RERAのウイスキーブログ

40過ぎのおっさんが、ジャパニーズ、スコッチを中心にウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

2014年04月

ザ・フェイマス・グラウスは、スコットランドでも高い人気を誇るブレンデッドウイスキーです。
グラウスとは英語で雷鳥のことで、スコットランドの国鳥に指定されています。スコットランドではハンティングのターゲットとしても知られています。

tfg1897年に、グラウスとして売られたウイスキーは、スコットランドで評判を呼び、人々から「有名な雷鳥のウイスキー」と呼ばれるようになり、そこから「ザ・フェイマス・グラウス」と名前を変えるに至っています。

キーモルトは、スペイサイドのザ・マッカランと、オークニー諸島で製造するハイランドパークの2つです。

ロックで飲んでみると、まずシェリー樽原酒ならではの芳醇なラムレーズンのような香りと味わいがやってきます。
その奥からはナッツのようなウッディな香りと甘み、さらには青リンゴやナシのようなさわやかな酸味がついて行きます。 

甘みは少ないものの、華やかさとさわやかさが強く、ボディは比較的軽めで、あまり人を選ばない香りと味わいになっています。 

価格は700ml アルコール度数40度で1500円ほど。スコッチのブレンデッドとしては少々お高いですが、気軽に飲むには十分かと思います。 

<個人的評価> 
・香り B:シェリー樽原酒(マッカラン)の華やかさと、果実のさわやかさ、そしてウッディな香りがアンサンブルを演奏しているような融合を見せる。 

・味わい B:控えめな甘さだが、ピートによる重厚感やアルコールの刺激は少なめ。取っつきやすい控えめな甘さと酸味。

・総合評価 A:いやな癖が少ない万人受けするウイスキー。 価格の点でも比較的お手軽。

スコッチウイスキーが登場するのは15世紀末のことで、アイルランドから製造技術が伝わったとされています。
18世紀に入ると、スコットランドはイングランドに併合されますが、対外政策のための予算調達のため、ウイスキーに重税が課せられるようになりました。
それを避けようと、スコットランドでは密造ウイスキーが作られるようになりました。このときに、野山に多く存在したピートを大麦麦芽の乾燥に使ったり、ばれないように樽に詰めて貯蔵する方法が採られるようになり、これが現在のウイスキーの香りと味を作り上げたと言われています。
それ以前のウイスキーは蒸留した手の物を飲むのが一般的で、ウォッカに近い物でした。

その後19世紀に、当時のイギリス王、ジョージ4世がスコットランドを訪れ、密かに手に入れた密造ウイスキーの味に感銘を受け、ウイスキーの税率を下げ、1824年から政府公認の蒸留所を選定して奨励するようになりました。
その第1号こそが、スペイサイドにあるグレンリヴェット蒸留所でした。

grenlivetその後、権威を与えられたその名を冠したウイスキーが何十種類も売られましたが、品質やブランドイメージが低下するのを恐れて裁判を起こし、最終的にグレンリヴェット蒸留所のウイスキーにのみ「The Glenlivet」の名が許されるようになりました。

現在はシングルモルトとして、12年、15年フレンチオークリザーブ、18年、21年、25年がラインナップされています。今回は12年を飲んでみます。

いつものようにロックで飲んでみると、 飲み口は12年物らしくアルコールの刺激は穏やか。
その後から、リンゴのようなさわやかな酸味と甘みがやってきます。ピート香はほとんどなく、ウッディな香りが最後にやってきます。
徐々に加水されていくと、今度はナッツや蜂蜜、カラメルのような甘い香りが鼻を通っていきます。 

12年物らしく角の取れた丸みを帯びたウイスキーですが、味わいは意外にもあっさりした印象です。薄いというわけではないものの、それほど強いボディを感じないウイスキーになっています。
その代わり、加水されていくことで華やかな香りが加味されるようになり、とても軽さを感じられる物になっていきます。
ハイボールにしても、少々濃いめにすることでさわやかさを味わえる物になるでしょう。 

価格は700mlで3000円台前半。通販によっては2000円台でも手に入るでしょう。
同じく低価格なスペイサイドモルトであるグレンフィディック同様に、初めてシングルモルト、あるいはウイスキーを味わうにはいいかもしれません。

<個人的評価> 
・香り A:リンゴのようなさわやかな香りから蜂蜜やナッツのような甘い香りが後からやってくる。ピート香はほとんどない。
・味わい B:あっさりした印象。酸味と甘みが半々で、軽い印象。
・総合評価 B: ストレート、ロック、水割り、ハイボールどれでもさわやかな印象を楽しめる。初心者にも好まれる味と香り。

