2011.6.28-8111F引退HM取付2011.6.29-8111F引退HM取付8111F+8142F-川越市停車中(11.6.29-307レ)8111F+8142F-川越市入線(11.6.29-3306レ)8111F+8142F-ふじみ野停車中(11.6.29-2202レ)

東武鉄道は6月27日に、8000系8111Fの定期運用離脱を発表し、6月28日と29日の両日、8111Fの離脱を惜しむヘッドマークを掲示して運転することを発表しました。

8112Fは1963年11月に4両編成で竣工し、1972年に中間2両を組込6両化、1986年度には修繕工事が施工された原型顔の初期修繕車です。半世紀近く東上線一筋で活躍し、東武全体で見ると8111Fが最後の原型顔車となりました。
東武と言えばこの顔と言われていた原型顔車の退役は衝撃が大きいものです。

28日は、8000系の現行塗装の青の濃淡帯と原型顔最大の特徴である丸型前照灯を描いた種別版型ヘッドマークを、29日は、かつて東上線で運転されていた愛称付き特急列車のヘッドマークに似たデザインを採用したヘッドマークをそれぞれ掲示して運行する事を受け、最後の撮影をすることにしました。

28日は、種別版型ヘッドマークの設置が行われる川越市駅で8111Fを待ち伏せる為に、ホーム池袋方に行くと、ヘッドマークの設置光景を一目見たい方々が8111Fの到着を待ってました。私もその中に入ることにしました。
しばらくすると、ヘッドマークを手に持つ東武鉄道の係員が現れ、列車(3106レ)も入線。乗務員交代が行われる1分間で、復元されたサボ受けに種別版型ヘッドマークを設置し出発しました。この日は本業の関係もあり川越市で見送り終了しました。

29日はまず、川越市〜霞ヶ関間に向かったものの、何処も複数の撮影者が早朝より待ち伏せし入り込む余地無い為断念して、とりあえず新河岸に向かったものの、ここも入り込む余地がありません。沿線がこれだけの撮影者で賑わう光景は、2008年6月のダイヤ改正以来です。
8111Fのこの日1本目は朝ラッシュ限定で運行する通勤急行(2202レ)。原型顔の通勤急行は一度も撮影していない為、光線状況が良くない点を妥協する形で、ふじみ野で撮影しました。被りの心配と光線状況から、他と比べるとふじみ野での撮影者は少数でした。
撮影後改札を再入場し川越にトンボ帰り。コーヒー休憩を経て、今度は川越市で池袋から普通(307レ)とその返しの準急(3306レ)を撮影しました。時間帯の関係で光線が良好とは言えない状況ながらも、多くの撮影者が8111Fを撮影してました。引上線転線後、折返し3306レとして引上線から上り本線に転線する様子を撮影し一旦帰宅しました。

3306レが池袋到着後、再び準急(3311レ)として川越市に到着する頃を見計らい、今度は引上線に停車する8111Fを東158踏切から撮影することに。ここでは前面部を撮影するだけに留め、この時の私にとっては最後の対面になるだろうと思い、転線は撮影せず見届けました。

当初のヘッドマーク掲示運転発表では、28日・29日の両日のみでした。
30日朝の徹夜勤帰り途上に携帯を見ていたら、8111Fが29日と同様のダイヤで運行している情報を入手、8111Fの最後の乗車をする事が可能と知り、ふじみ野で3311レを待ち伏せ乗車しました。
私が乗車したのは、クハ8411。初期修繕車の特徴点は今更言う程ではないですが、乗務員室仕切部の運転台背面に窓がある点が車内の特徴です。窓から見える運転台を眺めながら、最後の乗車を愉しむことに。

終着の川越市が近づき、幼い時から馴染んでいた顔の車両にはもう二度と乗車できない気持ちからか、無性にも涙がこぼれてきました。
東京オリンピックの前年に登場し、日本の経済と共に歩んできた原型顔の8000系。時代と共に塗装を変え、後の修繕と廃車の影響によりその数は減り続け、東武全体では8111Fが最後の原型顔となりました。これまで安全で快適で確実な輸送を支えてきた一員として、東上線を駆け抜ける姿はこれからも私達の心に残る事と思います。鉄道ファンとして、東上線の一利用者として半世紀近い活躍に感謝したいものです。

さよなら運転における他社での混乱を見ていると、今回の定期運用離脱発表による運用公開・ヘッドマーク掲示は避けて欲しかったのが正直な所でした。しかしそんな心配はよそに、最後まで大きな混乱も無く、紳士的に乗車・撮影する姿を見て一安心したと共に、東上線沿線で活動する鉄の底力を改めて実感しました。

話は変わり、8111Fの定期運用離脱に関する発表の文章を見ると、「東上線の定期運用から引退する」と記載されていた点と、国土交通省の「鉄道に関する技術上の基準を定める省令」にある、運転状況記録装置の設置期限(経過措置)が過ぎた6月末で、8111Fには省令対応工事を実施していない点の二つが個人的には気になりました。これらについては今後の去就を見守りたいモノです。
★TBを送信してます。 Fujickeyの鉄道観察ルポさん