レジーのブログ LDB

「歌は世につれ、世は歌につれ」でもなくなってきた時代に。  ※15/4/23 世の中の状況を鑑みてfc2からこちらに移しました

ご連絡はレジーのポータルの「contact」よりどうぞ。(ブログ外の活動もまとめてあります)

番外編

2010~2014ベストトラック選びました   #2010sBestTrack 

レジー「今回は過去振り返り企画ということで、ネットで局地的に盛り上がっている2010年代前半ベストトラックを発表したいと思います」

司会者「音楽だいすきクラブ発信の取り組みです。企画の趣旨などはこちらで

レジー「この前の「ネットの音楽オタクが選んだ日本のアルバム」シリーズもそうだったけど、こういうローデータ集める系の企画コツコツやるのほんとにリスペクトしますね」

司会者「どんなプロセスで選んだんですか」

レジー「簡単にまとめるとこんな感じ」

1. 過去の私的年間ベスト(2010年~2013年)を見直して、今の自分にとって「10年代前半ベスト」に入りそうな曲を洗い出す
2. 過去の年間ベストに選んでいない曲でぱっと思いついたものを1.のリストに加える
3. さらに自分のiTunesのライブラリをざーっと見て、入れたいと思った曲を1.のリストに加える
4. 出来上がったリストから30曲選んで順位をつける

※邦楽限定

司会者「過去の年間ベストまとめるだけではないんですね」

レジー「今見直すと自分の中で順位が変動してたり、1年くらい遅れて聴いてはまったやつとかもあるからね。あとは瞬間的に好きだったけど自分にとっての「10年代前半総括」という切り口で見たときに選ぶにふさわしい曲か?という観点もあるし」

司会者「選ぶの大変じゃなかったですか」

レジー「んー、これに関してはそこまででもなかったかも。一応毎年選んでるやつをベースにしちゃったからってのもあるけど、この手のやつって大量に選ぼうと思えばいくらでも選べるわけできりがないじゃん。だからファーストインプレッションというか、このテーマで頭に思い浮かんだピンときた曲をどんどん選んでいきました」

司会者「まあいい曲なんていくらでもありますしね」

レジー「去年の年間ベストの時にも書いたけど、こういうのって無理やりにでも決まった数に絞ることに意味があると思っていて。そこからこぼれ落ちた曲と残った曲の違いに自分の本質が出る、ってスタンスでやってます。では能書きはこのくらいにして、30曲一気に書き並べたいと思います。なんだかんだで自分のここ数年の趣味嗜好がまとまったリストになった気がする。リンク先で聴いてみてください。それではどうぞ」


30. STAY GOLD/佐々木健太郎

29. しあわせになろうよ/嫁入りランドとプロポーズ

28. ミュージック/サカナクション

27. Marshmallow day/Mr.Children

26. バニラスカイ/ hello clouds, goodbye sky

25. 週末Not yet/Not yet

24. 君は僕だ/前田敦子

23. 君と羊と青/RADWIMPS

22. Flower of life/THE NOVEMBERS

21. Joy!!/SMAP

20. 風の歌/GRAPEVINE

19. きらきらキラー/きゃりーぱみゅぱみゅ

18. リニアブルーを聴きながら/UNISON SQUARE GARDEN

17. ラブホテル/クリープハイプ

16. シーズンサヨナラ/東京事変

15. 4月のマーチ/Awesome City Club

14. 奇跡/くるり

13. 青い栞/Galileo Galilei

12. 不自然なガール/Perfume

11. ビギナー/スピッツ

10. 鼓動の秘密/東京女子流

9. ごめんね/ふくろうず

8. ソラニン/ASIAN KUNG-FU GENERATION

7. Saturday night to Sunday morning/Shiggy Jr.

6. くだらないの中に/星野源

5. 制服のマネキン/乃木坂46



4. ダンシンスルーザナイト/ Dancinthruthenights



3. 2人のストーリー/YUKI



2. 最終電車/パスピエ



1. ジングルガール上位時代/ Tomato n' Pine


Tomato n' Pine ジングルガール上位時代 投稿者 minitomato617

司会者「トマパイが1位ということで」

レジー「リリース後しばらくしてから知ったんだけど、ほんとはまったねこの曲は。10年代前半は自分にとってアイドルポップスに接近していく時期なので、そういうのも出てるチョイスになってるかなと」

司会者「なんだかんだでギターバンドもたくさん入ってますね」

レジー「結局自分のルーツそこだからねえ。でも上位10曲見るとど真ん中のそういうやつはアジカンだけだったのが個人的には面白かった。正直この企画は何が上の方に来るのか全く想像できないので結果が楽しみですね。というわけで集計お願いします。今回は特にこれ以上書き添えることもないのでこんな感じで」

司会者「わかりました。次回はどうしますか」

レジー「ちょっといくつか仕込んでる企画がありますがとりあえずは未定で」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」

pitti blog便乗企画:マイ年間ベスト 2010年・2011年

司会者「「ネットの音楽オタクが選んだ2013年の日本のアルバム」がかなり話題になったpitti blogにて、同様の企画を2010年、2011年、2012年にて行うそうです」

レジー「すごいよね。頭が下がります」

司会者「経年で見てわかってくることもいろいろありそうですね」

レジー「前ここでも書いたけど、このチャートって日本の「オルタナティブ・チャート」だからね。4年分見ると日本の「オリコン以外の音楽」がどういうことになってたのか、たくさん発見があると思います。こちらの記事に各年のベストアルバムの募集要項が載っています。2月28日まで集めるそうなので、まだの方はぜひ」

