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Processing Community Day Tokyo 2020
Processing Community Day Tokyo 2020 | Peatix
Processing Community Day Tokyo | Peatix

参加してきました。
PCD Tokyo自体は今年で2回目の開催となるので今のところ皆勤賞ですね。

昨年に引き続き初心者向けワークショップの講師を担当させていただきました。
また、今年は運営スタッフとしても関わらせていただきました。
参加された皆様、運営スタッフの皆様、本当にありがとうございました。
皆様とオンラインやオフラインで再びお会いできることを楽しみにしております。

ワークショップについて
担当させていただいたワークショップタイトルは「Processingでクリエイティブコーダーデビュー!」。
新しい分野にチャレンジすることに対するアイドルデビューのようなキラキラと輝くイメージと、
「横文字だからかっこよく聞こえるけどわかりやすく言うとおもしろコンテンツクリエイターだよ、そんな気を張らなくてもいいんだよ」というズッコケ感というか脱力感を出したくてつけたタイトルでした。
資料はこちらで公開しています。

Google スライド版(オススメ)
https://docs.google.com/presentation/d/1kl81yzwUilbXwxgLir1OkgSQrBBvvqztUsE4WyYFsvg/edit?usp=sharing

SlideShare版
https://slideshare.net/reona396/pcd-tokyo-2020-processing




2019年のワークショップは2時間 * 2枠いただいていたんですが受講者の皆様がついてきてくださったこともありどちらの枠も1時間程度で内容を終えてしまっていたということで、
もっと詰め込んじゃって大丈夫なんだ!と受講者の皆様を信じて内容を足しました。
今回のスライドをひとりで練習した時は説明を読み上げるだけでちょうど1時間くらいだったので、これならいける!と思って当日に臨みました。
結果、ぴったりの時間に終わらせることができたので良かったです。
内容的には昨年のものをベースに、アニメーション実装に関する内容をより充実させました。

また、話の順番も一部変更しています。
特にこだわって変更したのが分岐と反復の話が出てくる順番です。
前回は反復→分岐だったのを分岐→反復の順に変更しました。
というのも、分岐について説明する際にforループありきで解説することをなんだかイマイチだなーとずっと悩んでいたんですが、
cocoponさんProcessingでゼロから学ぶプログラミング・ビジュアルアート を読んで、
mouseX, mouseYとその座標を参照する円について先に説明したうえで、if文でその動作を変えていく内容を読んで衝撃を受け、これを取り入れることにしました。
この解説は本当にブレイクスルーでした。

また、今回はProcessingの技術的な面だけにとらわれず、クリエイティブコーディングとは、クリエイティブコーダーとは、
そしてProcessingで作品を制作してその後どうしたらいいのか…の解説も充実させました。
これはワークショップのご依頼をくださった hiedaさん からも「作品制作した後も広がりがあるような内容にしてほしい」というお話をいただき、
私自身もそういうのもっと必要だよなー大事だよなーと深く感じたために入れ込んだ内容でした。

前回のワークショップ同様、プログラミングの3つの柱(順次、分岐、反復)と三角関数はしっかりおさえました。
ここをおさえておきたい理由は2つあります。
ひとつは、今後のクリエイティブコーディングライフが快適になるであろうから、という理由です。
特に三角関数については字面からものすごく嫌われがちですが、実は便利で面白いテクニックなんだよーというのがお伝えしたかった点です。
もうひとつの理由は、情報工学・情報技術一般に応用が効く考え方だからです。
順次・分岐・反復はどの言語でも基礎となる考え方なので、ここからプログラミングを始めても困らないように抽象的な説明も入れています。三角関数についても同様です。

スライド中、ちょこちょこ作品画像が合成された赤い帽子と灰色のパーカーの画像が出てきますが、
これらは pixivFACTORY で合成したものでした。
そのため、実は(お金を出せば)実際に印刷された帽子やパーカーが作成できます。
作品制作のモチベーションの維持として、また作品の活用先の具体的なイメージ作りのために登場させました。

