Reo's Journal

美食と旅の、麻生玲央ブログ。

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いや〜久しぶりに大雪、寒かった! 日本にも寒波が来たせいで京都は大吹雪(女子駅伝すごかったねw)。でも日本だけが寒いワケじゃなくて、ここ数週間は世界的に大寒波状態で、ボクが欧州にいた時も基本的にマイナス気温が続いてました。寒いというよりも冷たい。どんなに温かい服で防寒しても顔までは防寒できないから、顔が冷たさで痛くなる。

ただ、京都の底冷えする寒さとは違ってベルジャム辺りの寒さは表面的な寒さなのでユニクロの超極暖(スーパーヒートテック)を着てだけでも随分とマシ。夏は盆地ならではの湿度の高い蒸し暑さ、冬は底冷えする京都に住んでいると寒さに強くなります(笑)。

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と、前置きはここまでにして今回はリッツパリ「レスパドン」編です。リッツパリが改装に入ってから、しばらく近寄ることがなかったヴァンドーム広場。深く息をして、耳を澄ませば、十代の時にフランス料理(ガストロ)を勉強しようと思って胸をときめかせながら宮殿ホテル巡りをしていた頃の自分をふと思い出す。

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あの頃は何を食べても楽しかったし嬉しかったな。高級店なんかに行くと周りにいる食べ手がみんな立派なオトナに見えたし、目の前に出された美しい料理を早く理解できるようになりたくて夢中だった。
20年前のボクはガストロに関して何も知らないワカゾーだったしね。見るもの食べるもの全てが心を躍らせてくれた。特にリッツパリの外観を初めて見た時のトキメキは今でもハッキリと覚えてる。

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でもま、20年前の当時、ボクと同世代かそれよれもちょっと上の世代のフランス料理人たちは、フランスやイタリアのどこかのレストランで必死に働いて戦っていたんだよね。
ボクと同世代なら当時はまだ20歳前後。その頃はまだ食材の下処理係か皿洗い係ってとこかな。それが今では日本や世界のどこかのレストランで料理長(orオーナーシェフ)になっている年齢なワケだから胸熱。あれから20年。作り手と食べ手、立ち位置は違っても厳しい業界を生き残って料理長やオーナーシェフとして頑張っている同世代を見ていると本当に嬉しくなる。
そしてどうかこれから20年後も生き残っていてほしいな。それだけのガッツと強さを持っている最後の世代だしね。

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そんなことを考えながら改装後のリッツパリに入店。

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プルーストにちなんだカフェを通り過ぎ、目指すは改装後の新生「レスパドン」!。


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改装後も一階フロアはそんなに変わっているところはなくて良かった。改装するとモダンにしちゃうホテルが多い中、リッツパリは伝統を守ってくれていて本当に嬉しい。これがボクの愛するリッツパリ。眠りから醒めたリッツパリはより美しくなってくれていた。会いたかったよ。


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ちなみにお手洗いはこんな感じ。世界で一番美しいお手洗い(笑)。

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何人もの人が使っているはずなのに水飛沫がどこにも見当たらない。清掃も完璧。

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予約時間まで時間があったのでホテル内を探索。ホテルというよりもお城です。


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ブティックもスゴイ。銀座のブランド街がホテルの中にあるような超フルラインナップ。


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F.P.Journe! こういうセンスの良い時計ブランドが入っているところがサスガはリッツパリ。

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CARL F.BUCHERERも。リッツパリのブティックフロア、見て歩いているだけでもスゲーっす。

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そして、予約時間に。新生レスパドンに入店です。


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こんな宮殿級のグランドメゾンは日本にはないし、なくていい。あったとしてもたぶん維持できないだろうし、今から作ることはコスト的に絶対無理。
でも、だからパリに来る。宮殿ホテルに来る。それは20年前から変わらない理由。

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一年で訪問するレストランの9割はカジュアルなレストランがいい。だけど、残り1割は宮殿級グランドメゾンで食べたい。誕生日とかクリスマスとかハレの日とかね。


この非日常的な空間こそがボクにとってのフランス料理店の理想形。20年前に憧れた原風景。


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サービスも実に見事なものだった。サービス陣の人数も多いのもスゴイが、どのサービスマンも物腰柔らかく、ウィットに富んでいて温かみのある接客。高級店にありがちな堅苦しい接客ではなく、ゲストが最大限に楽しく寛げるように心がけているのだろう。


