RERAのウイスキーブログ

40過ぎのおっさんが、ジャパニーズ、スコッチを中心にウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

<おことわり>
当ブログは当方の道楽のもとで独断と偏見でレビューっぽいものを垂れています。
そのため、ご覧になっている方からのリクエストには一切お応えしておりません。
また、自腹でボトルを買い、なるべく1本しっかり飲むことを基本としていますので、その点はお察しください。

 

yoichi_ps前回に引き続き、余市蒸溜所限定のシングルモルト余市から、ノンエイジのピーティ&ソルティを飲んでみます。

12年物を飲んだ印象では、アイラモルト、特にアードベッグを髣髴とさせる香りと味がありましたが、ノンエイジではどうでしょうか。

まずはストレートから飲んでみます。

グラスに注ぐと、液色はウッディ&バニラよりも多少薄いアンバーで、香りはアルコールの刺激とエステリーさが感じ取れます。アイラモルトのような正露丸のような香りは思ったほどに感じられません。

口に含むと、12年ものほどのアイラモルトっぽさは薄く、ライムの香りが強め、 あとからナッツ、接着剤、青りんごの香りが追いかけます。

味わいはアルコール由来の辛さが目立ち、後から柑橘系の酸味、しょっぱさが追いかけます。 

レギュラーの余市をストレートで飲んだ時の印象に近く、もしかしたらピーティ&ソルティの配合が多いのかもしれません。

ロックにすると、正露丸やヨードの香りが立ち上がり始め、アイラモルトっぽさが目立ってきます。

味わいも、しょっぱさが強くなり、ピーティ&ソルティの名のとおりになっていきます。

全体的に、12年もので感じられたアードベッグらしさがなく、レギュラーボトルの薄っぺらさが如実に感じ取れ、足を引っ張っていたのはこいつか、と思いました(試しに、アードベッグのコリーヴレッカンに、ウッディ&バニラ、シェリー&スイートを混ぜてみると、レギュラーの余市以上の深みのある香り、味わいになりました)。

ノンエイジらしいといえばらしいのですが、ウッディ&バニラの出来が良かっただけに、尚更残念に思えます。
それこそ、アードベッグのコリーヴレッカンやタリスカーのようなスパイシーが加わると、香りの深み、広がりが生まれ、ノンエイジの物足りなさを補えるように感じます。
このあたりは、ニッカのブレンダーの課題になると思われます。

「マッサン」の影響で、スモーキーなウイスキーを求めていると考えても、このピーティ&ソルティをレギュラー向けのヴァッティングに使うのはいかがなものか、と思います。

500mL、アルコール度数55度で、価格は6800円ほどです。ただし、180mLで2300円ほどのボトルも売られています。

<個人的評価> 
・香り  C: 正露丸、ヨードを伴うピート感は薄い。加水してやっと出てくる。立ち上がりはライム、あとはナッツ、青りんご、接着剤。
・味わい C: ストレートでは辛さ、柑橘系の酸味。加水でしょっぱさが強まる。が、それ以上の豊かさ、深さがない。
・総評 E : 全体的に薄っぺらい。6800円を出してまで買うほどの価値はない。



 

suntoryOld私の両親の世代、団塊の世代にとって日頃飲むサントリーのウイスキーがトリスやレッドであれば、オールドは贅沢な銘柄、バーやスナックでボトルキープするお酒ではないでしょうか。

1950年に発売以来、サントリーのメインストリームとして売られ続けています。その形状から、ダルマという愛称もあります。

現在のブレンドは2008年に改められ、昔ながらの味に回帰しつつ、アルコール度数を43度に上げています。

まず、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少々淡い琥珀色。香りは多少のピートとナシの香りがします。

口に含むと、多少のアルコールの刺激があるものの、先にレーズン、その後にバニラ、ナシ、カラメル、モルトの香りが追いかけます。

味わいは酸味が主体で、甘さが奥からゆったり追いかけるイメージです。

ロックにすると、一気にアルコールが立ち上がってくるイメージで、ストレートで感じられた香りが潜んでしまいます。代わりにピートのスモーキーさが目立ってきます。

味わいも、辛さが前に出た後、ビターも伴っていて、甘さはさほど感じ取れません。

最後に1:3の割合で水割りにしましたが、辛さは消えてロックほどのビターはなくなり、甘さを感じ取れるようになります。
香りもレーズン、バニラがほのかに香り、柔らかいピートも感じ取れます。

