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RERAのウイスキーブログ

40代のロスジェネおっさんが、世界各地のウイスキーを飲み、独断で評価していきます。 Whisky reviews and informations

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安旨ウイスキーも10回目になりました。今回はサントリーホワイトを飲みます。

ジャパニーズウイスキー第一号

white_2020_サントリーホワイトのルーツは、日本初の国産ウイスキーである「サントリーウヰスキー」になります。

1923年、サントリー(当時は寿屋)の創業者、鳥井信治郎は、かつて模造アルコールをワイン樽に寝かせて熟成させたものを「トリス」として売ったところ、ヒットした経緯から、本格的なウイスキー作りに着手しました。

その責任者として、スコットランドでウイスキー製造の技術取得で留学をしていた、後のニッカウヰスキー創業者、竹鶴政孝を招聘しました。

鳥井は蒸溜所の建設として、なるべく当時の本社のある大阪からほど近い場所を要望しました。
竹鶴はスコットランド同様の冷涼な地を望みましたが、鳥井の要望に従い、最終的に選定したのが、京都との境界で、淀川として合流し霧がかかるほどの湿度の高い場所、山崎(現:大阪府島本町)でした。

同年に山崎蒸溜所が建設され、翌年から製造が開始されました。

1929年に、「サントリーウヰスキー」が発売されました。日本最初のウイスキーであると共に、「サントリー」ブランドの第一号でもあります。
寿屋が最初の成功を収めたお酒、「赤玉ポートワイン(現:スイートワイン)」の赤玉印から太陽(sun)、そして鳥井(torii→tory)の名字を組み合わせて、ウイスキーのブランドとして名付けたのでした。
当初から白いラベルをつけていたため、「白札」の通称でも呼ばれました。

しかし、日本人にはなじみの薄かったピートからのスモーキーな香りが不評を買い、ヒットには至りませんでした。

その後、角瓶の前身である「サントリーウヰスキー12年」がヒット、戦後にさらに上位のオールド、エントリーとなるトリスが発売される中で、「白札」は1級ウイスキーとしてブレンドに改良が重ねられながら、ミドルクラスのウイスキーとして確固たる地位を築いていきました。

1964年に、白札の後に発売されつつも終売となった「赤札」が、「サントリーレッド」として再登場したのと共に、白札も「サントリーホワイト」と名称が改められました。

テレビの普及と共に、サントリーホワイトのCMも積極的に放送され、サミー・デイヴィス・Jr、ハービー・ハンコック、レイ・チャールズなどのミュージシャンを起用したり、一転して「仁義なき戦い」や「トラック野郎」で人気を博した俳優、菅原文太を起用して無骨なCMに仕上げたりと、メインストリームとして、そして若者を中心に人気を持たせる広告戦略を打ち立てました。

1990年代には、アルコール度数を25度にしてリキュール類として販売した「サントリーホワイト25」も一時期発売されましたが、2000年代を過ぎると、ホワイトは酒屋さんでしか入手できない、目立たない存在となってしまいました。

では実際に飲んでみます。

ストレート

アルコールの刺激が通り過ぎた後、レーズン、リンゴの香りが広がっていきます。
味わいは、アルコールからの辛みが強めで、奥から軽い苦み、酸味が続きます。しかし後味は甘みを得られます。

飲みやすいとは言えませんが、1000円台前半のウイスキーとしては香りが比較的豊かです。

ロック

レーズンの甘い香りが先立ち、リンゴ、バニラの香りが続きます。
加水が進むと、オレンジの爽やかな香りが揮発していき、奥からスモーキーさも出てきます。

味わいは、アルコールの辛みが少々残るものの、その後は甘みが一気に広がり、酸味とほろ苦さも顔をのぞかせます。
しかし加水が進むごとに苦みが目立ち、甘みが吹っ飛んでしまいます。

飲み始めこそスイスイいけるかな、と思わせるのですが、加水されると一気に飲みにくくなってしまいます。

水割り

トゥワイスアップにすると、アルコールの刺激が広がった後、バニラ、レーズン、リンゴの順に香りが訪れます。残り香にはピートのスモーキーな香りも含まれます。

味わいは、多少の辛みの後、酸味が一気に広がります。ほろ苦さを経て、後味に甘みを得られます。

1:4の割合だと、バニラ、カラメルの甘い香りが広がり、後からレーズンが続きます。しばらくすると、ピートのスモーキーな香りもほのかにします。
味わいは、多少のほろ苦さがあるものの、その後は甘みが広がります。

