RERAのウイスキーブログ

40過ぎのおっさんが、ジャパニーズ、スコッチを中心にウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

2014年09月

ブログネタ
あなたがスコットランドについて思い浮かべるものは? に参加中!
ウイスキーのブログを書くほどの趣味になっている私にとって、スコットランドの独立には興味がありました。
個人的には保守派の政治思想を持っていますが、スコットランドには独立してもらいたかった思いがあります。 

イギリスという国を知らない人にはピンとこないかもしれませんが、実は4つの国が併合されてできていて、正確には「グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国」 という国名になります。
サッカーにおいても、イギリスとしては出場せず、各国で代表を出すほどです。

スコットランドが成立したのは10世紀のことで、ゲール、ケルト系のピクト人やゲール人をルーツとしたスコット人の住む国でした。 
一方でイングランドは、デンマーク周辺にいたアングロサクソン人の国となり、後に北欧系のノルマン人、その後はフランス系の王朝が支配するようになりました。つまり、人種レベルでも双方の国は異なっているのです。
そのため、両国では長らく争いが続いていました。 

1603年にスコットランド王だったジェームズ6世がイングランド王を兼任するようになり(イングランド王ジェームズ1世)、100年後にはイングランドに併合されて連合王国となりました。
しかし、スコットランドの人々にとっては望んでいない併合であり、イングランド主体の政治体制が続いたことで、イングランドへの不満は残り、独立への思いへと進んでいきました。
1999年には自治政府が誕生しましたが、人々は満足しませんでした。
2014年に独立を問う住民投票を行いましたが、賛成は45%ほどで、惜しくも独立には至りませんでした。しかし半数近くの人々が不満を持っていることを世界中に公表することとなりました。

経済や軍事的な理由で独立することによる大きなハンデを抱える課題もありますが、ウイスキー、ゴルフ、豊かな自然などの観光スポットなどの売りがあるスコットランドが独立国になることによって、それらの価値も高まるのではないかと思います。

日本でも一部の人間が分断、独立を望む動きがありますが、イングランドとスコットランドの歴史と比べてみると、浅はかで感情論でも通らないように思えます。 

スコッチウイスキーの産地の一つであるスペイサイドとは、スペイ川のほとりにあるという意味がありますが、まさにその中流の沿岸に存在するのがクラガンモアです。

crag1869年に、マッカラン、グレンリベットなどの蒸留所に勤めていたジョン・スミスによって設立されました。
スペイ川のほとりであるとともに、出荷時の流通をスムーズにする目的もあって鉄道の沿線になる場所を選びました。設立後には支線が蒸留所にも敷設されました。

蒸留所の特徴になっているのが、ジョン・スミスが設計した、上面の平たいポットスチルです。
これによって蒸気の下にある不純物が落ち、上部だけが蒸留されるようになっています。
それがグラガンモアの味を決める一つとなっています。 

そしてこのグラガンモアは、日本で最初に紹介されたウイスキー、オールドパーのキーモルトになっています。
ということで、今回はオールドパー12年と飲み比べてみます。

ボトルからの香りをかぐと、 グラガンモアは紅茶のような香りがやってきます。
一方でオールドパーはカラメルのような甘い香りが先に来ます。

ストレートで飲んでみると、クラガンモアは多少のアルコールの刺激が来るものの、ナシや青リンゴのさわやかな香りが前に来ますが、あとからはナッツのような香りが来ます。
味わいもスペイサイドらしい酸味主体の味になっています。
グレンフィディックに比べると、幾分穏やかで柔らかい雰囲気があります。

一方でオールドパーは、シェリー樽原酒ならではの華やかな香りが主体で、レーズン、 カラメルが目立ちます。
味わいも甘さが強く、クラガンモアのようなさわやかさはそれほどありません。

1;1で加水してみると、クラガンモアはボトルからした紅茶のような香りが前にやってきます。また、ナッツ、ウッディな香りも比較的前に出てきます。
味わいも酸味は幾分抑えられ、熟成された樽の味わいが主体的になっていきます。

一方のオールドパーは、多少のゴムの様な香りが先に来て、その後レーズン、ココア、カラメルの香りが次々とやってきます。
味わいはストレートと差はなく、甘さとフルーティさが前に来ます。

