---なるほど。シティポップと呼ばれているシーンも気になるんですね。

 

「もともとは大阪のそういう界隈から出てきたバンドではあるので。でも、そこにはいたくなかったんです。肌が合わなかったというか。それでそこを飛び出して。以前はそっちの人たちと対バンをしたときに物販もCDもよく売れていたんですが、だんだん売れにくい状況に変わっていったんです。だから自分の思った通りに移行できていると思っていたんですが、でもじゃあ移行した場所でどうやるの?となったときに、考えていたほど甘くなかったなと。わかりやすくどちらかに振り切ったらいいのかもしれないけど、僕はその2つの間で戦いたいので」

 

---その間にいるのがボールズのいいところというか、魅力だと思います。

 

「僕もそう思っています」

 

---お話しいただいた夏の経験も踏まえたうえで、今の場所を基点に戦っていくためにはどういう部分に注力するべきだと考えていますか。

 

「当たり前と言えば当たり前なんですが、歌をちゃんと届けるためには特に歌詞が重要だということに気づきました。今までは「メロディが良ければ歌詞はそこまで・・・」くらいに思っていて、自分が好きなふわっとした歌詞を何となく書いていたんですけど。去年の夏を経てからは、「歌い出し1秒で勝負できないといけない」とか考えるようになりましたね。最近はフェスとかサーキットとかでも他のバンドのライブをメンバー全員で手分けして見て、そういう観点で研究したりしています」

 

---いろいろ見る中でインスパイアされたバンドっていますか。

 

「バンドで言うと・・・クリープハイプ、indigo la Endback number3つですね。まずは全部歌詞が良くて。クリープハイプは職業作家レベルの歌詞がいっぱいあるし、indigo la Endは歌詞とメロディの一体感がすごい。back numberは普通にCD全部買いました。大阪城ホールのライブもすごく良かったです」

 

---研究家肌ですね。

 

「でもほんと夏以降ですよ、最近の音楽をそうやって聴くようになったのは。歌詞とかみんなどうやって書いてるんやろ、なんでこの人たちのライブはぐっと来るんやろ、って考えながら見たり聴いたりしているうちにいろいろ自分の中で感じるものがあって。やっぱり、いろんな音楽を知っている方が曲って作りやすいと思うんですよね。引き出しがあるから。ライブも全く同じで、30分なり1時間なりの組み立て方もいっぱいライブ見ている人の方がいいライブを作りやすい。今まではメンバー全員あんまりライブに行っている感じでもなかったので、お客さんがこのタイミングで何を求めているかとか全然イメージも持たずに思った通りやればいいやみたいな感じだったんですよね。どうやったらもっと届くんやろう、どうやったらもっと響くんやろう、っていうのは人のライブを見ることがすごく勉強になりました」

 

 

SEASON』の基本思想 一掃されたストック

 

---『スポットライト』については「アルバム1枚で聴かせる盤だった」という自己分析があったわけですが、それでは新作の『SEASON』はいかがでしょうか。

 

「前のアルバムは「全体でどう聴かせたいのか」っていうビジョンがあってそこに向かっていったんですけど、『SEASON』はそういうコンセプトありきではなくて全曲シングル狙いで作っています。そこが決定的に違いますね。どこから聴いてもらっても勝負できるというか、たとえば5曲目から聴こうが8曲目から聴こうが、掴める自信があるアルバムになったと思います」

 

---基本的なところなんですが、収録されている曲はいつごろに作ったものでしょうか。

 

「これ、僕今日すげー話したかったことなんですけど。「ひみつ」と「魔法」は去年の春にはできていたんです。そこからずっと曲を作っていてストックはいっぱいあったんですけど、さっき話したフェスでの体験があって、そこで今までのもの、その2曲以外のものを全部捨てたんですよ。これじゃ戦えないって」

 


 

---へー。

 

「それでまたゼロから始めて、「ギター」ができて、「瞬き」ができて。そこから「アンセム」「ファンタジア」「STEP」「青写真」かな。だから制作時期は曲によって結構バラバラです。で、自分で気づいたんですけど、精神的にしんどい時に作っている曲ほどキャッチーなものが多いなあと。落ち込めば落ち込むほど明るくてキャッチーな曲ができるというか。自分でも理由はよくわからないんですけど。反動みたいなものなのかもしれないです」

 

---そう言えば前回のアルバムのインタビューで「次はソウルミュージックをやりたい」なんておっしゃっていたと思うんですが。 

 

