RERAのウイスキーブログ

40過ぎのおっさんが、ジャパニーズ、スコッチを中心にウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

当ブログは独断と偏見でレビューやネタを書いてます。
それ故に、これを飲んでほしいというリクエストには「一切お応えしておりません」のでご容赦ください。
また、自腹でボトルを買い、なるべく1本しっかり飲むことを基本としていますので、その点はお察しください。
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hibiki21前の記事でも紹介したインターナショナル・スピリッツ・チャレンジ2017ですが、グレーンウイスキー部門のトロフィーを獲得したニッカのカフェモルトよりもさらに上の賞を獲得したのが、サントリーの響21年です。

これまでも響21年は、ワールドウイスキー部門で今年を含めて5年連続でトロフィーを獲得する快挙を成し遂げましたが、さらにすべての蒸留酒の中でトップに輝く、「シュプリーム・チャンピオン・スピリット」までも獲得しました

響21年は山崎のシェリー樽原酒をキーモルトにした21年以上の熟成を経たモルト、グレーンをブレンドしたボトルになります。

わたしはまだ17年までしか手をつけていないので、いずれ21年もテイスティングしたいと思います。
ただ、早めに手をつけないと、さらにプレミアがついて手に入らないかもしれませんね。

 

coffeyMalt毎年、世界中の蒸留酒を品評するインターナショナル・スピリッツ・チャレンジが今年も開催され、グレーンウイスキー部門で、ニッカウヰスキーのカフェモルトが最高位に当たるトロフィーを獲得しました

カフェモルトは2014年に発売が開始され、ニッカが持つグレーンウイスキー蒸留に使うカフェ式連続蒸留器で、モルト原酒を蒸留して作られるウイスキーです。

モルト原酒を使っているものの、単式蒸溜器(ポットスチル)で蒸留しないため、分類としてはグレーンウイスキーにカテゴライズされます。

モルト原酒をグレーンウイスキーとして造ること自体が贅沢と言えますが、さらに連続蒸留器としては効率の劣る、旧式のカフェ式連続蒸留器を利用することで、香りを残す絶妙なウイスキーに仕上がったといえます。

ニッカはカフェ式連続蒸留器のほか、余市には石炭を使った直火加熱によるポットスチルもあります。

どちらも、本場スコットランドでも効率の問題でほとんど消え去ったものになりましたが、それらの古い方式を頑なに守ってきたからこそ、ニッカは海外でも高い評価を得ているのかもしれません。

なお、私のレビューはこちらから。

そのまま飲んでもおいしいですが、様々なシングルモルトと合わせて、自分だけのなんちゃってブレンドで飲んでも楽しめます。
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suntory21_今回は、1980年代に発売された、サントリーウイスキー21を飲んでみます。

サントリーウイスキー21は1984年に発売されました。
この当時は、1970年代後半に始まった第一次焼酎ブーム(本格焼酎ではなく、甲類焼酎メイン)が訪れ、若者を中心にチューハイなどで多く飲まれるようになりました。

一方で高度経済成長が終わり、高根の花だったウイスキーも手が届くようになり、カフェバーなどではカティサークなどの安価なスコッチも嗜まれるようになりました。
しかし、ウイスキーの消費は1980年ごろをピークに下がり始めていました。

そんな中でサントリーは、より若者にターゲットを絞り込み、カティサークのように軽くて飲みやすいウイスキーをリリースしていきました。

まず1983年に出されたのが、「サントリーウイスキーQ」(1級)で、当時日本でも人気のあったデュラン・デュランを起用し、カティサークよろしく、緑のボトルで登場しました。
しかし、単に緑でまねるだけではなく、ウイスキーらしくないボトル、ラベルデザインにして、今までにない挑戦をしました。

そして第二弾として出たのが、特級ウイスキーのサントリーウイスキー21でした。
こちらもライト&スムースというコンセプトはQと同じく、モルト原酒を多く使ったものでした。
21という名称は、21世紀を担う当時の若者をターゲットにした目的があったように思えます(そんな若者も今は50を過ぎているわけですが...)。

発売当時はCMも作られ、フランス バイヨンヌ出身のピアニストデュオ、ラベック姉妹(カティアとマリエル)を起用しました。現在はそれぞれ結婚しましたが、活動を続けています。
(しかし、「二十歳を過ぎたら21」って、どこの新潟のテレビ局のオープニングをパクったのでしょうか?(前年に件のテレビ局は開局、作詞をしたのが秋元康ですが、関係する?))

