司会者「結局またインタビュー企画ですか」

レジー「次はほんとにインタビューじゃないやつあげるよ。たぶん。やっと目途が立ったので。時流に乗りつつ時流にたてつくような話になるかなと思っているのでご期待ください。とりあえず今回は、ファーストアルバム『ALL ABOUT POP』をリリースしたばかりのShiggy Jr.の皆さんのインタビューをお届けします」


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司会者「5月の『恋したらベイベー -ep』のときはメンバーそれぞれの個別インタビューだったので、4人でのインタビューはメジャーデビューシングルの『サマータイムラブ』以来ですね」

レジー「メジャーデビューから1年経って、うまくいったこといかなかったことをいろいろ経てついにリリースされたアルバムです。作品について僕がどう思ったかはインタビュー内でもちょこちょこ触れてるのでそちらを読んでいただきたいのですが、タイトル通りの気合いのこもったアルバムになっています」

司会者「ご存知の方もいるかと思いますがこのブログではShiggy Jr.のことをインディー時代から追いかけているわけで、メジャーでアルバムが出るというのはなかなか感慨深いですね」

レジー「うん。記事中にも過去インタビューと関連しているところにはリンク入れたりしているので、未読の方は良かったらそちらも読んでいただきたいです。今回は個々の楽曲の話も結構しているので、すでにアルバム聴いた方は思い出しながらもしくは再度聴きながら読んでいただけますと。それではどうぞ」



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「ポップ」と「ダンス」と「グルーヴ」

 

---先日池田さんの地元の富山でライブをされたんですよね。(注:16108日 BEATRAM MUSIC FESTIVAL 2016

 

池田「そうなんです。初めてだったんですけど、すごく楽しかったです」

 

---ご家族の方もたくさん来られたとのことで。

 

池田「はい。親戚がめっちゃ来ました()

 

森「最前にね」

 

諸石「池田のファミリーゾーンができてたよね」

 

---ライブ中豪快に間違えたという噂もツイッターで見ましたが・・・() 


池田「何でも書かれてしまう・・・()。やってしまいました」

 

---その日のライブでもアルバムに収録される新曲が披露されたようですが、今回のアルバムは「ついに」という表現がぴったりだと思います。まずはアルバムが完成したことについて、それぞれコメントをいただけますと。

 

池田「デビューしてからずっと制作をやっていたこともあって、「やっと出せる!」という思いが強いです。フルアルバムを出すのはインディーズの時も含めて初めてなんですけど、こういうボリュームのある形態を通してShiggy Jr.の「いろんなことをやりたいんだぞ」っていうスタンスを示せたんじゃないかなと思っています。自己紹介的な1枚であるとともに、めちゃめちゃ気合いが入っている1枚ができました」

 

原田「ほんとに1年半くらいずーっと作り続けていたので、ようやくできたなと。使わなかった曲もいっぱいあるんですけど、最終的には一番いい形のものになったと思いますね。ほっとしています」

 

森「Shiggy Jr.のデビューから今までの歴史全部がこのアルバムには入っていると思っています。いろいろなタイプの曲があるんですけどどれもShiggy Jr.感がちゃんとあると思うし、これを聴けばShiggy Jr.がわかるっていう作品になったかなと」

 

諸石「ほんとに気合いを込めた作品です。今でも移動中に聴いたりもしますし、自分にとっての大好きなアルバムができたと思っています。ジャケットも最高ですし、早く聴いてほしい、手に取ってもらいたいです」

 

---ありがとうございます。充実感とともに、皆さんかなり「出し切った!」という感じが伝わってきました。

 

4人「()

 

---直球のタイトルにも気合いが表れていますよね。

 

池田「曲が半分くらいできたタイミングでタイトルを決めようって話になったんですけど、そこでしげゆきくんから出てきたのがこのタイトルです。みんなすぐに「それだ!」ってなりました。大きいタイトルですけど、怯んだりすることもなく」

 

---原田さん的にはどんな思いが。

 