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レスパドンに来たら、まずはリッツパリのロゴ入りシャンペイン(ロゼ)をオーダーする。いつもは食前酒は飲まない主義だけど(笑)、これは特別。


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美しい色。テーブルが一気に華やかになる。奥に見えるミネラルウォーター用のグラスもまた素敵。

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アミューズを待っていたら何と「パネットーネ」が登場! クリスマスシーズンだからパネットーネは分かるけど、これってイタリア菓子やん? ま、レスパドンに来たのは、パティシエの作るデザートが目的だったから、パネットーネでも嬉しいといえば嬉しいのだけれども、いきなり甘いデザートとは・・・しかもホールで(笑)。

食事前にパネットーネをホール1個も食べる? 食べるの? マジで? ・・・・ウィ!分かった! 食べるよ! 他のお客さんもパクパク食べてるし。

でもこれがウマウマ。正直、今までパネットーネで美味しいと思えた経験て超少なかったけど、これは良かった。さすがはパティシエさんの自信作だけはある。
(ちなみにこれから続く料理のために二切れだけにしておきましたw)。

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パネットーネを食べてたら「カフェはいかが?」と聞かれたので「ウィ!」と即答! すこぶる高貴な香り。
しかし食事前にパネトネとカフェからスタートとは驚いた。これがフランス流というかリッツパリ流のクリスマススタイルなのかや。

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ゴマパンズ登場。


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アミューズでいきなりスイーツが出てきたし、追加のドリンクはワインではなく栄養補給にフレッシュ人参ジュース。絞りたて生です。美味。


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ここで前菜が登場。選べる前菜からボクが選んだのは「Ritzy」シーザーサラダ。料理名の通り、海老がモリモリでした。


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リッツパリのロゴ入りカトラリ。このカトラリを間近で見てみると・・・。


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ミラーのように磨かれていることが分かる。一流の仕事っぷり。


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メインも数種類から選べます。この日は「ぱーふぇくと えっぐ」と名付けられたメニューをチョイス。「完璧な玉子」という名のメニューは一言で言うと半熟玉子。下はホウレン草ソース(ピュレ)。そしてトップにはキャヴィアが配置されていました。こんな贅沢な半熟玉子は初めてだよ(笑)。


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こちらは鶏肉のメイン料理。さすがにリッツパリが仕入れるフランスの鶏肉は柔らかくて高品質だねぇ。素材の熱入れはもちろん、ソースのクオリティもサスガの域。


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そして料理の後、ここからは楽しみにしていたパティシエによるデセール各種! まずはちょっぴり(季節的に)早めの「ガレット・デ・ロワ」! 今まで食べてきたガレット・デ・ロワの中で自分的第一位。焼きたてということもあるけど、サクサクで香り芳醇。こんなに美味しいガレット・デ・ロワは他に知らない。

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当てました! フェーブ。王冠のフェーブとはまたカッコイイ。当てたので金色の王冠も同時にゲットです(笑)。最強のガレット・デ・ロワでフェーブを当てるとは嬉しい。厄年は去ったので今年は良い年になりますよーに。

ちなみに日本のガレット・デ・ロワはフェーブが別添えじゃないと販売してはいけない食品衛生法(?)があるんだったっけ。つまんないなぁ。金色の王冠をゲットするためにフェーブを当てるのがガレット・デ・ロワの最大のお楽しみ(魅力)なのに。


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他にもプチデザート各種。スイーツ好きにはたまらない。リッツパリのパティシエ、かなりの実力者だと思います。昔、ムーリスにカミーユ君がいたけど(今はアルザスの店)、レストランのスイーツでここまで気に入ったのはそれ以来。

上写真にあるイルフロッタントやモンブランも伝統的レシピ(使用する食材の種類)を守りながらも、個性的にリファインされているし、フランスのレストランでありながらも甘さ控えめなところも素晴らしい。


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パンデピスもノエルバージョン。


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食べたいと思っていたパティシエのデセールを存分に堪能できたクリスマスの宴。特にパネットーネとガレット・デ・ロワは珠玉の美味しさだった。

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以上、リッツパリのクリスマスシーズン編でした。それではパリス2016年&2017年編、始まります。


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よく行くイタリア料理店のご夫婦に教えてもらった「碓屋」さんに初訪問。1500円の「う飯重」を頼みましたが、これがすごい良かった!。

上写真、二段重の一段目の重には煮物を中心にした料理の数々が入っています。
京都ならではの上品な出し巻きもボク好みだし、煮物の優しい味わいも美味し。季節感もあり、一つ一つが実に美しい仕上がりで素晴らしす。

