RERAのウイスキーブログ

40代のロスジェネおっさんが、世界各地のウイスキーを飲み、独断で評価していきます。 Whisky reviews and informations

2018年07月

paul_john1_今回は、インディアンウイスキーの一つ、ポール・ジョンを飲んでみます。

ポール・ジョンを手がけるのは、インドで4番目の市場規模を持つジョン・ディスティラリーズで、ウイスキーの他にワイン、ブランデーも手がけているそうです。
創業は1992年と比較的新しいです。

ポール・ジョンは、創業者の名を冠したシングルモルトウイスキーで、2004年に発売を開始、日本では国分が2018年より輸入販売を開始しました。

今回飲むブリリアンスは最も安価なボトルとなります。

では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は平均的な琥珀色、香りはナシ、青リンゴ、ラムレーズンがしっかり漂います。

口に含むと、グラスから香った青リンゴやラムレーズンが口に広がり、あとからカラメル、バニラが追いかけます。
味わいはアルコール由来の辛さが目立ちますが、あとからほのかな甘みとさっぱりした酸味があります。

ロックにすると、引き続き青リンゴ、ブドウが目立つ中で、柑橘系の爽やかさもプラスされます。
味わいにおいては、まだまだアルコールが強く、加水されると酸味と苦味が目立ってきます。

ハイボールでは、青リンゴの香りがしっかり漂い、とてもフルーティです。
味わいは甘さが主体になっていて、初心者でも飲みやすい印象です。

ノンエイジで原酒の若さが目立ちますが、ブラインドテストでいくつかのスペイサイドモルトと比較させると、ポール・ジョンを当てるのは難しいほど、傾向がとても似ています。

700mL アルコール度数46度、価格は6500円ほど。
ノンエイジのシングルモルトとしては割高感は否めませんが、スペイサイドモルトに負けないフレッシュで力強い香りと味わいは十分納得できるかと思います。

<個人的評価>

  • 香り A: 青リンゴ、ラムレーズン、ライムと爽やかな香りが先行。ストレートではバニラも得られる。
  • 味わい C: ロックでもアルコールの辛さが強く若さを感じる。苦味もあるが加水で甘さ、酸味が前に来る。
  • 総評 C: 未熟な印象が強いが、スペイサイドに負けないフレッシュで豊かな香りが印象的。



akashi700_今回は、江井ヶ嶋酒造の明石ウイスキーを飲んでみます。

兵庫県明石市にある江井ヶ嶋酒造では、以前よりホワイトオークあかしのブランドでウイスキーを作り続けてきましたが、この明石ウイスキーは、従来のボトルよりも多い700mLというのが特徴的です。

ネットなどの情報によると、従来の500mLボトルの「明石の地ウイスキー」に比べてモルトの比率が高めになっているという事です。

では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少し淡い琥珀色、香りは軽いピートのスモーキーさとナシが感じられます。

口に含むと、ナシの爽やかな香りのあと、パンのような甘い香りが続きます。
味わいは、アルコールからの辛みが目立ちますが、その後は柑橘系の酸味が広がります。

ロックにすると、グレープフルーツのような青臭さを伴う爽やかな香りが広がります。
味わいもビターが表に出てきて、酸味、甘みは控えめです。

最後にハイボールにすると、ナシの香りが先に訪れ、あとから柑橘系の皮の渋い香りが主体になります。
味わいは、フルーツの酸味がほのかに訪れ、後味に苦味がやってきます。

正直なところ、「明石の地ウイスキー」よりも薄い、香りや味わいの幅が狭まっているように思えます。
ストレートでは甘い香りが広がりますが、加水されてからはビターが我を張っている印象です。

暑い夏に気を引き締めるようなビターなハイボールが似合うと思いますが、期待しているほどの濃厚な印象はありませんでした。

700mL、アルコール度数40度、価格は1800円ほど。

<個人的評価>

  • 香り C: ストレートではナシ、パンの香り。加水からは柑橘系の皮。
  • 味わい C: ストレートではアルコールの刺激が強いが、あとから酸味が伴う。加水されるとビターが目立つ。
  • 総評 C: 「明石の地ウイスキー」を飲んでいると、一歩劣っている印象。 


