2017年12月01日

起承転結とはどういう構成なのかを易しく解説

みなさん小学生と中学生のころ、「文章の基本は起承転結にある」と習ったはずですよね。
「起こして」「受けて」「転じて」「結ぶ」。私ですね、この構成を理解できなかったんですよ。というのも、「転じる」の部分につまづいたからです。
「転」の意味は「回転する、変える」。話の方向を変えるって一体どういうこと?、考えてもよく分からず、結局は上手に作文を書けなかった遠い記憶があるんですよ。
今振り返れば、具体例を示さず4字の漢字の意味をなぞるような教え方をされたら、そりゃ理解できないはずだわな、と思ってしまいました。

てなわけでですね、ちょいとここで「起承転結」の構成を私なりに易しく解説させていただきますね。
昨日、ちょうど「起承転結」を意識して575調の4句をちゃちゃっと書いたんですよ。それを題材に引いてみます。

山麓の打ち捨てられた小屋の前

今はもう食べる者亡き柿の傘

少女差す傘華やかな群れの端

夕暮れに渋く深むは時の嵩

ちゃちゃっと書いたと言っても、23時から日付が変わるまでに書き終えねば、との一心で時間は1時間ほどかかりました。そのあとちょっと編集して。
題材として十分ではありませんが、頑張って書いたということでご了承くださいまし。



「起承転結」を易しく解説

1句目「起」

山麓の打ち捨てられた小屋の前

「起」は、何かしらの「発端」です。
山に何やらボロい小屋があるぞ、と。

2句目「承」

今はもう食べる者亡き柿の傘

「承」は、1句目を受けて(承けて)「展開」したものです。
その小屋の前には、傘のように実った柿の木がある(おそらく食べる人はお亡くなりになったんだろうなぁ)と、説明を加えています。

3句目「転」

少女差す傘華やかな群れの端

「転」は、「えっ、マジで?!」です。マジで。
1句と2句の、もの悲し気な印象が一転、少女たちの華やかな傘が唐突に現れるものだから、どういうことだと目を引きます。

4句目「結」

夕暮れに渋く深むは時の嵩

「結」は、3句目を上手く取り込んだ「決着」です。
少女たちが持つのは華やかな傘だけれども、柿は時の嵩(かさ)を重ねている、と締めました。

柿の木

とまあ、このように書くと容易に理解できると思います。
学校の先生方、「起承転結」を生徒に理解させるために必ず名文か何かを引用してわかりやすく教えてやってくださいまし。「起承」は2割、「転」は8割〜、といったテクニックなんてどーだっていいんです。理解が先。

文章読本 向井敏 

 

もう1つ。もっともっとわかりやすい「起承転結」

俺の名は青柳咲哉。(起)

ごくごく普通の家庭に生まれた平凡な男子高校生だ。(承)

朝起きると、突然異世界に放り込まれていた。(転)

俺はこの世界の救世主となる。冒険はまだ始まったばかりだ。(結)

見事な「起承転結」ですね。はい。



投稿日時: 2017年12月01日 03:53 | 記事URLコメント(0)
カテゴリ日々の雑感
 
 

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