ブレンデッドウイスキーでは、大麦麦芽を使って単式蒸留器で蒸留したモルトウイスキーと、トウモロコシやライ麦などを使って複式蒸留器で蒸留したグレーンウイスキーをブレンドして作られます。

グレーンウイスキーは、安定したブレンドを保つ上でも脇役として個性を出さないものが求められるのが一般的です。
しかしニッカでは、あえて個性が少し顔を出すような蒸留機を使っています。

ニッカが使う複式蒸留機は、カフェ式蒸留機と言われます。イーニアス・カフェが1830年に発明したもので、現在使われる複式蒸留機に比べて、元の醸造酒が持つ香りや味をある程度残す特徴があります。
ある程度純粋なアルコールを造ることが目的の複式蒸留機から見れば不良品のように思われますが、このカフェ式によって、ニッカのウイスキーはある程度の香りと味を持たせることができたのです。

coffeyGrainそんな脇役であるカフェグレーンウイスキーをメインにブレンドされたのが、ニッカ カフェグレーンウイスキーです。
2012年にヨーロッパで発売されると、2013年には「ワールド・ウイスキー・デザイン・アワード2013」でベストグレーンウイスキーを受賞、さらに同年にはインターナショナル・スピリッツ・チャレンジ2013でも金賞を獲得しました。
これらの栄冠を持って、この年に日本でも発売されました。

あえてストレートで味わってみると、アルコール度数45度にもかかわらず、アルコールの刺激はほとんどなく、華やかな香り(蜂蜜、リンゴ、エステル系)が広がります。奥からはナッツやウッディな香りも漂います。
味はリンゴや蜂蜜の甘い味やチョコレートのような渋みのある味が交互にやってきます。

グレーン主体と言ってもバーボンのような独特の香りはなく、かといってアルコールの塊のような味気なさもなく、単体でも十分楽しめる味と香りに仕上がっています。

ニッカのラインナップでは、カフェグレーンウイスキーの多いハイニッカやブラックニッカクリアがありますが、それでも単なるアルコールでは終わらない、ウイスキーとして十分な飲み応えを持っていることを考えると、このカフェグレーンがおいしいのも納得がいきます。
熟成年数こそ書かれていませんが、おそらくはハイニッカに使われるものよりも熟成させているでしょう。

価格は700mlで4500円前後。どうしてもモルトウイスキーよりも格下だと思われるグレーンウイスキーとしては、とても割高に感じるでしょう。 
しかし、ニッカのブレンデッドを支える名脇役がどういうものかを知る上では無視するわけにはいかないでしょう。

<個人的評価> 
・香り B:とても華やか。ピート香は感じられない。
・味わい A:アルコールの刺激が少なく、ニッカとしてはとても甘みがある味。
・総合評価 B:割高だが、ニッカファンであればカフェグレーンの神髄を堪能してもらいたい。 
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スコッチのシングルモルトの中でも特に高い評価を得るのが、ザ・マッカランです。
ロンドンにある食料品に力を入れる大手百貨店、ハロッズがまとめたウイスキー読本において、「シングルモルトのロールスロイス」と謳われています。

マッカランはスペイ川沿岸(スペイサイド)にある蒸留所で、スコットランドで2番目に販売許可を得ました。それまではウイスキーは規制され、密造酒として飲まれていました。

macallan12マッカランの最大の特徴は、厳選された素材へのこだわりです。
モルトの元となる大麦は、指定された農家の畑で作られたもので、特にゴールデンプロミスという栽培が難しい品種を多く使っています。
樽はシェリー樽ですが、自社で管理する森林で育ったアメリカンオークとヨーロピアンオークを自前で乾燥させて樽を作り、わざわざスペインのヘレス地方に輸出、そこで独自のレシピで3年間漬け込まれたシェリー酒(オロロソ)を作らせ、使われた樽のみを熟成に使うほどの徹底ぶりです。
蒸留においても、他の蒸留所よりも小さい釜を使用し、それをいくつかの形状の釜を多く設置することで、様々な特徴の原酒を生み出しています。

ボトルのウイスキーの色は、一般的な黄金色よりも赤褐色を帯びた色で、見た目にも濃い雰囲気を醸し出しています。
いつものようにロックでやってみると、 シェリー由来の香りがすぐに立ち上がってきます。
レーズンのような香りと味、その奥をかいくぐると、ウッディな香りとカラメルのような甘さもやってきます。
ピーティな香りはそれほどせず、アルコールの刺激も控えめで、ウイスキーよりもブランデーを飲んだような不思議な感覚があります。 

