jw_red_old_01今回は、久しぶりに古酒を飲んでみます。
銘柄は、ジョニーウォーカー レッドラベルです。

今回入手したボトルは1980年代のものと思われます。特級表示が付けられているので、消費税導入の1989年4月以前、また、ボトル下のラベルに描かれたおじさんも、現在のようなシンボリックなものではなく、コミック調のイラストになっています。

今でこそ1000円ほどで買えるジョニ赤ですが、当時は物品税に関税も加わっていたため、1980年代は4000円ほどだったと言われています。
現在に比べると物価も安かった事を考えれば、今の価値にするとゴールドラベルよりも更に上だったと考えられます。

ネットでも噂になっているのは、時代によって使用される原酒が異なるため、香りや味わいが違う、ということですが、果たしてどうでしょうか。

今回は現行品を加えて飲み比べてみます。
現行品は700mL、アルコール度数が40度なのに対して、1980年代では750mL、43度となっています。

jw_red_old_02
まずはストレートから。
1980年代ものをグラスに注ぐと、液色は中庸な琥珀色、香りはハチミツとなしが漂います。
口に含むと、軽くピートからのスモーキーさが広がり、続いてナシ、ハチミツ、バニラ、オレンジと続きます。
味わいはアルコール由来の辛さがあるものの、後から甘みが口に広がります。

一方で現行品については、液色こそ同じですが、香りは青リンゴっぽさが感じられます。
こちらも口に含むと、スモーキーさは少なく、甘い香りも黒糖に近いです。
味わいはアルコール由来の辛さがある事には変わりないですが、甘みの印象は薄いです。

次にロックにすると、1980年代はナッツとオレンジが先に広がり、バニラの甘い香りが追いかけます。
味わいも柑橘系らしい酸味と苦みが若干訪れた後、甘みを得られます。

一方で現行品は、ナシとライムのフルーティさが沸き立ちます。後になって、黒糖の甘い香りへと続きます。
味わいは酸味が強めに感じられ、甘さは殆ど得られません。

最後にハイボールすると、1980年代では軽くピートの香りの後にバナナの甘い香りが広がります。
味わいも甘みがしっかり広がり、とても飲みやすいハイボールになります。

一方で現行品は、柿の香りが先に現れ、その後は黒糖の甘い香りが追いかける印象です。
味わいは甘みが得られますが、1980年代ほどの広がる印象は少ないです。

現行品でも1000円で買えるウイスキーとしてみれば十分甘くておいしく、初心者にもお勧めです。

しかし1980年代になると、ピート由来のスモーキーさがあり、オレンジ、ナシ、バニラ、ハチミツの香りが明確に感じられ、2ランク上に思えます。
それこそ現行のジョニ黒にも勝てるかもしれません。

私が購入したボトルは保存状態が比較的良く、ヒネ香といわれる車の倉庫の中のような匂いはあまり感じませんでした。

現在、通販でもジョニ赤の特級表示は4000~5000円で購入できます。当時の実売、価値を考えれば十分安いと私は思います。

<個人的評価>

  • 香り AA: 現行品よりピート由来のスモーキーが明確。なし、ハチミツ、オレンジ、バニラ。
  • 味わい AA: 現行品よりも甘みが強く広がりやすい。
  • 総評 AA: 現行品よりワンランク以上。