2018年4月26日に、札幌市南区澄川に新しい蒸溜所が生まれました。
その名は「紅櫻蒸溜所」といいます。名前の由来は、設立した場所である紅桜公園からです。

公園と言っても国や自治体が作ったものではなく、私設の公園で、現在はレストラン、結婚式場、カフェも作られています。

当初はクラフトジンを製造、販売しますが、運営する社名が「北海道自由ウヰスキー」という名が示すように、将来的にはウイスキーの蒸溜、販売も目指しているという事です。

現在は「9148」というクラフトジンを販売しています。
レギュラーとなる0101というレシピ番号のボトルの他、サクラの花びらを加えた春限定の0396がラインナップされています。

蒸溜所自体は日時限定で公開しており、事前に予約をする事で見学可能です。
予約については、公式サイトのお問い合わせフォームから申し込みができます。

いずれ蒸溜所などについても記事にしていきます。

角ハイボールがブレイクしてからまもなく10年になりますが、近年になってハイボール缶も多く出ています。
今年に入っても、いくつかのメーカーで新しいハイボール缶が発売されました。今回はそれらを飲み比べてみます。
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サントリー ジムビームハイボール(アルコール度数5度)

jbhb_ジムビームのハイボール缶は2017年に発売されましたが、今年に入ってリニューアルしています。

角ハイボールと共に、最近では飲食店でもビームハイボールが提供される事が多くなっていますが、リニューアルに於いて、お店の味に近づけようという改良がされているようです。

実際に飲んでみると、バーボンならではのエステリーな香りとバニラが鼻をくすぐり、レモン果汁とレモン蒸留酒によるしっかりした酸味が味わえます。

ジムビームの香り、味わいを残しつつ、レモンの爽やかさを加える事で、居酒屋さんで飲むビームハイボールに近い印象があります。


キリン ホワイトホースハイボール(アルコール度数6度)

whhb_ハイボール、ウイスキーブームに乗り遅れている感が否めないキリンですが、今年に入って、自社で輸入しているホワイトホースを使ったハイボール缶を発売しました。

なぜ自社製の富士山麓ではなく、ホワイトホースなのかは疑問ではありますが、程よくウイスキーらしさがありつつとっつきやすいことが選択する理由なのかもしれません。

実際に飲むと、ラムレーズン、バニラのような甘い香りと共にレモンのような酸味と苦味が得られ、あとから甘さも感じ取れます。

一方でラガヴーリン由来のスモーキーさは感じられません。

少々甘みが強く、余り辛いお酒を飲めない人向けに作られているように思えますが、ホワイトホースらしさは余り感じられません。

ニッカ 淡麗辛口ハイボール(アルコール度数7度)

nikka_hb2_最後に、ニッカがローソンなど限定で販売しているのが、ニッカ淡麗辛口ハイボールです。

アルコール度数は少々高めの7度、瀬戸内産レモンのエキスを使い、人工甘味料を使っていない事をウリにしているようです。

実際に飲んでみると、レモンの香りがしっかりとやってきて、酸味も強めになっています。

あとからカラメルの甘い香りが追いかける印象です。

ただ、ウイスキーらしさは殆どなく、砂糖入りのレモンサワーと言われてもわからないように思えます。

正直、ニッカのブランドを損なっているように思えます。

アサヒビールはニッカのブランドに甘えているのではないでしょうか。


それぞれを飲み比べると、一番ウイスキーらしさがあったのがジムビームハイボール、ホワイトホースハイボールはそこそこ感じるほど、ニッカ淡麗辛口ハイボールは本当にウイスキーを使っているかも疑問です。

この3種でおすすめできるのは、ジムビームハイボールです。

ニッカにおいては、アルコール度数9度のブラックニッカハイボール(北海道では香る夜)があるので、そちらを選んだ方がいいでしょう。


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bowmoreNo1_今回は、ボウモアNo.1を飲んでみます。

No.1の由来は、ボウモア蒸溜所にある第一貯蔵庫に由来しています。
第一貯蔵庫は、最も海に面した場所に立地しており、モルトの熟成に於いて潮風の影響を受けやすいとされています。

ボウモアNo.1では、その第一貯蔵庫で、ファーストフィルのバーボン樽の原酒だけで構成されています。
それとともに、ボウモアの中でもNo.1だという意味合いも込められています。

では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少々淡い琥珀色、香りは煙たさを伴ったフルーツに近いです。

口に含むと、燻製と海藻が入り交じったスモーキーさが先に現れ、あとから青リンゴ、バニラ、マスカットと続きます。
味わいは酸味がメインにあり、後からフルーツの甘さが追いかけます。

