鳥取環境大学

2009年10月20日

鳥取環境大学の公立化と、破滅への道

公立化も選択肢に 鳥取環境大改革検討委
日本海新聞より(2009年9月10日)

私立鳥取環境大学は、あと2,3年後には消滅します(決算書を読めば分かると思います)。
あと2年で資金がパンクし、3年目でショートします。
私が大学・大学院と6年間在籍した思い入れのある母校が、消滅します。

いずれこうなることは、私も教員も職員も分かっていた。
鳥取環境大学の在学生や一般市民ですら、学生数減少のニュースから分かっていた。

分かっていたとしても、どうすることもできなかった。
この破滅への道を何とかしようと、懸命に働きかけた方々も多くいた。
私の知っている鳥取環境大学の若い先生や、都会の民間企業で揉まれた博学の教授は、会議や学校の方針の再定義などで奮闘されていた。
学長を民間企業出身の教員3名が訴訟しかけたこともあった。
よりよい大学に変えていくには、組織を動かしている経営陣を代える以外にないと実感として分かっておられたからだ。

それでも鳥取環境大学の経営陣はほとんど動かなかった。
無論、大学に変化は起こらなかった。
おそらくは責任を認め頭を下げることを嫌がったか、大学が破産することとその意味を理解していなかったことにある。
もしくは経営陣の中にヘッドクォーター(司令塔)がいなかった、つまり地域社会・烏合の衆が固執した考えのもとに経営していたので、資金が底を尽きそうになるとはっきり分かる今に来てしまった。

鳥取環境大学がこれからたどる道は3つあると思う。

  1. 公立化
  2. 他の私大との統合
  3. 経営破たん

選択肢2は論外。
もし行うとするのならば大阪のあたりが候補となると思うが、あと2年で他私大との交渉がまとまるはずがない。

選択肢3は、100億もかけた施設をたやすく跡地にするはずがない。

唯一残された道は、選択肢1の公立化。
しかし、鳥取の平井県知事は公立化には少し否定的な立場をとっている。
おそらくは前・片山県知事の代に鳥取環境大学が開設されたので、そこまで面倒を見切れないとのことだろう。
鳥取環境大学は公設民営(県が金を出して、民間が経営する)という形態なので、責任は大学にある、と。
(ならばなぜに役所の人が大学の職員をやってるのだろう?)
公立化の道さえも、暗雲が立ち込めている。

通常なら、経営陣が数年前から水面下で他所へネゴシエーションすべきだった。
公立化させたいのなら、県議会も含め県と、私大統合させたいのなら、都会の財界人とのコミッションを。
しかし、それすら行っていなかった。
鳥取環境大学の内部で解決できると考えたのならば、学生数が少ない環境デザイン学科を廃止すべきなのだが、その教員の反発は必至だろう。
それを抑えるコントロールパワーがないので、誰が指揮して誰を首切りさせるかを決めることができない、もしくは首切りをしたくない。
いや、それ以前に「この大学をどうしたいのか?」が、ない。

私の予想では、今まで通り小田原評定でずるずると時間が経過し、なんとなく資金がなくなり、いつの間にか公立化の交渉がまとまり、気づかぬうちに県立大学として生まれ変わっていくのだろう。
私がもし経営陣に加わったとするならば、国立鳥取大学に頭を下げて水面下で合併の請願を行い、早いうちに文部省の認可が下りるよう(3年はかかる)話をまとめ上げ、次への橋渡しを行った後に退陣するだろう、か。

私がこの大学を非難しようと擁護しようと関係ない、いずれにせよ破滅への道は免れない。
せめてもの、あと2年の間に今の経営陣が責任を取り全面交代し、魅力が詰まった公立化大学への掛け橋へとなることを願うものの、それができる県民性の組織ではない。
諦めたように「県立化さえしてしまえば何とかなるはずだ」、こう思ってるはず。



投稿日時: 2009年10月20日 14:15 | 記事URLコメント(22)TrackBack(0)
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2009年05月06日

鳥取環境大学について その2

鳥取環境大学

【2009年5月1日撮影 (Olympus E-3 12-60 SWD)】

 

いつぞや書いた記事、鳥取環境大学についてにアクセスする人が、最近わりと多いみたい。

その記事で鳥取環境大学を批判的に書いたけど、内心はそうでもないんですよ。
むしろ良い大学だからこそ、そうあってはならない、てな気持ちで書いたんですね。
そして「卒業生なのにこんなことを書いていいのか」と誰かから教授に電話があったと聞きましたので、じゃあ今度は良い面を書こうかと。