オールドパーがクラガンモアをキーモルトにしているといっても、それが主体的になるというブレンドではなく、より多くの原酒をブレンドして、飲みやすく万人受けするものにしていることを理解しました。

しかし、クラガンモアが劣っているというわけではなく、グレンフィディックやマッカラン、グレンリベットなどとも違う、紅茶のような香りがする独特の個性を持ったモルトになっています。
取り立てて強い癖があるわけではなく、多くの人が味や香りのバリエーションを楽しめる範疇に抑えられています。 

価格は700mL、40度で3500円ほど。12年物のシングルモルトとしては比較的安いほうでしょう。

<個人的評価> 
・香り A: 他にはない紅茶のような香りが漂う。癖のあるスモーキーさはほとんどない。
・味わい B: 酸味主体。ただし加水すると抑えられて飲みやすくなる。 
・総評 A: 程よく癖がつけられているがとても飲みやすい。ハイボール、水割りにも向いている。 

ニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝と妻のリタをモデルにしたドラマ「マッサン」が、いよいよ9月29日より放送開始します。
あらすじは公式サイトにお任せするとして、地元の余市では食のイベントの一部として前日祭を開催する予定です。お近くの方は参加されるといいでしょう。 

なお、放送予定は下記の通りです。
  • NHK総合テレビ :9月29日~2015年3月28日 毎週月~土 8:00~8:15、12:45~13:00
  • NHK BSプレミアム:9月29日~2015年3月28日 毎週月~土 7:30~7:45、23:00~23:15。毎週土曜日 9:30~11:00(1週間分の総集編)
  • NHKオンデマンド:上記本放送終了後に公開
主題歌は北海道出身の中島みゆきさんによる「麦の唄」です。こちらは10月下旬にリリース予定です。
麦の唄
中島みゆき
ヤマハミュージックコミュニケーションズ
2014-10-29


どうみてもステマです。本当にありがとうございました(笑)。

余談ですが、ブログを少々カスタマイズしました。
  1. 記事検索機能を追加しました。
  2. 国産ウイスキーの記事に「ジャパニーズ」のカテゴリーを追加しました。 
  3. 各記事の詳細の下にカテゴリーに関連する記事の一覧が表示されました。

※当記事は、2014年時点の内容です。2016年版ができましたので、こちらをご覧ください。


以前は1000円以下の国産ウイスキーを比べましたが、今回は1000円台前半、1000~1500円の範囲となります。

2000円までとなると、特にニッカが最もラインナップが豊富なことと、グレードの違いに幅があるため、1500円を区切りにしました。
1500円までは比較的スタンダード、その上になるとモルトウイスキーなどが出てくる本格派になってきます。

ラインナップがメーカーごとに多いため、メーカー単位で比べていきます。
なお、ラインナップに漏れがありますが、個人的に試したものを並べていますのでご了承ください(後々試したときには追記する場合があります)。

<サントリー> 
サントリーホワイト
(700ml、40度、1100円)
white2サントリーの第1号ウイスキーで、酒税法改正前は1級ウイスキーとして売られていました。
今でこそ角瓶やトリス、オールドがメインで、酒屋さんでもなかなかお目にかかれない銘柄になりましたが、昭和の時代においてはアメリカのミュージシャンを起用しておしゃれなイメージで売っていました。

実際に飲んでみると、確かにアルコールの刺激が強めで安さらしい味わいですが、角瓶よりもシェリー樽原酒ならではの華やかな香りが強めで、ロックでも十分飲めるようにブレンドされています。
ある意味オールドの弟分と言ってもいいでしょう。

<個人的評価>(A~E)
香り:C サントリーらしく、ピート香は控えめ。シェリー樽由来の華やかな香りが全面にくる。
味わい:B オールドに比べるとアルコールの刺激が強く、少々安っぽさを感じる。 
総評:B 角瓶を選ぶなら、こちらをおすすめ。



角瓶
(700ml、40度、1100円)
kakubin01サントリーが白札、赤札での失敗を教訓に、日本人向けに合う味を追求したウイスキーで、今はハイボールで飲むことをで大々的に宣伝している看板銘柄の一つです。

実際に飲んでみると、スモーキーな香りは抑えられているものの、わずかにシェリー樽原酒のようなレーズン、青りんごのような香りが感じられるくらいで、ウイスキーらしい香りに乏しく、ただアルコールの刺激だけが感じられる程度です。
それでもトリスやレッドに比べればマシかな、というくらいです。