和食に合うウイスキーとして研究し、多くの割烹、料理屋に売り込んだだけのことはあり、和食の繊細な味わいを損なわない程度の穏やかな香り、味を堪能できます。

オールドは、ストレートでは華やか、ロックでは荒々しく、水割りでは上品で甘い香り、味わいを楽しめるようになっています。
そういう意味では、ウイスキーとしての幅をちゃんと確保していて、角瓶以下との格の違いを感じ取れます。

ただ、角瓶の復刻版に比べると華やかさに欠けるイメージがあり、もしオールドの復刻版が出たら、響 JAPANESE HARMONYすらもかすむような香り、味わいがあったのかもしれません。

価格は700mL、アルコール度数43度で、1700円前後です。

角瓶がリニューアルによって1500円になりましたが、200円出せば確実にワンランク上の銘柄を手にできますから、角瓶ファンこそ改めて飲んでほしいと思います。

<個人的評価>(A~E)
・香り B: ストレートでレーズン、バニラ、ナシ。加水するとピートが感じ取れる。
・味わい B: 甘さは控えめ。ストレートは酸味、ロックは辛さとビター。
・総評 B: 角瓶よりもウイスキーらしさがしっかりしている。水割りだと和食との食中酒に適する。


 

yoichi_wv今回は、ニッカの蒸溜所限定ボトルから、シングルモルト余市 ウッディ&バニラを飲みます。

以前からこのブログでも書いたように、ドラマ「マッサン」のブームによって原酒不足に陥ってしまったことで、レギュラーの銘柄も大きく整理されましたが、蒸溜所限定のシングルモルト余市も例外ではなく、従来の12年物が終了し、昨年11月からノンエイジにリニューアルされました。

GWに訪れた時も、有料の試飲所や売店にはノンエイジのボトルが用意されていました。
以前に3種類の12年ものを試したので、今回も3種類まとめて買って飲み比べることにしました。

それではウッディ&バニラをストレートから試してみます。

グラスに注ぐと、液色はノンエイジにしてはかなり濃い茶褐色で、香りはバニラというよりもメロンのような芳香があります。

口に含むと、若い原酒ならではのアルコールの刺激が比較的強めに来ます。その後、名前の通りのバニラ、メロン、カカオ、モルト、樽材のホワイトオークの香りがやってきます。

味わいは、辛さが先に来るものの、レギュラーの余市ほど強くはなく、後からバニラの香りに釣られるが如く甘さが追いかけます。

ロックにすると、ストレート以上にアルコールの刺激臭が強まり、メロンの他にバナナも感じ取れるようになります。

味わいも酸味と苦味が強くなり、甘さは影を潜めます。加水が進めば苦さが薄れて甘さも広がってきます。

12年物を飲んだ時には、もっとバーボンらしいエステリーな香りも伴っていたように思えますが、ノンエイジではそれが薄まった感じで、いい意味で癖が抑えられ、甘くて飲みやすい印象に変わったように思えます。

500mL、アルコール度数は55度と高く、価格は12年ものと据え置きで6800円ほどです。
レギュラーの余市と比べても割高になったことは否めないですが、それでも熟成感が大きく衰えた印象は少なく、十分値段に釣り合ったパフォーマンスがあるように思えます。

懐が寂しい方のために、2000円台で買える180mLも売られていますので、ぜひとも余市蒸溜所のおみやげとして買ってください。

<個人的評価>
・香り A : アルコールの刺激が12年者より強いが、後からメロン、バナナ、バニラ、モルト、カカオ、ウッディと豊富な香り。
・味わい B: ストレートでは甘さが感じられるが、ロックでは苦い。加水されると再び甘さが現れる。
・総評 B: 割高になったのは否定しないが、熟成感は衰えず、価格に見合った価値あり。



 

 

coriv今回はアイラモルトの中から、アードベッグのコリーヴレッカンを飲んでみます。

コリーヴレッカンは、2008年にアードベッグ・コミュニティ会員限定で販売され、高い反響を読んだことでレギュラーボトルとして販売されました。

2010年には、ワールド・ウイスキー・アウォードでワールド・ベスト・シングルモルトを獲得しました。

コリーヴレッカンとは、ジュラ島とスカバ島に挟まれた海峡の名前で、ラベルに書かれるように渦潮が現れるなど、荒々しい海として知られています。

その名の通り、熟成にフレンチオーク樽を使用し、10年ものでも強烈なアードベッグをさらに荒々しくスパイシーに仕上げたボトルになっています。
アルコール度数も57.1度とレギュラーよりも高い、ほぼカスクストレングスの高さになっています。