しかし販売は思わしくなく、1980年代終盤には販売が終わっていたようです。

では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は淡いシャンパンゴールド、香りは青リンゴが強く出てきます。

口に含むと、アルコールの刺激がとても強く、後から青リンゴ、接着剤、その後はナッツ、ウエハースの香りが追いかけます。
味わいは、とても辛く、落ち着いてきてから酸味が現れる印象です。

ロックにすると、アルコールの刺激は一気に抑えられ、先にナッツ、バニラの香りが出てきます。あとになると、ほんのりとナシ、ブドウもやってきます。
加水が進むと、ほんのりと燻製のようなスモーキーさも出てきます。

味わいは依然として辛さがメインで、後になるほど酸味、ビターが強まってきます。
しかし加水されていくと、辛さは落ち着き、後味に甘さが加わってきます。

最後にハイボールにすると、軽くナッツ、バニラ、青リンゴの香りがやってきます。
味わいは、少々酸味が強めです。
ただし、1:3くらいの濃いめでも、香りはそれほどやってきません。

ライト&スムースの名の通り、全体的にはさわやかなフルーツの香りと酸味がメインで、白州モルトが主体になっている印象です。しかし加水されるとスモーキーさも出てきて、一筋縄ではいかない側面もあります。

ただ、ストレートではアルコール由来の刺激、辛さが強く、正直おすすめはできません。
1980年代前半だと、まだまだ水割り、ロックが主体で、それに合わせたブレンドのように思えます。

緑のボトルで見栄えをよくする目的なのか、敢えてカラメルでの着色を抑えていますが、使用している原酒の熟成年数はかなり短いように思えます。

前述のとおり短命に終わったボトルですが、これをもとにスモーキーさをさらに抑え込んで淡麗に仕上げたのが、白角だといえます。

500mL、アルコール度数40度、当時の値段は2200円でした。700mL換算で3000円ほど、当時の角瓶が2750円でしたから、それよりは少し上、オールドよりは下、という位置づけになります。

ネットオークションだと3000円ほどで取引されていて、よほど天日にさらしてない限り、状態の悪いものをつかまされる確率は低いでしょう。

<個人的評価>

  • 香り B: ストレートではアルコールの刺激が強すぎる。青リンゴ、ナッツ、バニラが香る。加水でスモーキーさが現れる。
  • 味わい C: 飲み始めは辛さが目立つ。ロックや加水により、酸味が前に出て、後味に甘さも感じる。
  • 総評 C: 軽めでさわやかだが、スモーキーさもあって侮れない。ストレートに向かないのが難点。


 

bt30__01今回はアイラモルト、ブナハーブン12年を飲んでみます。

ブナハーブン蒸留所は、1881年に創業し、アイラ島の北東部に位置しています。

「川の河口」というゲール語の意味を持つこの蒸溜所は、近くに流れるマーガデイル川周辺の湧水を使っていて、ノンピートモルトを使っていることも特徴的です。

また同社では、アイラモルトすべてをブレンドした「ブラックボトル」も手掛けています。

ではさっそくストレートから飲んでみます。

グラスに注ぐと、液色は濃い目の琥珀色、香りはシェリー樽原酒を思わせる強いレーズンの香りがあります。

口に含むと、先にレーズンの香りが口に広がり、後からライム、青リンゴ、海藻、カラメル、カカオへと続きます。
アイラモルトの特徴ともいうべき、正露丸やヨードを伴うスモーキーさはほとんど感じられません。

味わいは酸味が中心で、奥からほんのりしょっぱさとビターが感じられます。そして後味に甘みが残ります。

次にロックで飲んでみると、接着剤のようなエステリーさが先に訪れ、その後にリンゴ、ナシが前に出てきます。後になるとウエハース、バニラのような甘い香りが追いかけます。