意外にもウイスキーらしさは薄く、むしろワインやブランデーを好んで飲む人に勧められるほど、とてもブドウを強く感じられる不思議なウイスキーです。シェリー樽原酒を使うウイスキーはいくつもあるものの、ピーティ感もウッディ感も少ないものはザ・マッカラン以外にはありませんでした。

1:3の割合でハイボールにしても独特な香りは変わらず、ラムレーズンのような華やかな香りに包まれます。
へたに安い(ハイボールにしないと飲めたものじゃない)ウイスキーで作るハイボールよりもとてもおいしいですね。

シングルモルトのロールスロイスと呼ばれる所以は、最もウイスキーらしいウイスキーと言うよりも、際だった華やかな香りと味によるものではないかと個人的に感じます。 

価格は700mlで4000円台前半。12年もののシングルモルトとしては高めの値段ですが、味わってみれば納得のいく価格です。

ちなみにザ・マッカランでは、シェリーオークとして18,25,30年もの、さらにカストストレングスをラインナップしており、ほかにバーボン樽原酒をヴァッティングしたファインオークシリーズとして10,12,17,25,30年をそろえています。

<個人的評価>
・香り AA:強烈なほどのシェリーの香り。ウイスキーというよりもブランデー、ラムレーズンに近い香り。だが、それがいい。その勘違いするほどの香りがザ・マッカランをオンリーワンにする象徴でもある。
・味わい A:レーズン。奥からカラメルの甘味。
・総合評価 AA:ウイスキーらしいとは言えないものの、甘くて強烈な個性は多くの人を魅了する。


taketsuruウイスキーマガジンが主催する、ワールド・ウイスキー・アウォード2014で、竹鶴ピュアモルト17年がワールド・ベスト・ブレンデッドモルトウイスキーの座に輝きました。
この賞は2012年以来2回目の受賞で、竹鶴21年を含めると通算6回目の受賞となります。

ということで、受賞記念に購入、飲んでみることにしました。

ロックでやってみると、まず深いピートの香りと華やかなシェリー系の香りが一緒にやってきます。
私がTHE NIKKA BARで飲んだシングルモルト余市15年の重厚さと華やかさが兼ね備わったモルトが竹鶴17年でもやってきます。 
甘さは控えめで、余市モルト由来の磯の香りからか、塩気も感じられます。

重厚なボディと濃厚な華やかさが合わさった、とてもパワーのあるウイスキーです。香りも飲み応えも抜群で、ウイスキーを飲んだという満足感に浸れます。

価格は700mlで4000円台前半。シングルモルト余市、宮城峡の10年とほぼ同じです。
熟成年数を考えれば、この竹鶴17年も破格の値段です。 

残念ながら、破格のコストパフォーマンスを誇った竹鶴12年が3月で販売終了し、今後はノンエイジに託すこととなりました。
ノンエイジになったと言っても、シングルモルト余市や宮城峡が10年で4000円と考えると、2000円台でも十分なパフォーマンスであることは間違いないでしょう。
一方で17年もので4000円台という竹鶴17年は、スコッチと比べても十分価格で勝負できるレベルで、ハイレベルなウイスキーであることは間違いないでしょう。

<個人的評価>
・香り AA:しっかりしたヨードを含んだピート香とシェリー樽由来の華やかで濃厚な香りが両方楽しめる贅沢な香り。
・味わい A:甘さ控えめで、 塩っ気を感じる。甘いウイスキーが好きな人には敬遠されるかも。
・総合評価 AA:4000円台にしてはあまりにも贅沢なウイスキー。本格的なウイスキーを堪能したい人には是非とも飲んで欲しい。


筆者は、本業がシステムエンジニア兼Webデザイナー兼カメラマンというものです。

特に最近ではとある企業のパソコンメンテナンスと電話サポートをしたり、某情報サイトのシステムテストを手がけていたりします。

コンピューターとの出会いは幼稚園で、まだまだファミコンが出る前の黎明期のテレビゲーム機で遊んだことがきっかけです。
ファミコンの後、今から見ればおもちゃ同然の8ビットCPUを搭載したパソコンでプログラミングの勉強をして、IT系の専門学校を卒業して今に至ります。

Windowsとの出会いも、1993年頃に登場したWindows 3.1の時代から使っています。

一方で、4月9日でWindows XPのサポートが終わりますが、その警告も兼ねて、XPの発売からサポート終了に至るまでの歴史をまとめた動画を作りました。
半年前にできた物ですが、皮肉にもサヨナラ電車を見送る鉄道ファンのように、サポート終了間際になって注目されるようになりました。

