RERAのウイスキーブログ

40過ぎのおっさんが、ジャパニーズ、スコッチを中心にウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

2016年02月

bc_tanrei01今回は1000円以下のウイスキーの中から、キリンのボストンクラブ 淡麗原酒を飲みます。

ラインナップとしては、以前に飲んだ豊醇原酒 よりも後に発売されました。

早速ストレートから飲んでみます。

グラスに注ぐと、液色は淡麗の名にふさわしく、淡いシャンパンゴールドで、香りはアルコールからのものが強く感じます。

口に含むと、飲み始めはパン、バニラ、ライムの香りが際立ちます。一方でキリンのウイスキーにありがちなエステリーな香りはほとんどしません。

味わいは酸味が強く 、あとからうっすらとビターを感じます。一方でアルコールの刺激は意外にありません。

ロックにすると、ライムの香りが強く表に現れ、全体的に淡麗、さわやかな印象になります。
味わいはストレート同様に酸味がメインであるものの、ビターが抑えられて飲みやすく感じます。

全体的に見ても、淡麗の名は伊達ではなく、食事と一緒に飲むウイスキーとしてはうってつけに思えます。

640mL、アルコール度数37度で、価格は900円ほど。1000円以下のウイスキーとしてははっきりとした香りと味わいがありながらもあっさりしていて、常飲するにも問題ない品質があります。

しかし残念ながら、豊醇原酒とともに2016年3月で販売終了することが決まりました。
それ以降は、メルシャンがかつて販売していた「オークマスター樽薫る」に代わる予定です。

<個人的評価>
・香り C: ストレートではパン、バニラの香りが感じられるが、加水するとライムの香りが立つ。
・味わい C : 全体的に酸味がメイン。アルコールの刺激は弱い。
・総評 B: サントリーの白角同様に、食事と一緒に飲むには最適。
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swing01今回はジョニーウォーカーの中から、スウィングを飲んでみます。

ジョニーウォーカーといえば、背の高い角形のボトルが定番ですが、このスウィングはドラゴンクエストシリーズに出てくるスライムのような雫型のボトルになっています。

このボトルの特徴は、前後に傾けても真っ直ぐに戻る起き上がり小法師のような作りになっています。

このような形状にしたのは、20世紀前半に盛んとなった豪華客船による船旅でウイスキーをもてなす上で、時より押し寄せる高波で船が大きく揺れても簡単に倒れて壊れないようにするためと言われています。

その上で、多くのVIPの御眼鏡にもかなうよう、ブレンドされる原酒も17年以上のものを使っているとされています。

では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、少々濃い目のアンバーな液色で、香りは複雑に折り重なったフローラルさを感じます。

口に含むと、まず舌に強い辛さを感じます。その上で塩気を感じるピート、バニラ、ナッツ、紅茶、オレンジ、ブドウと様々な香りが織りなし、後からウッディな香りが締めてきます。

味わいは、辛さの後でしょっぱさが印象的で、後味はグレープフルーツのようなビターを感じます。

次にロックにしてみます。
香りはナシやライムのようなさわやかなものがメインに変わり、あとからバニラの香りがストレート以上に目立ってきます。

味わいも、ストレートのような辛さは抑えられ、先に酸味が訪れるようになります。そのあとはしょっぱさ、最後にビターという順番です。 

全体的に見ると、豪華客船の船旅向けという発祥からか、海を思わせる潮のイメージを想起させてくれます。
それ以外で見ると、ストレートではアルコールからであろう辛さが強く、癖が強すぎるでしょう。
むしろ加水することで辛さが抑えられ、ブラックラベルのような香りを得られるようになります。
ただ、17年ものと思えるほどの熟成感に乏しく、もっとまろやかで香り豊かであって欲しく感じました。

750mL、アルコール度数が40度で、価格は4,000円ほど。
ボトルのデザインも高級感があるため、ギフトにするにも喜ばれるでしょう。

<個人的評価>
・香り A:  ピート、バニラ、ナッツ、紅茶、オレンジ、ブドウ。加水するとナシ、ライム。
・味わい C: ストレートではアルコールの辛さが強くて飲みにくい。全体的にソルティ、加水で酸味が出る。
・総評 B: 船上で感じる潮風を想起させるブレンド。ギフト用にはいいかも。


2014年に、1000円以下のウイスキー1000円前半のウイスキーを比較するネタを書きましたが、それから2年経過し、ラインナップや価格に多くの変化がありました。

新発売


メーカー銘柄価格
サントリートリスクラシック750円
ニッカブラックニッカ ディープブレンド1500円
キリン富士山麓 樽熟原酒50°1100円(予想)
キリンオークマスター 樽薫る900円(予想)

