RERAのウイスキーブログ

40過ぎのおっさんが、ジャパニーズ、スコッチを中心にウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

2014年03月

札幌のすすきのは日本でも代表される歓楽街ですが、その中で本格的なニッカのシングルモルトや原酒を味わえる場所が「THE NIKKA BAR」です。
ニッカバーというと、ニッカウヰスキーを取り扱うバーとして古くからありますが、この店は「THE」がつくほど特別なものを持っています。
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お店感覚で原酒を味わえる場所は限られていて、余市、宮城峡の蒸留所のほかには、東京にあるブレンダーズバーが有名です。そのブレンダーズバーに負けないほどのラインナップが、 THE NIKKA BARにはそろっています。

その中でも、3種類のモルトを比べて楽しめるテイスティングセットというコースがあります。テイスティング用のショットグラスやテイスティンググラスに少量のウイスキーが注がれ、ストレートの状態で香りを楽しみ、飲んでいきます。

一番お手頃なのが、¥2,500のコースで、竹鶴(12、17、21年) 、余市(10、12、15年)、宮城峡(10、12、15年)の3種類があります。

私は最初に余市のテイスティングセットを注文しました。
すでに10年とノンエイジは飲んでいるので、12年、15年の違いには興味がありました。
まず10年は、磯の香りのするピート香とバニラの甘みがする、比較的シンプルでどっしりした印象です。
次に12年になると、華やかな香りが追加され、無骨にも思えた10年よりもしなやかになったような味わいになっています。

そして15年、テイスティンググラスに鼻を向けると、「ヤ、ヤヴァイ!」。
12年で感じられた華やかで甘い香りがさらに強く広がっているではないですか!余市のモルトでこんなに甘い香りが出るのかと思うと、余市のイメージを根底から覆され、目から鱗が落ちてしまいました。 
若い人がとびきりうまいものを食べたときに「やばい」 といいますが、この香りはまさに「ヤヴァイ」。このまま卒倒してしまうくらいにとびきりに甘い香りで、2,30分香りだけで楽しみ、飲むのがもったいないほどでした。

余市15年のすばらしさにほれぼれしていたところ、バーテンダーが勧めてくれたのが、3000円の余市原酒セットでした。
そう。これこそこのお店のメインといえます。
出されたのは、一度使用されリチャーされた樽で熟成されたシングルカスク5年、 同じ樽のシングルカスク10年、そしてシェリー樽で熟成されたシングルカスク15年です。

まずは5年。さすがに若く、アルコールの刺激が強くやってきます。さらには加水されていないのでアルコール度数が60度を超えるので、ストレートではダイナマイトパンチのように迫ってきます。
慌ててチェイサーを含んで加水すると、いつもの見慣れているニッカのピート香、バニラの香りが後からやってきて、安心感が出ます。

次に10年。 こちらもアルコール度数は60度を超えるものの、5年ほどの刺激は少なく、意外ににまろやか。バニラやエステル系の香りもストレートでしっかり感じ取れます。
それでもいくつかの原酒をヴァッティングしたシングルモルト余市10年よりもエッジが強い印象があります。 

最後に15年。こちらも香りだけで卒倒しそうになりました。
シェリー樽ならではのとても華やかな香りが私の鼻をこれでもかとくすぐってきます。
飲んでみると、こちらも60度以上のアルコールを感じさせないほどで、むしろフルーツやバニラ、ピートの香りなどがものすごく凝縮して、人によっては少々くどく感じるかもしれません。
こちらもチェイサーの水を含ませることで、ほどよく華やかな香りと甘い味が楽しめました。

ちなみにもっと熟成の進んだ原酒を味わえる¥5,000のセットも用意されています。

このほか、テイスティングしなくても、単一で頼むことも可能です。ブレンデッドのG&Gが1ショットで¥600から、シングルカスク余市10年が1ショットで¥3,500まであります。
原酒やキーモルトシリーズなど、酒屋さんでも手に入らないものがそろっています。