個人的には、兄弟分である白角や黒角よりも印象が薄く、味わうためのウイスキーではないなぁ、という印象です。
サントリーがハイボールにすることを勧めていますが、実際にそうで、ロックで飲むウイスキーではない印象です。
コスパで言うと、今回のラインナップで言えば最低です。

<個人的評価>(A~E)
香り D:特段にかぐわしさを感じられない。
味わい D:アルコールの辛みが主体で、それ以外のウイスキーらしさが薄い。
総評 D: これで満足する人は、他社のウイスキーを飲むことをお勧めします。ウイスキー好きとは言えません。 


白角
(700ml、40度、1100円)
shirokaku1980年代後半に発売された兄弟分で、角瓶に比べて淡麗辛口、和食と一緒に飲んでも邪魔をしないことを売りにしています。

ロックで飲んでみると、ピート香はサントリーの中でもさらに薄いものの、アルコール由来の刺激も抑えめで、青リンゴのようなフレッシュなフルーティ感がある香りがやってきます。このあたりは白州モルト使っていることが窺えます。
味はビターな感じが強く、甘い印象は少ないです。 

黄角でも淡麗な印象があった私は、白角はもっと薄くてつまらないものになると思いましたが、意外にもスペシャルリザーブに近い白州モルト系の香りと味を持った印象を持ちました。 
淡麗辛口の名は伊達ではなく、甘みは抑えられて さわやかな印象に仕上げられています。
水割りやハイボールにして食中酒にするのもいいですが、ストレートやロックでやるのにも対応できる味になっています。

<個人的評価>
・香り B:さわやかな青リンゴのようなフレッシュなフルーティ感。華やかさは少ない。
・味わい C:ピート香、アルコールの刺激は少ないが、ビターな味わいが強い。
・総評 B:和食に合うウイスキーとしてふさわしいが、単体で飲むにも適している。

黒角(<黒43°>
(700ml、43度、1100円)
kurokakuアルコール度数が43度で角瓶よりも高めになっています。
原酒もパンチョン樽に貯蔵した物を主体にしているなど、角瓶とは味を変えています。

実際に飲んでみると、まず高めのアルコールによる刺激と比較的どっしりとした味わいが広がります。
香りはチョコレートに似たものとモルト由来のものが混ざった形になっています。時折オールドのような香りにもなってきます。

レギュラーに比べるとウイスキーらしいボディがあり、飲み応えがあります。
私はロックで飲むことが多いですが、この黒角ならロックでもいけます。
レギュラーではアルコールの刺激だけが強調された形になり、ウイスキーと言うよりも甲類焼酎を飲んでいる気になります。 

<個人的評価>(A~E)
香り:C レギュラーに比べて香りが強め。
味わい:B しっかりしたボディとウイスキーらしい味があり、レギュラーよりもストレート、ロックに向いている。
総評:B 家飲み用に気楽にやれる味と価格。レギュラーよりもガツンと来るものがほしい人向け。 

※サントリーオールドは、お店によっては1000円台前半で買えますが、都合により別記事で紹介します。

<ニッカ> 
モルトクラブ
(700mL 40度 1300円)

mcモルトクラブはモルト原酒とカフェモルトをブレンドしたウイスキーです。
カフェモルトとは、ニッカが所有するカフェ式蒸留器を使ってモルトのもろみを蒸留して作ったウイスキーで、分類としてはグレーンウイスキーになります。
しかし、一般で使われる複式蒸留器に比べてカフェ式では純度の低いエタノールしか得られない代わりに、原料の香りなどを残すメリットを持っています。

ロックで飲んでみると、アルコールの刺激が強いものの、その後はナシや青リンゴのさわやかな香りが主体になっています。
味わいも酸味が強めですが後からカラメルのような甘みとナッツのような香ばしさが来ます。

加水されていくごとにピートから来るスモーキーな香りが漂い始めます。奥からはバニラの香りもしてきます。
さらには濃いめの水割りやハイボールにしてもスイスイ飲めるスムーズさが出てくるので、いわゆるウイスキーらしさは薄いものの、角瓶以上に汎用性の高い香りと味を持ったウイスキーに感じました。

