私が2015年に飲んだウイスキーの中でうまかったものをチョイスして紹介してきましたが、最後はモルトウイスキー、グレーンウイスキーの中からです。
 
(1) ジャパニーズ
サントリー シングルモルト山崎 リミテッドエディション2015 

yamazakiLtd01正直言って、文句はなかったです。
今までの自分の飲んだウイスキーの中でもトップに入る旨さでした。

リミテッドエディションはノンエイジの部類に入りますが、使用している原酒はアメリカンオークの新樽の若い原酒と、20年ほど熟成されたシェリー樽原酒、ポート樽原酒をヴァッティングしていて、若い原酒のエッジの利いた味わいと20年原酒の芳醇な香りと味わいが兼ね備わった複雑な仕上がりになっています。 

これ以上のものとなると、通販で3万円以上する山崎18年や響21年を買わなければいけません。 

限定販売であるものの、年末においてもまだ在庫は残っており、プレミアム価格もそれほどついていないので、まだまだ飲めるチャンスは充分あるでしょう。



サントリー サントリーウイスキー知多

chita9月にリリースされたグレーンウイスキーで、愛知県にある知多蒸溜所(所有は子会社のサングレイン)で熟成されたグレーン原酒を使用しています。

どうしてもグレーンウイスキーとなると、ブレンデッドウイスキーにおける割り剤のように思えて、味気ないものだと思い込んでいる人は結構いるでしょう。
実際、1989年の酒税法改正以前の等級表示において、税金の安い1級、2級のウイスキーにするために、グレーン原酒ではなくアルコールやスピリッツをブレンドしていましたから、尚更そのイメージが有るかもしれません。

しかし、知多を飲んでみると、意外にも香りは豊かで、ナシ、生クリーム、バニラの香りが包み込み、味わいにおいても酸味が表に立ち、ビター感も後ろで支えている印象です。

幸いにして、先行で愛知県限定で販売された「知多蒸溜所」も飲むことができましたが、こちらはより熟成された原酒を使っているのか、ドライフルーツのような濃厚な香りを伴っていました。

ニッカのカフェグレーン、カフェモルトを飲んだ時と同じように、グレーンウイスキーが単なる割り剤ではなく、脇役でありながらもモルトウイスキーという主役をしっかり引き立てる個性を持ち合わせていることを実感しました。




ニッカ 竹鶴21年ピュアモルト 

taketsuru21今年のニッカにとっては、ドラマによる大きな知名度のアップに伴う大幅な売上アップにより、上半期には多くの利益を上げました。
しかし、予想以上の売上と、海外でも販売量がアップしたことによって、原酒が一気に枯渇に向かう危機を迎えてしまい、主力であるブラックニッカシリーズと竹鶴ピュアモルトシリーズに商品を集約し、シングルモルトはノンエイジに限定、それ以外の商品も値上げ、あるいは廃止に追い込まれました。

そのため、12年以上のウイスキーを楽しめるのはブレンデッドのザ・ニッカ12年と、竹鶴ピュアモルトシリーズのみとなってしまいました。

今年は思い切って竹鶴21年を買って飲んでみました。
確かに21年熟成によるアルコールの刺激が感じ取れないほどの角の取れた香り、味わいが実感できたものの、竹鶴全体の特徴とも言えるレーズン、バニラ、リンゴ、カラメル、ピートなどの複雑な香りはとても濃厚になり、ロックやトゥワイスアップで開く香りが強くなりすぎて、個人的にはくどく感じてしまいました。

そういう意味では、ストレートでいただくか、水割り、ハイボールにして気軽に飲むかという両極端な飲み方が適しているように思えました。逆にとことん濃厚な香りがほしい人であれば、ロックでいただくのがいいかもしれません。

もちろん、今まで飲んできたモルトウイスキーの中でも格別にうまかったことは確かです。



(2) スコッチ
ロイヤルロッホナガー12年

lohhoジャパニーズのモルトウイスキーが大幅に値上げ、ラインナップが消える状況で、スコッチのシングルモルトがとても割安に感じられた1年だったと思います。
特に4000円までの12年物のシングルモルトの中で印象が良かったのがロイヤルロッホナガーでした。

12年物にしてはアルコールの刺激は少なく、香りも紅茶、シナモン、ミカンと、上品で華やかさがあります。
味わいもくどさを感じないほどの甘さがあり、初心者でも躊躇いもなく楽しめる包容力があります。

ハイランドモルトはライトに飲める傾向にありますが、その中でも完成度の高い上品なウイスキーです。


ロイヤルロッホナガー 12年 40% 700ml

ロイヤルロッホナガー 12年 40% 700ml
価格:3,208円(税込、送料別)


ボウモア18年

bowmore18_01個人的にアイラモルトはかなりの好みで、特にボウモアは様々なボトルに手を出すほど積極的に飲んでいます。

高ければいいというものではないですが、ボウモア18年は8,000円台の値がつくのにふさわしい芳醇な香りとまろやかさがありました。
とはいえ、アイラモルト独特の正露丸のようなピートは健在です。

香りは前述の個性的なピートをベースに、 レーズン、紅茶、ライム、青リンゴの香りが深く感じ取れます。
味わいにおいては、ストレートでは酸味の後にカカオのようなビターが、加水されると甘さが現れるようになります。

ドラマの影響でスモーキーなウイスキーがほしいという初心者に対して、程よくアイラモルトの個性を感じつつ、濃厚な香りと甘さで楽しめる1本だと思います。簡単に買えるものではないですが、ウイスキーに興味がある大切な人への贈り物として考えてもいいでしょう。


正規品 YBW18 ボウモア18年

正規品 YBW18 ボウモア18年
価格:7,182円(税込、送料別)