ちまたではラグビーのワールドカップが行われていますが、日本代表は、アイルランド、スコットランドという、2つのウイスキーの産地の国と戦うという妙が生まれています。

それに因んでか否か、今回はアイリッシュウイスキーから、ブッシュミルズ シングルモルト10年を飲みます。

伝統の3回蒸溜で作られる10年もののシングルモルト

bm10_ブッシュミルズ蒸溜所は、イギリス 北アイルランドのアントリム州にあります。

1608年に創業したアイリッシュウイスキー最古の蒸溜所では、大麦麦芽はアイルランド産、モルティング時にピートを使わないノンピート麦芽に仕上げます。

蒸溜はポットスチルを使うものの、ジャパニーズやスコッチが2回蒸溜するのが一般的なのに対して、ブッシュミルズはアイリッシュウイスキーの標準である3回蒸溜を行います。

熟成に使う樽は、バーボン樽、シェリー樽、ポートワイン樽、マディラワイン樽、ラム酒樽になります。

ブッシュミルズは、レギュラーのブレンデッドの他、シングルモルトとして10年、12年、16年、21年をラインナップさせています。

青リンゴとハチミツの甘い香り

では、ストレートから飲みます。
グラスに注ぐと、液色は中庸な琥珀色、香りは青リンゴの爽やかさを感じられます。

口に含むと、鼻から通った青リンゴの香りが一気に広がり、あとからハチミツ、バニラの甘い香りが続きます。
味わいは、アルコールからの辛みはそこそこあるものの、後から軽いほろ苦さの後に甘みがジワジワ伝わってきます。

ロックでは、レモンのような爽やかな香りが揮発します。その後は青リンゴが広がり、ハチミツやバニラの香りは奥に潜みます。
味わいは、苦味が少々前に出るものの、あまり尖った印象は少なく、奥から酸味が追いかけます。

ハイボールにすると、再び青リンゴの香りが前に出てきて、バニラ、ハチミツの甘い香りも続きます。
味わいは、多少のほろ苦さがあるものの、甘さが主体になります。

ブレンデッドウイスキーのレギュラーと傾向は同じですが、10年熟成によって苦味は抑えられていて、特にストレート、ハイボールでは飲みやすいものになっています。
ウイスキーを飲み慣れてない人でも、香りが良くて飲みやすいと思います。

700mL、アルコール度数40度、価格は3000円ほど。

<個人的評価>

  • 香り B: 青リンゴが主体、あとからハチミツ、バニラの甘い香り。加水でレモンが広がる。
  • 味わい C: ほろ苦さが先行するも、後から甘さが舌を支配する。ロックでは苦味が強く出る。
  • 総評 B: 苦味が気になるも、フルーツの爽やかさと甘い香りがとっつきやすい。