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そして二段目には「滋賀産えんこう米」を使った鰻重。1500円なので鰻は小さめだが、鰻もタレもすこぶる旨い。鰻とタレのかかった御飯を楽しみつつ、一段目の料理と御飯も楽しむ。ボクみたいに料理と御飯を一緒に食べるのが好きな人にはたまらない内容だ。食べながら思わず笑顔になる。

三条商店街、個性的で良い店が多いですね。

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毎年恒例、1月1日から12月31日まで食べた中から自分的ベストオブベストを発表する「レオ☆セレクション2016」。
今までは毎年、料理だけを選んできましたが、今年は趣向を変えて部門ごとに選んでみました。
今年オープンの店だけの特集はAAの記事とかでやっていますので、当ブログでは今年オープンに限らず、超独断と超偏見で(笑)、日本と世界から選んでおります。



☆フランス料理 部門☆

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フランス料理店 部門、西日本からは神戸にある「エスピス」! 驚きあり、美味しさあり、そして仕事量の多さ、センスの良さ、等々、総合点で今年のボク的フランス料理MVPでした。

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東日本からは「ル スプートニク」! 上写真のバラのスペッシャリテも素晴らしかったですし、メインの鹿料理にも超感動。未だに忘れられない美味しさでした。

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欧州からはシェフがル・スケールさんに代わって三ツ星に昇格した「ル・サンク」! 今、もしパリで一軒だけ選べと言われたら間違いなくココを選びます。ル・スケールさんの料理は古典をベースにしながらも現代的。ルドワイヤン時代から超ボク好みでしたが、ルサンクではさらに進化した料理に。またコース料理の全貌は近々アップする予定です。


☆日本料理 部門☆

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この部門は海外部門なしで日本のみ。というか、やはり京都ですね。今年もボク的には「和ごころ泉」! 移転されてから数回ほど訪問しましたが、鮎焼きも進化されていましたし、冬の蟹料理、正月に出た鹿の蕪蒸し、等々、突き抜けた美味しさに感動の連続。器のことも含めて本当に毎回、勉強させてもらえる一軒です。ちなみに先述した鹿の蕪蒸し料理はまたいずれ御紹介します。


☆イタリアン 部門☆

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欧州(というかイタリア)からはボローニャにあるリストランテ「ビアジ」! 正直、ボローニャで訪問した店はどこも全て良かったので、どれか一軒だけを選ぶというのは無理。でもトルテッリーニ(上写真)の小ささ(これは超大事なポイントです)など、細かい部分での精度の高さで言うと「ビアジ」はかなりのクオリティの高さでした。なので旨い店だらけのボローニャで一軒挙げるとするならばボローニャを代表する形で、この店に。

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日本からはトスカーナ料理店「マンマディブー」! ボク的にイタリア料理の教科書的な一軒。ボクみたいにイタリア料理を勉強したいという人は何度も通って食べるべし。しかし、オープン当初から通っていますが、年末限定でトルテッリーニを作られていることを知らなかった(^^;。今年こそは絶対に食べに行きます!。


☆イノベーティヴ 部門☆
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そしてボクの大好きなイノベーティヴ部門。欧州から選んだのはイタリア・モデナにある「オステリア フランチェスカーナ」! ま、ここはイノベーティヴというよりもイタリアンではあるのですが、ボクの中ではイノベーティヴに感じるので(笑)、この部門で。2016年現在、世界ランキング50で第一位の称号を持つ一軒です。

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日本からは「オルト」! 前まではイタリアン(リストランテ)でしたが、去年のリニューアルを機にリストランテの看板を取り、イノベーティヴ系に進化された一軒です。リニューアルされてから二回ほど訪問しましたが、驚きと美味しさのある素晴らしい料理の数々。季節ごとに訪問したいと思えるお店。


☆注目のシェフ 部門☆

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世界の中から1人、これから注目してほしいシェフを選ぶ部門です。今回選んだのは、パリ在住の増井さんが(たぶん)日本に向けて初めて紹介された「Bozar Brasserie」。そこの料理長「カレン・トロスィアン」さん! 上写真右側にある額にはパテアンクルートで世界一に選ばれた時の賞状とかが飾られていますが、パテアンクルートも含めて近い内に御紹介していきます。


