Reo's Journal

美食と旅の、麻生玲央ブログ。

カテゴリ: ヴェネツィア編

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ヴェネツィアから旅立つ日。
 
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短い間過ごしたヴェネツィアでのプライスレスな体験を思い出しながら、
早朝の散歩に出かける。
 
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朝散歩のスタート地点は、この像があるところから。
ここから歩いて、ここで終わる。
最初は迷宮だった街も、最終日には迷わずに歩けるぐらい慣れてきた。
 
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ヴェネツィアの朝散歩コースで、よく見かけた彼(たぶん♂)。
何かをジッと待っている様子で、こちらが何を話しかけても動かない。
ほぼ毎日、ここで遠くを見つめながら座っているだけ。
今でも元気にしているかな・・・。
 
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リアルト橋も好きだけど、この小さな橋も思い出深い。
 
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さすがに早朝は、まだゴンドラも営業時間外。
ゴンドラが動いていない街並は時が止まったかのような別世界。
やっぱり、ヴェネツィアはゴンドラの揺れる姿とゴンドラーレの歌声が必要です。
 
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美しきサンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂。
 
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どこにカメラを向けてシャッターを押しても「絵」になるんだけど、
歩いていると360度すべてが、この素晴らしい景色が続く。
この世界観が世界中のツーリストがヴェネツィアにやってくる理由の一つだろう。

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そして迷宮を歩くのも面白い。地図を持たずに好きなように野良歩き。
迷いながらも迷宮を歩いていると、たまにハッとするような場所に出る。
旅人というよりも冒険者の気分。
 
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ヴェネツィアには数年後に再び行く予定だけど、
2011年のヴェネツィア旅は、これにて終演。
今度は二週間ぐらいプチステイしたいね。

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映画「ツーリスト」の影響かもしれませんが(^^;、ヴェネツィアというとサスペンスなイメージがあるんですよね。

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夜、バーカロでヘベレケになるまで飲んでホテルに買える途中、暗闇の狭間で何か事件が起こるんじゃないか? とか思わず妄想してしまう。

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夜というと、メディアの「旅」特集って
夜の風景はあんまり伝えませんよね? 特にテレビの旅番組は昼間の街角歩きがメイン。

でも海外では「夜」の空気感にゾクゾクしてくる人も多いと思うし、夜だからこそ見えてくる旅先の顔を知りたい!という、ツーリストの好奇心を突いてくる「何か」が夜の街にはある。

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ただ、ヴェネツィアは意外にも深夜に営業している店って少ない気がする。バーカロなんて深夜からが本番のハズなのに(ディナー後に行きたいのに)、21時くらいで閉店ってところが多い。

実際、深夜に夜食とワインを目当てに歩いてたら、ほとんどの店が閉店済み(^^;。まさかヴェネツィアの人達は昼酒が基本なのか?(笑)。

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まぁ、それならば、ということで夜食を求めて深夜探索をスタート。真夜中のヴェネツィア迷宮を地図も持たずに歩き出すことにした。

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ヴェネツィアがどれくらい迷宮かを知っている人なれば真夜中に地図を持たずに出歩くことが、いかに無謀過ぎるコトか分かってもらえると思いますが・・、無茶をしてこそ体験できる世界もある、と割り切って旅するのがボクらの生き方(笑)。

レールの上を歩くだけのテンプレートな旅なんてノーサンクス。ガイドブックをコピペする旅なんて考えられません(^^)。

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そして迷いながら歩いてたら、よーやく見つけた一軒。これで夜食とミネラル水は確保! ワインはエノテカピンキオーリのアニーさんからもらった赤ワインがあるので、あとはホテルに無事に帰るだけ(^^;。

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永遠と歩き続ける。夜食を買いに出かけただけなのに、もう数時間は歩いてる(笑)。

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でももうそんなコトはどうでも良くなってきた。この美しきヴェネツィアの夜の空気を感じながら歩いていたら、それだけで幸せがこみ上げてくる。

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そんなコトを考えながら歩いていると(迷っていると・笑)、見慣れた通りに戻ってきた。周辺のブランド通りには夜のヴェネツィアを愉しむカップル達がゾロゾロと。

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ここまで来れば、もーすぐホテル!。迷っていても運河を指針にすれば何とかなる。なんくるないさ(^^)。

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到着。結局、せっかく買った夜食は食べずにベッドで爆睡(笑)。なかなか楽しいマヨナカ散歩でした。

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もはや説明すらいらないぐらい有名なヴェネツィアのシンボル「大鐘楼」。

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ラグーナに囲まれたヴェネツィアの景色を360度パノラマで見ることができるという、ツーリストにはサイコーのスペックを備えた天空の塔。

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フィレンツェの鐘楼は昇っていくのがホントしんどいですが(^^;、この大鐘楼はエレベーター付き(笑)。屋上まで楽チンです。

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あのサンマルコ広場ですら、これくらい小さく見える。

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小さな島がアチコチにあり、その数だけ歴史や文化がある。

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ゴンドラ駅前。

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運河って波が穏やかなので、ボートに乗ってたら眠くなってくる(笑)。1/f揺らぎなのかな。

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今年でイタリアは建国150周年。イタリアとしての歴史は浅いけど、ヴェネツィアとしての歴史は長い。

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というか、イタリアは地域によって全く違う都市(国)だと思っていたほうがいいかも。どの都市に行っても(観光的な意味で)楽しませてくれるし、食べ物のベクトルも違っていて面白い。特に北と南はね。

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でもバカンスで訪問するなら、やはりヴェネツィアがサイコーでしょう。リヴィエラみたいに砂浜とかはないけれど、水上都市ならではの魅力は語るに尽きないほど多彩。