司会者「2012年に関しては以前このブログでも選んでますよね」

レジー「うん。すでに集計していただいてます」

【2012年総括】マイ年間ベスト10枚(10位~6位)
【2012年総括】マイ年間ベスト10枚(5位~1位)


司会者「特に気になることとかがあれば」

レジー「やっぱりトマパイがどのくらい上に食い込むかってところかな」

司会者「このブログが始まったのは2012年の夏なので、2010年、2011年に関しては記事がないですね」

レジー「そうね。今まで曲は選んでたけどアルバムは選んでなかったんだよね。なので、この企画向けに2010年、2011年のアルバムを10枚選んでみました。今回はそれをお送りします」

司会者「2011年、2010年の順に行きましょうか」

レジー「カウントダウン方式で。タイトルに動画リンクを埋め込んでるので、気になるものは聴いてみてください。2014年の今から振り返って選んだものなので必ずしも当時の温度感を正確に反映しているかは分かんないですが、選んだ感じで言うとあー確かにこういう年だったなって空気を感じました。まずは2011年からどうぞ」


10. 『SOUND BURGER PLANET』/かせきさいだあ

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9. 『s(o)un(d)beams』/salyu×salyu

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8. 『Ray Of Hope』/山下達郎

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7. 『魔法のメロディ』/さよならポニーテール

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6. 『ex Negoto』/ねごと

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5. 『鼓動の秘密』/東京女子流

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4. 『megaphonic』/YUKI

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3. 『レキツ』/レキシ

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2. 『わたし開花したわ』/パスピエ

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1. 『JPN』/Perfume

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司会者「Perfumeが1位です」

レジー「これは文句なし」

司会者「2013年のランキングでは『LEVEL3』が全体の1位になってました」

レジー「『JPN』がどうだったのかというのがすごく興味がある。あとこの年に出会ったパスピエが2位。パスピエについては後追いで聴いて上にする人が結構いるような気がするので、ゲタを履いた順位になるのではと予想」

司会者「なるほど。あと印象に残ってるアルバムとかあれば」

レジー「salyu×salyuかなあ。なんかライブのユースト見て目ん玉飛び出た記憶が。結局一度も生で見れずに残念でした。あとねごとに関してはこのときが自分の中でマックスなんですよね。個人的には、このアルバムの瑞々しさを取り戻してほしいなあと思っています」

司会者「わかりました。続いて2010年です」


10. 『ファンファーレと熱狂』/andymori

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9. 『amp-reflection』/school food punishment

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8. 『ループする』/ふくろうず

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7. 『幻聴と幻想の現象』/ピロカルピン

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6. 『スポーツ』/東京事変

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5. 『友だちを殺してまで。』/神聖かまってちゃん

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4. 『本日は晴天なり』/サニーデイ・サービス

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3. 『vent』/serph

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2. 『ごめんね』/ふくろうず

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1. 『うれしくって抱きあうよ』/YUKI

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司会者「YUKIが1位ですか」

レジー「この時は何かが憑依してたよね。ひたちなかのライブもすごすぎて、大枚をはたいて国際フォーラムのライブのチケットをゲットしたわ」



司会者「2位はふくろうずで、8位と合わせて2枚入っています」

レジー「この年はふくろうずとの出会いが一番インパクトあった。かまってちゃんを見に行ったときに知ったんですよ」




司会者「シャムキャッツ見なかったんですね」

レジー「もったいないことをした。ふくろうずはパスピエみたいな後追い嵩上げもないだろうから、出てきた順位がわりと当時のポジションなんじゃないかなと思う。serphは11年になってからよく聴いてたので11年のアルバムだと勝手に思ってたんだけど、調べたら10年だったね」

司会者「あと2010年はサニーデイの復活がありましたね」

レジー「これねー、ひたちなかで見たけど感激したなあ。この人たちは青春のBGMだったので。昔の曲ほとんど歌詞覚えてて自分でびっくりした。そんな感じでこのランキング自体で存分に酒が飲めると思うんですが、とりあえずあくまでも集計用に出したものなのでこんな感じで。またランキング出揃った段階でもしかしたら何か書くかも」

司会者「わかりました。あらためて選んでみてどうでしたか」

レジー「最初にも言った通りまあこういうの聴いてたよねって感じではあるんだけど、今に比べると聴いてる量も少ないし幅も狭いね」

司会者「あー」

レジー「こうやってみると、僕自身も2010年くらいからは徐々に音楽から遠ざかっていくフェーズに入ってたのかもなあとか思った。それがブログ始めてこういうことになるんだから人生わからんね」

司会者「アウトプットする場所が固まるとインプットの質も上がりますよね」

レジー「ほんとそれを実感した。だからこれ読んでる自分と世代の近い人たちでちょっとずつ音楽に疎くなってるかも・・・みたいな人にとっては、ブログを始めるってのは一つの特効薬になるかもしれないなと思いました。今回はそんな感じで。ランキングの発表楽しみにしています」

司会者「わかりました。次回はどうしますか」

レジー「んー、いくつか書きたいことはあるんですがちょっと考えます」

司会者「できるだけはやめの更新を期待しています」

レジーのブログ エピソードゼロ -- 2007年時点のフェス考含む雑文

レジー「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」

司会者「年末年始連休もあっという間ですね」

レジー「ねえ。今日起きたら王様のブランチやってて愕然としたわ。もう普通の土日だもんね」

司会者「新年一発目の更新になりますが」

レジー「ほんとは年末の歌番組いろいろ面白かったのでそれ系の話をやろうかと思ってたんですが、ちょっと思わぬものを見つけたので予定変更で。休み中たまたま過去のmixiの日記見てたんですけど。僕昔はそっちに結構ちゃんと文章書いてたんですよ」

