43a2c566.jpg下りは4時間。
火山灰なのか石灰なのか、砂利道に足を取られながらズッコケながらの下り坂。これがまた、なかなかツラい。

友達それぞれペースは違って当たり前。互いに変に気遣いあわず、一人で下り坂。後から聞くと、「シオリは一人でも大丈夫やろ。」と思って放置してくれてたらしい。有難い。団体行動の合間にふっと一人で自分に戻るのもまた大切なこと。

覚悟してた通り、膝が悲鳴をあげる。痛みが走ってあんま曲げられない。まぁ、痛もうがどうしようもないのだ。歩くしかないのだ。頑張れ、アタシ開き直って歩く。
しかし1km〜2km歩いただけで、強い日射しに体力を奪われる。何度も心が折れそうになりながら、根性で下山道。

富士山からの雲海をずいっと眺めると、まるで飛行機からの景色。そして、地球が丸いことが垣間見れる。
こんな美しい感動をもって、地球の美しさを知る。それを守ることが出来るのは私達ひとりひとりの意識にあるってこと。自然の存在に愛情を募らせる度に、そう思わずにいられない。

感覚を失いつつある足を進めては止めを繰り返す。一瞬その痛みを忘れさせてくれるのは、毎秒ごとに違う表情を見せる空と風。

不謹慎な感覚が、ふと頭をよぎる。富士山が自ら命を絶ってしまう人々の名所であることに妙に納得が出来てしまうのだ。

昨夜、まるでロッククライミングのような岩場に体力の限界を感じた時。ふと後ろを振り返ったら、闇と朝に溶けていく雲海を見た。
あまりの美しさに感動して、身を投じるひとの気持ちはもしかしたらこれに近いのかしらという気持ちが走った。わからないけれど。

ただとにかく絶景。
それだけが、こんなに素晴らしい。