特集
October 02, 2006
Yoko no Hosomichi 10
ただいま。
って昨日の夜に帰ってきたのですが
ま、荷物も片付けて写真も現像したことだし、
改めてココで振り返りたいと思います。
結局この旅の成果はなんだったのか。
はじめに掲げてた目標は、
「松尾芭蕉からモノ書きの精神を学ぶために奥の細道をたどる」
ってこと。
それに付随して
「絵本とワタ恋の新作ネタを作るひとり合宿」
「下流OL とりあえず一年お疲れさんの慰安旅行」
「傷心OL もう独りで泣かない・恋の精算旅行」
「25歳OL 今更ながら己を見つめなおす旅」
などなど、気付いたら色んなテーマが自分の中で増えていて
結局どれが果たせて
どれが果たせなかったのかわかんなくなってました。
えっと、じゃ達成できたのは、どれだろ。
とりあえず確実なのは、絵本の新作アイデアが固まったこと。
昨日帰京してから王子とも軽くミーティングして方向性も決まったし。
それと、ワタ恋のネタは決まってません。大変だ。
松尾芭蕉に学んで…ってのは、あの携帯からの実況ブログでは
果たして果たせていたのでしょうか?自信はないけど。
あ、でも道中に一つだけ、俳句を作りました。
発表するの忘れてたので、ここで改めて一句。エヘン。
紅葉には 早からむとぞ りんごの実
…えっと、解説するとですね。ってか自分の句を解説って。
うっすらと期待はしていたものの、
9月下旬の青森じゃさすがに紅葉は始まってなかったんですね。
でもりんごの木があちこちにたくさんあって、
その赤い実が紅葉の代わりに私を楽しませてくれたよ。
ってことを言いたかったわけです。
ここで私のすごいところは、
「赤」って言葉を一つも使わずに「もみぢ」「りんご」という単語で
その2種類の赤を詠むものに連想させてですね、
それ以外の単語は排除しているのに
まだ夏の終わりの木々の青(緑)とそれらの赤による
色のコントラストを喚起しているわけです。
ね、すごいでしょ。文豪でしょ。
(私を文豪と称してくれるのは後にも先にも千葉氏だけである)
他の目標についても、なんだかんだぼんやりと見えてきたかも。
下流OLながらお金に気にせず旅に興ずることに専念できたし、
一年分の疲れもきちんと取れたからそこはバッチリクリアでしょ。
恋についても、なんか悟りを開けた気がする。
過去とか現在とかあんまり気にしないで、心の赴くままに
自分の求めるもの・相手の求めるものに素直に向き合おうと、
ごくシンプルに考えることでなんか楽になった。
こんだけ何も無い田舎の見知らぬ土地で独りの時間を持てたことで
自分自身の嫌いなところとかについても改めてちゃんと向き合えて。
とりあえずは
「自分を・他人を許すこと」
「何よりも自分の人生を楽しませることに忠実であること」
という、これもシンプルだけど大きな壁を越えられた気がします。
あたし、とにかく「許す」ってことができなかったんだよね。
全てにおいて。
それできないせいで、結局は自分で自分を追い詰めてたの。
自分は無力だって思い込んで、
塞ぎ込んで、どんどん高いハードル作って。
それ超えられないとまた更に落ち込んで、
自分をどんどん嫌いになって。
自分の周りに対してもそうだったから、
きっとそれでたくさんの大事な人や居場所を失った。
でも、それやめれば?って思うようになれたかな、やっと。
そしたら苦しむ必要なくなって、でもダラダラするわけじゃなくて、
もっと簡単に進みだせる気がしてきたんだ。
実行できるようになるにはもう少しかかるかもしれないけど
そういう意識を入れておくことで少しづつ行動に出せると信じて。
少しづつリハビリしてます。
回復するまで、まだまだ迷惑をかけることもあるかもだけど
そのときは周囲の方々、どうぞ温かく見守ってやってください。
はふ。んじゃこのヨコの細道はそんな感じでまとめたいと思います。
小説の続きももう頭ん中にあるんだけど
とりあえずは訳詞がまたしたくなったので、そっち先にやります。
旅の最中に悟りの助太刀をしてくれた曲をいくつか紹介しつつ。
ってか、唯一まだ残ってるワタ恋も仕上げなきゃな。
明日から仕事も復帰だしな。はふーーっ。
今宵は氷結飲んで、明日からまた頑張るぞっ。
って昨日の夜に帰ってきたのですが
ま、荷物も片付けて写真も現像したことだし、
改めてココで振り返りたいと思います。
結局この旅の成果はなんだったのか。
はじめに掲げてた目標は、
「松尾芭蕉からモノ書きの精神を学ぶために奥の細道をたどる」
ってこと。