わし、実はこの大学の卒業生で大学院にも行ったから、6年は鳥取環境大学にお世話になりました。
その間、ずっと思っていたことがあるんですよ。
それは、先生と生徒との距離がすごく近いところ。

鳥取環境大学には「教育研究棟」ってところがあり、ココは24時間生徒に解放されていて、ノートパソコンがあればインターネットにつなげられたりと、学習するにはもってこいの場所。
その勉強部屋のすぐ隣に教授・教員室があるんですね。

なので何かに行き詰ったとき、すぐにかかりつけ(?)の先生のところへ相談へ行けた。

恩師である篠原先生に「福原君、笑顔は大事だよ。笑顔でいれば必ずいいことがあるよ」と教わり、それが今では板に付いてきていると思う。
私が起業したのも、この先生が行っていた「新事業創造論」ってのが起業の誘発要素の一つでもあった。

そして、現在もひじょーにお世話になっている金子先生。
当ブログのとある企画にも協力して下さったりと、そのようなことをことを頼むには恐れ多いと思われる役職なのに、「いいよ」でやってくださった(笑)。

小さな大学だからこそ生徒と教員の距離が近く、教員との関係が深いほど生徒はよく育つ。
これが鳥取環境大学の最大の特徴だと、わしは思うんですよ。
大抵の大学は教授棟と講義棟とで別れてるからね。



投稿日時: 2009年05月06日 07:57 | 記事URLコメント(4)TrackBack(0)
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2008年08月25日

鳥取環境大学について

鳥取市に住む方ならご存知だと思うが、鳥取環境大学の入学者数が近年激減し、今年は定員の半分くらいしか生徒が集まらなかった。
それが新聞等で報道され市井の方たちにも知れ渡ることになる。
そんなだから親はこの大学へは入れさせないようにすることだろう。

私がこの大学へ2期生として入学したころは、優秀な先輩方がたくさんおられた。
彼らに刺激を受けつつ、いつの間にか私は会社を起こして今に至ることになった。

大学は環境に関する豊富なカリキュラムや、屋外活動を多く行うこと、地域への貢献度が日経エコローカルにも載るくらい高く私もそれを実感している。
私はサークル主催の地域活動にも参加したし、天ぷら廃油で走るバスのお手伝いもしたし、知り合いにはビオトープを作ったり広大な面積の畑を耕したりしている人もいた。

しかし、3,4期生が入学するあたりから生徒の質がやや落ちはじめ、5期生からはもうあからさまに学習をしない学生が多く見られるようになった。
私は大学卒業後、大学院に進学したし、授業も受けたのでよくわかる。

先日私は鳥取環境大学卒業生で構成される会議に出席した。
テーマは、鳥取環境大学を潰さないためにはどうするか。
私は仕事があったので細切れで話を聞くだけだったが、皆が集計データを基にアイデアを出し合い本気でこの大学を考えていた。

なぜ大学が衰退しているのか。

私としては、この大学が衰退しているのは経営者の責任、つまり理事会長のせい。
鳥取環境大学は「公設民営」なので、この組織が役人などの経営に向かない層の人が多く、もちろん利害関係者へのしがらみが多いはず。
当たり前の話だが、この人たちを刷新するのが大学再興の近道、が、経営の感覚のない役人はこの問題を真剣に考えない。
入学者への金銭的負担を減らすことや、時代に応じた学科を設立したりするなどの対応をしているが、実らない。

なぜ、大学の経営者ではなく、私たち卒業生がこの大学を憂いて大学存続のための策を考えなければならないのか。
私の場合、大学に情がありよい大学だと確信しているからもっとこの大学を知ってもらいたい、と思っている(のかな?)。

大学が潰れたとしても、公設民営だから国立か県立に生まれ変わるんだろう。
そしたら偏差値が上がり、学費が下がり、入学者数は増えるだろう。
しかし、大学の体制は役人しがらみで変わらないだろうと思う。
そんなんじゃ抜本的な解決にはならない。

私や会議に出席した卒業生の思いを、大学経営者は聞き入れて欲しい、そう思い記事を書いた。

追記:
09年5月6日 鳥取環境大学について その2
09年10月20日 鳥取環境大学の公立化と、破滅への道



投稿日時: 2008年08月25日 12:56 | 記事URLコメント(4)TrackBack(0)
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2006年11月18日