ワークショップでは老若男女、興味の方向性やプログラミングの習熟度も様々な方々に受講していただきました。
早口・かけあしでの解説におつきあいいただき本当に感謝しております。ありがとうございました。
皆様の中で実りがあるワークショップであったならばとても嬉しいです。
また、アシスタントとしてサポートしていただいた JunKiyoshiさん 、本当に助かりました。ありがとうございました。

あと、イベント当日はスライドの最後の方に登場する パーカー を着ていたのですが、
受講者の皆様に背を向け、スライドを眺めながら「このパーカーどこかで見たことあるような…?どこで見たんだっけ?」と言うネタが微妙にウケてよかったです。ほんとに。

運営スタッフとして
実は色々やってました。お気づきでしたでしょうか。忍者とかエージェントみたいですね。ふふふ。
運営スタッフは東京外どころか海外にいる方もいらっしゃるので基本的にSlackやオンラインミーティングを活用して準備を進めてきました。
せっかくなので自分の仕事について語らせてください。

最初の仕事として、メインビジュアルの背景・ロゴの制作を担当しました。
↑ちょっとフォローさせていただくと、おそらくこのツイートを書かれたのが hiedaさん だったのでご謙遜されていたのかもしれませんが、hiedaさんもビジュアル制作に関わっていただいています。

私の方で素案を4つくらい出して、その中から選んでいただいたのがこのカラフルな波々でした。
時間がなかったので私の過去の作品から使えそうなパーツを引っ張ってきたという感じでした。
この不思議な波々を takawo先生 にかっこよくタイリングしていただいたり、 hiedaさん にアレンジしていただいたりしました。
また、グラフィックに加えロゴについてもp5.jsで制作したものを ちにゅりさん にアレンジしていただきました。
特にロゴデザインについては経験がなかったことから、正直なところ素案を出した時点では自信がなかったんですが、センス良くアレンジしていただいたのでもう感謝してもしきれません。
デザインの魔法をかけていただいたという心地でおります。

これらメインビジュアルとロゴはwebページやTwitterアイコン、会場サイン、壇上スクリーン/モニターおよび配信の待機画面など様々な所に使っていただきました。
web




本当にありがたい話です。

そして、実は @PCD_Tokyo のTwitterアカウントの"中の人"もやっていました。
お知らせツイートの発信やDMでのお問い合わせ対応などをやっていました。
ボランティアスタッフの受付もDMで行っていたので、ご連絡いただいた方をスタッフ用Slackへ招待・誘導する作業も行っていました。
ボランティアスタッフとして応募された方やお問い合わせのDMを送られた方の中にはreona396名義で返答があった際に「お前か〜〜〜〜〜〜い」と思われた方もいらっしゃったのではないでしょうか。
また、イベント終了後にはオフィシャルな文章にしては感情にガン振りしたツイートが発信されていましたがあれは私が書いたものです。
それだけのエモさがあったということでご容赦ください。



「参加型コンテンツ」チームの一員として企画なども行っていました。
「参加型コンテンツ」チームはLTなどの各種トークセッション、WorldCafe(全員参加の座談会。今回の場合は"お悩み相談室")などの担当で、
イベントのコンテンツのアイデアを出したり、「発表してほしい人リスト」を作って企画・調整したりしていました。

イベント最後の企画「お悩み相談室 in PCD Tokyo 2020」は私がメインで進めさせていただいた企画です。当日の司会進行も担当しました。
Twitterと匿名フォームからProcessingやクリエイティブコーディングにまつわるお悩みを募集し、それをみんなでワイワイ解決策を考えよう!という企画でした。
これはもともと私がPCD Tokyoのスタッフミーティングの際に
「私のTwitterのDMに学生からProcessingがわからないから教えてほしいとお悩みが届いたり、個展を開いた時にも老若男女の来場者からお悩み相談を持ちかけられることが多かった」
という話をしたところから発展した企画でした。過去に こんな記事 も書いていたということもあり。
社会人も学生さんも、プログラミングおよび人生のベテランもルーキーも、みんな何かしら悩みを抱えながらProcessingやクリエイティブコーディングに接していて、
webで調べ物をしたりTwitterで色んな人の作品を眺めたり、あるいはオフラインの展示を見に行ったりすることでなんとか解決できないか必死にもがいてる……と感じていました。
そこをみんなで上手いこと共有したり、解決のサポートができないか、ということでの企画でした。