「そういうのも全部捨てましたね。何か違うなと思って。これなら別におっさんになってからでもできる、今やらなくてもいいなと」

 

---捨ててしまったソウルミュージックを意識した楽曲は、残った楽曲とはだいぶ違いますか。

 

「違いますね・・・うん、全然違います(笑)。大きいところで演奏するイメージができなくなっちゃったんですよね、途中で。そのとき作っていたものは今でも自分で聴くくらい好きなんで何とかしてやりたいなとは思うんですけど、たぶん今それを出しても誰も聴いてくれないと思うんですよね。自分たちが好きなことをさらっとやって、それをみんなが自然に聴いてくれるような環境をまずは自分たち自身で作らないといけない。『SEASON』はそのための第一歩です。誰かと結託して盛り上げていこうとかじゃなくて、自分たちだけで状況を動かしていかないといけないという危機感バリバリのアルバムです」

 
 

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司会者「紆余曲折あったうえでのアルバム作りだったと」

 

レジー「うん。やっぱりフェスというものはいろいろな影響があるんだなあと。個人的にはひたちなかの特殊性みたいなものにも少し思いを馳せてしまったけど。後編ではさらに『SEASON』の楽曲に迫っていきます」

 

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」

 

レジー「と言いつつ、更新予定日は23日火曜日です。それまでしばしお待ちください」


※後編はこちら 

いよいよメジャーデビュー! Shiggy Jr. 「サマータイムラブ」リリースインタビュー(後編)

司会者「前回に引き続き、Shiggy Jr.のメジャーデビューシングル「サマータイムラブ」リリースに関連したインタビューをお届けします」

 


 

レジー「前編ではメジャーデビューという決断について、あとは「サマータイムラブ」の歌詞についてなどに触れました。後編では「サマータイムラブ」「keep on raining」それぞれの演奏面や、ライブとの向き合い方についてお話しいただいています。それではどうぞ」



前編はこちら
 
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気持ちよさを支えるグルーヴの秘密

 

---「サマータイムラブ」は池田さんがおっしゃるようなキュンキュンした感じもありつつ、楽曲としてはかなり腰に来るというか、踊れる感じになっているなと思いました。ドラムとベースのお二人はどういうところに特に気を使いましたか。

 

諸石和馬(Dr.)「俺が意識したのはとにかくシンプルにして、踊れるようなグルーヴにするということです。ディスコっぽい感じというか、キックとスネアがしっかり入ってきてフィルはタカタカタカタカだけ、みたいな感覚を狙っていました」

 

森夏彦(Ba.)「シンプルなドラムと動くベースの組み合わせがあの曲のビート感につながっているのかなとは思いますね。ベースでずれというかリズムの揺れを作っている感じです。自分にとって苦手なスラップを多用する曲で大変だったんですけど。小難しいこともいろいろやっています」

 

諸石「リズムに関しては結構話したよね」

 

森「そうだね」

 

---原田さんも含めて。

 

諸石「いや、ここ2人で完結してたかな」

 

原田茂幸(Gt.)「うん。そこは関与しない」

 

---そこは口出ししないんですね。原田さんみたいにデモから作りこむ方だと、細かいところまで自分が思った形にしてほしいというタイプの人もいるじゃないですか。

 

原田「基本的なリズムパターンが変わらなければ僕は気にならなくて。たまに余計なフィルとかがあったら言いますけど、基本はお任せです。その方がいいと思う」

 

---わかりました。次に2曲目の「keep on raining」についてお聞きしたいんですけど。「サマータイムラブ」と「keep on raining」の組み合わせには、バンドの持つ2つの違う側面がいい具合に出ているなあと思いました。それこそ「Saturday night to Sunday morning」と「サンキュー」とか、「LISTEN TO THE MUSIC」と「baby I love you」とか。

 

原田「特に狙っていたわけではないですが、確かにそうですね」

 

---keep on raining」のリズムの感じは今までのShiggy Jr.にはあまりなかった引き出しのように思いますが、リズム隊お二人にとっては得意な領域なんじゃないですか。

 

森「そうですね、こういうリズムパターンは2人でよくやっているんで」

 

諸石「十八番のフレーズだよね」

 