原田「・・・もう、『ALL ABOUT POP』じゃないですか」

 

---()

 

原田「こうなっちゃうとこれ以外のタイトルが思い浮かばない()。ポップであることのすべて、みたいな内容がいいんじゃないかって話の中で決まりました」

 

---なるほど。以前原田さんにインタビューさせていただいたときに「SMAPのアルバムみたいにしたい」という発言があったかと思うんですが、ALL ABOUT POP』を聴かせていただいて、ほんとに90年代のSMAPみたいだなーと思いまして。

 

原田「よかった」

 

---で、なんでそう思ったのかなって考えていて、いろんなジャンルがあるとか全曲キャッチーとかいろいろあると思うんですけど・・・一番思ったこととして、ゆっくりの曲も含めて、ダンサブルな感じ、踊れる感じがあるような気がしたんですよね。この前見させていただいたライブ(注:16629日 “対バン”スかこれ。vol.1 @LIQUIDROOM)でも池田さんがダンスする場面があったり、もしかしたら「ダンス」っていうのが作品のキーワードになっているのかなとか思ったんですけど。

 

原田「なるほど、どうだろうな・・・明確にそういうことを考えていたわけではないんですけど」

 

---少し遡ると、「Saturday night to Sunday morning」にも<朝まで踊りとおせ>って歌詞が入っていたりするじゃないですか。

 

諸石「確かに」

 

原田「踊らせたがりなんですよね()

 

---ポップミュージックとダンスって不可分なものだと思うので、無意識的なものにせよそういうところに接近していっているのは面白いなあと。

 

原田「SMAP話でいうと、90年代の音楽ってハウスっぽい感じで踊れる雰囲気のものが多いですよね。そういう音楽を僕自身好きっていうのが一番大きいです。「ダンス」と関係しそうなことだと・・・キメの音楽よりもグルーヴの音楽、って言ったらいいのかな」

 

 

 

新単位「0(ゼロ)シギー」と多様な楽曲の裏側

 

---「グルーヴの音楽」というキーワードが出ましたが、リズム隊のお2人は原田さんのそういう嗜好が強く出ている今作の楽曲をプレイするうえで感じたことはありますか。

 

森「しげがそういうのを好きなのは前から知っていたので特に違和感はなかったですし、プレイもいろいろやれるので楽しくできました」

 

諸石「僕も同じですね。シングルの突き抜けてハッピーな感じとはまた違う雰囲気のものも単純にかっこいいなって思うし。今回の制作ではしげゆきの作曲能力の高さにほんと驚かされました。いろんなタイプのものが出てきて、「こんなのも作れんのかい、君」みたいな」

 

池田「うん」

 

---褒められてますね。

 

原田「褒められると喋らなくなるんで、僕」

 

池田、森、諸石「()

 

諸石「なんで?()

 

---()。「タイプの違う楽曲」というのは今作の一つの特徴ですよね。シングルでは「元気でポップなバンド」という側面が特に表題曲において強調されていたように思いますが、アルバムではもっと振れ幅が大きくなっているのは何かしらの狙いがあったんでしょうか。

 

原田「狙いというか、たとえば「HOME」みたいな曲も昔から自分としては得意だったし、そういう部分をシングルで見せてなかっただけ、という方が正確ですかね。シングル向けには意識的にテンションの高い楽曲を作っていた部分もあったし、アルバムを聴いてもらった時の印象の方が素に近いのかなと思います。あとは自分のモードというか、同じようなものを作りたくないという意識が結構あるのでそこから曲調に幅が出てくるというのもあります」

 

---ちなみに今おっしゃっていただいたような楽曲の幅はシングルのカップリング曲でも見られたように思いますが、今回収録されているのは・・・

 

原田「「keep on raining」だけです」

 

---あ、ほんとだ。

 

池田「基本的にはシングルの表題曲と新曲、あとは「LISTEN TO THE MUSIC」を入れて・・・っていう形だったはずなんですけど、全員が「keep on raining」は入れたいって」

 

---皆さんお好きなんですね、「keep on raining」。

 

