RERAのウイスキーブログ

40過ぎのおっさんが、ジャパニーズ、スコッチを中心にウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

2015年08月

いよいよ8月から9月となりますが、この節目に新商品と販売終了品が多くあります。
おさらいとしてまとめてみました。

1.9月の新商品

・サントリー シングルグレーンウイスキー 知多発売
9月1日に、「サントリーウイスキー 知多」が発売されます。
山崎、白州とは異なり、愛知県知多市にある「サングレイン 知多蒸留所」で製造されるグレーンウイスキーが使用されます。 

連続式蒸留器を使用するため、モルトウイスキーよりも個性が出にくいといわれますが、知多ではクリーン、ミディアム、ヘビーの3種類の原酒を、スパニッシュオーク樽、ワイン樽などに貯蔵することで、様々な個性を持ったグレーン原酒を作り上げています。
それらをヴァッティングしてボトリングしたのが、「知多」になります。 

・ニッカ 新余市、新宮城峡 発売
同じく9月1日に、ニッカはシングルモルト余市と宮城峡の新しいノンエイジをリリースします。

「マッサン」による国内でのウイスキーブームに加え、海外で賞を手にした「竹鶴ピュアモルト」の人気によって原酒が深刻なほどに不足したため、従来のシングルモルトのラインナップを改め、新しいノンエイジのみを発売することになりました。

従来のノンエイジと比べると、アルコール度数は45度となり、より熟成された原酒も含まれると予想されるため、より香りや味わいに深みが出るとみられます。

併せて数量限定で、「余市 ヘビリーピーテッド」「宮城峡 シェリーカスク」も発売されます。

・ニッカ ハイニッカ、スーパーニッカのラベルを変更
同じくニッカは、ハイニッカとスーパーニッカのラベルを(スーパーニッカはボトルも)リニューアルします。

ハイニッカは、ニッカウヰスキーのエンブレムを大きくし、赤いラインを斜めにあしらったデザインのラベルとなります。
古くからのニッカファンに愛されるも、店頭ではなかなかお目にかかれなかったハイニッカですが、ドラマの放送とともに大々的に販売されると、そのコストパフォーマンスの高さによって再評価されました。
それに伴って、ハイニッカのラベルリニューアルにつながったと思われます。

一方でスーパーニッカは、限定販売された初号復刻版に近いものとなり、ボトルは復刻版に使われたものとほぼ同じ、ラベルも現行品以前のデザインに近いものへと戻されることとなりました。

ただしどちらも、ブレンド自体は従来と同じで、香り、味わいは同じだということです。 続きを読む

アイラモルトの代表格で女王の異名を持つボウモアですが、一般的な700mLのボトルのほかに、免税店向けの1Lボトルがいくつかリリースされています。
その中で今回は100ディグリーズ・プルーフを飲みます。

bowmore100ボトルの名の由来となっている100ディグリーズプルーフとは、ブリティッシュプルーフというアルコール度数の指標で100°という意味になります。これを一般的なアルコール度数に直すと57.1度となります。
実際、加水をしないでボトリングするカスクストレングスで、なおかつ冷却して澱を出して濾さないノンチルフィルタードを採用しています。

まず、ストレートで飲んでみます。グラスからの香りはアルコールによる刺激が強く感じられますが、奥からはレーズンやドライマンゴーのような香りがしてきます。
口に含むと、まずアルコールの強烈な刺激が舌を駆け巡ります。ノンエイジですが、実際に若い厳守を使っている可能性が高く、どんなにストレートを飲みなれている人でもチェイサーがすぐにほしくなるほどです。
そのあとは、ゴム、レーズンの香りが続き、強烈な刺激で分泌される唾液が加わることで、青リンゴやドライフルーツの香りが現れてきます。

ロックで飲んでみると、加水していないだけにかなりのアルコールの刺激、辛さがダイレクトにやってきます。
ただ、アイラモルトならではの海藻のようなスモーキーな香りは控えめで、奥からレーズン、青りんご、ドライマンゴーの甘い香りが追いかけてきます。
氷が解けていくごとに、その甘さはしっかり前に立ってきて、アイラモルトにしては飲みやすく感じられます。 

正直、ストレートで飲むにはとてもきつく、チェイサーは必須です。
反面、ロックやトゥワイスアップによって加水されることで、驚くほど落ち着き、飲みやすく変わってきます。

価格は6000円ほどと高いですが、1Lで加水なしだと考えると、レギュラーのレジェンドやスモールバッチとの価格差は少なく、案外妥当な価格だというのが見えてきます。
ただ、エニグマが圧倒的にコスパの高いボトルであることには変わりないでしょう。