☆MVP料理 部門☆
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2016年12月31日までの一年間に食べた料理の中から一品だけ選ぶ「MVP料理部門」。これはもう上でも書いたカレンさんの作られる「ピティヴィエ」に決定!(上写真は焼く前のもの)。パテアンクルートも凄すぎましたが、ピティヴィエのインパクトはその上をいくものでした。ボクの食べ歩き30年の中で間違いなくベスト3に入る逸品。


☆デザート 部門☆
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デザート部門はブルゴーニュの三ツ星「メゾン ラムロワーズ」のパティシエール作の「苺のサントノレ」! ここまで仕事量の多いサントノレは初めて。見た目の美しさもフランス人ならではのセンスを感じます。


☆パン 部門☆
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パン部門はフランス・パリにある「La parisienne」! パリで定宿にしているホテルから近いこともあって、以前から通っていたパン屋でしたが、去年のバゲットコンクールで第一位に選ばれたとのこと。前から旨いと思って通っていたパン屋のバゲットがフランスのコンクールで第一位に選ばれるというのは嬉しいですね~。もちろん今回ボクが選ぶパンも「La parisienne」のバゲット。パリでのブレックファーストは基本的に、ここのバゲットとグランエピスリーで買うバター&フロマージュ。至福です(笑)。


☆パティスリー 部門☆
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パティスリー部門はパン部門と同じくパリにある「Pâtisserie Plume」。球体に入ったスイーツ(上写真はショコラ)がユニークで良かった。かなりの人気店なので早い時間に行くことをオススメ。あの知る人ぞ知るThierryさんのパンと出会えるかも? これから日本でも知名度が上がっていく一軒だと思います。


☆ショコラ 部門☆
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オープン当初から大好きなショコラティエ「ジャン=シャルル・ロシュー」。ここ数年は毎年通っているような気がする(笑)。アーティスト肌というよりも、クラフトマン。古典を大事にしつつ、個性の高さと技術力の高さが超優れたシェフのお店です。


☆マロングラッセ 部門☆
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今年はフランスを始め、いくつかの国のマロングラッセを食べ比べがてらかなり食べ続けたこともあり、今年はマロングラッセ部門も。
ま、マロングラッセに関してはどのお店のものもそんな大差はないと思いますので(笑)、一軒だけ選ぶのはありえません。が、「ア・ラ・メール・ドゥ・ファミーユ」はパリ市内にいくつか支店があり、買いやすいという利点がある上に、お土産に買うには丁度良いサイズ。なので一軒だけ選出するとすれば、利点を考慮して「ア・ラ・メール・ドゥ・ファミーユ」を挙げます。

フランス以外、例えばベルジャム(ブリュッセル)だと「コルネ・ポール・ロワイヤル」や「Mary」のマロングラッセも良かったです。


以上、去年とはまた違う感じのマイベスト☆セレクション2016。自分で言うのもナンですがボクらしい内容になったかな、と思います。
今年も世界中を食べ歩いて(もちろん日本の地方も!)スーパーガストロノミーを御紹介していきます。
今年もよろしくお願いします。

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あけましておめでとうございます。謹んで初春のお慶びを申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願いします。

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さて。
いろんなトラブルがありましたが何とか無事にフランス、ネザーランド、ベルジャムの食旅から戻って参りました。まだスーツケースの片付けも出来ていない状態なので(^^;、今回はフランス2017編の予告ハイライトで。

フランスは去年の五月以来、今年だけでも二回目。最近は一年に一度は来てますが、今年もまた数ヵ月後にフランスの予定です。ついでに北欧にも。

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ベルジャムやネザーランドはともかく、フランスは一年に一回~二回は来ているので、今回は予定を立てずに行き当たりバッタリな自由な旅にしました。

普通の観光客が行かないようなエリアに行ったり、地図を見ずに冒険したり、と地元を歩くようなそんなノリで。一言で言えば「オープンワールド」な旅かな。

自由な旅をするには「枠」を取っ払う必要があったし、行き先なんかも不要。気持ちの赴くままに自由に行動する「オープンワールド」な旅は思ってた以上に刺激的でした。いろんな人と出会うためにも出来るだけ英語よりもフランス語で地元の人達と会話するようにしたし、リアルな人脈も広げられたかな、と。

でもその分、一本分の映画になりそうなぐらいトラブル連発で(予定していた飛行機が飛ばなかったりとか)ナイトメア級の難易度の高い旅になりましたが(^^;、フランス、ベルジャム、アムステルダムのシェフや町の人達に助けられながらギリギリチョップで乗り越えてこれました(友人のシェフ、助けてくれた皆さんに超感謝! 旅は情けだと改めて実感したよ)。