同等の価格にあるブラックニッカ リッチブレンドが王道の味だとすれば、モルトクラブはニッカの技術を堪能できる銘柄といえるかもしれません。

<個人的評価> 
・香り B:ウイスキーらしさは少ないものの、さわやかなフルーツのような香りを堪能できる。
・味わい C:ストレートやロックでは酸味中心、加水されると甘みが増してくる。
・総評 B:カフェモルトの味を手軽に楽しむには十分。

オールモルト
(700mL 40度 1400円)

allMaltモルトクラブ同様に、モルト原酒とカフェモルトをブレンドしたウイスキーですが、こちらの方がモルト原酒が多めになっています。

1990年に発売して以降「女房を酔わせてどうするつもり?」という台詞(中野良子、田中美佐子、石田ゆり子)が一世を風靡しました。

実際に飲んでみると、アルコール由来の刺激がまず強くやってきます。
ストレートやロックの飲み始めはそれが強くて香りがみじんも感じられませんが、トゥワイスアップやある程度氷が解けた辺りから、ニッカご自慢の余市モルトのバニラ香とスモーキーフレーバー、宮城峡モルトの華やかな香りがやってきます。

ところが水割りにするとその香りが一気に薄れ、ブラックニッカよりも劣ったイメージになってしまいます。水割りやハイボールにするにしても、割る量は少なめにした方がいい感じです。

意外にもカフェモルトの分量が多いモルトクラブの方が汎用性の高さを感じました。

<個人的評価>(A~E)
香り C: ロックかトゥワイスアップでないと香りが開かない。ストレートだとアルコール臭だけ。
味わい C: 全体的に余市、宮城峡モルトの味があるので、ニッカとして及第点。
総評 D: モルトクラブに比べて中途半端な印象。濃いめで飲む方がおいしい。

ブラックニッカ リッチブレンド
(700mL 40度 1300円)

bnrbブラックニッカは4つのボトルがありますが、その中でも最も新しいのがリッチブレンドです。

実際に飲んでみると、シェリー樽原酒ならではのレーズンを思わせる華やかな香りが前面にやってきて、スモーキーさは抑えた物になっています。味わいも比較的甘さを出した物になっています。
価格に対して、華やかな香りを売りにしたブレンドといえます。

ウイスキー初心者の若者をターゲットにしていると思われますが、ニッカにしてはチャラい印象があって、骨太いアイデンティティがすきな年配の方には物足りないかもしれません。
同じようなことが、現在のスーパーニッカのブレンドにもいえるでしょう。

<個人的評価>(A~E)
香り B: シェリー樽原酒の華やかな香りを堪能できる。
味わい D: 全体的に甘い。ニッカらしさが感じにくい。
総評 B: 初心者がウイスキーの香りの良さを堪能するにはいい銘柄。ただし軽い。 


ブラックニッカスペシャル 
(700mL 42度 1400円)

bnsp1965年に発売された元祖ブラックニッカを発展させた銘柄で、黒いボトルとローリー卿の肖像画が大きく描かれているのが特徴的なボトルです。 

1級ウイスキーとして発売し、2級ウイスキーとして販売したハイニッカとともにニッカの人気を引っ張ってきました。

実際に味わってみると、最初は当たり障りのなくスモーキーな香りも抑え気味ですが、シェリー樽原酒から来るであろう香りはリッチブレンドよりも濃厚。
しかし後味にスパイシーな刺激が加わって、リッチブレンドよりも癖を持った味になっています。
味わいは甘みを持ちつつもアルコール由来の辛みもあり、とても飲みごたえのあるボディになっています。

リッチブレンドに比べるとウイスキーらしい癖が強いものの、飲みやすい部類に入るでしょう。初心者がウイスキーとはどんな味かを知りたいのであれば、このブラックニッカスペシャルの味は十分な基準点になるでしょう。 

<個人的評価>(A~E)
香り B: シェリー樽原酒からの華やかな香りと、程よい余市モルトならではのスモーキーな香りが絶妙に絡み合う。
味わい A:他のブラックニッカと比べてもボディが重厚で飲みごたえがあります。アルコール由来の辛みがあるものの、濃い甘みもあとからやってくる。
総評 A:1000円台前半としてはしっかりとした味わいがあり、リッチブレンドよりお勧め。ノンエイジのブレンデッドスコッチにも対抗できるほどの個性。