<個人的評価>
・香り B: ストレートではアルコールの刺激が強いものの、レーズン、ドライマンゴーの香りが奥に眠る。アイラモルト独特の海藻や正露丸のようなスモーキーさは控えめ。
・味わい B: ストレートでは辛すぎる。軽く加水したほうが甘さが感じられて飲みやすい。 
・総評 B: 加水しない若きボウモアを飲みたいなら買ってもいいか。


ボウモア 100 プルーフ

ボウモア 100 プルーフ
価格:5,270円~(税別、送料別)

今回は地ウイスキーの一つ、笹の川酒造の山桜を飲んでみます。

yamazakura笹の川酒造は福島県郡山市にあり、1946年にウイスキーの製造免許を取得しました。日本酒の蔵元でありながらも、東北創業のウイスキーメーカーとしては唯一となります。
かつては山桜酒造と名乗っていましたが、その際に社名からウイスキーのブランドとして「チェリーウイスキー」が誕生しました。現在でもお手ごろな価格で販売されています。

2004年には、ウイスキー事業からの撤退を決めた東亜酒造から、創業家の肥土伊知郎氏を通じて羽生市にあった原酒を預かり、翌年にベンチャーウイスキーの規格によるブレンドとしてイチローズモルトが世に出ました。

そんな中で2015年に発売されたのが、ピュアモルトの山桜15年と、今回採り上げるブレンデッドの山桜 黒ラベルです。

ロックで飲んでみると、酸味と強めのピートが香り、後からトースト、青りんごの香りがついていきます。
味わいは酸味とビターがメインで、甘さはそれほど感じません。 

一方でストレートでは、ロックほどの香りが開きません。メインは青リンゴの香りで、それ以外にはあまり感じられません。
味わいは酸味主体ですが、ロックに比べると強くは感じません。
加水をすると、 ロックで感じられたピートの香り、ビターな味が現れてきます。

全体的には、ロックやトゥワイスアップで飲むのがベストかもしれません。 

700mL、アルコール度数40度で、価格は2200円ほど。
ノンエイジのブレンデッドとなると少々高めに思えますが、十分その価格に見合った満足を得られるでしょう。

<個人的評価> 
・香り B: 青リンゴの香りがメイン。加水するとピート、トーストの香りが開く。
・味わい C: 酸味がメイン。加水でビターも加わる。
・総評 B: 大手の同価格帯の銘柄と比べても対抗できる個性がある。


いきなり関係ない話ですが、家のパソコンのOSをWindows 10にして、このブログを書いています。
アップグレードしたわけでなく、改めて通常版を買ってデュアルブートにしています。
これだとWindows 10に問題があってもWindows 8.1に切り替えて使えます。
この方法を、Windows 98+Windows NT 4.0から始めて、交互にアップグレードを繰り返しています。

ただ、ブログの編集や管理画面自体はWeb上のアプリケーションとして動いているので 、お気に入りのブラウザが動けば関係なかったりします。

op12では本題。
今回はハイランドモルトのオールドプルトニーを飲んでみます。

プルトニー蒸留所は、スコットランド北東にあるウィックにあります。そこから北に行くと、ハイランドパークで有名なオークニー諸島があります。
プルトニーのモルトは、バランタインのキーモルトの一つとなっています。
ポットスチルは2基あり、初留用のポットスチルはくびれが2つついたひょうたん型といえる独特の形状をしています。
今回飲む12年物のボトルも、そのポットスチルを模したデザインになっています。

まずはストレートで飲んでみます。
グラスからはピートによるスモーキーな香りとナシのようなさわやかな香りが出てきます。
飲み口は、紙を燃やした時のような煙たさがあり、併せてオレンジのような酸っぱさを伴った香りがやってきます。その後、リンゴ、ドライマンゴー、蜂蜜の香りが追ってきます。
味わいは酸味があるものの、後になるにつれて甘くなってきます。

ロックにしてみると、先ほどのスモーキーは潮の香りを伴ったようになります。味わいにも塩気を感じます。
それ以外では、フルーツの香りは抑え気味になり、味も辛さが目立つようになります。
さらに加水されると、辛さが落ち着き、ほのかな甘みとなります。

ハイランドモルトならではの穏やかな甘さがあるものの、海の向こうのハイランドパークのようなスモーキーさや潮の香りがあって、広がりのある香り、味わいがあります。
700mL、アルコール度数40度で、価格は3400円ほど。シングルモルトでありながらも広がりがあり、シングルモルトの代表格として飲むのにふさわしいでしょう。

