RERAのウイスキーブログ

40過ぎのおっさんが、ジャパニーズ、スコッチを中心にウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

2015年11月

この記事が掲載されるときには、私は41歳の誕生日を迎えたところです。
女性が何かしらいいことがあったときに自分へのご褒美に何かを買うというのがありますが、見るからにおっさんである私も誕生日を自分で祝うために奮発してみました。

yamazakiLtd02yamazakiLtd01それが今回紹介する、サントリーのシングルモルト山崎 リミテッドエディション2015です。

山崎のリミテッドエディションは2014年に最初のボトルが限定販売され、好評を得たことから2015年も限定販売されました。

リミテッドエディションはノンエイジであるものの、使用している原酒はポート樽、シェリー樽原酒の20年ものを使用しており、気合の入れ方が半端ではありません。
これらの熟成された原酒に、アメリカンオーク樽で熟成された若い原酒をヴァッティングすることで、若さと成熟さがまじりあった仕上がりになっているようです。

ボトルのデザインも気合が入っており、山崎のロゴは金色の吹き付けプリントがされているほか、裏には山崎蒸溜所のポットスチルのイラストが描かれています。

定価は1万円ほどですが、発売は5月であったため、半年経過した時点では入手不可能かと思いましたが、まだ通販でも在庫は残っていて、販売価格も12000円台からとさほどにプレミアが付いていませんでした。

ということで、見事にGETに成功しました。

yamazakiLtd03今回もストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、駅色は比較的濃い目の琥珀色で、香りはブドウとバニラの香りが感じられます。

口に含むと、口の中でブドウや青りんご、ピートの香りがいっぱいに広がり、そのあとでバニラ、バナナ、はちみつ、ライムの香りが追いかけていきます。そして最後にはカカオ、樽のウッディさも感じ取れます。
味わいは酸味がメインで、あとから甘さも加わります。
とても香りが豊かであるものの、ストレートでもアルコールの刺激、辛さがなくて比較的飲みやすくなっています。

yamazakiLtd04次にロックにしてみると、はじめはストレートのようにブドウ、青りんご、ピートの香りが広がるものの、その後のバニラやはちみつなどの香りは抑えられ、少し淡白になった印象があります。
味わいも酸味が強くなって、甘さはさほどに感じられません。

一方で加水されていくと、全体的な香りは希薄になるものの、味わいは甘さを感じ取れるようになって、ウイスキーになれない人でも飲みやすいと感じられるでしょう。

全体的に見れば、長期熟成原酒を使った限定品だけある、豊かな香りが印象的です。
香りや味わいに荒々しさを感じる12年と比べても明確で、ストレートであっても穏やかさを感じられ、アルコールに強い人だとスイスイとついつい飲んでしまうほどのスムーズなウイスキーに仕上がっています。
ロックでは少々力不足に感じる印象はありますが、ストレート、ハーフロック、水割り、ハイボールだと香りや味わいのバランスが良く飲みやすい印象です。

先述したとおり、まだまだこの執筆時点ではプレミア価格もさほどついておらず入手可能ですので、本当に大切な人への贈り物としてうってつけではないかと思います。

<個人的評価>
・香り AAA: 先にブドウ、青りんご、ピートの香り、あとからバニラ、バナナ、ライム、はちみつ、ライム、最後にカカオ、ウッディととても豊か。
・味わい AAA: フルーツのような酸味がメインであとからはちみつをかけたバニラアイスのような甘み。ストレートでもアルコールからくる辛さがなくて飲みやすい。
・総評 S: サントリーらしく日本人受けしやすいものの、スコッチ好きにも納得できるほどの香り豊かで穏やかなウイスキー。



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iw01今回は久しぶりのバーボンとして、I.W.ハーパーを飲んでみます。

I.W.ハーパーは、1877年に、ドイツからの移民であったアイザック・ウォルフ・バーンハイムが手がけたバーボンです。名前の由来は、アイザックの名前のイニシャルであるI.W.に、彼の親友であったフランク・ハーパーの名字を加えたものです。
1885年にニューオリンズで行われた万博に出品すると、5つの金メダルを獲得したことから、ボトルにその5つのメダルのイラストが加えられ、ゴールドメダルの名称も加えられました。

日本でも、ジムビーム、ワイルドターキー、フォアローゼズ、アーリータイムズと並んで有名なブランドになっています。特に都会派のスタイリッシュなバーボンとして1990年代に大々的にCMが流されています。


iw02ではいつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液の色は標準的な琥珀色、香りはバニラの香りが強く立ちます。
口に含むと、バーボンならではのエステりーな香りとナシのさわやかさが先にやってきて、後からバニラ、バナナの香りが追いかけてきます。
味わいはアルコール由来の辛さとビターが中心で、甘さは控えめです。

iw03ロックにすると、バニラやバナナの香りが沈んだ感じでエステリーさが却って目立つ印象です。
一方で味わいでは酸味が先に訪れ、後から甘さが浮き出る印象です。

個人的にバーボンはあまり好きではありませんが、I.W.ハーパーは独特のエステリーさが抑えられていて軽く、ロックやハイボールで甘さが目立つものの癖は少なく、都会的でスタイリッシュというキャッチコピーは大体的を射ていると思います。

