RERAのウイスキーブログ

40過ぎのおっさんが、ジャパニーズ、スコッチを中心にウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

2013年10月

今までスコッチを取り上げても1000円前後のものでしたが、今回は2000円付近のシーバスリーガル12年を採り上げてみます。

シーバスリーガルs12年s500シーバス・ブラザーズ社は1801年に創業し、1870年に自社独自のブレンデッドウイスキーの製造、販売 をはじめました。
そして1891年に、シーバスリーガルが誕生しました。12年という熟成年数を一般的にしたのも、このシーバスリーガル12年が最初です。

キーモルトとなるのは、スペイサイドにある ストラスアイラ蒸留所のモルトです。こちらはシングルモルトとしても販売しています。
スコッチとしても指折りに有名なブランドです。

実際に味わってみると、ストレートでもとてもまろやかで飲みやすいですね。
漂ってくるのはナッツのような香りで、とても甘みを感じます。

アルコール度数40度でもアルコールの刺激はほとんどなく、ウイスキー初心者でもとっつきやすい味になっています。

お値段は2000円弱で、比較的手の届きやすいものとなっています。
これより上になると、現在のマスターブレンダーであるコリン・スコットが手掛けた18年、25年、さらには日本限定でミズナラの樽でマリッジしたミズナラ・スペシャル・エディションがあります。

<個人的評価>(A~E)
香り:B ナッツに近い甘い香りが強く、癖は抑え目。
味わい:A  アルコールの刺激が少なくまろやか。万人受けする味わい。
総評:B あまりウイスキーを飲まない人にも勧められるマイルドなウイスキーです。100年以上愛されるわけです。


シーバスリーガル 12年 40度 並行 700ml

シーバスリーガル 12年 40度 並行 700ml
価格:1,965円(税込、送料別)

読者の方からリクエストをいただきましたので、ニッカ オールモルトを採り上げたいと思います。20代の頃に何度か飲んでいますが、積極的にウイスキーを飲むようになってからはご無沙汰でした。

allMalt名前からするとモルトウイスキーのように見えますが、実はブレンデッドウイスキーです。
一般的にブレンドに使われるグレーンウイスキーはとうもろこしやライ麦などの穀物を使いますが、このウイスキーはモルトウイスキーと同じ大麦麦芽を使っています。
これを複式蒸留器に入れて、グレーンウイスキーと同じ方式で原酒を造っていきます。
ニッカではカフェ式の複式蒸留器を使っているため、多少原料の香りが残っているわけですが、それでも単式蒸留器を使ったモルトウイスキーに比べると香りが落ちます。

1990年に発売して以降「女房を酔わせてどうするつもり?」という台詞(中野良子、田中美佐子、石田ひかり)が一世を風靡しました。

実際に飲んでみると、アルコール由来の刺激がまず強くやってきます。
ストレートやロックの飲み始めはそれが強くて香りがみじんも感じられませんが、トゥワイスアップやある程度氷が解けた辺りから、ニッカご自慢の余市モルトのバニラ香とスモーキーフレーバー、宮城峡モルトの華やかな香りがやってきます。

ところが水割りにするとその香りが一気に薄れ、ブラックニッカよりも劣ったイメージになってしまいます。水割りやハイボールにするにしても、割る量は少なめにした方がいい感じです。

他のブレンデッドのラインナップに比べると、比較的ピュアモルトに近い味にはなっていますが、ストライクゾーンが狭い印象があります。ニッカらしさがあって悪くは無いんですけど...。

アルコール度数は40度、700mlで価格は1200~1300円ほど。1990年に発売した当初は2450円でしたから、半額まで下がったんですね。
この姉妹品としてモルトクラブがありますが、こちらはモルトウイスキーの比率を下げたもので、どちらかと言えば熟成焼酎に近い味わいのようです。価格は1100円台。

ただ、今や500mlながらも2000円以内でピュアモルトやシングルモルトが買える時代。多少単価は安いものの、今更これを買うべきかとなると、微妙な位置にあります。
昔はピュアモルトでも高嶺の花、少しでもそれっぽいものをお手軽にどうぞ、という意味では、その当時においては貴重だったと言えます。ハイニッカやブラックニッカスペシャルが無くなると困るニッカ党は多いかと思いますが、オールモルトが無くても困らないかな、と思いますね。
私であればシングルモルト余市500mlを選びます。もっとマイルドなウイスキーが求められるなら、ブラックニッカ・リッチブレンドを勧めます。

<個人的評価>(A~E)
香り:C ロックかトゥワイスアップでないと香りが開かない。ストレートだとアルコール臭だけ。
味わい:C 全体的に余市、宮城峡モルトの味があるので、ニッカとして及第点。
総評:D 中途半端。ピュアモルトが手軽に入る現代においては時代遅れか?