力について

少々戦略について言及。

当たり前の話だろうが、当大学の訴訟問題に関わろうとするすべての人は、何らかの「力」を欲している。
名誉とか名声とか権力とか思い通りにするためとか。

  • 教授の力: 金子、篠原、鈴木先生ら
  • 学長側の力: 古澤学長、総務?、八村さん?ら
  • 学生の力: 学友会ら
  • その他: 個人ら

警戒したいのは、力を欲する人の戦略にはまって、いいように使われるということだ。
その状態を好む人はいないだろう。
例えば、学校のためやるんだ、だとか美しい言葉を発したりして、自分の力を誇示しようとする人には注意。
(私の場合、最終的には言葉ではなく「人」を信じるようにしている)

そして、私(福原)が何らかの力を欲しているのではないか?、と考えられるのでしたら、正常です。
ちなみに基本的に私は、3者の均衡が取れたらよいと思っている。
ちっちゃな大学ですゆえ、動かしやすい。
今は理事あたりの力がちと強いかと。
一方的な力が分散されることは、好ましいことだと思っている。

正確な情報が明らかになったら、誰が、どんなことをするのか(学生も教授も理事側も)がわかってくる。
そのときにその人の本性を拝見できる。
世のため人のためにやっているのか、力を誇示しようとしているだけなのか。
どうコンセンサス(合意)をとるのか、言い訳をするのか、いいくるめるのか。
はたから学長訴訟問題をそんな視点で眺めると、結構面白くもある。
うまくこれに食い込められれば、もっと面白いかも(やや客観的に見て)。
私の場合、会社を危機にさらしているために、リスクが高い。



投稿日時: 2006年11月18日 01:12 | 記事URLコメント(2)TrackBack(0)
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2006年11月11日

訴訟問題に関する私の意向

今週は学長訴訟問題でいろいろと大変だった。
ある学生(某学生団体としてなのかな)に、大学にこの問題に関する意見を募り当ブログにて公開したら記事削除をお願い?されたり(反論に納得した)、真偽はわからないが裏の情報を聞いたりと(どこの組織にもあることかと)、確かにエンターテイメントとして受け取ればすごく面白いことなのだが、名前を出して意見を言及した私としてはなかなか大変なわけでありまして。

そんな中、学生から「学生がこの問題に声を上げてもどうしようもないじゃん、本当に危なくなったときは自浄作用が働くから」という意見がありました。

私はそれは違うと思います。
確かに学生の力量では不可能かもしれないけれども、絶対にできないことはないだろうと思っています。

私の現在の意向としましては、

  • 学長も3教授も辞めさせない、訴訟を起こさせない
  • そのためにも、両者の隔たりに妥協点を見出す仲介者になりたい
  • 理事、教職員、学生が「いけないものはいけない」と言え、それを3者が協力して改善できるようにしたい
    (「あなたはこう改善すべきだ(けれども、私自身なにも改善しない)」という主張はダメです。「私も改善するから、あなたもこう改善して」ならわかります)

ということです。

私は鳥取環境大学が結構好きでありましたので、愛着があるから物申すわけです。
また、情報も少ないしどうしていいからわからないからノータッチ、という人も結構いると思います。
だから今、学内で憶測が飛び交っている状態ですので、私自身もどうしてよいやらよくわからないのです。

ですが、私はこう思います。
鳥取環境大学に何らかの理由でやってきた人たちが、この大学を好きになってくれ、ここにずっといたいと思わせるくらいの魅力にあふれた大学の文化が、大学に携わったすべての人たちの手でできあがることを願っています。
教職員然り、学生も然り。
そのためにも、私は学生の立場から声を上げたいと考えています。



投稿日時: 2006年11月11日 02:48 | 記事URLコメント(6)TrackBack(0)
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2006年11月06日

学長訴訟問題における記事の削除について

学長訴訟問題における記事をすべて削除いたしました。

在学生・これから鳥取環境大学に入学しようとしている方たちに火の粉が飛ばぬように、また、現状での限られた情報では必然的にあらぬゴシップを公開する方向へなってしまうことは、大学の規模からして好ましくないと思いました。
今は情報収集のために静観するのがおそらく正しい判断だろうので、記事を削除いたします。

ですが、根本的な問題の解決に向けなにかしらの行為をすべきだという考えは捨てておりません。
現在は学内WEBにて討論ができるシステムを考えております。
しばしおまちください。
記事やコメント、当方に当てられたメールは保存してありますし、この貴重で十分長い時間をかけて書かれた文章を参考にし、それに生かしたいと思っております。



投稿日時: 2006年11月06日 19:01 | 記事URLコメント(2)TrackBack(0)
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