2009年12月04日

太郎、六本木界隈へ

 日曜画家を侮るなかれ。F嬢は普通のおばあちゃんだけど、絵のことになると寝食を忘れ絵を描きまくったおかげで内臓が悪くなり、数値は標準の8倍にも跳ね上がり医者に見捨てられかけています。

 そんなファンキーなF嬢から日展の招待状が届きましたので行ってきました。ちなみにF嬢は日展には出品していません。描く絵が違いますから。絵も会派が違うとはいえ、いろいろなつながりがあるそうで、そういったところからチケットが回ってきました。

 久しぶりの六本木ですが、私などは乗っていく電車にもまごつく始末です。武蔵小杉駅から日比谷線で行くのですが、近頃は東武動物園行きの電車も来ますので、北千住行は方向が違うのかとか迷ってしまいます。結局都心部に向かっていろいろな電車が乗り入れていますので、いちいち電車の行き先に迷っていても通るところは通るのですね。広尾→六本木という順番ですから、とにかく中目黒から虎ノ門方面に行く電車に乗ればいいのでしょう。しかし、これがよくわからないのは白金(しろかね)方面なんですけど、たぶん自由が丘から目黒線か何かに乗ってしまうと、麻布などで乗り換えて六本木に行く羽目になります。これだと30分以上は時間をロスしてしまいますし、大江戸線などの利用は運賃も高いですから、危険な路線に間違って乗らないようにしないといけません。

 まあ、危険な路線など本当はないのですが、浦島太郎としては危険なのですよ。

 東京の近郊に住んでいるから都内に詳しいかというと、それはぜんぜん詳しくないですし、むしろ京都では地図を覚えながら数回遊びに行くとすぐに様子がわかるので、そういったコンパクトな都市のほうが私は好きです。

 浦島太郎は昔はよく知っていた街が変わってしまったわけですが、私の場合は昔も今も最初から知りませんし、ずいぶん前に出かけたところが、あっという間にメッチャ変わっていたなんてことが東京は多いので困ります。

 さて、国立新美術館では今はパプスブルグ展もやっています。オーストリアの王室ですね。しかし、これは行きません。あくまで日本の現代における国内最大の公募展を見るのです。プロもアマチュアも、これに入選すればブイブイですから、ジュディ・オングさんも版画で今も出していますしね。版画は洋画の展示室にありますが、水彩画の次に出品されています。

 私は洋画から見ますが、1階のメインはさすがにトップの画家の絵がひしめいています。中山忠彦氏の人物画はすごいですね。今回はグリーン系のバックに同じくグリーン系のロングドレスの女性像ですが、これを横にするとロセッティのオフィリアかと思わせる大作です。これって、ほめてんですよ。オフィリアはシェークスピアのリア王か何かに出ていた娘でしょうか。いんや、ハムレットでしたか。先王の亡霊がハムレットの前に立ち、毒殺の様子を話す。ハムレットは生きることと死ぬことを自問する。オフィリアは父親を殺され狂って溺死する…。ストーリーはよくわかりませんが、オフィリアの死を描いたロセッティの絵は有名ですが、その女性の美しさはなんとも言えません。それと同じぐらいすごく美しいというのは一体全体ほめているのでしょうか。まあ、絵を前に人は何とでも思うものですから。

 洋画を先に見てから日本画を見ると、何と言いましょうか、その表現力のダイナミックさに驚きます。そう、今は洋画よりも日本画のほうがはるかにすごい時代です。いや、これも昔から日本画はすごかったのかもしれませんが、日本画には詳しくないのでこういった比較は洋画家と日本画家の話を聞いてみないといけませんね。ただし、そのテクニックのすごさは洋画の比ではありません。材料もすごいし、モチーフのとらえ方もすごいし、私から見るとフランスの印象派の画家が日本の版画や風物に感動したというのもうなずけます。どこがどうすごいとかはちゃんと説明できないのですが、確かに洋画の限界を突破したものがあると思います。

 そういったあいまいな私の感想ばかり述べていても仕方がありません。芸術の鑑賞は人それぞれですし、審美眼を持つ人もそうでない人も自分流に鑑賞すればよいのでしょうね。見る人のレベルによって感動するところも違うのですから。

 ちなみに私は日展の絵にはあまり感動しません。ごめん。

 今日は金曜日ですから美術館は夜8時まで開いています。しかも、普段でも夕方4時半からはトワイライト・タイムという鑑賞券が300円で1時間半ぐらいみられるそうです。安い!!

 今日は普通の券で5時前に入場しましたが、ざっと見て6時には帰りました。美術工芸も素晴らしいのはわかっていますが、なにぶんにも作品が多すぎるくらいですので、疲れるのです。特に洋画も日本画も2階には入選作品の比較的小さいサイズのものがありましたが、これらはトップ作家とは違いますのでもっと疲れます。入選しただけでもすごく名誉なことですが、その作品に向かって疲れるとは何事かとおしかりを受けそうですが、それでも絵の世界は広くて深いというべきでしょうか。絵画人口はかなり多いそうです。

 書道、彫刻も見ずじまいでしたが、すべてを網羅するよりもピンポイントで見たいところを回ったほうが印象的であり感動的です。日本画の大山忠作氏は遺作でした。たぶん絶筆なのでしょうか。有名な方たちが次々に消えていってしまいますが、本当に残念なことです。院展の平山氏もつい先日に亡くなりましたしね。好きだった画家が亡くなるのは本当に残念ですね。

 夜の6時を過ぎるとあたりは暗くなり、六本木ヒルズと東京ミッドタウンのビルが光り輝いています。クリスマス・イルミネーションを楽しんでから帰ればいいのですが、今日はおしゃれなヒールの靴のおかげで足の裏がつっています。フットボールの選手じゃないんだから。やはり美術館巡りはエアの入ったシューズじゃないとねえ。年末に新しいシルバーのシューズを買い足そうと思います。(勝手にどうぞ。)

 夜の食事は今日は一人なのでどこかで食べようかとも思いましたが、六本木の裏道には飲み屋もありますがなんだかここで一人で食事とは気が進みません。交差点ではタクシーから降りたビジネスマンが食事に向かうのか飲みに行くのか、ルイヴィトンのビジネスバッグとぴかぴかの靴で決まっています。いろんな人がいるねぇ。

 さびしくというわけでもないけど浦島太郎としてはさっさと自宅に戻って、ビールを飲みながら途中で買った食材をつまみながら、W杯ベストセレクションを見ることにします。フランス風にレタスは手でちぎって、トマトやキャベツも添えて。ただし、チーズやハムも添えるとどうしてもフランスパンなども食べたくなってしまいます。今日はハードなパン(フランスパンのように外がパリッとして中が柔らか)を武蔵小杉のパークシティ1階のダイエーかな?その中にあるパン屋さんで買いました。けっこういろいろな種類があるので、そこのパン屋はいいかも。

 そういえば、明日はクッキングスクールで私もパン作りの予約を入れていますので、頑張ろうっと。

 ということで、浦島太郎は電車に乗る時は駅員に尋ねながら、展覧会はさっさと流して、今日のフットボールはスペインを中心に、新しいパンを食べながら過ぎて行きました。どんな話だ〜。気にしない!

 太郎は、今度は昼間に東京ミッドタウンに行って食事をしたり買い物したりしよう〜。








renaissance_y at 22:42│Comments(0)この記事をクリップ!浦島太郎 

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