<個人的評価>
・香り A: 塩気のあるスモーキーさがあるものの、柑橘系のさわやかさ、リンゴやドライフルーツの甘い香りがある。
・味わい B: ストレートでは酸味と甘み、ロックでは辛さがあるなど、飲み方によって表情を変える。
・総評 A: ハイランドモルトの代表格として飲む価値がある。
 

sg_chitaサントリーでは、山崎、白州のほかに蒸溜所を持っています。それが愛知県にある知多蒸溜所です。
正確には子会社であるサングレインが管理していますが、サントリーのブレンデッドウイスキー向けに作られるグレーンウイスキーは、この知多市にある蒸溜所が賄っています。

実際の蒸溜所は、山崎や白秋とは大きく異なり、周辺の工業団地に並んでまさに化学プラントの様相を呈していて、観光スポットとして訪れるのにはあまりふさわしくないかもしれません。

その中で作られるグレーンウイスキーですが、蒸溜所限定で12年以上の熟成されたグレーンウイスキーをボトリングした特製ウイスキーのほか、2014年に愛知県限定で販売されたのが「シングルグレーンウイスキー 知多蒸溜所」です。ある意味、「マッサン」ブームに乗じたといっても間違いではないでしょう。

で、最近レアなボトルを入荷していたススキノの某酒屋さんでなぜかおいていました。せっかくだから買って飲んでみることにしました。

まずはストレートから。
グラスからはラムレーズンのような芳醇な香りがします。 
実際に飲んでみると、 少々ゴムのような香りがするも、やはりラムレーズンの香りが口に広がります。
味わいも酸味が中心で、ニッカのカフェグレーンとも渡り合えるレベルにあります。

ロックにすると甘さが引き出され、香りもストレートからあまり衰えることがありません。

確かに、このシングルグレーンからは、ローヤルや響のような香りの一部を感じ取ることができます。
サントリーのブレンデッドウイスキーの中で、この知多のグレーンがかなり目立っていたことを改めて感じました。
「サイレントスピリッツ」なんてとんでもない!ニッカのカフェグレーン、カフェモルトと同じく、サントリーのグレーンウイスキーも十分主役を張れる逸材だとわかります。

そのお店での価格(参考までに)ですが、700mL、アルコール度数43度で6000円ほどでした。ニッカのカフェグレーンよりもかなり割高です。

さて、この知多のグレーンですが、2015年9月に、「サントリーウイスキー知多」 として全国販売されることとなりました。ノンエイジのみですが、サントリーのグレーンウイスキーも負けていない、ということを実感できるかもしれません。

<個人的評価> 
・香り A: 芳醇なラムレーズン。サイレントスピリッツとは言えないほどの主張。
・味わい A: 酸味がメインで、あたかも余市を彷彿させる部分も持ち合わせている。
・総評 B: サントリーのグレーンも面白い。9月の「知多」も見逃せない。 


販売終了のボトルとして、今回はサントリーの北杜12年を飲んでみます。

北杜12年は、白州蒸溜所のある山梨県白州町が合併によって北杜市となったことを記念に、2004年に発売されました。

北杜12年は、サントリーとしては珍しいブレンデッドモルトのウイスキーで、これ以外には「和イスキー 膳」くらいしかありませんでした。
キーモルトとして、膳と同様に竹炭濾過を行った白州モルトを使用、これに山崎モルトをブレンドしています。

発売当時、広告のイメージキャラクターとして、のちに大河ドラマの主人公を演じる岡田准一を起用、ウイスキーの消費が年々最低を記録していた時期に、若者向けに「モルト入門」と称してウイスキーへいざなおうという意図がありました。

ボトルは660mL、アルコール度数は40度で、当時の価格は2450円。同じ12年物のブレンデッドモルトであった竹鶴12年への対抗でもありました。

しかし、2009年より角瓶によるハイボールが若者を中心にブームとなると、原酒が一気に足りなくなってしまい、 2010年に販売終了となってしまいました。
若者向けに作られたウイスキーが、若者によるウイスキーブームによって終わってしまうとは、何とも皮肉な結末です。 

hokuto12さて、以前に黒の50を並べていた行きつけのススキノの酒屋さんで、この北杜12年も見つけました。
価格は定価の3倍近い7000円! しかし現行の山崎12年や白州12年が8000円近くする今となっては、妥当な価格になっているといってもおかしくありません。
むしろ当時の値段がバーゲンプライス過ぎたとも言えますね。

今回もストレートから飲んでみます。
グラスからの香りは、白州らしいナシや青リンゴのさわやかな香りが中心になっています。
飲み口は、意外に甘く、バニラ、 バナナ、ハチミツのような甘い香りがメインです。ピートは控えめで、ウッディな香りは奥からやってきます。
味わいは甘さが中心で酸味と辛さが奥に潜んだ感じです。

