RERAのウイスキーブログ

ロスジェネ世代のおっさんが、世界各地のウイスキーを飲み、独断で評価していきます。 Whisky reviews and informations

2016年04月

tarukaoruキリンが3月26日に富士山麓のリニューアルをしたのとともに、新発売となったのが、オークマスター 樽薫るです。

もともとオークマスターはメルシャンが発売していた銘柄で、当時は同社が所有していた軽井沢蒸溜所のモルトを使用していました。

その後キリンがメルシャンを完全子会社にしたのち、2011年に軽井沢蒸溜所を閉鎖、オークマスターも販売終了となっていました。

いわば今回は5年ぶりの復活となりますが、実際に使われているモルトは御殿場のものとなります。

いつものようにストレートから飲んでみます(4月中は網走に長期出張になったため、ホテルで試飲してます)。
グラスに注ぐと、液色はジンジャエールのような黄金色、香りはアルコールの刺激の奥にナシを感じます。

口に含むと、先に感じるのはバニラとウエハース、奥からナシ、マスカットがやってきます。
味わいはアルコールからの辛みが強いものの、後から甘さを感じ取れます。

次にトゥワイスアップにしてみると、先にナシ、マスカット、柿の香りが来るようになり、バーボンに近いエステリーさも見えてきます。ストレートで感じたバニラの香りは奥に下がった感じです。

味わいは酸味が強くなり、全体的にフルーティになってきます。 

新しい富士山麓に比べると、甘さがメインで飲みやすいブレンドになっていて、ストレートでも加水しても癖が少ない、晩酌用のウイスキーとしても適しています。

640mL、アルコール度数40度で、価格は1100円。
販売終了したボストンクラブや、新しい富士山麓よりも割高ですが、それよりもまろやかで熟成感もあるので、不満には感じないでしょう。

<個人的評価>
・香り B: ストレートではバニラ、ウエハースがメイン、加水するとナシ、マスカット、柿。
・味わい B: ストレートは辛さがあるが、加水することで甘くて飲みやすい。ほんのり酸味。
・総評 B: 香りも十分で甘さがメインなので、万人受けする印象。


オークマスター・樽薫る 640ml

オークマスター・樽薫る 640ml
価格:966円(税込、送料別)

前回に引き続いて、1000円前後で買えるウイスキーの中から、ニッカ、キリン、その他日本のメーカーの製品をピックアップします。

ニッカウヰスキー

ブラックニッカ クリア

  • 700mL、アルコール度数37度、700円
137391ニッカの銘柄としては最も安いものになります。1997年にクリアブレンドとして発売されてから、ピートを使用しないモルティングを行った大麦麦芽を使用し、すっきりした香りを売りにしています。

実際に飲んでみると、飲み口ではアルコールの刺激が強めで、若い原酒を使用しているかもしれません。その後、樽からの香りなのか、少々スモーキーさがあります。

味わいも酸味がメインになっていて、甘さは控えめになっています。

800円以下で買えるウイスキーとしては悪くはありません。ただ、本格的な香りや味を楽しむには力不足で、お金がないときの「代替品」と考えたほうがいいでしょう。

<個人的評価>
香り D: それなりのスモーキーフレーバーとウッディな香りがするが、上品とはいえない。
味わい C: ウイスキーとして最低限の味わい。ハイボールにしてもしっかりと残るレベル。飲みやすいとは言い切れない。
総評 B: 低価格のウイスキーとしては及第点。多少の癖があるため、万人受けではないが気軽に飲める範疇に収まっている。


ブラックニッカ リッチブレンド

  • 700mL、アルコール度数40度、1200円
bn_rich012013年にリリースされた銘柄で、シェリー樽原酒からくる華やかな香りを主体としたブレンドになっています。