ハイボール

1:3で割ってみると、レーズンとピートの香りが半々に先立ち、後からリンゴの香りが追いかけてきます。

味わいは、炭酸の手伝いもあって酸味が主体となり、次に軽い苦み、奥から甘さが広がります。

角瓶のようにさっぱり飲める感覚では無く、甘みや香りを楽しむ印象です。

まとめ

かつてはホワイト(旧一級)よりも角瓶(旧特級)の方が格上で比較的高級な部類、ホワイトはもっとライトなポジションにありましたが、角瓶がハイボール向けのブレンドに変化した現代では、むしろホワイトの方が香り、味わいが豊かになり、序列が逆転したように思えます。

価格においても、ホワイトの方が640mLと少なめという事を差し引かなくても、角瓶との価格差はほとんど無くなっています。

スーパーやコンビニではお目にかかりにくいボトルですが、じっくり味わいたいときには選択肢に入ると思います。
  • メーカー:サントリー
  • 容量:640mL
  • アルコール度数:40度
  • 香り:レーズン、リンゴ、バニラの香りが主体。軽く加水されるとピートも漂う。
  • 味わい:甘みが感じられるが、加水で苦みが目立つ。
  • ストレート B: アルコール感が強めだが、香り豊かで後味が甘い。
  • ロック C: 飲み始めは甘くて飲みやすいが、どんどん苦みが出てきつくなる。
  • 水割り A: フルーティさとスモーキーさがともに感じられ、甘みもあって楽しめる。
  • ハイボール B: フルーティで比較的甘みも感じられる。


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今回は、1000円スコッチの定番の一つ、バランタインファイネストを飲みます。

110年続くバランタインのエントリーボトル

brf_2020_バランタイン社は、1823年にジョージ・バランタインが18歳の時に、エディンバラで創業した食料品店をルーツにしています。

1853年に、それまでシングルモルトとして売られていたウイスキーを、複数の原酒をブレンドして造る、今で言うブレンデッドモルトウイスキーが登場しました。
そのブレンドを手がけていた友人の話を元に、ジョージはさらにグレーンウイスキーもブレンドしたブレンデッドウイスキーの研究を始めました。

1869年に、食料品店の経営を息子に任せ、ジョージはブレンダーとしてブレンデッドウイスキーの開発、製造に注力しました。
この頃、ブドウの不作によってブランデーの供給が滞ってきたことで、ブレンデッドウイスキーに注目が集まりはじめ、バランタイン社のウイスキーも売れていくようになりました。

ジョージ亡き後、アーチボルト、ジョージ二世へと経営が引き継がれる中、1910年に、バランタインファイネストが発売されました。

ファイネストでは、40種類以上のモルト原酒をブレンドし、個性を強めるよりも、なめらかで豊かな香りを求めるブレンドになっています。

では実際に飲んでみます。

ストレート

先にレーズンと紅茶の香りが広がり、その後にリンゴ、カカオの香りが続きます。

味わいは、アルコールからの辛みがそれなりに来るものの、ほろ苦さを伴いつつも甘みが口に広がっていきます。

少し若さがあり、少々飲みにくい印象ですが、香りを楽しむのであれば申し分ないように思えます。

ロック

レーズンとリンゴの香りが前に出てきて、紅茶の香りは奥に潜みます。その奥からはピートを思わせるスモーキーな香りが顔を出します。

味わいは、苦みがストレートよりも強めになり、後から酸味が追いかけてきます。

ストレート以上にウイスキーらしさがはっきりしてきます。ただ苦みが強くなるので、飲みにくさがさらに強まる気がします。

水割り

トゥワイスアップだと、リンゴの香りの方が先に訪れ、軽く紅茶の香り、その次にレーズンと続きます。ピートのスモーキーさはそれほど感じられません。

味わいは、多少辛みがあるものの、後から甘さが広がっていきます。

1:4で割ると、リンゴとラムレーズンの香りを感じつつ、ほのかにスモーキーさも得られます。奥からはバニラがほのかに香ります。

味わいは、苦みが少々強めで、アルコールからの辛みも比較的目立つ印象です。

ハイボール

1:3で割ってみると、ラムレーズンの芳醇な香りが先立ち、続いてリンゴ、奥からバニラの甘い香りが続きます。

味わいは、苦みが少々目立つものの、全体的に甘酸っぱい味が支配します。

まとめ

ウイスキーらしさはあるものの、香りや味わいがいずれかに突出した印象は少なく、様々な香り、味わいが飲み方によって別々に感じられるブレンドになっているように思えます。