それ以外にも、Windowsの起動音と終了音をまとめた動画も作りましたが、こちらはアップロードからすぐに火がつきました。
 
おかげさまで両作品とも、ネットで紹介されました。

今は低価格ウイスキーの動画を制作中ですが、本業が忙しくて手がつけられません。
何とか早く完成にこぎ着けたいです。 

シーバスリーガルと言えば12年がとても有名ですが、現在のマスターブレンダーであるコリン・スコットは、さらなるシーバスリーガルを想像する目的で、18年、25年という新しいラインナップを生み出しました。

chivasRegalSpecialそんな中で彼が新たに作ったのが、日本限定販売の「ミズナラ・スペシャル・エディション」です。
年数は明記されていませんが、シーバスリーガルに使われる原酒は12年以上熟成されたものを選び、それをミズナラの樽にマリッジ、さらに熟成させて仕上げています。

スコット氏がシーバス社に入社した頃、当時の親会社であったシーグラム社とキリンビールが合弁でキリンシーグラムを設立した時期で、シーバスリーガルもキリンシーグラムから販売されていました。
そのときからシーバス社の重要なターゲットであったことと、スコット氏も日本に対する思い入れ、リスペクトがあったこともあり、日本限定で日本原産のミズナラを使った樽を味付けとして使おうと思ったようです。
これについては、ウイスキーマガジンの記事が詳しいです。

いつものようにロックで飲んでみると、飲み始めから甘い香りと味わいがやってきます。
感覚は蜂蜜やキャラメル、ナシや青リンゴ、というところでしょうか。アルコールの刺激はほどよく抑えられていて、 ビターな味が多いスコッチらしからぬかなり甘い仕上がりになっています。

もともとの12年も甘いストラスアイラのシングルモルトをキーにしているので甘い部類に入りますが、さらにミズナラの樽にマリッジすることで、ジャパニーズっぽい味わいが加わった印象があります。
もともと甘いウイスキーが主流だった日本限定に作っただけに、日本人好みの味に仕上がっている気がします。

サントリーがミズナラの樽を使ってわかったことは、20年以上熟成しないと香りがウイスキーにしっかり入らないことでしたので、シーバス社がサントリーやニッカから20年以上経過したミズナラの中古の樽を買い付けてリチャーまたは作り直した樽を使っているのではないかと推測されます。 
サントリーではミズナラの新樽ではうまくないウイスキーしかできないと判断しているだけに、新樽を使っている可能性は低い気がします。

アルコール度数は40度で、価格は700mlで3000円台前半。通常の12年の1.5倍ほどの値段ですが、甘いウイスキーが大好きな人にはうってつけです。 

<個人的評価> 
・香り B:ピートの香りは抑えられ、甘くて華やかな香りが主にやってくる。
・味わい A:甘い。ナシや青リンゴのさわやかさと蜂蜜やキャラメルの甘さが強く出た印象。
・総合評価 A:通常の12年以上に甘く仕上げられたウイスキー。日本人向けに仕上げられた印象。 

gandg01もう二度と手に入らないと北海道限定の白ラベルのG&Gをてにしましたが、しばらくして狸小路のドン・キホーテに黒ラベルのG&Gがはいっていました。もう二度と飲めないと思っていたので、うれしくて改めて購入してしまいました。 

噂によると、発売した1968年以来ブレンドを変えていないといわれていて、もし本当であれば、まだ宮城峡蒸留所が竣工していない、ましてや宮城峡のモルトはできていないので、そうなれば余市モルトとカフェグレーンのブレンドという、今のニッカのラインナップにもない組み合わせということになります。

確かに、飲み口はアルコールによるスパイシーな中にクリーミーなものを感じられるものの、宮城峡モルト独特の華やかな香りはほとんどなく、後味はほのかに磯の香りを感じます。
力強さでいえばシングルモルト余市のノンエイジに近い感覚ですが、こちらがシングルモルト独特のエッジの効いた味わいなのに対し、G&Gはカフェグレーンで角をとっているような印象です。
 
もし噂が本当であれば、宮城峡モルトが登場する以前、1960年代のニッカの味わいを楽しめる貴重な銘柄ではないでしょうか。

<個人的評価> 
・香り C:ほどよいスモーキーなピート香の中にバニラのような甘い香りが漂う。後には磯の香りがほんのりする。
・味わい B:アルコールによるスパイシーな味の後にクリーミーな味わい。ガツンとくる重いボディ。
・総合評価 B:本格的なウイスキーとして十分楽しめる。初心者向きではないが、スコッチ派でも不満がこない重厚なウイスキー。

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