ロックにすると、以外にもピートは余り前に現れず、バニラの甘い香りが支配します。あとから青リンゴの爽やかさもありますが、全体的にはクリーミーです。
味わいも、酸味はほのかなレベルに止まり、甘さが主体になります。

最後にハイボールにすると、ほのかに海藻の香りを感じつつも、青リンゴ、バニラが後を追ってきます。
味わいは少々ビターで、暑い季節にシャンとさせる印象があります。

レギュラーのボウモアがシェリー樽原酒を主体にしている事もあり、バーボン樽メインのNo.1は性格が異なっています。
しかし、同じバーボン樽メインのラフロイグ、アードベッグに比べればピートは控えめで、特にロックでは甘みが引き立ち、アイラモルトが苦手な人でも受け入れられるでしょう。

700mL、アルコール度数40度、価格は3500円です。

<個人的評価>
  • 香り B: アイラモルトならではのピートは控えめ。青リンゴ、バニラ、マスカットが主体。
  • 味わい B: ストレート、ロックでは酸味と甘さが目立つが、ハイボールではビターになる。
  • 総評 B: アイラモルトとしては比較的飲みやすい。アイラモルト入門としても良いかと。



wh_new_今回は、ホワイトホース ファインオールドを改めて飲みます。
前回飲んだのが4年前、まだまだ多くの銘柄を飲んでなかった時期でしたので、評価も変わるかも、と思いながら飲みたいと思います。

ホワイトホースの名は、スコットランドのエディンバラ上の近くにあった、スコットランド軍の酒場付きの宿「白馬亭(White Horse Celler))」に由来します。

1881年に、ブレンダーのピーター・マッキーが、当時の住まいの近くにあった白馬亭の名を借りて、ホワイトホースセラーとして発売されました。現在のホワイトホースと略されるのは1960年になってからです。
1926年に、従来のコルク栓からスクリューキャップに切り替えた最初のボトルと言われています。

日本でも、輸入元が古くから広告宣伝を行っている事で、日本人にもなじみのあるブランドとなっています。


キーモルトにはアイラ島のラガヴーリンを使用し、そのほかにグレンエルギン、オルトモア、クライゲラキを使っていると言われています。

whitehorse現在はこのファインオールドの他、日本限定の12年もラインナップされています。
また、ファインオールドのボトルも一時期は釣り鐘形の形状でしたが、現在は12年同様のスリムボトルに変わっています。

では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色はミドルな琥珀色、香りは青リンゴの爽やかさとほのかにピートを感じ取れます。

口に含むと、アルコールのあとにアイラモルトならではの海藻の香りを伴ったピートが広がり、そのあとに青リンゴ、バニラ、ナシ、レーズンが続きます。

味わいはアルコールからの辛さがあるものの、その後は酸味が一気に広がります。後味として、カカオのようなほろ苦さもやってきます。

ロックにすると、正露丸のようなスモーキーさが鼻を突き、その後はナシ、青リンゴの爽やかさ、レーズン、ダークチョコの芳醇な香りが続きます。

味わいは酸味が先に訪れ、ほろ苦さもありますが、あとからしっかりとした甘みが付いてきます。

最後にハイボールにすると、ヨードの香りが先に現れ、あとからラムレーズンの甘い香りが続きます。
味わいも比較的甘みがあり、飲みやすい印象です。

アイラモルトならではの癖はありますが、それでも一般の人々がイメージするウイスキーのスモーキーなイメージにぴったりで、なおかつロックや水割り、ハイボールでも甘い香り、味わいを得られるので、とっつきやすいでしょう。

700mL、アルコール度数40度、価格は1000円。お手頃な価格でウイスキーらしさを堪能できるとなれば、晩酌用として常備するにはもってこいではないでしょうか。

同じ価格帯に於いて、ジョニーウォーカー・レッドラベルは比較的甘め、バランタイン・ファイネストはとげのある印象かと思います。
その点でホワイトホース・ファインオールドは中間にあると言えるでしょう。

