RERAのウイスキーブログ

40過ぎのおっさんが、ジャパニーズ、スコッチを中心にウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

2013年07月

モルトウイスキーにはいくつかに分類されます。
1カ所の蒸留所の原酒のみを使うのがシングルモルト、さらに1つの樽の原酒だけを使うのをシングルカスクと言います。
そして複数の蒸留所にある原酒を使うものをヴァッテッドモルト(ブレンデッドモルト)といいます。
ちなみにブレンデッドウイスキーとなると、これにグレーンウイスキーを加えたものとなります。

ニッカの竹鶴ピュアモルト12年はヴァッテッドモルトウイスキーに分類されます。 余市と宮城峡、2つの蒸留所のモルト原酒をブレンドして造られています。
ニッカ 竹鶴12年 ピュアモルト リニューアル 700ml

実際に味わってみると、最初に宮城峡の華やかな香りが鼻を通り、その後に余市の重厚感のあるスモーキーフレーバーと甘いバニラのような香りがやってきます。まさに両方のモルトの良さが素直に楽しめるウイスキーになっています。 
また、双方の12年以上の原酒を採用しているため、アルコールの刺激は抑えられて比較的まろやかになっています。しかしニッカのブレンデッドウイスキーに比べるとかなり個性がしっかりと出ています。

さらに驚くべきは価格です。余市、宮城峡のシングルモルト12年は¥6,000近い値が付きますが、これらをヴァッティングした竹鶴12年は¥2,300ほどで買えるのです!スーパーによっては売られています。
竹鶴には17年、21年、25年がありますが、価格は倍々になっていきます。
一方でサントリーも、かつてはヴァッテドモルトとして北杜がありましたが、角瓶が売れすぎて原酒をストックできなくなり、残念ながら販売中止になりました。 

低価格でまろやかなモルトウイスキーを味わいたいのであれば、この竹鶴12年がおすすめできます。 

<個人的評価>(A~E)
香り A: 余市のスモーキーとバニラ、宮城峡のハチミツとリンゴが一緒にやってくる。
味わい A: 余市由来の酸味がメインで甘さが後からついてくる。
総評 AA: 癖はあるものの、下手なブレンデッドウイスキーよりもお勧め。ジャパニーズの12年物としてはバーゲンプライス。 続きを読む

ニッカウヰスキーは、北海道の余市のほかに宮城県仙台市に宮城峡蒸留所を持っています。
ここでもモルトウイスキーのほかにカフェ式蒸留器を使ったカフェグレーンウイスキーを作っています。

miyagikyoシングルモルトとしても、余市とともに宮城峡が売られていて、こちらもノーエイジの500mlが2000円以下で手に入ります。

実際に飲んでみると、まずスパイシーな刺激と香りが最初に展開され、その後華やかな香りが鼻を突き抜けていきます。
反面、余市のようなどっしりとした味わいは少なく、スモーキーな香りも抑えめになっているようです。 

同じシングルモルトで飲み比べても、両者の違いはかなり明確にわかります。両者とも熟成年数の少ない原酒を使っているものの、若い原酒特有のアルコールの刺激も、宮城峡は上へ昇華する感じで、余市は下へ重厚感を与えているように思えます。
飲み口も、宮城峡は軽めで、余市は重めです。
これだけ個性が対照的であれば、ブレンデッドウイスキーを自社の原酒だけで作る上でもバラエティに富んだものを作れるわけだ、と思います。

個人的には宮城峡がシングルモルトの入門用、初心者向けで、余市はスコッチなども飲む上級者向けという感じがします。
癖のある点では余市の方が上のように思えます。 

<個人的評価>(A~E)
香り:A
味わい:B
総評:A 余市に比べれば飲みやすく万人向け。

サントリーの看板ウイスキーの一つであり、初の成功作が角瓶です。kakubin01

スコッチウイスキー独特のスモーキーな香りを抑え、日本人の嗜好に合わせたウイスキーとして、その後のサントリーの味を決めた商品ともいえます。私の地元、北海道では「角サン」と呼ばれます。
最近では、「角ハイボール」 の大ヒットによって原酒が足りなくなる自体にまでになりました。

実際にロックで飲んでみると、香りは確かにスモーキーな香りは最小限になっていて、ほのかにレーズン、青リンゴの香りを感じます。
味もかなりあっさりした印象ですが、アルコールの香りや刺激もそこそこあり、個人的には2杯ほどで悪酔いしました。

700mL、アルコール度数が40度で、価格は1100円台。少しお金を出せばオールドが買えて、ニッカにはブラックニッカスペシャルとリッチブレンドがあります。
この中で見ても、角瓶は一番下に位置するでしょう。
ウイスキーを飲み慣れていない人や、ハイボールや水割り、コーラ割りで飲む人にはいいかもしれませんが、個人的にはブラックニッカ・クリアかリッチブレンドを勧めます。

ちなみに2013年には、プレミアム角瓶が発売され、価格も2000円程度と強気のラインナップが加わりました。ここまでになるとオールドを抜いてリザーブに並ぶかの値段。ニッカにはフロム・ザ・バレル、スーパーニッカ、竹鶴12年があります。

<個人的評価>(A~E)
香り D: スモーキーさが少ないものの、レーズン、青リンゴの香りも控えめ。
味わい D: ロック、ストレートではアルコールの辛さ、刺激が強く、割って飲むしかない。
総評 D: トリスに比べればいいが、ウイスキーとしては中途半端。