それに付随して
「絵本とワタ恋の新作ネタを作るひとり合宿」
「下流OL とりあえず一年お疲れさんの慰安旅行」
「傷心OL もう独りで泣かない・恋の精算旅行」
「25歳OL 今更ながら己を見つめなおす旅」
などなど、気付いたら色んなテーマが自分の中で増えていて
結局どれが果たせて
どれが果たせなかったのかわかんなくなってました。
えっと、じゃ達成できたのは、どれだろ。
とりあえず確実なのは、絵本の新作アイデアが固まったこと。
昨日帰京してから王子とも軽くミーティングして方向性も決まったし。
それと、ワタ恋のネタは決まってません。大変だ。
松尾芭蕉に学んで…ってのは、あの携帯からの実況ブログでは
果たして果たせていたのでしょうか?自信はないけど。
あ、でも道中に一つだけ、俳句を作りました。
発表するの忘れてたので、ここで改めて一句。エヘン。
紅葉には 早からむとぞ りんごの実
…えっと、解説するとですね。ってか自分の句を解説って。
うっすらと期待はしていたものの、
9月下旬の青森じゃさすがに紅葉は始まってなかったんですね。
でもりんごの木があちこちにたくさんあって、
その赤い実が紅葉の代わりに私を楽しませてくれたよ。
ってことを言いたかったわけです。
ここで私のすごいところは、
「赤」って言葉を一つも使わずに「もみぢ」「りんご」という単語で
その2種類の赤を詠むものに連想させてですね、
それ以外の単語は排除しているのに
まだ夏の終わりの木々の青(緑)とそれらの赤による
色のコントラストを喚起しているわけです。
ね、すごいでしょ。文豪でしょ。
(私を文豪と称してくれるのは後にも先にも千葉氏だけである)
他の目標についても、なんだかんだぼんやりと見えてきたかも。
下流OLながらお金に気にせず旅に興ずることに専念できたし、
一年分の疲れもきちんと取れたからそこはバッチリクリアでしょ。
恋についても、なんか悟りを開けた気がする。
過去とか現在とかあんまり気にしないで、心の赴くままに
自分の求めるもの・相手の求めるものに素直に向き合おうと、
ごくシンプルに考えることでなんか楽になった。
こんだけ何も無い田舎の見知らぬ土地で独りの時間を持てたことで
自分自身の嫌いなところとかについても改めてちゃんと向き合えて。
とりあえずは
「自分を・他人を許すこと」
「何よりも自分の人生を楽しませることに忠実であること」
という、これもシンプルだけど大きな壁を越えられた気がします。
あたし、とにかく「許す」ってことができなかったんだよね。
全てにおいて。
それできないせいで、結局は自分で自分を追い詰めてたの。
自分は無力だって思い込んで、
塞ぎ込んで、どんどん高いハードル作って。
それ超えられないとまた更に落ち込んで、
自分をどんどん嫌いになって。
自分の周りに対してもそうだったから、
きっとそれでたくさんの大事な人や居場所を失った。
でも、それやめれば?って思うようになれたかな、やっと。
そしたら苦しむ必要なくなって、でもダラダラするわけじゃなくて、
もっと簡単に進みだせる気がしてきたんだ。
実行できるようになるにはもう少しかかるかもしれないけど
そういう意識を入れておくことで少しづつ行動に出せると信じて。
少しづつリハビリしてます。
回復するまで、まだまだ迷惑をかけることもあるかもだけど
そのときは周囲の方々、どうぞ温かく見守ってやってください。
はふ。んじゃこのヨコの細道はそんな感じでまとめたいと思います。
小説の続きももう頭ん中にあるんだけど
とりあえずは訳詞がまたしたくなったので、そっち先にやります。
旅の最中に悟りの助太刀をしてくれた曲をいくつか紹介しつつ。
ってか、唯一まだ残ってるワタ恋も仕上げなきゃな。
明日から仕事も復帰だしな。はふーーっ。
今宵は氷結飲んで、明日からまた頑張るぞっ。
September 30, 2006
Yoko no Hosomichi 09
いよいよ奥の細道も最終日。
今は山形県の酒田。しかも奥の細道っぽく、最上川にいます。
風力発電のプロペラが回ってて、
バーベキューする人々や野球する親子連れに
歩き疲れた私もついまったりさせられます。
今朝は10:30まで宿でゆっくりした後、特急で秋田まで。
乗り換えで下車して、秋田名物・鶏めし弁当を購入。
今度は酔わないように、電車が出発する前に完食しました。
ちなみに、昨日の帰りに弘前〜宿間の特急で
向かいに座っていた中東系のおじさん。
驚いたことに、秋田から新潟へ向かう次の車内で
またも会ってしまったんです!!