ストレートで飲むと、最初はかなり穏やかですが、段々とレーズン、バニラ、ウエハースの香りが浮かび上がってきます。

味わいは酸味が主体ですが、それもおとなしく、アルコールの刺激はそこそこのレベルに有ります。

ロックにしてみると、若干ピートの持つスモーキーさがほんのり加わり、ストレート以上にレーズンの香りが強まります。

味わいはビターが若干目立つようになり、後々になって甘さがゆっくりと訪れます。
加水が進むにつれて、ビターと甘さの度合いは逆転していきます。

全体的に見ると、リッチブレンドの名の通り、同じ価格帯のジャパニーズウイスキーとしては香りを重視したブレンドに仕上がっています。

<個人的評価>
香り B: ストレートでは薄いものの、ロックや加水でレーズン、バニラ、ウエハースの香りとスモーキーさが現れる
味わい C: ストレートでは酸味、ビターがメインだが、加水されるごとに甘さが増してくる。
総評 C: あまりクセのあるウイスキーに手が出ない人にはピッタリ。水割りなどで甘く豊かな香りが得られる

ブラックニッカ ディープブレンド

  • 700mL、アルコール度数45度、1300円
bn_deep2015年にリリースされた銘柄で、新樽を使用した原酒をベースに、アルコール度数を高くすることで濃厚さを出すようにしています。

ストレートにおいては、強いアルコールの刺激とピート香が前に出てきて、後から青リンゴ、ナッツ、柑橘系の香りがついてきます。最近のニッカのブレンドにはなかった、かなりスモーキーな仕上がりです。

味わいも酸味と辛さが強く、甘さで媚を売る気がない感じです。ボディも強くなっています。

ロックにしてみると、バニラやバナナといった甘い香り、樽からのウッディさが強くなり、文字通り濃い香りが出てきます。

全体的にスモーキーさが強調された印象になっていて、ストレートはナイフエッジのような鋭さのあるピートと辛さ、ロックでは濃厚で甘い香りを楽しめます。

リッチブレンドよりも個性が強いため、穏やかなウイスキーを求める人にはあまり向かないでしょう。

<個人的評価> 
・香り A: ストレートではピート、アルコールの刺激が強烈。ロックでバニラ、バナナ、ウッディさが出てくる。 
・味わい B: 酸味がメイン。ストレートは辛いが、ロックや水割りで穏やかになる。
・総評 B: これからのニッカを担う銘柄として、不足はない。


ブラックニッカ スペシャル

  • 720mL、アルコール度数42度、1300円
bnsp1965年に一級ウイスキーとして発売された二代目ブラックニッカを継承して、1985年に発売されました。

実際にロックで飲んでみると、最初は当たり障りのなくスモーキーな香りも抑え気味ですが、シェリー樽原酒から来るであろう香りはリッチブレンドよりも濃厚に感じられます。

しかし後味にスパイシーな刺激が加わって、リッチブレンドよりも癖を持った味になっています。

味わいは甘みを持ちつつもアルコール由来の辛みもあり、とても飲みごたえのあるボディになっています。

リッチブレンドに比べるとウイスキーらしい癖が強いものの、ディープブレンドほどのとがった印象は少なく、比較的飲みやすい部類に入るでしょう。 

<個人的評価>
香り B: シェリー樽原酒からの華やかな香りと、程よい余市モルトならではのスモーキーな香りが絶妙に絡み合う。
味わい A:他のブラックニッカと比べてもボディが重厚で飲みごたえがあります。アルコール由来の辛みがあるものの、濃い甘みもあとからやってくる。
総評 A:1000円台前半としてはしっかりとした味わいがあり、リッチブレンドよりお勧め。ノンエイジのブレンデッドスコッチにも対抗できるほどの個性。


ハイニッカ

  • 720mL、アルコール度数39度、1100円
hinikka※写真は旧ラベルです。
1964年に、より安くてうまいウイスキーをと開発された銘柄で、現在ではカフェグレーン原酒を活かしたブレンドになっています。