司会者「2006年くらいから2010年の春頃までは定期的に書いてましたよね」

レジー「ツイッター本格的に触るようになってやめちゃうんだけど。当時は行ったライブとか聴いた音楽の感想をmixiにいろいろ書いてまして」

司会者「年間ベストもそこで発表してました」

レジー「うん。で、その中で対談コンテンツ、というか自分がインタビューされてる体裁の日記みたいなのも年に何回かやってたんですよ」

司会者「kenzeeさんのブログ知る前ですよね」

レジー「その頃はJAPANとかがっつり読んでたから、そういうインタビューをイメージしてね。主には音楽ネタというよりは1年間を振り返るみたいな感じのものを書いてたんだけど、そのノリで自分の音楽の嗜好についてまとめてみようと思ってやったものもいくつかあって。で、久々にそれ読んでみたら、内容の一部がこのブログのひたちなかシリーズの元ネタになってまして」

司会者「昔から同じこと考えてるんですよね」

レジー「ほんとそうなんだよね。ブログ書き始めたときにもmixi日記のことは意識にあって一部引用したりもしてるんだけど、このインタビュー日記は特に見返してないはずなのでここまで似たようなこと言ってたとは思ってなかった。というわけで、今回はその文章を晒してみようかなと」

司会者「今回載せるのは2007年の8月に書いた文章ですね」

レジー「ちょうど会社がお盆休みだったときですね。自分のライブ遍歴を振り返る、というのがテーマです。一部動画とか挿入してる以外、文章そのものは直していません。稚拙な部分とか今さら何言ってるの的な箇所もあるけどそのまま載せてみます。レジーのブログの原点ということで、それではどうぞ」

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●初めて行ったライブというと、誰のになるんですか?

「96年の夏、武道館でのラルクのライブですね。ツアーファイナルだったのかな?“flower”が出る直前の。当時中学3年生」

●よくチケット取れましたね。

「今では信じられない話ですが、発売日のお昼頃でまだチケットが残ってました。その日はミスチルのドームかなんかのチケットをとるべく電話していたのですが全くかからず、やむを得ずラルクにかけたらすぐにつながりました」

●そのミスチルも、いよいよ今週末に初ワンマンですね。

「そうですね、ほんと嬉しいです!11年越し、ってことになりますね」





●これまでいろいろとライブには行かれていると思いますが、ワンマンのライブで印象に残っているものはありますか?

「そうですねえ、直近のものはもちろん記憶に新しいですけど、古いものでいうと川本真琴かなあ。あれは97年ですね。渋谷公会堂」

●結構レアな体験ですね。

「1stが出た直後だったかな。あのアルバムは名盤ですよ」

●『川本真琴』ですね。

「そう。“ひまわり”とかかなり素敵ですよ。まだ曲があんまりなくて、1曲目にやった“DNA”をアンコールでももう1回やっていた覚えがあります」





●特に高校生の頃なんかは、ライブっていうのは年に2、3回の非日常体験だったわけですよね。

「それはわりと最近まで比較的続いてますね。大学生のときも、そんなに行ってないんじゃないかな?アカペラ系はなんだかんだでしょっちゅう行ってましたけど。金銭的な部分もそうだし、わざわざ電話しまくってまで行かなくても...みたいな気持ちもどこかでありましたから。天邪鬼なんで。思いついてすぐに行くようになったのは、ほんとここ1、2年の話かも」

●平日は仕事もありますしね。

「残業で行けなくなるリスクもありますから。お金だって昔よりはあるけど、無尽蔵ではないし。そういう意味では、今でも非日常体験ですよ」

●そんな非日常体験が日々の生活に挟まれることに、どんな意味を感じていますか?

「うーん、まあ単純に楽しみの1つであることは間違いないです。それを目標に頑張れたりはしますからね。そういう意味の質問ではなくて?」

●たとえば人によっては現実逃避だったり、活力の源だったり、いろいろあると思いますが。

「ああ、そういう意味でいうと逃避ではないですね。曲に感動していても、すごく現実的なことが頭に浮かんでいたりします。それはライブに集中していないわけではなくて、どっぷり浸かっていくことで逆に頭の中がクリアになっていくんですよね。いろんなこんがらがっていったものがほぐれて、急に思いも寄らないことが頭に浮かんだり大昔のことを思い出したりする。なんか脳みその普段使っていない部分が活性化されているんでしょうか」

●わかりました。ここから徐々にフェスに関する話に移っていきたいのですが、初めて行ったフェスは98年のフジロックですか?

「そうですね、唯一の東京開催。でもその前の年に、野音のスイートラブシャワーに行ってるんですよね。あれはフェスではなくてジョイントライブみたいなものだけど、いろんなアーティストを一度に見るという楽しさを知ったのはそのときだと思います。ミッシェル、山崎まさよし、ホフディラン、cocco、あとフラカンも出てたな」

●大体フェス歴10年と。

「そうなりますね。フジは98と01、サマソニは05、ロックインは00から毎年ですね。ライジングサンはいまだに行ったことないんですが」

●フェスとそのほかのライブで、臨む際の心構えの違いはありますか?もちろん遠くで行なわれたり1日がかりだったり、物理的な違いはあるとは思うのですが。

「まあそういう物理的なところが大きいですよ。で、そこをよく理解すると、必然的に楽しみ方も変わってくると。食事や休息、帰りの混雑とか総合的に見て丸1日ストレスを感じずにどう楽しむか。そこまで考えることが大事だと思ってます」

●言葉だけを聞くと、頭でっかちになってしまいそうな印象を受けますが。

「慣れるまではそういう側面も必要だと思いますけどね。何もかも自主的にしないといけないわけだから、最初は無計画だとボロボロになっちゃう可能性もあるわけで。毎年行ってるうちに自然とそんな振る舞いができるようになるし」

●何か失敗談はありますか?