ロックにしてみると、先ほどグラスから香っていたさわやかな香りが開き、味わいも甘さ主体から酸味主体へと移行してきます。まさに白州らしさが目立ってきます。

当時のキャッチコピーだった「モルト入門」という言葉は言いえて妙で、サントリーらしい日本人の繊細な舌に優しいまろやかさを主体にしているものの、ストレート、ロックでそれぞれ異なる顔を見せ、それなりのしっかりした癖を見せつけているように思えます。
もし原酒の供給が安定したのであれば、再び北杜12年が復活することを願います。

<個人的評価>
・香り A: ストレートではバニラやバナナなどの甘い香り、ロックなどでは青リンゴ、ナシのさわやかさが楽しめる。
・味わい A: ストレートはアルコールの辛さが少なく、甘い。ロックでは酸味が出るが、いやらしくない。
・総評 AA: これだけの品質で2500円は安すぎた。何とも贅沢な時代。

 

すでに9月から一部製品のリニューアルと販売終了を行うニッカウヰスキーですが、スーパーニッカとハイニッカのラベルを新しくすることを明らかにしました。

ニュースリリースによると、ブレンドは変更せず、スーパーニッカは現行ラベルの前を一部踏襲したものとなり、ボトルも復刻版の初号スーパーニッカを踏襲するようです。

一方でハイニッカはボトルは今までと同じで、ラベルだけを変えるようです。

小手先だけの変更と思われますが、ブランドイメージを高級路線に上げようという意図も見えてきます。

これだけではありません。
9月から新しいシングルモルト余市と宮城峡がリリースされると同時に、限定ボトルも発売することが決まりました。
余市は「ヘビーリーピーテッド」、宮城峡は「シェリーカスク」で、ともに本数は3000本。価格はオープンとなります。
 

cs12これまでカティサークは、レギュラー、モルト、ストームと飲んでいきましたが、今回は12年デラックスです。
4回目ですので、カティサークの説明は省略します。

今回はロックで飲んでみます。
飲み口は、シェリー樽原酒ならではのレーズンの香りが強く感じられます。そのあとからナシ、青リンゴといったさわやかな香りがついてきます。
味わいはアルコールの刺激もあっての辛さがメインになっていて、酸味がバックにある感じです。

加水されると辛さは抑えられ、代わりに甘みを感じやすくなります。甘さの感覚はハチミツに近いものがあります。 

ハイボールにしてもレーズン、ブドウ、青リンゴのフルーティさがしっかりしていて、味わいも程よい酸味を楽しめます。

全体的には、レギュラー以上にザ・マッカラン シェリーオーク12年にかなり近い個性がありますが、グレーンウイスキーのブレンドによって角をとったようなイメージです。そのあたりは12年熟成ならではと言えるでしょう。

700mL、アルコール度数40度で、価格は3700円ほど。
ブレンデッドの12年物としては高めですが、ザ・マッカランのシェリーオーク12年が値上げしたことを考えると、少し安くて飲みやすくなっているこちらを選ぶというのも手かと思います。 

<個人的評価>
・香り AA: シェリー樽原酒ならではの香りがしっかり香る。
・味わい A: 最初は辛さが強いものの、加水されるとマイルドになる。
・総評 A: 値段が高めなのがネックだが、濃厚なシェリー樽原酒を楽しむには適したブレンデッド。 


 

今回はスペイサイドにあるトミントールの10年物を飲んでみます。

tominトミントールはスペイ川の支流であるエイヴォン川沿いにあります。
設立は1964年と、蒸留所としては比較的新しい時期に建設されています。
この原酒は、ホワイト&マッカイのキーモルトとしてもつかわれています。

まずはストレートから。
グラスからの香りは、青リンゴを思わせるさわやかな香りがやってきます。
口に含むと、青リンゴの香りに加えて、紅茶、オレンジのような香りも追いかけてきます。
味わいは柑橘系のような酸味と苦みが半々にやってきます。 

ロックにすると、アルコールからの刺激が強く感じられ、飲み始めの癖が強くなった印象があります。
加水されると穏やかになり、青リンゴ、ライムのような香りが感じられます。
味わいは酸味が主体となってビターが抑えられるので、飲みやすくなっていきます。

スペイサイドモルトならではのさわやかさが主体で、水割りやハイボールにしてもすっきりと飲めます。

700mL、アルコール度数40度で、価格は3400円ほど。 10年物のシングルモルトとしては高めではありますが、初心者でも安心して勧められるボトルと言えます。
このほか、ほぼ同価格でピーティッドというボトルもラインナップされています。

<個人的評価>
・香り B: スペイサイドらしいさわやかな香り。ロックでは刺激が強めか。
・味わい B: 酸味がメインでストレートではビターが目立つ。甘さはほとんどなし。
・総評 B: さわやかであっさりした印象。コスパの点で不利だが初心者にも向いている。


このページのトップヘ