700mL、アルコール度数は40度で、価格は1800円。ノンエイジのバーボンとしては高めですが、比較的甘くてあっさりしているので、損しないでしょう。
なお、このほかに12年物もあるので、機会があれば飲んでみたいと思います。

<個人的評価>
・香り C : バーボンらしいエステリーな香りは抑えめ。ナシ、バニラ、バナナの香りが追いかける。
・味わい B : ロックやハイボールでは甘さが立ち上がり、比較的飲みやすい。
・総評 B : ハイボールで飲むには比較的適したボトル。


ballantines21_1スコッチウイスキーの定番、バランタインから、今回は21年物を飲んでみます。

これまで、ファイネスト、12年、17年を飲んでいきましたが、12年の穏やかさに比べて17年のエッジのきいた香りと味に違和感を感じ、ゆくゆく21年も飲んでみたいと思い、ついに買ってみました。 

21年は意外にも2007年にリリースされた比較的新しいボトルで、現マスターブレンダーのサンディ・ヒスロップがブレンドを手掛けています。

正規品だとアルコール度数40度で定価18,000円ですが、 並行輸入品となると、約半額ほどで手に入ります。
しかも今回私が手に入れたのは、アルコール度数が43度のもの!ちょっとレア感があります。

ballantines21_2いつものように、まずはストレートから。
グラスに注ぐと、液色は平均的な琥珀色で、それほど熟成されたイメージはありません。
香りはピートとナシのさわやかさを感じます。

口に含むと、アルコールの刺激は強めで、次にレーズン、青りんご、ナシ、ライムの香りがやってきます。
味わいは酸味がメインで、アルコールからの辛みが追ってきて、後味はビターになります。
17年に比べて穏やかになっているものの、やはりエッジが立っている感はあります。それでも香りは豊かになっているので、21年物としての満足感はあります。

ballantines21_3ロックにすると、アルコールの刺激は大きく退き、レーズン、青りんご、ナシの香りが大きく広がります。
味わいもフルーツを食べたときの酸味とビターが強まり、フレッシュな感覚を味わせてくれます。 
加水されることによってマイルドになるので、ウイスキーに慣れていない人でも水割りやハイボールにすることですっきりと飲めるでしょう。

ブレンデッドの有名どころを見ると、ジョニーウォーカーが比較的スモーキー、シーバスリーガルが甘さがメインなのに対して、バランタインは酸味とさわやかさがメインにしているのかな?と個人的に感じます。
また、エッジのたった17年物に比べれば、21年はそのアップグレード版でまろやかだという感じは十分得られました。
竹鶴21年のような くどいほどの濃厚さはないですが、飲むことを考えると、これくらいの熟成でも十分に思えます。

<個人的評価> 
・香り AA: レーズン、青りんご、ナシ、ライムの香りが強く、フレッシュでフルーティ
・味わい A: ストレートでは辛さが目立つが、加水することでフルーツを食べたようなさわやかな酸味がある
・総評 AA: スモーキーが苦手な人には、とてもさわやかに飲めるボトル 


nh_apple01今回はいつもとは打って変わり、ハイボール缶を飲んでみます。

すでにハイボール缶は珍しくない商品になりましたが、ニッカウヰスキーでは、ブラックニッカクリア、竹鶴のハイボール缶を出していますが、昨年リリースしたのがニッカハイボールです。
従来のハイボール缶に比べると、ライトでのど越しの良さを追求したもので、酒税法上の分類も水割りウイスキーではなく、リキュールとなっています。

その中で、10月に期間限定で販売されたのが今回飲む「余市りんご」です。
ニッカの創業の地でもある余市特産ののリンゴは、創業時にはリンゴジュースやジャムなどにされて売られているほど、ニッカとは縁の深い間柄です。
その余市のリンゴの果汁を使って作られています。

nh_apple02グラスに注ぐと、色はかなり薄く、炭酸の発泡もかなり少ないですね。 
飲んでみると、シードルと思えるほどリンゴの香りが強く味わいもリンゴの甘さが出ています。
一方でウイスキーらしい香りや味わいは感じられず、ハイボールにした理由がわからなくなっています。リンゴの缶チューハイと言われてもわからないでしょうが、もともとそういうカテゴリーで売っているので仕方ないですね。