席はバーカウンターだけでなく、テーブル席も用意されているので、数人でわいわいとウイスキー談義に花を咲かせるのも一興です。
なお、入店で¥1000 のチャージ料金が必要となります。

結局2時間で¥6500 を費やし、至福のウイスキーの勉強をさせていただきました。

<お店について> 
住所:札幌市中央区南4条西3丁目 第3グリーンビル2F 
地下鉄南北線すすきの駅から徒歩2分
公式サイト 

スコッチウイスキーにおいては、蒸留所または所有企業が販売する銘柄のほかに、ボトラーズといわれる企業が販売する銘柄も存在します。
各地にある蒸留所から原酒を買い付け、それをそのまま販売したり、独自のブレンドを行って販売します。

mc_iマクレランズは1818年に創業したボトラー、T&Aマクレランズ社が発売する銘柄で、蒸留所は明記されませんが、10年未満の若いシングルモルトを使っています。
マクレランズは産地によって4種類を用意していて、スペイサイド、ハイランド、ローランド、そしてアイラがラインナップされています。
今回はその中からアイラを飲んでみます。

ロックで飲んでみると、ゆっくりとアイラモルト独特のピート香がやってきます。その奥からは樽の持つウッディな香りが漂い始めます。

味はアルコールからくるスパイシーなものから、ほのかなさわやかさと苦みが後を追ってきます。

全体的に感じてみると、ボウモアの若い原酒ではないかと推測されます。
若い原酒にしてはアルコールの刺激は抑えられていて、比較的飲みやすくなっています。 しかし若さ故に熟成によって育まれるコクが少なく、ボウモア12年よりも淡泊に感じられます。

価格は750mlで2000円以下で、同じくノンエイジのシングルモルトであるニッカの余市、宮城峡と容量あたりの単価は近いところがあります。
10年以上熟成されたモルトに比べると少々か細く感じるかもしれませんが、スコッチのシングルモルトの入門編としては十分価値があるでしょう。

<個人的評価> 
・香り B:アイラモルト独特の塩っ気を伴った強いピート香を感じられる。
・味わい C:刺激は控えめだが、さわやかさ、苦みは少なく、薄い印象がある。
・総合評価 B:価格が安く、シングルモルトの入門編としてはバッチリ。 

pmRedニッカは竹鶴ピュアモルトのほかに、シンプルなボトルに入ったピュアモルトというヴァッテッドモルトの銘柄を持っています。
私もこれまで、アイラモルトを彷彿とさせるホワイト、余市モルトメインのブラックを飲んでいきましたが、今回は宮城峡モルト中心のレッドを採り上げます。

ボトルからにおいをかぐと、シェリー樽原酒のような甘い香りがやってきます。

ストレートで飲んでみると、若い原酒を使っているせいか、アルコールの刺激が強くやってきます。しかしそれを過ぎると意外なほどあっさりしていて、ほのかにウッディな香りが尾を引いていきます。とはいえ、薄いという感じはありません。

トゥワイスアップにすると、宮城峡モルトならではのフローラルな香りが立ち上がってきて、バニラやナッツのような甘みも感じられます。一方でアルコール由来のスパイシーな刺激もいい塩梅で楽しめます。
余市モルトのスモーキーな香りも奥から感じられますが、ブラックに比べると控えめです。 

それでも3種のピュアモルトの中ではバランスはいい方で、それほどウイスキーを飲まない人にも勧められる味です。

価格は500mlで1500円ほど。700ml換算すると2100円で、竹鶴のノンエイジに匹敵する値段です。

ニッカのヴァッテッドモルトの銘柄は、いい感じで原酒の配分による味の傾向がわかりやすいように思えます。
現行の竹鶴ピュアモルトのノンエイジがニュートラルの位置にあるならば、余市寄りがブラック、宮城峡寄りがレッドになりますが、さらにそれを濃くしたのが、ノンエイジのシングルモルト余市、宮城峡に位置するでしょう。 
別の見方をすれば、好みに応じて5種類のモルトから選べる贅沢が楽しめるといえますし、自分でヴァッティングして自分にとっての絶妙な配分を見つけるのにも利用できるといえるでしょう。