ブラックニッカ8年
(700mL 40度 1400円)

blackNikka8ブラックニッカの中で最も熟成された原酒を使っているのがこの8年です。

実際にロックで飲んでみると、リッチブレンドのようなシェリー樽由来の華やかな香りが引き立ちますが、その後にリッチブレンドにはなかった強いピート香とアルコールの刺激がやってきます。
味わいも、余市由来のバニラやナッツのような甘い味が支配的です。

スペシャルに比べると少々軽めの印象で、スーパーニッカに通じた味になっています。
スペシャルは癖が強い、かといってリッチブレンドでは物足りないという人向けという感じです。
ブラックニッカ兄弟で、かぶらないような味の違いがあります。

<個人的評価>(A~E)
香り:B シェリー樽由来の香りが引き立ち、それでいながらピート香もしっかり。ウイスキーらしい香り。
味わい:C バニラやナッツの甘い味。熟成されていることで、アルコール由来の辛みは抑えめ。
総評:B 個人的にはスペシャルに次に飲み応えがあるように思える。




<キリン> 
ロバートブラウン スペシャルブレンド 
(700mL 40度 1400円)
 
rbsキリンが発売するロバートブラウンには2種類があり、1970年代に発売されたオリジナルと、1998年に発売されたスペシャルブレンドがあります。
後者の方が上位にあるようなイメージですが、価格ではスペシャルブレンドの方が安くなっています。

ロックで飲んでみると、まずやってくるのはバーボンのようなエステリーな香り、しかしバーボンや同社の富士山麓、ボストンクラブに比べるとかなり控えめ。あとから青リンゴのようなさわやかな香りとナッツのような樽由来の香りがついてきます。

味はアルコールの刺激が強く、多少酸味があるかどうか、という程度。 メーカーでは甘いと標榜していますが、長期熟成のウイスキーを飲んだ舌からすると、甘さはそれほど感じられません。
ボディはかなり軽い印象で、サラッとしています。個人的にはガツンと来る力強いウイスキーが好きなので、物足りなく感じます。 

氷が溶けて加水されると、さっぱりした印象はますます強くなる感じで、水割りやハイボールでクイクイ飲むようなウイスキーに思えました。
ただし、1000円ほどで買える富士山麓と比べてもあまりさは感じにくく、コスパでは負けている印象です。

<個人的評価> 
・香り D:エステル香は控えめ。ただ、青リンゴやナッツの香りも少なく、心に響かない。
・味わい C:アルコールからの辛みと多少の酸味が主体。それ以外はさほどに感じられない。
・総評 D:割って飲んでナンボ。取り立てて特徴的な部分が薄く、はまる気がしない。 
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このブログで採り上げるボウモアも、ついに4本目です(どんだけ好きやねん!?)。
今回は15年 マリナーになります。

bowmore15M以前紹介した12年 エニグマとともに、元々免税店限定のウイスキーとして販売されていました。

使用しているのはシェリー樽とバーボン樽の原酒です。

ボトルから来る香りは、アイラモルトならではの磯の香りがするピート香です。
いつものようにロックで飲んでみると、最初にやってくるのは塩辛いほどに潮気のあるピート香。その奥からシェリー樽原酒ならではのレーズンを思わせる華やかな香りと多少のエステリーさ、そしてナシを思わせるさわやかな香りが続きます。

味わいは、最初にしょっぱさをしっかり感じ、 その後カカオのような苦みと芳しさを感じられます。レギュラーの12年の個性をさらに強く引き出したような味わいです。

ボトルはレギュラーよりも大きな1Lで、アルコール度数は43度です。価格は4600円ほどになります。
同じ15年物のダーケストが700mLで6000円ほどするのに比べると、マリナーは700mL換算で3200円ですから、15年物としてはとてもお値打ちなウイスキーになります。