森「ただ、これも「サマータイムラブ」と一緒でスラップが多いから苦労はしましたが。「サマータイムラブ」がしっかり固めてやっているのに対して、こっちはちょっと遊びの要素も入れています。フェードアウトするところとか。レコーディングに関してもあんまり細かく直さずにグルーヴをそのまま入れました、という感じです」

 

---それに引っ張られてなのか、原田さんのギターもカッティングの感じがいつもより跳ねているというか、これまで以上に山下達郎感が出ていると思いました。

 

原田「めっちゃ頑張ったんだよね、あれ」

 

諸石「徹底的な指導があったからね、エンジニアさんから」

 

---そうなんですか。

 

原田「(小さい声で)そうですね・・・」

 

諸石「(笑)」

 

森「顔がこわばってる」

 

---もうちょっと具体的に(笑)。

 

原田「夜な夜ながっつり直されて」

 

池田智子(Vo.)「朝までやってたよね」

 

原田「あの時間やりたくないんだよね、集中力が全然なくなっちゃう」

 

---その指導はリズムに関してですか。

 

原田「リズムっすね、完全に。うまくなりてーなって思いながらやってました(笑)」

 

---池田さん的にはどうですか。僕この曲の池田さんのボーカル、超好きなんですけど。

 

池田「おおー、良かった!歌いたいことができたな、やりたいことができたなと私も思います。この曲は歌詞が女の子らしい感じなので、それを引き立たせるにはブリブリ歌うんじゃなくてかっこよく歌いたいと考えていました。今回レコーディングする前にジャクソン5を聴いて練習してたんですけど、子どもの頃のマイケル・ジャクソンみたいな「声は可愛いけど歌唱力がしっかりある」っていうギャップみたいなものを出せたらいいなと思っていました。リズム隊をちゃんと聴いて、細かい歌い回しを入れて声を張るところはしっかり張って、というのはこの曲では特に意識しています」
 

 
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「国民的な人気者」への第一歩として

 

---先日のコンベンションライブでは、これまでの「グラミー賞」という大目標に加えて、「東京ドーム」「100万枚」「紅白」というより具体的な目標が掲げられていました。皆さんと同じ編成のバンドでその3つを実現しているのって、ジュディマリくらいだと思うんですけど。

 


 

池田「そっか」

 

原田「確かに女性ボーカルで男3人ってなかなかいないから」

 

---今回のメジャーデビューシングルは、そういうクラスのところまで行くための第一歩ですよね。まだShiggy Jr.のことを知らない方たちに、まずはどういうことを知ってもらいたい、届けたい、見てもらいたいと思っていますか。

 

原田「今までと同じなんですけど、曲を聴いて単純に楽しいなって思ってほしいです」

 

池田「それは私も一緒ですね。あとはなんだろう・・・もし「J-POP=ちょっとダサい」みたいなイメージがあるんだとしたら、そういうのを変えたいというか。「流行っている曲を聴くのはかっこ悪い」ではなくて、みんなが好きなものを好きと言うのが恥ずかしくないような世の中になってほしいし、みんながShiggy Jr.を聴いてるって言いたくなるようなバンドでありたいと思います」

 

---存在としてポップであるってそういうことですよね。

 

池田「ほんとそうです。ずっと言っているけど、ディズニーランドやSMAPみたいな「みんな好きじゃん、だっていいもんね」っていう存在になりたいです」

 

---2人はどうですか。

 

諸石「まあ大体、2人が言っていることと一緒で」

 

---4人の意見が統一されているのがいいですね。

 

池田「4人でいつも話しているから、まとまってきていると思います。1人が答えたら、大体ね」

 

森「そう、それそれ、っていう」

 

---(笑)。知らない人に届けるということに関連して、Shiggy Jr.のライブについてお聞きしたいんですけど。今年皆さんのライブを4回見たんですが、1回が先日のコンベンションライブ。で、あとの3回はアウェーというか、Shiggy Jr.目当ての人がマジョリティではない場所だったんですよね。MUSICA主催のバレンタインロック(214日@LIQUIDROOM ebisu)では、最初ちょっとフロアが静かな感じがあったんですけど。

 

池田「うんうんうん」

 

---それから高崎でUNISON SQUARE GARDENと対バンした時(326日@高崎club FLEEZ)。

 

森「ああ、確かに」

 

---あの時は後ろの方にいたんですが、ライブが始まった時はお客さんも様子を見てるような雰囲気があった気がします。あとVIVA LA ROCK55日@さいたまスーパーアリーナ)も、初めてShiggy Jr.を見る人たちが多かったですよね。で、どのライブも最終的にはすごく盛り上がっている印象があって、このバンドはアウェーに強いなあといつも思うんですけど。初見の人にShiggy Jr.の音楽を届けようというところで何か気をつけていることはありますか。

