kunpu行きつけのお店で、今まで見たことのないジャパニーズウイスキーを見つけたので買ってみました。
それは「薫風」という銘柄でした。

調べてみると、薫風は、東海地区にチェーン展開する酒屋「酒ゃビック」を運営する藤桂京伊と、キリンディスティラリーが共同で企画したプライベートブランドで、レギュラーボトルはアルコール度数37度、価格が1,000円ほどで売られています。

その薫風の数量限定ボトルとして販売されたのが、今回紹介するバレルセレクション2015です。

バレルセレクションというだけに、使用されているモルト原酒は、薫風向けに熟成していた2つの樽だけを使用し、それにグレーンウイスキーをブレンドしています。

なぜプライベートブランドのウイスキーが、チェーン店のない札幌の店に流れたのかは不明です。

では今回もストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色はスタンダードな琥珀色、香りはレーズンの香りが比較的してきます。

口に含むと、飲み口はゴムのような香りが先に訪れ、次にレーズン、トースト、オレンジ、後からカカオ、ウッディさがやってきます。アルコールの刺激はほとんどなく、ピートも程よく香ってきます。

味わいは酸味とビターがそこそこで、甘さが潜り込んだ印象があります。

キリン独特のバーボンに似たエステリーさは殆ど感じられません。

次にロックにしてみます。
すると、ゴムのような香りはそのままに、ピートからのスモーキーさは強まります。レーズンなどのドライフルーツのような濃厚な香りは少々薄くなりますが、癖が強いだけの性格をマイルドにするようで、心地はそこそこ良くなります。
味わいは、若干酸味と甘味が増してきて、ストレートよりは癖を感じにくいと思われます。

エンブレムが終売となり、キリンの銘柄がどれも、バーボンのような似たり寄ったりの香り、味わいになっていた印象があった中で、この薫風バレルセレクション2015はそれらとは十分異質な原酒、ブレンドを行っていることを感じ取れました。

地ウイスキーメーカーと比べてもウイスキーに消極的な印象があったキリンだけに、こうした別の個性を出せることには驚きがありました。

3月には富士山麓もリニューアルされる予定ですので、こうした新しい個性が、新しい富士山麓にもフィードバックされていることを願っています。

500mL、アルコール度数は40度で、価格は2,200円。
東海地区で「酒ゃビック」が近所にある方は、ぜひとも一度飲んで見る価値はあります。数量限定のため、手に入らない恐れもありますので気をつけましょう。

<個人的評価> 
・香り B: 飲み口はゴムのような香りがあるが、その後レーズン、トースト、オレンジ、カカオ、ウッディ。
・味わい C: 甘さは控えめ。ストレートではビター、加水されると酸味がメイン。
・総評 B: キリンの他の銘柄と異なる個性。癖は強めだが飲む価値は十分あり。