「98のフジのときは、なぜかきれい目の格好で行っちゃって服も靴もどろどろにしてダメになってしまったり。あとは前半を前の方で頑張りすぎて、午後まるまる動けなかったりしたなあ。初日はガービッジでヒートしちゃったんですよね。2日目は伝説のミッシェルで死にかけました。そりゃ演奏中断するって話です」





●今では絶対起こりえない状況ですね。

「それがあるから、身軽な服装とペース配分という観点が体にしみつきました。毎年学習です」

●一番つながりが深いのはロックインジャパンだと思いますが。

「それは間違いないですね。初回から全部行ってますから。01の初日、02の2日目、04の初日は行ってないんだよな。それ以外は行ってます」

●会場の中身も出演者も観客も、初回とは全く違うものになっていますが。

「そうですねー、まあお祭りのあり方は変わっていくものだからいいとは思うんですけど。ただ、本質的には“音楽好きが音楽を楽しむところ”であってほしいですね」

●そうじゃなくなっている部分もありますか?

「まあ来ている人たちはみんな音楽好きです、っていうと思うんだけど。でもその割には音楽に対する敬意が足りない光景に出くわすことが多いですね。DJブースで知らない曲は無視だったり、ライブ中も曲と関係なく馬鹿騒ぎしてるだけだったり。それは音楽好きを名乗るものがする行為ではないです」

●昔はそういうことなかったんですかね?

「ゼロではなかったとは思うんですけど。ここ数年目立ちますね。やっぱ間口が広がりすぎたんでしょうね。夏フェスなんて呼称が一般化して、じゃあどこに行ってみようか、となったときにロックインは行きやすいですから。知ってる日本のグループがたくさん出るし、東京の人にとっては遠いけど許容できる距離だし。レジャー感覚の人の比率が、他のフェスより高いんだと思います」

●今の世の中の風潮として、「夏フェス=いけてる夏のレジャー」みたいな感じがありますよね。

「来れば絶対楽しいから、いろんな人が来たいと思うのはいいことだと思いますよ。でも、そこのベースは音楽だから。昼寝も気持ちいいしビールもうまい。でも、それを音楽がある空間でするから意味があるわけで、それを理解した人たちがたくさんいるフェスがいいですよね。きっとフジはもうそういう場所になっているんでしょうけど。ロックインにそれを求めてはいけないのかなとも思いますが、多分僕は来年からもあのフェスに行き続けるし、できるだけ理想に近い形になっていったらいいなと思います」

●ただそれは参加者だけの問題ではなくて、主催者側の教育というか啓蒙も必要になってきますね。

「少なくとも、パフォーマンスする側は気づいていると思いますよ。今年もDJブースでダイノジがやっているときに、“ラズベリー”がかかったらちょっと盛り上がりがなくなったんですね。そしたら大谷が曲中にマイクをつかんで“曲知らなくても踊れ!”って。心ある人たちはみんな感じていることだと思います」

●あとはロッキングオンがどういう対応を見せるか。

「そうですね、商売の部分もあるから難しいとは思いますが。でも、フォレストやウィングテント作ってるのはそういう部分への対処じゃないかな。フォレストは、ほんとに音楽好きな人が集まってると思う。古き良きフェスの空気があると思います。今ひたちなかで一番好きな空間です」

●わかりました。今日はありがとうございました。フェスが終わると、夏も終わりに向かっている感じがしますね。

「そうですね、3日目からすでに切ない気持ちになりますからね。来年の夏に向けて、1日ずつ生きていければと思います」

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司会者「何か感想があれば」

レジー「まずこの「ロックイン」っていう言い方はなんなんだろうか。どっかのビジネスホテルみたいだな」

司会者「「ロッキン」って呼称はまだ一般化してなかったはずですよね」

レジー「たぶんねえ。「ひたちなか」でもないところが面白い。「夏フェスレジャー問題」がメディアで大っぴらに語られるようになったのってほんとこの1、2年だと思うけど、参加してる実感として07年の頃からあったんだよね」

司会者「これ当時mixiじゃなくて大っぴらに出してたらどうなってましたかね」

レジー「いやー、全然広まらなかったんじゃないかな。ツイッターだって日本語サービスまだやってないような時代だし、なんとなく「まあ一部ではそんなこともあるよね」的に流れていってた気がするなあ。あとここでも書いてるダイノジのくだりはすごく印象的で。この前のひたちなかでも思い出して感慨深かったね」




司会者「オーディエンス側が成熟していってる部分も確実にありますね」

レジー「その辺は意識的な演者がいればこそって話だと思うけどね」

司会者「フェス話以外のところでも何かあれば」

レジー「そうね、この中でライブに関して「思いついてすぐに行くようになったのは、ほんとここ1、2年の話かも」なんて言ってるけど、こんなこと言いつつもライブ行ってるのせいぜい年に10回弱だと思うんですよこの頃って」

司会者「へえ」

レジー「この時期はライブよりサッカー見に行く回数の方が多かったからお金と時間の総量を考えると仕方ない部分はあるんだけど、当時社会人4年目でそこから6年くらい経ってライブに行く回数が大幅に増えることになるとは想像もできないよね。別に仕事暇になったとかそういうわけじゃ全然ないのに」