 

原田「そういうことはよく話すよね。もちろん自分たちが100%楽しむのは当然のことだけど、見てくれる人のことも考えるというか」

 

森「来てくれるお客さんをイメージしながらスタジオで毎回シミュレーションしてます」

 

池田「たぶんこういう客層で、それに合ったセットリストはこれで、あえてガンガンいくのか見ながらゆったりめにライブをするのかってことを考えて。そのうえで、最終的にはガバッてお客さんをとって帰らなきゃねっていう気合を入れてライブをするようにしています。バンドの10か条にも「アウェーの方が燃えるんすよね、実際」っていうのがあってライブ前に皆で唱えるんですけど、そういうモードで怖がらずにいくのがすごく大事だなと。自分が心を開かないと誰も心を開いてくれないと思うから、私はみんなのこと好きだよー!盛り上げに来てるよー!よろしくねー!という気持ちでステージに立っています。他のメンバーもそうだと思いますけど」

 

---バンドのそういう心意気は見ていてすごく感じますね。

 

諸石「VIVA LA ROCKの前はめちゃくちゃ話したもんね、どういうライブにしようかって。どんなお客さんが来るかなとか、フェス好きな人はどんなライブが好きかなとか」

 

森「クリープさん(クリープハイプ)の裏で」

 

池田「ロックがめちゃくちゃ好きみたいな人は来てくれるのかなとか、一番手だからあっためる役だよねとか」

 

諸石「あの後の六本木のライブ(TOKYO M.A.P.S 56日@六本木ヒルズ)はまた全然違ったし」

 

---ライブごとにそういうことを考えるんですね。

 

原田「最近はより考えるようになりましたね」

 

池田「楽しいよね、そういう作業は。同じ曲をやるにしても、ライブっぽくバーッとやるときもあればピリッとかっこよく聴かせようというときもあるし。自分たちのやりたいことをちゃんと伝えるためにどうすればいいか考えるという感じです」

 

---正しく伝えて、それでお客さんに喜んでもらって。

 

池田「それが一番ハッピーですね」

 

原田「ポップスをやってる人たちはそういうことを普通に考えてやっている気がするな」

 

---ポップスと言えば、昨日(514日)原田さんと諸石さんはいきものがかりのライブを見に武道館へ行かれていましたね。

 


 

諸石「良かったですよー」

 

原田「めっちゃ良かった。すごかったね」

 

---いきものがかりはどの辺がすごかったですか。

 

原田「演奏は当然うまいし、間もいいし、MCとかも含めて完璧だと思いました。でも自然体で無理してないし」

 

諸石「自分が今まで武道館で見たのがイエモンと氣志團でどっちもロックスターだったので、いきものがかりのあの身近な感じはほんと衝撃を受けました」

 

原田「ああいうライブをちゃんとやれたらいいよね」

 

諸石「あそこに立たなきゃいけないなって話はしてました」

 

---いきものがかりのような間口の広さをShiggy Jr.としても目指していくというか。

 

原田「色は違うにしても、そういう風にはなれたらいいなと」

 

諸石「10代から70代くらいまでライブにいたから。すごいよね」

 

池田「最高だね」

 

---そういう形で売れるバンドってなかなかいないというか、たとえばフェスでは盛り上がっていたとしても世の中的にはそんなに有名ではないみたいな人たちも多いような気がします。いきものがかりみたいにお茶の間レベルで知られるバンドにShiggy Jr.がなるといいですよね。

 

森「なりたい」

 

池田「なった」

 

諸石「お願い事ノート的には「なった」だね(注:お願い事ノート→池田がバンド活動における夢や成し遂げたいことを書き連ねているノート)」

 

---完了した形で書いてあるんですね。

 

池田「はい。この前見返していたら、group_inouさんと仲良しになって共演したって書いてあって。叶ってるー!って(笑)。あと代官山UNITがいっぱいになったって書いてありました(注:428日の自主企画「なんなんスかこれ。vol.2」@代官山UNIT、共演はgroup_inouNONA REEVES。チケットはソールドアウト)」

 

---すごいですね。

 

池田「結構すごいと思いました」

 

森「(唐突に)フェンダーUSAとエンドース契約した」

 