ロックで飲んでみると、意外にもアルコールの刺激は控えめで、それでいながらもウッディな香りと味わいがしっかりとやってきます。
 
トゥワイスアップにしても、同じ価格帯のウイスキーのように味わいや香りが消えることはなく、ウイスキーとしてのボディ、ウッディな香りはしっかり残っています。

ほとんどがカフェグレーン原酒でありながらも、ウイスキーとしての体をしっかり成しています。

むしろある程度の香りや味が残るカフェグレーンウイスキーを使っているからこそのメリットと言えるでしょう。

価格は1000円を超えてお手軽感が薄くなってしまいましたが、価格帯の近い角瓶を相手にしても見劣りのしない香り、味わいを持ちます。

<個人的評価> 
・香り C:嗅いでみるとアルコールが強く感じられるが、実際に飲むと抑え目。樽からのウッディな香りが支配する。 
・味わい C:華やかさはないものの、甘味、渋みは最低限あり、ウイスキーだと自覚できるレベル。
・個人的評価 B:晩酌用と銘打ちながらも、しっかりウイスキーらしさを残した絶妙なブレンド。

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2014年に、1000円以下で買えるウイスキーの比較記事を書きました。
未だに当ブログの閲覧数ではトップ5をキープし続けています。
ウイスキーを飲みたいけど、懐が寂しいからなんとか安いものを飲みたい、という方が結構いるかと思われます。

しかし、連続テレビ小説「マッサン」によるウイスキーブームによって原酒が大幅に減ってしまったことも有り、ラインナップや価格も大きく変化があり、現状に合わない記事になってしまいました。
そこで改めて、2016年版として、幅を1000円前後に広げて比較していきたいと思います。

最初はサントリーの銘柄で比較していきます。

サントリー

トリス エクストラ

  • 700mL、アルコール度数40度、1000円
torys終戦後に庶民的な価格ながらウイスキーとして最低限の品質をもたせた銘柄として登場したトリスのラインナップの中で、2010年に発売されました。

発売当時、角瓶を使ったハイボールが人気となった際、角瓶用の原酒が足りなくなったことで販売が一時中止されたことで、代用品的な扱いでハイボール向けのウイスキーとして投入されたといえます。
 
そんな経緯もあってか、従来のトリスに比べてアルコール度数を角瓶と同じ40度に引き上げられつつも、ウイスキーとして最低限の香りは持たせている点では、大きな違いはありません。

香りはほんのわずかにシェリー独特の香りがするかどうかで、ウイスキーらしい香りとは言えません。
味にしても、甘さがあるだけでウイスキーの癖はほとんどなく、わずかにウッディな雰囲気があるほどです。

ハイボールにしてガブガブ飲むには問題無いですが、ストレートやロックでは到底飲めたものではなく、水割りでも微妙です。

もしこれをウイスキーだと言って飲んでいる人がいたら、もっと香りや味が良くて値段もあまり変わらないスコッチを勧めてあげましょう。

<個人的評価>
香り E: しっかりくぐらせるようにしてやっとシェリー樽っぽい香りがやってくるが、ほとんどしない。
味わい D: とにかく甘い。ウイスキーならではの複雑な味わいがほとんど無い。
総評 D: 気軽にハイボールにするにはいいものの、ウイスキーとして飲むには力不足。もっとお金を出していい銘柄を求めるべき。   


 

