September 30, 2006
Yoko no Hosomichi 08
こんにちは。現在は酒田にむかって移動中ですが、
その前に昨夜の弘前市内の話をひとつ。
白神山地から戻った後、宿まで行く電車の時間まで
市内のカフェにでも入ることにしました。
弘前には昔に建てられた洋館が多く残されていて、
そんなレトロな雰囲気を演出したカフェやレストランもあります。
私が行ったのは葡瑠満と書いて「ぶるまん」と読むヤンキーな店。
そんな難しい漢字使ってるくせに
メニューは「もかまたり」「ちいずけえき」等とカタカナが書けないようです。
カップも皇室御用達のメーカーらしいのですがすごいデコレーションで、
どこを取ってもヤンキー以外の何物でもありません。
仕舞いにはマスターもパンチパーマ。ここまで揃えば言い逃れできませんね。
ただ、この店コーヒーがめっっっちゃ、うまい。
ヤンキーなのにコーヒーめっっっちゃ、うまい。気に入った。
さらに見つけた弘前での出会いは、
その葡瑠満の向かいにある駐車場内に作られた屋台村。
デリスタイルのカフェ、居酒屋、ラーメン屋と種類も様々。
その中の広島風お好み焼き屋でとん平焼を買って帰ろうと立ち寄ると
威勢のいいおかみさんと若い女の人が二人で店を仕切っていて、
お客さんには私の他に常連っぽいおじさんとおばさんが3人、
午後6時にして既にゴキゲンになってました。
とん平焼きが焼き上がるまでの間、
常連とおかみ達は雑談を交わしているかと思えば急に
「ところでおかみさん、スポンサーは見つかったのかい?」
とおじさんが切り出してきました。するとおかみは
「スポンサーがねぇ、付かないんだよ、なかなか。
だからこの店もたたんで、妙子ちゃんと二人で
修業の旅にでも出ようかね、なんて話してたのよ」
くうっ、泣かせるねぇ。なんて粋なおかみさん。
でも常連たちもおかみ達に負けない粋な人だから
「そうかぁ。修業の旅か、それもいいかもなぁ」
「四国へお遍路参りなんてどうだい!?」
と、せちがらい現実にも前向きな言葉で応援する姿。
それを目の当たりにして私からは何も言えなかったけど、
思ったのは、あぁ、やっぱあたし人間が好きなんだなぁ、と。
妙な話かもしれないけど、私には白神山地の滝よりも
お好み焼き屋の人間模様のほうが胸に響いちゃったんだよね。
それは私の下町気質がそうさせたのか、
自分自身が落ち込んで旅してたって時期と重なって見えたからか、
あるいはどっちもあるかもしれないけど。
できたて熱々のとん平焼きをぶらさげて屋台を出る。
やわらかくあったかい屋台村の灯りに
「みちのく」を垣間見たような気がした一日でした。
あの二人がこれからもこの屋台村に居られますように。
もしくはどこかの町でお店を開くことができますように。
その前に昨夜の弘前市内の話をひとつ。
白神山地から戻った後、宿まで行く電車の時間まで
市内のカフェにでも入ることにしました。
弘前には昔に建てられた洋館が多く残されていて、
そんなレトロな雰囲気を演出したカフェやレストランもあります。
私が行ったのは葡瑠満と書いて「ぶるまん」と読むヤンキーな店。
そんな難しい漢字使ってるくせに
メニューは「もかまたり」「ちいずけえき」等とカタカナが書けないようです。
カップも皇室御用達のメーカーらしいのですがすごいデコレーションで、
どこを取ってもヤンキー以外の何物でもありません。
仕舞いにはマスターもパンチパーマ。ここまで揃えば言い逃れできませんね。
ただ、この店コーヒーがめっっっちゃ、うまい。
ヤンキーなのにコーヒーめっっっちゃ、うまい。気に入った。
さらに見つけた弘前での出会いは、
その葡瑠満の向かいにある駐車場内に作られた屋台村。
デリスタイルのカフェ、居酒屋、ラーメン屋と種類も様々。
その中の広島風お好み焼き屋でとん平焼を買って帰ろうと立ち寄ると
威勢のいいおかみさんと若い女の人が二人で店を仕切っていて、
お客さんには私の他に常連っぽいおじさんとおばさんが3人、
午後6時にして既にゴキゲンになってました。
とん平焼きが焼き上がるまでの間、
常連とおかみ達は雑談を交わしているかと思えば急に
「ところでおかみさん、スポンサーは見つかったのかい?」
とおじさんが切り出してきました。するとおかみは
「スポンサーがねぇ、付かないんだよ、なかなか。
だからこの店もたたんで、妙子ちゃんと二人で
修業の旅にでも出ようかね、なんて話してたのよ」
くうっ、泣かせるねぇ。なんて粋なおかみさん。
でも常連たちもおかみ達に負けない粋な人だから
「そうかぁ。修業の旅か、それもいいかもなぁ」
「四国へお遍路参りなんてどうだい!?」
と、せちがらい現実にも前向きな言葉で応援する姿。
それを目の当たりにして私からは何も言えなかったけど、
思ったのは、あぁ、やっぱあたし人間が好きなんだなぁ、と。
妙な話かもしれないけど、私には白神山地の滝よりも
お好み焼き屋の人間模様のほうが胸に響いちゃったんだよね。
それは私の下町気質がそうさせたのか、
自分自身が落ち込んで旅してたって時期と重なって見えたからか、
あるいはどっちもあるかもしれないけど。
できたて熱々のとん平焼きをぶらさげて屋台を出る。
やわらかくあったかい屋台村の灯りに
「みちのく」を垣間見たような気がした一日でした。
あの二人がこれからもこの屋台村に居られますように。
もしくはどこかの町でお店を開くことができますように。