池田「書いた方がいいよ、ほんとに」

 

----(笑)。ありがとうございました。アウェーという話をさっきしましたけど、7月の頭には完全ホームのファーストワンマンがありますね。初のワンマンということで。

 

原田「初めてですね」

 

森「メジャーデビューしてやっと」

 

---「このイベントでこういう対バンだからこういう人が来てくれるんじゃないか」というシミュレーションをするという話がありましたが、今Shiggy Jr.がワンマンをやったときに来てくださるのはどういう方だと思いますか。

 

森「最近はすごい多様化してきてます。女の子も増えてきたり、中高生も増えてるし。前よりも少しずつ広がっているんで、今度のワンマンでまた少し変わるのかなっていう感じはしています」

 

---では最後に、ワンマンに向けてでもいいですし、メジャーデビューに向けてでもいいですし、意気込み的なものいただければと思います。

 

森「Shiggy Jr.はこれからメジャーでやりますが、今まで通りのことを大きい規模感で楽しくやっていきたいと思っています。これからも変わらぬ応援をお願いします」

 

諸石「ワンマンは1つの節目になると思うんですけど、Shiggy Jr.のライブはこれからもっと音楽的にも充実してくるはずだし、物販も相当いいものが出てくる予定なので、楽しみにしていてほしいなと。もっと沢山の人のShiggy Jr.愛がより深まってくれたらいいなと思ってます」

 

原田「今までずっと、普段音楽を聴かないような人たちにもShiggy Jr.の曲を聴いてもらいたくてやってきました。ようやく環境が整ってメジャーデビューできることになって、たくさんの人が動いてくれていることをこの前のコンベンションライブでも実感したので、きっといろんなところに届くのではないかと期待しています。今回のシングルで初めて僕たちの音楽を聴いた人が、Shiggy Jr.のことを好きになってくれたらいいなと思っています」

 

池田「ワンマンについては、これをきっかけにもう1つ上のステージにみんなでいけたらいいなと思っているのですごく気合を入れています。これからメジャーデビューして活動を続ける中でいろんなことを考える場面もあるかもしれないけど、この4人が楽しく仲良く、自分たちのやりたいことを正直にやるというのを大事にしていきたいです。あとは・・・Shiggy Jr.の音楽を好きでいてもらえるのは嬉しいしそれだけでほんとに十分なんですけど、私たちがこれまでやってきたことやこれから叶えようとしていること自体を応援してくれている方も中にはいると思うので、そういう気持ちにもしっかり応えていきたい。そのためにも、やれるだけのことは全部やりたいなと思っています」

 

---期待しています。本日はありがとうございました。

 

4人「ありがとうございました!」

 
 

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司会者「インタビューは以上になります。何かあれば」

 

レジー「1年前と同じで、相変わらずバンドの雰囲気が良かった。ここからまた新しい世界に踏み出していく前のわくわく感みたいなものが充満してる感じだったなあ。マスサイズで売れたいと思ってる人たちが中身の伴ったアウトプットで勝負に打って出るというすごく美しい構図なので、ぜひとも今のいい流れを持続させてほしいなと思います。応援してます。リリースまでもうちょっと時間がありますが、音源聴いたところで改めてまた読んでもらえると違った発見もあると思いますのでぜひ。今回はこんな感じで」

 

司会者「わかりました。次回はどうしますか」

 

レジー「もう一つインタビュー企画を仕込んでますのでたぶんそれかな」

 

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」

いよいよメジャーデビュー! Shiggy Jr. 「サマータイムラブ」リリースインタビュー(前編)

司会者「Shiggy Jr.のメジャーデビューシングル「サマータイムラブ」のPVが公開になりました」

 


 



レジー「いいよねー。お金かけて作ったと思われる狙ったレトロ感が「メジャーに来た」ことを強調してて良い。で、今回から2回に渡って今年最注目バンドと言っても過言ではないこの人たちのインタビューをお送りします」

 

司会者「Shiggy Jr.については、昨年からたびたびインタビューをさせていただいてます」

 

レジー「いつもありがとうございます。これまでも節目となるタイミングで話を聞かせてもらっているので、そちらの記事も合わせて読んでもらえると理解が深まると思います」

 

司会者「これまで実施したインタビューは3回です」
 

 

20141月 前編 後編 

メディアへのインタビュー掲載はこれが初。バンドを組むまでの道のりや音楽的ルーツ、「Saturday night to Sunday morning」についてなど

 