初めてウイスキーを飲む人に対しては、このバランタインがバランスがよく、いやな思いになることは少ないように思えます。
水割りでは苦みが目立ちますが、香りが比較的残るので、悪い印象は少ないように思えます。
ちゃんとしたスコッチウイスキーを飲みたい、と思う人であれば、このボトルから選んでいいでしょう。ただ、飲みやすいウイスキーとは一概には言えないでしょう。
  • メーカー:ジョージ・バランタイン&サン(輸入元:サントリー)
  • 容量:700mL
  • アルコール度数:40度
  • 香り:紅茶、レーズン、リンゴの香りが先行。カカオ、ピートが奥から訪れる。
  • 味わい:ほろ苦さが先に訪れるが、あとから甘み、軽い酸味が続く。
  • ストレート C: 香りは豊かに感じられるが、アルコールの辛みが強め。
  • ロック C: ピートのスモーキーさを得られるようになるものの、苦みが強まる。
  • 水割り B: 1:1で割る方が甘みがあって飲みやすい。1:4では苦みが目立つ。
  • ハイボール A: 炭酸の爽やかさが手伝って、フルーティでさっぱり飲める。


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今回は安旨ウイスキーとして古くからピックアップされるボトル、ハイニッカを飲みます。

マッサンが大切にした安旨ウイスキー

hin_2020_ハイニッカは、1964年に二級ウイスキーとして発売されました。

当時の二級ウイスキーの基準として、ウイスキー全体に対するモルトやグレーン原酒の混和率が13%未満という制限がありましたが、ハイニッカは上限ギリギリの割合までモルト原酒を加えることで、香りや味わいが多少感じられるよう配慮されたものでした。

元々は「ハイハイニッカ」として売る予定でした。由来は、高忠実度を意味する"Hi-Fi"から採りつつ、「はいはーい」と親しんで呼んでもらいたい思いを込めたと言われています。
実際には「ハイニッカ」と商品名が決まりましたが、ラベルを作り替える余裕が無かったのか、当初のラベルには「HiHi NIKKA」と表記されていました。

1964年当時の大卒初任給が21,200円の時代、ハイニッカは500円で発売されました。

現代の感覚からすると決して安いものでは無かったと思われるものの、ハイニッカは大ヒットし、翌年に一級ウイスキーとして発売されたブラックニッカと共に、ニッカの人気を牽引していきました。

最大手であったサントリーがハイニッカのヒットに対抗して、サントリーレッドを出すほどでした。

創業者でハイニッカも手がけたマスターブレンダーでもあった竹鶴政孝は、晩年にはハイニッカを愛飲していたとも言われ、多くの消費者が飲むボトルの品質に気を遣っていたといえるでしょう。

また、宮城峡蒸溜所の場所の選定においても、新川川の水の印象を確かめるために、ハイニッカで水割りにして飲んだとも言われています。

1989年にウイスキーの等級制度が撤廃された後、モルトとグレーンの原酒のみに改められ、より香りや味わいが高まるブレンドに改められ、今に至ります。

では実際に飲んでみます。

ストレート

先にカラメルを思わせる甘い香りが先行し、リンゴ、栗の香りが後を追ってきます。

味わいは、アルコールからの辛みは少なめで、甘さが主体になります。しばらく経つとほろ苦さも幾分感じられます。

甘くて飲みやすい印象ですが、香りはそれほど豊かに感じられません。

ロック

ストレートよりもアルコール分が揮発した印象で刺激が鼻をつきます。その後はリンゴやナシのフルーティさが続き、カラメルの甘い香りも後に感じられます。

加水が進むと、樽からの木の香り、カカオの香ばしさも表れてきます。

味わいは、ほろ苦さが前に出るようになり、内々に酸味がほのかに秘められた印象で、後味に甘みが残ります。

ストレートとは一変して飲みやすさが薄れていますが、香りは強くはないものの、広がりが出てきます。

水割り

トゥワイスアップにすると、栗の香りが口に広がり、続いてアルコールを思わせる刺激を経て、リンゴやライムのフルーティな香りが続きます。
味わいは、苦みが先行した後、甘さが後からやってくる印象です。