ホワイトだけが例外で、アイラモルトのような味を余市で作れるのは、ニッカにとっては大きな財産になるのではないかと思われますし、よりバラエティなブレンドができるので、新しいブレンデッドウイスキーを生み出す大きな資産になるでしょう。

<個人的評価> 
・香り B: ストレートではアルコールが強く主張するが、トゥワイスアップでフローラルな香りが楽しめる。
・味わい A:甘さ、辛さ、さわやかさ、重厚さが絶妙に行き交いするバラエティ豊かな味。
・総合評価 A:初心者でも勧められる絶妙な配分。竹鶴ピュアモルトが高いと思うなら、こちらを買うのも一興。 

grantsグランツは、ウイリアムグラント&サンズ社が手がけるブレンデッドウイスキーで、三角柱のようなボトルが特徴です。
同じ形状のグレンフィディックも同社が持つ蒸留所で、ほかにバルヴェニー、キニンヴィの蒸留所も所有しています。
今回採り上げるファミリーリザーブは、グランツの中でも最も安い銘柄で、同社のモルト、グレーンウイスキーだけでなく、他社を含む25種類のモルト原酒を使っているといわれています。

実際に飲んでみると、ストレートではアルコールの刺激がとても強く、その奥から青リンゴやナシのようなさわやかなフルーティ感のある香りがやってきます。
トゥワイスアップにしてもそれは衰えず、味も若干の酸味を伴いつつもビターな味わいに仕上がっています。甘さ一辺倒のジャパニーズとは一線を画します。 

アルコール度数は40度、価格は700mlで1000円ほどです。良くも悪くもスコッチらしさのあるウイスキーが1000円で飲めるのはいいですが、癖が強いので人を選ぶかと思われます。 

同社ではエール樽仕上げ、シェリー樽仕上げ、12年、18年などいくつかのラインナップがありますが、正規で入っているのは今回のファミリーリザーブだけです。
決して悪いとはいえない味だけに、もっとまろやかになっているであろう12年以上の銘柄も入れてもらいたいところです。

<個人的評価> 
・香り C:ナシや青リンゴのような香りがくるが、アルコールが強く出過ぎる。
・味わい C:アルコールの刺激が強すぎて、ストレート、ロックではつらい。水割り、ハイボールでさわやかさを楽しめる。いずれも甘みは控えめ。
・総合評価 C:価格は安いものの、良くも悪くもスコッチらしい味は、賛否両論だと思われる。同価格帯だと、どうしてもバランタインファイネストを勧めてしまう。 

ballantine_malt12バランタインといえば、数十種類の熟成されたウイスキーをブレンドしている銘柄として有名ですが、その中でもモルト原酒として使用されるスキャパ、プルトニー、バルブレア、グレンカダム、グレンバーギ、ミルトンダフ、アードベッグの6種類のみを使ったヴァッテッドモルトウイスキーとして販売しているのが、「バランタイン ブレンデッドモルト12年」です。
販売時期によっては「バランタイン ピュアモルト 12年」としても売られています。

当初新たなウイスキーを求めてお店に行った際、バランタイン17年を買おうかと思っている隣に、見かけないボトルが1本あったので見てみると、「バランタイン ブレンデッドモルト 12年」と書かれていました。
名称こそややこしいですが、おそらくはヴァッテッドモルトだと判断し、買ってみました。

ロックで飲んでみると、やはりグレーンウィスキーを加えた12年とは違い、しっかり個性が見えてきます。
アルコールの刺激の上で、樽由来のウッディな香り、なしや青リンゴのようなフレッシュな香り、華やかなフローラルの香りと多種多彩です。グレーンウィスキーで調整されない、様々なモルト原酒の個性が次々と訪れる印象があります。 