昨日話してた時に聞いたかぎりでは、
このおじさんは青森の出張から新潟へ帰るところで
昨日の夜は秋田のサウナに一泊するとの事でした。
もしもおじさんがジョージ・クルーニーみたいな顔だったら
これもきっと運命だと信じて速攻となりに座って電話番号聞いて
「今度は冬休みに、どこかの電車であいましょうね」
なんて言ってみたかったのですが、
残念ながら普通のおじさんだったのでやめました。
はっ、危うくこの記事がおじさんに占領されるとこでした。
今は酒田です。写真は山居倉庫という
酒田が米の積出港だった頃に使われてた建物です。
連なった黒塗りの木造倉庫が木漏れ日を浴びて
光とのコントラストがキレイです。
ちなみにその木は、何の木だかはわかりませんが
昨日のブナのマザーツリーレベルの太さで陳列しています。
やっぱあれはブナだったから年の割に細かったって事でしょうか。
「年の割に細い」。中年女性なら悪くない誉め言葉ですね。
最上川では、いまハーモニカおじさんが現れました。
陽もだいぶ傾いてきたので、ナカナカいいムードです。
どうやら私の旅は、
このおじさんのハーモニカの音色で幕を閉じるようです。
あ、「涙そうそう」2回目だ。レパートリー少なっ。
今は山形県の酒田。しかも奥の細道っぽく、最上川にいます。
風力発電のプロペラが回ってて、
バーベキューする人々や野球する親子連れに
歩き疲れた私もついまったりさせられます。
今朝は10:30まで宿でゆっくりした後、特急で秋田まで。
乗り換えで下車して、秋田名物・鶏めし弁当を購入。
今度は酔わないように、電車が出発する前に完食しました。
ちなみに、昨日の帰りに弘前〜宿間の特急で
向かいに座っていた中東系のおじさん。
驚いたことに、秋田から新潟へ向かう次の車内で
またも会ってしまったんです!!
昨日話してた時に聞いたかぎりでは、
このおじさんは青森の出張から新潟へ帰るところで
昨日の夜は秋田のサウナに一泊するとの事でした。
もしもおじさんがジョージ・クルーニーみたいな顔だったら
これもきっと運命だと信じて速攻となりに座って電話番号聞いて
「今度は冬休みに、どこかの電車であいましょうね」
なんて言ってみたかったのですが、
残念ながら普通のおじさんだったのでやめました。
はっ、危うくこの記事がおじさんに占領されるとこでした。
今は酒田です。写真は山居倉庫という
酒田が米の積出港だった頃に使われてた建物です。
連なった黒塗りの木造倉庫が木漏れ日を浴びて
光とのコントラストがキレイです。
ちなみにその木は、何の木だかはわかりませんが
昨日のブナのマザーツリーレベルの太さで陳列しています。
やっぱあれはブナだったから年の割に細かったって事でしょうか。
「年の割に細い」。中年女性なら悪くない誉め言葉ですね。
最上川では、いまハーモニカおじさんが現れました。
陽もだいぶ傾いてきたので、ナカナカいいムードです。
どうやら私の旅は、
このおじさんのハーモニカの音色で幕を閉じるようです。
あ、「涙そうそう」2回目だ。レパートリー少なっ。
Yoko no Hosomichi 08
こんにちは。現在は酒田にむかって移動中ですが、
その前に昨夜の弘前市内の話をひとつ。
白神山地から戻った後、宿まで行く電車の時間まで
市内のカフェにでも入ることにしました。
弘前には昔に建てられた洋館が多く残されていて、
そんなレトロな雰囲気を演出したカフェやレストランもあります。
私が行ったのは葡瑠満と書いて「ぶるまん」と読むヤンキーな店。
そんな難しい漢字使ってるくせに
メニューは「もかまたり」「ちいずけえき」等とカタカナが書けないようです。
カップも皇室御用達のメーカーらしいのですがすごいデコレーションで、
どこを取ってもヤンキー以外の何物でもありません。
仕舞いにはマスターもパンチパーマ。ここまで揃えば言い逃れできませんね。
ただ、この店コーヒーがめっっっちゃ、うまい。
ヤンキーなのにコーヒーめっっっちゃ、うまい。気に入った。
さらに見つけた弘前での出会いは、
その葡瑠満の向かいにある駐車場内に作られた屋台村。
デリスタイルのカフェ、居酒屋、ラーメン屋と種類も様々。
その中の広島風お好み焼き屋でとん平焼を買って帰ろうと立ち寄ると
威勢のいいおかみさんと若い女の人が二人で店を仕切っていて、
お客さんには私の他に常連っぽいおじさんとおばさんが3人、