森「なんか好きなんですよ」

 

池田「「keep on raining」はすごくShiggy Jr.っぽいよね、っていう話はメンバーでよくしているんです。テンションも高すぎず低すぎず・・・ゼロ地点。ゼロシギー」

 

---ゼロシギー()

 

池田「テンションの高いシングル曲は5シギーくらいで、テンポも遅すぎず速すぎずの「keep on raining」はゼロシギーって感じです」

 

森「なんかわかる。みんないるべきところにいるというか」

 

池田「だからアルバムにも入れたかったです」

 

原田「「手紙」とかはマイナスシギーだね」

 

---ゼロシギー、面白いですね。全曲何シギーか教えてほしいです。

 

4人「()

 

池田「アンケートとって平均を出さないといけないですね()

 

---keep on raining」がShiggy Jr.の「原点の音」としてあったうえでそこからかなりいろんな方向に広がっていく今回のアルバムですが、個人的には「I like it」と「groove tonight」の2曲が好きです。どちらも松井寛さんアレンジですね。特に「I like it」の80s感は「LISTEN TO THE MUSIC」の正統進化みたいな印象を受けました。

 

原田「「I like it」も「groove tonight」も、もともとは「Still Love You」(注:『恋したらベイベー -EP』に収録。アレンジは松井寛)と合わせてアレンジをお願いしたんですよ。「I like it」は、デモの段階ではリズムの音色とかがもうちょっと90sっぽい仕上がりだったんです。あがってきてびっくりしました」

 

---groove tonight」はフルートがすごく面白いですよね。いい違和感というか。

 

原田「あれも松井さんのアイデアです」

 

---松井さんアレンジ曲というと、前回の「Still LoveYou」で森さんと諸石さんがかなり苦戦したというお話がありましたが・・・

 

森「アルバムには打ち込みで作られたものが入っているんですけど、これをライブでどうやるかっていうので今いろいろ試行錯誤しているところです。この2曲は鬼門ですね・・・()。でも松井さんの曲はやっていてほんとに勉強になります。セオリー通りじゃないもんね」

 

諸石「じゃない。驚くようなところにキックが入っていたりとか、リズムをはめる位置が普通じゃない。今はひたすら練習してます」

 

---池田さん的には松井さんの曲を歌うときにはどんなことに気をつけていますか?

 

池田「R&B調の大人っぽい曲が多いから、声のトーンがキャピキャピしすぎないようにとは考えています。今回はむしろ少し無表情なくらいで歌う方がいいのかな、というイメージを持っていました。あと松井さんの曲はコーラスが難しいんですよね。和音としてどう成立させるかってところが重視されているから、歌うラインとしてはすごくとりづらいんです。毎回朝方まで泣きそうになりながらやっていました」

 

---松井さんの2曲とは対照的に、「dynamite」では皆さんロックに弾けまくっていますね。

 

原田「立ち位置的には『LISTEN TO THE MUSIC』における「oyasumi」です」

 

---特に男性陣の楽しそうな感じが音から伝わってきます。昨年のクワトロでのワンマンライブ(注:1571日 “ワンマン”スかこれ。vol.1)での3人でのセッションを思い出しました。

 

諸石「うんうん」

 

池田「セルフアレンジだもんね」

 

諸石「この曲は3人でスタジオにこもって遊びながらアレンジした曲なんで、初期衝動的な楽しさが詰まっていると思います」

 

---3人で遊んでる感がすごくありますよね。

 

諸石「「ここミスタービッグにしようぜ!」とか「レッチリっぽい感じにしようぜ!」とか」

 

森「爆笑しながら作りました」

 

---バンドキッズですね。

 

原田「バンドキッズでしたね」

 

---楽器楽しいよね!って()

 

森「ほんとそんな感じです()

 

諸石「楽しー!って()。ノリしかない感じで」

 

---男だけで作られたものを聴いて池田さんはどう思いましたか。

 