アルコール度数は7度、350mL缶の価格は168円ほど。12月までの期間限定販売となっています。


<個人的評価>
・香り D: ほとんどリンゴの香りだけ。ウイスキーらしさがない。
・味わい D: リンゴの甘さと酸味があるだけで、シードルやチューハイと言われてもわからないレベル。
・総評 C:  余市とマッサンを思い浮かべながら飲むもの、かな?


cosmo01本坊酒造が販売するマルスウイスキーから、今回はマルスモルテージ 越百(こすも)を飲んでみます。

越百は2015年7月にリリースされた新製品で、大半がブレンデッドウイスキーの中、モルト原酒のみを使ったボトルになっています。
ただ、「ブレンデッドモルト」と称していることから、長野県にあるマルス蒸溜所以外のモルト(鹿児島工場?)を使っていると思われます(マルス蒸溜所のモルトだけを使っていればシングルモルトといえばいいわけで...)。 

ボトルの名前になっている越百とは、マルス蒸溜所の近くにある中央アルプスにそびえる越百山から採られていて、英語で宇宙を意味する"cosmo"と音が同じことで、中央アルプスの上空の夜空をイメージしてつけられたようです 。

cosmo02まずはストレートから。
グラスに注ぐと、液色は中庸な琥珀色、香りはレーズンが比較的強く出ています。
口に含むと、早速レーズンの香りが広がり、後からトースト、レモン、カラメルの香りがついてきます。
味わいは酸味が強く、アルコールの刺激による辛みは抑えられています。後味はビターになります。

cosmo03次にロックで。
口に含むと、先ほどのレーズンの香りがさらに広がり、スモーキーなピートの香りも浮き立ちます。 
味わいは酸味がマイルドになり、フルーティさが強まって飲みやすくなります。後味のビターも抑えられます。

ハイボールにしても、レーズンのような香りと味わいは残っているものの、レモンなどを加えるのであれば、1:3くらいの濃い目に作ったほうがいいでしょう。

全体的な傾向は、前回紹介した3&7よりもツインアルプス、岩井トラディションの傾向に近く、ノンエイジのモルトウイスキーにしても、シェリー樽原酒が好きな人には好まれる香りと味わいに仕上がっています。

アルコール度数は43度、700mLで価格は4500円ほど。ノンエイジのブレンデッドモルトとしては高いですが、同じ価格帯のサントリーやニッカのノンエイジシングルモルトと比べても遜色はなく、おいしくいただけると思います。

<個人的評価> 
・香り A: ノンエイジながらアルコールの刺激が少なく 、レーズンの香りが強い。後からトースト、柑橘系、カラメル、ピート。
・味わい B: 甘味が少なく、酸味がメインで後味がビター。加水するとマイルドに。
・総評 A: 大手メーカーのノンエイジシングルモルトに匹敵。シェリー樽原酒が好きな人におすすめ。


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3and7_01長野県に蒸溜所を持つ本坊酒造のマルスウイスキーから、今回は3&7(スリー・アンド・セブン)を飲んでみます。

3&7とは、7年熟成のモルト原酒と、3年熟成のグレーン原酒をブレンドしたウイスキーという意味があります。
ツインアルプスがなかなかの出来だったので、今回も期待します。

3and7_02まずはストレートから。
液色は少々濃いめの琥珀色、グラスからの香りはアルコールの香り以外はそれほどしません。

口に含むと、ボジョレー・ヌーボーにも感じられるブドウの渋さが先に現れ、そこからレーズンの香りが追ってきます。 
味わいは渋さと酸味が強めで、甘さはそれほど感じません。後味もかなりビターです。




3and7_03次にロックにしてみます。
口に含んだ時の香りは、やはりストレートと同じく渋い香りが目立ちます。その後に来るのはナシのようなさわやかさです。さらにその後エステりーな香りも加わって来ます。
味わいはかなりビターが前に押し寄せてきて、少々バーボンに近いものになっています。

さらにハイボールにしてみると、ビターな感覚は薄くなり、ウッディさが目立ち、酸味も感じる炭酸水とのバランスがよくなります。さらにレモンやライム、グレープフルーツを加えるとさっぱり飲めます。

全体的にみると、ツインアルプスのフルーティさとは対照的に、3&7はバーボンに似た香りと味わいを持ったウイスキーに思えます。
バーボンやキリンの富士山麓が好みの人であれば、この傾向は比較的お勧めできるかもしれません。 
また、ストレートよりも、水割りやハイボールのほうが軽くなって飲みやすさを感じます。

720mL、アルコール度数39度で、価格は1200円ほど。
下手に安い銘柄を選ぶのであれば、こちらのほうがウイスキー感が強くて飲みごたえを感じられるでしょう。

<個人的評価> 
・香り D: 渋い香りが前にきて、あまり心地よくは感じられない。加水するとエステりーさが目立つ。
・味わい C: 全体的にビター。水割りやハイボールになると軽くなって飲みやすい。
・総評 C: ストレートでじっくり飲むより、割って飲むほうが適している。


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