20146月 前編 後編 

LISTEN TO THE MUSIC』リリースに関するインタビュー。前作からの方向転換について、グラミー賞という大きな目標についてなど

 

20147 

メンバー4人での初インタビュー。リズム隊2人のルーツや加入の経緯、この4人での活動にあたっての決意など

 
 

レジー「今回のインタビューは約1年ぶりだったので、まずはこれまでの環境の変化について話してもらいつつ、デビューシングルの話に移っていきました。それではどうぞ」

 

 

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転機となった1年を(苦労話とともに)振り返る

 

---前回4人でインタビューさせていただいたのが、『LISTEN TO THE MUSIC』のリリースパーティーの前だったんですけど。

 

原田茂幸(Gt.)「そんな前ですか」

 

---ちょうど1年くらい前ですね。去年の7月。

 

諸石和馬(Dr.)「そっかあ。なんか感慨深いですね」

 

---あっという間にこんなにビッグになられて・・・

 

4人「いやいやいや・・・(笑)」

 

池田智子(Vo.)「何も変わってないですよ(笑)」

 

---(笑)。とは言えこの1年でいろいろなことを体験されたと思うので、まずは『LISTEN TO THE MUSIC』のリリースから今に至るまでどんな変化があって、どんなことを考えながら、もしくは感じながら活動してきたかをお一人ずつお話しいただけますか。

 

池田「Shiggy Jr.のことを知っている方が増えたという実感はあって、すごくありがたいと思っています。あとはやっぱり事務所に入って、レーベルに入って、スタッフさんがついてくださって、というのが大きいですね。そうやって環境が変わる中で、自分のやりたいことやバンドとして大事にしたいことがよりはっきりしていった1年でした」

 

原田「やりたいことを基本的には何でもできる環境にはなってきた、というのが一番変わったことだと思います。曲を作るにしてもPVを作るにしても物販を作るにしても、以前はやりたいと思ってもできなかったことが今ならできるようになってきているというのは感じますね」

 

諸石「そうですね・・・大体同じですけどね、同じ時間を過ごしているんで」

 

池田、原田「(笑)」

 

諸石「根本は全然変わっていないとは思うんですけど、関わる人がほんとに多くなってきているなあというのは感じます。コンベンションライブのときにもたくさんの媒体の方が来てくださったり、あとは地方にライブに行った時も反応が良かったり。いろいろなところに普及し始めている実感があって、すごく嬉しいです」

 

---森さんはこの1年で言うとNegiccoにはまったのがかなり大きいんじゃないですか。(注:詳しくはShiggy Jr.森夏彦インタビュー「アイドル・Negiccoにハマった理由とその魅力」」を参照) 

 

森夏彦(Ba.)「そうですね、Negiccoのおかげで今ここにいます」

 

池田「(笑)」

 

原田「言いすぎだろ」

 

森「・・・はい」

 

---以上ですか(笑)。

 

森「いや(笑)。やっぱり『LISTEN TO THE MUSIC』を出して明らかに動員が増えて、その中でメジャーも決まってという流れの中で、一歩一歩ですけど着実に進んでいるという実感はあります。見える景色が少しずつ大きくなっていく過程で、ちょっとずつ成長できているのかなとは思いますね」

 

---ありがとうございます。今お話しいただいたところでやはり大きいのがメジャーレーベルに入って、事務所に所属してというところなのかなと思います。以前インタビューさせていただいた時にもメジャーに行くタイミングは慎重に見計らっている印象を受けましたし、そのあたりは原田さんも公式ブログに心境を書かれたりしていましたが、このタイミングで自主での活動からそういう体制に移行したというのは何がきっかけだったのでしょうか。

 

原田「手が回らなくなった、というのが正直なところです。何をやるにしても4人だけではとてもじゃないけど無理っていう状況になってきていて」

 

池田「たとえば会場を押さえたり物販を考えたり、そういうことを自分たちだけでやろうとするとライブの練習ができないみたいなことになってきて、それは何か違うなと。このタイミングでいろんな人の力を借りるべきだなって思いました」

 

---物販やチケット周りを見ていた諸石さんはその辺り如実に大変だったんじゃないですか。

 

諸石「そうですね、地方でやるライブについての問い合わせに毎日のように答えて、ゲストリストをエクセルで作って・・・物販も品数増やしたいと思いつつもそこまで手が回らなくて。在庫のでかい段ボールも全部家に置いてあって、それを親父の車で運んで」