販売終了


メーカー銘柄価格
ニッカブラックニッカ 8年1300円
ニッカモルトクラブ1100円
キリン富士山麓 樽熟50°950円
キリンボストンクラブ 豊醇原酒800円
キリンボストンクラブ 淡麗原酒800円

価格変更


メーカー銘柄価格
ニッカハイニッカ990円→1200円
ニッカオールモルト1500円→1800円

そのため、以前書いた特集の内容を変える必要が出てきました。

加えて、3月にはキリンの新製品発売のほか、ラインナップも変更になり、4月はサントリーの角瓶の値上げも予定されています。
本来ならこの時点でも改定すべきかもしれませんが、 あえて予告として状況だけでも伝えたいと思います。まとめて出すのは4月を予定しています。

今回はバーボンの中からメーカーズマークを飲んでみます。

makersmark01ボトルの蓋の部分に赤いろうで封印されていることが象徴的なメーカーズマークは、1780年に北アイルランド系のロバート・サミュエルズが自家製のウイスキーを作り始めたことがきっかけとなっています。

1840年に蒸溜所を設立して本格的なウイスキーづくりを始めるものの、禁酒法によって製造が止められてしまいます。
禁酒法が撤廃されてから製造を再開するも、十分な利益を得られる状況にはなりませんでした。

1951年に、ロバートから数えて6代目となるビル・サミュエルズ・シニアが、ケンタッキー州のロレットにあったバークス・スプリング蒸溜所を買収しました。当時は使用されていなかったものの、近くから良質な水が湧き出ていたことが決め手となりました。
蒸溜所自体は小さかったものの、プレミアムなバーボンを作りたいというビル・シニアの思いから、ここで手作りによるスモールバッチ(少量生産)のバーボンづくりが始まりました。

1959年に、メーカーズマークは誕生しました。そのプレミアム感のあるボトルデザインには、ビル・シニアの妻、マージョリーのアイデアによるものでした。その後蒸溜所の名前もメーカーズマークと改められました。
現在ではロバートから数えて8代目のロブ・サミュエルズがウイスキーづくりの責任を担っています。

メーカーズマークでは、小麦の使用量を多くすることで、柔らかく繊細な香りを加える工夫がされています。原料としての割合も、バーボンのメインであるトウモロコシに次いで小麦が多く含まれています。 

ではいつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は黄色みの強い琥珀色で、香りはバーボンならではの接着剤のような香りとバニラが混じっています。

口に注ぐと、まずヨードのような香りが先に来て、あとからエステリーな香りとゴムのようなものが追いかけます。そして奥からバニラ、オレンジの香りが湧き出してきます。
味わいはアルコールからくる辛さが強めで、酸味があとから来ます。

ロックにすると、香りはストレートと大差はないですが、追いかける香りにナッツが加わり、舌にはビターが目立つようになります。

加水されると、ビターが抑えられ、その奥から甘さを感じ取れるようになります。
普通にロックにするよりも、多少加水したり、ハーフロックにしたほうが飲みやすいように思えます。

次にハイボールにしてみると、ストレートのようにヨードの香りが先に来ますが、エステリーさは抑えられ、バニラの甘い香りが目立つようになります。

味わいもアルコールの辛さが抑えられ、甘さを感じやすくなります。 

全体的に見ると、 メーカーズマークの柔らかさを堪能するには、ストレートよりも加水するほうがわかりやすいように思えます。
加水することで香りが華開くという例えがありますが、メーカーズマークはそれが当てはまるボトルです。

750mL、アルコール度数が45度と少々高めで、価格は2500円ほどです。

スモールバッチのバーボンだけに少々値が張りますが、比較的手軽に飲まれるハイボール用のバーボンとしてはうってつけに思えます。
逆にストレートではきつく、あまりお勧めできません。

<個人的評価> 
・香り C : バーボンらしいエステリーさ。先にヨードとゴム、あとからバニラ、オレンジ、ナッツ。 
・味わい B: ストレートでは辛くて飲みにくい。加水することで甘さが目立つようになる。
・総評 B : ハイボール用として、香りが豊かで飲みやすいボトル。


dalmore12_1久々のハイランドモルトを飲んでみます。今回はダルモア12年です。

ダルモアは、ハイランド北部、クロマティ湾の入江にあるアルネスという町の郊外に蒸溜所を構えています。
創業は1839年で、原酒は現在、ホワイト&マッカイのキーモルトとしても採用されています。