司会者「確かに。ブログやるとも思ってなかったしね」

レジー「ほんとそう。会社員になってからも趣味はどんどん広がってくし、その先には「仕事」と呼んでいいようなものも場合によっては出てきたりするわけですよ。今後雇用環境の変化だったり、あとは音楽ビジネスのあり方が多様化したりしていく中で、「音楽に関係ない会社員×社外で音楽に関わる仕事」みたいな生き方はますます増えてくんじゃないかと個人的には思ってます。今年はそんな話も随所でやっていけたらなあと。就活シーズンだったりもするしね、そういうところに対する道標ものを示せればなあとか漠然と考えてますよ。まあそのうち。とりあえず今回はこんな感じで」

司会者「わかりました。では次回はどうしますか」

レジー「んー、紅白話をやりたいなあと思いつつ、ちょうど発表された「ネットの音楽オタクが選んだ2013年の日本のアルバム」という壮大な企画について触れたいという気持ちもあり。ちょっと考えます」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」

ゼクシイが書かない結婚式音楽講座

司会者「今月は結婚パーティーが多かったですね」

レジー「久々にひと月で3回2次会に行った。前職の先輩と後輩、あと大学の後輩。それぞれ渋谷、代官山、福岡でありました」

司会者「重なるときは重なりますねえ」

レジー「何年か前に一次ラッシュがあったんだけど、今は二次ラッシュですね。前のラッシュで結婚してない同世代の人と、一つ下の世代と」

司会者「同窓会的な側面もありますわな」

レジー「そうですね。前職系のやつだと普段会ってない人たちに会えるので、自分としては特にそういう側面が強くなりますね。で、この手のパーティーって肝でいろいろ音楽が使われるじゃないですか」

司会者「入場や退場、プロフィールビデオとかまあいろいろありますよね」

レジー「大体パーティー終わったら忘れちゃうことも多いけど、その場では結構気になるんですよね。新郎新婦もしくは幹事のセンスが出るなあと思って。というわけで今回は結婚式ミュージックについてやろうかなと」

司会者「(確かに前回言った通りライトなネタだな)わかりました。直近で行ったパーティーはどんな感じでしたか」

レジー「前職の先輩はフジロックとか行くような音楽好きなんですが、新郎新婦の入場がプライマルの「Rocks」でした」



司会者「それはあがりますね」

レジー「拍手じゃなくて手拍子すれば良かった。一方でサークルの後輩のパーティーはJ-POP中心で。ミスチルとかYUKIとかが多かった気がします」

司会者「無難というか、世代的なことを考えると外すことのなさそうなチョイスですね」

レジー「前職の後輩のときはBGM関連だとあんまり印象に残ってないんだけど、友人からのメッセージビデオの音楽がゴールデンボンバーの「女々しくて」の替え歌でした。踊りもありましたね。あの曲は何回聴いても面白いんだよなあ」

司会者「なんか今時な感じがしますね。きっといろんな結婚式の出し物で使われてそうですね」

レジー「うん。「結婚式の出し物定番」ってありますよね。今はたぶんそこにAKBがどかっと鎮座してる感じなんだと思います」

司会者「AKB関連の出し物は見たことありますか」

レジー「確か去年だったと思うんだけど、新婦の女子高時代の友人7人か8人かで「ヘビーローテーション」を完コピしてたのを見ました。あれはクオリティ高かった。イントロでばっと上着を脱いだらみんな高校時代の制服を着てて」

司会者「凝ってますね」

レジー「AKBなんて誰も聴いてないっていう人は結婚式に行ったことない人じゃないですかね。「Rocks」で入場した洋楽好きの先輩ですら、ケーキカットの時はヘビロテ使ってましたから」

司会者「出し物関連で言うと、大学の後輩のパーティーでは友人代表がミスチルの「365日」を歌ってましたね」

レジー「あの曲実は結婚式クラシックなのかな?今年行った別の披露宴でも聴きましたよ。あれはいい歌ですね。ミスチルがダメになる前の曲」

司会者「その話は長くなりそうなので一旦置いておきます。あと最近よく流れるのは綾香とコブクロの「WINDING ROAD」ですか」

レジー「あれね。何でみんな使うのかな。大体あの曲が流れると台無しになりますね。そのくらい嫌い」

司会者「相当ですね」

レジー「別にうまくもないのに「俺/私うまいでしょ?」って感じで歌うのが耐えられないんですよね」

司会者「特に大きい人ね」

レジー「そう。曲も良さがわかんないんだよなああれに関しては。あの組み合わせなら、2曲目の「あなたと」の方がいいですね。あれはいい曲だと思う」

司会者「コブクロと結婚式絡みで言うと「永遠にともに」か」

レジー「あれは上手い人が歌うとかなり感動的な感じになりますね。何度か見たことあるけど素晴らしかった。たぶんコブクロはいい曲多いんだと思います。歌い方がダメなだけで」

司会者「結婚式BGMのランキングとか見ると確実にランクインしてますよね。あとはやっぱりゼクシイ系の曲が強いですよねえ」

レジー「ね。こういうの見ると、なんだかんだでみんな結婚式はベタにやりたいってのがあるんだろうなあと思います」

司会者「いろんな人が来るから最大公約数的なチョイスにはなるんじゃないですかね。ちなみに自分たちの時はどうだったんですか。もう4年前ですか」

レジー「もちろんコブクロは使ってないですよ」

司会者「いや、そういうピンポイントの話ではなくて」

レジー「失礼しました。音楽はかなりこだわりましたね。ちょっと余談ですが、結婚パーティーの番号でチーム分けしてクイズやるような企画が苦手で。あのノリを強要される感じが」