 

森「今考えたら大変なことをしてたよね」

 

池田「インタビューの段取りとか、お店回りとかも全部自分たちでやって・・・インストアライブの時、あそこにはあれあるけどこのお店にはないんだよね、どうする?とか」

 

諸石「やべえ、ミキサー足りない!みたいな(笑)」

 

池田「しげゆきくん(原田)とラジオに出るとき、遅い時間だったからそれだけのために森さんに車出してもらったり」

 

---ほんとに150Do It Yourselfだったんですね。

 

4人「(笑)」

 

森「完全なるDIYでしたね」

 

---そういう時期を経て、このタイミングで役割分担を整理し直したと。

 

池田「そうですね」

 

---わかりました。そんな大変な状況を共有しているから、ということだけでもないとは思いますが、相変わらず皆さんの仲がよさそうだなというのはいろんなところから伝わってくるんですけど。で、プライベートの話だけではなくて、演奏面でも去年のリリースパーティーのときと比べるとかなり息が合ってきているような印象を受けるんですが、そのあたりはいかがでしょうか。

 

池田「私としては、どんどん歌いやすくなっているのは感じます」

 

森「リズムに関しては2人(森・諸石)でスタジオに入って、これまでの曲のグルーヴを再構築する作業を最近やっています」

 

諸石「スタッフさんにも来てもらって、客観的な意見ももらいながらやってますね。ここ12週間で結構変わったよね」

 

森「変わった。事務所に入って、演奏についていろんな意見を言ってくれる人が増えたというのは自分たちにとって大きいですね」

 

---以前諸石さんは「サンキュー」を演奏するときにピリピリされているとのことでしたが・・・

 


 

諸石「(笑)。今でもピリピリしてますね」

 

森「してんの!?」

 

諸石「してるしてる」

 

森「まじかよ、俺結構自由にやってるのに」

 

諸石「あの曲はねー、今でもピリピリしてますよ。そこは変わってないです(笑)。でも全体的にやり慣れてきたというのはありますね。まだ未熟なところばっかりではあるけど、曲の中での全員の呼吸がわかってきたというか」

 

---原田さん的には、ご自身が作った曲にだんだん息が吹き込まれていくように感じたりはしますか。

 

原田「ライブの映像とかを見ると、ちょっとずつ良くなっているようには思いますね。過去のものと厳密に比較しているわけではないですけど、バラッとしてる感じがちょっとずつなくなってきたというか。最近は、演奏は大丈夫そうだから動きのこととかを気にするようになってきました。バンドとして音がまとまってきているからこそ、そういう面に意識を向けられるようになったのかなと思います」

 

 

「サマータイムラブ」とShiggy Jr.の夏論

 

---今回のメジャーデビューシングルは「サマータイムラブ」「keep on raining」どちらもすごく気に入っているんですが、制作時期はいつ頃でしたか。

 

原田「「サマータイムラブ」は新しく作ったやつです。いつだったっけ?」

 

池田「レコーディングが2月だったから、真冬だったと思います」

 

原田「そっか。真冬に何がサマータイムラブだよって・・・(笑)」

 

---(笑)。

 

原田「「keep on raining」は、曲の原型としては結構昔からあったものを引っ張り出してきました。ファイルの制作順につけている通し番号で言うと、「keep on raining」が44番で「サマータイムラブ」は380番。ちなみに「サンキュー」は37番です。リリースが6月なので、雨の曲があったらいいなと思って」

 

---森さんと諸石さんは、Shiggy Jr.の楽曲作りに最初から関わるのは今回が初めてだったわけですけど。

 

森「そうですね、『LISTEN TO THE MUSIC』の曲は自分が加入した時にすでに出来上がっていたので。今回はアレンジの段階から一緒に考えることができたので、以前よりもスムーズにレコーディングに臨めたと思います。あとこいつ(諸石)は初めてドラム叩いたんで」

 

諸石「やっと僕の音が音源の中に(笑)。今まで自分が関わったことのあるレコーディングはプログレとかハードコアとかラウドなものが多くて、バンドで歌ものをちゃんと録ったのは初めてだったんです。だから今回はこれまで以上に、ポップスとして曲の魅力を底上げする音作りにこだわりました」

 