午後6時にして既にゴキゲンになってました。
とん平焼きが焼き上がるまでの間、
常連とおかみ達は雑談を交わしているかと思えば急に
「ところでおかみさん、スポンサーは見つかったのかい?」
とおじさんが切り出してきました。するとおかみは
「スポンサーがねぇ、付かないんだよ、なかなか。
だからこの店もたたんで、妙子ちゃんと二人で
修業の旅にでも出ようかね、なんて話してたのよ」
くうっ、泣かせるねぇ。なんて粋なおかみさん。
でも常連たちもおかみ達に負けない粋な人だから
「そうかぁ。修業の旅か、それもいいかもなぁ」
「四国へお遍路参りなんてどうだい!?」
と、せちがらい現実にも前向きな言葉で応援する姿。
それを目の当たりにして私からは何も言えなかったけど、
思ったのは、あぁ、やっぱあたし人間が好きなんだなぁ、と。
妙な話かもしれないけど、私には白神山地の滝よりも
お好み焼き屋の人間模様のほうが胸に響いちゃったんだよね。
それは私の下町気質がそうさせたのか、
自分自身が落ち込んで旅してたって時期と重なって見えたからか、
あるいはどっちもあるかもしれないけど。
できたて熱々のとん平焼きをぶらさげて屋台を出る。
やわらかくあったかい屋台村の灯りに
「みちのく」を垣間見たような気がした一日でした。
あの二人がこれからもこの屋台村に居られますように。
もしくはどこかの町でお店を開くことができますように。
その前に昨夜の弘前市内の話をひとつ。
白神山地から戻った後、宿まで行く電車の時間まで
市内のカフェにでも入ることにしました。
弘前には昔に建てられた洋館が多く残されていて、
そんなレトロな雰囲気を演出したカフェやレストランもあります。
私が行ったのは葡瑠満と書いて「ぶるまん」と読むヤンキーな店。
そんな難しい漢字使ってるくせに
メニューは「もかまたり」「ちいずけえき」等とカタカナが書けないようです。
カップも皇室御用達のメーカーらしいのですがすごいデコレーションで、
どこを取ってもヤンキー以外の何物でもありません。
仕舞いにはマスターもパンチパーマ。ここまで揃えば言い逃れできませんね。
ただ、この店コーヒーがめっっっちゃ、うまい。
ヤンキーなのにコーヒーめっっっちゃ、うまい。気に入った。
さらに見つけた弘前での出会いは、
その葡瑠満の向かいにある駐車場内に作られた屋台村。
デリスタイルのカフェ、居酒屋、ラーメン屋と種類も様々。
その中の広島風お好み焼き屋でとん平焼を買って帰ろうと立ち寄ると
威勢のいいおかみさんと若い女の人が二人で店を仕切っていて、
お客さんには私の他に常連っぽいおじさんとおばさんが3人、
午後6時にして既にゴキゲンになってました。
とん平焼きが焼き上がるまでの間、
常連とおかみ達は雑談を交わしているかと思えば急に
「ところでおかみさん、スポンサーは見つかったのかい?」
とおじさんが切り出してきました。するとおかみは
「スポンサーがねぇ、付かないんだよ、なかなか。
だからこの店もたたんで、妙子ちゃんと二人で
修業の旅にでも出ようかね、なんて話してたのよ」
くうっ、泣かせるねぇ。なんて粋なおかみさん。
でも常連たちもおかみ達に負けない粋な人だから
「そうかぁ。修業の旅か、それもいいかもなぁ」
「四国へお遍路参りなんてどうだい!?」
と、せちがらい現実にも前向きな言葉で応援する姿。
それを目の当たりにして私からは何も言えなかったけど、
思ったのは、あぁ、やっぱあたし人間が好きなんだなぁ、と。
妙な話かもしれないけど、私には白神山地の滝よりも
お好み焼き屋の人間模様のほうが胸に響いちゃったんだよね。
それは私の下町気質がそうさせたのか、
自分自身が落ち込んで旅してたって時期と重なって見えたからか、
あるいはどっちもあるかもしれないけど。
できたて熱々のとん平焼きをぶらさげて屋台を出る。
やわらかくあったかい屋台村の灯りに
「みちのく」を垣間見たような気がした一日でした。
あの二人がこれからもこの屋台村に居られますように。
もしくはどこかの町でお店を開くことができますように。
September 29, 2006
Yoko no Hosomichi 07
こんばんみ。風呂上がりBEERでうはうはなヨコです。
今日はかなりみちのくを満喫した一日でした。
心配だった体調も
今日のお陰で気付いた頃には治ってたみたいだし。