トリス クラシック

  • 700mL、アルコール度数37度、700円
toris_cl2015年9月に発売された銘柄で、マッサンブームの追い風を受けて発売されました。

アルコール度数は従来のトリス同様の37度に抑えられ、価格も700円とブラックニッカ クリア並みの価格にされています。

実際に飲んでみると、意外にアルコールの刺激が少なく、全体的に甘さを感じます。

香りは青りんごのようなさわやかさがあり、あとからカラメルの甘い香りが追ってくる感じです。ただ全体的な香りは弱いです。

エクストラに比べると香りや味わいを強くした印象があり、ストレートやロックでもそこそこ飲めます。

本当にお金がないけど、とりあえずウイスキーを飲みたい、という選択肢としては悪くないでしょう。 

 <個人的評価> 
・香り D: ほのかに青りんご、あとからカラメル。でも全体的に薄い。
・味わい D: 甘い。アルコールの刺激が少ないのでとっつきやすい。
・総評 C: 1000円以下の国産ウイスキーとしては及第点をつけられる。カクテルベースにしたほうが面白い。


サントリー レッド

  • 640mL、アルコール度数39度、800円
suntoryRedかつて、壽屋の社名だった時代に発売したウイスキーの第二弾であった「赤札」をルーツとする古いブランドです。

一度消えた後、1400mLで1000円以下で買えるウイスキーとして再登場し、現在に至っています。

1970年台から80年台にかけて、大原麗子が出演、市川崑監督によるCMが長らく流れて、40代以上には有名なウイスキーとなっています。

ただ、実際に飲むと、ウイスキーとしての香りや味は申し訳程度にしかなく、ウイスキーというよりも熟成させた焼酎と言われても何の違和感が無いでしょう。

正直、ラインナップから消えても誰も悲しまないでしょう。もし学生時代の思い出で悲しむ人がいたら、もっと安く買えるトリスクラシックを勧めましょう。すっかり忘れてくれるでしょう。

<個人的評価> 
・香り E:かすかにウッディな香りがする程度。
・味 E:アルコールの刺激が強い。水割りにすると薄まるが、ウイスキーならではの味もほとんどしなくなる。
・個人的評価 E:いまどき買うウイスキーではない。昔の価格である500円でもどうだろう...。 


サントリー ホワイト

  • 700mL、アルコール度数40度、1100円
white2こちらもルーツは壽屋時代に発売された最初のウイスキー「白札」です。
当時はスモーキーな香りが受け入れられず、しばらくは姿を消していました。

サントリーホワイトは1970年代から1980年代にかけてアメリカのミュージシャンを起用したCMを放送し、おしゃれなイメージを持つ少し格上のブランドとして今に至っています。

実際に飲むと、シェリー樽由来の華やかな香りが比較的強く出てくるものの、アルコールの刺激もそれなりにあり、角瓶よりもオールドの弟分のような味がします。個人的には角瓶よりもおいしく感じました。

コンビニやスーパーではあまりお目にかかれないものの、売れ筋である角瓶やトリスと比べても、一歩上に感じられます。普段飲み用のウイスキーとしては無難かと思います。

 <個人的評価>(A~E)
香り C: サントリーらしく、ピート香は控えめ。シェリー樽由来の華やかな香りが全面にくる。
味わい B: オールドに比べるとアルコールの刺激が強く、少々安っぽさを感じる。
総評 B:  1000円前後でサントリー派であれば、角瓶よりも勧められる。


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seaA01今回飲むのは、ホワイトオーク シーアンカーです。

ホワイトオークというと江井ヶ嶋酒造のブランドですが、このシーアンカーは食品の販社である三菱食品が取り扱う商品で、一般向けではなく業務用(飲食店向け)になります。

早速ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少々濃い目の琥珀色。香りはパンから香るようなアルコール臭がします。

口に含むと、アルコールの刺激が強く、香りは沈んだ雰囲気で感じ取りにくくなっています。
味も辛さが目立ち、酸味が仄かに感じ取れるほどです。

ロックにすると、ライム、青りんごのような香りが開き始めます。ただ、ボトルに書かれる「バニラの香り」は感じ取れません。

味わいも酸味がメインとなって、フルーティな感覚が目立つようになります。後々になって甘さもやってきます。

一般向けのホワイトオークあかしとは異なるブレンドかと思われます。
あかしでは麦チョコのような香ばしさのあるビターや甘い香りが感じ取れましたが、シーアンカーではストレートで感じ取れる香りはほとんどありませんでした。