---今回のシングルについてはアゲハスプリングスの釣俊輔さんと一緒にやったのがビッグトピックだと思うんですけど、原田さんはアゲハみたいなことをやりたいと以前からおっしゃってましたよね。

 

原田「はい」

 

---実際に一緒にやってみていかがでしたか。

 

原田「ああ・・・やっぱりアレンジャーっていう仕事があるんだな、って思いました。「サマータイムラブ」に関しては、今回アレンジをお願いするにあたってオリー・マーズの「Wrapped Up」みたいなイメージにしてくださいって言ってたんですよ。そうしたら、ほんとにそれになってて・・・」

 


 

森「完全に「Wrapped Up」になってた(笑)。めちゃくちゃかっこよかったよね。めちゃくちゃかっこいいからこれはShiggy Jr.ではないっていう」

 

原田「なるほど、ここまで行ってしまうのかと(笑)。あまりにも本物すぎるので、逆に戻してもらったんです」

 

---そうなんですか。それはそれで聴いてみたいというか、別バージョンで出してほしいです。

 

池田「今改めて聴いたら面白いかもね」

 

森「帰ったら聴いてみよ」

 

---池田さんは以前生のストリングスを録りたいなんてお話しされていましたが、「サマータイムラブ」は念願かなってということになりますね。

 

池田「すごく良かったです。ストリングスが入った時の豪華さとかキラキラした感じが全然違いました」

 

---まさに今おっしゃっていた「豪華」とか「キラキラ」な感じがすごくJ-POPっぽいというか、バンドとしてずっと大事にしている「ポップであること」が具現化されているなあという印象を持ちました。今度は「サマータイムラブ」の歌詞についてお聞きしたいんですが、この曲には<神様 この季節をずっとずっとずっと永遠に>というフレーズがありますよね。で、同じく夏について歌っている『LISTEN TO THE MUSIC』収録の「summer time」にも<このままずっと 楽しい時間が終わらないように 魔法をかけて>という歌詞があって・・・

 

諸石「確かに!」

 

---原田さんにとっての夏って何なんだろうなと思ったんですけど。

 

森「ほんとだ。びっくりした」

 

原田「俺もびっくりした(笑)。いや、全然意識はしてなかったな・・・何なんですかね」

 

---原田さんがそう思っているのか、池田さんがこういう言葉を歌ったらいいなということなのか、どうなんですかね。歌詞はメロディに乗ることが大事でそこまで深いメッセージは込められていない、ということは理解した上での質問なんですが。

 

池田「マレーシアに昔住んでたのとかも関係あるんじゃない?」

 

原田「年中夏だったんですよね、マレーシア」

 

---(笑)。夏という季節自体は好きですか。

 

原田「好きですね。夏来たな!って思います」

 

---「サマータイムラブ」ってタイトルの曲は他にもありますけど、m-floだとひと夏のアバンチュールみたいな世界観だし、EXILEだとお前をゲットする的な肉食っぽい話なんですが、原田さんの歌詞は超ピュアな感じで。

 




 

原田「恥ずかしい・・・(笑)。<サマータイムラブ 1時間だけ長く側にいられる>って部分が最初にできたんですけど、そこから妄想を膨らませていったらこうなったんですよね」

 

諸石「しげ(原田)の歌詞は他の曲とサマータイムの定義が違うもんね。海外の1時間ずらすやつじゃん」

 

池田「制度の話」

 

森「サマータイム(制度)ラブ」

 

---(笑)。

 

池田「最初に歌詞をもらったときは「サマータイムか、夏ね」と思ったんですけど。「サマータイムってそのサマータイムか」と気付いたときに、1時間延びて一緒に長くいられるって、なんて可愛い歌詞なんだろう!と。このキュンキュンした感じを消さないように、自分のそういう記憶を掘り起こしたりして(笑)。曲としてもサビ始まりでキャッチーで音がキラキラで、しげゆきくんが乗った状態で作ったんだなというのはデモを聴いた時に思いました。キーが高いし、リズムも難しいし、言葉も細かいので歌うのは大変だったんですけど、自分としては結構練習してレコーディングに臨みました」

 

>>>
 

 

司会者「前編はここまでです」

 

レジー「後編ではカップリングの「keep on raining」も含めた演奏面の取り組みや、このバンドのライブへの向き合い方などについて話を聞いています。そちらもお楽しみに」

 

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」

 

レジー「と言いつつ、後編は12日金曜日にアップ予定です。それまでしばしお待ちください」


後編はこちら 

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