RERAのウイスキーブログ

40過ぎのおっさんが、ジャパニーズ、スコッチを中心にウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

2013年12月

5月にウイスキーブログとして立ち上げましたが、その間に飲んだ種類は30。8ヶ月と換算しても、1ヶ月あたり3.75本飲んだ計算になります。
ただ、リピートしているものもある傍ら、70になる親父も飲んでいるため、週に1本は自分で飲んだ計算になるかもしれません。
糖尿病の治療をしてはいるものの、通勤で片道20分近く徒歩で歩き、昼休みも往復20分ほど歩いていることもあって、お酒の制限はさほど気にしなくてもいい状況、1月には正常値に戻せるめどがついています。

そんな中で、価格帯に応じて今までレビューした銘柄の中からベストのものを選んでいきたいと思います。ただし、容量の少ないものは、700mlに換算した価格に入れていきます。
(例:シングルモルト余市 500ml:1600×1.4=2240円で計算)

1.1000円以下

実際に飲んだものでは、トップバリュ ウイスキーとキリン 富士山麓 樽熟50°の2つだけでした。
比較するまでもなく、 富士山麓 樽熟50°の圧勝です。トップバリュのウイスキーは、名ばかりの模造品と言わせていただきます。

2.1000~1500円
ほとんどがこの価格帯に入っています。実際に売られているのも、サントリーもニッカも銘柄が多いですし、スコッチやバーボンでもこの価格帯のものが多く出回っています。
ランキングでいうと、

1.ブラックニッカ スペシャル
2.サントリー 黒角
3.バランタイン ファイネスト

ブラックニッカ スペシャルは、低価格でありながらもウイスキーならではの力強さがあるのが最大の理由です。
それはサントリーの黒角にも言えます。レギュラーに比べてガツンとくる味で、ロックでも行けるのが決め手でした。
バランタイン ファイネストは、1000円ほどの値段でありながら、ウイスキーらしい癖がありながらも華やかな香りを持った万人受けのウイスキーということで3位に入れました。
次点はサントリーオールドとブラックニッカ リッチブレンド、サントリーホワイトです。

3.1500~2000円
この価格帯になると、もはや低価格とは言えない、本格的なものが顔をのぞかせてきます。

1.ニッカ G&G
2.ニッカ ピュアモルトホワイト
3.サントリー プレミアム角瓶

G&Gは、昔のウイスキーらしいボディのしっかりした味わいで、スーパーニッカよりも格上の感想です。
ピュアモルトホワイトは700ml換算で入れましたが、アイラモルトのようなピート香が強くヨードの香りもしっかりした味が好みになりました。
プレミアム角瓶はコストパフォーマンスの点で1ランク下の銘柄に負けますが、ほかに同価格帯で入れられるものが少なかったため、相対的に3位となりました。

4.2000円台
この価格になってくるとしっかりしたウイスキーの銘柄が出てきます。

1.シングルモルト余市 500ml
2.竹鶴ピュアモルト 12年
3.シーバスリーガル 12年

シングルモルト余市 500mlは、若いモルトならではのアルコールの刺激と、しっかりしたピート香とバニラ香が相まって、個人的なベストに入れています。

竹鶴ピュアモルトは最近になってノンエイジ版が出ていましたが、香りも味も12年には及んでいませんでした。
ハイボールブームで原酒が少なくなっているとはいえ、がっかりするものでした。
シーバスリーガル12年は、12年熟成原酒を使用した初めてのウイスキーですが、味や香りの個性を保ちつつ万人受けする銘柄になった気がします。

5.3000円以上

ここまで来ると高級品がほとんどです。一般人にはおいそれと気軽に飲める領域ではなくなってきます。

1.サントリー シングルモルト 新白州
2.ニッカ シングルモルト余市 10年
3.サントリー シングルモルト 新山崎

余市10年もいいのですが、ノーエイジとは異なる印象で、延長上にある味であればトップでしたが、それとは異なるため、2番目に入れました。
新白州はサントリーにしては珍しい、ピート香を表に出したものになっています。新山崎がサントリーの王道の味にしているのに対して、新白州はアンチテーゼの立場にある気がしました。
機会があればこの価格帯以上も手にできればと思います。

6.すべての銘柄でのマイベスト10

1.ニッカ シングルモルト余市 500ml
2.ニッカ ブラックニッカスペシャル
3.ニッカ G&G
4.サントリー シングルモルト新白州
5.ニッカ ピュアモルト ホワイト
6.サントリー 黒角
7.バランタイン ファイネスト
8.ニッカ 竹鶴ピュアモルト 12年
9.サントリー オールド
10.ニッカ シングルモルト余市 10年

一通り飲んではいますが、ほとんどが日本のもので、十分網羅していないのも事実です。
2014年は日本産にこだわらず、スコッチやバーボン、それ以外にもチャレンジしてきたいと思います。