味わいは甘くはなく、酸味とさわやかさが前にやってきてエッジが利いていて、まろやかさはさほどありませんでした。 

全体的にみると、ファイネストや12年に比べて個性が生まれていて、モルトウイスキーとして成立しているうまさがありますし、バランタインの万人受けする複雑なブレンドの一部を垣間見るのにも興味深いウイスキーだと思います。

700ml、40°で、価格は3000円前後。正規輸入元であるサントリーでは扱っておらず、並行輸入品のみです。
ブレンデッドの12年と並行輸入品の17年の中間の価格ですが、12年物のモルトウイスキーとしてみれば高くもない価格だといえます(竹鶴ピュアモルト12年が破格だといえますけどね)。 

<個人的評価> 
・香り A:使用するモルト原酒の持つそれぞれの香りが次々とやってきて、とてもにぎやか。しかしケンカしない。
・味わい B:モルトウイスキーならではのエッジが利いた味。甘さは少なく、酸味、さわやかさが中心。
・総合評価 B:万人受けとは言わないものの、しっかりした個性があって面白い味。 続きを読む

b_clubキリンのウイスキーブランドの中で低価格帯を担っているのがボストンクラブです。
富士山麓 樽熟50°が発売するまでは最も安いウイスキーでした。
現在は、1980年代の発売当初からある豊醇原酒(発売当時は記載されず)と、すっきりした飲みやすさを追求した淡麗原酒の2種類があります。

キリンは、アメリカのシーグラム社と合弁会社、キリンシーグラムを設立し、1970年代発売のロバートブラウンから、アルコールを混ぜないモルトとグレーンウイスキーだけの製法にこだわっています。
このボストンクラブにしても同じで、発売当初は特級に位置づけられても1000円台前半の価格に抑えられたウイスキーでした。
現在はシーグラム社の資本が離れ、キリンの完全子会社、キリンディスティラリーになりました。

ロックでやってみると、キリンらしいバーボンのような独特の香りと味が前面にやってきます。その後ろからは、ヘビーピートモルトを使ったといえるスモーキーで少々磯の香りがやってきます。
味わいは少々ビターで、アルコールの刺激が先に来て、そのあとにナッツのような甘味と味わいが来ます。 

容量は640mlで価格は800円ほど。とても安いです。
富士山麓同様に、1000円以下のウイスキーでありながら独自の味わいと香りがあり、コスパに優れていて妥協した印象を払しょくしてくれます。

<個人的評価> 
・香り C:バーボンのような独特の香りがあり、アルコールも強め。そのあとでスモーキーな香りも来ます。
・味わい C:アルコール由来の刺激の後、ナッツのような甘味が感じられます。
・総合評価 B:1000円以下 でありながらも、濃くしっかりした味を持っていて、決して妥協のないウイスキー

筆者はニッカが好きなのですが、どうしても手に入らない、手に入れようにも大容量のボトルしか手に入らない、個人的に幻の銘柄がありました。それがハイニッカです。

hinikkaハイニッカは1964年に発売されました。当時は酒税に基づいた等級として2級ウイスキーとして売り出され、現在よりもアルコール(スピリッツ)を多く含ませてウイスキー原酒の割合を少なくして販売していました。
ブレンデッドとして売り出すうえで、創業者の竹鶴政孝は、通常のグレーンウイスキーで使われる複式蒸留器の中でも比較的クラシカルなカフェ式蒸留器を導入しました。
カフェ式では、単式ほどではないものの、素材となる醸造酒(もろみ)の香りや味を残しやすい特徴がありました。
このカフェグレーンウイスキーが、ニッカの各銘柄に大きな影響を与えました。

ハイニッカが発売されると、当時500円の価格と妥協しないうまさが人気を呼び、ニッカの売り上げに多大なる貢献をします。この人気にあせったサントリーが、対抗商品として復活させたのがサントリーレッドでした。