続きを読む

すでに角瓶については、レギュラープレミアムの2種類を採り上げましたが、今回は3種類目です。

kurokaku今回は角瓶のラインナップでは比較的新しい、 <黒43°>です。ラベルから黒角とも呼ばれます。

レギュラーとの違いは、単にアルコール度数を43°にしただけではなく、レギュラーがバーボン樽(もともとバーボンの熟成に使われた比較的小さい樽) を使ってモルト原酒を熟成しているのに対し、黒角ではパンチョン樽という大きめの樽を使って熟成しているところに違いがあります。

実際に飲んでみると、まず高めのアルコールによる刺激と比較的どっしりとした味わいが広がります。
香りはチョコレートに似たものとモルト由来のものが混ざった形になっています。時折オールドのような香りにもなってきます。

レギュラーに比べるとウイスキーらしいボディがあり、飲み応えがあります。
私はロックで飲むことが多いですが、この黒角ならロックでもいけます。
レギュラーではアルコールの刺激だけが強調された形になり、ウイスキーと言うよりも甲類焼酎を飲んでいる気になります。 

個人的に、今までの角瓶の兄弟の中では一番うまいと感じますし、サントリーのラインナップでもオールドに次いで好きな方に入ります。
プレミアム角瓶も悪くは無いですが、価格が2000円近い事を考えると割に合わない気がします。

一方の黒角はレギュラーと同じ値段で、お店によっては1100円を切ってきます。
オールドが1300円で売られているお店もあることを考えると、コストパフォーマンスではタッチの差で負けているように思えます。それでも十分買うに値するウイスキーだと思います。

さて、残るは淡麗辛口の白角のみです。こちらは白州のモルトを使っているそうなので、味わいが変わってくるかも知れません。

<個人的評価>(A~E)
香り:C レギュラーに比べて香りが強め。
味わい:B しっかりしたボディとウイスキーらしい味があり、レギュラーよりもストレート、ロックに向いている。
総評:B 家飲み用に気楽にやれる味と価格。レギュラーよりもガツンと来るものがほしい人向け。 

キリンのウイスキーというとピンとこない人は少なくないでしょう。
しかし、実際には40年以上の歴史があります。

1972年に、キリンビールはアメリカのシーグラム社と合弁でウイスキーの企業としてキリンシーグラムを設立、1970年代後半には、御殿場の原酒とスコットランドの輸入原酒をブレンドした「ロバートブラウン」を発売し、代替的に宣伝をしていました。
その後も「エンブレム」「ボストンクラブ」を販売していました。

その後、シーグラム社との資本関係を解消し、社名も「キリンディスティラリー 」と改め、自社製のウイスキーを作るようになりました。
その社名変更後に発売したのが、今回紹介する「 富士山麓 樽熟50°」です。

富士山麓富士山麓では、自社製のモルト原酒、グレーン原酒を使っていて、それまでの海外製原酒を使わない意味でも新たな試みだと言えます。

実際に飲んで最初に感じられるのは、バーボンのような味わいです。
恐らく、使われているグレーンウイスキーがトウモロコシを使っていることが理由でしょう。また、樽もバーボンの原産であるケンタッキー州のホワイトオークを使っていることも一因ではないかと思われます。

アルコール度数も50°で、ロックであってもかなりアルコールの刺激を強く感じます。それでも本場のバーボンと比べれば癖がある程度抑えられているようにも感じられます。
ニッカでもサントリーでもない、これがキリンだ、という主張はしっかり達成されていると思います。

これの他に、モルト原酒のみを使った「富士山麓 シングルモルト18年」もあるので、機会があれば飲んでみたいと思います。

<個人的評価>(A~E)

香り:C 案外、瓶からもそれほどの強い香りは漂ってこない。
味わい:C  バーボンのようなコーンウイスキーの味がしっかり出ている。バーボン好きなら受け入れやすいかも。
総評:C 1000円ほどで50°のウイスキーとしては安いものの、バーボンに違和感を持つ人には受け入れにくいかも。 

このページのトップヘ