いつものようにストレートから飲んでみます。

グラスに注ぐと、液色はかなり濃厚な琥珀色、香りはアイラモルトならではの強い煙を感じ取れます。

口に含むと、まずアードベッグならではのつよいスモーキーと、香辛料のようなさわやかな香りです。
しかし、アイラモルトならではの正露丸、ヨードのような香りは薄く、炭焼や燻製のような煙を強く感じ取れます。

そして奥からは、ライムの爽やかさも追いかけてきます。

味わいは、とてもスパイシーで、アルコールとは異なるビリビリとした刺激を感じ取れます。 その後からは柑橘系のような酸味、ビターが来ます。

水を1:1に加水してみると、やはりスモーキーさは強く残りますが、後からダークチョコレートやエスプレッソのような香りが加わってきます。

味わいもカカオまたはエスプレッソのほろ苦さが感じ取れ、ストレートとは異なった顔に変わります。

ロックにすると、ストレートでのスパイシーさが更に濃くなり、ライムのようなフルーティさも強めになります 。
加水が進むに連れて、カカオ、エスプレッソの顔も覗き始め、とても複雑で、ボディブローのような強いパンチが効いてきます。

最も強烈なインパクトを求めるなら、ロックにする方がいいでしょう。

700mL、アルコール度数は57.1度で、価格は8500円ほど。
渦潮に巻き込まれるようにハマってどんどん飲んでしまうと、強いアルコールによって一気に酔いつぶれてしまいますので、 我に返られるほどにとどめておきましょう。

<個人的評価> 
・香り B: まず燻製のようなスモーキー、そしてスパイス。後からライム。加水するとカカオ、エスプレッソ。
・味わい B: 強烈な辛さ。奥から柑橘系の酸味、エスプレッソのような強いビター。
・総評 B: 本当にパンチの効いた銘柄が欲しければ、高くても一度は飲んで欲しい。



 

togochi今回は、日本の地ウイスキーから、中国醸造の戸河内ウイスキーを飲んでみます。

戸河内ウイスキーとは、広島県廿日市市にある中国醸造が販売しているウイスキーで、同じ広島県安芸太田町戸河内(旧戸河内町)にある貯蔵庫にウイスキーを熟成させたものになります。

この貯蔵庫は、かつての国鉄が387mにわたる試掘トンネルとして掘られたもので、年間14℃ に保たれていることから、ウイスキーを熟成させるのに都合が良いと再利用されたものです。

使用されている原酒を調べてみると、中国醸造で自前で蒸溜しているという記載はなく、蒸溜所やポットスチルの写真もありません。
おそらくはスコットランドからニューポットのモルト原酒とグレーン原酒を樽ごと輸入して、そのまま貯蔵庫で熟成させたのではないかと思われます。

先行して限定販売された18年も、元はスコッチのモルト原酒と4年熟成のカナディアンのグレーンをブレンドしてから18年マリッジさせる形で貯蔵したものだったそうで、ジャパニーズウイスキーという定義では「?」がつきます。

何はともあれ、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色はなんととても淡いメッキをかける前のホワイトゴールド。着色でカラメルを使っていない感じです。香りはアルコールがメインにあります。

口に含むと、メロン、バニラ、クリームの香りが口に広がります。

味わいは酸味が主体で、後から甘さがついてきます。

ロックにすると、エステリーさが強くなり、青リンゴ、ナシの香りが強くなります。
味わいも酸味の後にビターが感じ取れるようになります。

全体的にふと感じられるのは、ウイスキーというよりも熟成された本格焼酎に似た雰囲気でした。
中国醸造は日本酒、焼酎の製造もおこなっていますが、ウイスキーを熟成する貯蔵庫には、日本酒、焼酎も熟成のために貯蔵しているようです。
それとは関係あるかがわかりませんが、以前に飲んだ樽熟成された麦焼酎に似た香りを感じました。

ただ、ウイスキーとしての出来においては悪いとは言えず、大手のウイスキーを飲んだ人には興味深い香りと味わいに思えるでしょう。

しかしながら、ジャパニーズウイスキーを語るのであれば、モルト原酒、グレーン原酒も自前で醸造、蒸留して仕込んでほしいと心から思います。

700mL、アルコール度数40度、価格は2500円ほど。

<個人的評価>
・香り B: 若いながら、メロン、バニラ、青リンゴ、ナシと豊富な香り。
・味わい C : ストレートでは甘さ、加水すると酸味とビターがメイン。
・総評 C: 悪くはないが、ジャパニーズウイスキーを名乗るのはどうかと...



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