このハイニッカは、竹鶴が大切にしたブランドといえるエピソードがいくつかあります。
仙台に新たな蒸留所を決めるきっかけとなったのが、新川川の水で割ったハイニッカの味によるものでしたし、晩年に晩酌用として飲み続けたのがハイニッカでした。
低価格で多くの人が飲むであろう銘柄にこそ、なおさら妥協を許さなかったのでしょう。

1989年に酒税法が改正された後、ハイニッカにはスピリッツを使わず、カフェグレーンウイスキーを多く含んだブレンドへと変わり、現在に至ります。

さて、当方がこのハイニッカ720mlを入手するまでの顛末は別のページに書きましたが、2014年3月現在では、酒屋さんでもおいている場所は少なく、札幌の中心部に至っては全く見当たらず、1920mlの大瓶と4Lのペットボトルしかありませんでした。
価格の点でブラックニッカ クリアに負け、味でも遜色ないレベルにあることから、絶滅危惧種になりつつあります。
ただ、上記における竹鶴のエピソードがあって、これを飲まずにはいられないと、送料が高くついても通販で購入するに至りました。それでも取り寄せに数日かかっているので、本州でも入手が難しいのかと思われます。

いつものようにロックで飲んでみると、意外にもアルコールの刺激は控えめで、それでいながらもウッディな香りと味わいがしっかりとやってきます。
トゥワイスアップにしても、同じ価格帯のウイスキーのように味わいや香りが消えることはなく、ウイスキーとしてのボディ、ウッディな香りはしっかり残っています。

ほとんどがカフェグレーン原酒でありながらも、ウイスキーとしての体をしっかり成していて、同価格帯にあるサントリーレッドやトリスと比べても十分に格上を見せつけられる味を持っています。
むしろある程度の香りや味が残るカフェグレーンウイスキーを使っているからこそのメリットと言えるでしょう。

そのあとでスーパーニッカを飲んでみると、モルト原酒ならではの麦の香りや味わい、シェリー樽原酒と思われる華やかな香りがやってきますが、それ以外はハイニッカと大差がないことに驚きました。
スーパーニッカは現行のボトルデザインになる際に万人受けするブレンドに改められましたが、そのコンセプトはハイニッカ、そしてブラックニッカ クリアから引き継がれたもののように思えます。
また、カフェグレーンウイスキーの香りや味によって、低価格帯であっても貧弱な味にはならない、ニッカらしさが作れるように思えます。

価格は720mlで900円ほどで、ブラックニッカ クリアに価格で負けてしまいます。
しかし、価格の割にしっかりした味が、何かを混ぜているような疑いを持ってしまうクリアに対し、 ハイニッカは甘さ控えめで香りや味も控えめで、それでもウイスキーとしての最低限のレベルを確保していて、ニッカらしい侮れないウイスキーと言えます。
とはいうものの、ブラックニッカクリアのコスパを考えると、やはり店頭ではそちらが人気になるのは仕方ないですが、カフェグレーンウイスキーの良さをしっかり生かしたハイニッカを販売終了にしてほしくないですね。

<個人的評価> 
・香り C:嗅いでみるとアルコールが強く感じられるが、実際に飲むと抑え目。樽からのウッディな香りが支配する。 
・味わい C:華やかさはないものの、甘味、渋みは最低限あり、ウイスキーだと自覚できるレベル。
・個人的評価 B:晩酌用と銘打ちながらも、しっかりウイスキーらしさを残した絶妙なブレンド。1000円以下のウイスキーの中でもトップレベルのうまさ。



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ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴正孝の妻リタをモデルとして秋に放送される予定の「マッサン」の主役が決まりました。