ニッカウヰスキーは、余市と宮城峡という2つの蒸留所を持っていて、それぞれのシングルモルトウイスキーも販売しています。
が、10年ものでも4000円以上と少々手に入りにくいです。

ところが、熟成期間が短いものの2000円でおつりが来る値段で手に入るものも売っています。それが500mlの商品です。一部のコンビニ、スーパーでも入手可能です。single_yoichi01

実際に味わってみると、熟成期間が短い若い原酒を使っているため、アルコールの刺激(辛み)が比較的強いですが、バニラのような香りとクリーミーな味があり、ブレンデッドウイスキーにはない個性が引き立ちます。
また、スモーキーな香りもしっかりあります。

淡麗な味わいを求める人には違和感を覚えるかも知れませんが、本格的なスコッチウイスキーを飲む人には受け入れられる味でしょう。
水割りやハイボールでも悪くありませんが、ロックやトゥワイスアップで飲むと十分に味わえるでしょう。

<個人的評価>(A~E)
香り:B しっかりしたピート香の奥から、バニラの甘い香りが引き立つ
味わい:C ストレート、ロックなどではアルコールの刺激が強め。それを過ぎるとクリーミーな味わい。
総評:B 低価格で入手しやすいですが、個性が強いので注意

ftb0130年近く前に販売されているものの、意外に知られておらず、お店にもなかなか入ってないのがニッカのフロム・ザ・バレルです。

単なるブレンデッドウイスキーではなく、ブレンド後に樽へ再貯蔵させてさらに熟成させる「マリッジウイスキー」という部類に入ります。 

樽から出す際にはほとんど加水をしないため、アルコール度数は51.4度と高くなっています。 

まずはストレートで。
グラスに注ぐと、香りは青りんごのような爽やかさとレーズンのような濃厚なフルーティさを感じます。液色は少々濃いアンバーです。

口に含むと、グラスに注いだ香りがそのまま濃厚に口に広がり、あとからバニラ、カラメルといった甘い香りが後に続きますが、51.4度のアルコールの刺激がほとんどなくてまろやかで、ストレートでも思わずホイホイ飲んでしまいそうになります。

ロックで飲んでみると、やはりアルコールの刺激はほとんどなくてまろやか、中から甘い香りと深い味わいが広がって心地よくなります。初めて飲んだときには、そのとてつもない感動で気持ちよくなってしまいました。

思わずホイホイと飲んでしまいすそうですが、そこは51.4度のウイスキー、すぐに酔っ払ってしまいます。

ハイボールやコーラハイにしても、バニラの香りと甘い味わいがメインに来るので、初心者でもその旨さを堪能できるでしょう。

価格は2000円以下とお手頃で、同じ価格帯のスーパーニッカよりも優れているように思えました。500mlですが、アルコール度数が高めなので、十分2000円でも割に合うでしょう。

水割りやハイボールにしても、深い味わいがしっかりと楽しめます。ただ、ストレートやロック、トゥワイスアップで飲むのが個人的におすすめです。
2300円前後で飲めるウイスキーとしては、個人的にベストです。

ちなみに、 World Whiskey Award 2009でベスト・オブ・ブレンデッドウイスキーを、International Sprita Challange 2012,2013で金賞を、2015ではすべての応募したウイスキーの頂点に立つトロフィーを手にしました。

<個人的評価>(A~E)
香り:A 甘い香りが主体で、余市モルトのスモーキーさは抑えめになっている。
味わい:A 51.4度とは思えないほどアルコールの刺激が少ない。
総評:AA 香りもよくてとても飲みやすく、すいすい飲んでしまうと一気に酔っ払ってしまう。


bn_rich012013年3月にニッカから新しく出たのが、「ブラックニッカ リッチブレンド」です。

シェリー樽で熟成されたモルト原酒をメインにした新しいウイスキーです。

ブラックニッカには、元祖を継承するスペシャル、初心者向けのクリア、熟成を重ねた8年(2014年8月で終売)がすでにありますが、リッチブレンドは8年やスペシャルとほぼ並ぶ形の価格に設定されています。

まず、ストレートで味わってみます。
グラスに注ぐと、液色は淡い琥珀色、香りはラムレーズンが主体になって漂います。

口に含むと、最初はかなり穏やかですが、段々とレーズン、バニラ、ウエハースの香りが浮かび上がってきます。

味わいは酸味が主体ですが、それもおとなしく、アルコールの刺激はそこそこのレベルに有ります。

ロックにしてみると、若干ピートの持つスモーキーさがほんのり加わり、ストレート以上にレーズンの香りが強まります。

味わいはビターが若干目立つようになり、後々になって甘さがゆっくりと訪れます。
加水が進むにつれて、ビターと甘さの度合いは逆転していきます。

全体的に見ると、リッチブレンドの名の通り、同じ価格帯のジャパニーズウイスキーとしては香りを重視したブレンドに仕上がっています。

同じブラックニッカでも、クリアに比べれば香りが豊かで、スペシャルに比べると癖が抑えられてスムーズに感じられます。

ストレートやロックでも飲めますが、ウイスキーが慣れていない人が頼む水割りやハイボールにすることで、甘く香りもよくいただけるでしょう。

700mL、アルコール度数40度で、価格は1200円ほど。

<個人的評価>(A~E)
香り B: ストレートでは薄いものの、ロックや加水でレーズン、バニラ、ウエハースの香りとスモーキーさが現れる
味わい C: ストレートでは酸味、ビターがメインだが、加水されるごとに甘さが増してくる。
総評 C: あまりクセのあるウイスキーに手が出ない人にはピッタリ。水割りなどで甘く豊かな香りが得られる 


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