池田「みんな楽しそうだなってのがイントロの時点で伝わってきたので()、私も歌うのがすごく楽しかったです。ただ、最初はどうしても男臭いオケに自分の声が馴染まないのが気になって・・・かっこよく歌おうとかってしてみたんですけど、どうしても中途半端な感じになっちゃうんですよね。どうしようかなと思ったんですけど、「声が浮いているのが面白いからあんまり気にしなくていいよ」って言ってもらえて、それで思いっきり歌うことができました」

 
 

 


生っぽい言葉と「スタート」

 

---今回収録されている新曲は、歌詞の面でも新境地というか、シングル曲の妄想チックな恋愛描写とは異なる言葉が並んでいますね。歌詞の書き方に関して変わった部分はありますか?

 

原田「なんか変わったような気はしますね。最近自分自身も歌詞がいいものを好きになるようになってきているんですけど、やっぱり言葉がちゃんとしている曲の方が聴いてもらえるんだなって改めて感じています。だから前よりも思いのある歌詞を書くようになったのかな。・・・まあただ、ものすごく変わったというわけではないと思いますよ。シングル曲はアゲアゲで行きたかったからああいう言葉遣いになっているけど、そういうのじゃない曲調のものに対して自然とパーソナルな部分が少し出た、くらいのことなのかなと」

 

---大きく何かが変わったわけではないと。では他のメンバーから見て、原田さんの歌詞が変わっているというような印象はありますか?

 

諸石「以前は内容よりも音の感じで歌詞を決めるスタンスだったと思うんですけど、最近は表現も増えているしいろんなことが連想できるものになっているなあと。歌詞がいい曲が昔から好きなので、今の感じはすごくいいなあと思ってます」

 

池田「しげゆきくんの歌詞がどんどん変わっていってる、どんどん良くなってるというのはすごく感じます。「手紙」なんかはほんとにまっすぐな言葉で、ブースで泣きそうになるくらいでした」

 

---「手紙」の歌詞はグッときますよね。あと少し切り口は違いますが、「groove tonight」の歌詞も今までになく生々しい感じで面白いなと。

 

池田「「groove tonight」は自分の生活とか実年齢に近い感じでめちゃくちゃリアルでした。今までシングルでは歌ってこなかったことなので新鮮でしたね。シングルが外向きの自分だとすると、「groove tonight」は部屋を覗かれているくらいのイメージです()

 

---()。ファンタジックな恋愛というよりは、働いている人のリアル、みたいな。

 

池田「そうですね。普通に生活している自分に近いような言葉を歌えたのはすごく嬉しかったです」

 

---個人的に印象に残ったのは、「スタート」「Beautiful Life」あたりの楽曲から「今はしんどいけど頑張ろう」みたいなメッセージが感じられるところなんですよね。バンドの状況に対しての言葉というような側面もあるのかな、なんて思って聴いていました。こういう感情の吐露のようなものって今まであまりなかったと思うんですが。

 

原田「基本的にはさっき言った通り、曲調から自然にこういう言葉が出てきたってことではあるんですけど・・・まあでもよくあることですよね()。物事がうまくいかないときっていうのは」

 

池田「バンドに限らず夢があって何かをやっている人だったら、うまくいかなくてもどかしいみたいな気持ちはみんな持っていると思うんですよね。そういうのを隠す必要はないと思ったし・・・「スタート」はそういう思いを素直に表現できたと思っています。しんどいときに何を思って、何を信じて、そして何ができるのか、みたいな・・・この曲はバンドのドキュメンタリーのような曲だと思っています。Shiggy Jr.Shiggy Jr.としてみんなに歌っている曲です」

 

諸石「「スタート」はほんとに等身大な感じだよね」

 

森「うん。この曲には特別な感情がありますね。演奏していて、何か魂にグッとくるものがあります」

 

 

30,000枚」と有言実行精神

 

---作品そのものの話からは少しそれてしまうんですが、今回のリリースにあたって池田さんから「30,000枚が目標」っていう宣言があったじゃないですか。
 

 


池田「はい」

 