サントリーは2つの蒸留所を持ち、ひとつは大阪と京都の県境にある山崎蒸留所、もう一つが山梨県北杜市にある白州蒸留所です。
白州蒸留所は1973年に、南アルプスの一つ、甲斐駒ヶ岳の東、森に囲まれた高地に設立されました。
水のうまさもあり、ここで使われている水がサントリー天然水としても販売されています(東日本限定)。

hakushuこれまでシングルモルトとして10年を売っていましたが、ハイボールブームによって原酒が少なくなったせいか、10年の販売が終了し、ノーエイジの新白州が発売されました(併せてヴァッテッドモルトの北杜12年と和イスキー 膳が販売終了)。

実際に飲んでみると、サントリーにしては珍しくスモーキーな香りが比較的前に出ていて、ウイスキーらしさがアピールされています。
その後、柑橘系に似たさわやかな香りがやってきて、後々にはナッツに似た香りも出てきます。
味わいはさわやかで軽く、ストレートやロックであっても重たくならないのは好感を覚えます。水割りやハイボールにすることで、初心者でも気軽に味わえるでしょう。

新山崎がサントリーらしさを強く示したのに対し、新白州はアンチの部分を強く押し出すことで、ブレンドの幅を広げようという意図を感じます。ニッカ党の自分にとっては、新白州は飲み応えのある好きな銘柄に挙げられます。 

価格は700mlで3000円台でシングルモルトとしては比較的安い部類です。そのほかにハーフボトル、ミニボトルがあります。

<個人的評価>(A~E)

香り:B サントリーにしてはピート香は強め。その後柑橘系やナッツのような香りが広がる。
味わい:B アルコールの刺激は少なめ。さわやかで軽い。 
総評:A 初心者にもハイボール、水割りで勧められ、ウイスキーファンにとってもロック、ストレートで楽しめる。

yoichi10余市蒸留所は、小樽の西隣にある余市町にあり、駅から歩いて数分というとても近い場所にあります。
ニッカの創業者の竹鶴政孝が、スコットランドの気候に似ていて、モルトを加熱するピート(泥炭)が豊富にとれる場所として選ばれたのが余市でした。
また、余市ではリンゴやブドウも栽培されていたため、商品にならなくなったリンゴを使った100%アップルジュースやアップルワイン、シードルが生まれました(アップルワインとシードルの製造拠点は青森の弘前工場に移転)。

以前、ノーエイジの余市を飲みましたが、今回は10年を試してみました。

実際にロックで飲んでみると、10年熟成されたことによってアルコールの刺激は少なく、とてもまろやかになっています。
また、ノーエイジとは異なり、バニラのような香りから一転してフルーツやナッツを思わせる香りが口に広がっていきます。熟成が進むことによる味の変化を十分に楽しめるでしょう。

このほかに、12年、15年、20年がラインナップされていますが、10年の700mlでは4000円を超え、12年になると7000円台になり、なかなか気軽に飲めるものではないです。
ただし10年では180mlの小瓶がラインナップされていて、1100円ほどで買えます。至高の余市モルトを味わいたい方はこちらがいいでしょう。

<個人的評価>(A~E)

香り:A 重厚なピート香は少々控えめ。代わりにフルーツやナッツのような香りが広がる。
味わい:A アルコールの刺激は少なくてスムーズ。時折シナモン(ニッキ)のような味も楽しめる。 
総評:AA 熟成されたシングルモルトの味わいは最高。 

前にもお知らせしましたが、竹鶴ピュアモルトの12年が販売終了へと移り、新たにノンエイジを販売することになりました。

新竹鶴このノンエイジでは、シェリー樽のほかに、鏡板を新しいオーク材に交換したリメード(remade)樽 (作り直し、リメイクの過去形)に入れた原酒を使っているとのことです。

ロックで飲んでみると、12年と比べると、余市モルトのピーティな香りも、宮城峡の華やかな香りも少なく、シェリー樽由来の香りが強く出たものになっています。 
また、リメード樽を使うことによるオーク由来の香りもそれなりに引き出された感覚があります。

昔ならではのモルトウイスキーの力強さは抑えられ、昨今のトレンドともいえる、シェリー樽由来の華やかな香りを押し出しつつもピーティさを抑えたヴァッティングに仕上げた印象があります。
従来の竹鶴12年の絶妙なヴァッティングが好きな人には少々がっかりするテイストになっていると思われます。
まだ在庫が残っているため、12年が好きな人は今のうちに買いだめするといいでしょう。

<個人的評価>(A~E)
香り:B シェリー樽由来の香りが強く出て、余市、宮城峡の個性は薄れている
味わい:C スモーキーフレーバーはそれなりにあるものの、12年ほどの強さは感じられない。
総評:B 12年の代わりにするには力不足。お得感はかなり薄らいだ印象。


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ニッカの低価格部門を引き受けているといえるブラックニッカシリーズ。
今までリッチブレンドとスペシャルを飲んできましたが、今回は8年です。

blackNikka8その名の通り、8年以上熟成させた余市、宮城峡のモルトとカフェグレーンを使っています。

実際にロックで飲んでみると、リッチブレンドのようなシェリー樽由来の華やかな香りが引き立ちますが、その後にリッチブレンドにはなかった強いピート香とアルコールの刺激がやってきます。
味わいも、余市由来のバニラやナッツのような甘い味が支配的です。