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旅立つ前に書いたように今回の旅はフランス料理やフランス文化の真の古典、つまり100年前のフランスを巡る旅にしたいと思っていました。
そのスタート地点にしたのは、新生した「リッツ パリ」。ここから旅は始まり、失われた時を求めて(byプルースト)深遠なるフランス史(ほとんど食ですがw)の軌跡を巡ることに。

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あと、今回の旅は前にもブログで書いたけど「幻のバター」を食べるのも目的の一つだった。
でも実際にボクが幻のバターを求めて、そして辿りついた答えは逆。つまり「幻」を否定すること。

フランスには(日本と違って)大きな枠組の中に入らず、個人でバターを作っている酪農家が多い。もちろん巨大グループに生乳を出荷することで安定した収入を得ている人達のほうが多いとは思うが、個人で生乳からバターを手作りして独自の出荷ルートを確立している酪農家の数を考えれば、一体どれだけの数の酪農家がバターを自社生産していることか。
そしてレア度だけで「幻」というのであれば、その一つ一つが全て「幻レベルの希少性」になる。1000の個人酪農家がいれば1000のバターが生産されているワケで。「ポンクレ」なんかは、その最たる例だろう。
でもそれらを「幻のバター」と呼ぶのはどうか? 個人酪農家の数だけ「幻」があるのでは「幻」とは言えない。

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今回、ボクもいろんなレストランやビストロでシェフと話しをして、食べて、考えて、
その結果、自分なりの答えが「幻」という言葉の(意味の)否定。
大事なのは、少量生産でも美味しいバターをガンバって作られている個人酪農家の人達を応援すること。レストランや小売という流通に繋げること。バターの魅力を啓蒙していくことかな、と。そういう意味ではワインと同じだよね。
ま、詳しくはまた「フランスの地バター編」で書いていく予定です。

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それにしても今回のヨーロッパは例年よりも寒く感じたなぁ。マイナス気温だったし。ペンペンたちもあまりの寒さにクリスタル化(笑)。

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欧州にいるとミネラルウォーター収集が捗ります(^^)。世界中の水が(納得価格で)買えるのは本当に嬉しい。

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今の時期のトリュフは香りが乗ってますねぇ。トリュフはあまり好きなほうじゃないけど出されると(ちょっぴり)嬉しくなる不思議な食材(^^;。

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この料理を食べるためにかなり前から予約しました! 微妙に冬バージョン? マッシュルームというよりもトリュフの海みたいな感じになってる~。こういう料理こそがボク的には古き佳きフランス料理のイメージ。

ではクエスチョンです。この料理、どのレストランのスペシャリテでしょう? 場所はもちろんパリです。
フランス料理好きさんやフレンチ通の人ならば一発で分かると思います。

正解はCMの後で・・・じゃなくて、コース料理の全貌含めて、また御紹介していきます。

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スイーツ巡りも必須! また紹介していきます。

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ヨーロッパの人はゴールド好きが多いなぁ。ボクもゴールド好きですが、これはヤリスギ君! でもこれに乗ってパリの街中をドリフトして周りたい(笑)。

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新生リッツパリス! この日をどれだけ待ったことか! ミッシェル ロスさんはもういないけれど、すごいパティシェが就任していました。

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そして今年のガレットデロワは、そのリッツパリのパティシエが作った焼きたてアツアツバージョン。また詳しくはレスパドン編で書きますが、こんなに感動できたガレットデロワは今までなかったな。焼きたてアツアツ状態だからかもしれないけど天才的に美味しかった。

ちなみに、ゴールドの王冠が欲しくて祈りながら一切れ選んだら、久しぶりにフェーブが当たりました(^^)。今年は良いことがありますよーに。

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日本人シェフの最新レストラン巡りも。この時期はどこに行ってもトリュフ祭(笑)。

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機内食よりはマシと思って選んだのがコレ。エコノミーでカップヌードル。十代の頃のバックパッカー時代を思い出す(^^;。

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パリでの朝食はホテルの部屋で自分で買ってきたものを基本的に食べます(たまにカフェも使いますが)。夜食用も併せてバター中心に多々買い(笑)。

ボルディエの海草バターは1個で3ユーロぐらい。もう一度言います。1個が3ユーロ! 安い! でもこれが適正価格帯です。この品質なら5ユーロでもイイと思うけどね。

バゲットとかはいつものラパリジェンヌで。フロマージュはパンに塗りやすいモンドール中心に。

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でも、フロマージュは街場の小売で買うよりも一流以上のレストランで食べるほうがツーリスト的には便利なんだよね。滞在期間中に熟成なんて待ってられないし。