---これ、僕にとっては結構インパクトあったんですよね。ミュージシャンが自分たちの作品のセールスに責任を持つっていうのはある意味では当然のことだし素晴らしいなと思ったんですが、やっぱり「音楽家が数字の話をする」みたいなことに対するアレルギーは少なからずいろんなところにあるような気がしていて。それに仮に30,000枚いかなかったとして、それ自体は作品の中身そのものが否定される話ではないのに、ああいうステイトメントを出すことによって中身と数字の話が結びついちゃう、達成できなかったから良くないアルバム、みたいになってしまうリスクもあるのかなと。いろいろなことが考えられる中で、池田さんが思い切ってああいうことを言ったのってどういうことなんだろうな、というのを今日聞きたいと思っていたんですけど。

 

池田「なるほど・・・。このアルバムを30,000枚売りたいって話はメンバーともスタッフさんともしていたんですよね。で、それが決して簡単なことではないっていうのも、これまでやってきたことを考えればもちろんわかっているんですけど。うーん、何て言ったらいいかな・・・やっぱりバンドやっていてうまくいかないこともある中で、今回このアルバムを出せるってなった時にすごく嬉しかったんですよね。それで改めて自分の中で火がついた、みたいな感じがあって。作品の内容についてはものすごく自信があるし、『LISTEN TO THE MUSIC』のときみたいに『ALL ABOUT POP』が私たちや応援してくれているファンのみんなに新しい景色を見せてくれるんじゃないかってほんとに思っているんですよね。だからそれを実現するためにも、「何となく売れたらいいな」とかじゃなくてやっぱりちゃんと口に出さないといけない。そんな気持ちで書きました」

 

---お願いごとノート理論。まずは書こうと。

 

池田「そうです。いろいろなことを経験してできることとできないことがわかってくる中で、こうやって目標を外に出すことにビビっている自分もいたんです。だけどそれを怖がっちゃいけないと思いました。それがうまくいっても失敗しても、絶対に意味があると思う」

 

---「ちょっと大きいかも」という目標を掲げてそれに向かってやっていく、そういう有言実行な感じは以前からバンドの活動の原動力ですよね。

 

池田「はい」

 

諸石「言っていくことが大切だと思います」

 

森「「30,000枚売る」っていう言葉の強さが引っ掛かったかもしれないですけど、やっていることはインディーズの頃と同じだと思います」

 

---原田さんはいかがですか。

 

原田「もちろんバンドとして目標を持ってやるのはいいことだと思います。ただ、僕自身はどういう状況であれとにかくやり続けていくだけです。そのスタンスはこれからもずっと変わらないですね」

 

 

 

改めて考える「Shiggy Jr.らしさ」、そしてバンドのこれから

 

---今回アルバムを作り切ったうえで、改めて「Shiggy Jr.らしい音楽」みたいなもので見えてきたものがあれば教えてください。

 

池田「・・・難しいね。いろんな曲があるってこと?違う?」

 

原田「うーん・・・まあ、オムニバスっぽいっていう」

 

---オムニバス。なるほど。

 

原田「自分がそういうの好きだからっていうのもあるんですけど」

 

---「オムニバス」でぱっと思い浮かんだのが映画のサウンドトラックとかなんですけど、いろんなシーンにそれぞれマッチする音楽を提供しているのがShiggy Jr.だってのはわかりやすいですね。生活のどんな場面にも馴染むというか。

 

池田「あとは全部ポップにまとまっているっていうのは肝だと思います。「難しいことをやってすごいと思われる」「わかりやすくて好きになってもらえる」という選択肢があった時に後者の方を選ぼうっていうのはバンドとして一貫しているし。しげゆきくんの曲は誰も置いてきぼりにしないし、「これを知らないとわからない」みたいなものがないから。そういうのもShiggy Jr.の大事な要素だなと歌っていて思います」

 

原田「あとは池田が歌えばShiggy Jr.っぽくなりますよね」

 

池田「えー、そうなのかな」

 

---そういう自覚は。

 