主人公であるエリー役に起用されたのはアメリカ人のシャーロット・ケイト・フォックス(28) で、アメリカでも無名の女優です。
日本の滞在経験はなく、日本語も話せないとのこと。今後2ヶ月間は日本語の勉強をするそうです。
同じく来日の時にはほとんど日本語を話せなかったリタ夫人と同じ状況で、ドラマの中でどんどんと日本語を覚えていくことになりますが、かなりリスクを背負った起用になりますね。

一方で夫である竹鶴正孝(ドラマでは亀山政春)を演じるのは、特撮作品にも出演経験のある玉山鉄二で、若き日の写真ではなかなかのイケメンだったマッサンのイメージには十分合うでしょう。

他のキャストも気になるところですが、全体のイメージからすれば 竹鶴夫妻のイメージを壊さないキャスティングで悪くないと思います。
秋の放送を楽しみにしています。 

サントリーのウイスキーの歴史のなかでもっとも古いのがサントリーホワイトで、その次がレッドになります。

suntoryRed最初のウイスキーとして出された「白札」は、当時壽屋に所属していた竹鶴正孝が、本格的なウイスキーの味にしようとスモーキーなものにしたものの、当時の日本人の舌には合わず苦戦します。
それを挽回しようとマイルドにしたのが「赤札」でした。しかしこれも受けることはなく、創業者である鳥井信治郎と竹鶴との対立を生むことになりました。

戦後に入り、角瓶、トリス、オールド、ローヤルとウイスキーが好調の波に乗る中で、赤札は再版されることはありませんでした。
しかし、竹鶴が興したニッカウヰスキーが、低価格ながらもうまさのあるハイニッカを投入したことで、当時2代目社長に就任した佐治敬三は、低価格ウイスキーとしてサントリーレッドを投入しました。
当時は640mlで500円で、ダブルサイズが900円。ホワイトよりも安い値段だったことで売れるようになりました。

その後、1970年代から80年代にかけて、大原麗子が和服を着た女房役で出演したCMで知名度がさらに上がり、まだまだ手に入りにくかったウイスキーの消費をけん引していきました。
しかし、酒税の改定によって高根の花だったウイスキーの価格が急落し、角瓶、オールドやリザーブも手に入りやすくなったことで、レッドの人気は凋落していきました。

まずはストレートで飲んでみると...、アルコールの刺激しかありません。
そのあとで申し訳程度にウッディな香りが来ますが、本当に薄っぺらいです。

トゥワイスアップにしても、アルコールの刺激が薄らいだだけで、香りが咲いたような広がりがやってきません。
しいて言えば、トリスよりもわずかな香りが長続きするくらいでしょうか。

もともと晩酌用ウイスキーとして出てきたわけで、水割りにして料理の邪魔をしない程度で飲むためのブレンドにしているといえますが、単体では物足りません。 

価格は640mlで800円ほど。700ml 換算すれば875円。コスパでいえばかなり低いです。
これだったら、長期熟成させた甲類焼酎のほうがおいしいです。

<個人的評価> 
・香り E:かすかにウッディな香りがする程度。
・味 E:アルコールの刺激が強い。水割りにすると薄まるが、ウイスキーならではの味もほとんどしなくなる。
・個人的評価 E:いまどき買うウイスキーではない。昔の価格である500円でもどうだろう...。 

ニッカウヰスキーは、今年の秋にNHKで放送される予定の連続テレビ小説「マッサン」を記念して、東京、仙台、札幌で期間限定の「竹鶴 MUSEUM BAR」を開店させることを発表しました。

4月に東京で限定開店するほか、仙台、そして秋には札幌にも開店する予定です。

目的は、ドラマ放送とともに、創業者の名を冠したウイスキー「竹鶴 」のブランドイメージアップで、店内には竹鶴夫妻が実際に使っていた生活用品も展示されるそうです。

一方で、すすきのにあるニッカの看板の下に、2月まで北海道新聞が街頭放送モニターを設置していましたが、老朽化によって撤去され、3月からは「竹鶴」の限定看板を掲示する予定になっています。 

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