例えば、とあるレストランで食べた楕円形の「サン ネクテール」(上写真)は熟成度はもちろん、品質の高さも超優れてた。パリ旅の短い滞在期間中に美味しいフロマージュを熟成ピークで食べたければ、小売店で熟成途中のものを買って食べるより、やはり(チーズの熟成&品質にこだわった)レストランで熟成ピークのものを選んで食べるのがグッドでしょう。

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パリ→ベルジャム間はタリスで。free wifiが新しくなっていて、パスワードとかメール認証なしで使えます!(イ○ロもタリスを見習って!)。海外旅行者に優しいタリスさん。おかげでお正月ログボもコンプリートできました(笑)。

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オテル メトロポール。クラシックホテル編としてまた書きます。

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そしてブリュッセルではフランス在住の増井さんがSNSや雑誌で紹介されていた「Bozar Brasserie」の料理長カレン・トロスィアンさんによる世界一の「パテアンクルート」と「ピティヴィエ」! パイ料理でここまで感動したのは初めてだよ。Les meilleurs...Merci。

やはり増井さんのオススメする料理はボクの好みとドンピシャなのでありがたい。クラランスも良かった(^^)。

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これが「ピティヴィエ」。
肉の素材感、パイ生地と具の間に隙間のないパッツンパッツンの密度、フユテの香りと食感、焼きこみ具合、どれもが完璧の壁を突破した見事すぎる完成度の高さ。

美味たる料理というのはいつも高い経験値を与えてくれる。食べ手というのは実際に(シェフが魂を込めて作った)美味料理を食べることで、食べ手レベルを上げていき進化成長していくもの(ダーマの神殿に行けば食べ手レベル20から美食家レベル1に転職可能w)。
通常の(トップクラスの)美味料理が「はぐれメタル」10匹分ぐらいの経験値だとすると、今回のパテアン&ピティヴィエは「メタルキング」100匹分ぐらいの経験値を手に入れたような、そんな感じ(自分比較で・笑)。

ま、そんな冗談はともかく、他の料理も含めて詳しくはまた近々アップしていきます。

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三ヶ国で買い続けたマロングラッセ。各都市それぞれのショコラティエ&パティスリーで購入したマロングラッセ食べ比べに関しての記事もまたいずれ。

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しかし残念なことにフランスはテロの影響で去年ぐらいから観光客が減ってる感じ。前まではもっと人が歩いていたと思うんだけど、今回は特にレストランで日本人含めたアジア人はあんまり(というか、ほとんど)見かけなかった。

ハイジュエリーや銀食器みたいな高級小売店もいくつか閉店してたし、シャンゼリゼ通りも心なしか寂寥感があった。

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「葉っぱを乗せた料理はもう飽きた。これからは職人技による仕事の凄味を競い合う料理の時代(再生)だ!」というフランス料理人たちの奮起を存分に感じられた今回の食旅。
スペイン、北欧の流行が過ぎ去りし今、ガストロノミーシーンは次なる覇権を獲得するための戦国時代。群雄割拠。そんな中、伝統と絶対数という強みを活かせるフランスは時代の先に到達しつつあるようです。

今年はボク的フランスイヤー! 去年分と年末年始分の他に、今年はあと二回ほどフランスに行きますので、年内までに二回の(フランス編の)データ追加がありますが、いつものように時系列とか関係なくお送りいたします!(笑)。


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今年もしばらく日本を離れる時期になりましたので、本日より来年1月5日まで更新を一時停止します。次の更新再開は来年1月6日から、となります。

今回の食旅は100年ぐらい昔にタイムスリップするような「フランス料理の軌跡」を巡る旅になりそうです。失われた時(と食)を求める、そんな旅にしたいな、と。

あと、年明けには2016年の(個人的な)年間MVP料理、レストラン、シェフを発表する予定です! もうほとんどボクの中では決まっているのですが、あと二週間の間にもっとスゴい料理やシェフと出会えるかもしれませんし(というか、間違いなく出会える)、12月31日まで食べきった上でワールドクラスのベスト2016を選んじゃいます。

それでは、皆さんハッピーメリークリスマス&良いお年を!(^^)。

Hey guys,
Sorry,I will suspend updating my blog from Dec.21,2016 to Jan.5,2017 due to the New Year's holidays.
Thank you.


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