11月22日土曜日、オープンソースカンファレンス2014 Fukuokaに参加してきました。
プログラミング初心者さん歓迎!アートでデザインなプログラミング言語Processingについて」というタイトルでセミナー発表を行い、
50名ほどの方にお集まりいただきました。
また、展示ブースではLeap Motionを使ったProcessingの作品について展示を行い、
こちらもたくさんの方にお声をかけていただきました。
皆様、ありがとうございました。
また、スタッフの方々もお疲れ様でした。
非常に楽しいイベントでした。
感謝申し上げます。

展示について
Leap MotionとProcessingを連携した作品について展示を行いました。

こちらの作品についての詳しい解説は以下をご覧ください。
Processing で Leap Motion を動かしてみた : だらっと学習帳
また、マウスでも遊べるように改造した作品もあります。
Fireworks_Circles- OpenProcessing

Leap MotionやProcessingを初めて知ったという方にも楽しんでいただけたようで、
すごく嬉しかったです。
しかし、奥行きが計測できるのに何も役割を持たせていないことに対し、
疑問や提案を投げかけられることが多かったので、
それについては今後の課題とします。

セミナー発表について
質疑応答も含め、30分強で行いました。
発表スライドはこの記事の一番上に提示しているものです。

スライドにそって、以下に解説を載せておきます:

2ページ : 自己紹介
「[普及版]ジェネラティブ・アート」については以下の記事に詳しく書いています。
「[普及版]ジェネラティブ・アート」の日本語版編集協力としてお手伝いさせていただきました! : だらっと学習帳

6ページ : 作品例
この作品例はどれも私が今までに作成したものです。
画像をクリックすると作品ページを開きます。

7ページ : PDE
スライド中の右に載っている作品についても、
画像をクリックすると作品ページを開きます。
なお、これは「バラ曲線」の応用で作成したものです。
詳しくは以下をご覧ください。
Processing でスーパーバラ曲線を描いてみた : だらっと学習帳

13-15ページ : ビジュアライズデザイン
この中で出てくるサンプルはどれも書籍「ビジュアライジング・データ」からの引用ですが、
Processingにデフォルトで入っているサンプルの中にも収録されています。
なお、14-15ページの地図は、キーボードから数字を入力することで
対応する郵便番号の地域を示すというプログラムです。
例として、6と入力すると、真ん中あたりが白く浮かびあがります。

16-17ページ : KinectとLeap Motion
動画のキャプチャ画像を載せていますが、
これをクリックすると対応するYouTube動画のページが開きます。

34ページ : プログラムの結果が楽しくわかる
昨日まで艦これやモンハン、パズドラをやっていた子たちが、
「俺もゲームがつくりたい!」「アプリをつくって一山当てるぞ!」という思いを持っても、
こういった学習方法だと心が折れてしまう可能性がある、といったことを述べました。

35ページ : プログラムの結果が楽しくわかる
「Webに展示して品評会」について、後から述べる「OpenProcessing」というサイトを利用することで、
Processingの作品をWeb上に投稿し、
学習中の初心者同士が交流できるといった利点について述べました。
実際に、OpenProcessingでは、先生が学生に授業の成果物を投稿するよう促している例もあるようです。
経験者からの一方的な評価だけではなく、
こういった同じスタートライン上にいる仲間同士での交流も重要なのではないかと思います。

38ページ : 応用が利く
スライド中では言及していませんが、ビジュアルプログラミング言語との比較についても触れました。
ビジュアルプログラミング言語は、子どもに対し論理的な思考を身につけるうえでは効果があると思っています。
しかし、そこで終わってしまうと、
「キーボードから文字を入力してプログラミングを行う」
「コードを読む、改良する」
といった要素がついていかないのではないか、というのが私の考えです。
ある程度の年齢になったら、タイピング能力の養成という意味でも、
Processingで遊ばせてみるのはどうか、と思っています。
実際、情報科に入ってくる学生でも、タイピング能力が怪しい人はいます。
また、「アプリケーション作成など実践につながる」という項目についてですが、
これは例えばゲーム作成を行った場合、
他の人に遊んでもらって、作者が予期せぬ操作が行われた時にどうするか、ということです。
そういったことを想定しプログラミングする能力を早い段階から身につけることができるのではないか、と考えています。

40-41ページ : Tweakモード
41ページの動画のキャプチャ画像も、クリックすると対応する動画が開きます。
なお、このモードに関するさらに詳しい情報はこちらをご覧ください。
スケッチを実行しながらどんどん改良!Processingの新モード「Tweakモード」使い方ガイド : だらっと学習帳

43ページ : デバッグと補完
この機能に関する詳しい情報は以下を参照してください。
補完・デバッグ機能搭載!Processingの新モード「PDE X」使い方ガイド : だらっと学習帳
Processingのデバッグモード使い方ガイド/Experimentalモード・PDE Xモード対応 : だらっと学習帳

45ページ : OpenProcessing
私もOpenProcessingに作品を展示しています。
よろしければご覧ください。
The Processing Portfolio of reona - OpenProcessing

46-48ページ : Processingについての授業
授業でProcessingについて扱い、ティーチングアシスタントとして教壇に立ちました。
詳しい内容については、Processing Advent Calendar 2014の記事として書く予定です。
ご期待ください。


最後に
発表について、大変光栄なことに多くの方にご好評をいただきました。
「講演してほしい」といった嬉しいお言葉もいただきました。
もし、講演などのお仕事をいただけるのであれば、
喜んでうかがいたいと考えています。
名刺に記載している連絡先や @reona396 までご連絡ください。
よろしくお願いします。