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ま、その辺は次の「香港編」をスタートさせる前までに何とか北イタリア編を書き終わりたいと思います(長くて申し訳ないです・笑)。

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そういえばドイツやパリのネタもまだ残ってるんだっけ・・・どうしよう(^^;。

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ヴェネツィア・・・いや、イタリアが誇る最高クラスの歌劇場「フェニーチェ」。車で例えるとスカラ座はフェラーリ FF、フェニーチェはランボルギーニ・アヴェンタドール、か。

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二度に渡る火事で全焼しながらも、その度に「フェニーチェ」の名前の通り、不死鳥のごとく見事に復活してきた黄金の歌劇場。

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ほぼ全てが黄金の内装。まさに劇場名の通り金色の鳳凰のような美しさ! パリのオペラ座(オペラ・ガルニエ)とは違うグレード感がある。

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歩きやすさ優先の革靴で来てしまっことが恥ずかしい・・。

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しかし、イタリアの紳士達はカッコイイなぁ。スーツの似合い方が違う。この日も劇場前でマリアカラスの話をしていたら、英国風の老紳士に話しかけられたんだけど、その老紳士の着こなしが完璧(^^)。

やっぱり、スーツも革靴も着続けることでそれが似合うようなオトコになっていくもんなんでしょうね。仕草や歩き方とかイロイロと。それに性格も。

ギラついた感は微塵もなく、スマートにして上質。穏やかな笑顔から醸し出る優しい紳士のオーラは30年そこそこしか生きてないコゾーのボクにはまだまだ遠い領域・・・。

でも、いつかはああいう感じの老紳士になりたいなぁ…。少しでもソレっぽくなるだけでも後10年はかかりそうだけど(^^;。まぁ、そのためには世界中をもっと旅して超一流を見て周らなくては。

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と、話は逸れましたが、この日はオペラではなく、ピアノ・リサイタル。本当はマリエッラ・デヴィーアのアリア・リサイタルを聴きたかったが、彼女のリサイタルは日本でも公演されることを知り、ロシアのピアニスト「グリゴリー・ソコロフ」に。

グリゴリー・ソコロフの年齢や活動範囲を考えると、たぶんボクが彼の演奏を「生」で聴けるのはこれが最後だろうなぁ、と。

高齢なので来日するのは難しいし、日本の番組(BSでも)見ることも難しい。それに孤高の天才だけあって、マスコミの前に嬉々として出てくる人でもないので、生で観れる(聴ける)チャンスが滞在日と重なったのは嬉しい限り。

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演奏自体は派手な演奏で観客を惹きつけるようなモノではなく、無駄のない至高の音世界。ピアノ人生を追求して極めた果ての境地。

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先述した老紳士もそうだけど、一つのコトを数十年と継続していくと、その極みにあるのは、ホントにシンプルな(だけど奥深い)完璧な領域。 

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装飾の美麗さ&細かさを見ているだけで溜息が出る。やはりこういうクラシカルな内装を手がけるとイタリア人は凄い。

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蝋燭台までこの細かさ! 改装費にどれぐらいかかってんだろうかな。

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この部屋はフェニーチェ歌劇場に来たら訪問したい場所です。

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ずっとここにいたいとさえ思える。

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それにしても、歌劇場はボックス席に限る(^^)。ボックス席があってこそ、真の一流歌劇場だと思うのです。

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ヴェネツィアといえば「サンマルコ広場」。

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いくつもの有翼の獅子(聖マルコ)が見守る、この広場には大航海時代のごとく様々な国のツーリストたちが集まってくる。

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買い物をするにしても、観光をするにしてもサイコーの立地ではあるけれど、個人的に一番の過ごし方はサンマルコ寺院を眺めながらのテラス・カフェ。ヴェネツィアに来てテラスカフェしないのは観光の楽しみの半分を損してると言っても過言じゃない。

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サンマルコ寺院は内装も凄すぎるほど素晴らしゴージャスだけど、外観も東方チックで何時間でも観ていたいほど見惚れるレベル。これを鑑賞しながらのテラス・カフェはホント贅沢気分。

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サンマルコ寺院。かつての大航海時代の歴史、つまりヴェネツィア王国の歴史の全てをこの建物が物語っている。ヴェネツィアが繁栄を得るに至った要素。あらゆる文化・思想・人種・資金の流れ・光と闇、政治の在り方、等々、アドリア海の中心となったが故にヴェネツィアは極めて特殊な国(街)となる。

まぁ、その辺に興味のある人はウィキペディアでどうぞ(笑)。

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ちなみに、ヴェネツィアに初めて訪問する人は、塩野七生さんの「緋色のヴェネツィア」という傑作ノベルを読まれてから訪問したほうがいいと思います。サスペンス系ですが、ヴェネツィアの歴史など、いろんな勉強になりますので。

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以下、当ブログお約束の「世界ふれあい街歩き」気分でご覧くださいませ(^^)。

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観光名所に付き物とも言える「鳩」。人が集まる場所には鳩も集まります。

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景気が良いからだと思いますが、ロシア系のツーリストが多かったですね。世界的不景気な時代でも勢いのある国はあるもんです。

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でもヴェネツィアってパックツアーなんかで来るところじゃない。添乗員に言われるがまま大名行列で歩いたって、とても楽しいとは思えないし。

野良猫のように自由にバカンスするのが、ヴェネツィアの真の楽しみ方。ラヴィリンスのような街で迷いながら、いろんな芸術や人に出会うのが醍醐味ってモンです。

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