池田「うーん、大事な要素だと思ってもらえるのは嬉しいんですけど・・・必ずしもそれだけじゃないとは思うんですよね。たまに別のところに呼んでいただいて歌うこともありますけど、それがいつも「Shiggy Jr.らしいか」というとそういうことでもないと思うし。しげゆきくんの曲があって、私の歌があって、みんなで演奏してこそのShiggy Jr.らしさだと思います」

 

---わかりました。ではそろそろ締めに入りたいのですが、今回のアルバムがバンドとしてのゴールというわけではもちろんないと思いますので、現時点における今後の展望、今回こういうことができたけどこの先はこんなことがやりたい、というようなものがあれば教えていただけますと。

 

池田「このアルバムを出すことで、より自由になれたと思うんですよね。今までのシングルでは表現しきれなかったことをちゃんと出せたから、たとえばこの先のシングルでは明るくてアゲアゲではないものももしかしたら出せるようになるかもしれないし。『ALL ABOUT POP』を起点にして、バンドの可能性をもっと広げていけたらいいなと思います」

 

原田「最近よく考えているのは・・・この1年半で、アレンジも、レコーディングのやり方も、音作りの感じも、かなりいろんなことを学んだんですよ。その中で、ある程度自分でいけるなっていうのが見えてきたんですよね。だから、もっと自分で全部完結させるスタイルにそろそろ取り組みたいなと思っています。その方がえぐみみたいなものはもっとでるのかな、とか」

 

---なるほど。原田色がもっと強まる。

 

原田「やってみないとわからないですけど・・・()。そうしたらもっと面白くなるんじゃないかなって」

 

森「しげがいろいろ方向性を模索する中でリズム隊に求められるものもさらに変わってくると思うから、そういうものに柔軟にプレイできる力とセンスを磨いていきたいですね。アレンジャーさんが入らないならば自分たちでもっとアイデアを出していかないといけないだろうし」

 

諸石「今作のレコーディングでも、いろんなジャンルの楽曲にすぐに対応できるようにならなきゃいけないっていうのは痛感したんですよね。収録されなかったけど今回もジャズっぽい曲があったし、この先たとえばボサノバとか民族音楽っぽいものとかが出てくるかもしれないし・・・どういうものが来てもちゃんと叩けるように、今はいろんなジャンルのドラムを研究して引き出しを増やしていこうとしています」

 

---一つのゴールにたどり着いた時点で次の具体的なアクションがそれぞれイメージされているのがすごくShiggy Jr.っぽいなと思いました。改めて最後に、何か言い残したことがあれば。

 

池田「ほんとに聴いてほしいし、ツアーに来て欲しい。それで周りの人にShiggy Jr.を勧めてほしいです。私たちももちろん全力でやるんですけど、聴いてくれた人たちの声が一番力になるので。よろしくお願いします」

 

---このアルバムが広まっていくことを楽しみにしています。今日はありがとうございました。

 

4人「ありがとうございました!」





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司会者「インタビューは以上になります」

レジー「今作への自信と、ここにかける気合いみたいなものがすごく伝わってきた。 最後に池田さんが言ってた「わかりやすくて好きになってもらえる」って、ほんとはすごく大変なことだと思うんだよね。一部の人に「これは俺にしかわからない」って思われた方がよっぽど楽に支持層を作れるし、でもそうじゃなくて全方位でやるんだっていう強い気持ちがぶれないのはすごいと思う」

司会者「30000枚についても明確でした」

レジー「うん。有言実行こそこのバンドのコア。このまま変わらずにいってほしいです。アルバムとしても、いい時期のSMAPが体現してたような色鮮やかなポップ感が詰まったとても面白い作品になっていると思うので、まだ聴いてない人もこれを機にぜひ聴いてみてください。改めてShiggy Jr.の皆さまありがとうございました。今回はこんな感じで」

司会者「わかりました。で、次回はインタビューではないと」

レジー「はい。ここ数か月人知れず仕込んでたものがあるのでそれをやる予定です。しばしお待ちを」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」