2017.12.3112:50
皆さま、今年も大変お世話になり、ありがとうございました!
わたしの2017年。
ニュースの現場に足を運び、現状を自分の目でみて、お話を伺いたいと強く思った一年でした。
『防災士』の私は、特に被災地を訪れました。
今年は、熊本と福岡です。
その中で、最近は
『何を目指しているの?』
と聞かれる事もあるので、その事を含めて綴ってみようと思います。

日テレNEWS24のキャスターをしていると、地震が起こった時の呼びかけや、災害現場の実況など......
臨機応変に対応しなければならない場面がたくさんあるのです。
自分に知識があれば、より聞いている方に為になるアナウンスが出来るのではないか?
『命を守る報道』として、
私の呼びかけで助かる命があるのかもしれないならば、
努力し続けたいと決意しました。
考えた結果...
映像や原稿では分からないものを、知りに行こう。
という想いで、現場を訪れました。
目指す、
というよりも、より良いアナウンスがしたい!という気持ちです。

5月下旬には、甚大な被害が出た西原村へ伺いました。
いまだ生活再建に関する課題も多く、現在も多くの方が仮設住宅での生活を 余儀なくされている地域です。
先が見えない不安もあるけれど、それでも前を向いていかなければならない!という、力強い言葉を聞きました。

6月には、西原村の皆さんと、恵比寿で行われた『熊本復興ブース』にお手伝いへ。
そして、7月の九州豪雨の直後には、南阿蘇へ。
地震により、総崩れしてしまったペンション村を取材させて頂きました。
豪雨により、さらに土砂崩れが進み、さらに危険な状態になっている場所もありました。
(その時の事は、こちらの日記に書いております。是非、ご覧下さい!)
↓
この日記には書いていないのですが......
その後の私の活動の切っ掛けとなる、とても印象的な事があったので綴ろうと思います......

取材をさせて頂いた後に、
西原村の被災地訪問でお世話になった皆様と、阿蘇の皆様と取材班とでお食事に行きました。
この時だけは、災害の話はあまりせずに...
美味しいお食事と、くだらないお話で盛り上がり、
みんなで大笑い!!!
そんな中、ペンション村の代表の方が涙を浮かべて言いました。
『ずっと笑えなかった 。笑っちゃいけないと思っていたし、笑える場所が無かった...。こんなに笑えたのは震災が起きてから初めてです。』
『これでまた、前を向いて頑張れます!! 』
とおっしゃって、みんなで
頑張ろう!応援します!頑張ろう!!
と、泣いたり笑ったり声を掛け合いました。
この言葉で私は、
被災地や仮設住宅では「思いっきり笑ったり、体を動かしたり...」という機会がなかなか無い事を、改めて知りました。
特に『笑う』という事に関しては、
ペンション村の代表の方もおっしゃっていましたが...
家も仕事も失って先が見えず、そんな気持ちにはなれず...
自分よりも大変な方がいる中で、笑顔を見せてはいけない雰囲気があったり...
そのような状況では、当たり前かもしれませんが......とても『笑う』事なんてできないのだそうです。
この日を切っ掛けに、
『笑う』事で、前向きな気持ちになれるお手伝いが出来たら.....
皆さんのお力に少しでもなれるのならば、尽力させて頂きたい...
【被災地の皆さんに笑顔になって頂ける活動がしたい!】
と、強く強く思うようになりました。
でも、何をしたら良いのか...かなり悩みました...

日本テレビ系列で行なっている『よみひと知らず』の活動です。
今回、参加させて頂き、7月の豪雨災害の爪痕が残る福岡県朝倉市を訪れました。
まさに!!この活動が、
私の悩みを吹き飛ばし、
これからも被災地の皆様の心に寄り添った活動をしていきたい!!
と思う、忘れられない1日となりました。
『よみひと知らず』については、来年のブログに綴りますね。
このような活動は、
『より良いアナウンスがしたい』
という、私の思いと繋がっていく気がしております。
まだ、形にはならなくても、コツコツと積み重ねて、立派なキャスターになりたいと思っております。
さて、皆さま。
良いお年をお迎えくださいね✨
榎本麗美