価格は1200円ほどで、スペシャルとほぼ同じ価格帯になりますが、スペシャルが昔ならではの重厚な味が強いのに対して、8年は今風の華やかさを押し出したブレンドになっています。

では上位になり得る銘柄は何かとなると、リッチブレンドと8年はスーパーニッカ、スペシャルはG&Gといったところでしょうか。

ブラックニッカで残されたのはクリアですが、よほどのリクエストがない限りは採り上げる予定はないです。

<個人的評価>(A~E)
香り:B シェリー樽由来の香りが引き立ち、それでいながらピート香もしっかり。ウイスキーらしい香り。
味わい:C バニラやナッツの甘い味。熟成されていることで、アルコール由来の辛みは抑えめ。
総評:B 個人的にはスペシャルに次に飲み応えがあるように思える。

以前にも書きましたが、ニッカには竹鶴ピュアモルトとは別に、ピュアモルトシリーズをラインナップしています。発売は1980年代なので竹鶴よりも先ですが、まだそれほどモルトウイスキーの認知が低かったのか、未だに目立っていない商品です。

シリーズには3種類あり、以前はホワイトを採り上げましたが、今回はブラックを紹介します。 

pureMaltBlackブラックは余市モルトを主体にしていて、実際に飲んでもスモーキーな重厚な香りとバニラのような甘みが漂うものになっています。シングルモルト余市に比べると若干まろやかで、宮城峡モルトの影響があるように思えます。 
年数表記がないので、竹鶴12年と比べるとアルコールの刺激が強く若々しさがあります。

ホワイトがヘビーピートモルトを使うことでアイラモルトのような特徴を持っていたのに対し、ブラックはノーエイジのシングルモルト余市が出たことで存在感が薄くなった気がします。
容量は同じ500mlで、価格も200円も差が無いので、買って飲むべき銘柄かというと少々疑問が残ります。

残るはレッドですが、こちらは宮城峡モルトが主体となっています。こちらもシングルモルト宮城峡との差が気になるところです。

<個人的評価>(A~E)

香り:C  余市モルト由来のピート香がしっかり出ている。
味わい:B 余市モルトのバニラのような味わいが強く、宮城峡モルトの華やかさが薄い。
総評:C これを買うならシングルモルト余市500mlを勧めます。 

比較的低価格なウイスキーもある程度飲んだところで次をどうしようかと悩んでいましたが、肝心なものを忘れていました。
それがサントリーホワイトです。

whiteサントリーホワイトは、本格的な国産ウイスキー の第1号としても知られていますが、その開発においては、サントリーの創業者である鳥井信治郎と、後にニッカウヰスキーを創業する竹鶴政孝が関わっていることはあまり知られていません。

ワインで成功し始めていた鳥井は、さらなる事業拡大のために国産のウイスキーの製造に目を向けました。
そのときに招聘したのが、スコットランドで本格的なウイスキーを勉強した竹鶴でした。
竹鶴は、ウイスキー作りに適していて、壽屋のある大阪に近い場所として、山崎の地に 蒸留所を建設することを提案しました。
そこで熟成を進めたウイスキーを「白札」として販売し始めました。これが現在のサントリーホワイトに至ります。

しかし最初の白札は、スコッチらしさを強調するがあまり、ピートからくるスモーキーな香りが不評を買ってしまい、成功には至りませんでした。
その後、日本人の口に合う味を求める鳥井と、本格的なスコッチ風ウイスキーにこだわる竹鶴と意見が食い違い、社員契約が満了になった時点で竹鶴は退職し、それぞれの道を歩むに至りました。

サントリーホワイトは1970年代から1980年代にかけてアメリカのミュージシャンを起用したCMを放送し、おしゃれなイメージを持つ少し格上のブランドとして今に至っています。
ただ最近は、トリスや角瓶が前面に押し出されるようになり、ホワイトを置くお店は少なくなっています。

実際にロックで飲んでみると、シェリー樽由来の華やかな香りが比較的強く出てくるものの、アルコールの刺激もそれなりにあり、角瓶よりもオールドの弟分のような味がします。個人的には角瓶よりもおいしく感じました。

価格は1100円ほどで、角瓶よりも少し高い程度。しかし水割りやハイボールを考えた角瓶に対して、ホワイトはロックでも飲める味になっています。
クラス的には中途半端になってしまいましたが、国産ウイスキーの 第1号なだけに、簡単に消えてほしくないですね。

<個人的評価>(A~E)
香り:C サントリーらしく、ピート香は控えめ。シェリー樽由来の華やかな香りが全面にくる。
味わい:B オールドに比べるとアルコールの刺激が強く、少々安っぽさを感じる。 
総評:B 角瓶を選ぶなら、こちらをおすすめ。


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