司会者「あー」

レジー「だから自分たちのときはそういうのをやめようと思って。僕も妻も音楽ずっとやってたので、出し物は自分たちの演奏+ちゃんとした人たちの演奏という構成にしました。わりと評判良かったですよ」

司会者「ちゃんとした人ってのはどんな人たちですか」

レジー「以前ここでも書いたアカペラサークルつながりなんですが、2つやってもらいました。まずはもう活動してないんだけど、先輩が組んでいたMono Me U sunというアコースティックユニットに曲を作ってもらいまして」

司会者「このリンクにある「青い鳥」という曲ですね

レジー「「これ今でもiTunesで買えるので、良かったらポチってください。こういう良質なグループがさらっと売れちゃう世の中になってほしいなあ」

司会者「贔屓目抜きにクオリティ高いですよね。で、あと1つは」

レジー「もう1つは、今売出し中のジャズピアニストの小林岳五郎にピアノとベースのデュオで演奏してもらいました。彼もサークルの後輩で」

司会者「今はroom56というユニットで活動してますね」

レジー「なんか海外レーベルから曲出したりとかすごいんだよな。ソイルの人とセッションしたりとか。ライブも一度行ったけどかっこよかったです」



司会者「確実に需要がある音ですよね」

レジー「ポップフィールドの世界でも売れてほしいなと」

司会者「ほんとそうですね。CDもリリース時はタワレコで試聴機展開してたのでこの先に期待ですね。出し物の様子はわかりましたが、全体のBGMに関してはいかがですか」

レジー「こっちももちろんこだわりましたよ。歓談中とか客入れ客出しのところ含めて、全部自分たちで選びました。せっかくだからポイントでかけた曲を晒しておくか」

司会者「まずは披露宴ですね」

レジー「披露宴と言いつつ相当カジュアルにしましたけどね。会社の偉い人は呼ばなかったし、司会も立てないで自分たちで仕切りました」

司会者「そんなやり方があるんですか」

レジー「自分たちのペースで進められてよかったです。おかげで食事もしっかり食べられたし。で、音楽はこんな感じ」

入場:くるり「言葉はさんかく こころは四角」
乾杯:ピチカートファイブ「スウィート・ソウル・レビュー」
ケーキカット:風味堂「楽園をめざして」
親へのあいさつ:風味堂「ゆらゆら」
退場:GOING UNDER GROUND「タッシ」


司会者「何か特筆すべきことは」

レジー「個人的には風味堂の使い方が気に入っております。「ゆらゆら」とかもっと使われてもいいんだけどなあ」



司会者「あとプロフィールビデオも作りましたね。ハイスタの「My First Kiss」、YUKIの「歓びの種」、smooth aceの「サクラ」の3曲を使って」

レジー「「サクラ」も使い勝手いいと思います」



司会者「で、2次会ですね」

入場:□□□「GOLDEN WEEK」
乾杯:岡村靖幸「だいすき」
鏡開き:JUDY AND MARY「クラシック」
退場:音速ライン「週末旅行」


レジー「自分の中で披露宴はどちらかというとしっとりめ、2次会はアップテンポっていうイメージがあって、歓談の時のBGMとかもそういうテーマで選んだんですが、入退場曲の違いでもそういう雰囲気を体現してみた感じです。□□□は結構ナイスチョイスだったと思うんだけど」



司会者「パーティーの始まり感はありますね。晒し終わったのでそろそろまとめに入りたいんですが、今回は特に結論も何もない感じですよね」

レジー「そうね、あえて言うとすれば奥さんと音楽の趣味が近くてよかったってところですかね」

司会者「確かに相手がこういう音楽好きじゃなかったら大変ですね」

レジー「どうしてもGReeeNが使いたいとか言われたらその場で何もかも破談ですよ」

司会者「そんな大げさな」

レジー「まあそもそもそういう人とは付き合わないとは思うけど。いやでもほんとにね、結婚式って一生に一度ですから。これ読んでくださってる方は音楽好きな方だと思いますけど、結婚するなら音楽の趣味が近い、もしくは音楽にこだわりのない人とした方がいいですよ」

司会者「それは確かにそうですね」

レジー「珍しく人生訓的な話になったな」

司会者「一人くらいは参考になってるといいですね。では次回はどうしますか」

レジー「ぼちぼち今年の総括にいくかなー。年間ベストもそうだし、このブログそのものも振り返りたいなと思ってます。少しずつ進めていければと」

司会者「わかりました。できるだけ早めの更新を期待しています」

私の音楽的初体験、ついでに「若手論壇」と「音楽」の距離感について(文化系トークラジオLife感想戦)

レジー「「文化系トークラジオLife」の先月分「うれしはずかし文化的初体験」のポッドキャスト全部聞き終わりました」

司会者「先日の記事でメールが読まれた旨紹介していた番組ですね」

レジー「31にしてまさに文化的初体験をしてしまったわけです。中学生の時ですらラジオに投稿なんてしてなかったのに」

司会者「Lifeはいつから聞いてるんですか」

レジー「えーっと、いつだったかしら。2010年の文化系大忘年会を11年の後半に聞いたのが初めだったような。きっかけは忘れましたが、そのくらいの時期から過去アーカイブをさかのぼりつつ毎月のも聞いてます。日曜深夜の放送なので基本的にはポッドキャストで追いかける感じですが」