お騒がせしました。相変わらず気まぐれな体ですんません。
まずは7:50に宿を出て、8:50に弘前を発つバスに乗り、
この旅の大メインクライマックスとも言える白神山地へ。
約2時間半ゆられて津軽峠で下車すると、
マザーツリーと呼ばれるブナの巨木が見れます。
でも言うほど大きくないのはブナという種類のせいなのか、
本当のマザーは人が踏み入れられない所にあるのか。
いずれにせよ、見ないよりは見といていいとは思いますが、
その先にある見晴台のほうが見物です。山の連なりがすごいので、もう。
その後はアクアグリーンビレッジANMONというターミナルで降りて、
そこからいよいよ、暗門の滝3本をめぐるハイキングです。
アウトドア嫌いの私だから山歩き自体久しぶりもいいとこで、
そんな中、険しい山道を2時間半も歩いちゃいました。
それでもキレイなもんはキレイですね。
いい感じにコケが乗った大木や、
いい感じのカーブを描いた小川、
いい感じに剥き出された崖の岩肌とか、
いちいち写真に撮ってたらきりがないほど
あちこちに当たり前に点在してるんです。
足元に注意して歩かなきゃなのは分かってるんだけど、
周りの景色があまりにキレイだから
キョロキョロしながら歩いてました。
でもやっぱり危ないので、
よゐこは立ち止まってからキョロキョロしましょう。
そんなこんなで長い長い道を越えると、
壮大かつ優しい滝がひとつひとつ、姿を表してくれます。
最後の3本目に巡り合えた時は
一人ながらも、思わず声を上げてしまう程感動的でした。
っと、まあ、白神山地はホントすごいけど、
言葉で表そうとするとこんぐらいしか出ないのでこのへんで。
この後さらに弘前市内でもいろいろしたので、
それはまた明日の昼、移動の車内で書こうと思います。
今日はかなりみちのくを満喫した一日でした。
心配だった体調も
今日のお陰で気付いた頃には治ってたみたいだし。
お騒がせしました。相変わらず気まぐれな体ですんません。
まずは7:50に宿を出て、8:50に弘前を発つバスに乗り、
この旅の大メインクライマックスとも言える白神山地へ。
約2時間半ゆられて津軽峠で下車すると、
マザーツリーと呼ばれるブナの巨木が見れます。
でも言うほど大きくないのはブナという種類のせいなのか、
本当のマザーは人が踏み入れられない所にあるのか。
いずれにせよ、見ないよりは見といていいとは思いますが、
その先にある見晴台のほうが見物です。山の連なりがすごいので、もう。
その後はアクアグリーンビレッジANMONというターミナルで降りて、
そこからいよいよ、暗門の滝3本をめぐるハイキングです。
アウトドア嫌いの私だから山歩き自体久しぶりもいいとこで、
そんな中、険しい山道を2時間半も歩いちゃいました。
それでもキレイなもんはキレイですね。
いい感じにコケが乗った大木や、
いい感じのカーブを描いた小川、
いい感じに剥き出された崖の岩肌とか、
いちいち写真に撮ってたらきりがないほど
あちこちに当たり前に点在してるんです。
足元に注意して歩かなきゃなのは分かってるんだけど、
周りの景色があまりにキレイだから
キョロキョロしながら歩いてました。
でもやっぱり危ないので、
よゐこは立ち止まってからキョロキョロしましょう。
そんなこんなで長い長い道を越えると、
壮大かつ優しい滝がひとつひとつ、姿を表してくれます。
最後の3本目に巡り合えた時は
一人ながらも、思わず声を上げてしまう程感動的でした。
っと、まあ、白神山地はホントすごいけど、
言葉で表そうとするとこんぐらいしか出ないのでこのへんで。
この後さらに弘前市内でもいろいろしたので、
それはまた明日の昼、移動の車内で書こうと思います。
September 28, 2006
Yoko no Hosomichi 06
松島を去ってからは、とにかく電車の旅でした。
松島海岸から仙台は快速電車で30分、
仙台から新幹線で八戸まで1時間半、
八戸から青森は特急列車で1時間、
さらに青森から鈍行で弘前へ45分です。
ほんと、桃鉄かと。はたまた水曜どうでしょうかと。
で、まぁせっかく青森ぐるっと回るわけですから
途中下車はできなくとも駅弁くらいは楽しもうかと思い、
うにアワビいくらの豪華な駅弁を八戸で買いました。
青森はやっぱりうにだよねぇ。どっさり乗ってるよぉ。