アイラモルトらしい強烈な個性があるので万人にお勧めできませんが、アイラモルトが好きな人であれば十分気に入る一品でしょう。

<個人的評価> 
・香り B: 典型的なアイラモルトらしい香りを主体に、シェリー樽、バーボン樽の特徴的な香りが追ってくる。
・味わい C: 強烈な塩辛さとダークチョコの苦み。甘さはあまり感じられない。
・総評 B: アイラモルト好きなら勧められるが、初心者にはハードルが高すぎる。 

royal2サントリーローヤルは、サントリーのブレンデッドウイスキーで、創業60周年を記念して発売された製品です。

創業者である鳥井信治郎 が最後にてがけたウイスキーで、響やシングルモルトウイスキーが出るまではサントリーのフラグシップとして長らく存在していました。

団塊ジュニアの筆者にとっては、1980年代のCMが印象的で、ステータスの高いイメージが焼き付いています。

今回飲んだのは右のスリムボトルですが、オリジナルは漢字の「酉」をイメージした独特のボトルです。キャップは鳥居のような形状をしていて、いずれも創業者である鳥井氏から採られたものです。

ロックで飲んでみましたが、ウイスキー特有のスモーキーな香りはそこそこ、むしろアルコールの刺激が強く感じられ、ブレンデッドウイスキーのまろやかな感覚は感じにくかったです。
一方でシェリー樽原酒由来と思われる、レーズンのようなフルーティな香りが表にあり、華やかさを有しています。後になって、やっと樽から来るウッディな香りを堪能できます。味の傾向はオールド、山崎に通じます。

味わいは、アルコールの辛みがそれなりにあるものの、酸味、甘みが半々に来る印象です。

サントリーの創業者、鳥居信治郎は、日本人の口に合ったウイスキーを目指していたため、ピート(泥炭)からくるスモーキーな香りは抑え気味にする傾向がサントリーのウイスキーにはある感じがします。
本格的なスコッチウイスキーを目指したニッカ、竹鶴政孝とは異なる思想です。

価格は少し下がるものの、ブレンデッドウイスキーのスーパーニッカは多少のスモーキーな香りを持ちつつも 、アルコールの刺激は少なく、とてもまろやかに感じました。

今回飲んだのはスリムボトルで容量は660mL、価格は2000円台前半です。アルコール度数は43度。
一方でオリジナルに近い酉型ボトルは700mLで、価格は2500円ほどとなります。

かつてのフラグシップだと思うと、なおさらローヤルの味にはガッカリしました。本格的な味となると、ニッカのシングルモルト余市のノンエイジのほうがマシに感じられました。
しかしスモーキーフレーバーが苦手な人だと、これくらいの味のほうが飲みやすいかもしれません。

とはいえ、今はサントリーもニッカもシングルモルトウイスキーを販売し、本場スコットランドでも高い評価を得るほどのおいしいウイスキーが売られていることを考えると、私のような感想は、30年前のサラリーマンにとっては贅沢に聞こえるでしょう。
今や本当においしいウイスキーが手軽に買えるなんて、いい時代だとは思いませんか?

<2015/3/15追記>

2015年になって、響のノンエイジといえるJAPANESE HARMONYが発売されましたが、飲んでみると、響かない単純な感じになってしまい、ローヤルにも劣っている印象を受けました。
ということで、個人的評価もちょっと補正をさせていただきます。

<個人的評価>(A~E)
香り C: シェリー樽原酒ならではの華やかな香りがあるものの、アルコールの刺激は強め、そこそこスモーキー。
味わい C: 基本的にアルコールの辛みが前にあるが、加水されることで甘さと酸味が目立ってくる。
総評 C: 2000円台のウイスキーとしては悪くないレベル。欲を言えばもっと熟成してもらいたい気がする。


 

 



12年もののブレンデッドスコッチで有名なものをいろいろ飲んでいましたが、一つだけ避けていたものがあります。
オールドパーです。なぜかというと...値段がシングルモルトばりに高いからです。ケチですいません。

oldParrオールドパーの由来となったのは、イングランドで152歳まで生きたと言われるイングランド人、トーマス・パーです。ラベルには、ピーテル・パウル・ルーベンスが描いた肖像画がつけられています。
キーモルトは、スペイサイドのクラガンモアを使っています。

オールドパーは日本で初めて紹介されたウイスキーとしても知られ、イギリスを訪れた岩倉具視の使節団が持ち帰り、明治天皇に献上されたと言われています。
それ以来、オールドパーは日本でも特別の存在感を持つようになり、吉田茂、田中角栄といった歴代総理大臣にも愛飲されていたとされています。
また、サントリーオールドの「S」と「O」が赤文字になっているのも、オールドパーの「O」と「P」が赤い文字になっているのにインスパイアされたとも言われていますし、オールドの名前もオールドパーのリスペクトともいえます。