一方で1:4で割ると、ゴムを思わせる香りが先立ち、後からほのかに樽の香りが続きます。

味わいは、軽く苦みが感じられるほどで、あまり感じられなくなります。

あまり水で割ると、ウイスキーならではの香りや味わいがなくなってしまい、ウイスキーを飲んでいる雰囲気を得られません。

ハイボール

1:3で割ると、ナッツを思わせる香ばしい香りが先行し、後からリンゴ、ライムの香りが続きます。

味わいは、多少の苦みはあるものの、炭酸と相まった酸味が主体となり、さっぱりした印象になります。

水で割るのと炭酸水で割るのとで、ここまで性格が変わるのはとても面白いと思います。
水割りよりもハイボールの方が気持ちよく飲める印象です。

まとめ

ブラックニッカクリアに比べると、香りはそれほど強く感じられる印象は無く、一方で甘みが強めの印象です。

加水が進むと香り味わいが大きく薄れますが、ハイボールにした場合だと炭酸からの酸味が加わって気持ちよく飲めるように変わります。
  • メーカー:ニッカウヰスキー
  • 容量:700mL
  • アルコール度数:39度
  • 香り:カラメルが先行し、リンゴ、栗、ナシ、ライムの香りが続く。
  • 味わい:ストレートでは甘みが目立つが、加水ごとに苦みが高まる。酸味はほのかに感じる。
  • ストレート B: アルコールの辛みが少なく。意外に飲みやすい。
  • ロック B: ほろ苦さが目立つものの、後から甘みが広がり、悪くはない。
  • 水割り D: 一般的な水割りでは香りや味わいが消えてしまう。
  • ハイボール A: 酸味が高まり、すっきり飲める。

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安旨ウイスキーの第七弾は、バーボンの定番の一つ、アーリータイムズです。

昔ながら、開拓時代へ思いを寄せるボトル

ert2020_英語で"early times"とは、「遠い昔」「昔ながら」「古き良き時代」という意味がありますが、特にアメリカでは「開拓時代」という意味合いもあります。

1860年にアーリータイムズ・ステーションという村に蒸溜所が作られ、そこで古くからの製法を守るバーボンとしてアーリータイムズが作られました。

この当時、アメリカでは南部と北部が分断される状況であったため、創業者は開拓時代を思い出せ、という意味でも、アーリータイムズという名前をつけたのかも知れません。

1920年に禁酒法が施行されると、多くのバーボンの蒸溜所は閉鎖に追い込まれました。
しかしアーリータイムズは、医師が処方する薬用酒として認可してもらうことで、バーボンの製造を維持することに成功しました。
数少ないバーボンの生き残りとして、指折りのブランドとして今日に至っています。

現在、日本で販売されているのは、今回飲むレギュラーのイエローラベルと、原酒と濾過方法を変えて作られたブラウンラベルの二種類になります。

なお、アメリカ国内では、バーボンの基準である新樽での熟成では無く、一度使用した樽を再利用して熟成させた原酒を加えているため、バーボンとして販売できない状況にあります。

では、実際に飲んでみます。

ストレート

アルコールの刺激と共にメロンや接着剤の香りが一気に広がります。刺激が収まるにつれ、リンゴやバニラの甘い香りが広がっていきます。

味わいは、かなり辛みが強く、後から酸味が強烈に広がります。後味はかなり苦みが目立ちます。

ちょっとストレートで飲むにはかなりきついかも知れません。

ロック

アルコールの刺激は抑えられるものの、エステリーな香りはまだ強く、後からライム、栗、バニラの香りが訪れます。
加水が進むと、石けんを思わせるフローラルな香りが広がってきます。

味わいは、渋みが強く、かなり後になってから甘みが見えてきます。
ストレート同様に、かなり癖が強く感じられるでしょう。

水割り

1:4で割ると、接着剤っぽさは軽減されてメロンを思わせるものとなり、その後にリンゴ、ライム、バニラと続きます。
味わいは、苦みが抑えられ、甘さもほのかに感じられます。

あまりバーボンを水割りで飲むことはありませんが、アーリータイムズだと水割りでもいけるように思えます。

ハイボール

1:3で割ると、メロンの香りが広がり、奥からリンゴ、ナッツ、バニラと続きます。
味わいは酸味がメインとなり、後から甘みも加わります。
ほかの飲み方がきつい印象なのに対して、ハイボールはとても飲みやすく変わります。

まとめ

バーボンとしてもかなり癖のある部類に入ります。
ストレートやロックだと、そもそもバーボンを飲み慣れてない人にはきついと思います。
パンチの効いたバーボンを飲りたいのであれば、これらの飲み方の方がいいでしょう。

一方で水割りやハイボール、ロックに1:1ほど水を加えてハーフロックにすることで、苦みが抑えられてかなり飲みやすく変わります。
  • メーカー:ブラウン・フォーマン(輸入元:アサヒビール)
  • 容量:700mL
  • アルコール度数:40度
  • 香り:メロン、接着剤を思わせる香りが先立つ。バニラ、リンゴ、栗が後から続く。
  • 味わい:苦みが強い。加水で甘みと酸味が前に出る。
  • ストレート D: アルコールの辛みと渋みが強い。
  • ロック C: 飲み始めは苦さが強い。時間が経つとマイルドになる。
  • 水割り B: 1:4で甘みが出て飲みやすくなる。
  • ハイボール A: 酸味が主体で、甘みが後味に感じる。