司会者「ここ2年くらいで現代思想というか若手論壇系の本の読書量が飛躍的に増えたのと関係してますよね」

レジー「そうね。転職して周りに本読んでる人も増えて、その中でその手の本もいろいろ読むようになりましたね。でも「動ポモ」は出た当初読んでるんだよなあ。大学生の時。そこから周辺に派生しなかったんだよね」



司会者「約10年間止まってたわけですね」

レジー「もったいない時間の過ごし方をした。学生の皆さんは本読んだ方がいいですよ」

司会者「今回のLifeの「文化的初体験」という内容で共感できた部分はありましたか」

レジー「ひとり映画って話題が出てきたんだけど、確かにそれって文化的初体験だなあと思いました」

司会者「初めて一人で映画館行ったのはいつですか」

レジー「たぶん高校上がる前の春休みだったと思うんですが、当時好きだった小説の「いちご同盟」が映画化されまして」

司会者「三田誠広さんの」



レジー「そう。一人で渋谷まで行きました。その足でHMVに寄ってジュディマリの「THE POWER SOURCE」を試聴したんですよ。そしたらそのときすごいセンチメンタルな気分になってたからかひどくうるさい音に聴こえて。それ以来一時的にジュディマリのイメージが悪くなりました」

司会者「とんだとばっちりだ」

レジー「あと映画絡みで言うと、これは友達と一緒に行った映画ですが「トレインスポッティング」ね」

司会者「はやりましたねあれ」

レジー「かっこよかったなあ。あそこで流れる「Born Slippy」ね。あの映画のポストカードいろいろ買って、部屋に貼ったり手帳に入れたりしてました。今で言う「モテキ」みたいな映画だったのかな。同時代の音楽がガンガンなってて」

司会者「ジュディマリやアンダーワールドの話がありましたが、音楽寄りの初体験話も何かあれば」

レジー「初めて行ったライブはラルクの武道館ですね。96年の夏か。ミスチルのチケットとりたくて電話してたらつながらなくて、同日発売だったラルクの特電に何となくかけてみたらつながったんですよ。当時は発売始まって1時間後でもまだチケット残ってた」

司会者「今では考えられないですね」

レジー「うん。もうちょっと今の趣味につながるようなライブで言うと、97年のSWEET LOVE SHOWERですかね。今みたいなフェス形式じゃなくて、日比谷の野音でやってました」

司会者「前座がマグースイムで、フラカン、Cocco、ホフディラン、サニーデイ、山崎まさよし、ミッシェルと。非常に豪華でしたね」

レジー「一緒に行った友人があれで人生が変わった的なことをいまだに言うくらいインパクトはあった。あ、あとその前にカーディガンズの来日公演にひとりで行ったんですよ。赤坂ブリッツ」

司会者「ひとりライブデビューですか」

レジー「今じゃひとりの方が多いからねえ。あとこの当時は小さいCD屋行って通ぶってました。宇田川町とか西新宿とか」

司会者「CD屋のロゴ入りの袋を集めてましたね」

レジー「この感覚を今10代とかの人に理解してもらうのは難しいかもしれないですね。かっこつけてアナログ買ったり。そうすると袋がでかいんですよ」

司会者「なんか涙ぐましい感じですね」

レジー「なんだかんだでパッケージ信仰から抜け出せないのはこういう体験をしてるからだと思う。一方でお金そんなないから何でも買うわけにもいかないので、ラジオからMDに録音してアーカイブを増やしてたわけですね。「ミュージックスクエア」を初めて聴いたときはすごくびっくりした。こんな良心的な番組があるのかと」

司会者「中村貴子さんですね」

レジー「あの時代音楽好きだった人の大半が通ってるはず。番組でやたら取り上げられてた「アニラジ」より共感性高いと思いますよ。あとはゆずのオールナイトニッポンで生ライブがあって、それも録音してました」

司会者「あの番組面白かったですよね。無駄にトライセラをいじったり」

レジー「メライセラね。何だったんだろうあれは。あと高校生のころはJ-WAVEにアクロスザビューって番組があって、ブリグリのトミーとかスガシカオとかが日替わりでDJやってたんですよ。平日の20時から22時くらいかな?勉強してるときはそれ流してましたね。何かあれも大人の世界に触れてる感あったな。J-WAVEには何らかの記号性を感じてしまうね」

司会者「掘るとどんどん出てきますね。以前渋谷系の話をやった時と同じような展開になってますが。一方でさっきもちょっと触れましたが、今回のLifeでは音楽の話は少なかったですね。特に90年代以降の話はアニメ系にずいぶん偏ってたような」

レジー「あれねえ。ここまで出したような固有名詞も全然出てこなくて残念でした。これはひとえに「90年代若者代表」みたいな位置づけになってた塚越健司さんの偏りによるところが大きいと思うんですが」

司会者「アニメとかの方にはすごく詳しい反面、音楽絡みの発言は少なかったですね」

レジー「この手の話はディティールが大事だと思ってるんですが、ちらっと出てきたモー娘。の話とか歌番組の話とか結構雑だったので何だかなあと感じてしまいました」

司会者「総じてこの世代でいわゆる「若手論壇」と言われるところに行ってる人たちって、昔からアニメとかそっちの文化に傾倒してた人の方が多い気が」

レジー「印象としてはそんな気がしますね。で、この偏りって、日本のポップカルチャーの変遷をたどるうえでかなりのバイアスになってると思うんですよ。ここで言ってもどこまで届くかわかりませんがどうしても言いたいことは、90年代半ばの中学生全員がエヴァを見てたわけじゃないし、「ドラゴンボール」とかそういう知名度ではないアニメに触れてる人は決して主流派ではなかったということです」