もちろん、スコットランドなど海外でも著名であるが故に、まがい物も出回っていたようです。それを防ぐために、注ぎ口の根元にプラスチックの玉を取り付け、中からウイスキーが出てきても外から入れられない構造を採用しました。
ただし正規輸入品では、玉を入れないボトルを採用しています。

いつものようにロックで飲んでみると、飲み口はとても柔らかく、アルコールの刺激は控えめ。香りはレーズン、カラメル、ナシ、メープルシロップと、甘さと豊かな香りを持っています。 奥からやっとウッディな香りが顔を覗かせます。

味わいは甘みと酸味が感じるほどで、スモーキーさも少なく、 まろやかで飲みやすく仕上がっています。

加水されるとまろやかさが増していき、ハイボールにしても飲みやすいものになります。

価格は750ml、40度で4300円ほど。価格を見れば12年もののシングルモルト並みの値段です。
確かに飲みやすくて万人受けしますが、バランタインなどを飲んでしまうと、取り立てて買うべきと言うほどでもなくなっています。それだけ今のウイスキー事情が贅沢になったのかもしれませんね。 

オールドパーは、18年やスーペリアといったラインナップもありますが、12年よりもさらに高いです。

<個人的評価> 
・香り A: 癖もアルコールの刺激もなく、甘くて華やかな香り。
・味わい A: 甘さと酸味が主体で、スモーキーさも辛さも少ない。
・総評 B: 申し分ない味でロックでもハイボールでもいけるが、価格を考えると二の足を踏んでしまう。 


mcfa12以前はザ・マッカランのシェリーオーク12年を試しましたが、今回はファインオーク12年です。

シェリーオークとの違いとしては、シェリー樽原酒だけではなく、バーボン樽原酒も加えていることです。 

飲み口としては、シェリーオークのようなブランデーに思えるほどのブドウやレーズンの香りは薄く、ナシや青リンゴのようなさわやかな香りが支配しています。 

味わいもブドウならではの味よりもなしや青リンゴのようなさわやかさが中心で、却ってシェリー樽原酒がなりを潜めてしまった印象があります。
ザ・マッカランらしさを求めて飲んでみると、期待を大きく裏切られた気になるかもしれません。 

輸入元のサントリーは、ハイボールで飲むことを勧めていますが、酸味が強めの味であるためにさわやかなハイボールとして飲めるでしょう。 
価格は700ml、40度で4000円前後。シェリーオーク12年と比べると割高な印象がありますが、贅沢にハイボールを飲むならシェリーオークよりも飲みやすいでしょう。
ファインオークでは10年もありますが、12年との価格差は少なく、コスパを考えると12年の方が上になります。また、12年ではハーフボトルもあるので、2000円ほどで気軽に楽しめるでしょう。

<個人的評価> 
・香り B:シェリーオークよりもさわやかな香りが強い。マッカランらしさは薄め。
・味わい B: 全体的に酸味が強め。ボディは軽い。ハイボールで飲むとさわやかな味になる。
・総評 B:  マッカランらしさを求めるとガッカリするものの、スペイサイドモルトとしてはスタンダードな味。

handbヘッジス・アンド・バトラーは1667年にお酒の小売業として設立されました。
1800年代に入り独自のブレンデッドウイスキーを発売すると、1837年にヴィクトリア女王に献上されたのを機に、世界中の要人に愛されるウイスキーとなりました。1905年には明治天皇にも献上されました。

現在はスタンダードの3年とワンランク上の5年が発売されています。
今回は5年を飲んでみます。

飲み口は5年ものにしてはアルコールの刺激は少なく、シェリー樽原酒のような華やかで甘さのある香りとレーズン、青リンゴ、カラメルのような味わいがあります。 
加水しても香りや甘さは衰えず、ハイボールや水割りにしても飲みやすく感じます。

価格は700ml、40度で2000円ほど。少々お高いですが、はずれのないウイスキーだと思います。

<個人的評価> 
・香り B: シェリー樽原酒由来の華やかで甘い香りが支配。
・味わい B: 癖がなく甘くて飲みやすい。
・総評 A: 5年熟成と考えると価格が高めだが、はずれのない香りと味。 

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