宿に着いてからたべようか、特急列車でたべようか、
迷った末に車内で食べることにしたのですが、
これがまたこの旅に仕掛けられた罠となりました。
もともと私は乗り物に酔いやすい体質なので
車や電車の中で下をむくことができません。
だから通勤電車でさえ読書もままならないんですが、
まさか自分でも、電車の中で駅弁を食べるだけで
乗り物酔いしてしまうとは思いもしませんでした。
目の前に素敵な海の幸が並んでいるのに
ある瞬間からちっとも箸が進まなくなり、
しまいには箸持つ気力さえもなくなっていました。
もしかしたらタダの乗り物酔いじゃなく、
昼の生ガキがあたったのかも。
あるいは数分前に出会ったばかりの
ちょっと匂いに違和感を感じたウニの貝焼きでやられたのか。
いずれにせよ、お茶を飲んでも静まらないし
弘前名物のりんごジュースでも静まらない。
宿に着いた今もまだ胃から上が落ち着かないから
とりあえずは横になって楽になるのを待ってみます。
昨日と打って変わって、せっかくのキレイな宿なのになぁ。
早くお風呂に入りたいーっ。
でも、待てよ。
本家の奥の細道でも、
旅の途中で芭蕉が体調を崩してたっけ。
という事は、この旅ではこのハプニングも
起こるべくして起こったものなのかな。
まぁ原因が食当たりや乗り物酔いじゃカッコ悪いけど。
松島海岸から仙台は快速電車で30分、
仙台から新幹線で八戸まで1時間半、
八戸から青森は特急列車で1時間、
さらに青森から鈍行で弘前へ45分です。
ほんと、桃鉄かと。はたまた水曜どうでしょうかと。
で、まぁせっかく青森ぐるっと回るわけですから
途中下車はできなくとも駅弁くらいは楽しもうかと思い、
うにアワビいくらの豪華な駅弁を八戸で買いました。
青森はやっぱりうにだよねぇ。どっさり乗ってるよぉ。
宿に着いてからたべようか、特急列車でたべようか、
迷った末に車内で食べることにしたのですが、
これがまたこの旅に仕掛けられた罠となりました。
もともと私は乗り物に酔いやすい体質なので
車や電車の中で下をむくことができません。
だから通勤電車でさえ読書もままならないんですが、
まさか自分でも、電車の中で駅弁を食べるだけで
乗り物酔いしてしまうとは思いもしませんでした。
目の前に素敵な海の幸が並んでいるのに
ある瞬間からちっとも箸が進まなくなり、
しまいには箸持つ気力さえもなくなっていました。
もしかしたらタダの乗り物酔いじゃなく、
昼の生ガキがあたったのかも。
あるいは数分前に出会ったばかりの
ちょっと匂いに違和感を感じたウニの貝焼きでやられたのか。
いずれにせよ、お茶を飲んでも静まらないし
弘前名物のりんごジュースでも静まらない。
宿に着いた今もまだ胃から上が落ち着かないから
とりあえずは横になって楽になるのを待ってみます。
昨日と打って変わって、せっかくのキレイな宿なのになぁ。
早くお風呂に入りたいーっ。
でも、待てよ。
本家の奥の細道でも、
旅の途中で芭蕉が体調を崩してたっけ。
という事は、この旅ではこのハプニングも
起こるべくして起こったものなのかな。
まぁ原因が食当たりや乗り物酔いじゃカッコ悪いけど。
Yoko no Hosomichi 05
この旅もついに、天気と共に好転してきました。
今日は松島!半袖でいいくらいの快晴!!
絵に描いたような青い空と三大絶景のコラボのおかげで
3日目にしてようやく細道っぽい旅になってきたのです。
松島とは260余りの島々が浮かぶ海岸。
ひとつひとつの島が小さいので、
陸から橋がかかってる雄島や福浦島なんかは歩いて入るのが絶対いいです。
島から陸を見れば港町のパノラマが楽しめるし、
さらに沖を見ても、まだまだたくさんの島々が
イタリアのディフェンス並に絶妙のポジショニングで構えています。
島の中もそのままの大自然に囲まれてハイキングできるし、
何よりいろんな形の、古くて趣深い松の木が楽しめます。
この写真は福浦島から橋を渡りはじめたあたりのとこ。
朱色と緑のコントラストを見いだした日本人って、ほんと最高。
その後は高台の茶屋で抹茶を嗜んだり、
昼食から贅沢に生ガキをパクついたり、
JRのCMさながらの女一人旅を満喫しました。
これで今の私が髪の毛ボサボサじゃなかったら、
周囲の人もきっとJRのCM撮影中だと言えば疑わなかったでしょう。
今日は松島!半袖でいいくらいの快晴!!