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安旨ウイスキーとしては最初となる、バーボンの定番、ジムビームを飲みます。

世界一売れているバーボン

jbeam2020_ジムビームは、ドイツ移民であったジェイコブ・ビーム(ヨハネス・ヤコブ・ボーム)の手によって作られたウイスキーが源流となっています。

ジェイコブの実家では、農園で作られたトウモロコシを使ってウイルキーを作っていました。

その後ジェイコブは1790年にケンタッキー州(当時はバージニア州の一部)に移住し、そこに蒸溜所を設立、1795年に「オールド・ジェイク・ビーム・サワーマッシュ」というウイスキーを販売しました。

その後、「オールド・タブ」と呼ばれていたバーボンは、禁酒法の困難を乗り越え、1943年には「ジムビーム」として売られるようになりました。
ジムビームとは、ビーム家の4代目である「ジェームズ・ボーリガード・ビーム」のあだ名でした。

ビーム社の経営は、ジェームズの血を引くノー家に引き継がれました。
6代目となるブッカー・ノーは、ジムビームの伝統を引き継ぎつつも、ブッカーズ、ベイカーズ、ノブクリークといったクラフトバーボンも生み出しました。
現在は息子であるフレッド・ノーに経営を譲りましたが、90歳を過ぎても未だ健在です。

ビーム社は2014年にサントリーが買収し、「ビーム・サントリー」となり、世界二位の酒造グループとなっています。

今回飲むジムビームはホワイトとも言われ、バーボンの製法に則った4年熟成のボトルです。
もう一つのレギュラーであるブラックは6年熟成です。

では実際に飲んでみます。

ストレート

先に、メロン、接着剤を思わせる香りが広がります。その後は洋梨、青リンゴ、レモン、オレンジと続きます。

味わいは、アルコールからの辛みはそこそこではあるもののあまり気にならず、その後はほろ苦さを持ちつつ甘みが広がっていきます。

あまり飲み慣れていない人はチェイサーを用意した方がいいですが、相対的にストレートで飲みにくいとは感じられず、甘さを楽しめる仕上がりに感じられます。

ロック

ストレートよりも接着剤を思わせるエステリーな香りが強くなり、レモンやオレンジのような爽やかさも広がります。そして残り香のようにバニラの甘い香りが広がるようになります。

味わいは、ストレートに比べて柑橘系の苦みが目立つようになり、後から酸味、最後に甘さが締めてきます。

水割り

まずトゥワイスアップにすると、メロンの香りが強く広がり、青リンゴやナシ、オレンジが続き、最後にバニラの甘い香りが残ります。

味わいは、ほろ苦さが主体で、後味に甘みが残ります。

1:4で割ると、接着剤の香りと共にオレンジの香りが広がります。
味わいは、軽く苦みと酸味が半々に訪れる印象です。

バーボンでは水割りにすることはほとんどありませんが、ジムビームの水割りは飲むにはあまり適してないですね。

ハイボール

1:3で割ってみると、メロンや接着剤の香りが一気に広がり、奥からレモンの爽やかな香りが続きます。最後の最後に、ウエハースのような香りが締めます。

味わいは、酸味と苦みが比較的強く訪れ、甘さはほとんどありません。

1:5まで薄く作ってやると、苦みが抑えられて、さっぱりした印象になります。一方で奥から昆布を思わせる味わいが加わってきます。

まとめ

ジムビームは、バーボンとはこういうものだというのをしっかり象徴した香りと味わいを持っていますが、接着剤の香りが苦手な人には厳しいかも知れません。

しかし、薄めのハイボールにすることで癖が抑えられ、うま味を伴う食中酒としていただけるでしょう。
サントリーが販売しているジムビームのハイボール缶もアルコール度数が5度とかなり薄く仕上げています。

バーボンに慣れない人は、ハイボールから始めたほうがいいかもしれません。
  • メーカー:ビーム・サントリー
  • 容量:700mL
  • アルコール度数:40度
  • 香り:メロン、接着剤を思わせる香りが主体。青リンゴ、オレンジ、レモンが続く。
  • 味わい:苦みがメイン。奥から酸味。
  • ストレート B: アルコールの辛みはあるが、奥から甘みが出て比較的飲みやすい方。香りも豊か。
  • ロック C: 柑橘系の爽やかさが出てくる。ただし苦みは強め。
  • 水割り D: 1:3から1:4では苦みが目立って飲みにくい。
  • ハイボール C: 薄く作る方が苦みが抑えられ、昆布のようなうま味が出る。


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