RERAのウイスキーブログ

40過ぎのおっさんが、ジャパニーズ、スコッチを中心にウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

2013年08月

スーパーニッカは、創業者の竹鶴政孝がこだわり抜いて作られたウイスキーとして知られています。

初代スーパーニッカは、1962年に誕生しました。
前の年、スコットランドからやってきて、ともに本物のウイスキーを作ることを目指していた妻のリタが亡くなり、竹鶴は自室にこもって悲しみに暮れる毎日を送っていました。
しかし、本来の目的を思い出した竹鶴は、養子である威とともに、余市の厳選されたモルトを使ったウイスキーを作り上げました。
ボトルもカガミクリスタルで作られる手作りだったために年間1000本出荷するのが限界で、価格も現在の価値で4万円近い超高級品でした。

その後、宮城峡蒸留所が完成して新しいモルトを利用できるようになってブレンドを改めていき、独特のボトルも機械で製造できるようになって量産化が可能となり、高度経済成長による所得の急上昇も相まって、相対的にスーパーニッカは人々の手に入りやすいウイスキーとなっていきました。

superNikkaしかしそのスーパーニッカも2009年にリニューアルし、飲みやすさを追求したブレンドに変わりました。その裏には、ハイボールによってブームを得たサントリーの存在があったことでしょう。
今までになかった若年層のウイスキー浸透の波に乗ろうと、若者向けに飲みやすいもの、ブラックニッカクリアの延長上に合わせたのかも知れません。
実際、まろやかで飲みやすく、ロックだけでなく水割りやハイボールでもいけるようなブレンドになっています。

しかし、今まで飲んだニッカのラインナップの中ではパンチ力に欠けて、サントリー的な味に日和った感じを受けました。
古くからのニッカ党の方であれば、スーパーニッカよりもG&G、竹鶴12年の方が飲み応えを感じられるでしょう。

スーパーニッカは、ウヰスキーを飲み始めた若者に贈る、ちょっと贅沢なウイスキーという位置づけになるでしょう。

<個人的評価>(A~E)
香り:C 余市由来のスモーキーな香り、バニラ香があるが弱い。宮城峡のフルーティさも少ない。
味わい:C 始めは刺激があるが、次第にまろやかで大人しい。インパクトや飲み応えには物足りなさも。
総評:C 比較的初心者向け。しかしニッカでこの味はいかがなものかと...。



続きを読む

1000円以下になると、時折怪しいものも出てきます。昔は2級ウイスキーでそういうものが多かったわけですが、今時そういうものを置いても、とりあえず酔えばいいという人以外は手を出さないでしょう。

490181055794302イオングループのプライベートブランドであるトップバリュからもウイスキーが出ています。720mlで598円という値段です。 

製造は合同酒精で、現在は香薫という廉価のウイスキーを販売しています。おそらくはそれと同じものかと思われます。

原材料を見ると、モルト、グレーンのほかにスピリッツが入っています。簡単に言えばアルコール度数の高い蒸留酒です。

実際に味わってみると、ウイスキーとしての味、香りは薄く、樽熟成した焼酎を濃くしたような味です。本格的なものと比べてもウイスキーと呼べる代物ではありません。

トリスやサントリーレッドが好きな人であればこれでもいけるかも知れませんが、おいしいウイスキーの味を知ってしまった私には無理でした。 

<個人的評価>(A~E)
香り E : 申し訳程度のウッディさ。それ以上はない。
味わい E: ストレートではアルコールがきつすぎて飲めず。割ってしまうと何も残らない。
総評 F: 価格以前にウイスキーにあらず、熟成焼酎と思うべし。

ウイスキーと言っても、いくつかの種類に分かれます。

1.生産地
  • スコッチウイスキー
    イギリスのスコットランド地方で作られるウイスキー。さらにいくつかの地域によってモルトウイスキーの味の傾向にも違いがある。
  • バーボンウイスキー
    アメリカのケンタッキー州で作られるウイスキー。大半がとうもろこしを原料としたコーンウイスキーを使っている。「ジャックダニエル」はテネシー州にあるため、バーボンは名乗れない。
  • ジャパニーズウイスキー
    日本で作られるウイスキー。製法はスコッチウイスキーを参考にしているが、ここ10年ほどで評価を高めている。
  • カナディアンウイスキー
    カナダで作られるウイスキー。とうもろこしとライ麦を使った原酒を使用する。

2.原料
  • モルトウイスキー
    大麦麦芽を使い、単式蒸留をした後で樽に貯蔵して熟成させるウイスキー。
  • ヴァッテドモルトウイスキー
    複数の蒸留所で作られたモルトウイスキーを混ぜて作られるウイスキー。ジャパニーズウイスキーにおけるピュアモルトはこちらに該当する。
  • シングルモルトウイスキー
    一つの蒸留所で作られたモルトウイスキー。その中で複数の樽の原酒を混ぜる。スコッチウイスキーにおけるピュアモルトはこちらに該当するものがほとんど。
  • シングルカスクウイスキー
    一つの樽の原酒をそのまま使用したウイスキー。
  • グレーンウイスキー
    トウモロコシやライ麦などを使い、連続蒸留をした後で樽に貯蔵して熟成させるウイスキー 。
  • ブレンデッドウイスキー
    モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしたウイスキー。
  • マリッジウイスキー
    ブレンデッドウイスキーを樽に再貯蔵し、熟成をさらに行わせたウイスキー。

最近のニッカは、飲みやすいブラックニッカ・クリアとリッチブレンド、そしてブレンドを一新したスーパーニッカ、本格的なモルトウイスキーの竹鶴、余市、宮城峡を売り出しているようですが、反面古くからあるブラックニッカ・スペシャルとG&G、ハイニッカは入手困難になっています。

gandg今回紹介するG&Gも、すすきのの某酒店でたった1本残っていたものを発見し、これを逃したら二度と手に入らないと思い、思わず買ったものです。
一般に売られているものは黒いラベルが貼られていますが、こちらは北海道限定ラベルで、白地に北海道の地図と余市蒸留所の建物が描かれています。
価格は1600円台で、ブラックニッカとスーパーニッカの中間のお値段、容量は少々お得な750mlです。

かつては俳優で監督のオーソン・ウェルズがCMに出演しました。現行のラインナップで見ても、比較的古い銘柄です(1968年発売)。

実際に飲んでみると、リッチブレンドのような華やかな香りはないものの、しっかりとしたスモーキーな香りとアルコール由来のぴりっとした刺激が強く、シングルモルト余市のような重厚感のある味わいがやってきます。
ブラックニッカ・スペシャル同様に飲み応えのあるウイスキーといえます。これの上となるとスーパーニッカではなく、ザ・ブレンドになりますね。

ハイボールをきっかけにウイスキーを知った若い人向けに、飲みやすいブレンドを売りにするのはわかりますが、ニッカはG&Gのようなしっかりした飲み応えのある古き佳きブレンドも残してもらいたいものです。 

<個人的評価>(A~E)
香り:B
味わい:B
総評:B 昔ながらのウイスキーの味を求める人にはスーパーニッカよりもお勧め。

このページのトップヘ