絵に描いたような青い空と三大絶景のコラボのおかげで
3日目にしてようやく細道っぽい旅になってきたのです。
松島とは260余りの島々が浮かぶ海岸。
ひとつひとつの島が小さいので、
陸から橋がかかってる雄島や福浦島なんかは歩いて入るのが絶対いいです。
島から陸を見れば港町のパノラマが楽しめるし、
さらに沖を見ても、まだまだたくさんの島々が
イタリアのディフェンス並に絶妙のポジショニングで構えています。
島の中もそのままの大自然に囲まれてハイキングできるし、
何よりいろんな形の、古くて趣深い松の木が楽しめます。
この写真は福浦島から橋を渡りはじめたあたりのとこ。
朱色と緑のコントラストを見いだした日本人って、ほんと最高。
その後は高台の茶屋で抹茶を嗜んだり、
昼食から贅沢に生ガキをパクついたり、
JRのCMさながらの女一人旅を満喫しました。
これで今の私が髪の毛ボサボサじゃなかったら、
周囲の人もきっとJRのCM撮影中だと言えば疑わなかったでしょう。
September 27, 2006
Yoko no Hosomichi 04
結局のところ、松島に着いたのは5時間後の18時過ぎでした。
スーパーひたちがあれば3時間半で着いたのに。
まぁ、こんなハプニングもむしろ旅の醍醐味ですかね。
しかし、その持て余した時間が功を奏して、
東北本線の中でついに、絵本の新作アイデアが固まりました!
閃きが閃きを呼んでくれました!おめでとう、私!!
でも、メモを取ろうと手帳を引っ張りだしたら
ボールペンが壊れてて、もっすごく書きにくかったりして。
18時の松島はすでに闇に沈んでしまったので
明日の朝にその絶景を見に行くことにします。
とりあえずはご飯の買い出しを済ませて宿へ…と思ったら
ありえない事に下車駅をひと駅間違えてました。
向かう宿は松島駅なのに、ひとつ手前の松島海岸駅で降りちゃって。
しかもえれぇ暗いし。
18時なのに店みんな閉まってるし。
と、なんだかんだでやっと着いた宿は素泊まり4200円という破格の値段。
なだけあってマンガのようなボロ宿なのは否めないですが、
キレイさ<広さが「いい部屋」の判断基準な私には
意外に広い部屋のおかげでボロさも気にならなかったようです。
っつっても、それは「ボロ宿」と覚悟しているからであって、
普通に彼氏とかと来た場合に
こんなトイレの鍵が閉まらないとことかは絶対嫌ですよ。
あ、今こんな私の妄想に哀れみを感じたでしょ?
かまわないです、もう。みちのくとか来ちゃえば。
スーパーひたちがあれば3時間半で着いたのに。
まぁ、こんなハプニングもむしろ旅の醍醐味ですかね。
しかし、その持て余した時間が功を奏して、
東北本線の中でついに、絵本の新作アイデアが固まりました!
閃きが閃きを呼んでくれました!おめでとう、私!!
でも、メモを取ろうと手帳を引っ張りだしたら
ボールペンが壊れてて、もっすごく書きにくかったりして。
18時の松島はすでに闇に沈んでしまったので
明日の朝にその絶景を見に行くことにします。
とりあえずはご飯の買い出しを済ませて宿へ…と思ったら
ありえない事に下車駅をひと駅間違えてました。
向かう宿は松島駅なのに、ひとつ手前の松島海岸駅で降りちゃって。
しかもえれぇ暗いし。
18時なのに店みんな閉まってるし。
と、なんだかんだでやっと着いた宿は素泊まり4200円という破格の値段。
なだけあってマンガのようなボロ宿なのは否めないですが、
キレイさ<広さが「いい部屋」の判断基準な私には
意外に広い部屋のおかげでボロさも気にならなかったようです。
っつっても、それは「ボロ宿」と覚悟しているからであって、
普通に彼氏とかと来た場合に
こんなトイレの鍵が閉まらないとことかは絶対嫌ですよ。
あ、今こんな私の妄想に哀れみを感じたでしょ?