ストレートではてんで味がなく、加水してやっと本領を発揮するようで、ロック、水割り、ハイボールで活きてくるでしょう。

業務用といっても、居酒屋、スナック、キャバクラのようなあまり高いお酒を出さないお店向けに思えます。

500mL、アルコール度数が40度、価格は2000円ほど。
軽い気持ちで飲むような人であれば、買っても損はしないでしょう。

<個人的評価>
・香り C: ストレートではアルコールしか感じ取れない。加水してライム、青りんご。
・味わい D: ストレートではほとんど辛いだけ。加水して酸味、ビターが生まれる。
・総評 C: ロック、水割り、ハイボール向け。ストレートでは飲めたものではない。


 

haig01今回は1000円スコッチの一つ、ヘイグを飲んでみます。

ヘイグはジョン・ヘイグ社が手がけていますが、創業は何と1627年!
さらに創業家を遡ると、11世紀にフランスのノルマンディーからイングランドへ侵攻、イングランド建国を果たしたウィリアム1世ともに従軍した騎士の一人に至ります。建国後にスコットランドとの国境に領地を賜り、スコットランドにも影響を与えていきました。

その名家の出身であったロバート・ヘイグが蒸留技術を学び、1627年からウイスキーを作り始めました。
ジョン・ヘイグ社の設立は1894年ですが、それまでにも、連続式蒸留機を使ったグレーンウイスキーの製造に着手したり、同業者を集めてディスティラーズ・カンパニー・リミテッド社というグレーンウイスキーをほぼ独占する起業の取りまとめをするなど、ウイスキーにおいてもヘイグ家は大きな力を持っていました。

ヘイグのウイスキーとしては、レギュラーのヘイグのほか、凹みのある三角形のボトルが特徴的なディンプルも有名です。

ではいつもの様にストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は平均的な琥珀色、香りはアルコールと多少のエステリーさがあります。

口に含むと、アルコールの刺激が先に来ますが、後からリンゴ、エステル系接着剤 がほのかに香ります。

味わいは辛さと酸味が先に来ますが、後から甘さが出てきます。

ロックにすると、アルコールの刺激が抑えられ、リンゴやエステリーが目立ってきます。後々になると、カカオ、モルト、バニラの香りが広がります。

味わいにおいても、ミルクココアのような甘さがはじめから目立つようになります。

名家にして長らくウイスキーの歴史に関わってきたことは伊達ではなく、非常に万人受けする甘さのあるウイスキーと言えます。

700mL、アルコール度数が40度で、価格は1300円ほど。

初めてのウイスキーとして飲むにしても申し分はないでしょう。 

<個人的評価> 
・香り B: 全体的に穏やか。リンゴ、エステル系接着剤、カカオ、モルト、バニラ。
・味わい A: ストレートでは酸味、辛さがあるが、加水されるとミルクココアのような甘さが目立つ。 
・総評 A: クセのあるお酒が苦手な人には十分受け入れられる甘いウイスキー。

ヘイグ 【700ml/40%】

ヘイグ 【700ml/40%】
価格:1,212円(税込、送料別)

ウイスキー入門の2回目は、早速ウイスキーを買って飲んで見るところまで進めてみましょう。

どのウイスキーを買ったらいいのか?