お悩みはTwitterと匿名フォームと合わせて31個お寄せいただきました。ありがとうございました。
ちょっとしたことから切実なものまで…1文におさまるものから何行にもわたるものまで…様々なお悩みが集まりました。
その中から、なんとなく似たカテゴリのお悩みを合体させて、4つのお悩みテーマとして会場で提示しました。


4つのお悩みテーマごとに担当者を割り振りました。
担当者には議論の盛り上げやメモをお願いしていました。
イベント数日前に私が勝手に割り振ったにも関わらず皆様快く引き受けていただき本当にありがたかったです。
実はそれぞれのテーマの担当者は(私の勝手な印象ですが)そのお悩みの解決方法をなんとなーく知ってそうな方々を運営スタッフやボランティアスタッフ、登壇者の中から割り振らせていただいていました。
「色んな人と仲良くなりたい!」には ながまつさん / ritocoさん
多面的なご活躍や作品アイデアのバリエーションの豊かさで多くの方から注目を浴びられていることから、多様な方々との交流・コミュニケーション方法についてのお悩みを担当していただきました。
「仕事にしたい!」には ニイノミさん / のり先生
おふたりともフィールドは違えどお仕事でクリエイティブコーディングに関わっていらっしゃる、まさに当事者ということでお願いしました。その業界の"先輩"として進路相談にのっていただきたいという思いでした。
「時間がないけど毎日制作したい!」には FALさん / takawo先生
FALさんはクリエイティブコーダーにしてゲームクリエイター、そしてtakawo先生はキングオブデイリーコーディング(※私が今勝手につけた二つ名)ということで、タスクが多い中でも作品制作のための時間の使い方が上手そうなおふたりに担当していただきました。
「もっと勉強したい!表現の幅を広げたい!」には私と JunKiyoshiさん
JunKiyoshiさんは圧倒的な表現の幅の広さが日々の投稿作品にも表れている方ということで、このお題を担当していただきました。

参加者の皆様には10分ごとにテーマを変更しながら議論していただきました。
ほとんど初対面の人同士ワイワイするのは大変だったかもしれませんが、担当者の皆様の盛り上げもあり楽しく議論を交わすことができて非常に有意義な時間だったと思います。
実際にやってみると思いもよらない視点が見つかる瞬間というのがあり、やはりこうして思っていることを声に出して議論するのは大事だなと感じました。
参加された全ての方の中に、何か持ち帰るものがあったならば嬉しいです。
お悩みを寄せてくださった方にも、ここから何か希望が生まれると良いなと思っています。
現在、議論された内容のメモを整理しているところですので、まとめ次第オープンにする予定です。

まとめ

PCDスタッフのながまつさんが運営メンバーのことを"屈強"とおっしゃられていましたが、まさにそのとおりでした。
バキバキに屈強なメンバーがそれぞれの得意なことや大事にしたいことを上手くつなぎ合わせて、PCD Tokyo 2020というひとつのイベントにできたこと…本当に素晴らしいことだと感じています。
運営スタッフの皆様、登壇者の皆様、ボランティアスタッフの皆様、参加者の皆様、本当にありがとうございました。そしてお疲れ様でした。

今、本当にめちゃくちゃな達成感の中にいます。これはマジです。

そして、次回イベントに向けてのアイデアや目標なども懇親会やSlack上で出てきています。
今後も東京から、日本から、Processingやクリエイティブコーディングへの愛を燃やし、ぶつけ、誰かの魂を揺さぶることができればいいなーと考えております。

追伸:
Processingやp5.js、クリエイティブコーディング全般に関する講演・講義・発表・執筆・制作のご依頼お待ちしております!
こんな感じで頑張っておりますので!!

追記 2020/02/07 :
この辺もとりまとめたり作成したりしました!↓