かまわないです、もう。みちのくとか来ちゃえば。
Yoko no Hosomichi 03
大変な一日になりそうです、今日は。
とにかく雨のせいで。雨のせいで。
関東でも雨が激しくふっているみたいですが、
ここいわきでも約30分ごとに
激しい雨が降ったり止んだりを繰り返しています。
そのため仙台へ向かうスーパーひたちが区間運休しているのです。
よりによって海岸添いの北上プランを立てていたせいで
この雨の影響をモロに受けてしまいました。
んな訳でこれから山の中を通って大きく回り道です。
暗くなる前に松島海岸に着ければいいんだけどなぁ。
それでも午前中は予定どおりに
小名浜海岸にあるアクアマリンふくしまへ行きました。
新しい水族館なのでナカナカきれいでしたが、一番の見せ物は
「世界で初めて飼育に成功した」というサンマ、だそうです。
ここに来たからにはこれを見ないといけないと
スタッフがよぼよぼのおじいさんに熱弁しているのを聞きました。
さほど期待を寄せて見るものでもないとは思いますが、
体をくねくねさせて泳ぐ姿があのシャープな外見からは意外でした。
個人的にはそんな3秒で見飽きたサンマよりも
いわき名物のメヒカリの生きている姿のほうが可愛くてお薦めです。
みんなが砂の上で半身起こしてる様な体勢のまま、
全く微動だにしないんです。みんな。
でも水槽が暗かったので写真に収められませんでした。悔しい。
とにかく雨のせいで。雨のせいで。
関東でも雨が激しくふっているみたいですが、
ここいわきでも約30分ごとに
激しい雨が降ったり止んだりを繰り返しています。
そのため仙台へ向かうスーパーひたちが区間運休しているのです。
よりによって海岸添いの北上プランを立てていたせいで
この雨の影響をモロに受けてしまいました。
んな訳でこれから山の中を通って大きく回り道です。
暗くなる前に松島海岸に着ければいいんだけどなぁ。
それでも午前中は予定どおりに
小名浜海岸にあるアクアマリンふくしまへ行きました。
新しい水族館なのでナカナカきれいでしたが、一番の見せ物は
「世界で初めて飼育に成功した」というサンマ、だそうです。
ここに来たからにはこれを見ないといけないと
スタッフがよぼよぼのおじいさんに熱弁しているのを聞きました。
さほど期待を寄せて見るものでもないとは思いますが、
体をくねくねさせて泳ぐ姿があのシャープな外見からは意外でした。
個人的にはそんな3秒で見飽きたサンマよりも
いわき名物のメヒカリの生きている姿のほうが可愛くてお薦めです。
みんなが砂の上で半身起こしてる様な体勢のまま、
全く微動だにしないんです。みんな。
でも水槽が暗かったので写真に収められませんでした。悔しい。
Yoko no Hosomichi 02
さて、白川の関ってさっき書いたんだけど、
正しくは白河の関でした。注意しましょうね、私!
東北本線の白河駅で途中下車したら、
オフピークだからって無人駅になってました。
こっちは蒲田から買えるだけの切符でしかないのに
これじゃあ、精算できないじゃん…。
乗越し金額が、わからないじゃん…っへっへ。
ということで意外なところでマル得切符の出現があった中
とりあえずは白河を下車しちゃいました。
が、百人一首でも有名な例の白河の関の跡地は
白河関の森公園という、駅からバスで20分のところにあります。
しかしこの後の電車の接続を考えたら、
59分後の電車に乗らなくては
今日の最終目的地であるいわき湯本にうまいこと着きません。
(ちなみにキチンとJR時刻表の本、買っちゃいました。
もはや私も立派な電車女です)
だから白河の関は、駅前から思いを馳せて拝むことにしました。
で、代わりと言ってはなんですが、
白河駅から徒歩5分で着く小峰城というのを見に行くことに。
この写真で見るとそれなりにみえますが、
この本殿みたいに見える部分は
近くで見れば実は2階建て位しかありません。
だから近くで見ないで下さい。
一生懸命お堀を登った甲斐がなくなります。
高台に建てられてるのと遠近法で助けられてますが
本当の本殿は跡地しかなく、これは監視台か何かのようです。
でも白河駅からも見えるその遠景はナカナカですよ。
と、一応フォローしておきます。白河のメンツもあるでしょうし。
と、初日からいきなりわびさびを感じる旅ですが
果たしてこの調子で下流OLの慰安旅行の役割は果たせるのでしょうか?
(本当の旅の目的が話すたびに変わってる…)
正しくは白河の関でした。注意しましょうね、私!
東北本線の白河駅で途中下車したら、
オフピークだからって無人駅になってました。
こっちは蒲田から買えるだけの切符でしかないのに
これじゃあ、精算できないじゃん…。
乗越し金額が、わからないじゃん…っへっへ。
ということで意外なところでマル得切符の出現があった中
とりあえずは白河を下車しちゃいました。
が、百人一首でも有名な例の白河の関の跡地は
白河関の森公園という、駅からバスで20分のところにあります。
しかしこの後の電車の接続を考えたら、
59分後の電車に乗らなくては
今日の最終目的地であるいわき湯本にうまいこと着きません。
(ちなみにキチンとJR時刻表の本、買っちゃいました。
もはや私も立派な電車女です)
だから白河の関は、駅前から思いを馳せて拝むことにしました。
で、代わりと言ってはなんですが、
白河駅から徒歩5分で着く小峰城というのを見に行くことに。
この写真で見るとそれなりにみえますが、
この本殿みたいに見える部分は
近くで見れば実は2階建て位しかありません。
だから近くで見ないで下さい。
一生懸命お堀を登った甲斐がなくなります。
高台に建てられてるのと遠近法で助けられてますが
本当の本殿は跡地しかなく、これは監視台か何かのようです。
でも白河駅からも見えるその遠景はナカナカですよ。
と、一応フォローしておきます。白河のメンツもあるでしょうし。
と、初日からいきなりわびさびを感じる旅ですが
果たしてこの調子で下流OLの慰安旅行の役割は果たせるのでしょうか?
(本当の旅の目的が話すたびに変わってる…)