まず最初に悩むのは、どのウイスキーを買えばいいか、というところでしょう。

下手に安いものを選んでしまうと、ウイスキーとしての香りや味わいも薄く、アルコールの刺激、辛味しかなく、がっかりするのは目に見えています。
その上での基本的なポイントを教えていきます。

1.予算は1500円を見込むこと

ジャパニーズ、スコッチ、バーボンともに、だいたいの選ぶ最低限の予算は1500円辺りになります。

1000円以下になるとジャパニーズの安いものしか選択肢がなくなり、そこから美味いウイスキーとなるととても限られてしまいます。

ですので、最低限の予算としては1500円を確保しておきましょう。
もちろん、それ以上の予算があるほど選択肢は広がります。

2.自分の求める傾向を理解すること

ウイスキーと言っても、銘柄によって香りや味わいが異なります。
一体どういう香りや味わいを求めるかを考えておきましょう。

甘い香り、甘さが主体のウイスキー

  • キリン 富士山麓
  • カティサーク
  • ザ・フェイマスグラウス
  • ホワイト・アンド・マッカイ
  • ジムビーム
  • カナディアンクラブ

芳醇な香りが主体のウイスキー

  • サントリーオールド
  • ブラックニッカ リッチブレンド
  • バランタイン ファイネスト
  • ジョニーウォーカー レッドラベル

さわやかな香りが主体のウイスキー

  • サントリー 白角
  • グランツ ファミリーリザーブ
  • デュワーズ

スモーキーなウイスキー

  • ブラックニッカ ディープブレンド
  • ホワイトホース ファインオールド

ボディの強いウイスキー

  • サントリー 角瓶 黒<43°>
  • ブラックニッカ スペシャル

3.一緒に買っておくべきもの

ウイスキーの飲み方によって、必要な物はいくつか出てきます。
いろいろな方法で飲もうとする上で買っておくべきものを挙げておきます

マドラー

箸で代用してもいいですが、ステアー(混ぜる)する上では手元に置きたいですね。

ロックアイス

ロックで飲む場合だと、冷蔵庫の氷では粒が小さくて解けやすいため、加水される変化をゆっくりと楽しみにくくなります。
逆に水割りやハイボールであれば、冷蔵庫の氷でも構いません。

炭酸水

ハイボールにおいて必須なのが炭酸水です。クラブソーダの名前でも売られています。
最近はコンビニでもプライベートブランドの安いものが有りますが、刺激の強いものがほしいのであれば、アサヒ飲料が出すウィルキンソンタンサンがおすすめです。

どうやって飲むか?

さて、いざ飲むとなると、アルコール度数が40度前後とかなり高いため、いきなりストレートで飲むのはハードルが高くなってしまいます。
個人的には、最初は水割りやハイボールから始めるといいです。慣れたところでロック、トゥワイスアップとハードを上げていくことをおすすめします。

ストレート(ニート)

常温の状態でそのまま飲む方法です。
普通に飲んでしまうと、口や喉に刺激が強く出てしまいますので、一緒に水などをチェイサーとして用意して、口直しに飲むようにしましょう。

オン・ザ・ロック(オーバーアイス)

大きめのロックアイスをグラスに入れて、20回ほどステアーしてグラスを冷やし、ちょっと解けた水を一度捨てます。
その上でウイスキーを上から注いで再びステアーして用意します。
時間が経つごとに氷が解けて加水されることで、香りや味わいに変化が生まれてきます。

トゥワイスアップ

水とウイスキーを1:1で割って、常温で用意します。
ウイスキーのテイスティングとして飲まれることが多いです。

水割り

グラスに氷を入れ、ウイスキー1に対して、水を4前後入れてステアーします。
ウイスキーの高いアルコール度数に慣れていない人にはうってつけで、癖の少ない銘柄であれば食事と一緒に飲めるところにもメリットが有ります。

ハイボール(ウイスキーソーダ)

グラスに氷を入れ、ウイスキー1に対して、炭酸水を4前後入れてステアーします。
香りや味わいをプラスする意味でレモン汁を加える場合もあります。
さっぱりと飲めることで、若い人に人気が出てきました。

いいウイスキーを選び、飲み方を理解することで、ウイスキーが単なるきついお酒ではないことが理解できるでしょう。
その上で、ブレンドをする理由として、シングルモルトやシングルグレーンウイスキーの道に入ることで、ウイスキーの奥深さを理解していくでしょう。

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