司会者「確かにほんの一部でしたね」

レジー「アニメという文化そのものの位置づけも今以上に「キモい」ってことになってたし、「けいおん!」がCutの表紙になるような時代とは全然状況が違うわけですよ。この辺の「ポップカルチャーにおける勢力図の変化」を考慮せず、「90年代の中学生はみんなエヴァに夢中になった」的な話を無邪気にしちゃうのはどうかなと」

司会者「別に「みんな」とは言ってない気が」

レジー「90年代の中学生にはエヴァよりミスチルの方がよっぽど影響を与えてますよ」

司会者「確かにみんな短冊シングル持ってましたからね。エヴァの比じゃない」

レジー「そういう時代状況への配慮を欠いた発言が言論シーン、そういう言葉があるかよくわからないけどこの界隈では多い気がするんだよね。たとえば「セカイ系とは何か ポスト・エヴァのオタク史」っていう前島賢さんの本。これすごく面白かったんだけど、90年代と今を「ポスト・エヴァ時代」として語るのは無理があると思うんですよ。「アニメ」とか「オタク」とかいうものに対する世間の受容性が違いすぎるわけで」



司会者「まあ確かに」

レジー「この方は僕と同世代で「ライトノベルに学生時代から傾倒」してたみたいなんですが、たぶんそれって当時は結構エッジの効いた人だったと思うんですよね。そういう文脈の提示なしに90年代と今の時代を接続して語るのは危ないんじゃないかなと」

司会者「それで言うと90年代の次の時代について書かれた宇野常寛さんの「ゼロ年代の想像力」でも音楽に関する記述は少ないですね」



レジー「そうですね。個人的には残念でした」

司会者「字数割かれてたのは映画「リンダリンダリンダ」絡みのブルーハーツ話くらいか」

レジー「あれもブルハ→パーランマウムで「脱臭」ってキーワードまで辿り付いたなら、そこから青春パンクブームとかフェスバブルといった「中身のない音楽」の話まで行くことで、より「音楽が社会から遠くなっている実態」、もっと言えば「この本に音楽ネタが少ない理由」を逆接的に示せたと思うんですよね。あと自分にとってのゼロ年代最重要グループのPerfumeについても言及がなく」

司会者「口コミとネット上の二次創作が契機でヒットとかわりと今っぽいのにね」

レジー「歌詞を見ても、メジャーデビュー3部作、特に「コンピューターシティ」「エレクトロワールド」の「キミとボクのセカイ」的歌詞からそれ以降の変遷は「セカイ」と「等身大」の関係性みたいな話に良い例だと思うんだけどなあ。あとは直近で言うと古市さんの本とか」

司会者「「絶望の国の幸福な若者たち」ですね」



レジー「ワンピースとハンカチ王子の話をしてそのまとめで引用するのが00年リリースの浜崎あゆみ「SEASONS」っていうアクロバティックな展開があるんだけど、同列で語るには時代がバラバラすぎますわな。00年って今ほど価値観が細分化されてないし、あゆもまだ「全方位型」のスターだったんですよね。この本で古市さんが提唱してる「ムラムラ」の時代とはヒットソングの受容のされ方が決定的に違ってるわけで、そういうところはもっと丁寧に扱った方がいいんじゃないかなあとか」

司会者「速水健朗さんとか佐々木敦さんとか音楽詳しいであろう方々もがっつり音楽について語ったりはしないですね」

レジー「速水さんは今度J-POP関連の方が出るそうなのですごく期待してます。佐々木さんも以前「ニッポンの思想」の続編的に「ニッポンの音楽」って出すとか言ってた気がするんだが、記憶違いだろうか。とりあえずLifeも久々にオザケンの回みたいな音楽ネタやってくれないかな。あれほんと何回も聞きましたよ」



司会者「磯部涼さんも出てたりして、音楽論と社会論が両方入ってて面白かったですよね。長くなってきたのでそろそろまとめたいのですが、最近「社会」「文化」を語る材料として音楽が挙がってこないのはもちろん論者の方の偏りもあるとは思うものの、実際問題として音楽のプレゼンスが落ちているという部分にも起因しているとも言えるんじゃないですか」

レジー「それは確かにそうなんですよね。もはや社会を表すものではなくなってるのかもしれない」

司会者「急に元気がなくなりましたね」

レジー「いや、ほんと音楽聴いてない人多いなーと思うことが最近よくあってね」

司会者「そうなると、語られないのも需要がないので仕方ないかなという感じでしょうか」

レジー「そういう側面があるのは事実だと思うんだけど、こういう時代だからこそ「音楽面白いよ」って話をしていきたいですよね。タコツボ化した話じゃなくて、いろんなシーンを横断するような。こういうこと言うと「洋楽聴いてないくせに」みたいなエアdisがまたある気がするけど、その辺のスタンスについては別途クリアにしたいなと。それは置いておくとして、ちょうど直近でも年間チャートがジャニーズとAKBで占拠されたみたいな話出てたけど、CDバブルの遺産でやってた業界が完全崩壊に向かう中でどんなことが起きるか、どんな音が鳴るかってのは面白い話だと思うんですよね。微力ながら、そういうワクワクする話を少しでも発信できればと思ってます」

司会者「決意表明したところで終わりましょう。では次回はどうしますか」

レジー「そうですね、さっきの洋楽話に行くか、もっと軽い話でパーソナルなネタをやるか。たぶん後者かな。ちょっと考えます」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」
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