<個人的評価>
  • 香り B: アイラモルトらしい海藻、正露丸のピートと、青リンゴ、ナシ、ブドウのフルーティさがハーモニーを奏でる。
  • 味わい A: ストレートでもアルコールからの辛さは少なく、酸味のあとに甘みがある。
  • 総評 A: 晩酌用ウイスキーにはうってつけ。



moshimoshi_今回は謎のウイスキー、Jp.もしもしウイスキーを飲んでみます。

このウイスキー、販売を手がけるのは大阪にあるウィズワンという会社で、飲食店や酒類販売をメインにする企業のようです。

一方で製造を手がけているのは本坊酒造、使用している原酒も信州マルス蒸溜所とラベルに明記されていました。

公式サイトもラベルに明記されているのですが、怪しさ満点です。
1872年から始まったと書いていますが、その時代はアルコールに色を付けただけのイミテーションの時代で、ジャパニーズウイスキーの歴史として数えるべきではないでしょう。

ボトル自体は2013年に海外のみで販売を始めた物ですが、国内でも少量ながら販売しているようです。

では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は中庸な琥珀色、香りはメロンと青リンゴを感じ取れます。

口に含むと、バニラとナッツ、青リンゴの香りが交互に訪れます。
味わいはアルコールからの辛さは比較的少なく、酸味が主体に感じられます。

ロックにすると、若干ライムの爽やかな香りが立つようになり、青リンゴとバニラ、ブドウが追いかける印象です。
味わいは柑橘系のビターを得ながらも、引き続き酸味がメインに存在します。

最後にハイボールにすると、ロックで見え始めたブドウの香りが前にやってきます。その後はライム、青リンゴの香りが付いてきます。
味わいは、やはり酸味がほのかに訪れ、さっぱりしたハイボールになります。

700mL、アルコール度数40度。アメリカでの定価は148ドル、EU圏での実売は122.5ユーロだそうです。
私は近所の酒屋さんで4000円でGETしました。

端々にマルスっぽさを感じられるボトルで、香りや味わいにおいても悪くはないですが、正直、地ウイスキーのハンデを換算しても3000円ほどの価値で十分と思います。

そういう意味で4000円でも高いのに、海外で16000円は、関税や輸送費を差し引いても、ぼったくりと言っても過言ではありません。

海外のウイスキーファンが念願のジャパニーズウイスキーを手に入れたと喜んで飲んだら、失望というか微妙な気分になるように思えます。

公式サイトの怪しさも含め、海外でのジパング的なステレオタイプなアジアのイメージを持つ人々につけ込んだ商売に思えて、少々怒りを覚えてしまいます。

<個人的評価>

  • 香り C: ストレートではバニラ、ナッツ。加水で青リンゴ、ライム、ブドウが立ち上がる。が、全体的に弱め。
  • 味わい B: 全体的に酸味がメインだが、甘さが伴ってきつくはない。
  • 総評 D: 3000円程度のレベル。海外で16,000円は高すぎる。

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fin_org_今回はボトラー系のシングルモルト、フィンラガン オリジナルピーティを飲みます。

フィンラガンは、グラスゴーにあるザ・ヴィンテージ・モルト・ウイスキー社が手がけるブランドです。
アイラモルトを使用している事以外、どの蒸溜所の原酒を使っているかは明言されていませんが、一節にはカリラだと言われています。

ラインナップとしては、オリジナルピーティの他に、カスクストレングス、アイリーンモアがあります。

では、いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は薄い琥珀色、香りはオレンジとアイラモルトらしい正露丸のようなピートが訪れます。

口に含むと、アルコールの刺激と共に正露丸、オレンジの香りが一気に広がります。最後にはバナナの甘い香りも得られます。
味わいはアルコール由来の辛さが強めで、後から酸味が追いかけます。

ロックにすると、オレンジが前に出るようになり、ピートは少々控えめになります。
味わいは、酸味が前に出た後、追いかけるようにほんのりとしてビター、そして甘みが追いかけてきます。

最後にハイボールにすると、オレンジの香りは継続され、奥から海藻が追いかけます。
味わいは多少のビターを含むものの、酸味が主体となります。

アイラモルトとしては中庸なスモーキーさで、ボウモアほどのレーズン感が少ない事を考えると、カリラっぽいように思えます。

700mL、アルコール度数40度、価格は2300円ほど。アイラモルトのボトルとして考えればお値打ちで、それほど若さが目立たない事を考えても優秀に思えます。

<個人的評価>

  • 香り B: アイラモルトらしい正露丸のようなピートとオレンジ。ただしピートは控えめ。
  • 味わい C: 酸味がメイン。ストレートは辛みを強く感じる。
  • 総評 C: アイラモルトの入門としては悪くない印象。




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