ボトルには立派な角を持つ雄鹿の顔のレリーフが貼り付けられています。
これは、創業者のマッケンジー氏の祖先が、狩猟中に雄鹿の角で怪我をしたスコットランド国王、アレグザンダー3世を救ったことで、お礼としてその雄鹿を模した紋章を与えたことが由来となっています。 

では、いつもの様にストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は琥珀色よりも濃い赤褐色に近い印象。香りはレーズンと食パンのような甘いモノがあります。

口に注ぐと、まずレーズンの香りが口いっぱいに広がります。その後ウエハース、バニラといった甘い香りが追いかけます。スモーキーさはわずかです。

味わいは酸味がメインで、後からにがりのようなビターへと変化していきます。 一方でアルコールからくる辛さも舌を刺激します。

次にロックで飲んでみます。

飲み口はストレートと大きな差はありません。しかし加水されていくごとに甘さが表に出るようになり、甘くてフルーティな香りとともに、初心者でも比較的とっつきやすくなります。 

さらに香りもフィニッシュにはカカオを感じられるようになり、味わいもダークチョコのようなビターに変わっていきます。

全体的に見ると、ストレートでもいけますが、進化を発揮するのは加水された時のように思えます。

薦められる飲み方としては、トゥワイスアップやハーフロックです。濃いアルコールが苦手な人であれば水割りでもいけるでしょう。

700mL、アルコール度数40度で、価格は4700円ほど。
12年もののシングルモルトとしては高めの部類ですが、加水されることによる甘さもあるので、飲み慣れていない人にも勧められると思います。

<個人的評価>
・香り A : レーズンが主体。奥からバニラ、ウエハース。加水されるとカカオも。
・味わい B :  ストレートでは酸味、塩に近いビター。加水されると甘く、ダークチョコのビターが現れる。
・総評 B : 加水によって甘く飲めるぶん、初心者にも出せるボトル。


ダルモア 12年 [700ml]

ダルモア 12年 [700ml]
価格:4,050円(税込、送料別)

bowmore15_01私はシングルモルトの中でもボウモアが好きで、今まで数本のボトルを飲んでいきました。
が、唯一避けていたものがあります。それがボウモア15年ダーケストです。

なぜ避けていたかというと、
  • 新しいボトル(スモールバッチ、テンペスト)が出てきたので先にチョイスしていた
  • レギュラーボトルなので、期間限定で終了することがなかった
  • 15年という熟成年数の割に、18年と比べても割高だった
という幾つかの理由があってのことでした。

特に価格について言えば、定価ベースで18年が9,000円台なのに対して、15年ダーケストが8,000円で、12年の4,000円台と比べても割高です。

肝心の製法はというと、バーボン樽に12年熟成させた後で、オロロソ・シェリー酒の樽に詰め替えて3年間後熟を行う方法を採用しています。

とはいえ、いい加減、レギュラーボトルで購入できる範疇のものは全部飲む時期だと思い、購入に踏み切りました。

ただ、店頭で売られている正規品はやはり割高に感じ、通販で並行輸入品を購入することにしました。
価格は少々安くなって6,000円でした。

正規品と違い、ボトルには封印のためのシールがキャップ部分に貼られていました。おそらくは偽装の被害が多い国向けに梱包されたものと思われます。

まずはストレートで飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色はダーケストの名にふさわしく、濃い茶褐色で、香りはアイラモルトならではの正露丸に似たピートの香りと、ほのかにブドウの香りがします。

口に含むと、意外にもシェリー樽原酒からくるレーズンの香りがふんわりと立ち上り、後からヨード臭のするピートが追いかけます。殿にはカカオの香ばしさを感じます。アルコールからの刺激は少なめです。

味わいはブドウのような酸味と甘さがメインで、アルコールからの辛さも少なくなっています。
全体的にまろやかで、ストレートでもそれほどきつさを感じません。

次にロックにしてみると、アイラモルトならではの正露丸のようなピート臭が強めになります。それでもレーズンの香りは衰えず、癖があるものの豊かな香りとなっています。

味わいは ストレートに比べてビターが少々強めに感じられます。

実際に飲んでみて、確かに単なる15年としてはとてもまろやかで、ボウモア18年と比べても引けをとらない印象がありました。

そういう意味では、正規品の価格が18年と差が少ないのも納得がいきます。 

<個人的評価>
・香り A: アイラモルトらしいヨードのようなスモーキーさはあるものの、比較的まろやか。むしろレーズンの香りが先に立ち、後からカカオがやってくる。
・味わい B: ストレートでは酸味と甘さが交互に訪れる。加水するとカカオのようなビターが目立つ。
・総評 A: アイラモルトとしては穏やかな方。値段が張るが、初めてアイラモルトを飲む人には勧められる。 


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