味わいは酸味が先で、そのあとに甘さが現れます。

最後にハイボールにすると、香りにやっとアイラモルトらしいヨードを感じるスモーキーさをほんのり得られます。その後にレーズン、リンゴ、はちみつと続きます。

味わいは甘みが前に出てきて、ハイボールながらもスイートな一杯になります。

アイラモルトの中では、明らかに異質な存在だといえます。
ブラインドテストをしたら、ほとんどの人がこれをスペイサイド、場合によってはマッカランと間違うかもしれません。それだけ真逆の存在に感じられました。

以前にブラックボトルを飲んでも、アイラモルトらしさが足りないと思ったのですが、調べると、このブナハーブンがキーになっていたとのことで、納得がいきました。
これなら、ラガヴーリンをキーにしているホワイトホースのほうが、アイラっぽさがあるのもうなずけます。

最初にブナハーブンを飲んで、これがアイラモルトだと語ってしまうと、確実に赤っ恥をかいてしまうかもしれません。そんな方がいたら、別のボトルを飲むことを強くお勧めします。

しかしながら、香りや味わいは万人受けで、初心者でもロック、トゥワイスアップ、水割り、ハイボールで楽しめるボトルになっています。

700mL、アルコール度数46.3度、価格は4000円ほど。
12年物のシングルモルトとしては少々割高ですが、46.2度の高めのアルコール度数を考えれば、それほど高いとは言えないでしょう。

<個人的評価>

  • 香り A: 先にレーズン、青リンゴ、ライム。加水でエステリーさが飛び出す。あとにはちみつ、カラメル、バニラ。
  • 味わい A: ストレートでは酸味が目立つ。加水で甘さが現れ、後にビター。
  • 総評 AA: アイラモルトらしさはないものの、初心者から楽しめるとっつきのよさが際立つ。



 

hazel10_今回は、キャンベルタウンのシングルモルト、ヘーゼルバーン10年を飲んでみます。

ヘーゼルバーン蒸溜所は、キャンベルタウンの中でも最大規模の蒸溜所で、かつてニッカウヰスキーの創業者、竹鶴政孝がスコットランドに留学した際、ここでブレンドの技術などを学んだといわれています。

しかし竹鶴が学んでいた5年後、ヘーゼルバーンは閉鎖されてしまいました。
第一次世界大戦後の不況、当時大きな市場であったアメリカでの禁酒法施行などがキャンベルタウンを直撃しました。

その中でも、地道な製品づくりを続けてきたスプリングバンクは生き残りました。
そしてそのスプリングバンクから、ヘーゼルバーンの名を冠したシングルモルトが発売されました。

ヘーゼルバーンでは、ノンピートモルトを使用し、アイリッシュウイスキー同様に3回蒸溜を行う方法を採用しています。
スプリングバンクがそこそこピーティなモルトで2回半の蒸溜、ロングロウがヘビーピートで2回の蒸溜を行っているので、性格は三者三様です。

では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は淡いシャンパンゴールド。香りは柑橘系を感じ取れます。

口に含むと、ライムの香りが通った後、はちみつ、バニラ、バターと続きます。
味わいは、アルコールからの辛さはあるものの、後々から酸味が訪れてきます。

ロックにすると、ライム、ナシとともに海藻のような香りも現れてきます。
味わいは酸味が先で、後からビター、最後にほんのりとしょっぱさがあります。

最後にハイボールにすると、ほんのりとヨードの香りがします。それ以外の香りはあまり感じ取れません。
味わいは軽い酸味の後で、昆布のようなうまみをほんのり感じられます。

スプリングバンクやロングロウに比べればおとなしい印象ですが、加水されると、キャンベルタウンらしいしょっぱさ、磯の香りが現れてきます。

700mL、アルコール度数46度で、価格は6500円ほど。10年物としてはかなり割高ですが、ほかではあまり感じられない個性がしっかり出ていると思います。

<個人的評価>

  • 香り B: 先に柑橘系、次にバター、バニラ、はちみつの甘い香り。加水でフルーティさと磯の香りが広がる。
  • 味わい B: ストレートでの辛さはあるが、酸味、ビターのあと、しょっぱさ、うまみが続く。
  • 総評 C: 割高感は否めないが、穏やかながら、海の荒々しさを秘めたボトル。


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